※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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第546話

 

 

黄昏月伍日目

 

 昨晩は楽しかったなー。

 一人一人を相手にした後、全員眠りについたら夢の世界に引き摺り込んで、シチュエーションプレイで好き勝手しました。

 じっくり一人の体を味わうのもいいけど、王様気分・ご主人様気分という意味では、やっぱり沢山の子を侍らせて好き勝手する方が味わえるね。

 

 ちなみに夢の中の舞台は学校。寺小屋という意味ではなく、女子高ね。うちの子達はそこの学生と教師、或いはPTA会長などの学校関係者。俺はそこで好き勝手できる支配者、みたいな設定だった。

 皆には馴染みのないシチュエーションだけど、そこは夢の中だから。理屈とか経緯とか全く分からないけど、夢の中では「そういう設定だ」ってなってる事、よくあるよね。

 ………ん? よくよく考えると、これってエロに浸かってる場合じゃない気がしてきた。上手く使えば、文字通り睡眠学習に使えるんじゃなかろうか。それこそ、繰り返し同じ夢を見させれば、うちの子達にもっと書類仕事の重要さとやり方を教え込める気が…。

 …まぁ、それは痕で考えよう。夢の中へ引き摺り込むのだって、オカルト版真言立川流の一部だ。エロ関係でない事に使える気がしない。、

 

 ちなみに夢の中でやった事は、箇条書きにするとこんな感じである。

 

・校長の浅木を篭絡して、エロい校則を作ったり、制服をコスプレにしたりする。夢の中なら、コスチュームからランジェリーまで自由自在。

・それを止めようとする副校長のアサギを、校長命令として見本にする。日中から梁型を挿れたまま、誰かに聞かれたらスカートをたくし上げて見せなければならない。

・性奴会長の明日奈を、全校集会で堂々と犯す。ご主人様に仕える生徒(性奴)の見本を実演する。

・性奴会副会長の神夜を、全教室でご奉仕のお手本にする。

・PTA会長として相談(という名目の逢引)に来た不知火を、雪風と一緒に保健室で接待する。

・親子丼を見ていた保険医の那木に、性の個人レッスンを行う。

・舞華のようなヤンキーギャルを生徒指導室に連れ込み、性活指導。

・紫や時子のような教師役に「うわキッツ!」な恰好をさせて授業させる。勿論後でご褒美、ないしお仕置き。

・風紀委員長の深月には、トイレ役を命じる。流石に食〇はさせてないが、飲尿とウォシュレット後の尻舐めは嬉々としてやってくれた。

・その辺を歩いている時にムラッと来たら、通りすがりの子を問答無用で襲って良し。抵抗したり止めるのは校則で禁止されているので、やったらエロい罰則が待つ。

 

 

 うむ、どこのバカエロゲーじゃろな。

 

 今日は殆どの子が朝からハイテンション状態だった。更に、夢で見た新しいプレイに興味を示す子も居た。

 昨晩たっぷり可愛がって、体力回復・霊力増幅まで施したからね。仕方ないね。

 とは言え、それをぶつける先も無いんだけどな。

 鬼達も大きな損害を受けた為か、自分達の縄張り争いにかまけて里の近くまで寄ってくる事はなかった。

 

 …とりあえず、自分達で稽古しておくよう指示を出す。勢いに任せて何か妙な事をしでかさないとも限らないからな。異界に突撃とか。

 そのテンションを、書類仕事その他に向けてほしいと思うのが贅沢なんだろうか…。先日の戦いで消費した物資が多すぎるからなぁ。在庫の確認やら補充やら設置した大砲の片付けやら、やらなければならない事は山のようにある。

 でもそれを任せられるのは、秘書執事チームくらいなんだよな…。

 そもそもテンション高く書類仕事ってむしろ失敗しそうだし、これは一人一人に少量の仕事を割り振ってやらせるしかないか。

 

 

 

 

 それと、ハイテンション状態なのはうちの子達だけではない。………俺の後ろを三歩下がってついてくる、那木さんもニコニコハイテンション状態でしてね? ついでに言うと、さっきの夢の中にも登場しとるじゃろ?

 俺と言うナマモノを知る方ならば、何が起こったのかなんて説明の必要すらあるまい。

 

 ちゃうねん、と言っても何処が違うんだよボケとしか言われそうにない訳ですが。少なくとも最初からそのつもりではなかった事だけは告げておく。

 いやね、昨日の『俺』の一人、浅木と話だけしてイタさなかった『俺』が、彼女の部屋から退室し、どっかに乱入してサンドイッチ・輪姦プレイにしようかなー、なんて考えていた時だ。

 廊下でいつになくベロベロになっている那木を見つけたんだ。それはもう、酷い酔っぱらい状態だった。厠に行くつもりだったようだが、彼女の部屋にも厠は設置されてるのですが…。

 

 普段の那木なら、ここまで呑まない。本人は割と酒精に強い方だし、何よりも飲み方を心得ている。

 激戦後の打ち上げと言う事を差し引いても、ここまで呑む事は無い。と言うか、少なくとも宴会では飲んでなかった。

 

 …じゃあ何でまっすぐ立つのも難しい程酔っぱらったかって言うと、周りの部屋からギシギシアンアンが聞こえまくって、呑まなきゃやってられなかったからだ本当にごめんなさい。

 …半ば諦めていたとは言え、やっぱ他人がイチャつくのを心穏やかには見てられないよな…。厠から那木の部屋に連れ帰ったら、普段のキャラを放り投げる勢いで愚痴を零された。

 自分には女性としての魅力が無いとぼやいていたので、そんな事は無いと褒め殺した。

 

 

 そして押し倒された。騎乗位でヒィヒィ言わせた。夢の中でも善がり狂わせた。以上。

 うん、全くもっていつもの事ですな。強いて違いを挙げるなら、酒の過ちを起こしたのが俺ではなく相手の方だったって事くらいだ。

 

 まー結果的に特に問題は無い。女をコマすのは今更問題に上げるようなもんでもねーし、那木もそこに文句は出さないように躾けるのは簡単だった。元々、妾なんかも珍しくない世界観だし、本人以上に詳しいからね、那木の体は。

 何かやらかした時に、那木が庇ってくれる可能性が増えたと思えば、外交的にもそんなにアカン事じゃない。

 個人的にも非常に嬉しいしね。

 

 

 

 さて、那木の事は一旦置いといてだ。

 本日はもう一つ、特筆すべき事がある。 

 

 きららに課された罰則の事だ。

 

 独断専行・情報伝達を怠った罪に対し、本来であれば追放物だったのをどうにか誤魔化して設けた罰則。

 罰則の案を募り、毎朝それの籤を引いて実行する。例え即追放であろうと、死刑であろうとだ。

 最初の罰則は皆の前で腹踊りだった。それ以降も、何とかかんとか殺意の高い指示を避け、本日まで漕ぎつけた。

 初めは「許すまじ」と言わんばかりの罰則ばかりだったが、最近では随分軟化してきた。笑い者になろうが重労働をさせられようが、文句を言わずに(時々口から魂が抜けてるが)続けている事から、少なくとも謝罪の意思は本物だと認められたらしい。…つまり、その分容赦なく玩具や便利な道具扱いされていたという事だが。

 

 その罰則が、本日で最終日となる。これを乗り越えれば、きららは正式にうちの子として扱われる。

 先日の戦いにおいても大いに尽力した事もあり、不満の視線はあまり無い。

 

 無いのだが………おい、この罰則書いたの誰やねん。

 

 

「若、提案した者を探らないという規則だったのでは」

 

 

 いやそうなんだけどさぁ…。最終日に狙ったようにこれって。

 …いや待てよ、本当に狙っているとしたら。

 

 きららとイタした翌朝からあの戦いが始まったし、観察できるような暇はなかった。…気付いてる奴は気付いているだろうが、確信を持っているのは二人。

 どっちだ?

 

 

「…ちょっと、いいから最後の罰則を見せなさいよ。話が進まないじゃない」

 

 

 …きらら。早く終わらせたいのは分かるけど、どっちにしろこれ、夜までかかるぞ。

 ほれ、これ見てみ。

 

 

「えーっと…達筆すぎて読みにくいわね。…………『被虐総受』…? ……? ………???」

 

 

 意味が分からない、って顔してるな。そっち系はまだ教え込んでないから無理もないか。

 つまりだ…睦言で、沢山の人達に虐められろ、って事だ。なお、ここで虐めるというのは可愛がる事を指す。

 

 

「…? …………!!!!!!!??!??!?!!?」

 

 

 おお、顔色が急変した。

 きららはまだノーマルな事しか経験してないからなぁ。いや初体験が舞華との3Pなのは充分アブノーマルなのかもしれんが、縛るとか道具を使うとかはやってない。

 虐める=可愛がるについては、昨晩たっぷり体に教え込んだから理解しているが。

 

 と言うか、これ書いたの明日奈か舞華のどっちかだよな。きららと関係を持った事を知っているのは、現場に居た舞華と、昨晩話をした明日奈のみ。

 そして無駄に達筆なこの字。舞華のキャラじゃないな。

 

 ジトッと明日奈に視線を向ければ小さく舌なめずりして応じられた。うむ、グッジョブ。

 どーやら明日奈もきららの体に興味津々らしい。女色は仕込みまくったからね。当然の結末だね。

 それはそれとして、何考えてこんなもの入れたの?

 

 

(半分冗談だったんだけど。まさか引き当てるとは思わなかったし)

 

 

 そりゃ、確立自体は低いだろうが。

 

 

(それに、受け入れられてきたとは言っても、まだ反発も残ってるでしょ。なのに貴方に抱かれたなんて知れたら、また再燃するかもしれない。だったら、いっその事大っぴらに理由を作って、ついでに最後の憂さ晴らしにした方がいいかなって)

 

 

 あー、きらら、悪いが罰則は罰則だ。準備しておくから、夜になったら部屋に来なさい。

 参加希望者は、お仕置き部屋に来るように。時刻はまたあとで通達する。あ、参加者は女性のみな。

 

 

「いや言われなくてもこんなんに参加しねーよ…。人間関係が無茶苦茶になる…」

 

 

 まぁ、初体験の状況としては最悪だしな…。後できららにどんな目で見られるか分かったもんじゃないし。

 俺は今更だからいいけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、何をされるのか不安がっているきららに、教材として指南書(要するにSM系の艶本)を渡して不安を煽…もとい、覚悟をさせておき。

 お仕置き部屋ことSMルームを手入れする。うちの子達も、これらの扱いにはあんまり慣れてないからね。使われる方に慣れた子は居るんだけど、手入れができるかと言われればまた別の話だ。

 …うむ、目隠し緊縛宙吊りで行くか。苦しくないよう、程よく縛られている感が出るよう調整しておかねば。

 

 それを終えたら、今度は大和のお頭の元に向かう。

 話すべき事は多くあるが、まず優先しなければならないのは雪華…シノノメの里への謝礼だ。

 

 

「うむ。あの宝玉とやら、大した効力だった。あれ一つあるだけで、部隊運営が大きく変わってくるだろう。…それを大量に送ってくれたのだ。早めに返礼をせねばならん」

 

 

 だな。あの宝玉、シノノメの里だとその辺に転がってる物なんだけど、あの量はすぐ集められるようなもんじゃない。

 生活の備蓄として保管してあった物を、一斉に吐き出させてしまったんだろう。それも、雪華一人の判断で。

 今頃、暖を取るのにも苦労してるんじゃないだろうか…。

 

 

「神垣の巫女であれば、それ相応に配慮はされるだろうが、流石にウタカタの里が危険だったので転移の術で送りました、と言ってもそうそう信じられまい。…神垣の巫女が、生活の為に里の者から借金をする、と言うのも恰好がつかん。不信に繋がる」

 

 

 そこは、俺が関わってて、雪華に異常なまでの力が備わった事を考えれば、ある程度納得はしてもらえるだろうが…。

 まぁ、何にせよ返礼は早い方がいい。雪華にとっても里にとっても結構な負担になっただろうし。

 それに、今後も取引を続けたいなら、猶更色を付けて送らないといかんだろ。

 

 

「そこまで露骨にする気はないが、そういう事だな。事実、いざという時に備えてあの宝玉とやらは喉から手が出る程欲しい! 火薬以上の戦略級物資だぞ、あれは」

 

 

 それを使って、霊山と取引できないか交渉している筈だ。直通の販路を作るのは、少し不味くないか?

 霊山とウタカタが対立…とまでは言わないが。

 シノノメの里から取引を持ちかけておいて霊山を蔑ろにしたとなれば、少なからず問題が出る。

 

 

「無論、無理な交渉をする気はない。まず借りを返しておくだけだ。…まぁ、結果的に喜ばれそうではあるが」

 

 

 やっぱり賄賂送るんじゃないか。

 

 

「何を言う。心証をよくする為に礼と手法を尽くすだけだ。と言う訳で、任せたぞ」

 

 

 …………はい?

 

 

「お前が直接礼を言いに行くのだ。あちらには知己も居るのだろう? 初対面の我々が行くよりも、話も通しやすかろう。ああ、返礼の品はこちらで用意する。追加で持っていきたいのなら止めはせんが」

 

 

 いやいやいやちょっと待った、大和のお頭。何でいきなり俺が使者に仕立て上げられるん?

 里からの礼なんだし、里人を使者にするのが筋じゃないの?

 

 俺だって、うちの子達をあまり放置するのは不安しかないし、過去の経験から行くと遠征とかから戻って来た時には、毎度毎度拠点が壊滅していたという実績が…。

 

 

「実績云々については、ウタカタの里を舐めるな、と言ってやる。何が来ようが、そうそう遅れはとらんよ。お前を使者にする理由は他にもある。移動速度が段違いだし、護衛も事実上不要だから里の戦力を派遣する必要が無い。それに何だか知らんがお前、大荷物を持たせても全く苦にならんだろう。下手な蔵よりも収納量が多い袋を持っていると聞くぞ」

 

 

 …誰だよ、ばらしたの…。確かに ふくろ に入れておけば、どれだけの大荷物を持って行っても移動の邪魔にならない。鬼疾風で駆け抜ければ、霊山経由で向かったとしても2~3日程度で帰ってこれるだろう。

 

 

「ばらすもなにも、お前がその袋から大砲を取り出して設置しているのを目撃しただけだ。その場で作っているのかと思っていたのだがな」

 

 

 オゥ、シット

 我ながら迂闊が過ぎる。いや、今更 ふくろ の事がばれた程度でどうこう言わんけども。

 

 うーむ…いやしかし、やはり不安が…。一週間程度なら、うちの子達を放置していても不安定にはならないだろうけど…。やっぱり帰って来た時にどんな惨状になっているか。物理的に拠点が壊滅してるんじゃなくて、資材とか片付け的に壊滅しているような気が…。

 

 

「ならば、俺も細目に様子を見に行くと約束しよう。そちらには那木も常駐しているし、生真面目な人材も多いと聞く。そう悪い事にはならんだろう。…それと、お前を推す理由はもう一つある。橘花が、絶対にお前でなければならないと断言しているのだ」

 

 

 橘花が? そういやあいつら、文通だけじゃなくて、夢で会って話をするようにもなってたっけな。

 …そうか、雪華に頼み込まれたのか。

 しかし、それなら橘花から直接俺に言えばいいだろうに…。

 

 

「丁度、使者を誰にするか考えていたところだったからな。それに、自分が頼んでも素直に頷くとは考えにくいと思っていたようだぞ」

 

 

 いや頼まれれば出来る限りの事はする……でも確かに難しいところではあるな…。暫く里を離れると伝えた時の、うちの子達の反応も微妙なところだし。

 個人的に会いに行く、ではなく公務の一環と言う事であれば、うちの子達も文句は言えないだろう。

 …口煩い上役が居なくなって清々した…と言われないだけありがたいんだが、こうも自分が好かれている事を前提として話すのも気色悪いな…。

 

 

「経緯や形がどうあれ、慕われているのは事実だ。構わんだろう。ともあれ、そういう訳だ。任せたぞ」

 

 

 はぁ…仕方ないか。

 それで、いつ出発すればいい? 行こうと思えば、すぐにでも行けるが。

 

 

「いや、正式な礼とするからこそ、先触れを忘れてはならん。文を出してからだ」

 

 

 了解。

 この際だし、シノノメの里だけじゃなくて、霊山の様子も見てくるわ。

 そろそろ、うちの子達関連の大捕り物騒ぎも落ち着いてるだろう。何か手紙とかあるなら持っていくぞ。

 

 

「ふむ…そうだな、九葉へ…いや、奴ならもう察しているか。不要だな。ならば……幾つか文を認めるから持っていけ。渡す相手が分からなければ、何ならそれこそ九葉に渡しても構わん」

 

 

 …どんだけツーカーの仲なんだ…。いやツーカーと言うか、「こいつらなら放っておいてもやるだろう」って信頼? 言葉にし辛い評価。

 仲がいいと思われるのは心外なんだろうけど、そうとしか見えねーんだよな…。

 

 まぁいいや。とりあえず、個人的な土産も持っていきたいから、そっちの選別に移るわ。

 はー、うちの子達への指示もしとかないといかんし、急にやる事増えたわ…。雪華達に会うのを楽しみにして励みますかね。

 

 

 

 急にやる事が増えたので、自室に戻って書類仕事を始める。…いつもの体感時間操作による仕事時間短縮を行おうとしたのだが、誰を呼ぼうかな。

 幹部級(明日奈達だね)の子達や秘書執事チームには別件を頼んでいるから、呼ぶのは気が引ける。一度関係を持った子達なら、個人的な用事が無ければ悦んで引き受けてくれると思うが…。

 

 そこでふと思い出すのは、労いと称した一対一での睦みあい。あの時に浅黄から受けた房術は中々凄かった。

 やはりちゃんとした手管を持っている人の奉仕は一味違う。神夜も家に伝わる房中術は持っているが俺としか経験が無い。今まで抱いてきた子の殆どはそういう技術を持っていなかった為、俺好みに仕込んで染め上げたが、それは裏を返せば俺の知っている技術しか伝えられないという事。

 その点、浅黄が使った術は体系だった研究と技術に支えられ、本人の経験も(不本意な物も多かったろうけど)豊富、練度も申し分ないと言う、技術として一線を画すものだった。

 浅黄本人に言わせると、「後ろ暗かったり、失敗前提の任務の為に体を使うのと、意中の相手に奉仕する為に使うのとでは気合の入り様が違う」と言う事だったが、それを差し引いても結構なモノだった。

 

 

 ……よし。

 

 

 

 

 

 

 と言う訳で、浅黄とアサギには書類仕事の手伝い兼妨害をしてほしいんだが。

 

 

「手伝い兼妨害ってどういう事よ」

 

「…まともな職場かと思ったのに…。別に嫌とは言わないけど、何でそんな事を」

 

 

 誘惑されたいって事だよ言わせんな恥ずかしい。「本当に恥ずかしいわ色んな意味で」

 アサギには体感時間操作の事は話してなかったっけ? これを使うと作業効率が跳ね上がるんだが、使うのに条件があってだな。「…何でそんな馬鹿みたいなとんでもない術があるの…」

 

 何でって言われてもなー。欲望は人間の動力源だぞ。もっと気持ちよく、もっと長く愉しむ方法を模索していたら、いつの間にか出来上がっちゃったとしか言いようがない。

 ちなみにこれ、お楽しみ以外には使えません。単体で使おうとしても発動しなかった。

 と言うか、今更だけどこれって「体感」時間操作じゃないよな。どう考えても、周辺一帯の時間が本当に早くなってるとしか思えん。ややこしいから呼び名は変えないけど。

 

 

「はぁ…。馬鹿馬鹿しいとは思うけど、頭領の希望だし、効率に繋がるなら仕方ないわね。……失敗前提の任務を押し付けられるよりはいいし」

 

「それを言わないで、アサギ…って自分の名前みたいでややこしいわ。つまるところ、先日の房術が思いのほか気に入ったから、二人がかりで責められてみたいくなったのね」

 

 

 うん。仕事は仕事でちゃんとします。でも房術は全力でかけてほしいです。

 それはもう、書類に向かう俺の理性を引っぺがす勢いで。

 淫乱双子美女(熟女でもギリギリ可)のダブル密着濃厚色仕掛け…実に楽しみだ。

 

 そう告げると、二人はやれやれと頭を振って、僅かに口元を歪めて左右から俺に抱き着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 誘惑に屈するまで、散々焦らされ好き勝手されながら仕事しました。

 いやぁ、体中を撫で回しながらちんぽにだけは触れない焦らしと、小馬鹿にしながら挑発する声、甘やかし褒めたたえる媚び声を同じ音声で左右から囁かれ、更にねちっこい耳舐めまで…。結構なお点前でした。

 誘惑に負けてから? そりゃ好き放題してくれたお礼しましたよ。ただ、その途中にね。

 

 

 

  コンコン

 

 

「若、少しいいかしら」

 

 

 ちょ、ちょっと待ってろ!

 

 コトの真っ最中だったのを、慌てて片付ける。絶頂寸止めで善がっていたアサギが悲しそうな声を上げたが、後回しだ。

 …いや、別に見られても問題ないんだけど、この声は浅木だ。…物凄くややこしいけど、若い方の、集団に馴染む事を良しとしない浅木だ。

 精神安定の為に抱かれる事を良しとしない、意地っ張りだけどある意味まともな価値観を持っている。

 彼女に仕事部屋で盛っていたと知られるのは、流石に不興を買うだろう。しかも自分のそっくりさん2人が相手だ。

 

 消臭玉を使って、乱れていた服を手早く直して扉を開ける。

 

 

「………………あんたらね…」

 

 

 即、ジト目で見られた。

 振り返ってみれば、臭いこそ消えた物の、床に体液による染みや水たまりが多数あるし、浅黄の口からは奉仕した時に抜けた陰毛が出ているし、アサギに至っては完全に生殺し状態だった為に発情しきった表情が丸わかりだ。

 …中断するだけ無駄だったな。開き直って、情事を見せた方がよかったかもしれない。

 

 眉間に青筋を浮かべるくらいに苛立っている浅木。うん、これは色んな意味で怒るよね。隠蔽するならせめてもっと上手くやれと。

 

 

 

 あー、それで、要件は? お前が俺に自分から話しかけるなんて珍しいじゃないか。しかも部屋まで来るとか。

 

 

 

「…いえ、もういいわ。これを渡すように、里の人から頼まれただけよ」

 

 

 無表情のまま青筋を太くして、袋を押し付けて踵を返す。流石に声もかけられん。

 と言うか、浅木が扉を閉めると同時に、アサギに背後から抱き着かれて引き倒されました。はいはい、続きね。俺も中途半端なところで止まって不完全燃焼だったから、しっかり発散しますよっと。

 浅木の今後の行動が怖いけど…。

 

 

「大丈夫よ。あれも『私』ではあるもの。反抗期の跳ねっかえりでも、あなたの事を好きになるわ」

 

 

 …その理屈はどうかと思うけど、ありがとう浅黄。

 

 

 

 

 

 

 

 

 書類仕事は大体片付いた。浅木が持ってきた里人からの荷物は、シノノメの里への返礼品の目録だった。土産を持っていくにしても、重複しないようにしなきゃいかんものな。

 さて、こっちからの土産はどうしたものか。たたらさんに頼んで、興味深い鍛冶作品の一つでも持って行こうか。練の姉御への技術提供の話だってあるしな。…今まで日記に書いてなかっただけで、ちょくちょく鍛冶関係の資料とかを買って送ってはいたのよ。

 

 里の名物…色々あるけど、宝玉の対価に出来るような代物はそうそう無い。

 返礼は大和のお頭がそれなり以上の物を選んでくれてるから、純粋に土産として喜ばれそうなものを考えた方がいいかな。

 

 ……甘味…かな。シノノメの里は、物資という物資が足りず、宝玉のおかげでどうにか存続してきた状態だ。霊山との取引が始まり、多少は改善したかもしれないが、それでも保存が利く物、生活に直結する物が殆どだろう。

 大和のお頭も、意図してか偶然なのか、そういった有用な品を主な返礼品としている。

 うん、俺からの土産は甘味、或いは娯楽品にしよう。

 

 専門店に、今のうちに頼んでおかないと、場合によっては霊山で買い足す事も必要かもしれない。

 ああ、それとシノノメの里出身の子達に、何か持って行ってほしい物があるか聞いておかないと。近況報告だってしたいだろう。こっちに来てから色々と変化もあったし、結構な規模のトラブルもあった。里の外ではこんな事が起きてますよ、みたいな世間話にしてもいいだろう。

 

 

 今日の所はこんなもんかな。あんまり根を詰めすぎてもなんだし。

 塔近辺の様子を見ておきたかったが、もう日も暮れてきた。早い内の調査がいいのは確かだが、視界が不明瞭な状態で調査してもまともな成果は得られない。

 

 

 

 

 

 と言う訳で、飯食って、渡した指南書を熟読中のきららをお仕置き部屋に連れ込んで来ます。

 

 

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