何とか立ち直れました。
ありがとうございます。
さて、EXP+900までは作れたし、目指すか…修羅。
しかし、悪しき憑依心はクリアしたが、修羅出現の為のクエストの適正レベルが分からないなぁ。
キリちゃん一人だけ2000くらいなんだけど、行けるかな…。
HR月『唐揚げが3日でカビだ…orz』日
サバイバル訓練一週間経過。
と言っても、最後まで喰らいついて来たのはエシャロットだけだったが。
エシャロットの友人達は、2日目途中でダウンし、その後何やらメゼポルタギルドからの呼び出しが来たらしく、そのまま帰っていった。
呼び出しがくると分かっていれば、2日目は参加させずに休養させてたんだけどな。
まぁ、10秒後の事なんて分かる筈もないし、もしもの話をしても仕方ないけどさ。
にしても、世間一般のハンターはアレが基本レベルなんだろうか?
俺だってループ最初の頃は、自分で言うのもなんだが今のレベルに到達するなんてとても思えないような貧弱君だったが。
一般ハンターの実力がどれくらいなのか、基準が分からん。
明確に数字で表せるようなもんじゃないのは事実だが。
こう言っちゃなんだが、俺の奇行に戸惑っていた部分を差し引いても、何と言うか、鈍い…。
そしてスタミナが少ない。
事実、エシャロットがこの村で生活するようになって、目に見えて尤も伸びたのはスタミナだ。
最初の頃は長時間労働が苦手でヒィヒィ言ってたのにな。
それはさておいて、ギルドから来た受付嬢…ぶっちゃけユニスだが、流石にいい仕事をする。
パピ嬢もよくやってくれていたが、やはり見習いだったからなぁ。
流通が格段に良くなった。
パピ嬢が落ち込んでいたがユニスに言わせるとたった一人でここまで保たせていた方が余程スゴイ、らしい。
幾らか社交辞令も入っているだろうが、年齢を考えるとパピ嬢はマジで優秀だもんな。
その代わりに、パピ嬢に仕事を丸投げしていた俺には冷たい視線が飛んでくるが。
まぁ仕方ないよな…その分俺は狩りで頑張っていたとは言え、それは所詮日常の延長に過ぎなかったし。
自業自得だ。
かつては付き合っていた関係のユニスからそんな目で見られるのは割りと辛かったが、流石にもう慣れた。
別人だって折り合いもついたしね。
だからって、蔑まれてOKって訳でもないけど…。
さて、諸々の事は後に回すとして、サバイバル訓練中に気になる事が幾つか出てきた。
例によって例の如く、妙な行動を取るモンスターだ。
エシャロット達を狙っていたんだが、なんかこう、普段と雰囲気が違った。
イャンクックとかはエシャロット4人組でも対処できそうだったけど、なんかヤバい予感がしたので何もさせずに狩っていた。
…というか、イャンクックを初めとした大型のモンスターが、エシャロット達に気付かれなかったって時点で異常確定なんだけどな。
霊力…なのかなぁ?
それらしい気配は無かったし、倒した奴らを回収しても霊力が宿っていた形跡は…まぁ、普通の生物程度で、特に強い訳じゃなかった。
その代わりに、倒したら口から僅かに黒い煙みたいなのが出てきたけどね!
ビクンビクンとヤバげな痙攣も始まったんで、即座に頭を跳ねた。
おい、これってヤバくね?
霊力がどうの、オオマガドキがどうの、終末捕食がどうの以前の問題じゃね?
これってアレだろ、明らかに狂竜症!
実物を見た事もなければ、ループ前のゲームでも見た事は無い、ついでにロクな文献も読んだ事はないが、確か人間にも感染し、モンスターがかかると倒した後に復活するようになるんだっけ?
洒落にならんって。
問答無用で仕留めて正解だった。
狂竜症っていうくらいだし、他のモンスター達がおかしな行動をとる理由はこれだったんだろうか?
ゲームではどんなモンスターがかかっていたか覚えていないが、人間にかかるくらいなんだから、全モンスターに感染してもおかしくない。
…もしも、集団感染なんて事になったら……とんでもない量のモンスターが、村に襲い掛かってくる可能性も?
冗談じゃないよ。
と言うか、この狂竜ウィルス、確か…ドアラ・ゴモラ?
いや、スクリーミング・ゴア?
ゴア・ドグマ?
とにかくそんな感じのモンスターが振り撒いていた筈。
俺の記憶には無いが、ゲームで1匹そんな奴が出てきたとしたら…まず間違いなく亜種や上位種が居る事も考えられるな。
ああ…モンスターの異常の原因の検討はついたはいいが、絶望感がハンパ無いんですけど。
HR月『朝には9時まで寝られて夜は早く帰れるようになったけど、自由時間が減った』日
暫く考えてみたが、そもそも狂竜ウィルスを振り撒いているモンスターは何処に居るんだろうか?
密林、砂漠、樹海、その他色々な所にそれらしい痕跡があった。
あちこちを動き回っているのか?
それとも一箇所で感染したウィルスが、感染に感染を重ねてあちこちに振り撒かれたのか?
どうにも分からん。
それに、狂竜ウィルスに感染していたモンスター達は、確かに感染してはいたが、手傷を負っていた者は居なかった。
単に偶然近くにいたモンスターに感染しただけで、獲物ではなかったんだろうか?
とりあえず、パピ嬢とユニス…さんに頼んで、狂竜ウィルスについて資料を取り寄せてもらう。
二人とも何でまた、って顔をしていたが…。
なーんかヤバいカンジがするんだよな。
いや、狂竜ウィルス自体もヤバいんだけど、なんかこう…致命的な勘違いをしているような気がする。
まず、本当にウィルスがゴアの仕業なのか、その辺りから調べないといけないっぽい。
幸い、ウィルスの資料自体は簡単に手に入るそうだが、それは一般公開されている範囲まで。
どのようなモンスターがウィルスを振り撒いているのか、またどのあたりに生息しているのかは記述があったが……この近辺には生息していない筈。
ああそうそう、 ちゃんとした名称はゴア・マガラだった。
コイツも遠い場所から流れてきたんだろうか?
それにしては生息地から距離がありすぎる。
しかし狂竜ウィルスとしか思えない現象が発生しているのも事実な訳で。
考えてみれば、今まで遭遇した異常な行動を取っていたモンスター達も、ウィルスの影響を受けた結果だったんだろう。
ガノトトスは湖から出て砂漠を走り回り、ドドブランゴは単身で雪山から飛び出し……ひょっとしたら、痕跡を残すようになったオオナヅチもこの為か?
流石に古龍にまでウィルスが効くかは怪しいところだが…ゲームではどうだったっけ?
とりあえず、ゴア・マガラの痕跡を探してみるか。
それに、モンスター達の奇行の原因が狂竜ウィルスだったとして、ウィルス自体を確認できたのはまだ一度だけだ。
コレが原因だと決め付けるのも良くないかもしれない。
HR月『メゼポルタ開拓記、そろそろストーリーの新しいのでないかな』日
領主の嬢ちゃんが、最近また忙しく走り回っている。
以前から手がけていた、有事の際の避難マニュアルや防衛用の柵などの作成が一段落したんで、暫く大人しかったんだが。
何をやってるとのかと思えば、なんと撃龍槍とバリスタを作りたい、ときたもんだ。
バリスタはともかく、撃龍槍は何処に取り付けるつもりだよ…。
どうやらユニスからそういう設備の話を聞いて、村にも作りたいらしい。
まぁ、確かにバリスタの扱いは一見簡単だし、攻撃力も高い、一般市民でも扱えるように見えるからな。
が、それにはどうしたって一つの前提が必要になる。
腕力だ。
バリスタの矢は重い。
しかもデカい。
普通の人間なら、一人で持ち上げるのも一苦労なくらいに。
幾らバリスタが勢い良く矢を発射しても、それだけの質量がなければモンスターには通じないんだろう。
それを持ち上げて正確にセッティングし、更にそれを乗せた台を素早く動かして照準を合わせる。
…数人係でやっても、結構キツいよコレ?
撃龍槍の使い勝手の悪さは、もう言うまでもないだろう。
一発の威力は高くても、再装填に何十分もかかる上、完全な固定式。
モンスターが何処から攻めてくるか分からないんじゃ、設置のしようがない。
せめてモンスター達を誘導する為の塹壕でもあればいいんだが…それにしたって、空を飛んでくるタイプの相手には通じないしな。
移動式で威力と重さを落とした簡易撃龍槍を作ろう、って話も聞いた事はあるが…生憎、まだ開発されたとは聞いてないな。
よく考えりゃループしている訳だし、そりゃ研究も三歩進んで三歩下がる状態だろうさ。
とは言え、小型モンスターを相手にするなら、砲台や塹壕の設置は有効かもしれない。
小型で空を飛んでくる奴なんか、虫系統くらいだし。
こちらの身を隠す為に使ってもよし、モンスターに対する落とし穴として使っても良し、或いは普段は水を入れておいて生活用水にするのもいいかもしれない。
…モンスターに対する落とし穴にするなら、かなり深く掘らないといけないけどな。
ランポスの跳躍力は甘く見てはいけない…そこまで深く掘ると、今度は人間が扱い辛いか。
うーん、一人でハンターやるなら慣れてるけど、弱兵を纏めて戦わせられるようなノウハウは持ってないなぁ…。
嬢ちゃんの行動は一考に価するとは思うが、今の俺じゃあんまり手伝えそうに無いな。
素人考えでやると逆に利用されたり、無理に作った設備が簡単に壊れたりって事は充分すぎるほど考えられる。
陣地や工作ってのは、それだけで専門の兵科が出来上がるくらいに重要な物だろうし…。
専門家を呼ぶべきか?
でも専門家なんているんだろうか。
…ユニスに心当たりが無いか、話を聞いてみよう。
HR月『日差しの下で昼寝するのが気持ちいい』日
流石にユニスにも心当たりは無いようだ。
まぁ、その手の工作兵とか専門家となると、ハンターじゃなくて軍…つまり王家とかが持ってる騎士団になるみたいだしな。
ハンターギルドといえど、一国を相手にしちゃ分が悪いか。
それも、発展途上の小さな村の為じゃ同考えても天秤がつりあわん。
うーむ、しかしそうなるとどうしたものか。
嬢ちゃんが折角頑張ってるんだし、実現すればそれなり以上の効果が見込めそうな政策だ。
人材が見つからないの一言で潰してしまうのは惜しい。
誰か監督してくれる人が見つかるまで、手探りでもやっていくべきかな。
ただでさえ遅い開拓が遅れる事になるけど、まぁ今更だし。
それはそれとして、ムルカ君がちょっと心配だな。
以前からあった葛藤のようなものが、一層強くなっているようだ。
だからって、一人でクエストに挑むようなマネをしないのは非常に助かる。
ポイクリ爺さんから、モンスターの脅威を徹底的に教え込まれている事と、何よりも無駄に危険を犯す事がどんなに愚かしい事か、叩き込まれているんだろう。
仮にムルカ君が絶賛葛藤中の、青春の悩みを解決しようとしたとして、死線を潜る事はそれに何の影響も与えないからな。
本人の中には何かしらの影響を及ぼすかもしれないが、はっきり言ってしまえば自己満足の領域でしかないし。
錯覚は意外と重要な物だけどね。
とは言え、放っておくのも不義理な話ではあるか。
俺が青少年を導くいいOTONAであるとは天地を連続サマーソルトさせても言えないが、気晴らしくらいにはなるんじゃね?
という訳で、今度のクエストに誘ってみました。
したらユニスまでついてきました。
丁度ヴォルガノスの依頼だったカラネ…。
いいのか?
ハンターでもない一般人を狩りに連れていくのを見過ごして。
パピ嬢は見習いって事でギリギリセーフだったとしても、正式な受付嬢…つまりギルドの職員であるユニスが規則違反を見逃す事になるんだぞ?
生ヴォルガノスを見る、又とないチャンス?
…ああそうだった、コイツも結構私欲で動くタイプの人間だった…。
俺と同じで、本当に好きなのは自分のみってタイプだからか、基本的に自分の欲求には素直なんだよな。
だからこそ、以前のループで体から始まった関係を平然と受け入れていたんだし。
しかし、ヴォルガノスか。
火山、火山…。
ラオシャンロンが休眠している火山とは別の火山だが…嫌な予感がするなぁ。
HR月『ちょっとずつノンアルコールビールに復帰』日
生ヴォルガノスでユニスがメッチャ喜んだり、火山にしか生えない珍しいドクキノコを見つけてムルカ君が有頂天になったりしました。
それはいいんだが……イヤな予感的中だよぉ!
ヴォルガノスが思いっきり狂竜ウィルスに感染してやがった。
流石の攻撃力とタフさにかなり梃子摺ったが、エシャロットと二人係でなんとか狩った。
のはいいんだが……倒した後に、体がビクンビクンと動き始めて、体がなんか変質して行って…第二ラウンドとなりました。
変質するヴォルガノスを見て、ユニスが悲鳴をあげていた。
だがあれは恐怖の悲鳴とかじゃなくて、カワイイ(?)ヴォルガノスが異様な姿に変わっていくのがショックな悲鳴だったようだ。
相変わらず神経が図太い。
エシャロットが1回乙ったが、何とかなった。
狂竜ウィルス患者を相手にするのは初めてだな。
ユニスやパピ嬢は、以前に資料の取り寄せを頼んだからか、ヴォルガノスの様子を見てピンと来たようだった。
が、生憎話をしている暇はない。
俺達ハンターならウィルスに対して耐性もあろうが、一般人のユニス・パピ嬢・ムルカ君では、感染したらどうなるか分かったものではない。
やっぱ、一般人を狩場に連れてくるのは危険なんだなぁ…。
ユニスは生ヴォルガノスが見られてご満悦だったけど。
それはともかく、猫車に賄賂を渡して一般人組を下山させた。
狂竜ウィルスに犯されたヴォルガノスは厄介だった。
動き自体はあんまり変わってないんだが、意識が朦朧としているのか、普段とは違ったタイミングで違う行動を取る。
マグマの中に居ると錯覚していたのか、地面の上で泳ごうとしていたのはチャンスだったけど……這いずりと泳ぎは別モーションなんだな。
あと、動きが妙に速くなったり、遅くなったり…油断してると、妙なタイミングで攻撃が飛んでくる。
助かったのは、体が軟化していた事か。
一部は逆に硬くなっていたようだが、正直言ってなぁ……攻撃しても、普段以上に痛みを感じているのか分からないような状態だった。
普段は硬い鱗に阻まれてダメージが通りづらい感触だったが、発症状態だと体は柔らかいんだが、痛覚が麻痺してるっぽいと言うか。
一度蘇った事もあり、痛みを知らないゾンビを相手にしている気分だった。
ああ、そういえば霊力による攻撃が普段よりもよく通った気がするな。
理屈が分からん。
結局、第二ラウンドは俺達の勝利と言うより、ヴォルガノスの時間切れって印象だった。
途中から明らかに動きが鈍っていたし、最後は突進で止まり損ねて、壁にぶつかって動かなくなったし。
色々と気になる事はあったが、まず一番に確認しなければいけないのは、このウィルスの感染源が近くに居るかって事だろう。
ゴア・マガラが居るんじゃないかと思って探し回ってみたんだが、痕跡すら発見できなかった。
そもそも、ヴォルガノスが居たのは溶岩の中なんだよな……溶岩の中でも感染するのか?
他にも小型モンスターを何体か狩ってみたり、生息数を調べたりしてみたんだが、こっちは手がかり無し。
そういや、ゴア・マガラって古龍だっけ?
古龍が居たなら、キリンみたいな奴でもない限りモンスターは逃げるよな。
大型モンスターも居たが、流石にヴォルガノスとやりあった後に手を出そうとは思わない。
…いずれにせよ、恐らくヴォルガノスがウィルスに感染したのは、そう昔の事ではないだろう。
ゴア・マガラの手掛かりが得られるとしたら、恐らくこの火山。
暫く調査の必要がありそうだ。
HR月『各クエストでの全会話も再現できるようになると尚嬉しい』日
今日も今日とて、火山でゴア・マガラの痕跡探し…と思っていたら、突発イベントが起きた。
いや乱入とかじゃない。
もう乱入は突発イベントどころかデイリーイベント扱いだし。
俺もエシャロットも、あって当然くらいの感覚になってるし。
あ、でもこの前のヴォルガノスの時は乱入は無かったな。
第二ラウンドはあったけど。
それはともかく、ユニスから聞かされた。
火山…いや俺達が行っている火山じゃなくて、メゼポルタ近辺の火山が噴火したそうな。
マジで噴火だったらエラい事になる。
距離が距離だから溶岩とかは大丈夫だろうが、火山灰とかが飛んできてもおかしくない。
農園の野菜に影響が出そうだ。
それに、火山近辺のモンスターの移動も起こり、縄張り争いが激化、破れたモンスター達が人里に近付く事だって考えられる。
…ここまで書いといてなんだが、多分噴火じゃねーな。
ユニスもギルドからの速報で届いた以上の情報は知らないし、ギルドの方も噴火(?)を確認したのは数時間前って話だ。
まだ色々な確認も終わってないだろう。
が、俺だけはその火山に何があるか知っている。
言うまでもないだろうが、噴火したと言われている山は、以前俺が火口に落っこちてデスった山…というかラオシャンロンが休眠している山だった。
こりゃー目を覚ましたっぽいなぁ。
噴火したっていうのは、多分ラオシャンロンが地中から出てきた時に、爆弾石がぶつかり合って誘爆したんだろう。
…今度はどうなるのかな。
メゼポルタに向かうのか、それともこの村が進行ルートになるのか。
こっちに来るとしたら、ギルドはどう動くだろう。
メゼポルタ直撃コースなら間違いなく動くだろうが、ウチの村はまだ開拓中。
規模で言えば、必死こいて村を守る利益があるかどうかも怪しい。
ゲームではなくこの世界のラオシャンロンの撃退は、ハンターを何人も動因する大仕事だ。
ギルドの支出だってバカにならない額だろう。
そこまでやって、討伐ではなく撃退。
しかも進行ルートを逸らしただけで、ラオシャンロンはまた何処かへ移動していく。
その先に村があるかどうかは運の問題で、あったとしたらそこにラオシャンロンに対応できるハンターがいるかどうかも、やっぱり運。
…改めて考えてみると酷い話だな。
何処へ流れて行ってどんな被害を出したとしても、当方は一切関知しません、と。
まぁモンスターの行動に責任とれって言うほうが無茶だけどさ。
はー、まぁ何はともあれ、近日中に呼び出されると思ってた方が良さそうだな。
エシャロットにも準備をさせておくか。
しかし、ヤバいイベントの前兆を発見したとほぼ同時にラオの目覚めか…偶然、なのか?
本当にゴア・マガラが居たとして、流石にラオシャンロンの休眠にまで関与するとは思えないんだが…。
ああ、ウィルスで錯乱したモンスターが爆弾石をドカン!て可能性はあるかも。
ところで、唐突ながらちょっと新技を覚えてしまった。
モノノフ式金砕棒術、その名も「剛打」。
こいつは槍や弓なんかと違って正式に使い方を教わったワケじゃないんで、上手くできるてか不安だが……いつぞや討鬼伝世界で、相馬さんに世話になっていた頃に見た技だ。
相馬さんに俺の動きを少し見てもらった時、ついでだからと金砕棒の使い方をちょっとだけ見せてもらっていたのだ。
いや、日記に書いてた覚えはないけどね。
これは相馬さんの得意技で、思いっきり力を溜めた一撃を敵の攻撃に当て、逆に弾き返してしまうという大技だ。
よく分からんが、上手く行くと体に力が漲るとか何とか。
あの頃は相馬さんも、俺がモノノフになるのにいい顔してなかったし…何度か型を見せてもらっただけで、訓練のやり方も分からなかった。
それを、大剣を暇潰し…もといトレーニングで振り回しているうちに、偶然似たような事が出来たのだ。
ためしに大剣の斬り上げをバサルモスの羽に上手く当てたら、その場でバランスを崩してひっくり返ってしまった。
しかも、短時間ながらも鬼人薬でも飲んだかのように体が火照り、事実攻撃力が少し上がっていた。
どっちかと言うとハンマーの方が形状・性質的に近いと思うんだが、大剣でもできない事は無いようだ。
ただ、この剛打…ゲームで実際に使った事は無い。
討鬼伝の続編でそういう技があると聞いたような気はするが、実戦でどう使われるのかはまだよく分からない。
使いどころも分からない、メリット・デメリットも今ひとつ不明。
そしてちゃんと出来ているのか、モノマネにしかなってないのかも分からない。
…新技獲得、じゃなくてその取っ掛かりを見つけた程度だな。
HR月『夜はエアコンかけて厚手の布団』
案の定、火山の噴火ではなくラオシャンロンのお目覚めだったようだ。
あまりにもメゼポルタに近いところで突然出現したもんだから、ギルドはてんやわんやの大騒ぎになっているらしい。
意外だったのは、ラオシャンロンの進行ルートが、この村を外れていた事。
正直、直撃も覚悟していたんだが…。
ただ、気になる事が一つ。
何の因果か因縁か、バタフライ効果の為なのか、現在のメゼポルタにはラオシャンロンの生態を詳しく研究している、その分野での第一人者が居るそうな。
速報にその人のコメントが乗っていたんだが……なんでも、ラオシャンロンは何かを探しているように見える、のだそうだ。
前回やりあった時はどうだったかなぁ…ラオシャンロンの顔色なんぞ分からないからな。
オオナヅチの表情は割りと分かったけど。
ラオシャンロンが何かを探す……ミラボレアスか?
確かラオはミラから逃げている、という話もあったと思うんだが、何も起きている間は延々と逃げ続けている訳でもあるまい。
大体どこまで逃げればいいんだ。
確かにこの世界の大陸はアホみたいに広いけど、逃げ続けてればいずれは海にだって出る。
…ラオって泳げるんだろうか?
しかし、仮に探しているのがミラボレアスだったとして…どうなんだろうな。
見つからなかったら逃げるのを止めるのか?
そもそも、ミラボレアスが何処にいるのか分からなければ、どっちに向かって逃げればいいのかも分からない。
ミラボレアスから逃げる為にミラボレアスを探すとかもうワケがワカらん。
…でも、ラオシャンロンが他に探すものって何がある?
エサ…はその辺の岩石食ってるらしいし、目を覚ましたばかりで新しい寝床を探すとも思えん。
となると………?
なんかこう……もうちょっとで閃きそうだったんだが、ユニスが来て思考が中断してしまった。
体で責任取らすぞこんちくしょう。
それはともかく、予想通りギルドからの召集がかかった。
俺は既に準備オッケー、エシャロットにも準備させておいたから、いつでも動ける。
村の戦力がなくなってしまうのが心配だが、そこは地主の嬢ちゃんが動いていた有事の際のマニュアルをアテにさせてもらおう。
さて、どうなる事か…。