※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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投稿ミスったぁぁぁぁ!
いきなり濡れ場直撃じゃなかっただけマシと思うべきなのか、異様に重くなったPCに蹴りを入れるべきなのか…。
とりあえずお詫びもかねて、先日の外伝の続きを後書きに。
もうちょっとこう、艦これ艦これしたかったんだけど、どうしてもネタを思いつきませんでした。
下手に突っ込むと、暗部と言うかブラックな部分が出てきそうで…。

明日から帰省の予定ですが、帰ってもあんまりする事ないなぁ…。
もう自室もないしなぁ…。
延々とゲームやってるのも虚しいものがある。
まぁ、親族の顔見るだけでも帰る価値はあると思いますが。

ま、実家の縁側で日向ぼっこしてきます。





第445話+外伝26-2

 …その後、前後の状況を把握する為、一人一人取り調べが行われた。と言っても、あまり高圧的なものではない。

 雷蔵は自分の強面顔を自覚しているらしく、取り調べの時は一歩引いた所から見守っていた。

 

 被害者が落ち着くまで待たないのか?と思ったが、霊山ではそのあたりの事はあまり考慮されないらしい。何れは変えていくつもりだが…と雷蔵はボヤいていた。

 …狙撃手が逃げられる時間を少しでも与えないように…という考えも、分からないではない。

 被害者が落ち着くのを待っている間に、第二の暗殺が仕掛けられてちゃ本末転倒だ。

 

 

 …それはいいんだが、直葉ちゃんが落ち着くまで、俺と桐人が一緒に居る必要があるってどういう事よ。

 その直葉ちゃんは、隣の部屋で色々質問されているんだが。

 

 

「どうって…直葉を庇って銃弾を弾いてくれたのは、兄貴じゃないですか。俺一人で居るより安全だし、直葉も心強いって事です。兄貴にはすみませんけど…」

 

 

 いや別に一緒に居るのはいいよ。カワイイ女の子を庇うのも当たり前だよ。勝手に兄貴呼ばわりされてるとは言え、身内は身内だ。身内が狙われてるんだから、力を尽くすさ。

 ただ、こういう場合は身内のみの方がいいんじゃないかと思っただけで。

 …いや俺も身内と言えば身内なのかもしれんけど、それは桐人君認定であって直葉ちゃんの認識では別物だろ。

 

 

「……こんな時に情けないですけど、恐怖症が」

 

 

 お、おう…さっきは躊躇わず、直葉ちゃんを抱えて走れたのにな。

 

 

 

 ところで、その直葉ちゃんが俺を見る目が妙に熱っぽいんだけど、これってどういう事でしょ。具体的に言うと、グウェンに助けられた時の事を語っていた時の目付にそっくりだ。

 

 

「……妹をよろしくお願いします、義兄貴!」

 

 

 おい待てちょっと発音おかしかったぞ今。大体、俺は近い内に霊山からウタカタの里に行くつもりだ。責任取れないぞ(手を出さないとは言ってない)

 

 

「そうなっても俺は反対しないって事で。兄貴だったら、直葉を絶対幸せにしてくれます。…先の事は置いといて、どうして直葉が…一体誰が…」

 

 

 んー………何処から撃って来たかは見当が付いたから、そこは禁軍に調べてもらってる。半信半疑みたいだったけどね。

 実行犯と指示した奴が誰なのかは、正直俺にも想像もできん。動機が分かれば、少しは予測もできるんだが。

 

 

「…何処から撃ったのかって、どうやって分かるんです?」

 

 

 物理の問題。弾の軌道、銃声が聞こえてから着弾までの時間、あと殺気。弾を弾いてから場所を予測して目を凝らしたら、ちょっとだけど人影も見えたからな。

 

 

「殺気は物理じゃないと思います。ちょっとでも手掛かりがあるといいんですが…」

 

 

 ちなみに聞いておくけど、桐人君自身には狙われる心当たりはないのか? よくある展開だと、知ってはいけない事、見てはいけない事に知らずに触れてしまっていたとか、家に伝わっているガラクタが実はとんでもない宝石だったとか。

 

 

「いや…心当たりはないですね。と言うか、それなら狙われるのは俺の方じゃないですか?」

 

 

 だよなぁ…。土井さんが居れば、もうちょっと色々可能性は考えられただろうけど。

 …一応、筋道つく説明も思いついてはいるんだわ。ただ、すっごい間抜けな話で、とてもじゃないけど「これはないだろう」ってレベルの。……でも筋道立っちゃうんだよなぁ…。

 

 

 

 あ、直葉ちゃん戻って来た。大丈夫? 何か疲れたりしてない? お茶いる?

 

 

「ありがとうございます。お茶はいただきます。…ふぅ…。あ、雷蔵さんが呼んでましたよ。少し時間をかけて話を聞きたいって」

 

 

 ん、俺の取り調べの番ね。はいはい失礼しますよっと。

 

 

 

 

 …あの、雷蔵さんよ。

 

 

「何だ」

 

 

 取り調べは、少年少女達の心境を慮って、優しそうな婦警さんもとい禁軍のお姉さんがやってたと思うんですけど、何で俺だけアンタと二人きりなんすかね。

 

 

「慮られる程、ひ弱な精神ではないだろう。お前には色々と…そう、色々と聞いておきたい事もあるんでな。じっくり腰を据えて話そうか。……明日奈も神夜も、俺の恩師の娘でな……」

 

 

 

 あっ(察し)

 そうかぁ…。いつかはやらなきゃいけないと思ってたが、ここで来るかぁ…。

 

 

 

 

 おじさん、娘さん達を僕にください!

 

 

 

 

 

 懇親の鬼千切が返ってきた。

 

 

 

 

 

「…真面目な話、二人がそれでいいと言っているなら、俺は何も言わん。実父を気取れる程世話を焼いた訳でもない。直葉は……………状況が状況だから、今は何も言わん。いずれ冷めるだろうしな。だが、貴様が三人を泣かせるような事があれば、禁軍のを総動員して殺しに行くぞ」

 

 

 肝に銘じると言いたい所だが、今まで死別してきた数が多すぎるんでな。(死んだのは俺の方だけど)

 死力を尽くすとしか言えねぇよ。…或いは、俺と一緒に死んでくれ、かな。

 

 

「ほぉぉ…俺を前にして、ふざけた事を抜かす」

 

 

 ふざけてないよ。共に生きると誓うなら、共に死ねと命じてくれ。

 意味も無く道連れにするつもりはないが、一緒に死んでくれって言われれば頷くし、死地でも連れて行ってくれと言われれば寄り添うだけだ。仲違いするようなら、手段を択ばず取り持つさ。

 出来る事はやるし、出来ない事でもどうにかするが、それ以上の事は誓えないよ。鬼に笑われるわ。

 

 

「………言いたい事は山ほどあるし、とても許容できんが、本人達の惚気に免じて何も言わんでおいてやる。…二人の親御さん達の墓に土下座してこい」

 

 

 …シノノメの里に居る間にやっておけばよかったな。僕にください、じゃなくて貰っていきます、になるけど。

 つーか、惚気たのかあの二人。

 

 

「…久々に会った姪っ子みたいな餓鬼二人が、一丁前に女の顔して惚れた男の、ああいう所がいいこういう所が好きだって語るんだよ…。これからそいつに会う羽目になると思ってたら、いきなり狙撃事件と来たもんだ。どんな一日だよ」

 

 

 厄年と厄日と天中殺が同時にやってきたような日ですな。

 さて、私事はここらで区切って、狙撃について話すとしましょうか。

 

 まず前提として聞きたいんだけど、俺らの…シノノメの里から来た集団の事、どれだけ把握してる?

 

 

「シノノメ…つぅと、オオマガトキ以来連絡が取れなくなっていた、北の里の事か? 何でそんなもんが出てくる? …生憎、今日霊山に帰って来たばかりでな。お前らの事も、ここで何が起こってるのかも把握してない」

 

 

 あらま。…いや、無理もないか。あんた、相棒の時継とかと一緒にあっちこっち転戦してたみたいだしな。

 ああ、三羽烏の事なら知ってるぜ。確か紅一点が、マホロバの里の長やってるんだよな。

 

 

「ふ、ん。いや、俺の事やお前らの事はいい。まずは直葉の安全が優先だ。…お前が見当をつけた狙撃地点だが、大当たりだ。それらしい痕跡が見つかった。結構な距離があったが…凄腕だな」

 

 

 真っ直ぐ直葉ちゃんの頭に直撃する軌道だったからな…。暗殺って点で言えば、大したもんだ。

 

 

「それを一瞬で狙撃返ししたお前も充分無茶だが、こいつはどうやら以前から霊山内で活動していた暗殺者らしい。正体不明、分かっているのは対象を一撃で仕留めて、痕跡一つ残さず消える。共通しているのはそれだけだ」

 

 

 …それらが同一人物である確証は?

 

 

「これだけの技術を持った人間がそうそう居ないだろう、って楽観だけだな。実際、技術だけで言えば大したものだ。防がれたのは初めてじゃないか? 協力者も居ないらしく、下準備から実行まで全て一人でこなしている。だってのに、足が全くついてない」

 

 

 …成程、そりゃ確かにそうそう居ないわ。後でそいつの資料って見せてもらえる?

 

 

「……生憎と極秘扱いでな。俺からは見せられん。ああ、資料があるのは禁軍第四資料庫の〇べの8番だ」

 

 

 あらそうなの。…つーか、雷蔵ってこんなに融通効いたっけ? 頑固親父みたいな奴だった気がするが。

 単に姪っ子可愛さに、色々と理性がぶっ千切られているだけかな。

 

 

「まぁ、この場で言える事は言っておく。お前は貴重な協力者になりそうだからな。この狙撃手、通称『死隠』。名乗られたんじゃなくて、禁軍の連中が勝手に呼んでいるだけだ。隠れて忍び寄ってくる死の化身、ってな。狙われるのはお偉いさんが殆どだ。そいつらが死んで得をするような奴らも調べられてるが、確証は得られない」

 

 

 『死隠』ねぇ…。

 ……なぁ、確証がある訳じゃないんだが、一つ気になる事があるんだ。

 

 …こいつ、本当に直葉を狙ってたんだろうか?

 

 

「あ? 本当も何も、実際に狙われただろうが」

 

 

 単純に考えても、直葉じゃなくても良かったって可能性はある。誰かに対する警告なら、本人を狙うよりも身内を狙った方が効果が高い。

 或いは…単純に、手違いとか。

 

 

「…そう考える根拠は何だ」

 

 

 銃弾を斬り払った時の手応え。あんたも修羅場を潜ってれば、覚えがあると思うが……殺意が鈍かったんだよ。

 鬼が相手にせよ人間が相手にせよ、分かるだろう? 「こいつを殺す」って意図が籠められた攻撃が。狙撃手や暗殺者だと、逆にそういうのをすっかり消し去って無造作に首を掻き斬る奴も居るが、あれはそういうのじゃないな。

 上手な狙撃手に狙われた時の悪寒は洒落にならん。発射されてようやく感知できた冷たくて硬いモノが、瞬きよりも早く抉り込まれる。

 実際の弾丸の速さよりも、何倍も速く、致命傷を避けられない瞬間を見切って迫ってくる。

 

 それが無かった。何というか………思っていたのと違う形で弾が発射されて、大慌てしているような…。

 

 

「…確かに、死隠に直葉が狙われていると思うよりは、そっちの方が納得はいく事はある。殺気云々も、俺にも全く覚えがない訳ではない。だが、それは証拠にはならん。それに、死隠程の実力者が、どうしてそんな失態をするというのだ」

 

 

 それを言われるとな…。予想外な事があった、それ程衝撃的な事があった? …狙撃手だったら、自分が動揺してると分かった時点で、落ち着くまで撤退しそうなものだが。

 

 

「どの道、直葉が狙われているという前提は覆せん。狙いが別の人間だったとしても、この道場内に居る誰かであるのは間違いない。暫く警護に付くぞ」

 

 

 この際それは仕方ないけど、俺達にも色々事情と言うか、立場があるんだが。

 さっき言ったシノノメの里の事とか、九葉のおっさんとの約定とか。あと……まぁ、何だ、下手に首突っ込むと、死隠なんぞ屁でもないくらいの霊山の闇に対面しそうだが。

 

 

「それを聞いて引き下がるような奴なら、禁軍には要らねぇ。つぅか、お前それだけ後ろ暗い事に首を突っ込んでるって事じゃねぇか。この場で引っ立てるぞ」

 

 

 後ろ暗いのは俺じゃなくて霊山だっつの。…規模からして、確実に当時の禁軍も一枚噛んでるしな。

 その辺の事は、俺じゃなくて白浜君…いや牡丹の補佐があっても、妙な伝え方になりそうだな……宿に居る俺らの連れに聞くといい。

 狙撃を受けたって、連絡してるか?

 

 

「連れが居たって事自体初耳だ。連絡に走らせよう。…九葉の関係者でもあるんだったな。ついでにそっちにも連絡してやる。……そろそろ他の連中の取り調べも終わった頃か。話はここまでだ。戻るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 




外伝 26-2


 提督云々はさておいて…協力を頼まれた訳だが…答えは是。イエス。うん。
 だが一身上の都合により、俺はいつ消えて居なくなるか分からない身。…夢から覚めたらそれまでだからねガチで。
 体質の問題で、唐突にテレポートしてしまう、という事で説明しておいた。どこぞの罪な歯車の加速君みたいだね。
 流石に信じられないようだったが、無茶を頼み込んでいるという自覚があるようだし、『そういう事にしておけ』という条件だとでも思ったのか。
 とりあえず、可能な限り協力し合う、という事で話はまとまった。




 彼女達、艦娘が外の世界でどのように扱われているのかは、よく分からない。
 ただ、帰る場所を作りたいと言うからには、あまり良い状況ではないのだろう。と言うか、大淀って確か任務娘だったよな? つまり秘書みたいなもんじゃね? それがどうして前線に出てるんだ。
 と言うか、艦娘が帰る所って、普通は鎮守府だろ。
 …人間側のスタンスがどうであれ、あまり明るい想像はできないな。

 まぁ、何にせよ、彼女の願いを叶える事は、元々の方針だ。構いはしない。
 と言うか大淀の手助けが無いとロクな物作れないから、是非もないんだけどネ!

 とりあえず、大淀と相談して今後の方針を決める。
 まずは食料、ライフラインの確立。その後は…外敵がどうなるのかが問題だよな。艦これだけあって深海戦艦っぽいらしいが、こいつら陸上でも戦えるんだろうか? まぁ、海に浮かんだまま長距離射撃で建物壊されてもたまらんけど…。

 大淀でちょっと試してみたが、陸上かつ一対一での勝負なら、まず負ける事はない。艦娘としての装備を使っても、だ。
 …艦娘って、やっぱり本質が戦艦なんだなぁ。任務娘であって前線に出る事が少ない為かもしれないが、人間としての体を動かすのに慣れてないようだ。パワーはあるけど、体系立った動きが出来てない。
 その分、戦艦としての頑丈さも持ち合わせているので、ダメージを通すのも一苦労だが。その割にはちょっとした事で怪我をしたりもするので、気の持ちようがダイレクトに反映される体質なんだろうか?
 彼女の戦力を敵の基準とすると、複数で来られると厳しいな…。


 あと、何人くらいの艦娘を受け入れられるようにするか、だ。
 あんまり大きな島じゃないからなぁ…。最悪、埋め立て工事による拡張と言うのも出来なくはないが、単純に不安だ。ちょっと砲撃受けたら、作った地面が崩落しそうだし。
 この辺の不安は、大淀にも同意を得られた。
 と言うか、大淀から見てもマイクラ的能力は異常な物に見えるらしく、常識やら物理法則やら何やらが全く通じない。擬人化した艦がそれを言うのかと思ったが、まぁ全く関係のない世界の能力だしな…。
 やろうと思えば幾らでも手抜き工事が出来るが、もしも強い攻撃を受けた時にどうなるか、全く分からない。

 ちなみに、大淀からは俺=妖精さん説が提供された。不思議な力で解体したり作ったりを簡単に出来るからだ。エラー猫説よりはマシかな。
 と言うか妖精さん居るのか。一度も見た事ないが。
 
 ともあれ、ここを発展させるにしてもどうしたもんかと二人で頭をひねっていたのだが。






 私にいい考えがある!(例のヴォイス)



 徹夜明けのテンションで、要らん天啓を受け取ってしまった。
 やっぱり体力的に本調子ではないらしい大淀も、目の下にクマ作ってかなりアカンテンションに足を踏み込んでいたのも悪かった。



 そして何より、空中庭園というロマンがぶっ刺さってしまったのが悪かった。艦娘の大淀にも、空中艇への改造という夢がぶっ刺さってしまった。



 あれよあれよという間に二人で突っ走り、技術的問題は俺の明後日の方向の発想を提示し、大淀がそれを見事に数値化してくれたもんだから…。



「…できちゃいましたね。基礎部分だけとは言え。明石も居ないのに」


 できちゃったねぇ。
 上に行くには、梯子を上っていくしかないけど。…マイクラがなー、クリエイティブ仕様なら普通に空飛んでいけるのになー。

 見上げる先にあるのは、遙か上空にポツンと見える小さな点と、そこまで続く厚さブロック一個分の柱、梯子。


「せめて梯子じゃなくて、エレベーターみたいなのにしないといけませんね。上に行くまで何段も昇らないといけませんし、地上で作った資材を上に持っていくのも一苦労です」


 そうね、昇ってる間にスカートの中見えちゃうしね。


「直下から見上げでもしないと、そうそう見えないと思いますけど…。と言うか8割以上作り上げたところで、柱の根本が壊れた時には、我に返って血の気が引きましたよ。不思議な力で空中に固定されているとは言え、崩落するんじゃないかと…」


 気持ちはよく分かる。と言うか、対象は大淀じゃないけど、それも狙いっちゃ狙いなんだよなぁ。
 こう、敵が襲ってきて、この柱を砲撃するだろ? これに支えられている筈の庭園が落っこちる筈だろ? でも平然と飛んでいてポカーンと。


「そもそも、この積み重ねたブロック一本であんな規模の庭園を支えられる筈もないんですけど…。とりあえず、あそこは今後も拡張を続けていきましょう。ついつい作ってしまいましたが、まず環境を整えるとしたら地上からです」


 何で作っちゃったんだろうね、本当に。資材も無限じゃないのに。まぁ、今はともかく、将来的には必要なもんだけど。
 でもこれ作る過程で、色々設備は出来上がったからいいんじゃない?


「ええ…。今日、ようやく準備が整いました。これで、ようやく建造が出来ます!」


 …するのか、建造…。
 大型艦建造で資材全部…FXで有り金全部溶かす人の顔……物欲センサー…「ぬ」と「ね」の区別がつかなそうな顔 …。
 いかん、暗黒面が…。


「落ち着いてください、計画的に続けていればそうそう困窮する事はありません。…幸か不幸か、敵が襲ってくるまでは戦闘行為もありませんし」


 後は大食らいが来るまでに、諸々の補給方法が充実する事を祈るのみ、か。
 …ところで、艦娘って普通の飯食えるの? なんだっけ……ぼ、ポークビッツ? とか食べるのでは?


「ボーキサイトの事ですか? 食べはしませんよ、食べは…。と言うか、私は今まで提督が作ってくれた焼き魚とか食べてたじゃないですか」


 そういやそうだったっけ。
 ま、ここから何か作っていくとしても、建造された艦娘の希望を聞いてからでいいか。ハコだけ作って放置しても、家が傷むだけだしな。

 さて、妖精さんも居ないのに建造って出来るのかなぁ。
 と言うか、大淀曰く『艦娘の帰る場所にしたい』って事だが、建造された艦娘って帰って来た事になるのか? いや、確かにウチが鎮守府になるなら、今後出掛けたらここに帰ってくるんだけどさ。
 はてさてどうなる事やら…。







 と、初建造でwktkしていたのも今は昔。
 既に無人島は面影もなく、未来型艦娘都市のっぺらタウンである。…尚、名称については満場一致で否定を喰らったのだが、何をトチ狂ったか安価を取ってしまい、その結果はお察しである。安価は絶対故致し方なし。

 建設に建設を重ね、天空庭園も拡張。更なる上空に増設し、雲の上まで生身で行けると評判である。風で飛ばされるとメッチャヤバイが。最初に作ったスペースは、主に農園となっている。こちらも諸々の装置を設置し、人の手入れは最小限で済むようになっている。…趣味で『全部自分でやりたい』って意見もあったので、そういう区画もあるが。
 艦娘から出た要望は、真剣な物から冗談で言った物まで片っ端から実現してきた。おかげでスイッチ一つで島が動く(味っ子OP感)。防衛の為の城壁が現れたり、遊園地に変化したり、超都会シティになったかと思えばペンギン村みたいなド田舎になったりと、戦いたいと欲求不満な艦娘達の為の演習場(ガチだったりリアルスプラトゥーンだったり)になったりと、えらい事になってしまった。
 …大淀と明石が設計図を書いたり、よく分からん発明で色々な問題点を解決してくれたとは言え、よくこんなもん作れたなぁ…。



 建造された艦娘は、基本的に友好的だった。基本的にはね。
 『相手が『提督』だからでもあるし、『あなただから』でもあるんです』、とは大淀の言だ。
 よう分からん。いやまぁ、艦娘にとって『提督』と呼ぶ存在は特別大事なものであると共に、俺の何かしらの要素が艦娘の琴線に触れたという事は分かったが。

 マジ話、彼女達に出来る限り力を貸す事は全く問題ない。俺が遠からず夢から覚めて消えるだろう、と言う事を除けば。
 何があったのか知らんが、疲弊している子が非常に多い。そんな子達が休む場所を作れるのなら、俺の人生がピッケルと腰を振るだけで終わってしまっても構わない。

 ブラック鎮守府か、敗戦か、人に愛想を尽かしたか。
 俺が人間だと知った途端、威嚇する子もいた。呼び名・クソ提督に関してはデフォルトだと思うけど。
 …ちなみにその子達は、一週間もせずに「人……間…?」って顔してたけど何でだろう。ハンターは艦娘に比べると人だと思うんだけどなぁ。水の上走れないから。いや俺はできるけど。
 え、そこだけじゃない?
 量子化? …ああ、そういや2Bとかがブシドー回避の時にやってるって言ってたな。
 2B? アンドロイドだけど、それがどした?

 変身? 出来るんだから仕方ないじゃないか。
 根っこは人間だぞ多分。ゴッドイーターだって人間には変わりないし。ネット上のアカウントの集合体って説もあるけど、のっぺら共に関しちゃ考えたくないから無視してる。
  
 おかしな力? タマフリの事か?
 いやお前らだって物理法則無視した力を振るってるじゃないか。
 元が戦艦なんだから体じゅ…ゲフンゲフン、もとい矢がミニ戦闘機に変わるとか、式神っぽいのを使役するとか、そもそもそのサイズの砲撃であの威力はおかしかろ。

 戦艦(艦娘)の体当たりを喰らっても平然としている?
 ミラボレアスの這いずりに比べりゃ、蚊に刺されたようなもんだっつの。吹っ飛びはしたけど衝撃は受け流しできたし。
 あのくらいなら、レジェンドラスタの皆さんなら逆にカウンターでぶっ飛ばせるぞ。

 ボーキサイトや弾丸を喰える?
 それ食ってるのは俺じゃなくて神機だよ。神機も俺の一部だから、俺が食ってるとも言えるけど。






 夜が異常に強い? 艦娘より体力があるセックスモンスター? 残弾無限やぞ。
 艦娘に孕ませるくらい、普通に出来るで。霊体と言うか魂とかに直接干渉できるから、艦娘が相手だろうと関係ないぜ。




 ちょっと島内で順序決定による戦争が始まりかけたけど、問題はない。火花は、大体ちんこで解決したからネ! はいはい、皆相手でも余裕だから、順番順番。
 と言うか、孕ませてもまだ病院とかの設備と人手が整ってないって。
 …『人類再興』とか『提督を始祖に』とか聞こえたけど、島の外の事なんか知らんから関係ないネ!


 ちなみに、最近の生活は下記のようなスケジュールである。

 7時起床。 起こしに来た艦娘のモーニングコール(その日によって違う)を楽しんだ後、シャワーを浴びて身嗜みを整える。
 7時30分、朝食。飯時はエロい事はしない。鳳翔さんが作ってくれた焼き魚やホウレン草のお浸し、お米総立ちの白米をありがたくいただく。
       尚、懐にある謎のリモコンのスイッチを何度か押すものとする。

 8時、鳳翔さんの首元に残る縄の跡を新しくする事を決意しつつ、青葉発の新聞を眺めて情報収集。
    利根のノーパン健康法特集や、高雄が選ぶお尻を突き出した時に映えるガーター10選の記事が気になった。

 8時15分、二度寝。

 9時、筆頭秘書の大淀に起こされて事務室へ。書類仕事にかかる。
    と言っても、俺の役目は専ら印鑑押しと、「こんなのを作ってほしい」という要望のみだ。
    他の作業は、、大体大淀と日替わり秘書官、そして秘書官補佐と言う名のお手伝いさん3~4人でこなしてしまう。
    ちなみに、この秘書官補佐は朝食時にスイッチを押した、明石作成の「鎮守府内の誰かがメスイキする機械」で当たりを引いた艦娘である。ちなみにこの機械の対象には俺も含まれる。
    事務作業が苦手な子も居るが、そういう子はムラッと来た時に机の下でジュポジュポする役目を振っているので問題ない。
    これで、事務作業は1時間くらいで終わるのだ。

 10時、ここからが俺の本業。艦娘からの要望があった施設を順次作成していく。
    大体、2日前に要望書を確認してどれを作るか決め、1日前に設計図と必要な資源を算出して準備、そして当日に一気に作り上げる。
    これまたマイクラ能力に加え、手伝ってくれる艦娘のパワーによって一気に出来上がる。

 12時、昼飯。食堂でワイワイ騒ぎながら食べる。
    建築が終わる時間帯はまちまちなので、一緒に食べる艦娘は日によって違う。
    酒飲みチームに掴まって真昼間から宴会に突入する事もあるし、ホテルでオムライスだったり、演習(と言うかサバイバルゲーム状態)に勝つ為にかつ丼だったり。

 13時、昼寝。レディ(大小)が添い寝して健全に終わる事もあるし、寝惚け眼で抱き枕をグッチョグッチョにしてしまう場合もある。
    偶に拉致られて、誰かの艦娘の自室で淫臭に包まれながら目を覚ます事もある。

 14時、大抵このくらいの時間帯に、島が変化する。
    轟音を立てながら、建物が引っ込んだり出てきたり、公園にジェットコースターが出現したり。
    池が割れてソーラーパネルの群れが現れたり、原ぱ…もとい発電所が引っ込んで田んぼになったりする様は、一見の価値があると思う。
    ただ、その性質上、轟音が響きまくるので昼寝してたら叩き起こされてしまう。改善の余地ありだ。


 14時10分、変化した島の中で遊び惚ける。名目上は視察である。
    アトラクションを楽しむもよし、海やプールに突っ込むもよし、田畑でKENZENに汗を流すも良し。
    仕事中の艦娘の邪魔させしなければ、何処で何をやっていても構わない。
    …その仕事中の艦娘から、制服姿で誘われる事もあるけどね! 婦警とかエレベーターガールとかウェイトレスとか。
    視察に来ている提督に、そのような色仕掛けをするなんて……おいは恥ずかしか! 誘惑に乗った事は別に恥ずかしくないもん。


 18時、程々に遊んだ(意味深)後は晩飯。
    やはり鳳翔さんの飯は絶品である。
    試しに渡してみたMH世界の食料も、見事に使いこなしている。本人はまだ不満があるらしく、人に出せる物ではないと主張している。
    が、味見した艦娘から広まってしまい、拝み倒されてメニューに載せる事になった。
    …お艦も駆逐艦には甘いのぅ。

    週二回くらいのペースで宴会が開かれているが、こりゃ間宮さんと鳳翔さんだけじゃ負担がかかりすぎるなぁ。
    かと言って、下手に人員募集とかするとメシマズ勢が突っ込んでくるから悩みどころである。


 20時、自由時間。一日の半分以上が自由と言ってしまえばそれまでだけど、気軽に一人になれる時間は貴重だ。
    あれこれ思索や空想に耽ったり、今後の予定を考えたり、新しいテクやプレイを身に付けるべく瞑想したり、本当に何もせず何も考えず虚空を眺めて時間を無駄に使ってみたり。
    この時ばかりは、艦娘も積極的に絡んでくる事はない。
    それぞれ自分の時間を満喫していたり、酔い潰れていたり、まだ呑んでいたり、夜の時間の為にお肌磨きやら下着の選別やらに余念がない。
    夜中まで仕事がある子達も居るが、それこそ邪魔しちゃいけないね。

 22時、夜遊びの始まり。
    夜の担当は大体ローテーションだ。乱入は一日10人まで。
    夜遊び中の体感時間は、幾らでも弄れるからね。希望であれば一対一も可能。
    後は夜が開けるまで遊び倒すか、エッチは程々にしてピロートークや酒に走るかが定番だ。



 なお、これは特に何もない日のスケジュールだ。
 イベントがある日は、仕事とか全部ストップして、朝から晩までそれにかかりっきりになる事も珍しくない。
 最近あったイベントは……あれだな、喧嘩山車。火薬の使用有りにしたから、メッチャ派手な祭りになった。最終的には、最後まで残った山車の両方に火がついて爆発オチになったのが難点だけど。
 
 他は、島全体を使った脱出ゲームとか。脱出するのは俺で、追いかけるのは艦娘。脱出には鍵が必要で、その鍵は艦娘の誰かが服の中の何処かに持ってるから、捕まえて手探りで探す。
 捕まった場合、鬼をイかせなければ逃げてはいけないルールとなった。逆に俺がイかされたらゲームオーバー。
 追いかけてくるだけじゃなくて、あの手この手で誘惑して誘い込もうとしてきてなぁ…。理性が削れるのなんのって。
 それで最後までヤれなかったもんだから、その夜は欲求不満を爆発させて、鎮守府の艦娘全員が倒れるまで…。


 大体こんなところかなぁ。
 ……とっても楽しい、楽しいんだけどね…。最近ちょっと不安である。
 ここまで好き勝手やっといて、いつ消えるか分からないのもそうだけど、このままずーっとここに居たら、本格的にダメ人間になってしまう気がする。
 今だってとても立派な人間とは言えないけど、ここには形はどうあれ提督至上主義の艦娘ばっかり。つまり俺が何をしても『凄い!』『流石提督!』『御立派(意味深)です!』と、ハム太郎張りに全肯定ばかりなのだ。気を抜くと溺れてしまいそうだ。いや、中には叱ってくれる艦娘も居るんだけども。
 
 周りにイエスマンしか居ない状況に身を置き続けていると、思い上がってしまった挙句に異なる意見を許容できなくなりそうというか…。
 世の中は全て自分の思い通りになるんだと、阿呆な勘違いをしているボンボンみたいになってしまいそうだ。
 …大丈夫だよな?
 まだ大丈夫だよな? 要望を受けて作った物に、「これちがーう」って言われてもちゃんと耳を傾けてるし、まだ大丈夫の筈…。



 さて、それはそれとして次は何を作ろうか。…赤ちゃん? それは機を見て順番にだな…。
 ま、何だ。想定外な方向にはいったけど、最初の目標の、大淀が生きていけるような環境を残す、って目標は達成できたかな。
 こんな事言ったら、『我々は提督が居なければ生きていけません。だからこそ、提督との絆の証をはよ。はよ』とか言われそうだけど。



 しかし、艦娘も随分増えたなぁ。それだけ建造したって意味じゃなくて、種類と言うかなんと言うか。
 ゲームでも衣装違いの限定ガチャとかやってるんだろうけど、幾ら何でも衣装違い過ぎないか? あと、聞いた事もない海外艦とかも居る。俺が覚えてるのは、やる夫スレと薄い本近辺で騒がれる艦までだ。
 あの子達は一体どんな艦娘なんだろう…。

 具体的には一航戦コンビにケモミミが生えたり、胸筋もとい大鳳が巨乳になって着物になったり、愛宕と高雄が白制服になってたり、首輪をつけた銀髪メイドさんが居たり…。
 なんか一部で揉めてたようだが、この状況で争っても仕方ないって事で落ち着いたようだ。






 そんなこんなで目が覚めた。今回の夢は、妙に長かったなぁ。
 予想通り、その辺のモノを意識して壊そうとしてみると、マイクラ的な感じに壊せて、ストックも出来る。設置したものが空中に固定されてるのは…うーん、見られると面倒な事になるかなぁ。特に茅場辺りに。



 艦娘達? 俺が突然消えて狂乱しかけたみたいだけど、数日後にまた夢でのっぺらランドに行く事ができたんで、何とか落ち着いたよ。
 永遠に会えなくなった訳じゃないし、寂しい思いはさせるけど、解決策がある訳でもなし…。
 とりあえず、こことの移動手段を模索するという事に落ち着いた。



 …その次に行った時は、何故か現実世界での俺の行動がある程度把握されてた。盗聴器の類……ではなくて、憑いてこられた?

 


 それはそれとして、次は人工衛星の作成と決まった。
 深海棲艦? ……島の外れで、よくサブカルチャーや飯やR-18を堪能しに来ます。
 仲いいね君たち。戦争してたんじゃ…何?

 戦争はしてたけど、昔の事? 直近の戦争の相手は別?




 フォーリナーとプライマーとアグレッサー?
 よくわからんけど、そいつらが同時に来たの?
 …BETAとかじゃないだけマシ…なのかな?



外伝:艦これ編
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