魔禍月「ぎゃおー、狩っちゃうぞー」日
大和のお頭が、霊山に向かった。
なんか色々やってくるらしいが、前回も結局何をしたのかは聞かず終いだった。
襲撃の翌日にはお頭が霊山に向かった為か、秋水も結界強化の提案は出さず。
最高責任者無しで決められるような問題じゃないもんな。
千歳と橘花は、えらく仲良くなっていた。
桜花を助けに行った時の事が効いたか?
それとも天狐効果で仲良くなったか?
結界の強化提案とかが無い為か、特に気負っているような様子も無い。
良い事ではあるかもしれんが、これまでのパターンを考えると……今は良くても、今後何処かで(それも面倒なタイミングで)問題が噴出すだろう。
精神的な問題は、早期解決しておかないと拗れに拗れて、狙ったようなタイミングで爆発する。
どの世界でも大体そうだったけど、討鬼伝世界では特にその傾向が強いように思える。
しかし、こっちからプレッシャーをかけるのもな…。
悪役っぽい振る舞いになってしまうのは別に構わないが、上手くやれるかが問題。
秋水みたいにネチネチしたやり方は専門外だ。
エロエロするかサクッと狩るのが俺の領分だし。
…折りを見て、一度正面から聞いてみるか?
橘花の性格からして、直接何かをしようとしない…或いは悪意を感じない…限り、妙な質問をしても他人に話す事はないと思う。
そうだな、代わりと言っちゃ…いや、詫びも兼ねて、幾つか遊びを教えよう。
前回のループの時に色々教え込んだおかげで、(エロ以外にも)橘花が気に入った遊びが幾つかある。
とにかく巫女っぽくない事に興味を示す傾向があったっけな。
それも、今の自分の立場から抜け出したいと思う願望の表れなんだろうが…。
まぁ、細かい理屈はいいか。
前回の時、俺と那木さんとの情事を覗く為とは言え、隠密行動がえらい上手くなったんだよなぁ…。
今度は本格的に仕込んでみるか?
案外、俺や速鳥を凌ぐくらいの隠密を身につけたりしてな!(ピコーン)
…手動でフラグが立つ音を書くもんじゃねーな。
魔禍月「狩れないものなど、まだまだある!」日
禊場が完成した。
俺が知らない間に、千歳が色々走り回ったりしていたらしい。
まぁ、正義のモノノフを自称するだけあって、人の為に動くのは苦にならないみたいだしね。
その相手が、異形と化した自分を快く迎えてくれた里の皆だというのなら尚更だろう。
…ただなー、禊場を作りたいって言ってた奴がなぁ…確かに、モノノフの役に立つし、水風呂とは言え風呂場ができれば皆便利になるって思ってたようではあるんだが…それと同時に、邪念がな…。
桜花や那木さんの禊シーンとか期待してたっぽい。
多分、これは前のループの時もだろう。
そして今回は千歳の禊シーンも期待されているっぽい。
よし初穂ちょっと手伝え。
魔禍月「人類は3乙方式を採用しました」日
神木に男が吊るされていたらしいが、詳しいことは誰も知らない。
男を炙って…もとい、燻していた焚き火の方なら心当たりがあるけどね。
知りたきゃ神木の主にでも聞きなー。
原作主人公(?)である俺も、原作主人公かもしれない(?)千歳も神木の主の声は聞けないけどな!
…千歳も声を聞けない辺り、やっぱり主人公ではないんだろうか…。
でもカリスマ性が…ああでも主人公に動物と会話する能力もなかったし、千歳にも複数のミタマを宿す力は無いし…?
そういや、今回のループでは神木にお供えとか全然してなかったな。
今更でなんだけど、久々にやってみるか。
それはともかく、前回通りの流れになるなら、今度は那木さんのキャラエピソードの始まりだ。
物見隊が襲われ、その治療をしようとしたが、トラウマから出来ず、それを主人公(前回の俺)に話す。
…というか、那木が医療できない状態って事を桜花は知らなかったんだろうか?
そりゃおいそれと人に話したい内容ではないだろうが、いざと言う時に医者が「実は手術ができないんです」なんて事にならないよう、出来ないなら出来ないで話だけでも通しておくべきだと思うんだが。
大和の頭しか知らないのか?
まぁ、前回同様ミタマの力で治療する方法を教えておくけど、それはあくまで一時凌ぎにしかならない。
橘花の問題と同じで、何処かでちゃんと解決しておかないと、厄介なタイミングで牙を剥くだろう。
とりあえず、桜花と那木さんで、今後の事について話し合いという名目で場を作ろう。
水を向けてやれば、トラウマの事はともかく手術ができない現状の事は自分から話し出すだろう。
そこでミタマを使った治療方法を教えればいい。
魔禍月「狩るですよー」日
目論見は大体上手く行った。
予想通りトラウマの原因については話さなかったが、手術ができない事は伝えたし、ミタマを使った応急処置のやり方も教えられた。
桜花は…手術ができない事については、むしろ納得していた。
深い知識と高い技術を持っている筈の那木さんが、モノノフとしてしか扱われず、医者としての扱いを受けない事を疑問に思っていたらしい。
という事は、恐らく大和のお頭は那木さんのトラウマを知っているんだろう。
だから医者の領分に首を突っ込ませず、モノノフとしてのみ動かしていた。
…なんだかなー、仮にもチームと言うか組織としてそれでいいのかとは思うんだが。
大和のお頭は、考えも無しにそんな事をする人じゃないし…。
まぁ、とりあえず解決に向けて動くとしますかね。
と言ってもどうしたものか。
前回の流れは…そうだ、橘花が結界強化の影響で倒れたんだっけ。
で、それで治療の為に必要な薬草を探して……どうなったっけ?
ゲームでは確か、どのシーンだったか覚えてないが…ウミガメの鬼を倒した後、油断した所に主人公が一撃食らって…それを必死に治療して、トラウマを完全に拭い去ったんだっけ。
ああそうそう、思い出した。
薬草を探して橘花が立ち直った後、本格的な大攻勢があったんだっけ。
前回は、仕掛けておいた罠に鬼達が勝手に嵌って爆裂四散してたから、印象に残ってなかったよ。
覚えているのは、大爆発に恍惚としていた事だけ…いかん、思い出したらまたトリップしそうだ。
で、ウミガメの鬼…ツチカツギとやりあうのはその後だ。
…前回及び、ゲームの内容にある程度沿って進むとすると…今度の大攻勢で出てくるのは、空を飛ぶ鬼。
比較的脆い、結界の上部から襲われたんだったか。
今回もそれで来る、ただし前回の鬼達とは違うメンツで来るとなると……長時間空を飛べる鬼と言えば、ダイマエン。
富獄の兄貴の因縁の相手だ。
…仮に、その状況で富獄の兄貴が一人で向かってしまったら?
里を危険に晒してまで一人で行くとは思いたくないが、一途な人だしな…。
そうなってしまったら正直、状況をひっくり返せる気がしない。
里の防衛の要である結界が破られれば、術者の橘花にもダメージが入り、ヘタをすると昏倒…前回でも同じように倒れたから、可能性は高い。
で、ノーガード戦法を強いられている所に、重要な戦力である富獄の兄貴が一人抜け、各員の負担は増大。
千歳が居ても、正直カバーしきれるとは思えない。
相手がヒノマガドリ程度なら何とかできるが、その状況でダイマエンが相手じゃな…連れ戻しに行く事も、助けに行く事もできやしない。
となると……ふむ。
杞憂で終わればいいが、予想される危機に対してあらゆる準備をするのがハンターの在り方。
一丁、出来る限りの根回しをしてみますかね。
魔禍月「健康マニアの…焼き鳥屋さんよぉ!」日
千歳を通じて、橘花と那木さんを集める。
今後の任務の事に関して、ちょっと相談があるという名目。
話した事は、大体次のような感じだ。
一つ目の案。
まず、橘花が張っている結界に関してだが、今後、攻勢が強くなる鬼に破られる、或いは傷付けられる可能性がある。
そうなると橘花に負担がかかる。
現状、結界を肩代わりする事は誰にもできないので、せめて負担が増した時の為の準備をしたい。
負担が増した際に起こり得る症状を調べ、それに対する薬を作れないだろうか。
まぁ、要するに、前回は橘花が倒れてから…タヌキ草? キツネ草?を取りに行ったんで、今のうちに確保しておこうって話だ。
と言うか、橘花が倒れたら一大事なのに、それに対する準備をしない筈が無い。
…まぁ、あの薬草はほぼ絶滅してたという話だったし、準備しようにも出来ない状態だったのかもしれんが。
二つ目の案。
結界の上部は脆い。
ならば、空を飛べる鬼…先日から飛び回っているヒノマガドリとか…が狙ってくるのは予想できる。
脆い部分を集中攻撃されては、橘花の負担も一気に増えるし、もしも破られまいとしてそれで倒れてしまった日には、それこそ結界がなくなってしまう。
なので、もしも上からの攻撃があった場合、逆に結界上部を開き、誘い込む事はできないか?
という事だったんだが、流石にこれは却下された。
神垣の巫女や一介のモノノフの一存で出来る事ではない。
橘花の負担が減るという点を強調して、大和のお頭の代理を務めている桜花に相談すれば何とかいけるかもしれないが…。
むぅ、もしもこれで鬼を誘い込む事ができたら、ダイマエンが出てきたとしても富獄の兄貴が一人で突貫する事は無くなると思ったんだが。
こっちの里に近付かせるとは言え、ホームグラウンドで戦うからこっちが有利になるし、援軍にも行きやすい。
そして橘花の為の薬を作っておく案だが、これは那木から問題があると言われた。
と言っても、予想通りに材料であるキツネ草がもう残っていない、という話だったが。
しかしそこはそれ、前回採取に行った場所を、俺がしっかり覚えている。
どんな特徴のあった草かもしっかり覚えている……普通の人から見れば、その辺の草と大差なかったけどな。
ハンターになってからという物、野草やら魚やらの細かい種別が簡単に見分けられるようになったもんだ。
という訳で、ちょっと那木さん手伝ってくれぃ。
俺じゃ薬は作れんからな。
いや調合は出来るしカンパーウンドも出来るんだけど、それだと薬の皮を被った別の何かになりそうな気がしてならんのだ。
魔禍月「訳が分からなくもないよ!」日
キツネ草は問題なく採取できて、薬も普通に作れた。
が、別の問題を誘発してしまったよーな気もする。
いや、イベントの流れがどーのとか、そういう問題じゃないのよ。
橘花がね…考えてみりゃ、昨日の提案にしたって、橘花の負担が増える事を前提に考えてるんだよな。
確かに、橘花に何かあった時の備えをしておくのは必須事項なんだが、それを橘花に知らせてしまったのはミスだったかな…。
自分の運命を呪っている橘花に、図らずもその現実を改めて突きつけてしまった。
つっても、どうすりゃいいやら…。
突きつけてしまった現実は、現状ではどうしようもない現実だ。
…ああ、なんか…思い出すなぁ。
まだこのループに入る前の事、いやそれよりももっと前。
とある病気真っ最中、文字通り14歳だった頃の俺が嵌ったゲームと言うか世界観というか小説と言うか。
その一節に、こんなのがあった。
不思議とハッキリと思い出せる。
……もしもあの夢を見るのなら、何のスキルを会得するかね?
靴下…ありそうで怖い。
ともあれ。
「不幸な女性のために戦うのであれば、ただ勝てばいいというものではありません。
不幸な女性のその心に光を灯さねば、なんの意味もない!」
ああ、そうだ。
全くその通りだ。
俺は紳士じゃないし万能執事でもないし、色々な女性を私欲のままに貪っていた外道だが、今この時はよく分かる。
きっと3日もすれば、また分からなくなるだろうけど。
どうすれば、心に光を灯せる?
心が救えるのは心だけだが、心を救えるのも心だけ。
…なんか妙な意識がインストールされたような気がする。
具体的にはメルヘンで気障で微妙に中二病っぽいのが。
まぁ、ループに入る前の昔の事を思い出したから、微妙に意識が引きずられたんだろうけどなー。
もしもあの辺のゲームの夢を見てスキルを得られるなら、精霊手とか天才とかよりも、OVERSシステムがいいね。
世界の謎とかサッパリだったけど。
さて、今日はこれくらいにして、たまには何も考えずに懐かしい思い出に浸ってみるか。
魔禍月「マリア様が目から怪光線出しながら見てる」日
微妙にホームシックにかかった気がするが、多分気のせいだ。
楽しめたからどうでもいい。
ついでに千歳に色々物語として語ってみたが、ウケは良かった。
それはともかく、橘花だ橘花。
根本的な対処は難しいし、できれば千歳にどうにかしてもらいたいから、取り合えずの応急処置をしよう。
要するに気晴らしの方法を教える。
個人的には前回同様、尻の穴を弄る方法を教えてやりたい所だが、同じ徹を踏むのは御免だ。
…でも、今回は誰かとそういう関係になってるワケじゃないし…いや千歳とそういう関係になりかけてるんだけど…。
とにかく、エロい事オンリーでストレスを解消するのも、健全とは言えない。
機会があればそっち方面を仕込むとして、とりあえず前回気に入っていた遊びを幾つか教えよう。
そう言えば、気配の消し方を本格的に仕込む事も考えてたっけな。
…遊びと平行して教えてみるか。
魔禍月「こんなの絶対可笑しいよ」日
水切り、紙飛行機、木登り…後は、細い通路(田んぼと田んぼの仕切りとか)の上を歩く。
軽く教えた遊びはこれくらいか。
特に木登りが気に入ったようだ。
服が汚れてしまうので、昇る時は普段の服じゃなくて汚れてもいい服でやるように。
木登りはまだ一人では木に登れず、最初はどうすればいいのかもサッパリ分かってなかった為、俺が手本を見せて、手伝ってやった。
そこそこ高い所まで上ったんだが、橘花はそこからの景色がえらく気に入ったらしい。
確かに、普通に生活してちゃそうそう見られる光景じゃないよな。
と言うか神木に登るとか、普通に考えて実にバチ当たりである。
今日からお供えとか手入れとかするから、許してくだしぁ。
ちなみに、ある程度の高さまで来たら飛び降りるのも気に入ったらしい。
と言っても、1メートルあるか無いかの高さ程度だけど。
ああ、なんか懐かしいなー。
子供の頃は、無闇に高い所に登ったり細い道を歩いたり、そこから飛び降りて度胸試しとかしてたっけ。
バレて桜花にガッツリ怒られた。
ヘタな事言うと拗れるんで、この場は素直にお叱りを受ける。
申し訳なさそうな顔をしていた橘花だが、すれ違い様にポケット…は無かったんで、服の裾に「次はバレずに抜け出す方法を教えるから」と書いた紙を仕込んでおいた。
魔禍月「狩人にリタイアは無いのだー!」日
橘花に遊びを教えよう2日目。
…遊びに行ったら、「まさか翌日に来るとは思いませんでした」と呆れられた。
確かに警備がちょっと厳しくなってたが、アサシンめいたステルス能力がある俺には無駄の一言よ。
しかし抜け出すだけならどうとでも出来るが、身代わりも用意してない。
不在がバレたら確実に疑われるので、橘花の私室内で気配の消し方を教え込んだ。
ふむ…やっぱ筋がいいな。
今日教えられたのは、初歩の初歩だけ。
家の中で歩く時にでも試してみるといい。
ああ、流石に付け焼刃じゃ桜花辺りには通じないから気をつけるように。
さて、それは置いといてだな…。
性欲を持て余している。
「いきなり何じゃい」と思われるかもしれな……いや、「いつもの事だろうが」と思われるかもしれないが、これにはちゃんと理由がある。
千歳とね……寝る前の『スキンシップ』を毎日やってるんだよ。
この前の攻勢が終わって、「続き」をした訳だが、あれから毎晩毎晩求められて…。
やっておかないと、ゆっくり眠れないらしい。
…最近、ディープキスと上半身の愛撫だけでも気をやるようになってきてるんだよな…敏感すぎね?
まぁ、千歳の体を元に戻せる可能性がある訳だし、そういう意味ではこっちとしてもやらなきゃいけない事ではあるんだが。
いや、一線は越えてないよ?
千歳も相変わらず肌を見せるのを嫌がっているし、ペッティングも上半身しかしていない。
でも、だからこそ性欲が持て余されると言うか…ぶっちゃけ、俺の方が発散されてない。
突っ込んでないし。
…仕込むか?
手と口だけでも仕込むか?
いや、超時空シンデレラモノノフとしてプロデュースしている千歳にそんな事をして、スキャンダルの種を作るワケには…いや、それを言ったらキスとペッティングも…。
千歳は性的な知識はあまり持っていないらしく、男の性欲がどういう物なのかも分かってないようだ。
出さなきゃ治まりがつかないって事も知らないし、ナニが固くなるって事も…どうも詳しい事までは知らないっぽい。
なので、俺が我慢している事にも気付いてない。
…気付かれたら、千歳の方から「どうすればいいの?」くらいは言ってくると思う。
正直、我慢できる自信がない。
どーすっかなー。
普通に考えれば、所謂水商売、遊郭…とまでは言わないまでも、お金とってエロい事する職業の人は居ると思うんだが。
しかしこのウタカタに入ってから、それらしいものは見た事がない。
まぁ、前回は那木さんとエロエロしてて、探す必要なんか一切無かったんだけど。
そっちに行って発散すれば、耐えられると思う。
…『スキンシップ』の時に、千歳に「泥棒猫の匂いがする」とか言われないよね?
ハイライトが消えた目で、あの可愛らしい恥らった表情が一気に消えて、それはもう能面のような、氷のような表情で…。
…想像するのやめよう、なんか怖くなってきた。
昨日と今日でさえ、橘花に構い倒していたのに妬いていたっぽいし。
とにかく、『そっち系』の商売はウタカタの里じゃ見当たらない。
小さな里とは言え、人類最古の職業が一切無いとは信じられない話だな。
独り身のモテない男は、どうやってDT卒業すりゃいいのだ。
となると、何処かでソロ活動?
…それなら場所は山ほどある。
と言うか、里の外に出て、まだ異界に飲まれてない場所に行けば、まず他人には見つからないからな。
よし、任務の帰りにでも、ちょっと寄ってみるか。
でもなー、正直治まる気がしないなー。
魔禍月「アイェェェェ!? 悪魔アイルー!? 悪魔アイルーナンデ!? チート禁止!」日
ソロ活動とか久々すぎて、なんか懐かしかった。
ちゃんとヌケた。
だが治まらない!
何故だ!?と思ったが、たった一言で済んだ。
物足りない。
…ええ、そりゃそうでしょうよー。
MH世界では禁欲という指針があったからまだ耐えられたものの、GE世界じゃカノンとアリサで散々散々散々エロエロヌチュヌチュぐぽぐぽしたからなー。
今更ソロでやったって、満足できる筈ないでしょう。
何と贅沢な話!
ループに巻き込まれる前の俺が知ったら、マスクを被って暴れだしそうな話である。
うぅむ、ウス=異本的に考えて、樒さん辺りが影でこっそりやってないものか…。
そんな事を考えてから里に帰ったら、樒さんの店の前を通りかかる時、「変態…」と絶対零度の視線で呟かれた。
マジごめんなさい。
そしてありがとうございます。
…え、普段はクソやかましくて何を言っているのか分からないのっぺらトリオ達が、声を揃えて教えてくれた?
余計な事しやがって……というかこのトリオども、やっぱり知ってる気がする。
それはともかく、どうするかなぁ。
中途半端に放出したからか、ムラムラ感が強くなってる気がする。
…自分の所業を他者のせいにするような理論で何だが、ウタカタにそういう空気とか呪いが含まれているって事は無いよな?
前回の時だって、何だかんだいいつつ普通に鬼畜ルートに入ってたし、今回だってふと気が付けばそっち方面に進もうとしている自分を発見するし。
GE世界の時は…ある程度狙って動いたことは否定しないけど、二股になったのは半ば成り行きのようなものだった。
どっちにしろ最低だが。
さて、そんな事を考えておりましたらですね。
ストーリーが進みましたよ。
すっかり忘れてたけど、2度目の鬼達の進行です。
予想通り、空を飛ぶ鬼が上空から仕掛けてきました。
しまったぁ!
結局、薬しか準備できえてねぇ!
そしてダイマエンだよ!
予想通りだ、やったね富獄チャン!
はて、今度は一体何処じゃろな?
えらく荒れた場所に居る。
…というか、この空気は覚えがある。
夢の中だったが、これはアレだ、戦国BASARAと同じニオイだ。
戦場か、戦場跡の感じだね。
という事は、戦国無双か三国無双辺りか?
少し離れた場所から、えらい怒号が響いてきている。
大人数がぶつかりあう気配もする。
ふーむ、どうやら戦も終盤らしいな。
……なんだが、これってかなりヤバい。
バケモノみたいな気配がビリビリ感じられる。
いや、むしろこれって人間の気配じゃねーよ。
文字通りの怪物怪獣の気配だよ。
だって、さっきから響いている声…と言うか咆哮が、明らかにモンスターのものだもの。
しかも超が付くほどデカい奴。
おい、三国か戦国無双じゃなかったんかい。
…まぁ、でっかいカラクリ兵器とか、それこそバケモノみたいな武将とか居るから、そいつらなのかもしれんけど。
…どうする?
ただの夢ではないとは言え、所詮は夢だ。
行ってみるか?
バケモノとやりあってる軍は、明らかに壊滅寸前だろう。
…見捨てるのも忍びない、か。
よし、行くぞ!
そういう訳で、気配を殺してステルスしながらやってきたのだ。
…まぁ何というか。
マジであかんな、これ。
ある程度近付いた時に分かったけど、明らかに三国や戦国無双じゃない。
なんだあのデカブツ。
アホみたいにデカい龍……いや、ヘビ? 大蛇? が6匹くらい…いや、この角度からじゃ見えないが、やっぱり8匹か?
ヤマタノオロチでも出てきてんのかい。
あかん、ありゃ勝てんわ。
動き自体は単調のようだけど、溜め込んでる妖力の量が桁違いだ。
どれだけやっても、消耗戦で負ける未来しか見えん。
さて、アレには気付かれないように動くとして、壊滅しそうになってる軍は?
…居た。
遠目じゃよく分からんが、追われてるな…。
……追いかけてる連中が、人間じゃないっぽいんですが?
とりあえず合流してみるか。
人間側に?
バカ言っちゃいけない。
助ける手段も心当たりが無いのに、そっちに混ざってどうするんだ。
変! 身!
こっそり追いかける側に混ざります。
あっさり紛れ込めた。
ボスクラスのが居そうに無い軍団に紛れ込んだんだが、流石に最初は驚かれたよ?
この…妖怪?達、白髪で角で肌が青いって以外は、殆ど普通の人間と変わりない見た目をしてるから。
それに比べると、俺はなんかトゲトゲしてたりデカい武器とか腕から生えてたり、まぁ装飾過剰だこと。
「あいつらを確実に仕留める為に、お頭から送り込まれた」と言ったらあっさり信じたけどね。
あんまり頭良くないのかな?
まぁ、どう見ても人間に見えないからかもしれないが。
さて、追いかけてる人間達だが、もうボロボロだ。
中でも目を引いた3人は…なんだ、強いっちゃ強いが、纏まりの無い連中だな。
中国風の鎧と槍で大暴れしているにーちゃん、何となく学者っぽい格好をしてチャクラムを使ってるガキンチョ、それに…これも中国風?の仕立てのいい服を着た、剣を使うにーちゃん。
この3人が軍の中心人物らしいが…何なんだ、この集団?
格好とかには殆ど共通点が見出せないが、コンビネーションは見事だ。
3人が固まって、まるで1人の人間のように入れ替わり立ち代り攻撃したかと思えば、3人バラバラに動いて互いの隙をフォローする。
相当戦い慣れしているようだ。
しかし幾ら強くても、この状況じゃな。
兵士達の士気も下がっているようだし、あっちこっちから敵(つまり俺が居る妖怪軍)の援軍が出て、退路も断たれつつある。
これは…流石に助けようが無いか?
いや、閃光玉とか爆弾とか乱舞すれば…ギリギリ行ける?
とか考えていたら、ちょっと離れた所から謎の発光と声。
ほほう、誰だか知らんが、そっちに行けば助かるのか?
よし、乗った。
追い詰められている人間の軍の前に躍り出る。
おっ、3人組のにーちゃんの目の前か。
丁度、妖怪軍の攻撃を凌いで、あと1手あれば確実に殺せるって状況だ。
「司馬昭殿ッ!」
「よっしゃー、新入り、殺っちまえ!」
槍のにーちゃんが、こっちのにーちゃんの隙を見て声を上げる。
ま、確かに殺される瞬間にしか見えんがな。
そして悪いね、妖怪軍の皆様。
「ファイアウェイブ!」
燃えろー。
「ちょっ、おい新入り、何でこっちに火を噴くんだ!」
「新入りじゃねーよ、一応人間側なんでね!」
はぁ!?という前後からの声を他所に、更に炎を振り撒いて、妖怪軍の進入ルートをシャットアウト。
そして槍のにーちゃんの一閃を、腕の形を変えた盾で受ける。
…洒落にならんな、これ。
島津のじっさま程とは思わんけど、牽制メインの一撃でこれか。
「貴様、何者だ!
妖怪だというのに妖怪を裏切るとは、何たる卑劣!」
「おいおい、助力しようっていうのに酷い態度だね。
そもそも俺は妖怪じゃない。
人間だよ」
「何!?
ならば尚の事、何故妖魔達から「まぁまぁ馬超さん。 今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ」む、半兵衛殿…」
…なんか、さっきから微妙に聞き覚えのある名前が続いてんな。
「とにかく力を貸してくれるみたいだし、この状況で俺達を騙したって意味ねえだろ。
一応、助けられた恩もあるしな。
得体の知れなさで言ったら、こっちに来いって言ってる光だって似たようなもんだ。
ここは信じてみるのも一手じゃないか?」
「むぅ…確かに、妖蛇も迫っている今、詮議している時間は無いか。
貴様、今は何も言わんが、妙な事をすれば我が槍が貴様の体を貫くぞ」
「へいへい、疑い深いというか思い込みが激しいというか。
そんじゃ行きますか」
そういう事になったのだ。
いやー、このにーちゃん達スゴイね。
霊力とか特別な力は持ってない…いや、使い方を知らないように見えるのに、気迫とか気合とかで物凄い事やってるよ。
突きで真空波を生むは、敵の体でサーフィンするは、軽~く人間の頭を超えるくらいに飛び上がるは…。
しかも気合を全力で解放したら、相手の攻撃が当たっても平然と持ちこたえ、武器を思いっきり振り回して相手をブッ飛ばす始末。
やっぱこれアレだよ、戦国無双と三国無双の無双技だよ。
…無双にあんな妖怪とかデカい蛇とか出てきたっけか…。
俺?
俺は専ら炎を撒き散らして、追っ手を防いでいた。
…鬼ノ目タカの目で、3人の戦い方を観察しながら。
なんというか…3人に妙な繋がりが出来てるように見えるな。
絆とかそーいうんじゃなくて、エネルギーを共有していると言うか…。
そんな感じで、敵の大物に追いつかれそうになったりもしたが、何とか光の下へ到着。
そして気がつけばワープしていた。
今度は何処?
そしてバチョーさん、そろそろ警戒解いてくれませんかね?
かぐや姫を名乗る童女にイロイロ話を聞いていたんだが、その辺で意識が薄れ始めた。
結局なんの夢だったんだ…。
…そんな夢を見て目を覚ましたんだが…過去、最大級にヤバい技を覚えてしまったような気がする。
ヤバすぎて試してもみてない。
どんな技かって?
それは……。
のっぺらミタマを2体まで召還・具現化して、3人がかりで戦うという技だよ。
あのクソウザいのを1体でも具現化させてたまるかぃ!
外伝:無双OROCHI編