…頭のオカシイ客が増えて困る…割とマジで。
今日も今日とて、我侭言いやがるのが来た。
…と思っていたら、よくよく考えてみたら、それは当然の要求で、こっちとしても飲んで当然の話だった。
なんちゅーか……その、自分が相手の話を聞かないクレーマーになったような気分になって、非常にハズカシイです。
ふと読みたくなった。
…ハイループD×Dが…無い…だと…?
え、どういう事なの?
黄昏月「の…のみすぎた…」日
結論から言うと蛇が出た。
引っ張り出された。
俺の蛇だ。
で、鬼女(千歳)を丸め込むのに、橘花も手伝ってもらう事になった。
ナニがどうしてそうなったかって?
…まぁ、なんだ。
橘花の性癖は、まだまだ序の口だったって事だ。
正直言って、俺も甘く見ていた。
昨日、言葉巧みに神木の元へ連れ込み(殆ど何も言わなくても、付いてくるというか押しかけてきそうだったが)、以前と同じように手でしようとするところまでは、想定通りだった。
嫉妬に後押しされて、もう少し先…口をつけようとしたのも、想定の範囲内だったと言える。
だが、恐る恐る口を付けた橘花に、「こんないやらしい事をするなんて、橘花はワルイ子だなぁ」と囁いた辺りから風向きが変わってきた。
明らかに橘花の顔付きと手付きが変わり、躊躇いがちだったのが貪るようになり、命じられれば嬉々として従い…。
と言うか、ロクに調○もしてないのに、物凄い○隷っぷりだった。
たった数分の行為だったというのに、それはもう、清楚なのに娼婦と言われても…いや、いっそ狂人と称されても誰も反論できないくらいのエロさ(流石にその片鱗までだったが)を漂わせるようになった。
こう言っちゃなんだが、前回橘花の尻を食い損ねていてよかった…。
そうでなければ、尻ではなく前でヤッてしまい、里の結界に影響が出たかもしれない。
ええそりゃもう、食いましたよ食い尽くしましたよ、『ぢ』になってないか心配するくらいで。
と言うかむしろ俺が食われてたんじゃないかと思うくらいだった。
…どんだけ抑圧されてたんだろうなぁ。
神垣の巫女として育てられてきた中で、生来の性癖が歪められたのか、増幅されたのか。
本人も知らずに膨れ上がっていたソレは、自分で慰めるという行為を切欠に表に出始め、自分で尻を弄り回すという背徳的な行為で本格的に大きくなり…。
今回、嫉妬という後押しを受けて自らそういう行為に乗り出して……完全に火がついた。
天性の素質と、精神状態と、抑圧からの解放の3乗で、トンでもないものが出来上がってしまったようだ。
よくよく考えてみれば前回だって、殆ど自己流で、自分で挿入可能なくらいに尻を開発してた。
変態的な行為にのめり込むのは、嫉妬が無くても生来のものだったのかもしれない。
今の橘花は表向き全く変わりはないし、自分がひどく変化したという自覚も、不思議と無いようだが……一度トランスしてスイッチが入ってしまえば、背徳的な行為や自らの尊厳を犯すような行為で快感を得る、桜花が知ったら発狂しそうなレベルのド○態になってしまう。
正直な話、鬼の精神攻撃とかかかってるんじゃないかとガチで疑った。
実際、正気を失った人間特有の虚ろな目だったし。
が、どうやら完全に素のようで。
色々な意味でヤバいかなぁ、とは思いつつも、とりあえず好都合なので利用する事にしている。
どうするのかって?
そりゃーアレだ、今の橘花は、一度スイッチが入ればエロい事や淫靡な事、マトモではない事に興奮するアレな子だからな。
3Pだって、尻の処女を失った直後に提案した時点で、一層発情してたくらいだ。
二人で千歳を手篭めにしようと言ってみたら、そりゃーもう凄かった。
想像するだけで物凄いコトに。
しかも千歳にナニがついてるコトを話したら……まぁ、なんだ、シャワーと言うか、ワンコだったら嬉ションというか。
…橘花の痴態を記すのは、この辺にしておこう。
正直、万言を尽くしてもあのサキュバスのような雰囲気を伝えられるとは思えん。
まぁ、暫くは計画を実行に移す事はできないけどな。
橘花のエロさが予想外に凄すぎて、手綱を握る為に暫く躾けに専念しないと、濡れ場になったら一人で突っ走りかねない。
そうでなくても、(すっかり忘れていたが)千歳の鬼の体に神垣の巫女が直接触れると、瘴気が感染して里の結界に影響が出る可能性がある。
普通に触れるだけでもヤバいのに、粘膜系の接触なら尚更だ。
場合によっては、出した白いのを飲み込む事だってあるだろうし。
その辺の対策も必要だ。
幸い、既に千歳にオカルト版真言立川流を通用させる方法は確保している。
それを使って、鬼の霊力を極限まで抑え込む。
…元は千歳の体を人間に戻す為の術なんだけど……まぁ、データ集めの一環ってコトで。
黄昏月「ポンコツキャラが妙に可愛く感じる」日
鬼の指揮官を討った事で、残った鬼達がバラバラに行動を始めた節がある。
対応するのは面倒だが、組織だって襲ってくるのに比べれば、やりやすいもんだ。
ただ、ゴウエンマを倒したって事は、ストーリーで言えば後半…上位の鬼がチラホラ姿を現しつつある。
今はまだ、マフチとかワダツミくらいだが、段々と大物が出てくるようになるだろう。
…しかし、指揮官のゴウエンマとは言え、下位の鬼に上位の鬼が従ってたんだろうか?
ゴウエンマ自体、倒した奴以外にもチラホラ目撃情報があるし…そいつらは指揮官ではないんだろうか。
まぁ、船頭多くして船リヴァースマウンテンを超えると言うし、一箇所に指揮官が沢山居てもあまりいい事は無いと思うが。
上位の鬼とやりあうのは…ああ、そういやマガツイクサとやりあったっけ。
だが実際初めてに近い。
今出てきている連中なら、まぁ普通に狩れるが……属性の変化が、思っていたより厄介だな。
上位の鬼は、下位の鬼の亜種…全体的な能力の底上げに加え、攻撃属性や弱点属性が変化している訳だが、攻撃属性の変化に伴う状態異常が鬱陶しい。
例えばヒノマガトリなら、体に火が付いても(普通はこの時点で大惨事だが)動き回れるし、前転とかすれば消すことはできる。
が、アメノカガトリになると、受ける状態異常は麻痺。
まず回避もできず回復もできず、間違いなく追撃を喰らってしまう。
同様に、体を凍らせる凍結攻撃、何よりも単純に気絶させやすい大威力の打撃など、こちらの行動を制限するような行動をとる傾向が見られる。
ゲームのようにミタマを取替え引換えして、耐性をつけられればいいんだろうが…生憎、のっぺらミタマ達が覚えるのは専ら攻撃系統の能力ばかりだ。
MH世界の装備なら、防げそうなスキルは幾つかあるんだが、この世界で使うと素の防御力がかなり低くなるんだよなぁ。
物理的には3つの世界で一等賞なくらいに頑丈なんだが、反面霊力的な防御力が極端に低い。
まぁ、あの世界はオカルトパワーが殆ど無いので、当たり前と言えば当たり前の事かもしれないが。
その辺の考察は、また今度にしよう。
任務帰りにだな、虚海から呪いを受けてるカンジがします。
そーだねー、もう完全にいい訳もできないくらいに橘花とヤッちゃったもんねー。
…しかし、思ってたより呪いの威力が弱いな?
と思って呼び出してみたんだが……なんというか、虚海は精神的にボロボロだった。
俺の暗示に抵抗できず、素直に呼び出されるくらいに。
俺にかけている呪いの効力が殆ど発揮できないくらい、精神的に乱れまくっていた。
ナニがそんなにショックだったかと言うと…。
「あ、あんなに……あんなになるのか…!?
あの神垣の巫女が、あんなに……!?
という事は千歳も…!?」
…どーやら先日の、橘花の痴態がショックだったようだ。
それに関しちゃ異論は無い。
あの変貌振りには、俺もマジでビビッた。
そういう風になるように仕込んでおいてなんだが、普段が清楚なだけに、ギャップが凄まじい。
増して、虚海はアレだ、年齢=彼氏居ない暦な上、50年以上友達居ない暦な猛者だ。
初めて見たナマナマしくエロエロしく、何よりも退廃的なアレにショックを受けるのも無理はない。
「キャベツ畑」や「コウノトリ」を信じている可愛い女のコに、無修正のポルノどころか問答無用に実体験をさせたらこんなカンジだろうか。
尤も、虚海はキャベツ畑なんて信じるタマではないけども。
と言うかアレだ、あの時の橘花は、前に夢にみたもんむすみたいな雰囲気だったぞ。
あの夢を見てからエロ系スキルが上達していたんだが、それを持ってしても危うく逆に食われそうになるレベルだった。
それに加えて、千歳が完全に一線を越えたのもショックの一因だろう。
見守っていた孫や娘が大人になってしまったのがショックなのか、それとも自分だけまだ経験が無いのがショックなのかは微妙なところだが。
…うん、どっちにしろ暗示をかけなおさなきゃいかんよな。
今だって、大して効いてないとは言え呪いを俺に使える程度には、暗示は薄れてきてるんだし。
黄昏月「エロ同人に使われるモンスターの選別に偏見を感じる」日
速鳥から報告が入った。
何でも、鬼が妙な塔を作っているらしい。
調査の為に近付いたものの、大型の鬼に見つかってしまった。
そして結界を張られてしまい、近付くに近づけなくなってしまったとか。
偵察という意味では、一人で忍び込んだのはおかしい選択じゃなかったと思うが……ま、引き際を誤ったか。
塔の情報を持ち帰ったという意味では、偵察の効果は充分だったと思う。
が、秋水から「その塔をどうにかしないと、オオマガドキが起こる」という話を聞かされて…結果的には、塔に近寄れなくなってしまった事で、里を危機に追いやってしまった…と感じているようだ。
あー、こりゃ速鳥のキャラエピソードだな。
さてどうしたものか。
詳しいことは覚えてないが、とにかく討鬼伝ストーリーの伝統というかワンパターンと言うか、「俺一人で片付ける!」みたいな単独行動をしてたのは覚えている。
千歳とも、今まであまり深くは関わっていないようなので、多分展開もそう変わらないだろう。
…いや、そういや天狐と話す為に弟子入りしてたっけな。
充分すぎるほど関わりがあったわ。
よし、速鳥がゲーム通りの行動をするかはまだ分からんが、千歳に頼んで「一人で戦いに行ったら破門にする」とか言っておいてもらおう。
流石にそれで完全に止められるとは思わんが、動揺してくれれば儲け物だ。
見透かされている、と思えば無謀な行動への抑止にもなるだろうし、師匠である千歳に心配されているとなれば、多少は心が落ち着くかもしれない。
さて、キャラエピソード自体はどうするべきか。
色々やっておくつもりだが、速鳥の独断は恐らく防げまい。
他のメンバーと違い、隠密の技術が段違いだ。
その気になれば、里の誰にも気付かれずに出撃するのはそう難しくあるまい。
無論、俺が単独行動を警戒して張り込んでいたとしても、だ。
以前、富獄の兄貴を汚物付きの落とし穴にハメて出撃を阻止した事があるが、同じ手は通用しそうにない。
何より、阻止するメリットが非常に少ない。
結局のところ、速鳥が出撃して赴くのは、件の塔を守る結界を張る鬼の元。
そいつらは倒さなければならない鬼だ。
ついでに言えば、正確な場所が今ひとつ不明なので、まず偵察を出す必要がある。
そしてその偵察に最適なのが速鳥本人と来たものだ。
要するに、速鳥が何を考えて、どういう精神状態で向かうかはともかくとして、とにかく速鳥が一人で行動、その後に本隊が加勢…という形になると思われる。
今回の…いや、今回も…エピソードで問題になるのは、速鳥の単独行動そのものではない。
速鳥の焦り、余計な気負いを持った精神状態の方である。
確か、任務で幼い子供を殺さなければならず、それを良しとせずに裏切ったんだっけ。
どうすれば良かったのか…なんて安易に言える事じゃないよな。
子供を殺せばよかった、なんてのは論外。
子供を殺すような連中は、後ろから斬られても文句は言えない……汚れ仕事を担当する忍びに対して言える事か。
と言うか、そもそもどうしてそんな状況になったのやら。
この人間がギリギリまで追い詰められているご時勢で、わざわざ子供を殺す理由……まぁ、真っ当な理由でない事はすぐに分かるが。
大方、裏仕事の目撃者の口封じの一環だろう。
…速鳥の行為の是非についても、任務の善悪についても、俺から言えるような事は無い。
俺が何を言っても、所詮は外様が嘴を突っ込んでいるだけだ。
今回も、千歳を突っ込ませて高みの見物が一番いいやり方だろうか。
しかしなぁ……打算尽くな事を言っちゃ悪いが、速鳥ばかりは千歳ではなく俺の側に引きこんだ方がいいと思う。
別にヤローにどうこうする訳じゃないが、あいつは人間関係の誘導やら洗脳やらに関しては、俺に師匠に当たる。
千歳と橘花の正面衝突を避ける為の小細工を幾つも施しているが、速鳥が見ればすぐに気が付くレベルだろう。
いきなり間者認定はされないと思うが(と言うか、秋水が似たような立場に居ると自白したばっかりだ)、怪しまれる。
もしもおかしいな、と思われたとしても、ある程度の信用を以て見逃されるくらいの信頼関係は築きたい。
だからと言って、具体的にどうすればいいのかも分からない。
ゲームのストーリーはオボロゲにしか覚えてないし、前回も速鳥のキャラエピソードまで到達できなかったので、詳細な情報も無い。
……ぶっつけ本番で行くしかないか。
黄昏月「自室の壁に穴があいた(実話)」日
とにもかくにも、結界を張った鬼達が異界のどこかに隠れてしまったようなので、それを見つけ出さない事には話にならない。
しかも、2体の鬼は両方とも初めて見るタイプの鬼。
厄介な事だ。
千歳には「先走ったら破門」宣言をちゃんとしておいてもらって(えらいショックを受けた顔をしていたらしい)、こっちも速鳥の行動に注意しておこう。
お頭に頼んで、速鳥とチームになった。
何かと背負い込みがちな速鳥の焦りを察知していたらしく、「しっかり見ておいてくれ」と頼まれた。
事実、速鳥は相変わらず無口だったが、その質が違う。
普段は微妙に壁を作りながらもこちらを気にかけているのが分かる(或いは沈黙が気にならない距離を保つ)のだが、今は黙っていても僅かな焦燥が伝わってくる。
距離の取り方が、普段より雑だしな。
「ところで速鳥、標的の鬼ってどんな奴だった」
「…一体は、亀だ。
動きは然程速くないが、背中に砲塔らしきものがあった」
ああ、クナトサエね、陸亀。
武器防具の馴染み稼ぎ道場の鬼。
確か、そいつが速鳥のキャラエピソードのボスだったか?
亜種の方が来る可能性もあるが。
「もう一体は…下半身が蛇、上半身は人型で、複数の腕を持つ鬼。
腕にはそれぞれ武具を持ち、それで地面を割って岩を飛ばしてきたな。
こちらの動きは中々速かった」
「へぇ、随分観察してんだな」
「この程度、どうという事は無い。
貴殿であれば、もっと詳細な情報を得られたであろう」
いや、俺の場合はゲームの敵キャラとして知ってたからなんですけどね。
まぁ、狩りを延々と続けている内に、初見の相手でも外見からある程度戦闘の傾向を予測できるようにはなってるけど。
「そういう外見なら、恐らく足跡を見分けるのはそう難しくないな。
後は異界の中で上手く足跡を見つけられる事と、それが向かった先が異界の流動に紛れてない事を祈るだけ、か」
「いや、恐らく異界の流動に関しては心配ない。
奴らは結界の傍から離れられない筈。
鬼が異界の流動をどう感知しているのかは分からんが、恐らくは地続きの場所に隠れ潜んでいる」
「つまり、追いかけっこと言うよりは隠れんぼか。
そっちの方が得意だよな、忍びとしては」
「……拙者は、忍びではござらん」
…地雷踏んだ?と思ったが、気付かないフリをして。
「そうか?
んじゃ俺がアサシン仕込のタカの目追跡術で追いかけますかね」
「あさしん?」
「西洋のな、暗殺者の一派だよ。
俺自身は暗殺者じゃないんだが、前回のオオマガドキが起こる前、ちょっとした事で知り合ってね。
ちょっと刺されたり、お互い高い建物の上から身投げしたりしたけど、なんか意気投合しちまって…お互い色々技を教えあったりしたもんだ」
「平然と無茶な事を…。
いや、それ以前にモノノフの技を流出させるのは御法度だ」
「ギャーギャー言うなって。
…このご時勢だ。
連中が海の向こうで生き残ってるかなんて、もう分かりやしない」
「……かも、しれんな」
「それ以前に、あいつらちょっと内紛してたみだしな…。
俺が技を教えた奴も、教団……ああ、アサシン達の事だけど……掟を破って破門寸前だったみたいだし。
アイツの師匠は師匠で現在の教団は堕落した、みたいな事を言って頭を暗殺して挿げ替えようとしてたし。
ああ、その頭ってのは、怨敵の組織とアサシン一派の和平…或いは一時的な休戦を実現しようとしてた人だ。
お互い恨み募っているだろうが、延々と終わりの無い消耗戦を続けるくらいなら……って事かもしれんな。
で、アイツの師匠はそれを『出来る訳がない』と言い切って…実際、長年の戦いの中で同じ事が何度かあったらしいが、全て破綻したそうだ」
「………」
夢の話、ではあるんだけどな。
どう考えたって普通の夢じゃないし。
速鳥としても、他人事ではないだろう。
…もっと直接的にやっちまったが。
「その、教団とやらはどうなったのだ?」
「わかんね。
トップの暗殺は何とか防いだんだが、俺が付き合えたのはそこまでだ。
こんな言い方をするのもなんだが、俺が首を突っ込むのもお門違いな話ではあった。
外敵との戦争も、いつ火蓋が切られてもおかしくない状態だったし。
…正直、戦争が止まってたとしても始まってたとしても、オオマガドキで滅んでないかは微妙な所だ。
あいつら、霊力とかサッパリな連中だったし…」
普通にウソだ。
殆ど使い方を知らなかったが、教えれば使えるようになったし、あの世界にはオオマガドキの影響は無い…よな、多分。
「本音を言わせてもらえば、あの時のアサシンの頭には恩があったから助けようとしたけど、敵の組織と和平が出来るとは俺には思えん。
個人間での協力は可能かもしれないが、あの組織達は規模が大きすぎた。
組織間で条約締結できても、一部の人間の暴走からの飛び火で、あっという間に大戦争だ。
そういう意味じゃ、最初から無理な和平をさせようとしなかった、あいつの師匠にも理はある。
…大きい目で見れば、助けない方がよかったのかもしれん。
もう確認する方法なんて無いけどな」
「…………」
速鳥は少しばかり考え込んだようだった。
が、異界を進むうちに、仕事モードに切り替わったようだ。
大型鬼…強さで言えば下位…を適当に散らしながら進んだが、生憎今回は標的の鬼お痕跡は発見できなかった。
異界に潜っていられる時間のリミットが迫ったので、一端撤退する時、速鳥がぼそりと呟いた。
「…先ほどの話に出た御人だが……何故、掟を破られたのだ?」
「詳しい話は聞いてないが…惚れた女の為っぽかったな。
しかも、その惚れた女ってのが幼馴染で、しかも敵対組織の一員で、周囲に裏切られて孤立してるとかワケの分からん状態になってた」
「………」
「組織に所属しながら、結局は個人であり続ける訳だ。
アイツ自身は教団から破門されても、惚れた相手の為に動くんじゃないかな。
教団に入ったのもその為だったらしいし……本当だったら、同じ組織に属したかったんだろうが、血筋が問題だったらしい。
…言いそうだな。
『俺はアサシンでも騎士団でもない。 俺はアイツを守る者だ』なんてね」
その時には、是非とも髪をピンピンに逆立たせてオーラを出しながら言ってほしい。
黄昏月「大型連休なんてキライだ(接客業側)」日
今日も速鳥と鬼探し。
あんまり時間は残されてないそうだが、具体的なリミットが分からないというのは意外と神経に来るもんだ。
虚海なら鬼達の居場所を知ってるんじゃないかと思ったんだが、塔の場所は分かっても、結界を張った鬼達の行く先までは見ていなかったそうだ。
まぁ、虚海的にはオオマガドキがおきた方が都合がいいんだもんな。
本人も最近忘れがちになっているようだが。
ただでさえ、俺以外のモノノフは異界の中に長時間留まれない。
俺一人で探索を担当してもいいんだが、そうなると速鳥がそれこそ暴走しそうなんだよな…元は自分の失態だ、とか言い初めて。
そういう訳で、適度に休みつつ速鳥を監視してなきゃならん。
まぁ、幾ら焦っていると言っても、殆ど行動できない状態で異界に突入するような真似はしないだろう。
フラグと言えばフラグだが…仮に今から突撃したとしても、5分動き回れるかどうかだ。
それを超えれば、その場でバッタリ倒れて何も出来ないまま鬼のエサ。
精神論じゃどうにもならない、物理(霊?)的な問題だ。
そういう訳なんで、里に戻って休む速鳥を他所に、千歳とイチャついてきます。
速鳥のところには、天狐を向かわせてある。
俺もそこまで細かい意思疎通ができる訳じゃないが、「あいつが元気なさそうだから、励ましてやってくれ」くらいなら伝えられる。
今頃、速鳥は自分の膝の上に乗って来た天狐に触れるべきか触れまいべきか、物凄い脂汗を流しつつ葛藤している事だろう。
さて、そーいう訳で二人っきりデスよ千歳サン!
今日はボールの方も遊んであげよう!
千歳の女の子の部分の弱いところは一通り把握したから、ソッチ方面にド嵌りしちゃうんじゃないかという心配も無用!
むしろ男女の同時攻めにハマらないかの方が心配ですなw
何、不謹慎なんて言う事はないさ!
お互いにオカルト版真言立川流で、霊力がアップするから、むしろ決戦の前準備としては妥当なくらいだ!
ついでに言うと、鬼の体を元に戻す事にも繋がるし!
そっちを触られたら、抵抗する気がなくなるくらいに仕込むからな!
……例えば、橘花に握られても、条件反射でその気になってしまうくらいにな。