エロい夢を見る。
さぁこれから、といったところで目が覚める。
不貞腐れて二度寝。
幸運にも夢の続きを見れたが、さぁ本番、の直前で目が覚める。
希望を託して三度寝する。
異様なジジイの悪夢を見る。
…このやるせなさを、アリサにぶつけたい!
神無月ツバキ視点2日
マスク・ド・オウガに関してだけは、一切口を割らんな…しかも口元を引き攣らせて。
それはそれで、何か自分と関係がある、と肯定しているようなものだが。
ふむ…特異点。
信じ難い話だが、特異点であるアラガミは人間同様に進化し、また理論上はコミュニケーション…つまり会話などの遣り取りも可能である、とサカキ博士から聞いている。
マスク・ド・オウガの知性は、明らかに人間並みだ。
つまり人間並みに『進化』していると考えられる。
独力で?
確かにありえないとは言い切れない。
だが人間同様に進化、進歩するというのなら、やはり何かしらの形で対話する相手は必須なのではないだろうか?
もしも私の考えが正しいとするなら…マスク・ド・オウガは、既に何者かと接触している可能性がある。
その何者かの思惑までは分からんが、知ってか知らずかそいつは特異点を育て上げた。
それこそ、仮にもアラガミであるというのに、自然に人間を助けて全く疑問を抱かないくらいに。
…いや、人型ではあるが、一見して人間ではないと分かる形をしているのだ。
まず間違いなく、特異点と知って育て上げたのだろう。
そいつの目的は分からんが、な。
ひょっとしたら、マスク・ド・オウガの住処…本拠地は、まだそいつの元にあるのかもしれん。
そう、自分を拾って、育て上げた何者かの元に。
そう言えば、この近所に殆どアラガミが居ない区域があったよな?
フェンリルの防護壁の外にあるというのに、アラガミ恐怖症になりかけているゴッドイーターを平然と預けられるくらいには、アラガミが居ない区域が。
…と、言うような確信を、奴の前でプレッシャーをかけながら話していたんだが……なんというか、その、視線が痛い。
途中までは目を細めて聞いていたというのに、不意に「え?」みたいな顔になり、そこから更に「何言ってんだ…」みたいな、熱の感じられないテンションになった視線が痛い。
うう…ま、間違っていたのか?
いやしかしまず間違いなく、マスク・ド・オウガの本拠地はここに近い場所にある筈。
ここの異様なアラガミの少なさがその証拠だ。
細部はともかく、大筋は間違っていない筈…。
だが、あの視線でちょっと自信が……いやいや、あれは真実を誤魔化す為のフェイクだ、きっとそうだ。
もしも間違っていたら、アレ賭けてもいいぞ。
…うるさい、未経験だ文句あるか。
琴線に触れる奴が居たら…とか別に思ってない。
神無月主人公視点日
何とかツバキさんの思い込みを、正体を明かさず解けないだろうか。
そうすりゃ、かなり前のループでお付き合いし損なってたツバキさんと……。
…まぁ、欲望9割本気1割の冗談はともかくとして。
真面目な話、どうしたもんか。
ツバキさんの推測は思いっきり間違ってはいたものの、マスク・ド・オウガこと仮面ライダーアラガミの本拠地がここである事は間違いない。
間違っているのは致命的な一点…マスク・ド・オウガは特異点じゃないって所だ。
嗅ぎまわられると厄介な事になるかもしれない。
ツバキさんは指揮官という立場上、ゴッドイーター達を動かしてこの辺を警戒させる事だって出来るんだしな。
だからと言って、ツバキさんを相手にアリサにしたような洗脳紛いの術が通じるとは思えない。
エロ・悦楽的な意味ではオカルト版真言立川流は通じると思うが、それで相手を意のままにできると思ったら大違いだ。
中毒性はあるし、刷り込みだって可能だが、悋気が消せる訳でも、自由意志が無くなる訳でもない。
そんな術だったら流石にホイホイ使わないし、そもそもいつぞやの討鬼伝世界で那木に射られてない。
例えエロイ事して男女の仲、もっと言えばご主人様と(PI-)的な関係になったとしても、指揮官としてのツバキさんは折れそうにない気がする。
方向性とレベルこそ違うが、ナターシャさんと同類だろあの人。
そんな事を考えていたら、アリサからちょっと距離を取られていた。
なんだ?
何をドン引きしてるんだ?
…よく分からないけど獣欲を感じた?
まぁ、否定はせん。
過ぎ去った過去の、まだ色々と慣れていなかった頃に感じたお姉さんの色香へのトキメキというものを邂逅していただけだ。
…理解できなかったらしいがドン引きされた。
誤魔化せたからいいや。
ところで、今日は珍しい人が来た。
今まであんまり絡む事は無かった、防衛班のカレルさんだ。
率直に言って愛想が悪い。
何故かソーマも一緒に来ていて更に悪い。
いいから玉ねぎ焼いたの食っとけ。
が、多分カレルさん本人にしてはそれなりに礼節を持って対応したつもりなんだと思う。
何故って、商談の為に来てたんだから。
カレルさんの事はあまり知らないが、報酬を非常に重視する人だったのは覚えている。
それが一体何事だ…と思ったら、やっぱり金の話だった。
カレルさんは病院を経営しているそうな。
本人に医師としての技術は無くて、経営者って話だが…なんか意外だな。
ゴッドイーターって副業アリなのか?
と言うか、カレルさんが経営者って事は、フェンリルとは関係ない病院だよな?
このご時勢だと、あんまり大きな規模にはできないだろうし、客も豊かな人じゃないと思うが。
ともかく、そこで農園で育てている薬草…それこそ回復薬に使えるような奴や、麻酔代わり、解毒薬とか…を使わせてほしいらしい。
対価の話もキッチリ持って来ている辺り、相当入れ込んでいるっぽい。
まぁ、こっちとしては別に構わない。
これまで出荷してきた野菜その他も、決して高値で売っていた訳じゃない。
それこそ、アリサが値段を知った時は「何でこんなに安く売ってるんですか!? 絶対マージンを取られてます、ボッタクリってレベルじゃないくらい!」と叫び、自費で購入しようとするくらいには。
出荷していった先でどんだけ高騰してるのやら。
話には聞いていたが、想像以上だったようだ。
カレルさんはカレルさんで、こっちが指定した価格を聞いて絶句し、そして安すぎると激怒してきた。
金の大事さを懇々と解かれた。
金で何ができるか、金が無かったら何ができないか、人生…例えば老後や引退後にどんな影響があるか、その他諸々…。
金で買えない物は山ほどあるが、金で解決できる問題もある。
金で解決できる問題は、金で解決するに越した事は無い。
…うーむ、単なる守銭奴じゃないんだな。
言い分は分かるし、俺ももっと高価にして売ってれば、色々な道具を揃えられた、とは思う。
だがこっちにだってそれなりに言い分はあった。
俺の今回の目的は、この世界の食糧事情その物の改変、改善だ。
無計画に垂れ流してりゃナントカなるとは思わないが、高価な食材を流通させたところで、一般に行き渡らなければ意味が無い。
最初は高値で売って、そこから徐々に流通数を上げて、値段を下げていくのが正しい道筋なんだって事も分かる。
が、それをやっていたら、恐らく今回のループが終わるまで…俺が死ぬまでに間に合わないだろう。
終末捕食が起こったら、どっちにしろ地球人類まとめてオダブツだけど。
流通させている植物は、MH世界のもの…総じて早熟で、繁殖力に優れていて、放っておいてもある程度育つくらいに生命力が溢れている。
育てようと思ったら栄養が豊富な土が必要になるが、そこはやっぱりMH世界製の堆肥でどうにかなる。
ついでに言うと、堆肥はそんなに高値では取引されてない……やはり元がフンというイメージだからか、それとも裕福そうには農業に詳しい人間が居ないのか。
ある意味、食材よりも注目すべき一品なのに。
とにかく、俺が流通させようとしている野菜は、一定の準備を整えれば、何処でも、誰だって育てられるシロモノなのだ。
一定の準備というのは、決して高くは無い堆肥と水分でどうにかできる……本当の農家が聞いたら、ふざけんなと叫びたくなるような話だが。
そう、俺の本当の目的は、これらの食材を、世界各地で育てさせる事なのだ。
どれだけ高価な道具があっても、どれだけ広い土地があっても、俺一人…アリサも含めれば二人か…で栽培した量じゃ、食料革命なんかできやしない。
俺が居なくなっただけで、もうジ・エンドだ。
決して時間はかけられない。
博打にも近い方法しか思いつかなかった。
…まぁ、思いっきり負けた訳だが。
安い値段で売り出せば、裕福でない人でも運さえあれば手に入れられるかもしれない、と思って。
だがその結果は大負け。
安い値段で売り出しても、勝手に値段が釣り上がる。
偶然にも、極東付近の一人の男が、値段が上がる前の野菜を買い入れたのだそうだが………食ってそれまでだった。
種を保存して育てるという事を思いつかなかったようだ。
…という事を、ループやらタイムリミットやらの事を上手くぼかして説明した。
そーだよなー、よく考えればそれまでだよな。
元の世界に居た頃だって、店でトマトとかスイカとか買ったって、種を保存して育てようなんてまず思わないもんなぁ。
いや、スイカはやるかな?
計画に根本的なミスがあったというか、そもそも「こうなったらいいな」を適当にコジ付けただけで計画にすらなってなかったというか。
それを知られた時、カレルさんにマジで射抜かれかけた。
金の管理を疎かにするのがそんなに許せんか。
…いや、うん、普通そうだな。
家系の維持に四苦八苦してる隣で、「ほら明るくなったろう」なんて一昔前の成金イメージみたいな事を実際にされたら、蹴り倒して掻っ攫ってトンズラするわ。
激昂が治まり、カレルさんは暫く考え込んでいたが、薬草その他の対価を下げる代わりに、経営に口を出させろといってきた。
要するに、「お前に任せておくと貴重な収入源が消えそうなんで、アドバイスしてやるからありがたく思え」って事?
「察しがいい奴は嫌いじゃないが、お前の場合は金銭の杜撰さで大幅マイナスだ」だそうだ。
つまるところ、そーいう事ね。
ま、俺としてもアドバイスを貰えるならありがたい。
MH世界でギルドマスターとしてのノウハウをちっとも溜め込んでなかったからな…。
今更ながらに覚えておいてもいいだろう。
何せ、こう言っちゃなんだが、俺には「手遅れ」って言葉が極端に少ない。
デスループを続けていけば、どんな場面だって二度目のチャンスがあるのかもしれないのだから。
さぁ、ご意見番となったカレルさんも一緒に、GE世界の食料改革、再スタートだ。
カレルさんとしては、放出する食材その他を適正価格…現在、世界各地で取引されている高値の額…で扱いたいのだが、一度設定した価格を急激に変えると厄介な事になるらしい。
まぁ、何だかんだで俺の農園は弱小勢力だ。
「何でいきなり高値にしやがった!?」なんて集団で攻めてこられたら、あっという間に干上がってしまいかねない。
…物理で攻めてくるなら、支部一つ二つくらい叩き壊せる自信があるんだけど。
ただしマスク・ド・オウガの正体がバレそうだが。
暫くは徐々に値を吊り上げていき、こちらの戦力(資金力)が充分に溜まるまでは小出しにしていく事になった。
これが経済的に正しい事なのかは分からん。
何せ、GE世界という限りなく追い詰められた世界での、更にイレギュラーな物を扱っての商売だからな。
…ただ、カレルさんの場合…いきなり薬草その他の値を吊り上げると、自分もそれだけの金を支払わないといけないからなぁ…。
まずは薬草とかを安価で仕入れられる状況を崩したくなかったんじゃなかろうか。
神無月主人公視点2日
商談が曲りなりにも成立して、カレルさんは意気揚々と……訂正、クールな様子で帰っていった。
いや、クールじゃなくてドライかな?
少なくともソーマよりはハードボイルドだと思う。
だってピーナッツ貪り食ってたし。
俺とカレルさんが徹夜でなんやカンヤ商談して、アリサがスープ作ってくれる横で静かな寝息を立てていたこの孤高(笑)のゴッドイーターは、最近頻繁に来ては食うだけ食って帰っていく。
タカリか。
まぁ、色々あるのは知ってるし、割と洒落にならない事情を拗らせちゃった奴だって事も分かるんで、そこまで腹は立たないが。
むしろ腹を満たしてやってるが。
…それ、カレルさんに言わせりゃ最高級のフルコース並みの価値があるそうなんだからな?
いつか恩に着せてやる。
ところでだな、ちょっとゲームのワンシーンを思い出したんだわ。
シオがソーマにやたらと懐いてたのは、自分と同じアラガミの部分を感じ取ってたからだ。
確か、「視線を感じた事はないか」みたいな事を聞かれていた、よーな気がする…定かじゃないが。
その視線がシオのものだったというのは、充分にありえる話だ。
自分と同じ、人間に近いアラガミか、アラガミに近い人間を見つけて、コッソリと様子を伺っていた…ありそうな話じゃないか。
つまり、ソーマのすぐ近くにシオは居るんじゃないかと思ったんだ。
だから、帰っていくソーマの背後を着けてみた。
バレた。
姿を見せないようにしてダッシュで逃げた。
ソーマだけならともかく、賞金がかかったカレルさんと組まれるとマジでヤバそうだった。
むぅ、これ多分ツバキさんに報告行くよな…誤解がまた進んでしまいそうな気がする。
ところでさ、かくれんぼってやった事あるだろ?
鬼が相手を探す時、一番見つけにくい場所って何処だと思う?
…自分の後ろ。
でもって、後ろに隠れている奴が一番見つかりやすいのってどういうシチュエーションだと思う?
…鬼がいきなりUターンしてくる時さ。
神無月アリサ視点日
事案です。
事案です。
大事な事だから二度言いました。
そしてもう一度事案です。
…あのですね、マスター。
はい?
いえ、単に農園の主だからマスターで。
マスターはロシア語、あんまり分からないみたいですし。
ええ、英語で言えばEmployerなんですけど、シショーでもありますし。
NOUKAの。
…話を逸らさないでください。
とにかくですね、マスター。
私はマスターの事を信頼しています。
マスターは未熟者、半人前以下と自嘲していますが、私にとっては立派なNOUKAです。
しかも世界を変える事が出来るような大きな可能性を秘めたNOUKAです。
毎日丁寧に畑の手入れをしているのも見ていますし、先日カレルさんと話していた一件を聞いて、何故こんなにも貴重な物を安価で売っているのか、その理由も分かりました。
私に丁寧にノウハウを教えてくれているのも感謝しています。
男性としても信用しています。
古来より全国各地でオトコハオオカミナノヨと言い伝えられていますが、少なくともマスターは紳士的でした。
ここで暮らすようになってから、身の危険を感じた事はありません。
…どうしました、そんなオウガテイルがヴァジュラの雷食らったような………か、顔して。
ふぅ、また錯乱するところでした。
ええ、とにかくNOUKAとしてもシショーとしても男性としても、私はマスターを信用しているんです。
その上で聞きます。
真昼間から、マスターが何よりも大事にしている畑の上で、年端も行かない少女を組み敷いていたのは何故ですか!?
何かしら、何かしらの理由があるのですよね!?
今まで紳士だと思っていたマスターが、実はロリ……いえ、むしろペ○フィリアだったから私に興味が無かっただけとか言いませんよね!?
もしそんな話だったら、色々と連鎖崩壊するんですが、マスターへの信頼からNOUKAへの決意からこの生活での安らぎまで、本当に色々と。
あ、ひょっとしてこの子、何日か前から畑に入り込んでたんじゃありませんか?
畑の手入れをしている時、妙な違和感を感じてました。
何がおかしかったのか分からなかったんですが……そうです、誰かが葉や枝を掻き分けた痕跡だったんですね。
足跡は流石に残っていませんでしたが…。
しかしそうなると、私としても頭に来るのですが。
大事な、未熟ながらも手塩にかけた農園に、部外者が土足で入り込んできているんですから。
…で、マスター。
結局どういう事ですか?
この白い女の子。
ボロボロの服を着て、マスターに取り押さえられて逃げようとしていたかと思えば、妙に大人しくなってますし。
と言うかマスターに懐いているように見えるんですが。
でも一言だって喋らないし。
とりあえずこの子に服を着せないと……ああ、でもサイズが合う服がありません。
ダボダボでもいいから、私の服で何とか……はい?
露出度で言えば、今のボロ布の方が低い?
クッ、割と本気でパンチしたのに、一発も当たらないなんて…。
だったらせめて、ボロ布じゃなくてちゃんとしたシーツにしましょう。
私の使っていいですから。
ああもう、暴れない!
ちょっとマスター、手伝ってください!
俺がやるとまた事案される、じゃないです!
はい?
…ゴッドイーター顔負けの速さで、扉を叩き斬って逃げ出してしまいました。
そう、叩き斬って、です。
見間違えでなければ、右腕から刃が伸びていたように見えます。
しかも、到底隠しておけないようなサイズの刃が、腕から直に伸びていたような…いえ、これは流石に錯覚だと思いますが。
ただ、あの刃の形、一度見た事があります。
と言うか間違いでなければ、峰で頭をド突かれた事さえあります。
そう、あの時の……マスク・ド・オウガのブレードにそっくり…?
神無月アリサ視点2日
えーと。
マスターから色々教えられて、正直ちょっと混乱してます。
野菜達に水をあげて、心を鎮めてきました。
あの子が、アラガミ…?
しかも、極東で噂になっていたあの特異点?
ですが、特異点とはマスク・ド・オウガの事では?
いえ、ひょっとしたらあの子こそがマスク・ド・オウガなのかも。
だってブレードが同じ…でも流石に体格が違いすぎます。
あるとすれば、変身能力でもなければ説明がつきません。
人間と同様に進化しているアラガミが、変身能力なんて持つでしょうか?
まあ、アラガミはどんな進化をしてもおかしくないんで、在り得ないとは言い切れませんが。
しかし、あの子が本当にアラガミだとするなら、何故ここに居たんでしょう?
マスターに懐いているように見えた…見えただけかもしれませんが…のも謎です。
……マスターから美味しそうなニオイでもしたんでしょうか?
でもそれなら懐いたりせずに、齧り付くような気がします。
ああ、ですけど特異点は人を食べないんでしたっけ。
…いえ、それは置いておきましょう。
私は極東支部に居た時、特異点にはあまり興味がありませんでした。
エイジス計画の要になるとは聞いていましたが、私はあのアラガミを討つ事ばかり考えていましたし。
今も、エイジス計画よりもあのアラガミを倒す事の方が重要なのには変わりありません。
ですが、エイジス計画が上手くいけば、人間にとっての安息地が出来る……これに反対する程、世を捨ててもいません。
ですので、特異点(極東ではマスク・ド・オウガと思われていますが)発見の情報をフェンリルに流すべきだと思うのですが……何故かマスターから厳命を喰らいました。
絶対禁止、と。
情報一つ漏らすな、と。
…マスターは何を考えているんでしょうか?
ひょっとしたら賞金目当て?
特異点ことマスク・ド・オウガには、多額の懸賞金がかけられています。
情報を流す事ではなく、完全に捕まえてから引き渡す事で、懸賞金を手にする…?
でも、その気になればマスターは出荷する野菜の値段を釣り上げる事もできるんですよね…カレルさんの意見次第ではありますが。
それに、マスターは目先のお金に釣られる人ではないと思います。
あんまりいい事ではありませんが、むしろ道具としてのお金にしか興味が無いような……極東では「宵越しの金は持たない」と言うんでしたか?
一晩明ければ…とまでは言いませんが、何と言うか「持っていけないモノ」としてみているような気がします。
…とにかく、マスターが私欲の為に情報漏洩を禁じたとは思っていません。
ですが、特異点の存在がエイジス計画の要であるのも事実らしいですし……マスターの意向に背いてでも、人類の為に特異点発見の報を入れるべきでしょうか。
…いえ、止めましょう。
非常に矮小な話で申し訳ありませんが、今の私はマスターの好意でここに身を置いています。
もしもマスターの意向に背いてしまえば…まだゴッドイーターに戻れるとも思えない私は、居場所を失ってしまいます。
人類の進退に関わる話とわかってはいますが……私は、怖い…。
まぁ、どっちにしろあの子を捕まえないとどうにもならないお話ですが。
それにしても、やはりあの子がアラガミだとは信じられませんね。
やっぱりマスク・ド・オウガが特異点で、あの子に関してはマスターのホラだったりしないでしょうか。
あ、でもそうなると何故ホラを吹いたかという話になり……それはやっぱり、マスターがあの少女を襲おうとしたペ○フィリアである事を隠すためって事になりませんかね?
と言うか、今更の話になりますが、一体マスターは何者なんでしょうか?
特異点云々が真実だったとして、何故にそんな事を知っているのでしょう。
ゴッドイーターはその職務上、一般人に知らされない事を知らされる事もありますが、恐らく特異点に関する情報は各支部の支部長でも知っているかどうか、というレベルです。
そんな情報を平然と話すは、出所の分からない謎の植物を育てて世界改革を企んでいるは、もう意味が分かりません。
不思議のクロニクルの外伝を書こうかと思ったけど、まだノーマルエンドしかみていない。
うーん、もうちょっと真エンドとか見てからだな…。