※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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ディスガイア始めたんで、更新速度が落ちるかもしれません。


第70話

 

HR月『ディスガイア5プレイ開始』日

 

 今度は雪山にいけるようになった。

 鬱憤晴らしに暴れたら何時の間にやらいけるようになっていたので、正直盛り上がりに欠けるな。

 と言うか今更ながらに、ドドブラが沼地に来ていた時点でおかしいのだが。

 砂漠は…まぁ、亜種という前例があるから、ギリギリ納得できるが。

 

 雪山……雪か。

 MH世界じゃ当然のように見てきた(特にポッケ村だと)んでもう何も感じなくなってたが、子供の頃は雪が降るだけでハシャいでたっけなぁ。

 ……よし、一丁童心に返ってみるか!

 

 余った木材を板状にして2本。

 杖の形にして2本。

 お粗末極まりないが、スキー板の完成だ。

 コイツで雪山の天辺から滑り降りてやろう。

 何、フライハイしてもハンターなら着地余裕だ。

 流石にスキー板を持ったままだと上手く着地できそうにないんで、空中でパージする必要がありそうだが…最悪、ゴッドイーター式二段ジャンプがある。

 

 さぁ、雪山へゴー!

 人生初のスキー体験だ!

 

 

 

 

 板切れ持って何をする気なのか、と聞かれたんで答えたら、変人を見る目で見られた。

 まぁ、分からんではないけどね。

 この世界ってスキーみたいなスポーツはあまり盛んではないようだし。

 当然っちゃ当然で、スキーできる程に雪が降って、かつ傾斜の場所なんぞ、モンスターが跳梁跋扈する未開の地に決まっている。

 そんな所でスキーするとか、普通に考えれば自殺行為以外の何者でもない。

 滑り出せればそれなりに機動力を確保できるとは言え、小回りは効かないしバランスは悪いし、モンスターにしてみれば走り続けるドスファンゴを相手にしているようなものだろう。

 ちょっと強い奴、頭のいい奴が出てきたら、簡単に先回りされてしまう。

 

 ポッケ村みたいな万年雪が降ってる地域ならともかく、メゼポルタみたいな場所でスキーが流行る筈も無い。

 

 だが俺はやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やってきた。

 クエストそっちのけで雪山の天辺まで駆け上り、そこからスキー板で滑り出した。

 ついてきていたエシャロットとパピ嬢が唖然としていたが、まぁ今更だし。

 

 初めてやったが、結構楽しいもんだな!

 何だかんだで走るよりも速いし、冷たい風が気持ちいい。

 

 

 ただ、舵取りミスって崖から大ジャンプするハメになったけどな!

 オリンピックに出たら、金取れるんじゃないかと思うくらいの大ジャンプだった。

 しかも断崖絶壁からだったし。

 飛んだよ、スッゴイ飛んだ。

 

 なんちゅーか、本当に初体験だった。

 鳥になった気分だったよ。

 ジャンプとか、崖から飛び降りるのともまた違った感覚だった。

 足元に地面が無い、地面に向かって落ちるのではなく限りなく上昇していく感覚。

 

 スゲー。

 

 久々に本気で感動した。

 

 

 

 

 

 そして飛んでいく軌跡のド真ん中に討伐対象のフルフルが居たんで、勢いを乗せて思いっきりブン殴りました。

 秘儀、フライングスタンプ(溜め3)!

 

 持ってたのがハンマーでよかった。

 太刀とかだったら勢いに負けて折れそうだし、大剣だと流石に空中で振り回せる気がしない。

 

 不運なフルフルは、哀れ「ミンチよりひでぇや」状態になって落ちていきましたとさ。

 空飛んでる間に思いっきり殴られるなんて、想像もしてなかったろうなぁ…。

 

 

 結局、無事着地したのは山の麓近くの森だった。

 エシャロットとパピ嬢とはベースキャンプで合流。

 流石に怒られるかなー、と思っていたんだが、至極アッサリしたものだった。

 

 …いやさ、別に心配かけさせたかった訳じゃないんだけど…そんなに平然としていられるのもなんか納得が…。

 そう言ったら。

 

 

「今更マスターが、あの程度でどうにかなるなんて、誰も思ってないのですよ」

 

「ハンターたる者、どんな高所からどんな体勢で落下しても、平然と着地できて当然って教えたのはマスターじゃない」

 

 

 …そうでした。

 しかもエシャロットは着地の肉体操作術を習得できてなかった為、何度か練磨の密林の崖から突き落としました。

 手本を見せる為にエビゾリジャンプとかガノトトスの舞いのポーズとか車田落ちとかやって見せたっけ。

 無論見事に着地したよ?

 顔面から落ちても、下が砂だったから殆どダメージ無かったし…ハンター的に考えてね?

 

 今更スキーのジャンプで心配される筈ないか。

 

 

 

 

 地主の嬢ちゃんにスキーの事を話したら、割と興味がありそうだった。

 流行る筈も無いと思っていたが、それは率先してやる人が居なかっただけなのかもしれない。

 これから雪山での開拓もあるんだし、ある程度場所と安全を確保できたら、大々的に広めてみるのも面白いかもしれないな。

 

 

 

HR月『筋トレ再開』日

 

 さて、雪山でのクエスト第一弾が思いのほかアッサリと(俺にとっては)終わってしまったので、ついでに色々調査してきた。

 密林、沼地、砂漠の例を見るに、居る筈のないモンスターが出現するか、居るモンスターが異常な行動をとっているかの2択、或いはその両方。

 

 …今回の場合、前者のようだ。

 俺が大ジャンプしてフルフルを撲殺している間に、エシャロットが雪山を捜索し、気になるものを拾ってきた。

 採掘してきたさびた大きな塊も気になるが、それよりもえらいオレンジ色の羽。

 明らかに雪山の生物ではない。

 保護色的に考えて。

 

 オレンジ色のデカイ羽…つまり鳥…って事は、ヒプノックか?

 また妙なところに来てやがるなぁ…。

 

 

 まぁいいや、どっちにしろ鶏肉と羽毛には変わりない。

 狩って生活の糧にするまでだ。

 

 しかし鳥、鳥…鶏か…。

 いやアレがニワトリかどうかはともかくとして、元の世界の漢字としてはニワトリと書いてトリと読むことがあるしな。

 

 ニワトリの血抜きって知ってる?

 俺も元の世界のやり方は話に聞いた事しかないんだが、逃げて走り回っているニワトリの首を上手に跳ねると、体だけが走り続ける事があるそうな。

 …生命で遊ぶつもりはないが…これによって血抜きが楽になるとかなんとか。

 

 

 いや、あくまで豆知識だよ?

 そりゃ首を狙うのは狩猟においても非常に有効だけど、逃げる鳥龍種の首を跳ねるとか普通に難しいし。

 動きを止める方法は幾つかあるが、それだと意味が無いし。

 

 

 

 とりあえず狩りに行くか。

 

 

 

 

HR月『メゼポルタ開拓記が行き詰った』日

 

 

 ヒプノックの狩りに行ったら、ゴゴモアを見つけた。

 パピ嬢が「そんなバナナ」とか言いながらキュウリ食ってたが、それはどうでもいい。

 

 実際そんなバナナな話だよな。

 ゴゴモアは暖かい所に生息している生き物だ。

 以前、潮島に調査に行った時に観察してた事もある。

 あいつら元気にしてるかなぁ…去り際に、ココモアの方が手を振ってくれたっけ。

 そういやバナナ食ってるところも見た事あるな。

 

 …いやバナナはいいんだバナナは。

 

 ゴゴモアがこの辺に居るって事が問題なんだ。

 しかもバナナ持ってたし…。

 

 

 まぁ、バナナについてはその辺の行商でも襲ったか、元居た場所から携帯食として持ってきたんだろう…暖かい地方からかなり離れた場所だが。

 

 真面目な話、何故にゴゴモアがここに?

 しかもなんか怒ってるようだった。

 ハンターも居なければ外敵も居ないのに。

 子供の方のココモアも、親と一緒に居たからその線で怒っている訳ではない筈。

 

 やはり食料を探してここまでやってきたのだろうか。

 だが、ゴゴモアが過ごしやすい場所なら、それこそ練磨の密林から樹海まで、より取り見取りの筈なんだが。

 まぁ、俺まだ樹海には行けないけど。

 

 …密林を避ける理由がある?

 いや、確かにゴゴモアの巨体だと、潮島みたいに木と木の間をアーアアーする事はできないかもしれないが、気候と食料だけを考えても、雪山を選ぶようなメリット・デメリットがあるとは思えん。

 古龍でも居なければ……そういや居たな。

 結局何処に行ったか分からなくなってるが。

 

 

 そういえば、砂漠で狩ったドドブランゴも終始怒りっぱなしだったな。

 ハンターが居たからだと思っていたが…ひょっとして、アイツも相手が居ない状況でも怒りっぱなしだったんだろうか。

 今回のゴゴモアみたいに。

 

 明らかな異常だよなぁ…。

 まさか、GE2の感応種みたいな奴でも居るのかね?

 確かその場に居るアラガミを、全部活性化状態にさせるアラガミが居たよな。

 

 しかし、それらしい気配は無い。

 感応種の力=霊力だと仮定した話だが、それだけ広範囲に能力を使えば、俺にだって感知できる。

 ユクモ村の最後にやりあったティガも、明らかに霊力持ってたしな。

 

 

 

 …ま、とりあえずゴゴモアの存在は報告しておくとしよう。

 まず間違いなく狩る事になるだろう。

 生きる為に生来の場所から出てきたのであろうが、子を守る為に暴れているのであろうが、残念ながら関係ない。

 俺達の糧になってくれ。

 

 

HR月『納豆は焼いても美味い』日

 

 予想通り、ゴゴモア討伐のクエストが来た。

 子供と一緒に居る姿を見て、パピ嬢がちょっと躊躇いがちだったが…悪いがそれでも狩らせてもらった。

 子供云々を言うなら、今まで狩ってきたモンスター達だって同じ事だ。

 

 何より、ゴゴモアだけでなく、ココモアの様子もおかしかった。

 本来なら温厚で、親にひっついているばかりの筈のココモアが、妙に行動的だった。

 雪山という見知らぬ土地、しかも生態から言えばアウェイそのものである筈なのに、好き勝手に歩き回る、見つけた獲物(ギアノスとかではなく、フルフルベビーとか)を追い回す。

 何より、外敵と会っても逃げるどころか、怒り状態になって立ち向かいやがった。

 

 そう、怒り状態だ。

 

 普通の怒りじゃない。

 親のゴゴモアが子供を傷付けられた時のような、オーラを纏った怒りだ。

 

 こいつらラージャンじゃないかと、割と真剣に疑った。

 まぁ、ココモア程度の力じゃ、オーラを纏ったところでギアノスにも勝てやしなかった。

 ゴゴモアの方が同じくオーラをまとってカッ飛んできて、ギアノス達をなぎ払ったが…。

 

 

 とにかく、ココモアも異常だった。

 行動の異常もそうだが、子供の状態なのに、何故か発現させている赤いオーラ。

 

 そして、それに連動するように立ち上った、ゴゴモアの赤い…というかいっそ禍々しいくらいの赤黒いオーラ。

 親も異常なら子も異常だ。

 放っておく訳にはいかないし、可能であれば遺骸を調べて原因を突き止めなければならない。

 

 それでもパピ嬢は躊躇ってたようだったが、それを説得したのはエシャロットだった。

 意外な一面を見たな…。

 

 

 

 結局、ゴゴモアもココモアも狩って、ギルド…俺達のハンターギルドではなく、もっと上のギルド…に遺骸を受け渡した。

 流石にあんまり気分がよくない。

 いつだったかの潮島での、ココモアの円らな瞳を思い出す。

 

 だがそれはそれ、これはこれ。

 これもハンターの仕事だ。

 

 

 

 

HR月『自作シーザーサラダ(温泉卵抜き)が美味ェ』日

 

 

 確かに子供を狩るのは気が引ける。

 狩人として、次代に繋がる芽を根こそぎ奪うのはルールに反する事かもしれない。

 

 だが、この場合はそれは適用されない。

 居る筈のない場所に居て、生態系に影響を与えかねない力を持っている。

 

 何より、ココモアだけを残しておけば、親を奪われて人間に恨みを持った凶獣を作り出す事になってしまう。 

 ハンターは単なる狩人ではない。

 モンスターの脅威から、人間を守るからこそハンターである。

 

 そして、狩人であろうとハンターであろうと、子供の獣を狩る以上に犯してはならない絶対のルール。

 それが、『意味の無い情に流される事』なのだ。

 

 

 

 昨日、パピ嬢を説得したエシャロットの言である。

 

 …新米ハンターとは思えぬ、エシャロットの性格にも似合わない見事な語りだった。

 実際、受け売りだったらしいが。

 

 昔、エシャロットをモンスターから守ってくれたハンターが、今のパピ嬢と同じようにモンスターの子供を殺さないで、と言ったエシャロットに告げたのがこの言葉だったらしい。

 彼女がハンターを目指すようになった切欠の言葉でもある。

 

 感謝はしている、反発もしている、意味のない情けなんかじゃないと叫びたかった。

 だけど自分には何の力もなく、ただそのハンターに守られただけ。

 なら、自分はもっと強いハンターになって、同じように誰かを守って、彼とは違う選択をしよう。

 

 

 「そう思ってたんだけどねー」と、元気ドリンコを自棄酒のように飲むエシャロットだった。

 

 

 ま、そうだろうなぁ…結局同じ選択をせざるを得ない状況だったし、今まで何度も同じ選択を…無意識ながらに…していたのだと気付いたんだろう。

 今まで戦ったモンスター達の後ろに卵があったり、腹が膨れていた事だって一度や二度じゃなかった。

 それに気付いても、剣捌きにブレが出なかったのは……何かしらの折り合いは、既につけていたんだろうか?

 

 

 その言葉に対して、逆に悩んでいるのがパピ嬢と付き人君である。

 パピは…まぁ仕方ないだろ。

 何度も狩りについて来ているとは言え、モンスターや自然に直接触れ合っていた訳じゃない。

 自分の立ち居地をどうするべきか、悩んでいるらしい。

 

 付き人君は…こっちは何を悩んでるのか、本気で分からんな。

 パピ嬢と同じ問題ではない。

 正式ではないとは言え、彼もハンターの卵だ。

 この辺の線引きはできている。

 

 

 まぁ、パピ嬢の問題は、駆け出しハンターなら一度はブチ当たる問題…かな?

 普通、モンスター相手にそんな事を考えてられる余裕なんぞないからな。

 中途半端に安全な場所から狩りを見ているからこその悩み、なのかね?

 

 俺の結論としては、『その場その場で考えろ』としか言えない。

 

 なんでもかんでも同じ理屈で解釈しようとするからややこしくなるんだ。

 普遍的なルールに従ったって、それが正解かどうかなんて後にならんと分からん訳だし。

 目の前の事を一つ一つ処理していくしかないとかナニソレメンドクセ

 

 もうちょっとテキトーに生きればいいのにな(俺は適当すぎると誰かに言われてそうだ。命に関するスタンスよりも、存在そのものが。)

 まぁ、テキトーな考えで狩られる方はたまったもんじゃないだろうけどな!

 

 

 …いや、テキトーに狩られようが真剣に狩られようが、負けりゃ死ぬのは同じだがね。

 

 

 

 

HR月『今度ソーセージを唐揚げにしてみるんだ』日

 

 付き人のムルカ君が悩んでいると思ったら、アレだ。

 思春期特有のアレだ。

 

 身近に思っていた女の子が大人になっていく。

 それに比べて僕はなんだろう…的なアレだ。

 

 まぁ、この場合の『大人』は『女』になる的な意味ではなくて、ハンター的な意味である訳だが。

 

 俺も覚えがあるなぁ。

 ループが始まる前だったと思うが、学生時代にやる事もなく古本屋で立ち読みしている時とか、妙に焦りが募ったりしたもんだ。

 将来の展望なんて無い、他の誰かに比べて自慢できるモノもない、社会に出てやっていける自信も無いのに、こんな所で俺は何故時間を浪費しているのかと。

 そう感じるのが限って夕暮れ時だったんで、『逢魔時』とはよく言ったもんだ、と感じたんだ。

 

 モノノフ的に言えば、その程度で『オウマガトキ』『オオマガドキ』とは片腹痛いってもんだが。

 特に、記憶から失われているとは言え、オオマガドキを一度は経験した身としてはね。

 

 

 ま、今にして思うと、間違ってはいないが、単なる錯覚だったと思うけどね。

 自信なんて誰だって持ってない、他者に大して唯一無二で天下無双なんぞある訳が無いのが当然。

 将来の展望に至っては、所詮は現状から妄想できる未来に過ぎない。

 持ってても意味が無かったくらいだ。

 

 

 ちゅーか、こんなデスループに巻き込まれるような展望なんぞあってたまるかい。

 

 

 まぁ、妙に説教臭く(…というよりは独り語りっぽく)なってしまったが、とにかく付き人君…ムルカ君は、ちょいとばかり焦り気味だ。

 なまじっか、ハンターの世界に首を突っ込んでいる為だろうか?

 言っちゃ悪いが、ムルカ君はハンターとしてはアマチュアだからな。

 

 年齢を考えれば、毒に関する知識は相当なものだと思うんだがなぁ…本人は趣味(或いは生き甲斐)と言い切っているから、それを特技とは今ひとつ思えないらしい。

 難儀なやっちゃな…。

 

 まぁ、無茶をしなけりゃ問題はない。

 『はしか』みたいなものだ。

 超えれば二度とかからない…なんて戸愚呂弟みたいな事を言う気はないが、解決されなくてもそれなりに折り合いはつくってものだ。

 

 

 

HR月『布団は干すが掃除はしない』日

 

 

 一狩り終えて帰ってきたら、ガノトトスの討伐依頼が来た。

 しかも緊急討伐依頼だ。

 単なるガノトトスではあるんだが、まぁ、地主の嬢ちゃんが何故か突撃してったらしいから、助けに行ってくれとの事。

 

 責任感が強いから、ったってそんな無謀をするようでは……やはりデスマーチに再びデスマーチに付き合わせて、力量ってものを教え込むしかあるまい。

 

 

 単なるガノトトスなら捕獲して刺身にしたいところなんだが、また例によって乱入なり異常な行動なり、面倒事の予感がする。

 今回のガノトトスは、捕獲したものか途中で目を覚まして暴れだしたらしいのだが……。

 おかげで、運んでいた人達がピンチになっているらしい。

 なる程、嬢ちゃんが突撃して言ったのはこれが理由か。

 

 だがデスマーチ。

 

 今までのモンスターのように、住処から自分で出てきた訳じゃないんで、居ないはずの所に居る訳じゃない。

 そういう意味では、最近の異変とは関係無さそうだ。

 

 それに、既に他のハンターが捕獲している相手だから、討伐にせよ捕獲にせよ、報酬にイマイチ期待ができん。

 ま、とりあえず乱入に備えて、行ってくるとしますかね。

 

 

 

HR月『自炊はするが台所の掃除が…何より残った調味料が…』日

 

 

 嬢ちゃん無事、エシャロット無事、パピ嬢も無事、俺も無事。

 

 

 ただしキリンに遭遇しました。

 どーも雪山で見慣れない奴(ガノトトス)が暴れてたんで気になって見に来たみたいだった。

 

 

 マジかよ…古龍は二度目だよ。

 まぁ、キリンの場合は古龍つーても、周囲の生物が逃げ出さないからな。

 強さもそれなりなんだろう……と思っていたら地獄を見るのがこの業界である。

 

 見た目は思わず見とれてしまう程キレイなんだが、動きは速いし角以外は硬いし雷バカスカ落としてくるし。

 いくら俺だって、雷を見てから避けられるような反射神経は持ってないよ。 

 

 人目があったから変身もできなかったし、装備だってガノトトス向け…ぶっちゃけ雷属性だ。

 無理だって普通に。

 

 延々と襲い掛かってきやがったんで、仕方なくやりあった。

 地主の嬢ちゃんとパピ嬢は、ガノトトスと一緒に即座に退避させた。

 キリンのスピードについていくのはキツいから、警護対象が居るとそれこそ何もできん。

 エシャロット、嬢ちゃん達の護衛。

 俺はキリンの足止め。

 

 誰も居なくなったんで変身してやろうかと思ったんだが、時間切れになると動けなくなるの、まだ解決できてないんだよなぁ。

 

 

 という訳で、久々に奇行に走りました。

 

 

 まず、キリンと距離を取り、断崖絶壁を背にして立ちます。

 そして大樽爆弾を構えます!

 雷を纏って突進してくるキリン!

 大樽爆弾で受け止める俺ッ!!

 爆弾に突き刺さる雷付きの角ッッ!!!

 

 

 

 大・爆・発。

 

 

 吹っ飛ぶ俺と、角が砕けてタタラを踏むキリン。

 見事な放物線を描きつつ(自分でいうのもなんだったが)、爆風に吹っ飛ばされて崖からフライアウェイ!

 

 落ちていく瞬間、キリンが怒っていたのが見えたが……ハハハハ、俺はもう既に崖から離れて落下中だ!

 追い討ちをかけようにも手が届くまい!

 そして人間はこの高さから落下したら死ぬんだよ!

 お前が攻撃すべき相手はもう居ないのだぁぁぁぁぁ!

 

 

 …まぁ、要するに最後っ屁と、俺が死んだと思わせる偽装工作を行った訳だが。

 

 まさか落下してる最中に落雷直撃が来るとは思わなかったよ。

 そういえば、ハンターに居る所にピンポイント落雷とかありましたね…。

 

 落ちた先が雪山麓の湖でなければ即死だった…。

 

 

 

 あと、爆発で吹っ飛んだキリンの角だが、どーいう確率なのか、皆を護衛して下山していたエシャロット嬢の脳天に直撃したらしい。

 噴水みたいに血が出たそうな。

 




外伝、暫くやってないなぁ…。
書くより先に、どの話に何の外伝がついてるのかも編集せんと…メンドイ。
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