※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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お、お待たせしました…マジで難産でした。
演出の関係上、外伝を特急で一本書き上げるハメになってしまいました。
正確に言うと外伝じゃありませんし、今回の投稿にはついてませんが。



第64話

 

 

 

黄昏月『大抵のエロゲに、ハーレムルートってあるだろ? …女が全員もんむす級だったらどうなると思う?』日

 

 

 ふぅ、美味しかった。

 いや千歳から出る白いのは味わってないけどさ。

 

 ところで、間者と暴露した秋水に対する処遇で桜花と大和の頭が揉めているのを見た。

 桜花としては、さっさと排除してしまいたいところだろう。

 俺も知らない所で、橘花にプレッシャーをかけてたみたいだし。

 

 が、俺としてもそれをされると、イヅチカナタの情報とかが入ってこなくなってしまう。

 と言うか、秋水を見捨てると俺にもとばっちりが来そうな気がする。

 色々知ってて泳がせてたのは、俺も同じだし。

 

 橘花から、桜花を諌めるように言っておくべきか?

 妹からの言葉なら、全く耳を貸さないという事はないだろうが…秋水がプレッシャーをかけていた本人なんだし、その本人がいいのだと言えば、姉であってもそれ以上口を挟めないだろう。

 …良くは思わないだろうけども。

 

 

 そんな訳で少し橘花と相談(+イチャネチョ)して、里をフラフラしていたら、千歳が妙な顔をしていた。

 何があったのかと思ったら、速鳥に何やら過去話をされたらしい。

 …ゲームイベントと同じかな?

 そして速鳥はと言うと、結界を張った鬼探しに向かってしまったそうだ。

 

 ………一人で。

 

 

 オイイィィィィ!?

 

 速鳥ィ、そこは仲間と一緒に行くべきシーンじゃないですかねぇ!?

 千歳は千歳で、それこそ断られてもついていきそうなものですが!?

 

 

「大丈夫だよ、信じてあげて」

 

 

 …いやそう言われてもねぇ。

 そりゃ、速鳥の腕は信じてますよ。

 凄腕だし、前回は引き際を誤ってしまったけど、今回もそうなるとは思わないし。

 

 しかし、俺が心配なのは精神的な問題の方だ。

 一人で行くのはこの際いいとして、それで速鳥の迷いやら焦りやらは吹っ切れるのだろうか?

 

 ああ、ゲームでは一体どうなっていただろうか。

 元々あんまりアテにできる内容ではないとは言え、情報があると無いとでは大違いだ。

 

 

 どっちにしろ、今から追いかける事はできそうにない。

 普通のモノノフならともかく、速鳥のような隠形や足跡の抹消に長けた相手だ。

 しかも異界の中…。

 今から探し回っても、行き違いになるのがオチだ。

 

 うーむ、これがゲームなら、出撃して速鳥に追いついて、しかもそういうときに限って大物に襲われてピンチな状態な訳だが。

 そうそうスマートに話は進まんな…。

 一応、医療班とかに準備してもらっといた方がいいか。

 

 

 

黄昏月「久々の第三者視点が難しい」日

 

 速鳥からの連絡はまだ無い。

 一日中異界に潜ってる訳じゃないだろうに、成果が無いなら無いで戻ってきてもよかろうに。

 少なくとも、探索した辺りには標的は居ないという成果は確保できてるんだし。

 

 やっぱ心配ではあるんで、虚海に協力を求める事にした。

 前回呼び出した時もそうだったが、橘花が見せた痴態の為にまともな精神状態に戻ってないっぽい。

 そこまでショックか。

 

 まぁ、確かに昨日のイチャネチョは、なんか妙な固有結界とか出来上がってんじゃねーかと思うくらいにエロい空気を漂わせていたが。

 

 ……そろそろ本格的に、虚海に手を出すべきかなー?

 今でさえこの状態なんだし、何だかんだでヤッてしまったら従順になるような気がする。

 

 …ま、ヤルならヤルで、千歳をどうにかしてからだな。

 今でさえ割と綱渡りだと言うのに。

 

 

 しかし、この状態だと速鳥の援護に向かわせるのも難しい。

 と言うか、術者の虚海がこれだけ動揺していると、戦力として数える事すら難しいだろう。

 

 が、これに関しては、虚海の方から「余計な事はせん方がよいぞ」とストップがかかった。

 妙に神妙かつシリアスな顔をしているじゃないか、虚海のクセに。

 

 …口に出したら「どういう意味じゃ!」と蹴りを喰らった。

 効かぬ。

 

 

 それはともかく、速鳥について、俺は根本的に勘違いをしているのだと言う。

 速鳥の過去については、虚海は動物を通して話を聞いていたらしいが……。

 

 俺は速鳥の精神的問題を、過去に味方を裏切った事に起因しているものだと思っていた。

 だから自分には味方、仲間を作る資格が無く、誰も自分に寄せ付けずに居るのだと。

 

 それも間違いではないが、虚海が言うには見るべき場所が少し違うのだと言う。

 速鳥の孤独の原因となっているのは、裏切りの行為そのものではない。

 

 それが、所謂『義』のある行為だったのか、正当な行いだったのかという迷いこそが、速鳥の迷いの原点だ。

 

 

「鳥を通して話を聞いていたのだがな…千歳と話をしていた時、ふと零したのよ。

 『どんな義があって、幼い子供を殺めるのか』とな。

 妙なもんよの。

 汚れ役を引き受ける忍びが、義などというものを求める。

 いや、汚れ役だからこそ求めるのやもしれん。

 己の行いに義があるからこそ、穢れる事を厭わない。

 例え人道に背く行為であろうと、それが義の為であるなら耐えられる。

 

 …逆を言えば、義があるならばどのような行為でも行える、耐えられる。

 あの男はそういう人種よ。

 生来のものか、躾けられたのかは知らんがな」

 

 

 なんか語られてるんだが…義、ねぇ。

 正義だ悪だはともかくとして、要は自分の行動を支える骨みたいなもんだろうか。

 

 

「故に、その義が見出せなんだあの男は、抜け忍となった。

 だが、その先にも義は見出せぬ。

 当然だろうな。

 それまで持っていた義は、飼い主から与えられたものよ。

 それを放棄したところで、新たな義を見出す事なぞ出来るものか。

 …出来ないように、躾けられているであろうしの。

 

 結局のところ、あの男はずっと迷い続けておるのさ。

 己の行いは正しかったのか。

 そこに義はあったのか

 

 仲間を裏切った事ではなく、己の行動の成否こそが、奴の原点だ」

 

 

 …と、大体こんな事を語ってくれた虚海だが…まぁ、確かに思い当たる節は無いではない。

 速鳥が欲しいのは、言ってみれば『自信』か。

 能力ではなく、選んだ選択肢が正しかったという自信。

 

 でもなー、そんなモンどうしようもないジャン。

 逆に、仲間を殺して裏切って抜け忍になった事に胸を張られたらどうすりゃいいんだ。

 

 千歳は信じて待つ、と言ってるが……やっぱ千歳のカリスマというか人徳に期待するっきゃないかなぁ…。

 

 

 

黄昏月「アトピーで首筋と膝裏が痛痒い」日

 

 速鳥が里に戻ってきた。

 結界を張った鬼の居場所を携えて。

 息吹としては、今までずっと一人で任務をこなしていた速鳥が、俺達と連携を取ろうとしているのが意外だったようだが…。

 

 本当は狼煙を上げるつもりだったようなのだが、行動限界時間が近いので一端切り上げてきたそうな。

 

 

 ま、そっちの方が良かったんじゃねーの?

 対象から一時目を離す事になるが、その分十全に準備をして挑める。

 

 大した怪我も無いようだし、無事で何よりだ。

 千歳に「おかえり」と満面の笑みで言われて口ごもっている。

 …むぅ、今だけは何も言わんが……こりゃ動物語の師匠を超えて、冗談抜きで信仰の対象になりそうだな。

 

 

 

 さて、そういう訳で俺、千歳、速鳥、那木さんで出撃。

 結果は……まぁ、普通に勝ったとしか言いようが無い。

 だって相手カメだし。

 道場主だし。

 まぁ、背中の砲塔から脳天目掛けてホーミングする弾を撃つのは鬱陶しかったけどさ。

 

 

 で、なんか知らんが色々吹っ切れているようで、メデタシメデタシ?

 うむ、蚊帳の外だ。

 

 と言うかよくよく考えてみれば、虚海から聞いた速鳥の悩みの原点って、誰でも持ってる事じゃんか。

 自分の行動が正しいかどうかなんぞ誰が考えても分かる訳ないさー。

 「これでいいのか」と「これでよかったのか」の葛藤は、何処で何やっててもあって当然のモノだしな。

 それを『悩み』とか『トラウマ』に分類して、解消しようって方が間違いだわ。

 

 

 んじゃ虚海の昨日の語りってなんだ?

 

 

 

 

 

 

 まぁ、虚海だしな。

 戯言か。

 

 

 

黄昏月『もうとっくに気付いているだろうが、日付ネタは既にネタ切れだ』日

 

 

 さて、結界を張った鬼の片割れは倒したが、もう一体残っている。

 異界の深いところまで潜り込んでいるらしく、探すのに手間取っている状態だ。

 

 

 話は変わるが、桜花から「橘花を見なかったか?」と訪ねられた。

 生憎見ていなかったので首を横に振ったのだが、最近少し気になる事があるらしい。

 護衛もつけずに里の中をフラフラと歩き回るようになった事については……既に諦めているらしいのだが。(それで橘花が明るくなったのも事実だし)

 最近、その頻度が増しているとか。

 

 それ自体はいいのだが、咳き込んだりする事が多く、里をフラフラしているのを目撃された時も、散歩的な意味ではなく、眩暈的な意味でフラフラなのを目撃されているとか。

 大人しくしているように、と繰り返し伝えているらしいのだが……随分とアグレッシヴになったものである。

 まぁ、元凶は大体俺だけど…。

 しかし体調不良なのに出歩くのは歓心できないな。

 

 

 大方、ここに居るんだろーなー…と思ってやってきた神木の根元。

 例によって例の如く、誰も居ない寂れた場所で、橘花は座っていた。

 

 

 …震えながら。

 

 

 俺と目があった瞬間、雰囲気が変わった。

 まぁ、なんだその、アレな行為をしようとしている、と一発で分かるカンジにね?

 

 ただ、震えは止まっていなかった。

 その状態のまま、橘花から珍しいくらい積極的に求めてきたんで、しっかり受け止めた訳だが……欲望に流された訳じゃないぞ?……確かに桜花の言うとおり、体調はよくないようだ。

 それどころか、精神状態も揺れている。

 

 ヤッてる途中で、橘花が呟いた自覚があるかどうか。

 

 

「何故、こんなにも死ぬのが恐ろしいのでしょう」と。

 

 

 そりゃ、俺みたいな特殊な状況でもなきゃ、死ぬのは怖いのが当たり前だが……とりあえず、こう言っておいた。

 

 

 

「そりゃ、死んだらこーいう事も出来なくなるし、一緒に千歳を手篭めにする計画だってオジャンになるんだから、怖いのは当たり前さね」

 

 

 

 

 …言っといてなんだが、「なるほど!」みたいな顔をされるとは思わなかった。

 まぁ、死んだら何もできなくなる、っていう意味じゃ事実ではあるんだけども。

 

 さて、サカるだけサカッて後始末したら、随分落ち着いたようだ。

 異性の肌は、精神的な特効薬になるからなぁ…ちゃんと用法を守っているかは微妙なところだが。

 

 落ち着いたところで話を聞いてみたのだが、里の結界にかかる力が増大しているらしい。

 つまりは秋水曰く、オオマガドキが近付いている、と。

 それに伴い、鬼の力が強くなり、当然結界を破ろうとする力も強くなる。

 それが橘花の体に影響を与えているらしい。

 

 

 どうしたものか。

 オカルト版真言立川流のおかげで、多分ゲームとかに比べれば、橘花の体調はいい方なんだろう。

 エロい事するのと一緒に、霊気も増幅させてるからな。

 結界の強度だって上がっている。

 

 が、所詮は気休めだ。

 四六時中エロい事ばっかりできるならまだしも、霊力の増幅だって一時的なものに過ぎない。

 早い所カタをつけなければ、橘花の体調はどんどん悪くなっていくだろう。

 

 

 …根本的な解決策って奴を実行する前に……。

 

 

 前回みたいに、熟しに熟した果実(橘花の尻)を取り逃がすのは御免だな。

 よし、一緒に千歳を手篭めにする計画を前倒しにしよう。

 

 

 …提案しといてなんだが、イイ笑顔で頷く橘花がちょっとコワイ。

 

 

 

 

 

黄昏月『マジカル(PI-)持ってもんむすくえすとの世界に……そう言えば行かせたな』日

 

 相変わらず、もう一体の鬼の居場所は掴めない。

 が、探索してない場所は残り僅かだ。

 一番に候補が上がっているのは、夢患いを仕掛けてきたミズチメが居た辺り。

 何でも、瘴気が溜まりに溜まって、猛毒の沼みたいな状況になってるらしい。

 

 入り込めば、鍛えられたモノノフであっても、短時間で行動限界がやってくる。

 

 

 

 が、俺ならもうちょっと長く探索できる。

 一人で行く事になるだろうから、瘴気や毒を無効化するMH世界の装備とかも使えるしね。

 普通のモノノフよりも瘴気に強いと言うのは、ここの皆にも知られていた事だ。

 前回ほどじゃないが、ちょくちょく連続で狩りに行ってたら、普通にバレてしまった。

 別段隠すような事でもないからいいのだが。

 

 そういう訳で、一度俺が探索に向かう事になった。

 

 もうオボロゲにしか残ってない記憶で、桜花が単独出撃した覚えがあるんで、一応釘を刺しておいたんだが……「何を言ってるんだ」みたいな顔をされてしまった。

 確かに橘花の体調は心配ではあるが、問題の鬼が本当にそこに居るかどうかも分からないのに突撃するような真似はしない、だそうだ。

 鬼の居場所が分かっていれば、それこそモノノフ総出で倒しに行くに決まっている。

 わざわざ一人で戦っても、勝機が薄くなるだけだしね。

 

 

 とりあえずは安心、かな?

 

 

 

 

黄昏月『ダンジョンにトイレを求めるのは間違っているのだろうか』日

 

 探索の結果、それらしい痕跡を発見。

 もうちょっと追いかければ鬼の姿を視認まで出来そうだったが、恐らく気付かれただろう。

 瘴気の奥に入り込んでおきながら、こっちを待ち伏せしようとしている節が見られた。

 恐らく、何処か狭い道の出口等の逃げようが無いで待ち構え、こっちを見つけると同時に奇襲するつもりだろう。

 

 予測さえできれば、カウンターは可能。

 奇襲というのは相手の予測してないタイミングでやるから奇襲なのだ。

 待ち伏せしているという事は、常にそちらに注意を向けているという事なので、閃光玉でも投げ込んでやればまず間違いなく直撃するだろう。

 準備もしないといけないし、一度戻ってきたんだが…。

 

 

 予想外の事が起きていた。

 

 

 別の任務についていた千歳が、帰り際に虚海と遭遇したようです。

 …何をやっとんじゃアイツ!

 

 幸い、どういうタイミングで会ったのか、虚海の事を知ったのは千歳だけらしい。

 色々混乱していたようだし、あまり余人に聞かれたい話でもない…まずは家に帰る。

 

 

 いや待て、ちょっと詳しく話を聞かなければならぬ。

 まずは、まずはそう、虚海がワザと姿を見せたのか、それともポンコツ状態でドジッて姿を見せたのか、だ。

 ああ違う、それよりも同一人物同士が顔を合わせて、タイムパラドックス的な何かが起こらないかの方が心配だ。

 

 という訳で千歳、虚海はどうして……え、何?

 虚海の事を知ってたのか?

 影のモノノフの事を知ってたのか?

 

 …だ、黙っててスマンかったが、知ってた。

 どうして教えなかったのかって、そりゃ時間の因果とかそんな感じのが無茶苦茶になって、それが原因でオオマガドキとか起こってしまうんじゃないかと………え、そこじゃない?

 

 

 

 

 

 千歳のナニがついてるのを知ってたのは、虚海にセクハラしたからなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 ち、違うぞ、それは素で違うぞ。

 あれはほら、鬼の攻撃を受けて寝込んだ事があったろ、あの時に見舞いに行ったら、丁度オッキしてたんで…………セクハラしたのは否定しないのね?

 

 …トラップだったか。

 ………さ、最後まではやってないぞ?

 

 

 

 

黄昏月『甲斐性ってあっても無くても甲斐性無しって言われるんだね』日

 

 歯型が沢山付きました。

 うう、今日はあの瘴気の中で討伐だと言うのに。

 

 ええ、何とか痴話喧嘩は一晩で収まりましたよ。

 何だかんだでね、俺に依存しているのは相変わらずだったんで、最終的には縋りつかれて泣き喚かれました。

 

 「捨てないで」って……ざ、罪悪感が……。

 

 一晩体で説得して、ようやく落ち着きました。

 まぁ、何とかなって良かった…。

 虚海との事を聞きたいが、今日は任務だし、落ち着いてからにするか。

 虚海に直接聞く方がいいかもしれんが…今虚海に会いに行くと、千歳がまた狂乱しかねん。

 

 どっちにしろ、任務が終わってからだな…。

 と言うか、まず第一に千歳を泣かせた事を隠し通さなきゃならん。

 じゃないと里から総スカン喰らって俺が死ぬ。

 と言うか、ヘタすると後ろから矢とか拳とか色々飛んでくる。

 

 既に目が赤いが……夜のオタノシミを頑張りすぎた、と言えば通せるかなぁ?

 歯型もその一環って事にしとけば、なんとか…。

 

 

 

 …「千歳になにさせてんのよ!」って鎖鎌が飛ぶだけか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、出発前に橘花から「例の計画、帰ってきたらいきますか?」と囁かれたんだが。

 …うん、イイネ。

 淫蕩モードの橘花を充分躾けられたとは言えないが、完全に制御できるようになっても面白くないし。

 

 罪悪感?

 いいスパイスですが何か?

 

 でも橘花、人目のあるところでそういう雰囲気を出すのは止めなさい。

 表情は見せてないとは言え、桜花が「目の錯覚か…?」みたいな表情してるから。

  

 

 

 

 

 

 

 

 という訳で、ササッと終了。

 いつもより行動限界が短かったので、全火力で仕留めました。

 ちょっと時間が足りなくなりそうだったんで、神機を取り出してシュートシュートシュート大樽爆弾G鬼杭千切。

 それは何だ、と聞かれましたが、以前速鳥に話したアサシン一派から貰い受けたもので、詳しい事は知らないとシラを切りました。

 

 桜花が先走りはしなくても、ちょっと焦り気味な節は見られたが、自覚して自制もしているようだった。

 それはいいんだが…結局、これで桜花のキャラエピソードは終了という事になるのかな?

 

 ゲームの話に沿うなら、桜花は自分を犠牲にしてでも鬼を倒そうとするものの、残された橘花はどうなる、という話だったような。

 

 

 

 …大丈夫そうだな。

 帰り際に千歳と桜花が話してたんだが、「橘花さえ無事ならそれでいいと思っていたのに……私も欲張りになったものだな」と笑いながら言っていた。

 里に帰った時、「ただいま、橘花」と笑いかけていた。

 橘花も「はいっ!」といい笑顔で答えたもんだ。

 

 

 

 

 その30分後には、同じ笑顔のままで、千歳を手篭めにする計画を俺と一緒に実行しようとしてんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、橘花はタイミングを見計らって登場する事になっているので、家の外で聞き耳立てております。

 さぁ、いつも通りにスキンシップ兼実験の時間ですよ~。

 今日は鬼の体の霊力を極限まで抑え込んでみるから、体が動かないように固定します。

 

 

 具体的には(抵抗できないように)縛ります。

 

 

 という事を言おうとしたところ、虚海の事について話を聞きたいと言われました。

 …まぁ、気になるのは分かるし、俺も本当だったら聞くつもりだったんだが……コッチ優先で。

 

 色々言いたげだったが、矢張りと言うべきか、求められたら拒まない千歳。

 これも依存のせいだろうか?

 

 

 細かい考察はともかくとして、宣言した通りに縛ります。

 目隠し?

 ……趣味だよ。

 

 (本当は入ってくる橘花に気付かれない為だけど)

 

 

 さて、とにもかくにも準備は整った。

 後は鬼の体の霊力を抑えつつ、いつものように頭が蕩けてまともな判断ができなくなるまで追い込むだけだ。

 途中で橘花と入れ替わって、タイミングを見計らって目隠しを取る。

 あとは…その時の千歳の反応次第だが、橘花を受け入れるまで弄ばせてもらおう。

 

 ヒャア、漲ってきた!

 

 

 

 

 

黄昏月『ははは、こやつめ(殺)』日

 

 

 いや~スゴかったなぁ。

 千歳と橘花に搾り取られるかと思ったぜ。

  

 結論から言えば、作戦成功。

 既に千歳は3Pの虜だ。

 多分、いつものオカルト版真言立川流に加え、淫魔のような橘花の空気に当てられたのだろう。

 最初はショックを受けていたものの、暫く弄ったり焦らしたりしていると、もどかしさに耐えられなくなったようだった。

 そこで橘花がお口でイタズラ。

 今までされた事がない感覚で一気に陥落。

 後はもう理性も何もなく、3人揃って貪り合うだけだった。

 比率的には千歳の総受けが一番多かったな。

 千歳の一番のお気に入りは、背後から抱きかかえられて女の部分を俺に抉られつつ、男の部分を橘花にしゃぶられるプレイだ。

 

 ま、後で一発殴られたけど、どっちかと言うと照れ隠しの一発だったし、橘花と千歳がもっと仲良くなって、以前のような微妙な緊張感も消えてるし、何とか里の結界にも影響なし…と言うか、むしろ強くなっていた。

 なんちゅーか、腰回りが充実しているカンジで?

 結果オーライかな。

 

 と言うか、明らかに千歳は橘花の空気に当てられて、ブレーキとかストッパーが壊れた節がある。

 そうでもなければ、いくら気持ちいいからと言って、浮気をあんなにアッサリ許す筈が無いだろう。

 

 

 さて、明日にはオオマガドキを呼ぶ例の塔の破壊作戦が始まる。

 正直な話、オオマガドキを防ぐ方法自体は見つかってない。

 ゲームのように、多くのミタマを従えて、ムスビが…なんだっけ? とにかくその方法は使えない。

 が、少なくとも今回に限っては勝機有りだ。

 速鳥が塔を見つけた時点では、ゲームと違い、塔に充分な力が溜まりきってない上体だった。

 つまり、力が溜まりきる前に塔を破壊する、という選択肢が残っているのだ。

 

 破壊工作の為、各種爆弾は可能な限り取り揃えた。

 後は間に合うかどうか、時間の勝負。

 

 

 

 …なんだけどなぁ。

 どーにも引っかかる事がある。

 

 仮にこれで成功したとしたら、それで討鬼伝世界のストーリーは一応クリアとなる訳だ。

 確か続編の討鬼伝極が発売された筈だから、そっちのストーリーに行くのかもしれないが、そうなった場合俺は、デスワープはどうなるんだろう?

 一番イヤなのが、クリアしたら即デスワープ(デスではないが)して、もう1回この世界に来た時は初めから、というパターンだ。

 

 …まぁ、そんな事はクリアしてから考えるべきなんだが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それと、千歳と虚海がどうやって会ったのか聞いてみたのだが、単なる偶然らしい。

 少なくとも千歳側から見ると、任務帰りにちょっと動物を見かけたので、寄り道したらそこでバッタリ。

 …虚海も動物を操れるからな……仕組んだと見れない事もないが…。

 

 で、お互いパニクッたらしいのだが、虚海の最初の発言が「私はお前の未来だ」と言われて、更に混乱。

 「あなたは何を言ってるんだ」と素で言い返したそうな。

 「ノォォォォ」とどっちがマシかな。

 

 で、その後言われた事は、俺に気を許すな、と。

 …気を許さないどころか、完全に依存しまくってんですけどね。

 ああ、そういや虚海は俺と橘花が一緒に、千歳を手篭めにしようと計画してたのを知ってたっけ。

 つまりそれに注意しろ、と。

 ……偶然顔を合わせたんで、何もしないのも気まずいから一言伝えただけなのか、俺へのイヤガラセと言うか反抗心で計画的に行ったのか…。

 

 まぁいいや。

 今夜3人がかりで問い詰めよう。

 

 

 

 という訳で、折角だから虚海も3人がかりで初体験させてあげようと思うんだが、どうだろう?

 前に迫った時、微妙に嬉しそうな顔してたから、多分抵抗は最初だけで済むと思うんだが。

 

 相談してみたら、橘花からは「知らない人ですけど、未来の千歳さんなら多分…イヤではないと思います」と乗り気な返答。

 千歳からは「……未来の私ェ…」と頭を抱えられた。

 取り合えずOKらしい。

 

 

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