ゲームする時間もあまりない…。
二度寝の時間が長すぎるから?
それとも仕事の残業が多すぎる?
ただでさえ薄いシフトの日に、朝と夜で1人ずつ欠勤が出てしまい、中抜けして対応する羽目になりました。
その他色々と立て込んでおり、短い話しか投稿できそうにありません。
と言うか、今までどうやって4日に1回投稿なんてこなしていたのか、自分でも分からなくなってきた…。
さて、結界を縮め、斬首戦を仕掛けるまで暫く時間がある。ゲーム的に言えば、最終決戦前の最後のセーブポイント、或いはコミュ時間だね。
フツーに考えれば、ヒロインとちょっといい雰囲気になったり、「絶対勝とうな」的なサツバツだが微妙に甘ったるい会話が交わされるシーンだろう。モノによっては、決戦前に気合を入れる為にパコパコしたりする。ハーレムルートなら3P4Pにも発展するだろう。
が、生憎と俺のヒロイン候補は多すぎるし、乱交もいつもの事だし、流石にこの状況でおっぱじめると顰蹙なんてレベルじゃない。
霊力のパワーアップはできるから、無意味とまでは言わないが…どう考えても、他の人達に超絶動揺と悪印象を残すな。
せめて一人一人話をして激励したいところだが、40人以上も居るんだからどう考えても時間が足りない。
なので、戦いの準備は明日奈達に任せ、俺は別のやるべき事を行う事にした。
つまり情報収集だ。クサレイヅチへの抵抗力が特に強い、俺にしか出来ない事と言っていいだろう。あとはホロウも出来るかな。
そもそも、クサレイヅチが来ているのは因果簒奪が発動しているから確定として、トキワノオロチの姿が見当たらないのが気にかかる。見当たらない云々を言えば、クサレイヅチの姿も無いのだが。
クサレイヅチは前の戦いの時でも擬態していたから、今回も何らかの手段で隠れているとして…トキワノオロチの巨体であれば、流石に隠れるのは難しそうなもんだ。異空間に隠れるにしたって、何らかの痕跡は残る。
そもそも、託宣の通りに本当に一匹だけで来ているのか、これが非常に怪しい。予言自体が怪しいが、今までのパターンから考えると何かしらのどんでん返しがあるに決まっているのだ。
そういう訳で、俺は現在、結界を抜けて周囲の捜索を行っている。斬首戦術かけるにしたって、敵の居場所が分からなければどうしようもないしな。
クサレイヅチの居場所は、大体わかる。奴がぶちまけた因果を取り戻して、奴との繋がりが強くなった(オェッ)のか、それとも単なる経験則で予測しているのか。
どっちにしろ、クサレイヅチの場所は間違ってはいないだろう。事前に、ホロウにレーダーを使って感知してもらったしな。
奴が居座っているのは、古の領域だと思われる。……と言うか、以前に俺が暴走して領域ごと消し飛ばしてしまった、あの場所だ。
…あそこ、まだ緑のアレが残ってる筈なんだが……汚染されて毒状態にでもなってくれんものか。
それにしても、やはり今回のクサレイヅチは通常とは明らかに違う。
因果簒奪の力は、これ程までに射程距離は無かった筈だ。確かに、領域一つを覆えるくらいの影響力はあったが、それもクサレイヅチが中心付近にいるからこそ。領域一つ以上隔てた場所へ、遠隔で簒奪…と言う真似はできない筈だ。少なくとも、繰り返しの中でそういった芸当をしていた記憶は無い。
…ふむ、因果簒奪が発動しているのは、里近辺のみ…か。他の鬼に襲われるのを覚悟で領域に入り込めば、因果簒奪から逃れ…いや、現在は里を中心に発動しているとしても、場所を変えられないとは思えない。因果簒奪と他の鬼、同時に襲われるリスクは犯すべきではない。
さて、なにはともあれ(元)古の領域に到着。相変わらず砂しかなく、時々緑の光が漂っている。だがその光の中に、青白く輝き、そして動きに指向性を持った光が混じっていた。
あの光は間違いなく、クサレイヅチによって簒奪された光。量が少ないのは、対象にしている場所が遠いからか、結界に阻まれて充分な量を奪い取れていないのか。
何にせよ、奴がここに居る事は確かである。
自重も何も投げ捨てて、一人で吶喊したくなるのを抑え込む。いかんぞ、それは頭〇魔忍への道だ。モノノフもそうだが。
持ってきていた双眼鏡を覗き込み、領域を見回す。
因果の光が吸い寄せられる先に、奴は恐らく居る。隠れているか、姿を曝しているかは分からない………が…………っ、て、ん? んんん?
…見間違い、かな?
いま、ラヴィエンテが……見えた、ような……。
…双眼鏡を外し。肉眼で見る。…いない。本当にラヴィエンテが居るなら、サイズ的に見逃す筈ないよな…。うん、やっぱり見間違いだよね。
もう一回双眼鏡を覗き込む。
…ラヴィエンテが居る。……いや待て、よく見ると違うな。
距離と双眼鏡のおかげで大きさを見誤ってたが、実際のラヴィエンテに比べると随分小さい。それでもそこらの鬼よりずっとデカいが。ああ、それこそトキワノオロチより数倍でかい。
それに細かい差も見える。牙の形や角の数も違う。
何より、よーっく目を凝らせば、体の真ん中あたりから、竜の首が生えている。
…ん? 分かりづらい? そうだな、確かに正確性にも欠ける表現だった。
こう称した方がいいだろう。
トキワノオロチの首の一本が、ラヴィエンテそっくりになっている、と。
更に、そのラヴィエンテになった首の根本には、クサレイヅチが乗っていた………いや、乗ってるんじゃない。融合してないか、あれ。腰から下が、ラヴィエンテの根本にずっぽり入り込んでいる。
…訳が分からないよ……と思う前に、かつてのループの記憶がよぎる。
MH世界で、あいつ同じ事やってなかったか?
あの時、唐突に襲ってきたラヴィエンテの背中に、クサレイヅチが乗っていた事をはっきり覚えている。…イャンクック大先生との乱闘に巻き込まれたこともね!
…意図は分からんが……ひょっとして、これがクサレイヅチの本来の在り方なのか? 因果の貯蔵庫として、トキワノオロチに付き従うのが。
クサレイヅチは、ラヴィエンテをトキワノオロチと誤認していた…? でもサイズが違い過ぎる…いや、考えてみればクサレイヅチは随分前から調子が悪そうだった。病人と同じ状態で、頭が回っていなかったのかもしれない。
嫌な予感がしたので、ラヴィエンテとなっている首以外にも目を向ける。
…クサレイヅチから湧き出る因果の光が、トキワノオロチの首に入り込んでいく。
それに連動して、首達の形が徐々に変わり始めていた。
首の一本は、鱗ではなく毛皮に覆われ初め、雷や炎、得体の知れない光を帯びていく。
他の一本は、明かに生物とは思えない、金属類で構成された極めて直線的なシルエットに変わっていく。体の各所から突起が生えていくが、あれはひょっとしなくても銃口や砲座の類か。
更に一本は、骨格からして全くの別物に変わろうとしているようだ。何に変わろうとしているのかは分からないが、頭だの口だのの位置を明らかに無視し、裂けたり膨らんだり生やしたりして、根本的に形を変えていく。
変わっていくのは、トキワノオロチの体だけではない。トキワノオロチから漏れ出した因果の光が周辺の地面に降り注ぎ、そこに変化が生じている。砂しかなかった死の土地に草が生えたり水たまりが出来たり岩が出来たり。そしてその出来上がった岩やら何やらが浮き上がり、トキワノオロチの体にくっついていく。
…なんじゃありゃあ…闇鍋もいいところだ。盛ればいいってもんじゃねーぞ。
放っておくと、七英雄最終形態みたいになりそうだ。或いはネオエクスデス。
正直言って意味不明な上に後出し設定極まりないが…しかし、これで託宣の『鬼が一体しかいなかった』というのは分かった。クサレイヅチとトキワノオロチ、合体していたから一体とカウントされていた訳だ。元々、トキワノオロチも沢山頭があるけど一体としてカウントしていたし、そう不自然な事でもない…だろう、多分。絶妙に不親切と言うか、トラップみたいな託宣だけども。
いずれにせよ、奴の本領…因果をエネルギー源として凄まじい力を発揮する、という機能は既に発動しているのだろう。クサレイヅチと合体している時点で、ほぼ確定だ。ついでに言えば、今までになかった遠距離因果簒奪も、それによって生じた力で強引に発動させているのではないだろうか。
……考えれば考える程、厄介な化け物だなぁ…。国を亡ぼしたってのも、納得できる。
本体はとんでもない膂力と炎を吐き出し、質量に任せて敵を粉砕する重戦車みたいな性能。
その力を発揮する為の燃料は自前で調達してくることが出来る上、それをされた側は状況を正常に認識できなくなる。一度力を発動させてしまえば、燃料調達のリーチも極端に広がる。おまけにMP回復とバッドステータス付与を同時にやってくるとか、狂っとるな。しかもほぼ確実にレジストできない。
外敵が居なくなるまで自動で補給を続ける、一種の永久機関じゃね?
そんな化け物だからこそ、扱いをしくじって即滅亡コースを辿ったんだろうけども。
まま、ええわ。とりあえず居場所は分かったし、奴の能力も見当はついた。確定までは出来ないが、博士や茅場に話せばもうちょっと絞り込んでくれるだろう。
あまり欲を掻いて発見されても面倒だし、退散するとしますか。