※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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登場人物一覧が、何とか形になってきました。
近日中に投稿できそうです。
その場合、このSSとは分けて新規で投稿するつもりですので、よろしければお気に入りユーザーに登録をお願いします(ダイマ)

ああ、それにしてもMHWIBのやり込み、P5R、執筆。バイクで走って観光と、時間が足りぬ…!


第495話

 

 

堕陽月参拾漆日目

 

 

 

 橘花が起きた。極めてあっさりと起きた。

 雪華に頼んで夢に潜ってもらうとか、桜花だけでなく沢山の人に励ましの声をかけてもらうとか、期待が重圧となるなら逆にそっとしておいた方がいいんじゃないかとか、眠気覚ましの為に元気ドリンコをドーピングコンソメスープよろしく血管注入とか、那木と六穂の合作・『ちょっとヤバげなオクスリ』の出番とか、のっぺらミタマを大量に送り込んで夢を荒らすとか、最終手段・いつものR-18とか色々考えていたのに、朝一番に実にあっさり起き出してきたそうな。

 いつものように様子を見に来た桜花と、身の回りの世話をする侍女さんが部屋に入ると姿が無くなっており(尚、誰も気付いてなかったが、この時点で既に里の結界は復活していた)、危うく誘拐事件かと騒動になりかけた。その第一容疑者が俺だったのはどういう了見じゃコラ。…とても理にかなっていると思います。だが今回ばかりは冤罪だ。

 

 当の橘花は優雅に朝風呂を堪能し、腹が減ったと摘まみ食いを堪能していたのを見つかって、説教よりも先に抱き着かれて大変だったとか。ほっぺに食べかす付だった。数日間寝たきりで食うや食わず状態だったから仕方ないけど、自業自得です。

 

 

 

 で、普通に考えれば、何が切っ掛けで起きたのか、どんな夢を見ていたのか、千里眼の術で何が見えたのか…と言う話題になるが、何故かそれよりも俺を呼んで欲しいという話になった。

 

 

 

 なんで? いや本当になんで?

 

 

「私が知るか。散々世話になっておいてこういう事を言うのは恩知らずだが、橘花からのお願いでなければわざわざお前を橘花に会せようとするものか」

 

 

 とは、朝一番にヤリ部屋…もとい寝室に訪れてきた桜花の弁。普通に失礼よね、確かに。まだ日が昇ったばかりの時間にやってきて、この言い分だもの。

 …前は橘花からの頼みにせよ、もう少し常識とか礼儀とか弁えていたと思うんだけども。

 

 

「……いや…その、自分でもよくないとは思っている。言い訳にもならんが、気まずい雰囲気だった橘花の態度に過敏に反応してしまって…。その上、こう、そっと寄り添われて耳元で『お姉ちゃん、お願い』なんて言われたものだから、つい…」

 

 

 わかる。許す。

 

 …あれ、でも橘花ってそんな性格してたっけか。確かに一度スイッチが入るとはっちゃけて欲望に素直になる上、割とちゃっかりした性格になったけど……それらしいイベント、まだ起きてないよな? 橘花に手を出してもいないし。…なのにスイッチ入っちゃってない?

 それに、橘花が俺に話がある…か。話だけならおかしな事は無いけど、要件も伝えず俺を呼び出し、里の今後に関わるような重大な議題を後回しにさせて強行する? どうも妙だよな…。今までの橘花(スイッチオン後)とも、微妙に性格が異なっているような気がする。

 

 

「何にせよ、橘花の呼び出しに応えてくれた事に感謝する。…人払いをして二人で重要な話をする、と言うのが非常に複雑な心境だが! …橘花に手を出す云々は、本当に私を暴走させない為の釘刺しだったんだよな?」

 

 

 本気だと答えれば斬りかかってきそうな桜花。

 

 

 

 だが本気である。でなければ脅迫にならん。

 

 

 

「………!!! こ、これまでの実績がなければこの場で叩き斬るものを…」

 

 

 うっさい毎度毎度暴走しそうなお前が悪い。…起きたんだから、こっちから手を出す気はないよ。

 

 

 

 うーむ、桜花の態度が悪いのは切羽詰まって余裕が無い時に、容赦ない釘をブチ込んだのが原因だとして…やっぱりちょっとよろしくないなぁ。

 いや俺に対する態度云々はいいんだけど、桜花の行動原理に悪い意味で変化が無い。守りたい者は橘花だけ、ただそれだけを考えているから周囲に目を向けない。里の仲間達との信頼や絆も、深いものが産まれていない。

 以前から懸念していた通り、ゲームストーリーの上面だけなぞって、人間関係に変化が無い。橘花の尻を喰っちまおうとして、ゴウエンマとの闘いの最中に那木に射られた時と同じ感じがする。…いや実際の所、あの時の死因は充分な信頼を得られなかった事ではなくて、積み上げてきた信頼を裏切った事なんだけども。

 

 俺が直接関わらなくても、人は変わると思っていた。だけどそれは何もしなくても変わってくれると言う事じゃない。増して、望んだ形への変化を迎えるにはどれ程の幸運が必要か。

 望む形の変化を迎えたければ、自ら関わり、望む形を目指して働きかけ続けるしかなかった。…それでも、望む変化を迎えてくれるとは限らないが。

 

 ただ一つ確実なのは、放置する事で良い方向に変わる事象など、この世のどこにもありはしない。関わらない事で迎える変化は、いつだって悪い方向への変化でしかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だからって、橘花のこの変化は最悪過ぎませんかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうなされました? ……ふふ…」

 

 

 人払いをして、目の前に座って俺を待つ橘花。その表情は、明かに今までの橘花とは違った。今回ループだけではない。今までのループでもここまで突っ走った橘花は見た事が無い。

 …え、これ、俺のせい? 俺が何かやったの? 俺が関わらない事で、最悪すぎる変化を迎えちゃったの? さっさと夜這いしてた方がよかった?

 

 橘花は一人だけで神垣の巫女の屋敷に籠り、俺が来るのを待っていた。人払いをして侍女も遠ざけ、同席したがる桜花を拒み、大和のお頭の声にさえ応じずに。

 一目見る前から、第六感がビンビンと警鐘を鳴らすのが分かった。ここまでヤバいのはいつぶりか。フロンティアで狂竜病歴戦王特異個体遷悠古龍種なんて盛りに盛りまくったバケモノに襲われた時以来か。

 屋敷を覆う程に漂っている……淫の気配。…ちなみにさっきの『盛りに盛ったバケモノ』は、『もる』ではなく『さかる』的な意味です。どう見ても異種族な上にサイズ的に無理だっつーのに、物凄く発情して迫ってくるから怖い怖い…。

 

 流石に言い過ぎ? 言い過ぎたくもなる。

 

 

「そんなに見つめられると……体が熱くなってしまいそうです。何分、私………はしたない女と思わないでくださいね…何でも気持ちよくなってしまうようでして」

 

 

 

 …橘花の背後に、ヤバげな影が見える。鬼の取り憑かれているとかス〇ンドとかじゃなくて…それならどれ程マシだったか…かの存在に通じる雰囲気を、片鱗でしかないが纏っている。

 湾曲した2本の大きな角、金の法衣、額に見える紫の文様。顔が見えないのは、まだ橘花がそこまで行きついていない為だろうか。それでもそこから垣間見えるのは、何もかもを受け入れるように見えて、全てを己の悦に変える魔性菩薩の笑み。

 

 思わずアンインストール!と叫んで脳天にゲンコツを見舞ってしまった俺は悪くないと思う。ブン殴っても気持ちよくするだけの結果になってしまったが。

 

 

「あいたたた……は、激しいですね…。雪華さんから話に聞いたし見もしましたけど、いきなりこれは予想外です…」

 

 

 …何があった…? 色々抑圧されていたのは知ってたが、百日夢にかかっただけでこうも変わるとは…。

 いや、それよりも雪華と話した? 手紙…じゃないな。夢の中で? もう術を使ったのか、あいつ。

 

 

「ええ、雪華さんは夢渡りで私に会いに来てくれました。そこで意気投合しまして…。ええもう教材には事欠かなかったもので、大いに盛り上がってしまいました。その間、皆さまに心配をかけさせてしまったようですが…」

 

 

 それも愉悦、とでも言いそうな顔だったが、自分が変わった事を自覚しているのかどうか。

 とにもかくにも、何があったのか聞き出そう。大和のお頭の言葉さえ退け、俺を呼んだ理由は何なのか。

 

 

「…言葉にしなければ、伝わってくれませんか? それとも…言わせたいのでしょうか」

 

 

 そうしてほしければ、言葉にしな。はしたない言葉で気持ちよくなる為じゃなく、願望と意思を伝える為に。

 

 

「では……私、はしたないとは思いながらも、もう我慢できないのです…。殿方を知らないどころか、自ら慰める事すらした事がなかったのに、あなたに貫かれたくていじめられたくて、体が疼いて仕方ないのです。あなたの逸物に縋りついて、お口でも胸でも女陰でも、あなたが好んで弄ぶ不浄の穴でも、全てを使ってご奉仕させていただきたいのです。気持ちよくなって、気持ちよくさせてあげたいのです。どうかこの淫らな巫女に、存分に仕置きしてくださいませ」

 

 

 するすると巫女服の留め紐を解けば、乱れた服の下から発情した雌のフェロモンが溢れ出す。

 俺でも覚えが無いくらいに濃厚なそれは、女体と言うよりも特大サイズのステーキの塊を連想させる。喰われたくて仕方がない雌。しかも誰にでもではなく、俺だけに。

 これを放っておくようでは俺ではない。

 …何より、放置すればこの肉の塊は腐り落ちる。それこそ、本当に魔性菩薩に向かって突き進みかねない。何がどうなってこうなったのかまだ分からないが、今のうちに橘花に頸木を撃ち込まなければ…。

 

 どこに打ち込むかって? そりゃ当然、ケツ穴と女陰とその他諸々の穴よ。心の穴も含めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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