※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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この度、OSをWindows 10から7に戻す事を決意しました。
考えてみればこのクソOSによく付き合ったもんだわ。
PC本体に問題があるのも確かでしょうが、クソ思い、勝手に設定が変更される、妙な部分ばかり修正して重さの原因は放置、3日に一度は更新プログラムが構成できないで起動に30分以上かける、トラブルシューティングも上手くいかない、潰しても潰しても自動アップデートが立ち上がる、止めようとネットで見たやり方をやっても一部変更できなかったり、いつの間にか元に戻っていたり。

「こんなもの出してて恥ずかしくないの?」と吐き捨ててやりたい気持ちで一杯です。
やっぱり無料で流行ってるからってホイホイアップデートするものじゃありませんな。

となると前準備としてデータのバックアップが必要になってくるわけですが、これがどういう訳か上手くいかない。
ノートンwithbバックアップが途中で終了したっぽい?
でも別のバックアップが稼働中って出るしなぁ…。
もう単純に外付けHDDにデータ移すだけでいいか。


第461話

 

 

 朝。

 まずは執務室ことヤリ部屋の掃除から始まる。具体的には、いつもの消臭玉無双。本当にお世話になっております。

 ……オカルト版真言立川流で、後始末の必要が無くなる技とか無いかな…。いや無ければ作れって話なんだけど、片付けの手間も含めてのセックスと言えなくも無いし、残滓を感じて愉しむって考え方もあるから、一概に後始末不要としてしまうのも如何なものか。

 

 昨晩は、結局雪風は快楽に溺れ、レズ痴女に触られて善がったり、二人に痴態を見られる快感に目覚めたり、奉仕の仕方を教わったり……まぁ要するに、複数人プレイに抵抗が無くなったようだ。

 そのあたりで、『烙印』の効果を使って直葉を召喚。神夜と直葉の巨乳に対して、雪風は激しくねちっこく弄り回していたものだ。

 

 流石に途中で力尽きて眠り、まだ目を覚ましてないが…正気に戻ったらどういう反応をするかな。全面的に受け入れているか、それとも欲望を煽ってやらなければ我を忘れる事ができない、色々恥ずかしがってる状態か。

 

 そうそう、結局デバガメしていた自称母親は、最後まで乱入してこなかった。雪風が割と本気で抵抗していた時も、段々感じ初めて呂律が回らなくなってきた時も、貫かれながら3人がかりで愛撫され、死ぬ死ぬ叫んでいた時も、ずーっと見ていただけだ。…自慰でもしてたのかな? 音がすれば分かるんだけど、タマフリを上手く使ったのか、気配以外は確認できなかった。

 折角乱入しやすいように位置調整して、雪風がレズ痴女二人に凌辱されて泣き叫んでる顔とか、じゅぼじゅぼ音を立てて出し入れしている結合部とか、プライドも何もかも欲望に流されて下品に腰を振る姿とか、よく見えるようにしたのに。

 

 うーむ、どういうつもりだろ…。

 最初に普通にした時(それでも青姦だったけど)は、特に問題なかったよな。その時は覗いてなかったし、敵意も見せずに帰って行ったし。

 雪風を無理矢理複数人プレイしたのは…アウト? セーフ? 造反フラグ立った? 自分でやっといてなんだけど、もし不知火が本気で刺しにきたら、一回くらいは秘密で受け入れるべきだろうか…。

 

 

 

 不知火が居たと思われる場所を調べて首を捻っていると、執務室の扉が開いて雪風が中から出てきた。非常に薄着状態の為、大きく伸びをすると小ぶりながらも形のいい胸がプルンと揺れるのが分かる。

 おう、おはよう、雪風。…さぁ、どんな反応をするかな?

 

 

「ん、おはよっ」

 

 

 意外とカラッとした反応。別に狂乱するのを期待してた訳じゃ…いやちょっとしてたけど。

 満面の笑みやなぁ…。まるで日曜日朝の小学生の笑顔だ。ニチアサを見せねば(使命感)

 

 雪風は小走りに俺に近寄ってくると、何やら顔を近付け、そのまま抱き着いてきた。スリスリと体を擦りつけるが、発情している訳ではないようだ。キスでも強請っているのかと思ったけど。

 …どした?

 

 

「ん…明日奈や神夜の匂いがついてる」

 

 

 昨日、雪風が眠った後も頑張ってたからなぁ。数日お預けだっただけであそこまで欲求不満になるんだから、本当に俺好みになったものだ。

 勿論、雪風だって好みだぞ。これからもっと好みにするだけで。

 

 

「んー…あの二人なら、別にいいんだけど…私の匂いが消えちゃってるから、上書き」

 

 

 …あーもう、犬みたいに可愛いなぁこの子は。

 可愛がってやってる時は、雌豚かって思うくらい鳴いてたのに。

 

 

「…何故かしら、普通に屈辱的な罵倒の筈なのに、ちょっとどきどきしてる自分が居るの。昨日も豚の鳴き声を上げたら、異様に興奮したし」

 

 

 ああ、反応が思いっきり変わったからな…。それで調子に乗った明日奈が責める責める…。

 ま、やりたくなったら付き合うよ。ああいうのも嫌いじゃないしね。尻を足蹴にするのは…まぁ、合意の上での遊びの範疇なら。 

 

 

「…いいのかな…。これって多分、例の洗脳の影響…だよね? 私がそういう、何というか…豚…じゃないわよね」

 

 

 多分な。まぁ、人間誰しも変態的な素質を持ってるし、切っ掛け次第で目覚めるもんだ。

 雪風自身が我慢できない程嫌だって思うならともかく、そうでないなら楽しい事が増えたとでも思っておけばいいさ。仮に本当に自分がそういう素質だったら………まぁ、証明する方法なんてないし、洗脳のせいにしとけ。

 うん、結論は変わらない。

 

 

「そんなもんかしら。ところで、今日はどうするの? 特に何もないんだったら、私と一緒に…」

 

 

 あー、悪いが当分自由にできる時間は無いと思う。ウタカタの里への面通しに練武戦の準備に手回しに、滅鬼隊員の性格やタマフリを把握しての班分けに、建物の改築に…。

 

 

「…分かったわよ。まぁ、仕方ないわね…。お頭だもんね」

 

 

 本当にすまん。体だけの関係なんて事になららないように、色々やってみるからさ。

 …雪風は、このまま戦闘部隊として組み込まれると思う。先輩達の言葉をよく聞いて、慎重に戦うんだぞ。

 大怪我なんてしたら、大人の遊びも完治するまで厳禁だからな。

 

 

「安全第一で戦うと誓うわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、本日からお頭として、改めて色々する訳ですが。

 

 

「「「何なりとお申し付けください」」」

 

「時子です。御屋形様の秘書となります」

 

「同じく秘書の災禍です」

 

「執事の! 天音と申します!」

 

 

 ……何も言わなくても俺の傍に侍っているこの方々は何事だ。

 いや分かるんだよ? 一応全員名前は把握してるし、資料にあった内容は頭に入ってるから。

 

 並んでいるのは、本人も言っているように資料には秘書と書かれていた時子、災禍、天音。いや天音は秘書じゃなくて執事だった。…執事って女でもなれるものなの? 確かに、家の中の事を取り仕切る役目なんだから、男に限定する必要はないが。

 ともかく、刷り込まれた役目に従って、お頭の俺の手伝いに来たらしい。 

 

 

 と言うか、微妙に空気がバチバチ言ってるのは気のせいか。特に時子と天音の間で。

 うーん…手伝ってくれるのは有難いし、人手はいくらあっても足りないくらい。断るという選択肢は無いんだが…。

 

 この子達が、どれくらいやれるかが問題だ。資料にあった性能で見れば問題無さそうだが……失敗しまくりだった滅鬼隊の過去を思うと、ちょいと不安が…。

 この3人は処女だったから、以前に目を覚まして活動した事は無かった筈。経験不足、他人との関わりを殆ど持った事のない彼女達が、どこまでやれるやら。

 ……しかし、子供がお手伝いを申し出ているのに「いらないから遊んでろ、或いは宿題してろ」と言うのは気が引ける。ふむ。

 

 

 じゃあ、遠慮なく手伝ってもらうよ。

 とは言え、皆がどういう事が特異で、どんなやり方をするのか、全く把握できてない。

 一人一人、別々の作業を割り振るけど、まずはそれをこなしてみてくれ。また、補佐としてそれぞれ監督をつける。

 

 まずは、それぞれ人を呼んでくれ。

 すぐに来いって事じゃない。飯を食った後に集まるよう伝えてくれればいい。

 時子は明日奈。今は朝餉を作ってる最中の筈だ。

 災禍は神夜。大方、ウタカタの里のモノノフ達の朝稽古にでも飛び込んでるだろう。接触する時は、不和にならないよう注意を払え。

 天音は詩乃。確証はないが、多分周辺の地形を把握して回ってる。高い所とか、隠れるのに適した場所を探そうとしているだろう。

 

 これは速さを競うのでも、手柄の取り合いでもない。それをするくらいなら、今の自分が何を知っていて何を知らないのか、逐一確かめながら遂行するように。

 

 

「「「はっ!」」」

 

 

 それぞれ畏まって、ビシッと礼をして出ていく。やれやれ、気負ってる…と言うより、あれは初めてのお遣いでいい恰好見せたい子供だな。

 一応言っといたけど、やっぱり3人とも意識しまくってるな。この際、喧嘩さえしなけりゃ構いやしない。

 

 さって、どういう役割を振るとしようか。と言うより、まずどの作業からこなすべきか…。

 大前提として必要なのは衣食住。だがそれを効率的に確保しようと思うと、管理が…………管理、管理か…。

 あまり好きな言い方じゃないけど、求められてるのはそういう事だしな…。……ここは一つ、モノノフじゃなくて企業を運営するようなつもりで考えてみようか。

 

 彼女達を……いや、社員やアルバイトを『運用』する上で、まず必要となるのは何だ? 

 理念? 資金? 規律?

 違う。どれも必要だが…。

 

 

 

 

 

 そうだ、名簿だ。まずそこから始めなければ。名前を書き記して管理の為の番号を振るだけなら、そう難しくは無いしな。

 一個小隊の名前や性格や特徴、覚えようと思えば覚えられない程じゃないが、流石に漏れもなくパッと思い浮かべたり、あまつさえその中の誰と誰を相手に何をしたか、なんてのを全て覚えておくなんてやってられるか。

 色々記録をつける為にも、名簿と管理番号が必要だ。番号の順は…自意識過剰な事を言うが、俺が付けると火種の元になりかねないな。50音順…この世界じゃ、いろは順だから俺が覚えにくい。資料に並んでいた順でつければいいか。

 

 この作業は…いや、あの3人じゃなくて、俺が直接やるか。一度は全員と話をしたいと思っていたし、滅鬼隊の発作予防にも繋がる。

 となると、監督役は呼ばせた3人に任せて、アレと……アレと、アレだな。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、明日奈と一部のお手伝いさんが作った朝飯を平らげた後、呼び出した3人も含めて執務室へ。

 …執事秘書組が、『できた? できた? もっと遊んで?』みたいな顔をしているが、とりあえず礼を言って褒めておけばいいだろうか。

 

 ではお仕事を割り振ります。

 時子は食料の調達を頼む。今日だけじゃなくて、今後どういった物を仕入れるか、それに必要な金子が日々どれくらいかを計算して、計画を作ってみてくれ。監督兼助手として、明日奈を付ける。

 

 

「かしこまりました。直ちにとりかかります。…よろしくお願いします、明日奈さん」

 

「明日奈でいいわ。私も時子でいい? それじゃ、まずは…」

 

 

 待った。これは他の2人にも言える事だが、まずは自分で判断、考えさせるようにしてくれ。

 洒落にならない事をしようとした時は止めてもいいが、成功するにせよ失敗するにせよ、暫くは個々の傾向把握を優先したい。

 もどかしいとは思うが、まぁ子育ての練習だとでも思ってくれ。何でもかんでも指示してちゃ、子供の為にならない。

 

 

「「「「「「子育て…」」」」」」

 

 

 あんまりな言いように気落ちする者3人、未来を想像してちょっと悦に入るのが3人。

 助けを求められたら助力は許可。ただし、助力をいつ請うかも本人の判断だ。

 

 

 続いて災禍。生活に関する改善案を出してほしい。周辺を歩き回って自分で探すもよし、人に聞いて意見を纏めるも良し。

 これは滅鬼隊に限らない。確かに優先は滅鬼隊だけど、ここで暮らしていけるのもウタカタの里のおかげだ。里が無くなったり、インフレ…ええと、里の色んな物の流れが乱れるような事があれば、俺達にも強い影響が出る。

 恩を売っておけば、今後の待遇も期待できるしな。

 これは神夜が監督だ。

 

 

「はっ。神夜殿、存分に」

 

「ええ、よろしくする事極まりないです。沢山お話しましょうね」

 

 

 

 そして天音。戦闘部隊を作るから、運用計画…はまだ人員も定まってないから無理か。

 ウタカタのモノノフ達に話を聞いて、どんな戦力が求められているかを纏めてほしい。最初は戦いのない滅鬼隊員が世話になるだろうし、多少足を引っ張たとしても、必要とされている要因であれば邪見にはされないだろう。

 それと、モノノフとして任を全うした場合の報酬の相場も頼む。

 詩乃と一緒に頼む。

 

 

「執事として承りました! 詩乃様、ご教授をお願いいたします」

 

「…苦手なんだけど、こういうの…。まぁ、やれと言うならやるわ。ところで、貴方はどうするの」

 

 

 まず名簿を作る。その過程で、一人一人に軽く話をするつもりだよ。放置し過ぎると、先日のまりみたいに発作が起きるしな。

 さて、それぞれ役割の期限は…そこで終わりにする訳じゃないが、夕飯の前に全員集まって報告会といこう。それまでは、独自の判断で行動するように。

 他に質問、確認事項の類は?

 

 

 …無いな? では、解散。

 

 

 

 …行ったか。さて、どうなる事やら。

 正直な話、仕事の成否はそれほど問題視していない。出来れば儲けものくらいだ。

 本命は、本人達にも言ったように行動の傾向を把握する事。そして、ウタカタの人達と関わり合いを持たせる事だ。大した考えがある訳でもないが、経験と人脈ほど重要なものはない。

 組織の補佐なんて事をするなら猶更。

 

 

 

 それじゃ、俺は俺の仕事に向かいますかね。

 携帯電話も拡声器の類もないから、一人ずつ呼び出しって事が出来ないな。これも何か仕組みを作らないと。一番人が揃うのが飯の時間帯だし、その時に通達して…今日の連絡事項はここを確認しろ、みたいなのを作った方がいいか。

 つまり立て札か。

 後は、個人充ての手紙入れ……いや、どうせ作るなら私物入れか。霊山からこっちに来るまでは野山を走るだけだったけど、これから人里で暮らすんだ。持っておきたい物、隠しておきたい物、貰った物の置き場も必要だろう。…この辺は、災禍の改善案を聞いてからだな。

 

 

 

 とりあえず執務室から出て適当に歩く。今は出会った奴を片っ端から確認していくしかない。

 さて、最初に出会うのは誰かな…?

 

 

 

「あ、お頭」

 

「ん? おお…おはよう、ございます」

 

「おはようございます。良い天気ですなぁ。槍を振るうにも昼寝をするにもいい塩梅だ」

 

 

 最初に合ったのは、鹿之助、骸佐、権佐の男三人組。

 

 野郎だけで、こんなとこで何してんの? ああ、無理に敬語使わなくていいから。バイト敬語程度でいいよ。

 

 

「ばいと? いや…周りが女の人だらけだと、何というか居た堪れないというか」

 

「まぁ、確かに居心地はよくなかったな。それに、着替えの場に立ち会う訳にもいかん」

 

 

 あー、それは確かに…。やっぱり、早急に男性用区画を設けなきゃならんか。

 あんまり待遇や家屋に差をつけると不満の元になるから、最初は同じような個室作って一人一人に割り振るか…。

 

 

「そういう訳で、気楽な男三人で話し込んでいた訳です。女っ気があるのはいいもんですが、それも程度によりますなぁ」

 

 

 慣れると普通に暮らしていけるよ。立場的にも心情的にも優位に立って、そのうえで日常では女に勝てないって悟りを開かなきゃいけないのが条件だけど。

 ま、それはともかく、丁度良かった。これから一人一人と話をしていかなきゃいかんのだ。

 悪いが、少し話に付き合ってくれ。

 

 

「俺は構わないですけど…何もする事がないし、何したらいいかも分からないし」

 

 

 それをどうにかする為に、こうして話に来てるんだ。

 俺もまだ、誰に何が出来るのか、何がしたいのか全く把握できてない。資料には能力や傾向は書かれてたけど、何処まで当てになるか全く分からんしな。

 戦いたいって奴にはそっち系の仕事を割り振るつもりだし、そういうのが苦手だって言うなら、また別の事を頼むつもりなんだ。

 

 と言う訳で鹿之助。

 まず君はどんな事が出来る? どんな事をしたい? 封印される前の記憶はあるか? タマフリに限らず、洗濯が好きとか、口笛を吹くのが得意とか、そんな話でもいいよ。

 

 

「え、お、俺っ!? お、俺は……えーと、名前は鹿之助、です。前の記憶はありません。タマフリは…小さな電気が出せます。本当に、小さな奴しか出せなくて…戦いに使うのは難しいと思います。個人的にも、正直戦いは怖いんで、できるだけやりたくない……んだけど、それはやっぱり格好悪いと思うし、自分でも一旗挙げたいとは思います…………で、でもやっぱり怖いし、さっきも骸佐さんと権佐さんに見てもらったんだけど、動きがいいとは言えないそうです」

 

 

 ふむ、そこは鍛錬と場数でどうとでもなるが…戦いを拒みはしないが消極的、と。

 タマフリが電気……こう、雷みたいな攻撃力があるものじゃないんだな? 全力を出し切れてないとかじゃなくて。

 だとすると、何らかの意図を持って、その強さに調整したんじゃないかと思うんだが……そのタマフリで攻撃以外に出来る事は、心当たりがあるか?

 

 

「一応、このタマフリを使って周囲の地形や敵の反応を探る事ができる、らしいです」

 

 

 ……うん? それって、気配を探るとかじゃなくて、明確に分かるって事?その辺に転がってる石ころとか、眠っている鵺とかもどこにいるか分かるって事? 有効範囲は? 精度は? それを元にして地図は書けるか?

 …いやそれよりも、石ころとか分かるって事は、ひょっとして特定の素材の反応を探るって事も?

 

 

「いやいきなり言われても!? 俺も、目を覚ましてからちょっとしか試してないから! 範囲は…今のところ、目が届く範囲なら大体分かります。生き物や鬼が居れば、多分例外なく分かると思います。返ってくる反応が、岩とかとは全然違うんで。地図が書けるくらい詳細に把握しようとすると、集中しないといけないから、動けなくなりそうです。特定の物を探すのは……物による、としか言いようがないです。現物があれば、似たような反応を探す事はできると思いますけど。…殆ど意味、ないんですけどね」

 

 

  いやそれ重要だから。最重要項目だから。

「「いやそれ重要だから。最重要項目だから」」

 

 

 俺と骸佐権佐が声を合わせて断言する。

 本気で自嘲しているらしい鹿之助に、何でそんな能力持ってるのに落ち込むのかと本気で分からない俺達3人。

 レーダーの有無だけで、ゲームの難易度は一変するんだぞ。 あまつさえ、レアアイテム発見の確立が上がるようなスキルさえ備えている。それが現実なら猶更だ。…………消えたナヅチ…煙玉もペイントボールも無し…時間切れ…。見つからないレア素材…大量に必要になる混沌茸…。王国の心の宝箱…。暗い魂シリーズの奇襲待ち伏せミミック先生…。うっ、頭が…。

 

 

「…どうした、お頭?」

 

 

 いやちょっといやな思い出が…ハンターなら誰しも通る思い出が…ハンター以外にも色々と…。

 鹿之助、断言する。お前は冗談抜きで、ウタカタの…特に斥候部隊や救助部隊の救世主になり得る。強い武器を作ろうとするモノノフにとっては、救世主どころか過労死待った無しなくらいに引っ張りだこにされる。どこの諸葛孔明エルメロイだってくらいに。

 

 

「聞いただけでも、使いどころが山のように思い浮かぶぞ。戦闘から日常生活まできりがない。悪用しようと思えば幾らでも出来るのが難点だが」

 

「鹿之助の坊やも、戦闘力と破壊力を混同している口かね。わざとそういう性格にされたのか」

 

 

 権佐、多分それ当たりだ。意図はともかく、戦ったり訓練したりしたり、誰かと比較されて貶された経験も無いのにこうまで自己評価が低いんだ。

 『戦闘向きではない』くらいは刷り込まれてるかもしれないが、そこにマイナス思考……えーと、元々の性格だった弱気な性格が相まって、過小評価しまくりになってるんじゃないかな。

 

 とは言え、確かに今のままじゃ出せないな…。認識のずれの事もあるが、このまま怯えて動けないようじゃ、生き残る事もできない。

 最初は腕利きで護衛してもらって、徐々に慣らすべきか…。いや、いっそ俺が直接鍛えるか?

 

 

「うあああああ!? い、今なんかすごい悪寒走った! 物凄い寒気した! あと『性癖が歪むぞ』って金髪の人が忠告してくる白昼夢が!?」

 

 

 …ロミオの野郎、次元を超えて介入してくるとはやるようになったのう…。他にも囁きそうなのがチラホラいるが、まぁいいか。

 いきなりトンデモ案件に遭遇したが、それにばっかり感けてられないのが辛い所だ。

 鹿之助の事は後から考えるとして、次に行こう。

 

 次は骸佐、いいか?

 

 

「…構わんが、お頭なんだから一々了解を取る必要はないぞ。不都合があれば、こちらから進言する」

 

 

 そういう物か。今まではこのやり方でやってきたからな…。今後は気をつけよう。

 じゃあ骸佐、まず聞かせてもらいたいのは…そうだな、この間の戦闘の詳細から聞こうか。得物を壊した背景は大体分かってるが、初陣で思う所もあったろう。

 自慢話になっても構わんから、言ってみろ言ってみろ。

 

 

「…そうだな…。まず最初に思ったのは……」

 

 

 自慢と言うよりは、自分の中の感情を改めて整理するような口調で語る骸佐。

 権佐はもちろん、鹿之助もふむふむと聞き入っている。戦うのは怖いと言っていても、やはり気になるらしい。

 

 それはそれとして、骸佐の戦闘スタイルに適した武器、考えておかないとな…。いやそれは鹿之助もか。

 

 

 

 

 

 同様に、権佐からも話を聞いた。たった3人だけど、思ったより時間かかったなぁ。

 権佐は骸佐のサポート役として設定されている為か、一歩引いたような物言いが多い。が、微妙に戦狂いの匂いがした。自分から死地に突っ込む事はなさそうだが、いざと言う時に死兵になる事を躊躇わない気がする。これは生来の素質なのか、それとも調整された結果なのか…。

 

 

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