※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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遅くなりました!
…いや、ちゃうねん、真面目に執筆してたけど、展開に詰まったり、表現が思いつかなかったり、丁度いい区切りがつかなかったねん。
決して仁王2で、ようやく解放された奈落獄でホイホイレベルが上がるぜぇぇぇ!とか叫んでたんやないねん。


むぅ、斜体タグの効果が無い…。
二段階拡大タグももうちょっと大きくしたいのに…。
うーむ、使い方が間違ってるのだろうか?


第608話

某月 某日

 

 

 

 …………あー………しにたい…

 

 

 ていうかきえたい……。

 

 

 こういう時こそデスワープ……すりゃよかったのになぁ…。

 なんで心臓動いてんのだろうか…。失意の余り、体が勝手に死にそうなもんだが……。あれか、忘れ去っていたかったのっぺら共が体を勝手に維持しているのか…。ありえるなぁ、他人事なら俺も嬉々として強制延命処置を施すし…醜態を見て笑い転げるだろうし……。

 

 

 

 

 

 

 

 …えー、ちょいと気分を変えまして…。

 ここは某国某土地、某月某日、某は某かの鬼だかモンスターだかアラガミだかよくわかんないのを張り倒し、某丘の上で某海域を眺めております。

 某ばっかり何も分からんと言うなかれ、俺だってここが何処なのかイマイチ分かっていないのだ。

 ていうか、この土地自体も、張り倒した怪物も、名前がついてないどころか人に認識されていない可能性さえある。

 

 

 いつもの夢でどっかに飛ばされているという訳じゃない。まして、返り討ちにあってデスワープした訳でもない。

 ただ、傷心のまま流れに流れ、ふと気づけばこんなトコに居たってだけの話だ。

 

 

 あの時…確かに、俺はクサレイヅチを仕留めた。それは間違いない。

 ああ、勝利したさ。二度と俺に付き纏わないよう、生命活動を停止させ、ありとあらゆる部位を分解し、決して蘇られないよう俺が持っているあらゆる手札を注ぎ込んでその存在を否定しきった。

 

 勿論、奴を仕留めただけではない。

 念願かなって千歳は解放できた。まだ名前もついていなかった、俺の子供達の因果も奪い返した。

 奪い返したのは彼女達だけではない。もう二度と戻ってこないと思っていた者達でさえ戻って来た。那木とかだったら、かつてこっそり橘花の尻に浮気して、決戦の真っ最中に射てきた事とかもな。

 …妄想とか計画止まりだった筈のアレやソレも、実際には(7割くらいは)その通り、実行しなかった(止めたものと、やろうとしてできなかった事では後者の方が多い)事も思い出した。残り3割だけでも、騒乱の火種になるには充分すぎるくらいだったが。

 

 

 

 ………ああ、結果としては最上級と言っていいだろうさ。

 

 

 

 

 

 ただ、犠牲になったものが大きすぎただけで。

 

 

 

 

 

 

 裏切られた、と思ったのは事実だ。今でも思ってる。

 でもよ……仕方のない事だったとしても、あれはあんまりじゃないか……。俺みたいな奴には、あれがお似合いだってか………は、はは…。

 

 

 

 …ああ、気分がまた沈んできた…。何もかも忘れて、どっか行こう…。

 

 

 

 

 

 

某月 某日

 

 

 …あれから随分経った気がする。野生にかえってフラフラしてたから、時間間隔が狂い切っているようだ。

 何もかも忘れて気晴らしに没頭したためか、多少は心の整理がついた…と思う。

 

 まぁ……状況だけ見れば、悪い結果にはなってないんだろうし…な。今までとは違う状況にいきなりなっちまったから、俺も従来の考え方が出来なくなってるだけで、混乱もそう深くは無い。

 

 

 デスワープした訳じゃないが、いつも通りの回想からいこうか。

 と言っても、正直俺もあんまり詳しい事は覚えてない。クサレイヅチ改め、ムスヒホトキの因果簒奪の影響に抗い切れなかったと言うのもあるが、それ以上に………ああいや、やっぱこの辺は後で。

 

 

 

 まぁ、なんだ、ムスヒホトキはとにかく厄介だった。それは確かだ。

 ゲームバランスを投げ捨てたようなパワーと巨体(一部)に加え、奴さんの攻撃方法が意味不明極まりない。因果簒奪と押し付けの効果なんだろうが、前触れもなく炎や氷が発生するのは当たり前、何にも触れてないのにいつの間にか体に傷が出来ていたり、突然離れた場所に転移させられたり…とにかくノーモーション、ノータイム、ノーリスクで撃ってくる。

 見て避けるのも対策するのも不可能。運と勘に任せて避け、後は気合で耐えて無防備になるのを承知で回復するしかないと言う、クソボスオブザイヤー…を通り越してミレニアムに上げられそうな奴だった。プレイヤーがボスキャラにメタ張るのはいいけど、ボスキャラがプレイヤーにメタ対策してきてんじゃないよ全く。

 

 更に言えば、戦闘センスも非常に高い。何手も先を読んで状態異常を付与したり、見える攻撃と見えない攻撃を使い分けて俺達に圧力をかけたりと、やりたい放題だった。分身しなかったのだけが救いである。(頭が複数あって連携してに行動するから、分身しているようなもんだが)

 

 

 それでも、近付くだけなら何とかなったんだ。

 いくら相手からのデバフや攻撃が不条理極まりないとは言え、こっちの面子もそうそうたる顔ぶれ。歴戦のモノノフ揃いだ。(うちの子4人は、歴戦と言うには少々経験が足りないが)

 後から追い付いてきた援軍も結構な人数が居たし、理不尽な攻撃も『そういうもの』と割り切ってしまえば、必要以上に動揺する事は無い。さっさと受けた傷を回復して、じりじりとにじり寄っていく。

 

 

 ムスヒホトキの変態もいつの間にか止まっていて、俺達の迎撃に集注しているようだった。

 当初は遠距離攻撃組の連続鬼千切で叩き落す予定だったが、奴は空を飛ぶのを辞めて地上戦を仕掛けてくる。それは余裕の表れとかじゃなくて、その戦い方が一番攻撃力が高いと判断したからだろう。事実、奴の大質量と馬力は脅威の一言では済ませられない領域にあり、体当たり一つとっても正面からブチ当たれば蹴散らされて全滅確定しそうな強さだった。 

 おまけに、近付けば近づくほど奴の攻撃の密度が上がる。遠距離から苦しめてきた理不尽な攻撃だけでなく、集まっている体(首?)からの迎撃がな…。目を引くのはヴィオランテによく似た体だが、それに隠れるように色々な形の体が集まっていて、近付くとそいつらが一斉に飽和攻撃してきやがる。狩りゲーじゃなくて弾幕ゲーの領域だね、あれは。

 

 とは言え、飽和攻撃が手に負えないなら、分散させるまでの事。リスクは高かったが、散会して包囲、全方向からチクチク削る作戦に出た。

 ……と見せかけ、隠れて俺が急接近。ムスヒホトキの体に一体化している、クサレイヅチを暗殺する……と言うのがその時に決まった作戦だった。

 自分で言うのも何だが、この面子の中では隠形・瞬間火力共に最高位だ。俺以上の適任は居らず、反対する者も……まぁ、記憶が奪われている為か、多少疑われる部分はあったが、居なかった。

 

 

 

 事実、隠れて近付くのは簡単だったよ。ムスヒホトキにも気付かれず、クサレイヅチまであと一跳躍という距離まで間合いを詰めた。

 

 

 

 …だけど、ここで敗北の因果が牙を剥く。

 

 

 

 何の脈絡もなく、俺の足元で音が鳴った。最後の一歩を詰める為、跳躍した瞬間の事だ。

 何かを踏んだ訳じゃなく、足音をたてた訳でもなく、天狐が居た訳でもない。何が音を立てたのかもわからない。周囲の事を考えれば、多少の物音なんて響いても一顧だにされないだろうに、どういう訳だか妙に音が響き渡った。

 今までの事を考えると、突然次元に穴が開いて、音だけがそこから響いてきた…なんて事になっても驚かない。

 

 ただ一つ確かなのは、最悪のタイミングでムスヒホトキに気付かれたって事だ。

 

 

 進めばムスヒホトキの集中砲火。退けば距離が開いて再度鉄壁の迎撃網を抜けなければならない。

 二択を迫られた俺が選んだのは……手札を切る事だった。

 

 既に跳躍していた体を、体勢を強引に変える事で軌道変更。フワッとした、狙い撃ちにしてくださいと言わんばかりのジャンプになってしまったが、急いで懐に手をやった。

 取り出したのは、博士から手渡されたPSVR(仮)。

 激戦の最中に自ら視界を封じる事に、若干の不安と……なんか本能からの警告を感じたものの、いずれにせよ既に選択の余地は無い。

 

 

 信じるぞ、博士……!

 

 

 祈るようにPSVR(仮)を被って、起動。

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の瞬間、覚えのある感覚に包まれて、俺は暗闇の中に居た。

 焦ったものの、周囲の状況は肌の触感から把握できている。…代わりに、視覚、聴覚、嗅覚が完全に効かない……いや、塗り潰されている?

 

 戸惑う俺の視界に、光が灯る。

 光は瞬く間に博士の形を取った。

 

 

 

『あーあー……よし、記録は順調に作動しているな。さて、この記録が再生されていると言う事は、渡した装置を使ったようだな。それでいい。貴様なら理解していると思うが、この映像は記録を再生しているだけだ。貴様が何を言おうと反応はせん』

 

 

 …記録? いや記録なのは分かるが、何で今このタイミングでそんな物を再生させる?

 博士はクサレイヅチの傍で使えと言っていたが、幾ら何でもこんな記録を悠長に見ていられる時間は無いぞ。

 だが体は正常に動いてくれず、嫌が応にも記録に見入る事になる。

 

『ああ、体が上手く動かないのなら正常に機能していると言う事だ。お前の言う…体感時間操作、だったか。それを発動させているだけだ』

 

 

 …なぬ?

 俺の体感時間操作は、影響下に居る奴は普通に動けるんですが………どうやって発動させた? いやそれ以前に、何でわざわざそんなものを発動させた? そりゃ、体感時間操作が発動した状態で戦えれば、常時クロックアップ状態だから物凄く強力なのはわかる。こうして悠長に動画を見ている間にも死んでないんだから、体感時間操作自体は発動しているんだろう。

 が、体が動かないんじゃ片手落ちもいいところだ。

 

 …なんか…いやな感じがしてきたな…。予感という意味でもそうだし、脳味噌の表面を撫で回されているような不快感が…。

 

『この装置の効果について説明してやろう。きさまの脳味噌でも理解できる表現にするのに苦労したぞ。全く、もう少しまともな思考をしろと言うのだ』

 

 

 ……なんで俺は動画で罵られてんだろうか? しかもこんな緊迫した状況なのに。

 

『恐らく勘違いしているだろうから、最初に言っておく。はっきり言うが、お前が使ったこの装置には、因果をどうこうするような機能は無い。当然だな。因果とは即ち運命に等しい。いくら私が天才でも、数日程度で運命を変えるような道具を作れるものか』

 

 はいぃ!?

 ちょっと待て話が違う! いや確かに、考えてみりゃ当然の事ですけどね!

 

『だが、因果を操作する方法もある。因とは原因、果とは結果だ。結果が伴うように因を動かせば、果はそれに伴って変わっていく。イヅチカナタの力は因をすっとばして果を引き寄せるものだが、因が齎す影響を全く無視できるようなものではない。早い話が、勝てる戦い方で戦えば勝利が近づく』

 

『この装置は、貴様に『勝てる戦い方』を強要するものだ。素面では絶対にやらないであろう手段だ。いかに目的…捕らわれた身内を解放する為なら何でもする、と言ったところで、心理的な忌避感もあるだろうからな』

 

 …嫌な予感が更に膨れ上がって来た。

 こいつ、俺に何をさせようとしてるんだ。

 

 絶対に勝てる戦い方なんて、そんな都合のいいものがあるものか。G級ハンターだって、時にはモスに殺される事だってあるのに。

 

 

『ところで、お前の言う繰り返しの記憶だが……実は私も幾つか思い出した事があってな。イヅチカナタから奪い返した因果の影響だろう。捏造、歪められたりした記憶ではないようだ。恐らく気付いていると思うが、他にも記憶が戻っている者は多い。…殆どが、単なる夢か妄想だと思っているようだがな。何人かに話をきいたところ、ある共通点が浮上した』

 

 

 博士の記憶が戻ってたのか。確かにそうなってもおかしくないが、そんな素振りは全く見せなかったから分からなかったぞ。

 にしても、共通点ね…。あまり深入りすると地雷を踏み抜きそうだから、あまり調べられなかったんだよな。

 

『一つ目、繰り返しの記憶を一部でも思い出したのは、現状確認できる限りでは全て女だ。そして、思い出した記憶の中で、必ず貴様と肉体関係を結んでいた。…ああ、ホロウは例外だ。イヅチカナタから因果を奪った際、かなり近くに居たからな。自分の因果を浴びて、『思い出した』のではなく『取り戻した』のだろう』

 

 ホロウはともかくして、思い出した全員が…。

 確かに俺なら里の女全員に手を出した事があっても違和感はないが、それしか思い出してないってのは妙な話だ。手を出してないループだってあっただろうに。橘花でさえ、手を出さずにあまり関わり合いにならなかったループもあるのだ。

 

 ………ん? あれ? 博士も思い出してるって事は……え、俺、博士にまで手を出してたの?

 

 

 

 

 

『……………思い出してないようだが……あの時は、随分好き勝手に弄んでくれたな…」

 

 

 

 

 ……さ、寒気がする程のプレッシャーを感じる…。能面みたいな顔で、ここまで迫力を出せる奴も珍しい。それ以上に、嫌な予感を通り越して確信を得てしまった。

 こ、これは…博士の陰謀だ…!

 

 

 

『さぁ、本題だ。奴に勝てる戦い方を強要する、と言ったろう? そのやり方は単純だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ムスヒホトキを手籠めにしろ。交合してこい。犯せ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴様が持つ、何よりも確実な手段だろう? 何度も何度も繰り返した中で、何よりも暴威を振るい、何よりも好んで、何よりも勝率が高い、敵すら恭順させる最高の手法だ。貴様の周囲にはイヅチカナタに敗北する因果が漂っているように、貴様の交合には相手を屈服させる因果が満載になっている。ならば相手が同性であろうと異種族であろうと不倶戴天の仇敵であろうと関係ない。犯し、隷属させろ』

 

 

 

 

 

 

 

『それとな、この装置の効果だが……因果を操る効果なんぞないが、代わりに一つだけ機能を持たせた。簡潔に言えば催眠暗示だ。薬物付のな。そろそろ体全体に不快感が蔓延している頃か。装置を作動させた時、首筋に注射されるように仕込んだのだ。私と茅場と那木、そしてお前のところの薬物系に強い連中が総力を結集して作り上げた幻覚系の興奮剤だ。いくら貴様でも、そうそう解毒は出来ん。催眠は言うまでもない。今こうして私の映像を見ているだろうが、その背景に暗示の効果を付け足している。効果は至って単純。ムスヒホトキが性的な対象に見えるようになる。これだけだ』

 

 

 

 ………ハッ!!

 

 ちょっ、待て、待て、待て、ショッキングすぎて脳味噌が受け入れられない何をやらせようとしてんだよりにもよってこんなのかよ!

 

 

 

 

『ついでだから言っておくが……この映像は、暗示が利き始めるまでの時間稼ぎだ。更に言うなら、この手段を使ったのは確実に勝てると確信していた事もあるが、それ以上に私を好きにしてくれやがった報復だ。今の貴様がどんな顔をしているのか、直接見られない事だけが残念だな。録画しているから、後で回収するが。…よし、もう催眠も完全にかかっただろう。では行け、色情狂』

 

 

 

 映像が終わるのと同時に、PSVR(仮)が割れた。

 

 からだがあつい

 

 視界が戻り、感覚も戻った。

 

 あたまがくらくらする

 

 首筋に刺さっている針を引き抜いて放り捨てる。

 

 かんがえがまとまらない

 

 この場に居たら集中砲火を受けると判断して、全力で距離を取る。

 

 いきりたつ。

 

 目をムスヒホトキに向けると

 

 

 

 

 

 女が居た。

 いずれ劣らぬ美女美少女美幼女揃い、並んで俺と向き合っている。

 どうでもよさそうにしているクール系美女も居るし、野暮ったいがよく見たら結構な物をお持ちの引っ込み思案美少女も居る。敵愾心が強そうなヤンキー系も居る。八尺様かと思うような長身美女も居た。

 特に目を引くのは、彼女達の真ん中でニヤけた笑いを浮かべている美幼女。

 

 

 

 こいつら、ムスヒホトキのそれぞれの首か! 催眠でこんな風に見えてるだけだ! やたらと個性豊かなのは、因果を使って自分を改造しまくった結果だろうか? よく見れば、全員目元がものすごくよく似ている…気がする。

 

 

 

 という冷静な分析は、女の姿を見た瞬間に、湧き上がる興奮と性欲にかき消された。

 

 

 ニヤけた美幼女……メスガキを見た瞬間、全てが振っとんだ。

 

 クサレイヅチィィィィィ!

 

 

 

 

 

 

 わからせの時間だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

 

 

♡゛♡♡!?゛…゛!?!♡♡゛゛??♡♡♡…?…♡♡゛…♡♡…?゛♡゛?…♡゛゛♡゛?゛♡…♡…!?゛♡?゛♡………゛!?゛?゛♡!?!♡♡!??♡゛!?!?……゛♡!?゛?」…?♡!?…゛゛゛♡゛?…?゛!?゛゛゛…!?゛゛♡♡♡♡?♡゛♡♡♡?゛゛???゛♡゛゛!♡♡…♡゛?♡…゛♡゛?♡゛??゛゛゛!?゛…♡゛?♡゛♡♡!?゛?゛…?゛゛!……♡゛♡゛?゛゛♡…゛♡!?!♡゛゛?♡゛…?」゛♡?

 

 

 

 

 

 

 気が付いた時には、全て終わっていた。記憶もまぁ、あるにはある。記憶の中の映像が、催眠暗示を受けたままの光景なのが救いなのかそうでもないのか。

 ……ああ、しっかりと覚えているさ。

 

 クサレイヅチと思しきメスガキにわからせしまくって、出産までさせて、更にはまだ足りぬとばかりに延々と責め立てて遂には腹下死にまで追い込んだのを。

 メスガキだけじゃない。周りの女達も、反抗しようとしたり逃げようとしたりするのを捕らえ、手練手管を費やして命乞いをする程に善がらせ精神崩壊させたのを。

 死んでも許さんとばかりに、無理矢理蘇生させ、苦痛よりもなお辛い悦楽に沈め込んで、魂ごと崩壊させたことを。

 

 

 …考えてみれば、初めてだな…。女を愛でる為でも隷属させる為でもなく、自分の快楽と愉悦の為でもなく、明確な殺意を持ってオカルト版真言立川流を使ったのは…。

 

 

 

 

 ユメから醒める前の最後の光景は、全ての女を犯し尽くし、倒れ伏した女達が並んでいる状態だった。

 暗示が解け、薬物の効果も切れて我に返ると、そこにはバラバラになったムスヒホトキとクサレイヅチの遺体。その前で仁王立ちする俺と愚息。

 あちこちに見慣れた白濁がこびりついているのがまた、精神的ダメージを煽る。

 

 

 自分がやらかした事について色んな意味で気が遠くなった。

 何で俺は鬼を犯してんの? しかもいままでずっと追い続けてきた宿敵の鬼を。

 

 いや、それもショックなんだけど、よくよく考えると周囲には…。

 

 

 

 遠い目をしながら周りを見渡すと…。

 

 

 

 

 

 

 

 なんだ、その、視線がね……。

 

 色狂いを通り越し、変態に目覚め神を超え魔人に至りゼロに戻る、性癖的な意味での新世界開闢を見たような、コズミック変質者を目の当たりにしたような…。

 

 

 

 誰だってそうなる、俺だってそーなる。世界の運命をかけた一大決戦をやっていたと思ったら、その中心人物が突然股座をいきり立たせ、怨敵を犯しにかかるのだ。相手が同じ人間型ならまだ辛うじて分からんでもないが、相手は鬼に分類していいのかすら迷うような異形の怪物。そんなのに本気で欲情してりゃ、誰だってドン引きするわ。仮に相手が天狐だったとしても、速鳥でさえ理解できん状況だわ。

 博士の奴、『極力他に誰も居ない状態で使え』ってこういう事かよ……。せめて目撃者を減らせ、って事だったんだろう。かつての繰り返しの中で抱かれて、情が移ったって事か? 意趣返しも兼ねてこんな策謀を練ってくれやがったんだろうが、もうちょっとやり方がなかったのかよ…。中途半端な情けが身に染みる。

 つぅか、PSVR(仮)を渡された時の反応からして、ホロウもこれの事を知ってやがったな? 下手するとあいつの発案である可能性すらある。

 

 しかも、決戦が始まる前は居なかった人も沢山いる。どうやらメスガ……もとい、クサレイヅチをわから…もとい、戦い始めた辺りで、里周辺の因果簒奪は解けていたらしい。そっちから因果を奪うより、目の前の敵を撃破しなければならないと判断したんだろう。

 で、因果簒奪の影響から抜け出した人達は、予め予定されていた通りに決戦の場に集結、援軍として参戦。

 

 

 そしてムスヒホトキとエロエロしている俺を目撃。それはもう実に楽しそうに、文字通り相手が死んでもヤりまくっている姿を目撃。

 

 

 里のモノノフ達は勿論、うちの子達もね。いつの間にかホロウも追いついてきたようだが、似たような目を向けていた。貴様が仕組んだ事じゃろがい。

 

 

 

 

 すくいはないんですか

 

 

 

 




最後のムスヒホトキの悲鳴は、喘ぎ声ジェネレーターを使ってみました。

次話分は大体出来上がっているので、早ければ4日後です。
それで何とかオチまで持って行って、その後裏話を投稿して完結…の予定。

裏話に関しては、色々と回収しきれなかった伏線や、裏設定なんかも盛り込みたいと思っています。
ついでなので、質問事項があれば受け付けておこうかな…と思います。
後日、活動報告に質問事項募集を挙げようと思いますので、疑問があればそちらにお願いします。
全て答えられるとは限らない(つまり忘れているか考えてない)ので、ご了承くださいませ。
ついでに、説明がややこしい質問であると、その分執筆が遅れる可能性もありますので、お手柔らかにお願いします(;´∀`)
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