うーん、一か月近く休業してれば、色々忘れるのも当たり前だよなぁ…。
仁王配信クエスト、1日で終わってしまった…。
メインミッションじゃないから、短いのは当たり前ですが。
DLCは7月末。
それまではベルカの空を飛び回るとします。
それはそれとして、自分の作品を読み返してきて思います。
とにかく冗長。
文章量が無駄に多くて目が滑る。
何といいますか、そこそこ食べられる味付けのご飯に、過剰に調味料をブチ込みまくって元の味が分からなくなっているような…。
内容がどうのよりも先に、そっちをどうにかするべきか…。
黄昏月肆日目
流石に皆疲れ切っていたらしく、屯所に戻るなりバタバタぶっ倒れて眠り始めた。
放置しておく訳にもいかないので、以前使っていた布団を引っ張り出してきて、そこで雑魚寝。
俺自身も、久々に骨に来る戦いだったんで倦怠感がある。狩りで疲労を感じるなんて、いつ以来だろうか。ここ最近、まともに狩りに出てなかったしな。でもまぁ、気分のいい疲れだ。後味が悪い事になった人も出なかったし。
そういや、虚海は結局現れなかったなーとか、皆に対する労いをどうしようかとか、いろいろ考えている内に、俺も寝落ちしてしまった。
目を覚ましたのは、自分の腹の虫と、漂ってくるいい匂いに釣られてだった。
屯所の広間で皆爆睡しているが、姿が見えない子が何人か居る。耳を澄ますと、予想通り台所の方から声と足音が聞こえる。…明日奈だな、これは。
おはよー。
「あら、もう起きたの? もう少し休んでてもいいのに」
そりゃ明日奈だって同じだろ。…広間に居なかった子は、皆昼飯の準備手伝ってんの?
「私はそこまで負担がかかるような役割じゃなかったから、まだ余裕があるわ。…と言うより、いつもご飯の準備をする時間になったら、自然と目が醒めちゃって。皆もそうみたい。食事係担当としては、寝過ごすのだけはできないからね」
食事が用意できてなかったら40人以上の欠食児童が出来上がるからな…。
戦いが終わった直後にすまんなぁ。
…里の方がどうなってるかは、何か聞いてる?
「あっちも似たような状況みたいよ。うちと違って戦わない一般人も沢山いるから、その人達がお世話してるみたい。宴の準備もね。ああ、宴は夕方から始まるみたい。私達も参加してくれって念を押されたわ。食材やお酒なんかは、あっちが持ってくれるそうよ」
そっか。でも何も無しってのも申し訳ないな…。皆の分を用意している時間は無いが、代表して何か持っていくかな。その辺で猪でも仕留めてこようか。
ともあれ、何かすぐ食べられる物は…。
「はいはい、もう出来上がってるわ。温めるから、食卓で待ってて」
寝坊助の子供をあしらうような声音で、ひらひらとあしらわれてしまった。いや、すぐ飯食えるんなら文句は無いんだけど。
食卓に座り込んで、飯が届くまでの僅かな時間。…何とも無しに、物思いにふける。
これでストーリーはクリア、なのかなぁ。
イベントは色々すっ飛ばしたような気もするが、少なくとも鬼達が目論んでいたオオマガトキは阻止できた。
主要人物達の問題も、大体は片付ている…と思う。
……この後、どうなんのかなぁ。
討鬼伝は追加版だか続編だかが出る、って聞いた覚えがあったが、その内容までは全く分からない。ただ、もう一波乱あるのは確実だろう。
どんな話になっていくのか、見当もつかない。
俺個人で言えば、クサレイヅチをぶった切って千歳を解放するという目標があるので、それに向けて動きたいところであるが…。そのクサレイヅチは、姿も気配も感じられない。
奴の居場所を特定するなり、誘い出す方法を見つけるなりするまでは、目の前の事に一つ一つ対処していくしかない。
差し当っては、まだ残っている異界の浄化だろうか…。
「はい、お待たせ。…難しい顔してるわね。考えなきゃいけない事が山ほどあるのは分かるけど、今くらい後回しにしてもいいでしょ。空腹のままだと、ろくな考えが浮かばないわよ」
目の前に、何とも食欲をそそる匂いを立てる朝食が置かれる。白米、味噌汁、沢庵、焼き魚、卵焼き。うむ、これぞ和の朝食って感じだ。
「時間が無さすぎたから、いつもに比べるとちょっと手抜きになっちゃってるけどね」
いやいや、十分すぎるくらいだわ。それじゃ、いただきまーす。
飯を食っていると、匂いに釣られたのか一人、また一人と起き出してくる。流石に疲労は隠せないが、食欲は旺盛なようだ。一晩中戦い続けてたんだし、これくらいは当然か。
こりゃ、俺も手伝いに回った方がよさそうだな。飯の後は風呂にも入りたいだろうし、色々準備しておいた方が良さそうだね。
心配なのは肉体面よりも精神面。タマフリを使いまくった事による、暗示の発動だ。何だかんだで、まだ充分乗り越えられている訳ではない。
飯を食ってる子達をこっそり観察してみたが、やはり普段に比べてソワソワカリカリしている子が多い。空腹の為…と考えるのはちょっと希望的観測が過ぎるな。 今夜にでも対処しておくか、いつもの方法で。…労いの一環って事にしておこう。
起きてきた者達に夕方からの宴会の事を伝え、隙に過ごしていいが参加できるくらいに余裕を残しておくよう伝える。
自分は差し当たり、露天風呂や大浴場の準備だ。いつも沸かすのは舞華に任せっきりだが、昇温装置やら何やらはマイクラ能力で作成済みだ。半自動で作り上げられた物なので、原理的にこれでいいのかと言われると少々自信が無いが。
ついでだし、一番風呂を浴びさせてもらおうかな。
結局、宴会の時間まで皆思い思いに過ごしたようだ。
疲れたからと二度寝を決め込む者、頑張った自分への褒美と称して甘味処に走る者、資材の在庫が気になって休む気になれないと最低限の仕事に走る者、筋肉痛が酷いからと整体に行く者、そして倒した鬼達の素材がまだ転がってるかもしれないと戦場跡に出掛ける者。
ちなみに、整体に行った者は同じく整体を受けている大和のお頭と鉢合わせしたそうだ。…翌日に筋肉痛とは若いっすね。本人は「久々に前線で戦ったが、鈍り過ぎた。鍛え直さねば」なんて言ってたらしいが…。
鬼達の素材集めに向かったのは、鹿之助の友人を中心とした若手モノノフ達。当然、鹿之助も連れ出された。本人は疲れて休みたかったようだが、素材集めするなら鹿之助の能力は必須だものな。ご愁傷様。
直接戦闘に参加した訳ではないが、忙しそうにしているのは里の鍛冶屋・たたらさんだ。
機能の戦いで使用した武器防具の修繕は勿論、武具の製造・鍛錬・改造に大忙しだ。昨日の戦いは大規模だった分、手に入ったハクや素材も非常に多い。それこそ、まだ取り残している素材が残っているんじゃないかと思う者が出るくらいに。
大きな戦い、苦戦を強いられた後に幾つもの素材と金が手に入ったらどうするか。考えるまでもない、戦力強化だ。
冗談抜きで命に直結するからな…。今日はお役目も無しと大和のお頭から通達が出ているし、今のうちに武器の手入れや強化を、と考えるのは自然だろう。
それを一度に頼まれた たたらさんは、たまったものじゃないが。
仕事が早くて上質な人なんだけど、限度があるよな…。てか、普通は鍛冶仕事って一本打つにも何日何時間もかかるのが当たり前だし。その当たり前を平然と覆すあたり、たたらさんにせよMH世界の鍛冶屋にせよ、やはりどこかおかしい。
そーいや、今は居ないけど前ループで会った流れの鍛冶師の清磨なんて、ろくに設備も無い場所で鍛冶してたような……いや、考えるのやめよ。鍛冶仕事に時間がかかり過ぎて、装備を整えられずに全滅しました…なんてオチが無いだけありがたいじゃないか。
たたらさんには悪いが、頑張ってもらうしかない。
あと、博士は昨日の戦いで何やら発想を得たらしく、目を覚ました茅場と何やら話し込んでいる。これに関しては、普段からあまり関わりあいになる機会が少ない為、何を考えているのか分からない。
一緒に居る真鶴がひどく疲れた顔をしているのが気になったが、ストッパー役としてグウェンも居るし、そう酷い事にはならない…と思う。きっと。何だかんだで、昨日の戦いでも貢献してくれたし。
他に変わった事は……ああ、そういやもう一つあったっけ。
これは又聞きでしかないんだが、昨日の戦いを切っ掛けとして、一般モノノフ達がくっついた、或いは微妙だった仲が進展したらしい。
鉄火場を潜り抜けた後はどうしたって昂るし、吊り橋効果もあるだろう。元々そういう関係になりかけていた者も居たし、結構な数がくっついたっぽい。
…こりゃ、半年先くらいにベビーラッシュがあるかもしれんな。
別に悪い事じゃないよなぁ。鬼が人質とってくるとも考え辛いし、何が何でも生きて帰る、あいつの為に強くなるなど、大幅な士気向上が期待できそうだ。
その分、人間関係がややこしくなっていくかもしれないが。
ちなみに、くっついたのは一般モノノフばっかりで、主力陣…つまりゲームストーリーの登場人物達には一切その手の話は無かったそーな。
まぁ、桜花は色恋よりも橘花を守る事ばっかり考えてるし、初穂は自称お姉ちゃんだし、樒さんは何考えてるか分からないし、那木はモノノフ基準の適齢期を過ぎてるからって諦めてるみたいだしなぁ…。…口説きに行くべきかな、これ。特に那木はうちの屯所の常駐して監視兼保険医さんをやってくれてるから、ただでさえ出会いが無い状態なんだし…。
橘花に至っては………まぁ、その、本性がどうの、それ俺のせいだろとか、そういうの以前に神垣の巫女だもの。声をかけられる猛者なんぞ居ないし、居たとしても桜花に切り捨てられそうだし、当人がもう俺にしか興味持ってない。
そんな事を、散歩も兼ねてうちの子達や里の様子を見ていた訳だ。ぐるっと回る程度だったが、それでも宴会の時間になった。
あちこちで篝火が焚かれ、里の中心の広場では一際大きな薪が組まれている。
それを囲むように沢山の机が並び、その上に数々の料理が並んでいた。
椅子が無いって事は、立食形式か。俺も含めて礼儀作法に不安があるし、ありがたいね。
えらい豪華だな…。いや本当に、これだけの量の食料があったのかと感心するくらいだ。それをたった半日で調理した料理人達にも頭が下がる。
普段であれば、大和のお頭もここまで大盤振る舞いはしないと思うが…。
それだけ、昨日の戦いがキツかったという事か。鉄火場を超えた後は、何らかの見返りがないと士気に関わるからな。いくら大和のお頭が慕われているからって、「皆、よく戦ってくれた! だが勝って兜の緒を締めよ。鬼との闘いはまだ続くぞ! 各自備えよ!」だけでは不満も出よう。
…俺もそうだな。何か目に見えて、形が残る褒章を用意しないと。単純に考えればハク、つまり金なんだけど、ハクに関しては昨日の戦いで皆そこそこ手に入れてるみたいだし…。
やはり、何らかの娯楽施設がいいだろうか。………遊園地とか?
また難しい事を考え始めた頃、大和のお頭が現れた。手には盃を持っている。
「さて、皆、昨日はよく戦ってくれた。いや、昨日だけではない。特にここ最近は、戦力も増えたがそれ以上に鬼の動きが活発だったからな。疲れも鬱憤も溜まっていよう。蔵を開けての大盤振る舞いだ。後に引くような諍いを起こさなければ、今日は細かいことは言わん。好きに飲んで喰え! では、乾杯!」
宣言して盃を掲げると、皆から歓声が上がった。
あちこちで酒樽が開けられ、下戸な人以外は次々に駆け寄っていく。酒が飲めない者には別の飲み物が用意されている。果実や蜂蜜を使ったジュースだが、これまた結構貴重な品だ。
まーとにもかくにも飯だ飯! 頃合いを見て皆の様子を見て、酌でもしに行くかな。こういう場面で上司がしゃしゃり出るのも面白くないだろう。
適当な所で、静かに飲むとしますかね。………飲み過ぎたらこの後に響きそうだし、何よりも酒で過ちを起こした前科が山のようにあるからな。
…と思っていたんだが、うちの子達の方から絡んでくる。…いや悪い気はしない、むしろそれだけ慕われていると思えば嬉しいんだけど。
ただ、こういう時は知人だけで固まらず、里の人達とも交流を持ってほしいんだが。あっちも見た目極上のうちの子達とお近づきになりたいと思っているようだし。
まぁ、それこそ好きにさせりゃいいか。他の人達と交流してほしいというのも、俺の願望でしかないし。
酌を受けてばかりでは申し訳ない、という建前の元、あちこち歩き回って軽い話をする。うちの子だけじゃなくて、里の皆ともね。
大和のお頭とは、昨日の戦いで雪華が送ってくれた宝玉の謝礼をどうするとか、そういう事も少し話したんだが、まぁ宴会でそんな話してもね。あっちも里の人達に多く話しかけられていたし、あんまり時間を貰うのも申し訳ない。
やらかしが心配だった子もいるが(筆頭が沙耶根尾。鬼が相手とは言え、殺戮を好む)、幸い美味い飯に気を奪われているらしく、知らない里人にしつこく話しかけられても暴れる気配は無い。…口説くのはまず無理だと思うぞ。口説けちゃったら、後が大変だけど…。
…で、適当なところで宴席を外れ、つまみと酒を持って静かな場所へ。里の外れ、休憩用の机と椅子があるだけの、何も無い場所。
日中でも、ここを使う人はあまり居ない。
「よう、お前もこっちに来たのか。ここはあまり目立つ場所じゃないんだがよく知ってたな」
「…………」
…居ない筈だけど、どうして息吹と速鳥が居るのかなぁ?
「騒がしい雰囲気が苦手な奴や、酒は静かに飲みたいって奴も居るだけの話さ。俺はそんなんじゃないんだが、速鳥がな」
「…苦手という訳ではない。ただ、どうしても毒を警戒する癖が抜けぬ。宴席でそれは周囲が醒めるだろう」
「…って訳で、お嬢さん達と仲良くなれる好機を棒に振って、こいつに付き合いに来たって訳さ」
「…………」
「はは、お前さんもちょいと変わったかな。前までだったら、『気遣いは不要』の一言で済ませたのに。それどころか、宴席に顔を出したかすら怪しいな」
ありそう…。自分一人だけ、こっそり里周辺の見回りとかしていそうだ。
否定も肯定もしてないが、速鳥は悪い気はしていないらしい。覆面をずらし、静かに酒に口を付けた。
俺も持ってきたツマミと酒を机に置いて腰かける。少し離れた場所から聞こえる大騒ぎが、むしろ静寂を引き立てた。
伊吹も珍しく軽口を叩かず、この静寂を楽しんでいるようだ。
「…ん」
「かたじけない」
空になった速鳥の器に、息吹が酒を注ぐ。逆も行った。
俺も注いだり注がれたり。
「…………貴殿らは」
うん?
「貴殿らは、好む動物などは居るか?」
「は?」
息吹が戸惑った声を出した。その問いの意図を理解して、更に戸惑った。
雑談だ。
速鳥が雑談をしようとしている。
悪い事ではない。むしろ好ましい事だ。人との関わりをあまり持とうとしない速鳥が、自分から歩み寄ろうとしているのだから。
息吹も俺もどういう風の吹き回しかと思ったが…いや、考えてみればおかしな事でも何でもないな。共に戦う仲間なんだし、いつ何が切っ掛けで距離が縮まろうと不思議でもなんでもない。
「そうだなぁ、俺は猫が好きかな。どれだけ尽くしてもつれない態度なのに、時々見せてくれる愛らしい姿が堪らない。まるで素敵なお嬢さんみたいだ」
俺が好きな動物ねぇ…。人間の女、は駄目だよな。
その時の気分にもよるけど、ペンギンとか好きかな。見てるだけで涼しくなるし、何より無害! 猪や蜂に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだよ。
「ぺんぎん…? そりゃどんな動物だ? 速鳥、知ってるか?」
「いや…。図鑑などでも見た覚えはない。それは、どのような動物なのだ?」
鳥の一種なんだけどな。空は飛べない、でも泳ぐ事ができる。色々種類があるが、こんな感じの嘴があって…。
男3人で、他愛もない話を続けていった。男同士の付き合いは久しぶりだし、ついつい興が乗って飲み過ぎちまったよ…。