今日も元気だメシが美味い。
賄い食でも美味い。
MH世界並みに美味い。
という訳で、例によって夢を見ている(明らかに普通の夢じゃないが)俺は、何だかよく分からないけど料亭で働いています。
いや料亭って言うか定食屋っつーか、とにかくレストラン?
何故こんな所で働いているのかは記憶に無い。
そもそも、この店の名前すら記憶に無い。
なんか知らんが、何度確認してもあっという間に忘れ去り、間違った名前だけがポンポンポンポン浮かんでくる。
…それで一度も怒られていないのはどういう事じゃろか…。
まぁとにかく、この店はメシが美味くて素晴らしい。
店長はちょっと所じゃなく無愛想でぶっきらぼうだが、メシウマ・きょぬー・ちょっと褐色の、なんか色々と滾るオネーサマだ。
しかも割りと無防備。
実に働き甲斐があるね。
とは言え問題が無い訳じゃない。
店長が非常に無愛想なんで、お客様方からは、メシが美味い一方で非常に居心地が悪いと言われていた。
ま、そこは俺が接客面を代わればいいだけの話だ。
俺は店長ほど料理が上手い訳じゃないんで、これは単純に役割分担の問題だね。
そしてもう一つの問題は、食材の問題だ。
なんかよく分からんが、この店は珍しい食材を使う事をウリにした、珍味の店らしい。
昔の偉大な料理人のレシピを参考にしているらしいが、そのレシピも殆どが失われており、残ったレシピを再現しようにも、食材が中々手に入らないとか。
なんでそんな物をウリにしようとしたし。
…まぁ、店長の家の事情とかもあるらしいんで、あまり突っ込む気はないが。
ともあれ、その食材というのは、この国の中でも一部にのみ生息する生物を食材としているらしい。
そこから食材を取ってくればいいのだが、危険も大きく、普通に仕入れようとすると確実に赤字になるとか。
なもんで、ウリにしている珍味が提供できない、となりそうな事も多々ある。
そこで「だったら俺が取ってきますよ」と言っちゃったのが悪かったのだろうか。
俺としてもこの店長の料理の腕やレシピは、是非学びたかった。
幾つかは教えてもらったが、店長の領域には遥か遠い。
その人が食材が無いから腕を振るえない、というのは正直見たくない姿だ。
聞いた所によると、その手の食材を持ってきてくれる人達も居るらしいのだが、なにやら本業とやらが忙しく、今は食材を取りにいけないらしい。
となりゃ、俺が一肌脱ぐしかあるまい。
なに、夢の中でもハンター技術は健在だ。
という訳で、「…取りに行く? お前が?」と、お前は何を言ってるんだ的な顔をする店長から食材の在り処と、どんな奴から採れるかを聞き出し、一路狩場へ。
狩場に入っていく時に、なんか衛兵が居たんだが……アサシン技術も健在なので、サクッ…じゃなかった、普通にステルスしてやり過ごした。
密猟者とか言われるのはイヤだしね。
ちゅーか、なんだココ。
明らかに生態系がおかしいんだが。
アルマジロが居るのはいい。
おかしな蝶とかフクロウが居るのもおかしくない。
鹿が同じ道を延々と行き来してるのも、むしろ罠にかけやすいから素晴らしい。
だがあのデカい動く花は何だ。
まぁ、サクッと狩ったが。
鹿より弱かったし。
リオレウスどころか、ドスジャギィ2~3匹の方がまだ厄介だわ。
あと、もうちょっと先に進んだら、ちょっとデカ目の恐竜っぽいのも居た。
まぁ、これもサクッとね。
確かにタフだったが、ティガレックスに比べりゃかわいいもんだ。
色違いのもうちょっとデカいのも居たが、あれは…ちょっと準備が居るな。
採取用の今の装備じゃ、罠とか色々使わないと厳しいわ。
赤字になる。
もうちょっと深いところまで行くと、シャボン玉っぽいナマモノとか明らかにおかしい火を噴くトカゲとかがワラワラ居る。
この辺は前準備次第かな…各種強化+ハイドアタックで一撃必殺できるかどうかが、赤字になるか黒字になるかの境目だ。
という訳で、適当な所までソロ狩りしてたんだが、そろそろ帰ろうとしたところで、俺を探しに来たという5人組とカチ合った。
何でも、店長が俺を心配して、この狩場の専門家達に捜索を頼んだのだそうな。
…まだ一晩しか経ってないぞ?
それで捜索願いって、店長は心配性…え?
「こんな迷宮に踏み込んで一晩も経てば、普通は心配する」って?
…いや、確かに通路は迷宮っぽかったけど…こんな所で?
油断すれば危険だが、言い換えれば油断しなければ一定以上の警戒心と実力を持ってればそうそう乙らないぞ。
そう言ったら何か微妙な顔をされ、「恐竜やトカゲが何体か死んでいたが、お前がやったのか?」と問われた。
イエス・オフコース。
あれくらいなら朝飯前よ。
お肉持ち帰って店長に焼いてもらうであります。
…約一名、ちっこい嬢ちゃんが目が輝いた。
結局、その人達と一緒に帰り、店長に「心配させるな!」と叱責を受けた。
むぅ、折角食材を持ち帰ったというのに。
それはそれとして、狩場の専門家の方々から、遺跡の探索を少し手伝ってほしいと頼まれた。
遺跡?
インディージョーンズみたいな大冒険すんの?
ワクワクするね。
何の縁も所縁も無い俺に頼むのは心苦しいが、何やら厄介なモンスターが居て、そこを通れないのだそうだ。
…俺としては別に構わない。
コレでもハンターなので、モンスター(今更ながら、あの狩場に居たのは動物ではなくてモンスターだったんだな…アルマジロと蝶が?)を狩るのは本能みたいなものだ。
見ず知らずのモンスターとやりあうとか、心臓に悪いがスッゲェドキドキするね。
ハンターの本能か。
ただ、そうなると店がな…。
店長無愛想で、客は居心地悪そうだし。一人にさせると不安でござる。
…といった事を口にしたら、麺棒で一発ド突かれた。
この際だから続けて言ってしまう事にする。
「店長にとって、料理は人に自分を認めさせるための武器でしょう。
そしてここは料理屋だ。
武器を突きつけられて、心穏やかに美味い飯食える人がいますか?
飯を美味いと思えますか?」
…なんかえらいショックを受けていた。
……その状態でメシ食う奴も、居る所にはいるけどね。
俺も、今更銃とか突きつけられた程度で動揺するような神経してないし。
何せフレンドリファイアしても、ダメージ自体は無いからな!
ゲームシステム的に考えて。
ともあれ、専門家の方々…冒険者と呼ばれているらしい…には色々と世話になっているし、俺自身もOKしているので、休みの日等に協力するのは構わないそうだ。
ただ、何やらショックを受けている店長とか、ソロで冒険者さん達全員分以上の食材を狩ってきた俺にショックを受けている店長とか、こっそり笑顔の練習をしようとしている店長とか、店長の厳しい視線を受けて恍惚としている名も知らぬ女性客とかが気になったが…まぁいいや。
で、冒険者さん達の本業とやらに付き合い、寂れた遺跡を探索した。
確かに割りとデカブツのモンスターとかが居て厄介ではあったが、その程度だ。
天上から迫ってくるクモに梃子摺っていたようだが、火を嫌うようなので松明を使ってモンスター達を誘導し、罠を使って襲撃してくるタイミングをずらし、適当な所でクモの巣に火をかけて全滅させる。
えらくデカいクモもいたが、同じく罠・火・その他諸々を駆使して動けなくさせ、後は遠距離からチクチクと削るなり、首を跳ねるなりご随意に。
「いいのかなぁ?」って顔をされたが、障害に対して義理人情礼節を重んじる理由は無い。
楽に勝てるなら、それに越した事は無い。
という訳で、遺跡の最深部らしき場所(階段とか何も無いし)まで辿りついたんだが…なんか変な雰囲気だ。
霊力…とも違う何かで部屋が満たされているような気がする。
と思っていたら、冒険者の一人の人がなんか妙な反応を。
何も無い空間と話し始めた……と思ったら、おいなんだコレ。
俺にも微妙に何か聞こえるぞ。
途切れ途切れだけど、微妙に不吉な内容のような気が………て、な、何ぞ!?
今度は部屋に満たされていた空気だか力だかが、渦を巻いて流れ込んで、冒険者の人と………俺ェ!?
体が痛む。
なんか妙な活力が噴出してくる。
て言うか、体が物理的・外見的に変わって行くんですが。
「君も!?」とか言ってる冒険者の人、アンタも?
と言うかよく考えたら、ここまでの道中で普通に変身してましたね!
てっきり全身鎧の早着替えだと思ってたけど、マジに仮面ライダーみたいな変身だったとは。
ぬぅ…なんかよく分からんが、変身できるようになってしまったらしい。
と言うか、腕が妙に疼くと思ったら、ゴッドイーターの腕輪が…………ちょっと待て、まさかこの変身ってアラガミ化!?
あれ、でも気が抜けたら普通に人間体に戻ったぞ。
…異常な空腹を感じる気配もないし、偏食因子の暴走って訳じゃないのか?
しかも再度変身も…自由自在とは言わないが、また変化できるような感触がある。
冒険者の人や、GEBのリンドウさんみたいに腕が戻らなくなってる訳じゃなさそうだし。
代わりに、「こんな事は」「一体どういう」「災厄が」とか、色々切羽詰った声が聞こえた気がするが、どんどん遠くなってもう何も聞こえなくなった。
訳が分からん。
むぅ……まぁ夢だしな。
明らかに普通の夢じゃないが、夢って事にしとこう。
最近は夢でみた色々なスキルが何故か使えるようになっているが、もしこれでアラガミ化がコントロールできるようになれば儲け物だ。
さし当たって、あのデカい蜘蛛(半分人型)を店長の所に持っていって、食えるかどうか聞いてみよう。
店長が試作した微妙な味の料理を食っていたら、どんどん意識が遠くなっていく。
他の人達は微妙な顔だが普通にしていたから、料理がどうこうって訳じゃない筈。
ああ、夢が覚めるのか。
外伝:新世界樹の迷宮2編
神変月101回目の正直日
おかしい。
例によって妙な夢を見て、それでなんか出来そうな気がしてるんだが、それとは別件でおかしい。
リンドウさんと五車多も一緒になってシオの痕跡を追いかけていたんだが、なんかこう……違和感がある。
予想通りというべきか、特異点として覚醒したらしいシオは、エイジスにまっすぐ向かっているようだ。
それを追うのを拒むように、面倒くさいタイプのアラガミがワラワラ沸いてきてんだが、それはどうでもいい。
感応種でもない限り、殆どの相手はスルーするかハイドアタックで始末して終わりだ。
しかしだな…その、なんつぅの……妙な感じが消えない。
何処からから見られているような、普段意識しない所に誰かが触れているような…。
その感覚が何なのか分かったのは、五車多が神機の異常を訴えた事からだった。
動かない訳ではないが、普段の動作と比べると、様々な動作がぎこちなく、そして重い…と。
俺にはわからなかったが、カノンとアリサが頷いた。
神機と腕輪を失ったリンドウさんは、「何か体がザワザワするカンジ」と言っていた。
…神機が揃って異常を生じる。
そして俺の神機だけ平然としている。
となると、『感応種でもない限り』なんて言ってたら本当に出た?
しかし、前回感応種が出現したのは、俺が霊力を使いまくっていたからで、今回は…カノンの誤射を避ける程度にしか使って
いや居る。
居るぞ、思いっきり使ってたのが、そして使ってそうなのが。
ナナの誘引と、GE2のジュリウスの『統制』だ。
誘引は暴発して、大量のアラガミに関与した。
ジュリウスの『統制』がどんな物なのかは今ひとつ分からないが、そもそもGE2の黒幕であるラケルの望みは、終末捕食によって世界をリセットする事だ。
その引き金をジュリウスにしようとしたのは…恐らく、こういっては何だが「趣味」なんだと思う。
極端な話でもなんでもなく、ラケルは終末捕食が起これば、後はどうでもいいんだろう。
そして、今正に、ジュリウスという人口の特異点候補ではなく、天然の特異点が存在する。
ならばちょっかいを出さない筈が無い。
支部長が何を計画していたのか、奥までしっかりと知っていたし、現状、後はシオを確保するだけって状況だったのも知ってるだろう。
そして、リンドウさん暗殺の為にナナを貸し出し、死んだと思っていたところに…誘引の再発。
何者かに助けられた、という可能性を思い浮かべる事は、そう難しくあるまい。
…まぁ、あの狂人だし、筋道立てて推測したというより、直感や思い込みで行動したと言われても信じられるが。
とにかく、今感じているこの感じは、ジュリウスの『統制』なのだろう。
どういう形で作用しているのか、何が目的で発動させているのかは分からない。
ジュリウスがどれだけ超人染みていても、今はまだ恐らく訓練途中の段階で…ラケルがちょっとその気になれば、幾らでも操れるだろう。
まさか、感応種を出現させて俺達を邪魔する為に?
…いや、流石にそれは自意識過剰が過ぎるが…まぁいい。
ひょっとしたら、今まで準備してきたのが天然終末捕食で無駄になりそうだから、適当に遊ばせてみようってだけかもしれんし。
今重要なのは、シオを確保するまでに感応種が出てくる可能性が沸いた、って事だ。
俺はともかく、他のメンツが心配だな。
エイジスの方にも出てたりしたら、ソーマとサクヤさんがガチでヤバイ。
進行方向もエイジスに一直線のままだし、余計な索敵とかせずに直行するか。
凶星月バサルモス酢~日
…ですわぁぷ。
何だよあれ…。
いや何って終末捕食な訳だけどさ。
エイジスに忍びこもうとした俺は、先に来てあちこち探し回っていたソーマとサクヤさんと何とか合流できた。
合流できたんだが、その後がな…。
何がきっかけでバレたのか、警備兵やら何やらと揉めそうになって……反応が遅れた。
終末捕食が発生したのだ。
と言っても、それが終末捕食だと気が付いたのは、こっちにデスワープしてからだけどさ…。
エイジスの奥の方から、こう…何かドロドロしたよく分からないのが物凄い勢いで溢れてきて、通路を埋め尽くした。
咄嗟に避けて、全員で逃げようとしたんだが、勢いが強すぎた。
多分、鉄砲水とか洪水ってあんな感じなんだろう。
溢れてきたドロドロを避けきれずに、一緒に居た全員がご臨終だ。
…色々やってきたつもりだったが、結果としては最悪のものになってしまった。
シオが特異点として覚醒し、そのまま自意識が戻らず、本能のままに終末捕食が開始。
しかも誰にとっても予想外…いや、ラケル博士は予想してたかもな…なタイミングだったから、アーク計画による一部の人類救済すら行われず。
恐らく、終末捕食はあのまま広がり続け、世界を飲み込んでリセットしてしまったのだろう。
クソ、最悪の気分だ。
なんつーか……何処のエヴァンゲリオン(無印)劇場版だよって話だ。
前回の討鬼伝世界は、イベントをクリア…というか流すだけ流して、好感度が足りずにバッドエンドを迎えた。
だが今回のGE世界では、ストーリークリアに必要なフラグを全く立てられず、具体的な行動に移ることも出来ず、俺達と支部長とで足の引っ張り合いをした結果、当然の成り行きとして全滅エンドに入ってしまったようだ。
どっちも後味は悪いが、前者はまだ「こうすればよかった」という指針があるのに対し、後者は「この問題を解決しないと話しにならない」が山となっている。
方針が明確な分、前者の方がまだマシだ。
ホント、どうすりゃ良かったんだか…。
…いや、言ってても仕方ない。
両手に花が失われたのはいろんな意味で残念だが、その分は………前回いただき損ねた、橘花の尻で補うとしよう。
…いや流石に冗談だけど、まぁ流れ次第でね…。
前回と同じ徹は踏まないつもりだが、そのつもりで行動した結果が公認二股だったしさ。
凶星月nice ship日
なんだかな…色々と考えながら歩いてるんだが、どうにも異界を上手く渡れてない気がする。
普段通り、瘴気の濃さを見て進んでいた筈なんだが、どんどんおかしな方向に進んでしまっている…ような気がする。
元々異界はおかしな所だらけだから、本当に気のせいなのかもしれないが。
それはそれとして、久々に討鬼伝式の戦闘方法も試してみた。
つまり、武器や体捌きで神仏英霊への祝詞を唱え、力を借りる方法だ。
型を思い出すのに少し手間取ったが、うん、やれるやれる。
むしろ、前回よりも随分と強くなっている自覚が持てた。
MH世界の山篭りの成果なのか、武技はともかく集中力は以前と段違い。
そしてGE世界での素早い戦闘に慣れている為か、鬼達の動きが鈍いの何のって。
考えてみれば、ゲームの話ではあるが、モンハン・GE・討鬼伝では、スピードって点ではGEがダントツだったんだよなぁ。
そのGEのスピードの動きで、討鬼伝世界の鬼達と戦うとなると…お察しである。
相手が一つ動作する間に、チャージクラッシュを2発くらい叩き込める。
ま、その分、討鬼伝世界の鬼は、攻撃のリーチや範囲が洒落にならんのだけどさ。
そんな事を考えてたら、大型鬼と遭遇。
ミズチメかよ面倒クセェ…。
と思ったら、割と簡単にナマスに出来た。
やっぱ動きが遅いわ。
神機も、最初の頃と違って異界に適応して、瘴気の中でも動くようになってるからなー。
単純な狩りだけで言えば、前回阿呆みたいな理由でしくじったゴウエンマまでならまずクリアできそうだ。
凶星月和平の使者でも狩りはする日
異界を彷徨ってるんだが、やっぱり今回は妙な所に迷い込んでしまっているっぽい。
今までなら、何とか異界の外への道を見つけられる頃合の筈なんだが。
とは言え、このまま進む以外に選択肢は無い。
適当に進んだって、妙な所に流されるのは変わりないからだ。
しかし、異界の中とは言え何もせずに(襲ってくる鬼を斬っているが)進むだけと言うのも気が滅入る。
なので、久々にのっぺらミタマの事について考察してみる事にした。
あの連中について考察したって、真面目に考えるだけ無駄なような気もするけど…まあ、暇つぶしになれば良し。
そもそも、だ。
あののっぺらトリオ達は、本当に英雄のミタマなのか?
…否。
断じて否。
あんなウザい英雄とか嫌だ。
冗談はともかくとして、ミタマの専門家である樒さんにも理解不能なミタマ。
近くに居るとただ只管にうるさく、何千もの蝉に囲まれているような気分になるそうだ。
この事から、俺はのっぺらミタマが何かの『群体』であると考えている。
では、一体何の群体なんだろうか。
ミタマが俺に宿ったのは、討鬼伝世界の異界で、俺がアラガミ化して大暴れしている時だろう。
気が付けばMH世界にデスワープし、そして気が付けば宿っていた。
つまる所、どの鬼から解放したミタマなのか、そもそも真っ当な方法で俺に宿ったミタマなのかすら分かっていない。
だが手がかりはある。
ミタマが覚えるスキルだ。
のっぺらトリオ…最初は一体だけだったので単なるのっぺらミタマ…が覚えるスキルは3種類に分けられる。
攻撃系とか防御系とかではなく、もっと単純に、討鬼伝世界のスキル、MH世界のスキル、GE世界のスキルだ。
…今更言い出すのもどうかと思うが…のっぺらミタマが討鬼伝世界のスキルを覚えるのは分かる。
だが残りの2つの世界のスキルを使えるのは、明らかにおかしい。
最初にスキルを覚えた頃は、どうなってんだと首を傾げていたが、そのままスルーしちゃったんだよな。
多分、これがカギだ。
つまり、のっぺらトリオはそれぞれ、MH世界の『何か』、GE世界の『何か』、討鬼伝世界の『何か』がそれぞれ集合した物だと考えられる。
だが、その『何か』とは何だろうか。
多分、どの世界にも存在する共通の物で、そして集合してのっぺらミタマという存在を取れる程度にはオカルトチックな何か?
だが討鬼伝世界以外は、オカルト的なパワーが極端に低い。
MH世界は霊的パワーを丸ごと物理防御や生命力に変換してるような所だし、GE世界に至っては滅びる寸前なんで、生命や魂の力なんぞ語るまでもないくらいだ。
MH世界では、唯一確認されているのが(俺が確認しているのが、だが)ジエン・モーランから掘り出した、明らかにヤヴァイあの紅玉くらい。
紅玉一個だけでは、群体になる筈も無い…あの紅玉が、群体を作れるくらいの数で存在するとか考えたくねーっす。
うーむ、何かあるかな…。
共通点が見つからない。
3つの世界に共通していて……スキル、スキルか。
そういや度々妙な夢を見て、その度におかしなスキルを覚えてんだよな。
のっぺらミタマが覚えてるのか、それとも俺自身が覚えてるのかはよく分からんが。
幾つか覚えている夢もあるが、その中ではロボット物から世紀末物まで様々だ。
あれらにも同じような共通点があるかもしれない…。
そういや、デスワープ前にもまた妙な夢を見た気がする。
なんだっけ……なんか…変身できるようになった気がするんだが…。
…益々分からなくなってきた。
強いて言うなら、(3つの世界と、覚えている夢に限定すれば)どれも俺がゲームとして知っているタイトルだ、という事くらいか。
ん?
んんー?
何かこう………そうだ、前にもこんなカンジでひっかかる感覚が…。
あの時は確か…のっぺらトリオがどんな奴かってのを考えてて…口が利けなくて顔が見えなくてウザくて沢山居て…?
何処かでそんな奴らを知ってるような気がしたんだが…。
そんでこれらの世界に共通点として存在する…?
ああ、なんだこの…なんだこのモドカシイ!
あとちょっと、あとちょっと歯車が噛み合えば、のっぺらトリオの正体がわかりそうな気がするのに!
このクシャミが出そうで出ない感じが!
舌にひっついた髪の毛が取れそうで取れない感覚が!
屁が出そうで出なかった!
あれ、なんか異界の中で人と遭遇したんですが。
凶星月灯台デモクラシー日
異界の中でバッタリ会ったのは女だった。
…いや、だからどうするって訳じゃないんだけどさ。
何やら錯乱して、よく分からん被害妄想っぽい事を喚きだしたので、とりあえず気絶させた。
…異界で普通の人を放置しとくと、瘴気で死ぬんだが……この子もかな?
明らかに一般人ではない。
何せ、体の半分くらいが鬼のように変質しているんだから。
瘴気に犯された体が変質したのか?
とりあえず、解毒薬は飲ませておくか。
まだまだストックはあるし、無駄なら無駄でそれで構わない。
ひょっとして、討鬼伝世界の本来の主人公だったりするんだろうか?
本来なら異界から抜け出せる筈が、俺が異界に入り込んだおかげでバタフライエフェクト的な何かでこうなってしまったとか?
見た目だけで言えば、悪の組織の女幹部って感じなんだが、さっきの狼狽振りは虐めにでもあってトラウマが作られてしまった少女のようだ。
…まぁ、とりあえず起きるまで待って話を聞いてみるか。
どうせこのまま進んでも、妙な所に出るのがオチだ。
…ああ、それにしてもこの子に会ったせいで…って訳じゃないが、分かりかけてたのっぺらミタマの正体がまだ分からなく…。
日記を見れば何を手がかりにして辿りつきかけてたのかは分かるんだが、どういう形で繋げようとしていたのか分からない。
非常にもどかしいが、また考え直すか…。
あ、女の子起きた。
凶星月たまにはBBAもいいよね!日
女の子の名は、虚海というらしい。
なんかリングネームっぽいと言うか、お坊さんみたいな名前だな。
と思っていたら、本名は千歳と言うらしい。
本名すぐ名乗るなら、もう一つの名前に意味はあるのん?
と思ったが、突っ込めなかった。
なんというかこの子、情緒不安定だ。
昨日も錯乱してたが、意識を取り戻して多少落ち着いてからも、明らかに張り詰めたような追い詰められているような、そんな雰囲気が伝わってくる。
とりあえず、ある程度距離を置きながら自己紹介。
怯えた顔で、「何もしないのか」と問われた。
いや、別に何も…と返したら、「嘘だッ!」……いきなりL5発症されても。
そこからまた一人で錯乱し始めた。
みんなみんな、私を虐める。
私は妖怪なんかじゃない、正義のモノノフだ…と。
ん、この子モノノフなのか?
その辺は後で聞くとして、何となく事情は分かった。
確かにこの子の半身は、一見すると妖怪……鬼にしか見えまい。
モノノフやってたが、鬼との戦いで呪いでも受けて変質してしまい、迫害されている…って所か。
そりゃ不安定にもなるわな。
みんなの為に戦っていたのに、体は鬼になっちまい、周囲はテノヒラクルー。
異界を一人で彷徨っていたところを見ると、里から追い出された事すら考えられる。
まぁ、里に瘴気の塊を置いておくのは危険というのも理解できるけどさ…。
だがどんな事情があれ、異界の中で騒いで鬼を引き寄せるのは御免蒙る。
寝とれ。
凶星月敵は煩悩寺にあり日
起き抜けの千歳に、「騒いだら拳な」と言ったら、怯えた顔で頷かれた。
…情緒不安定のこの子にはちょいと酷だったかな…。
とりあえず、静かになったから良し。
なんか知らんが、近くに大型鬼が沢山居るっぽいから静かにしてなさい。
…怯えられている。
うーむ、どうしたものか。
昨日の推測が正しいのだとしたら、この子が怯えているのは俺にだけではなく、人間その物に、だろう。
迫害にあって、精神的負担が潰れる寸前まで膨れ上がった状態だ。
言葉一つじゃ意味は無い。
なら………試してみるか?
どうせデスワープしても、今のところ惜しいものは無い。
という訳で、ちょっとゴッドイーターの腕輪を外してみた。
アラガミ化…する前に!
こないだ見た夢でできるような気がしたんで!
変 ッ ! 身 ッ !
仮面ライダー アラガミ!
でけました。
という訳で千歳、俺もあーたと同類デス。(棒読み)
凶星月我輩の辞書は欠陥品だ。不可能という言葉が載ってない日
むぅ、夢でアラガミ化がコントロールできるようになるとは……しかも自在じゃないけど元に戻れたし。
っとに、俺が何度アラガミ化でお陀仏した事か…。
考えてみればそんなに多くないな。
2~3回くらいしか死んでないや。
まぁ、アラガミ化って普通多くて一回だけど。
ま、便利だからいいか。
と言うか、そろそろあの夢も何なのか、ちょーっとずつ検討がついて来ている。
多分、のっぺらトリオの正体と密接な繋がりがある。
後はのっぺらトリオの正体だけ判明すれば、色んな事が明らかになりそうなんだが……そういや、もうちょっとで気付けそうな所で千歳に遭遇して、分からなくなったんだよな。
むぅ、後でセクハラしてくれる。
あかん、この妙に安らいだ顔の寝顔を曇らせる事はできん。
千歳は俺が同類だという事を知って、随分と落ち着いたようだ。
別に俺は迫害された経験は無いが、人外だという自覚はある。
見た目人間でも、この世界の人間からしてみればゴッドイーターは妖怪一歩手前だろうしね。
同類なら迫害しないって理論は通じないと思うが、まぁ精神安定剤にはなるだろう。
しかしどうしたものか。
異界で出会った初めての子だから、できる事なら人里にまで連れて行きたい。
…ああ、この子は討鬼伝ストーリーの主人公ではないな。
元々モノノフだったみたいだし。
だがそれにしたって、やっぱり放置するのも気分が悪い。
どうすっかなー、ウタカタの里なら受け入れてくれるような気はするんだわ。
最前線だし、とにかく人手が足りなかったから。
でも千歳の方に拒否反応が出る気もする。
…ま、本人の意思確認が第一か。
出合ってから今まで、寝る(気絶)か錯乱するか泣くかのどれかだったから、まともに話を聞けてない。
凶星月爆弾岩という名の地雷を踏む日
ようやっと落ち着いて話が出来た。
それでもヘタな事を言うと、また錯乱しそうだから気が抜けん。
千歳の境遇は、大体予想通りだった。
ちなみに虚海というのは、もういっそ世捨て人として生きていこうか、と絶望していた時に、今までの自分を捨てようとしてつけた名前らしい。
実際に名乗ったのは、これが初めてだとか。
成程、精神が一番不安定な時期だった訳ね。
もうちょっと前か後に出合っていれば、あんまり苦労しなかったかもしれない。
だが、不安定だからこそ誘導もしやすいんだがね…。
ところで、鬼(というかアラガミだが)に変身し、元に戻る方法を教えてほしいと言われた。
どうやら自分の体を治したいらしい。
しかしなぁ、俺だってどういう理屈でやってるのか今ひとつ分かってないんだよ。
この前見た夢だと、何か強い力が俺の中に流れ込んできて、それによってアラガミ化・元に戻るのができるようになってるんだから…多分、俺の体の中にある力が偏食細胞の侵食を抑え込んでるんだと思う。
或いは逆に、侵食を押し返す事で人間に戻ったり。
…仮に千歳が出来るとしても、あまりお勧めはできんな。
そんな荒業に、何度も体が耐えられるとは思えん。
文字通り、肉体を一気に改造してるようなものだ。
ヘタをすると、文字通り肉体が崩壊してもおかしくない。
俺だって、デスワープすればある程度体の異常が戻るのでなければ、使いたいとは思えない。
だがそれでも、千歳にとっては希望にはなったらしい。
つまるところ、自分の人間としての霊力を高めて、体を侵食している鬼を押し返す、追い出す。
出来るのか?
仮に追い出したとして、失われる体の補填はどうするのか?
疑問や欠点は尽きないが、今は言うまい。
それを補う為に、研究や技術は存在する。
何より、折角希望を見出した事で安定した精神を、また突き落とす事もない。
凶星月月に叢雲、華に風って優雅そうだけど、「好事魔多し」の意味日
これからどうするつもりなのか、と聞かれたので、素直にウタカタの里に行くつもりだと伝えた。
俺もいい加減特殊な身の上だし、いっそ正直に吐いてしまうか?と思ったのだが、それはそれで面倒な事になりそうだ。
前ループで確保したものだけど、ちゃんとした任命書もあるもんな。
千歳は俺と一緒に来るそうだ。
人に拒絶される恐怖はまだあるし、モノノフに対して複雑な気持ちを持っているようだが、それ以上に同類の俺と一緒に居たいらしい。
元に戻る手がかりにもなりそうだしね。
まぁ、ウタカタなら多分大丈夫だろう。
最初は流石に警戒されるし、監視も付けられるかもしれんが、そこはそれ。
速鳥仕込みの誘導術……は、アテにしない方がいいな。
当の速鳥に確実に感知されるし。
橘花に近付くのも、最初はやめた方がいいだろう。
おかしな事をするつもりは…ナニするつもりはあるけど…ないけど、千歳をつれている時点で確実に不審者だ。
大人しくしていた方がいい。
ま、いいか。
旅は道連れ、世は情け、渡る世間は鬼ばかりってね。
鬼は数える気にもならん程居るんだから、情けで行動したっていいだろう。
こうやって懐いてくる子が、カワイイと思える程度には…ゲッスくなってるな。
依存してくる子を見て愉悦できる程度には。
別に手ぇだしてないぞ、セクハラだってしとらん。
まぁなんだ、結局シオは特異点として終末捕食っちゃったからな…今度は最後まで面倒見れりゃな。
どっちにしろ、異界から抜けなきゃ話にならん。
凶星月絵に描いた素材日
ちょっとおかしな事があったので、千歳と細かい所まで確認。
千歳はオオマガトキの事を知らなかった。
何年か前に「門」が開き、そこから鬼が大量出現、世界の殆どは異界に沈んでしまった。
モノノフが知らない筈が無い。
アレェ?と思って色々と話し込んだところ、アイェェェェ!?と叫びたくなる事実が判明した。
千歳、少なくとも50年以上前の人間だ。
異界の性質を考えると、ひょっとしたら逆に俺が50年前に迷い込んだのかもしれんが。
千歳は人に追われて異界に逃げ込み、そして時間を越えた。
ウタカタにも初穂という実例が居るから、素直に信じられるが…どんだけ不運だよ、千歳…。
「呪いかも…」と言ってたが、その体を考えるとワリとありそうで困るな。
ちょい待ち。
「イヅチカナタは時空や因果を食らう鬼だったから、時間を越える呪いがあっても…」ってどういう事よ。
そのイヅチカナタって鬼の、時空や因果を食らうってトコをkwsk。
ループの原因は、こいつか?
GE2RBですが、プラーナ使ってゴリ押しばっかりしてたから、腕が鈍りまくっております。
あと高難易度任務を甘く見てた。
装備が揃ってなかったとは言え、ザイゴートの空気玉一発で前回状態から9割持ってくとか何よw