手古摺ったけど、1週目序盤で立花宗茂さん撃破できました。
やっぱ勝手を知ってると違うな。
気力回復低下と攻撃力低下で、とにかく組打ち狙いでどうにかなった。
あとマキビシ。
武器からして従来とは違うモノを使ってましたが、搦め手をもうちょっと増やしてプレイしようかな…。
堕陽月伍拾弐日目
異界浄化成功、その余波で危険に陥っていた3人は無事、今後は浄化をする時には探索を禁じる。また、安の領域から押し寄せた鬼達は、雅の領域の残滓で縄張り争いを続け、今も里まで近付く鬼は居ない。この辺までの報告は問題なし。
言うまでも無く、問題はきららさんの事だ。
彼女がうちの子達への連絡をぶった切った事は、既に大和のお頭にも知られている。
とりあえず反省の証として、俺と一緒に正座させているが、不満そうな空気が全く隠せていないので意味はない。と言うか、自分がやった事がどういう事だったのか、まだ理解できてないのだこの小娘は。戻ってくるまでに説明したんだけどな…。
多分、封じられる前も、この地に流れ着く前でも、団体行動をとった事は殆ど無かったんだろうなぁ…。集団で行動する為のノウハウを、全く持っていない。そういう子だからハブられるようになったのか、鬼の混ざり物みたいに見られ始めてから団体行動がとれなくなったのかは分からないが。
「…そうか。で、どう対処するつもりだ」
「
黙ってなさい。自分がやった事がどういう事だったのか、説明したでしょうが。下手をすれば里が全滅するような案件だったんだぞ。…ったく、本人の性格だけじゃなく、言い方も悪かったかなぁ。何もかもお前が悪い、みたいな説明の仕方しちゃったし…。正直それでも加減した表現だけど、負けん気が強すぎる彼女には受け入れられないやり方だっただろうか。
何か反論しようとしたきららさんを一睨みして黙らせ、大和のお頭に向き合う。
このまま放置すれば、何処に行って何をやっていても同じ事が起きる。かと言って死を以て償わせるには、僅かながら酌量の余地と、うちの子・そっちのモノノフを助けた功績がある。
そっちもあの二人から、何か嘆願が上がってきてるんじゃないのか?
罰則を与えて、一から教育するのが落としどころだ。代わりに、正式にうちの子として配属させる。
「…………」
俺達と別れて先に戻った鹿之助達は、きららさんがやらかした事を知ったものの、それでも恩は恩、『仲間』と言ってくれたのだからと、何とか印象回復、罰則があるのであればその軽減をしたいと駆けまわっていた。里側のモノノフ二人は…どこまで真剣にやってたかは微妙だが、同じような事はしてると思う。
それでも、『他の助けが出ないようにして、自分が助けに行ったのを手柄と言うのか』みたいな意見も多かったし、以前からの悪感情も積み重なって追放が妥当、みたいな空気になっていた。処刑と言われて躊躇うくらいで留まっていたのは、救いなのか何なのか。
大和のお頭の眉間に皺が寄る。納得してないな…。もうちょっと言い募るか。
そもそもこの子は…気分の悪い言い方になるが、うちの子じゃなかった。
本人も俺の下につくなんて真っ平だ、って言ってたしな。『舟』で見つけて連れてきて、体調が整って独り立ちしても問題なくなるまでここに居るってだけの、言わばお客さんだった。
当然、指揮系統がどうなっているかだって教えてないし、危急の際に誰に何を言えばいいかだって伝えてない。こっちからの命令に従う義務もなかった。
今回の暴発は、無知と伝達不足からくるものでもあった。
それらを棚上げして、『お前はやらかしたからもう居場所はない、出て行け』ってのはちょいと筋が通らんな。
「お前の言い分も、かなり無茶だがな…。…いいだろう、これで貴様に臍を曲げられても面倒だ。だが、貴様がその女を庇って抱き込んだ以上、また何かあるようであればその責は貴様にかかる。また、貴様が通達したとしても、貴様の配下の者は少なからず不満に思うだろう。それらが暴発した時、我々は手を貸さない。それが最低条件だ」
分かってる。前言を翻すような形で彼女を受け入れるんだ。俺に対する反発もあるし、それ以上に彼女に対する視線は厳しいものになるだろう。…そこから自分の居場所を作っていかなきゃならん のだ。
最悪、うちの子達が割れる事も覚悟の上だ。
ああ、心配ないよ。そうなったとしても、そっちに迷惑をかけず治める算段はできてる。
そこに至るまでに、何とか納得させる算段も。
「ふん…。貴様らは確かに多くの功績を挙げているが、それで帳消しにするのもそろそろ限界だ。弁えて動けよ」
分かってる。
大和のお頭の元から戻る途中、きららさんに話しかけられた。
同族だと言う認識が出来た為か、態度はかなり軟化していた。
「…ちょっと、言われっぱなしだったじゃない。あんた今まで一体何したのよ」
おめーのやらかし程ではないわい。今までにも色々と危ない橋を渡ってたってだけだ。…必要もないのに渡る事も多かったけどな。
ともあれ、自分がやった事の重大さがまだ実感できてないと見える。アサギから聞いた昔のやらかしが、まだ生易しいんだと思えるような事だったんだぞ。
「……助けに行ったのに」
それでもだ。その意思だけは認めるが。どっちにしろ、今のままじゃ他の連中が納得せん。今までの言動もあるからな。今のままじゃ、皆に受け入れてもらうなんて夢のまた夢。
放り出せって言われるのが確実だが、俺も折角見つけた『同類』を放り出すのは気が引ける。
他の連中を納得させる為に、相応の扱いをさせてもらうぞ。
不満そうなきららさんだが、ここは譲れない。
アサギも言っていたが、彼女はどこまでも直情的で感情的だ。今回はそれが最悪の形で発露した。
頭では自分のミスを理解している筈なのだが、感情が納得しておらず、それが何よりも優先されている。自分は善意で行動したのだから、それで褒められる筈、認められる筈、怒られるのは納得いかない…そんなところか。
実際、善意やサービス精神が裏目に出ると、精神的にダメージ受けるからなぁ。それで意固地になっちまったか。
子供なんだ、要するに。
それでも、ここで断って突っぱねるのなら、本気で放り出されると察しているのか…どっちかと言うと、親が『おいて行くぞ』って言ったのを真に受けて泣きそうになってる子供かな…、渋々頷くきららさん。
しかし何だな、きららさんの過去にそういう事があったのであれば、まだ封印されてる連中を解き放つのはやめた方がいいかな。言動も問題がありそうだし、きららさんにも…。
「…同類なんだし、きららでいいわ」
…そうか。んじゃ、きらら。
「……うん」
…なんか微妙に甘酸っぱい空気が流れた気がする。
それはそれとして、きららに対して悪感情を持ってるんじゃないか?
「そうかもしれないけど……私は解放するべきだと思う」
なんでまた。また、きららを鬼の仲間だとか言いふらすかもしれないんだぞ。
「それでもよ。…同じ場所で戦った仲間…の筈だもの。仲間は見捨てない。例え、あっちから縁切りだって言ってきたとしても」
…意地っ張りなのに根っこだけいい子とか、面倒くさいなぁこの子…。一度仲間だと思ったら、絶対に離れないのか…。仲間思いなのは『買い』だけどな。
まぁ最初の一人がきららで、色んな意味で特殊な子だったから、それだけ見て判断するのも早計と言えば早計か? アサギは全部まとめて封じ込めろって言いそうだが。
「若ー! きららさーん!」
「うん?」
声をかけられて振り返ると、手を振り回しながら鹿之助が走ってきた。
おー、どうした。確かきららの減刑嘆願で走り回ってたんじゃないのか。
「え、そんな事してくれてたの?」
「そりゃ、助けてくれたのに、それが原因で処罰って言うのはさ…。確かに失敗もあったと思うけど、もう知らないとは言えないよ」
「…………あ、ありがと…」
散々自分のミスを指摘されていた為か、礼を言われた事による嬉しさも一入のようだ。
で、具合の方はどうなんだ?
「それが…里の人達には、協力してくれる人はそこそこ居たんだけど…うちの皆や、里のモノノフは…」
まぁ、そうだろうな。
でも、とりあえず追放やら極刑やらは無しにするから安心しろ。罰則は免れないが……しかし、里のモノノフまでそういう態度を取るのであれば、そいつらにも参加してもらった方がいいかもしれんな。
「…何に?」
罰ゲー……もとい、罰に。
「いや若、げーってなんですかげーって」
取って置きの考え。きららにはかなりしんどい事になるが、これを乗り越えればうちの子達からの視線も改善されると思うし、里のモノノフにも「ここまでやる程反省している」って示す事もできる。
尚且つ、上手くやれば目を背けるような罰は免れる事ができる。
「…ねえ鹿之助、なんか嫌な予感しかしないんだけど」
「俺の首筋もぴりぴりしてる…。こういう時の若の考えに、ろくな事はないんだよな…」
「しかも、内容はその時まで秘密にするって…」
「……きららさん、強く生きて」
「ちょっとおぉぉぉぉ!? 減刑嘆願してくれてるじゃないのぉ!」」
「そうだけどさぁ! それでも皆を納得させるような落としどころなんて、思いつかないしさぁ!」
うーん、仲いいなこの二人。
と言うか、きららの男嫌いはどうしたんだ。
「え? …どうって…どうもなってないけど。今も嫌いだし」
「でも助けに来てくれたよな」
「え?」
「え?」
……ヱ?
なんか会話が噛み合ってないような…。仲間を見捨てない、仲間が危険なら助けに行くのは当たり前、くらいの認識は持ってるきららだが、この場合は………。
……なぁ……きらら…。ひょっとしなくても、鹿之助を女だと思ってないか?
「違うの!?」
「違うよ! 俺男だよ! れっきとした男性だよ! 名前だって男の名前だろ!?」
「髪長いし華奢だし女の子にしか見えないし、名前は三郎って名前の子も居たし、てっきり同じ事かと」
ああ、環ことタマちゃんな。何で女の子なのに三郎なのか、未だに誰も理解できてない。
他にも男性に見える女性も居るし…天音とか…、二人が接触する切っ掛けはあまり多くないし、勘違いするのも分からないではないが…。
「………ち、ちくしょぉぉぉぉ!! 俺だって、俺だっていつか逞しい体になってやるぅぅぅぅぅ!!!」
……鹿之助は泣きながら走って行ってしまった。…減刑嘆願、やめちゃうかもしれないな…。
「……流石に後で謝っておくわ…」
おう、そうしとけ。
さて、夕飯を終え、全員を集めて伝令。
俺の隣に座っているきららに、『何でテメェが若の隣にいるんだ』的な視線が集まっているが、きららは気付いてない。自分のやった事を謝る事すらできない。
と言うより、そんな事に気付く余裕がない。飯の直前まで、微に入り細に入り自分がやってきた事がどういう事態を引き起こすか徹底解説し、何故嫌われていたのか論理的に教え込み、更に目を覚ました初日に喰らってトラウマとなった那木の説明にたっぷり突き合わせたので、意識が無くなっているのだ。
…と言う訳で、本人には充分に反省させた。
とは言え、それで言動全てが突然改められる訳でもないし、無条件に信用する事はできない。
皆の気が済むとは、俺だって思っていない。
そういう訳で……彼女に対する刑の一部を、君達の裁量に委ねようと思う。
「「「「「「「「追さ嬲処獄放ら刑し門り首殺」」」」」」」」
お前ら殺意高いなちょっと落ち着け。
切り捨てて終わりなら、わざわざ助けに行きやせん。…鹿之助が減刑嘆願しようとしていた事を知ってる奴も居るだろう。
こいつの迅速かつ軽率な行動のおかげで、鹿之助が危機一髪で鬼から逃れられた事も事実。
あー、ともあれ、だ。処罰の為に、こういう物を用意した。
ドンと、目の前に置いたのは、30cm四方の箱だ。上に細い穴が開いていて、裏側には錠前。前面には『本日の厳罰』と書かれている。
率直に言ってしまえば、目安箱と言う奴だな。アンケートボックスでも可。
きららに課せたい罰を募集する。案があるなら、書面にしてこの中に入れろ。生命に直結するようなものから、精神的に死ぬような奴、生かさず殺さず便利に使うような刑まで何でもいい。名前は不要。誰が何を書いたか分からないのも、この処罰の特徴だ。また、それを探る事も禁ずる。
一日に一回、この中から抽選で一枚引く。それに書いてあった内容がきららへの処罰だ。
「一日に一回と言う事は、何日か続けるつもりですか?」
最低限、30日を考えている。
その間に、彼女がやってられっかと反逆すればそれまでの事。今度こそ反省の色無しとして処分する。
逆に、期間を耐え抜き、その間に致命的なものや永遠にさようならする罰が当たらなければ、それは所謂天命である。神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと。
どうだ?
「罰の内容に制限は?」
特に無い。強いて言うなら個人名を指定した内容は禁止。例えば『一日、アサギの言う事を何でも聞く』とかな。この場合、アサギを明確に指定せずに、籤引きで当たった相手の言う事を一日なんでも聞く、なら可とする。
「当選しなかった罰は引き継がれるんですか?」
応募された内容は、一日毎に破棄して新しく募集する。どうしてもやらせたい事があるなら、連日同じ内容を応募する事だな。
なお、応募者はここに居る人達に限らない。里のモノノフでも応募可能。
…他に質問は? 無いようだな。それじゃ、明日からこの罰は開始する。
朝飯の後に籤を引くので、何かやらせたい事がある奴はそれまでに案を入れておくように。
応募用紙と筆記用具は、箱の横に置いておくから。ああ、一応言っておくけど、壊して中身を見るのは禁止な。
ではこの話は終了。きらら、いつまで惚けてる。勉強の続きの時間だ。愉しい愉しい那木の解説がまた始まるよ。
「Я」
「ちょっときららさん大丈夫なのか若!? 今の何語!?」
露西亜語じゃなかったけか。教えてねーんだけどな、そんなもの。
罰も兼ねて色々と一気に詰め込んだから、脳味噌の回線が妙な具合に繋がったのかもしれない。
まま、ええわ。そのまま常識とか隠密行動の基本とか、色々叩き込んじゃいましょうねー。…あわよくばそのまま洗脳な。