※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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前回から、同じ日の日記が続いています。


と言うかそんなに濡れ場無しに反応するのかw


第452話

 …ん? 濡れ場の描写? すまねぇ、また今度なんだ。

 言い訳になっちまうけど、詩乃がね…。洗脳が解けた後、また業の深い事言い出してさ…。それをやっても許される程度には、酷い扱いをされていたようだけど。 

 

 

 

 

 

 いや俺も日記に記録しときたいんだけど、今晩ばかりは体感時間操作を使っても時間が無くてさ…。

 この後、明日奈と神夜も呼んで、直葉の召喚が上手く行くかもテストして、更に明日に向けて色々やっとかなきゃならんもんで…。

 あまつさえ、直葉召喚が上手く行った事で、同じやり方でやれば木綿季にも体を作れるんじゃないか?って話まで沸いてきた。

 

 

 結論から言うと、当然のようにNTRは成功した。本人が寝取られたがっているという特殊な状況だったが、幼い頃から刷り込まれてきた暗示を壊す程の恍惚を刻み込むのは………なんだ、その、そんなに難しくはなかったわ。

 いやだってよぉ、詩乃の体を味わって分かったけど、あいつ殆ど開発されてないでやんの。オーガズムすら未経験だったようだ。テクは…まぁ、奉仕の技術が多少あった程度。

 大方、新川某は洗脳による効果だけを頼りにしていたか、詩乃の反応なんてどうでもいいから自分の性欲を処理できればよかったかのどっちかだろう。それだけでも逆らえなくなる程、詩乃にかかっていた暗示は恍惚感を齎していた訳だが…。

 こちとら、精神どころか魂にまで干渉するオカルト版真言立川流の使い手だ。女を蕩けさせ、ありとあらゆる部位を快楽を得る為の器官に変貌させ、心の底から自ら望んで隷属させる邪法である。下手糞な洗脳による恍惚なんぞ、種の割れた手品よりも陳腐なものに変えられる。

 

 布団が新川某の寝床用しかなかったので、そこを使おうと思ったんだが…旦那のベッドで新妻を犯す気分を味わえるかと思ったけど、夫婦仲は冷え切るどころか破綻してるんだよな…、奴の匂いに包まれるのも御免被ると主張する詩乃。

 気持ちは分からないではないので、寝かさず立位メインで行為を行った。奴の匂いがどうのこうのと、気にする余裕はふっとんだ。

 こんなの知らない、知らない、落ちちゃう、染まっちゃうと叫びながら、必死で締め付けてくる詩乃は可愛かった…。

 

 一通りの行為が終わる頃には、力の抜けた体で、熱っぽい視線を送るチョロインがそこに居た。

 宣言した通り、洗脳が齎す恍惚は、より深い悦楽と恍惚によって上書きされ、その対象は俺に摩り替った。

 隣で呑気に気絶している新川某には、全く興味を向けてない。…最初は、憎い相手だろうとこれ以上痴態を見られるのは嫌だって、声を抑えようとしてたんだけどね。最後の方は、「見るなら見れば? 虫に見られて気にする必要がある?」みたいな扱いだった。

 

 その後、俺の言葉に従って翌朝に自首。それまでに証拠を集め、どのように釈放するか等の打ち合わせを行って、第六天の術を解いて戻って来た。

 新川某は2~3日起きないように一服盛って放置。今でもあの部屋で転がっているだろう。

 

 

 さて、行動するのは明日の朝一。それまでに英気を養い、更にエネルギーを蓄えておかないとな。久々に、オカルト版真言立川流の本来の使い方…エネルギー増幅をやるとしますか。

 神夜ー、明日奈ー、こっちおいでー。直葉も召喚! …おお、マジで出来た。さぁ、朝まで楽しもうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして朝ッ!

 直葉の召喚を解除し、例によって消臭玉大活躍と体を清めた後、完全武装して宿のメンバー(禁軍からの護衛を除く。二度寝してもらいました)を招集。

 状況が一気に動く事を伝えた。

 

 先日の狙撃犯…滅鬼隊の生き残りが、今朝禁軍に自首する事。

 それによって多数の不祥事の証拠が持ち込まれ、霊山が混乱に陥る事。

 その隙を狙って、残った滅鬼隊を救助し、そのまま一気にウタカタへ避難する事。

 

 当然の事ながら、全て素直に信じられた訳ではない。自分でも無茶苦茶な超展開を話している自覚はある。

 そもそも、何だっていきなり死隠とまで呼ばれる暗殺者が自首なんぞするのか。

 

 それ以外の事は、前から想定していた事態の中にあったので、土井さんが冷静に纏めてくれたが。

 と言うか、浅黄の目を覚まさせた時点で、遠からずこういう展開になるのは決まっていた。

 

 

 ともあれ、この無茶苦茶な展開を皆が信じてくれたのは。

 

 

 

「……自首する前に会いに来た。…迷惑だったかしら?」

 

 

 ははは、まさか。昨晩の打ち合わせで、一度宿に来るように伝えたのは俺だろう?

 …当の死隠が、宿に訪れたからだ。

 と言うか、随分恰好変わったな? 髪の色まで変わってるし、眼鏡ないし。それに、明かに特注品の銃…。

 

 

「あの家に行く時に目立つと厄介な事になるから、そういう恰好もしていた。狙撃をする時は、いつもこの格好だったから。目立つ格好をしておいて、いざと言う時にそれを無くせば簡単に人は見失う」

 

「変装の術か…。忍者の手口だな」

 

「滅鬼隊が活動していた頃、よく使っていたやり方でもあるわ。………本当に、『あやめ』…。目を覚ましていた生き残りが居たのね」

 

「…あなたが、滅鬼隊の指揮官?」

 

「…そうよ。洗脳されているのを自覚しながら、それに従って皆を異界に沈めた裏切者よ」

 

「ふーん。その辺はどうでもいいわ。私にとっては、初めて会った滅鬼隊の同胞でしかない」

 

 

 

 …なんかややこしい話になりかけたが、詩乃は興味なさそうに鼻を鳴らすと俺に向き直った。

 

 

「こっちの準備は整った。奴らを破滅させるだけの情報と証拠も揃えたわ。…これから、禁軍に自首しに行く。本当に助けてよね。……助けてくれなくても、ずっと待ってるけど」

 

「あー!」

 

 

 言葉を返す前に、首に腕を回されて深い接吻。

 それを見て雪風が叫んでいる。…おこちゃまには刺激が強かったかな? 寝静まった後、もっと凄い事を毎晩してるんだけどね。

 

 一頻舌を絡めると、詩乃は離れて歩き出す。

 心配せんでも、最悪攫ってウタカタまで避難するから安心しとけよー。

 

 

「そう願う。じゃ、もう行くから」

 

 

 すたすたと気負いもなく歩き出す詩乃は、なんだか楽し気に見えた。悪巧みを実行している子供のような。

 

 

「…あの、師匠。あの人って、直葉さんを狙った狙撃犯なんですよね? 何がどうなってこうなってるんですか?」

 

 

 考えるな。頭がおかしくなるから。色んな意味で。

 

 

「あっはい」

 

 

 

 白浜君だけでなく、色んな人が「もう考えるのやーめた」状態になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ニンジャの割り切りは凄い。

 最初は呆けていたものの、数分もせずに立ち直った。切っ掛けがどうあれ、状況は動く。ならば対処せねばならない。

 

 土井さんがあっという間に役割を割り振る。

 

 

「まず九葉殿に状況を知らせる必要がある。これは八方斎、お前が頼む。自首させたとは言え、そのままにしておくつもりはないんだろう。その辺の取引まで、最良だと思う判断でやってくれ。

 滅鬼隊の救助には、異界消失・施設から運び出し・隠蔽の最低三段階の手順が必要だ。

 異界消失については、君以外に出来る者はいない。共に行く護衛として、明日奈・神夜と……白浜君、君も頼む。

 滅鬼隊員を運び出しする為に、運搬具が必要だ。山本先生、これの調達をお願いします。

 伝子さんは、これらの監督。

 隠蔽先は既に九葉殿と話がついているので、そこに向かってくれ。地図はこれ。これは浅黄君・雪風君が担当。何者かが潜んでいないか調査を忘れないように。

 私はこの騒動が終わった後の根回しをする」

 

「半助、里への連絡はどうする?」

 

「間に合いません。この後、恐らく霊山から暗部を暴かれた幹部が何人も逃げ出そうとするでしょう。それを取り締まる為の警戒網も敷かれます…遅くて昼、でしょうか。文を出したとしても、恐らくそこで止められる」

 

「霊山からの支援については?」

 

「異界の消失、滅鬼隊の保護という時点で契約は果たされます。逆に言えば、この半日で里への支援がどれ程のものになるか決まるでしょう。より大きな支援を受ける為、九葉殿に恩を売っておきます」

 

「ぼ、僕も異界突入役ですか!? でも瘴気無効化の装備が」

 

 

 一気に最奥まで駆け込んで、術を使って浄化する。異界を生み出していた大本は潰しているし、仮に復活していたとしても活動限界時間まではかからない。

 戦力として連れて行くというよりは、何か起きた時の連絡役と、滅鬼隊を運び出す為の運搬役だ。

 

 

「…それはそれで期待されてないようで…いえ、言ってる場合じゃありませんでした。分かりました、僕は連絡役です。桐人達は巻き込みますか? 何かの力に」

 

「いや、呼びに行く時間すら惜しい。加えて言えば、この騒動に巻き込まれれば、後の霊山でも権力争いに巻き込まれかねない。この一件は、私達だけで、迅速に遂行する」

 

 

 …確かに。権力争い云々よりも、時間が惜しいのが主な理由か。

 ま、桐人君の事だから、この状況で迷惑になるから呼ばないってのは普通に怒るだろうな。

 

 

「各員、他に質問は? …無いな。では、各自行動に移ってくれ!」

 

 

 

 

 …雪風はともかく、浅黄は地図読めるよな? 仮にも指揮官やってたんだし、流石にそこまでポンコツじゃないよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこから先の事は、半ば以上伝聞でしか聞いてない。俺は異界浄化の為に、滅鬼隊保管施設の最奥に潜って術を使っていた。

 道を塞ぐ鬼達は速攻で排除していたので、護衛は必要なくなった。ボスの復活も無かったので、極めてスムーズに話は進む。

 なので、俺が異界を浄化している間に、明日奈達3人は滅鬼隊員を一人でも多く運び出すのに専念していた。

 

 意識の無い隊員達を異界の中に晒すのは躊躇われたが、これが最適解なのだから仕方ない。

 程なくして異界浄化を完了させ、入り口の方に駆け付けると、大八車が幾つも用意され、神夜と山本先生が滅鬼隊員をそこに乗せている。…上に茣蓙を被せてるから、死体の山を処理しているように見えた。

 

 白浜君と明日奈は?

 

 

「白浜さんは、荷車を引いて隠蔽先に向かっています。明日奈さんは、まだ残っている滅鬼隊員の運搬です」

 

 

 分かった。なら俺は…。

 

 

「運搬をお願いね。私達じゃ、どうしても力が足りなくて」

 

 

 了解。鬼疾風…はいかんな。山道だし、絶対何人か振り落としてしまう。

 ええい、卵を抱えたハンターのように走るしかないか。

 

 

 

 運搬途中、ダッシュで戻る白浜君と擦れ違った。…鬼疾風、教えておくべきだったな…。

 一言声をかけて確認したが、雪風も浅黄もちゃんと所定の場所に居たそうだ。うん、最大の懸念事項が消えて一安心。

 そのまま隠蔽先に荷車を届け、トンボ返り。荷車はまだあったので、わざわざ持って帰らなくていい。鬼疾風で一足飛びだ。

 また白浜君と擦れ違う。クキィィィィ、と奇声を上げながらも爆走する力強い姿は、大分ハンターとして仕上がって来たなーと感心するくらいだった。

 

 往復する事三度。白浜君のみならず、積み込み作業を行っている3人にも疲れが見えてきた頃、全員の運搬が終わった。

 思っていたよりも猶予はあったかな。

 運搬の痕跡を消した頃、ようやく異界が消えた事に気付いたモノノフ達がやってくるのが見えた。無論、姿など現さずにソソクサと立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、九葉のおっさんが用意してくれたという隠れ家。どうやら九葉のおっさんの配下使っているセーフハウスの類らしく、それなりの設備は整っていた。

 とは言え、連れ出した滅鬼隊員を全員寝かせられるような環境なんぞある筈もない。

 床で寝転がって雑魚寝状態だ。…服、準備できなかったんだよなぁ。布団も足りてないし。

 美女+数名の美男子が素っ裸で何人も地面に転がってるとか、奇観を通り越して壮観ですらある。…とりあえず、ちんこの大きさは勝った。大きくなったらどうなのか分からんけど。

 

 とりあえず、何でもいいから布を被せておく事にする。土井さんが根回しして準備してくれる事を願う。

 

 

 並んで眠っている滅鬼隊員を、浅黄が沈痛な目で見つめている。…自分のせいで封印されたと、気に病んでいるんだろう。

 逆に、雪風は……まぁ、心配そうでもあるし、不謹慎ながらも興味津々でもあるし……自分の胸元を撫でおろして、半眼になっていた。まぁ、このサイズがあれだけ並べばね…。…君は充分あるよ。滅鬼隊の女のサイズが異常なだけだよ。どっちも大好物だし。

 

 それはそれとして、浅黄は滅鬼隊員を見回して首を傾げていた。

 

 

「浅黄さん、どうかされたんですか?」

 

「ええ……足りないのよ」

 

「…足りない? あの施設に居た人は、全員連れ出したと思いますけど。…生き残っている方は、ですが」

 

「あそこに封じられた筈の隊員は、一通り把握しているけど…一人居ないわ。私の妹の『桜』。あの子は特に厳重に封じられたから、装置の故障で死んでいるという事は…ないと思うのだけど。それに、滅鬼隊自体、もう少し人数が居た筈なの。私も全員を把握できていた訳じゃないけど」

 

「…妹さんの事も気になりますが、そもそも滅鬼隊ってどれだけいるんですか?」

 

「使い捨て同然だったうえに、古くなって起こされなくなった子も居たから…。私にも、反乱を企てないようにと必要以上の情報は与えられなかったわ」

 

「聞けば聞く程扱いが酷い…」

 

「…その、妹さんがいない件だけど、あれじゃない? 一番最初に見つけた時、扉が開いていて、一つだけ装置が倒れてたじゃない。死骸も無かったし、そこから誰か出て行ったんじゃないかな、と思ってたんだけど」

 

 

 

 

 …向こうは向こうで何やら真面目な話をしておりますが、俺はと言うと…。

 

 

 

 

 

 山本先生からガチ説教を受けています。2頭身お婆ちゃん姿なのに、迫力がトンでもなくてKOEEEEEE!!!!

 

 説教の内容は、極めて当然と言うか、反論どころか言い訳の余地すらない。

 簡潔に言えば、何かやらかすならせめて前以て相談しろ、 と言う事。

 狙撃犯の懐柔は、必要であったから良い。危険があるかもしれないのでやはり一言欲しかったが、到底信じられないような手段だった事もあり、ここは成功したからお咎めなしとする。

 

 だとしても、それを切っ掛けに大きく事態が動くのであれば、当日の朝ではなく前日に相談する事も、決行を一日遅らせる事もできる状況だった筈だ。

 事実、一日だけでも準備期間を作ることができれば、こうまで急を要する展開にはならなかった。

 

 …大八車をあっと今に調達してくれた山本先生だが、時間が無かったので違法な行為も駆使して調達してきたそうな。

 変装の達人なので足が付く事はないと思うが、余計な危険だったのは確かだし、正攻法に越した事はない。何より、霊山大混乱になる時期なので、小さな事でも勘繰られる可能性は高い。大八車を幾つも必要とする状況なんて、そうそうないし。

 

 

 朗らかな顔で鬼のような迫力を醸し出す先生に、黙って言われるままに頭を下げる俺でした。

 …女性関係にまで話が及んでるけど、そっちこそ言い訳すらできないんだよなぁ…。

 

 

 

 

 

 山本先生の説教は、伝子さんがやってくるまで続いた。

 …あれ?

 

 

 

「「「「「伝子さんじゃない!?」」」」」

 

「女装してない時は伝蔵さんと呼べ」

 

「女装だったの!?」(←雪風)

 

 

 そうね、どっちかと言うと仮装よね。…口には出さないけど。

 

 

「あら、伝蔵さん。そちらは大丈夫だったの?」

 

「ああ。異界消失の調査にモノノフ達がやってきたが、あれは正規部隊だな。少なくとも、証拠隠滅の為に送られてきた何処かの手先ではない」

 

 

 いやいやいや、そんな事よりどうしたのよその恰好。何でいきなり男姿になってるの。

 

 

「何でも何も、山本先生と同じ変身の術だが? 日頃から伝子さんの姿でいて、緊急時にそれを拭い去れば、誰かに目撃されても足がつきにくい」

 

「伝蔵さん、口紅を落とし忘れていますよ」

 

 

 充分つくと思うし、普通は逆だと思うんですが…。

 いやまぁいいか。土井さんやカンコンソー斎、九葉のおっさんの状態は?

 

 

「概ね問題なしだ。九葉殿は予め、この事態を想定していたらしい。死隠が関わった時からな。まぁ、自首してくるのは予想外だったようだが。既に司法取引の準備も進んでいるそうだ。八方斎が上手くやったな。半助は、もうすぐ荷物や物資を纏めてこちらに来る」

 

 

 …あのおっさん、本当に敵に回すとヤバい奴だな…。何処まで準備周到なんだ。

 八方斎は八方斎で、詩乃の弁護の為に伝手を辿ってくれているようだ。…シノノメの里を出た時にはどうなる事かと思ったが、とんだドリームチームだったようだ。

 

 

「…あの、師匠。滅鬼隊の皆さんを助けられたのは喜ばしいですけど、これからどうするんですか? まさか、ここにずっと籠っている訳にもいきませんし。以前に牡丹様とも話しましたが、滅鬼隊員は…」

 

 

 ウタカタの里近辺に連れて行く、って話か? そこは構わない。

 ただ、本人達が了承すれば、の話だけどな。

 

 

「それも気になるんですけど、僕達はこれからどうするのか、が一番気になってるんです。…おんぶだっこで自分では何もしていなかったとは言え、僕はシノノメの里の代表として、里に援助をしてもらうためにやってきました。九葉さんとの契約で、それは果たせたと言いますが…」

 

「ふむ、一口には言い表せない状況だね。それは腰を据えて、一つ一つ整理した方がいい」

 

 

 おお、土井さん、無事だったか。

 ところで物資は?

 

 

「こっちだ。…心配しなくても、滅鬼隊員の服は持ってきている。九葉殿との連携も、即席にしては上出来だ。霊山はかなりの騒ぎになっているぞ。尤も、今は異界が消失した事についての騒ぎだから、本格的な混乱はこれからだろうがね」

 

 

 ふむ。これから滅鬼隊の保管施設が発見される。

 関わり合いがあった奴らは自分達の行為が露呈しないかと肝を冷やすが、そこに居た筈の隊員は一人も残っておらず、もぬけの殻。

 証拠となる資料を始末しようと、あの手この手で刺客を送り込むだろう。

 或いは、まだ誰か残っているかもしれないと、滅鬼隊員を確保しようとするか。

 

 が、本命はその背後。

 禁軍に自首してきた死隠の自供によって発覚する幾つもの不祥事、犯罪、その他諸々。滅鬼隊保管施設に目が向いている連中にしてみれば、それこそ背後から刺されたようなものだろう。

 

 

「…霊山のどれだけの人間が関わっているかね…。あまり想像したくはないな。ところで、これから彼女達を起こさなければならない訳だが……大丈夫かね?」

 

 

 …まぁ、俺の役割よね。少なくとも、清い色恋しようとしている白浜君には任せられんわ。

 目を覚ました滅鬼隊員が妙な事をしようとしたらと思うと、言っちゃ悪いが土井さんじゃちょっと力量が足りない。

 

 

「…中には、自分達がどういう扱いを受けていたか覚えている人も居るかもしれない。自分を洗脳した相手が目の前に居れば、武器に手がかかってもおかしくはない…。それに、私はウタカタの里までついていけないしね」

 

 

 流れ作業になっちまうが、2~3時間もすれば全員叩き起こせるよ。正直、楽しめそうにないな。

 

 

「この人数をたったそれだけの時間で…。………その、なんだ、回復とか休憩とか」

 

 

 残弾無限故問題なし。…野郎を相手にぶかっけせにゃならん事だけが気がかりだけど…。

 

 

 

 

 

 さて、そう言う訳で色気もヘッタクレもないが、コトを始めた。

 ずらっと並んだ、布を被せられているだけの美女達を相手に、ひたすら腰を振る。あまり滾るシチュエーションではないが、ちんちん勃起させるのは自在にできる。後は必要な刺激を受けられるかどうか、それだけだ。

 

 一人目、金髪の女。確か資料には『紅』という名で記載されていた。

 股を開かせ、意識のないまま挿入して、処女膜を破る。相手の意識がないのをいい事に、射精する為だけのピストン。我慢する事もせず発射。

 

 

「……う……ここ…私……?」

 

 

 目を覚ました。俺を発見した途端、視線に熱い好意が籠る。

 だが、悪いが相手をしている暇はない。服を着て、部屋の外に出ていろ。お仲間がそこに居る。

 

 犯した事を謝りもせず、すぐに次の女に向かったが、『紅』は不満も言わずに素直に従った。…あの子も、目を覚ましたのは初めてらしい。処女だったし。雪風と同じで、行動基準が俺しかない状態なんだろう。

 

 

 次、『紫』。

 …浅黄もそうだけど、色の名前が多いんだろうか。資料には人並外れた怪力を持つ、とあったな。

 成程、確かに強烈な締め付けだ。こいつは処女じゃなかったから、目を覚ました事のある個体。

 しかし、やはり洗脳の効果で抗う事すら考えられないのか、命令に従って部屋の外へ向かった。

 次の女に向かう俺と、ずらりと並べられている滅鬼隊員に物言いたげな視線を送っていた。

 

 …まぁ、真面目に訳が分からん状況だろうなぁ。封印される前でも、こんな意味不明な扱いは受けていまい。

 

 

 次、『不知火』。

 溢れ出る人妻臭。他の滅鬼隊員よりも、一回り年上のようだ。

 それもその筈、資料には『雪風』の母親だと書かれていた。だが処女。

 なので、恐らくはそのように調整・設定されているだけなのだろう。

 扱いも酷いもんだが、妙な所に力を入れている。

 

 次、『時子』。

 秘書役らしいけど…誰の?

 

 次、『雪風』………って、お前何やってんだ。

 何? 自分だって子供じゃない? いやそーいう状況じゃないからこれ。

 後でちゃんと正面から話するから、外に出てなさい。

 

 次、『静流』。

 また金髪。髪の色で今更どうこう言わないけど、外国人が居ない時代の日本でこの容姿は目立つのでは?

 …美男美女って時点で目立つのは変わりないか。

 

 次、『舞花』。

 スタイルがいいのが続いていたが、一際立派な爆乳が来た。

 性格はオラオラタイプらしいが、可愛い物好きに設定されている。…だから何でそんな無駄な設定付けるんだよ。

 

 次、『アスカ』。

 何故かこの子だけ片仮名。『浅黄』が完成する前は、指揮官役として使われる事が多かったらしい。

 

 次、『鹿之助』……って男かよ。女と見紛う容姿だけど、フルチンだから間違わない。

 …こいつをネタにしてヌいてかけるのか?

 

 …次、『災禍』。

 この人も秘書役らしい。中出しせずにぶっかけし、残った分を『鹿之助』にかけた。

 二人とも起きたからセーフ。

 『鹿之助』が『災禍』を見てしまったが、ひょっとしなくても滅鬼隊同志で刷り込みが発生してしまっただろうか?

 

 次、『浅木』。

 若い『浅黄』らしい。具体的にはJKくらいの年齢。絶対、実用性度外視で改造したろ、これ…。

 

 次…。

 

 

 

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