※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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アイマスの文香が積極的に迫ってきて、セクハラまでしてくれる夢を見た。
ちょっと幸せだった。
…もっと濡れ場書きたかったな。


第484話

 

 

堕陽月弐拾伍日目

 

 

 大雑把な片付けはできたけど、流石に一日で改築するのには間に合わない。

 徹夜で作業してもよかったけど、流石にそれは心配をかけそうなので、昨晩は里で世話になる事にした。

 

 

 

 

 何故か橘花の家に泊まる事になった。つまりは桜花の家でもあるのだが、絶対反対・或いは橘花に手を出さないよう不寝番を務めそうな桜花は囮作戦の真っ最中だ。

 と言うか何考えてんだよ大和のお頭。里の超重要人物の家に、『適度な距離が重要だ』と評した人間を泊めてどうするんだ。

 

 何? 他の家は、うちの子達が世話になってて、もうこれ以上受け入れるのは難しい? 空き家もない?

 何より、橘花本人が言い出した? 蒙を開いてくれた礼? 蒙ってほどのものか。まぁ確かに、橘花本人からすれば、先日の話のおかげで閉塞感が薄まったように思えるのかもしれないが。

 いやだからってなぁ…。

 

 まぁ、それでいいと言うのなら世話になる。どうせ数日程度の事だ。

 …今日は隊員達とネチョネチョできないから性欲を持て余しそうだが、流石に橘花を襲う気はない。ただでさえ、今はウチの子達に手(と言うかちんこ)が回り切ってないんだし、それ以前に、これ以上信頼を損なうような事は絶対に避けねばならない。

 橘花だって、俺の事は異性の友人ポジションと思っているようで、そういう意識は無いみたいだしね。

 

 昨晩も、他所の里の話をせがまれたけど、あまり夜遅くまで話す訳ではない。「お疲れでしょうから」と程々のところで引き上げていった。

 尚、頼まれた手紙については、流石にこの状況なのですぐには出せない事を伝えておいた。

 

 

 

 

 さて、昨晩はゆっくり寝られた事だし、今日も張り切って建て直し作業……の前に、うちの子達のケアを忘れてはならない。

 住処が襲撃され、ようやく馴染んで暮らせるようになった部屋から出て、ほぼ見ず知らずの他人が住む家に転がり込む。大なり小なり、精神的負荷がかかっているのは確実だ。

 そして滅鬼隊は精神的重圧に滅法弱い。不安定になるからね。

 大和のお頭は、俺を「適度な距離を置いておく必要がある危険物」と言っていたが、うちの子達も似たようなもんなんだよなぁ…。俺と一緒に居ても、ケアが足りなくなれば情緒不安定になって何やらかすか分からなくなるから。

 

 流石に初日で問題を起こすような事はなかったようだ。

 一般的な暮らし・常識とかけ離れた部分はあっても、自分達が助力を受け、世話になっている立場だと言う事くらいは理解できたらしい。借りて来た猫のように大人しくしていると聞いた。単に人見知りしているだけかもしれぬ。

 ともあれ、一通りの隊員達の様子を見て回り、預かってくれる里の方々に頭を下げて回った。

 また、この時暫くはウタカタの里の指揮下に入るよう伝える。家の建て直し手伝いを申し出てくれた子もいたのだが、それは囮作戦が一段落してから。それまでは、この際だから色々計画を練ってこう。

 ……今度襲撃してきたら、要塞と化した我が家のギミックが火を噴くぜ。

 

 

 

 追記 里の人達に色々頼み事をされた。うちの子達から、駐屯所に作った色々な施設の話を聞いて、自分達も欲しくなったらしい。

 考えてみれば、水洗トイレ一つ取っても、ここの人達には未知の技術だもんな。興味が湧くのも無理はないか。

 流石に今からだと厳しいんで、こっちの生活が落ち着いてからと返答した。

 

 

 

 

 

 

 さて、今頃は囮作戦もいいカンジに進行している事だろう。持って帰ってくるのはハズレ扱いのクエヤマの生首かもしれないが、そこらへんはどうでもいい。

 むしろ今までのパターンから言えば、異常進化した鬼が確実に乱入してくる。心配ではあるけど、神夜や明日奈が思う存分戦ってくる事を祈る。じゃないと、後で「不完全燃焼極まりないです!」って俺が稽古に付き合わされるから。

 

 そっちは作戦参加者達に任せておけばいいとして…さて、こっちには何か起きるかな?

 二度ある事は三度ある。もう一回鬼が奇襲を仕掛けてきてもおかしくない。と言うか来い。先日の大暴れでは記憶が中途半端にしか残ってないから、俺が不完全燃焼なんだ。

 家の立て直しを建前にして、壊れた家に留まっているのも、半ばそれが理由だったりする。

 まぁ、俺の作業室は壊れてないし、どっか移動するにしても補完してある書類を持って行かなきゃならんしな。

 

 

 後は、久々に一人になる為かねぇ。朝から晩まで隣に…それこそ指を動かしただけで喘ぎ声がするような距離に常に人がいたからな。

 偶にはエロも狩りも抜きに、誰も居な空間で、なーんにもしない時間だって必要だろう。怒りが燻ってるから、無理矢理落ち着けている最中とも言う。

 

 

 

 

 まぁ、5分もしない内にムラムラしてきちゃったけども。いかんなー、今更ながら色事に溺れ切っている。溺れるのはいいんだけど、コントロールできないのはいかんな。元々の房中術は、楽しみながらも節度を保って楽しもう、という術だというのに。

 

 

 

 

 いつもであれば、ここで鬼が襲ってくるなり、妙な事でも考えつきそうなものだが、特に何もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕方、逢魔が時。

 ウタカタの里からモノノフが一人やってきた。えーと、確かアレだ、鹿之助と最初に一緒の任務に行ってた、男の方。ハクの力でウタカタを守るって言ってた子だな。

 

 

「ども、お久しぶりっす。えらい事になったそうですけど…元気そうですね?」

 

 

 ま、この程度で打ちひしがれてちゃ、最前線でモノノフなんざやっていけねーよ。

 どうした? 鹿之助ならここには居ないぞ。

 

 

「知ってます。鹿之助、里に来るんだったら俺が引き取ろうとしてたんだけどな…。大和のお頭が引き取るって言われちゃ、反論もできねーよ」

 

 

 大和のお頭も、鹿之助の重要性に気付いてるからな。当人として、お偉いさんの世話になるなんて怖すぎる、とか思ってそうだけど。

 で、結局どうした? 君一人で俺にわざわざ会いに来るとも思えんが…。

 

 

「ああ、お頭に手紙を届けてくれって頼まれたんだよ。霊山からって書いてあったぜ。…ああ、表面に書いてあっただけで、俺はわざと見ようとしたんじゃないから」

 

 

 別に疑ってないけど、無理に主張するとそれこそ怪しく見えるぞ。

 霊山からねぇ…九葉のおっさんかな?

 

 …って、ひの、ふの、みの………多いな?

 

 

 差出人は雷蔵、桐人君、直葉…兼一君? 霊山新聞社の一家からも。 九葉のおっさんからの文は無い…。おお、茅場から。……冷静に思い返してみると、あいつ何で来てないんだ? 神機観察の為、遅くても数日中には追いかけてくるみたいな事を言ってたが。

 そして雪華、風華、練の姉御、寒雷の旦那、泥高丸からも。雪華の文は、2通が紙袋に入れられていた。一通は俺と明日奈、神夜宛て。もう一通は……あれ? 俺、まだあっちの手紙送ってないよな? 橘花充てだぞ?

 

 

「霊山から、配達人が届けに来てくれたんだってさ。何か機密事項の遣り取りのついでっぽいけど。持ってきた人は明日まで里で休んで、返信の文を持ち帰るんだ。返事するなら、早い内に書いとけば?」

 

 

 ふむ、そうだな。

 忙しい時だったろうに、わざわざありがとう。

 

 

「まぁ、あれっすわ、俺が考えてる事を真面目に聞いてくれたのはちょっと嬉しかったし、その礼って事で。恩売っとけば、鹿之助も色々協力してくれるかもしれないしな!」

 

 

 ちゃっかりしとるわ。

 モノノフより商人に向いてるんじゃね? 考え方的にもそっち系だし。

 

 俺が文を読み始めると、彼はそのまま帰って行った。

 

 

 

 

 文の内容は、滅鬼隊の事件についての報告が主と、日常についてだった。……直葉だけは、烙印の効力を使って毎晩呼び出し、ねっちょんぐっちょんしながら話をしているので、次のプレイ内容のリクエストだったけど。

 霊山も大分落ち着いてきたらしい。結構な大捕り物があったそうで、シノノメの里から戻って来た白浜君もそれに参加したそうだ。もうシノノメの里と霊山を自力で行き来できるようになったのか。……ああ、一人だけじゃないんだな。自分と同じくらいの力量を持つモノノフ4人で踏破したらしい。うんうん、順調に成長しているようで何よりだ。

 

 雪華達から手紙が届いたのは、どうやら白浜君が気を回した為らしい。シノノメの里とウタカタ間に交流は無いが、霊山とウタカタの間にはある。戻るついでに手紙を書くなら、送ってもらうようお願いするけどどうですか…と。

 で、それに便乗して霊山の皆も送ってくれた。

 

 

 うん、とにもかくにも皆元気そうで何よりだ。俺達の事は、霊山でも噂になっているらしい。

 滅鬼隊がどうの、という事ではなく、ウタカタの里に腕のいい傭兵だか援軍だかが訪れている、という意味で。九葉のおっさんと大和のお頭が上手く情報統制してくれているらしく、大捕り物の切っ掛けとなった滅鬼隊と結びつけて考える者は見当たらないそうだ。

 これで特殊なタマフリを使う、と言う噂まで流れればともかく、霊山の人達にとって滅鬼隊と言うのは完全に御伽噺扱いだからな。それが実際に現れたとは考えないんだろう。

 俺だって、「桃太郎は実在した! 今は岡山県で黍団子売ってるよ!」って言われたら、何かのイベントだと考えるし。

 

 

 ちなみに、霊山であった珍事が一件、シノノメの里であった………なんだ、その、霊山の闇が垣間見える事件が一件書かれていた。

 

 まず前者だが、自称滅鬼隊の作成者が現れたらしい。しかも霊山のお偉いさんの一人。

 そして、本来の主は自分だから、ウタカタの里に居る滅鬼隊を自分の元に戻すよう要請した。

 

 

 

 

 

 ばぁ~~~~っかじゃねぇの?

 

 

 

 

 結果は言うまでもなく、牢獄行。

 マジで隊員関係者だとしたら、違法な人体実験してましたって言ってるのと同じ事。

 もし単なる語りだとしたら、まぁ詐欺師の部類だわな。

 どっちにしろ拘束されて、事情聴取を受ける事になる。実際、今は牢屋の中だ。

 

 仮に本当の主とやらだったとしても、ウチの子達は起こした相手に懸想するよう調整されてるからね。今更名乗り出たところで、誰一人従う筈もない。

 …それを理解していて名乗り出たとするなら、相当な間抜けだわな…。

 

 浅黄や紫に聞いてみたところ、頭を抑えながら「やりそうな奴は何人かいた」との事だ。…そんな奴の元で働かされてたって、そりゃ脳味噌も漂白されますわ…。悲惨すぎて考えるのを放棄してしまってもおかしくない。

 …そういや、浅黄は自分を使っていた連中をブン殴るとか言ってたけど、どうする? 殴りに行くなら、ついでに色々と頼まれてほしいんだけど。

 …………そうか、わざわざ霊山に向かって殴る程の価値もないと。確かに度を越した無能みたいだものな。

 その為に里から離れて、俺のちんちんに触る事ができない日々を送るのは御免被ると。……からかい気味に言ってみたが、否定されなかった。むしろサワサワされてお誘いを受けたけど、今はオアズケ。文の返事を書かなきゃならんしな。

 

 

 

 され、霊山の騒動は落ち着いてきているようだからいいとして…シノノメの里で起きている事件、これが本気で意味が分からない。

 

 何と言いますかね………滅鬼隊の騒動でかなり記憶から薄れていたが、シノノメの里が、霊山の政争に巻き込まれるかもしれない、って話があったじゃないか。

 超界石の謎のガチャ機能の事もあり、それを霊山が引き渡すよう要請するかも…とか、そんな感じの問題だった。

 どうするべきかは結局、里長の両さんに任せる事になった。

 

 で、両さんがどうするつもりだったのかは知らないが…交渉役としてやってきたのは俺も知っている人物だったようだ。

 

 

 識。

 

 

 九葉のおっさんに匹敵する悪人面で、いつぞやのループではクサレイヅチの能力を受けながらも平然と行動していた謎の人物。…色々と考察してみようと思った事はあるんだが、手掛かりが無さすぎて妄想すらできなかった。

 思い返してみれば謎な人物だよなぁ…。霊山に居る間も全く関わり合いが無かったから、すっかり忘れてたぜ。…うん、クサレイヅチに因果を奪われて、思い出せなくなってたんだ。そういう事にしとこう。

 

 まぁともかく、その識がやってきて、両さんはこいつは難物だと警戒した。難物じゃなくても明らかに悪党だって思うよね、あの顔は。

 九葉のおっさんみたいに、悪党だけど人の為に動く奴も居るから、一概には言えないが……とにもかくにも、やってきた識は、援助物資の引き渡しよりも先に超界石の機能確認を行った。

 これだけで、霊山がシノノメの里を下に見ていると言うか、無事を喜ぶような考え方をしてないのが見て取れる。……政争真っ最中で、そういう事を考える余裕が無かったからかもしれないが。

 

 両さんと軽い牽制・腹の探り合いを繰り返しながら、ガチャ機能と、これまで出てきた品物の確認を行ったところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 識がガチャにド嵌りしました。それはもう、奇声をあげながら鬼気迫る表情で里の宝玉を買い漁り、それを片っ端から超界石に突っ込む。

 買い取れる宝玉が無くなれば、自ら異界にまで採取に赴き、ボロボロになってもお構いなし。食事も最低限、風呂は体を温めるだけ、誰の言葉も聞きはしない。

 

 

 …そんなにストレスが溜まっていたんだろうか? 完全にガチャ依存症ってレベルじゃないぞ…?

 悪党面と言われるのがそんなに嫌だったんだろうか?

 雪華からの手紙によると、「くらね、くらねぇ」と延々呟きながらガチャを回し続けているらしい。

 

 くらね? クラネ…蔵音? 食ら寝?

 

 …分からん。そんな言葉あったか? うーん……人名…いや異国語…? 或いは雪華の聞き間違い?

 訳が分からないとしか言いようがない。

 ただ一つ言えるのは、ここからじゃ調査もできないって事だけだ。

 

 交渉役として訪れた識がそんな状態であるのをいいことに、両さんは連れだって来た役人達をあれこれ買収しているそうだし、シノノメの里にとっては少なくとも悪い方向には向かってない…と思う。

 興味深い事ではあるが、これ以上調べられない以上はどうにもできない。

 

 手紙の返信文も書かなきゃならんし、今日の作業は切り上げて、里に戻るとしよう。

 

 

 

 おっとそうそう、これだけは書いておこう。

 すぐに来ると言いつつ音沙汰無く、このままフェードアウトして忘れ去ってしまいそうだった茅場の事だ。

 あの異世界大好き人間が一体何故、すぐに追いかけてこなかったのか。…普通に考えれば、転勤するのに準備期間一か月足らずって普通に無茶なスケジュールだが、それは置いといて。

 

 あの茅場が足を止めるような、興味深い事があったらしい。それに掛かり切りになって、すぐにこちらに移れなかった。

 もうじき事が終わり、こっちの里に移ってくるらしいが…その時に会わせたい者がいるとの事。…一体誰なのやら…。

 

 

 

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