※この作品はR-18です。

狩りゲー世界転生輪   作:時守 暦

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11日の19時くらいから実家に向かって出発です。
暫し感想返し&更新が滞るやもしれません。
実家の庭にあるらしき、お犬様の墓に手を合わせてきます。

あと、クライマックスシーン付近につき、ゲームのセリフを可能な限りそのまま流用している部分があります。
ご容赦ください。


第94話

 

 

神変月雨宮リンドウ視点2日

 

 

 …時既に遅し、か。

 

 シオを抑える手段を確保してきたはいいものの、当のシオが既に姿を晦ませていた。

 抑え役のアリサは何をしていたんだ…と言いたいところだが、ヘタな事を言うとセクハラだと怒られそうなので黙っておこう。

 

 …要するに、一晩明けた今日でも、アリサの腰に力が入らない状態になってる。

 昨日、サクヤからシャットアウトを喰らったのも、部屋の中であられもない格好を晒していたからだろう。

 

 …というか、見かけ幼女にアリサが、性的にノックアウトされたのか…。

 

 

 「アリサ、総受けだからなぁ…」って隣で呟いてた阿呆が居るが…そうか、総受けなのか…。

 …うん、黙って忘れよう。

 

 で、アリサから話を聞いていた(セクハラにならない範囲で)んだが、隣の余計な事を呟いた阿呆が突然慌てだした。

 …しかも、なんか明らかにアレな質問をしている。

 情事というか秘め事と言うか、何で今そんな事を聞く、というような事を。

 

 なんつーか、シオに触れられると、色々な意味でビリビリ来るとか…。

 

 大体こんな感じだ。

 

 

「ちょっと待てアリサ!

 それってアレか、俺がヤッてる時に何度も流し込んでるアレか!?」

 

「ちょっ、マスター何をいきなり「いいから答えろ! シオがアレができるようになってたら洒落にならんのだ! 命令! 答えなさい!」 は、はい! マスターが触った所からビリビリする気持ちよくってビクンビクンするアレです!」

 

 

 …あの、プレイの内容とかを突然語りだされても困るんですがそれは。

 と言うか何がどうヤバいと言うのか。

 特異点がエロい事を覚えたら何がどうヤバいと言うのか。

 

 少なくとも、隣で話を聞いてたサクヤが、ものっそいイイ笑顔で銃を構えているんだけどな。

 

 

 30分後。

 

 

 …いつからこの世界はオカルトが罷り通るようになったんだ?

 『霊力』なんてものを実演されて、正直頭がついていけなかった。

 いや、霊力って言葉だから胡散臭く感じる訳で、生身でオラクル的な何かを使えるようになっている、と思えばまだ納得が…いくか?

 

 アリサは霊力と言われてもよく分からなかったらしく、「NOUKA魔法ですね!」と何やら怪しげな造語で納得していた。

 いいのかそれで。

 

 

 とにかく、この霊力だかNOUKA魔法だかに使う力を、シオが覚えてしまっているらしい。

 …そして、シオ=特異点がそれを使えるようになっているという事は、ヘタをするとその力がアラガミ全体に普及してしまう可能性がある訳で。

 

 更に、その霊力を神機や機械が浴びた場合、動作不良を起こして動かなくなってしまう可能性があるとか。

 事実、霊力とやらをその辺で拾ってきたテレビに浴びせてみたところ、辛うじて動いていたのが完全に動かなくなってしまった。

 …まるっきりのインチキって訳じゃないようだな。

 

 

 …なんでそんなシロモノをシオに教え込んだ、言え!

 

 

 

 ……あ、姉上殿とエロい事をしている時に使っていたら、乱入してきて勝手に覚えた…。

 後半はまだいいとして、前半…姉上殿ェ…。

 

 身内のシモの話って、精神的ダメージでかいのな…。

 なんかもう正直、助けたりせずに放置しとけばよかったような気がしてきた。

 シオが居なくなっちまったってんなら、コイツを助けてもあんまり意味ないし…。

 

 

 

 そんな感じで暫く落ち込んでいたところ、さっき霊力とやらを浴びせたテレビが復調した。

 一度やったら、もう回復しないって訳じゃないんだな…。

 

 

 なんて言ってる場合じゃない。

 復調したテレビには、とんでもない放送が写っていた。

 

 シックザール支部長と、アーク計画…。

 そして鍵となる特異点が手に入り、全ての計画は最終段階に移行した、と。

 

 …すべては手遅れ、か。

 

 と言うか、これって暴動が起きるんじゃないか?

 どこまでこの放送が届いているかは分からんが、極東は少なくとも放送されていると見ていいだろう。

 

 アーク計画は小を確実に生かす為、大を切り捨てる計画だ。

 方舟とやらに乗る資格無しと断じられた人間が、それを素直に受け入れるものか。

 いや、それ以前に方舟に乗れと言われた相手だって話を受けるとは限らないし、この計画を肯定するのか、そもそも終末捕食の話は本当なのか、その時点から混乱が起きる。

 

 …そう、混乱だ。

 何が真実か、誰が味方か分からず、動くに動けなくなっている間に、アーク計画は悠々と進行して行くって訳だ。

 これも計画の内かね?

 

 

 今、俺達が動くとしたら、信じられるのはこの場に居るメンバーだけだ。

 しかも今から計画を阻止しようとしたら、全ての鍵になる特異点…シオを奪還するしかない。

 つい昨日殴りこみをかけ、何とか脱出してきたエイジス島に再び入り込まなければいけない。

 …マジでどうしよう。

 唯一の侵入路だった地下道は、コイツを助ける為に使ったお蔭で封鎖されてるだろうし…。

 

 

 …今から即戻れば、俺らが空けた穴がまだ埋まってないかな?

 

 

 

 

神変月主人公視点日

 

 

 とうとうクライマックス、かな?

 切欠が限りなくアホくさい(自分で言うのもなんだが)事だったが、やっとこさここまで来たってカンジだ。

 終末捕食だったら前回も起こってたが、今回はその一歩手前かつ、アーク計画の真実が知れ渡り、シオが支部長の手の中にあり、それを取り戻しに行くゴッドイーター達。

 多少の差異はあるが、ゲームのクライマックスシーンと同じだろう。

 シーンを再現したからって特に感慨を感じはしないが、もしこれでエンディングまで辿り付けたら、再現したら、このループも一区切りつくんじゃないかな、って気にはなる。

 そうなるとシオが居なくなっちまうんで、後味は悪いけどな…。

 

 ともあれ、事がここに至った以上、グダグダ言ってても仕方ない。

 さぁ、シオを助け出しに行こう!

 

 

 

 

 …え、俺留守番?

 

 霊力が使えるって言っても、ゴッドイーターじゃないから?

 いや俺実は……いや、えーとその…。

 

 

 …え、フェンリルからの地下通路は使えない?

 あー、そりゃそうだよな、今は皆フェンリルからの離反者って事になってるし、ノコノコアナグラに行った日には捕縛されちまうか。

 んじゃどうやって突入すんの?

 

 

 

 …発破!?

 しかもトラックで突っ込んでいく!?

 どこのハリウッド映画だよ!

 

 

 

 …いや、これってある意味好都合じゃね?

 派手に突入してもらえれば、俺が後からコッソリ入り込んで、シオを助けに行く事もできるし…。

 そこんとこどう?

 どっちにしろ、留守番してろって言われても押しかけるよ?

 ひょっとしたら、暴走モードになってるシオをどうにかできるかもしれんし。

 

 …人前でょぅι゛ょとセクロスして社会的に切腹する覚悟もできてるよ?

 

 

 …無用な戦闘は避ける事、ね。

 オーケイ。

 と言うか俺、素手でも下手なゴッドイーターよりは強い自信あるんだけどな…。

 まぁ、ヘタなゴッドイーターがあそこの警備についてる筈ないか。

 極東でも通用するようなトップクラスのゴッドイーターだと生身じゃ分が悪いわ。

 

 

 さて、どうなるにせよ、これで今回のループは終わりかな?

 ゲームでいうストーリーをクリアしたらどうなるのか、初めての実験だ。

 …ここでラスボスに負ける、なんて空気を読まないようなことにならない事を祈る。

 

 

 

神変月主人公視点2日

 

 突入、及び隠れて侵入は成功した。

 あちらもアーク計画については賛否両論、むしろ今からでも妨害しないかって手勢も多く居たらしく、思っていたよりは楽に突入できたようだ。

 …ただ、コウタが完全に支部長側についていたってのは色々な意味でショックだったが…。

 

 今回のループでは1,2回会っただけだったが、結構気になる。

 と言うか、ゲームと違って家族から何か言われたりはしなかったんだろうか?

 …あの表情からして、言われたけども押し切ったのかもしれないな。

 ハラ括ったツラしてやがった。

 放置しとくと、足元を掬われかねんな…スマン、ちょっと気絶してろよ。

 

 

 

 他にも、何人か見知った顔が居た。

 エリックさんはどうやら支部長側に回ったようだ。

 病気の妹…エリナだったか…を方舟に乗せて、自分は最後までそれを護るつもりのようだ。

 逆にソーマは、支部長の計画を潰そうと動き出したようだったが、エリックさんに足止めされていた。

 

 他のメンバーを先に行かせたリンドウさんがこれに割って入り、エリックを2対1で翻弄。

 エリックさんを気絶させて、適当な部屋に放り込んでそのまま先に進んだ。

 

 カノンさんの姿は無い。

 …誤射率的に考えて、居ても現場を混乱させるだけだからだろうか。

 

 意外というべきか順当と言うべきか、カレルさんとジーナさんは計画妨害側だった。

 ジーナさんはゲームでも同じ結論を出していたように思うし、アラガミとの生と死の交流を掲げる人だから、主張的に考えても不思議はない。

 カレルさんは…なんか電話でどっかの病院と言い合っていた。

 

 見かけたのは、大体こんな所かな?

 多分、タツミさん辺りは最後までアナグラで戦うつもりだろう。

 ヒバリさんにいいトコ見せたいってのもあるだろうしね。

 

 

 

 そして、最後に一人。

 この人がアリサ達の前に出てきたら話が限りなくややこしくなりそうだったんで、この一人だけは俺が先回りして対処した。

 

 

 雨宮ツバキ。

 

 

 とっくに現役を退いて、腕輪にも封印がかけれている筈なのに、下手なエースより強いこの人が、神機を持って待っていた。

 

 

 

 

神変月雨宮ツバキ視点日

 

 

 運命の日、とでも言うのだろうか。

 アーク計画は既に最終段階に入り、情報も公開され、あちこちで混乱が起きている。

 そんな状況でも、支部長に『選抜』された次世代への生き残るべき人員は着々と宇宙船に搭乗し、つい先ほど発進した。

 

 …これで後は、終末捕食が発生するのを待つばかり、か。

 「本当にこれでよかったのか?」という迷いはある。

 だがそれももう遅い。

 遅れてやってきた春に浮かれたとか、酷い原因で人類滅亡の危機が現実味を帯びてきたとか、思い返すと紆余曲折あったものの、人類が生き延びる為に最も有効な手段と判断し、私は支部長の計画に手を貸した。

 それが全てだ。

 

 愚弟が阻止の側に立つのは予想していた。

 アリサがシオを犠牲にする事を許さず、妨害に回る事も想定済みだ。

 

 …しかし、あの阿呆がエイジス島で何かやらかして捕まった、というのは色々な意味で予想外だった…何をやったんだ、アイツ…。

 世界滅亡のスイッチを押したのもあの阿呆のようなものだし、今度会えたら気が済むまで折檻してやらねば。

 

 

 …会えたら、な。

 終末捕食が起きれば、少なくとも私は生きてはいないだろう。

 発生地点のすぐ傍で警護に当たっているのだ。

 遠く離れているなら、まだ生き延びる目もあったかもしれんが。

 

 …まぁ、なんだ。

 阿呆は阿呆なりに生き延びろよ。

 もしも輪廻転生とやらが現実にあるのなら、誰かを娶って、私の生まれ変わりを…というのも面白いかもしれん。

 

 はぁ、私がこんな事を考えるようになるとはな…。

 まだ去った筈の春に浮かれているのか、それともこれで終わりだと思って気が抜けているのか。

 

 

 …いやいや、気を抜くのは速い。

 どうやら愚弟達が突入してきたようだ。

 終末捕食が阻止され、戦いが続くのも間違った結論ではないだろうが…私としては阻止せねばならん。

 

 手にしているのは現役時代に使い続けたモウスィブロウではないし、訓練を怠った事は無いとは言え、かつてに比べれば体も錆び付いているだろう。

 だが、それでも足止めには充分すぎる。

 

 

 …特にアリサには絶対負けん。

 年季や実力もそうだが、思い返すと肌のハリとかツヤが……色気とか総合力では決して負けてないとは思うが、年齢だけは勝てん…。

 せめてこっちでは負けん。

 

 

 さて、そろそろ近付いてくる頃合か。 

 まずは狙撃から入るとしよう………!? 奇襲か!

 

 

 

  ガチィン!

 

 

「何者…! お前!」

 

「よっ、後ろからご無礼」

 

「…貴様…何故神機を持っている…」

 

 

 背後から突然斬りかかってきたのは、つい先ほどまで思い出していたあの男。

 私の春…というか若いツバメか?

 飛び去っていったのは私の方だったが。

 

 いや、それはこの際今はいい。

 この男がここに居るのも、理解はできる。

 コイツも、アーク計画がどうのという以前に、シオを犠牲にする事を良しとする筈が無かった。

 生身でゴッドイーターに迫る身体能力があるのも身に染みている(主に腰に)。

 

 だが、腕輪も無しに神機を扱っているのはどういう事だ?

 神機を扱うには、専用の腕輪…使用者の肉体と融合するP53アームドインプラントが必要不可欠。

 しかも、それがあったとしても他者の神機を持てば、適合されずに人体が浸食される。

 

 だと言うのに、目の前に立つ男には腕輪も無く、浸食された様子すら無い。

 腕輪が破壊された?

 いや、それならば急速にアラガミ化が進む筈。

 

 何故、この男は平然と神機を…しかも非常に高い適合率が必要な、新型神機を平然と振り回している!?

 

 

「ん? ああコレ? 実はな」

 

「いや、説明はいい。

 …愚弟達には抜かれたか…まぁいい。

 お前にはここで少し付き合ってもらうか」

 

 

 最後の最後(になるかもしれない)の時に共に過ごすのが意中の男か。

 立場が違うのが少し残念だが、こういうのも悪くない。

 元々、コイツの実力には興味があったしな。

 

 

「遠慮なく潰しに行かせてもらうが…生き残れよ?

 さすがの私も、元恋人を殺したくは無い」

 

「うわーぉ、自分からかかってきといて何て言い草「いきなり背後から神機で斬り付けてきたのはお前だ」…そうでした。

 …ま、それに関しては心配ご無用。

 悪いんだけど、まともに戦いに付き合う気は無いんだよねェッ!」

 

「無理矢理にでも付き合わせるさ!」

 

 

 さて、久方ぶりにやるとするか!

 

 

 

神変月アリサ視点日

 

 

 エイジス島に突入し、ゴッドイーター数名と戦ったり合流したりして、かなり奥まで進んできました。

 マスターの気配が背後から消えています。

 一瞬、雨宮指揮官と対峙しているのが見えましたが…気のせいか、神機を持っていたような…。

 

 …まぁマスターですしね。

 NOUKAにはまだまだ、私の知らない力が秘められているようです。

 

 あっちに関してはマスターに任せておいて大丈夫でしょう。

 何だかんだで雨宮指揮官も未練タラタラだったようですし、仮にマスターが負けたとしても命まではとられないでしょう、多分。

 …負けて、逆レ○プされる可能性?

 できれば間近で見物したいですね。

 

 …煩悩はともかくとして、何とかエイジス島…アーク計画の中枢部と思われる場所に到着しました。

 しましたが…。

 

 

 ……なんですか、このでっかいアラガミ…。

 ん、色合いが一箇所だけ違う………って、シオ!

 

 シオがアラガミの前に吊り下げられています。

 そしてその隣にはシックザール支部長。

 

 …こんな時になんですが、まともな服を着せておいて本当に良かった…。

 

 

「シオ、シオ! しっかりしなさい!」

 

「呼びかけても無駄だ。

 贄は既に捧げられた」

 

 

 振り返る支部長。

 同時に光りだす、巨大なアラガミ。

 

 

「アリサ君か…。

 君がこの場に立つ事になるとは、予想外だったよ。

 リンドウか、我が息子こそが中心となると思っていたが…随分なイレギュラーが居たものだ」

 

「黙れ! お前を親父と思った事なんざ無い!」

 

 

 隣で吼えるソーマ。

 …ひょっとして、計画がどうのよりも、反抗期を拗れさせて私達に味方したんでしょうか?

 まぁ、別にいいですけど。

 

 

「家庭の事情はどうでもいいです。

 アーク計画とか、人類の滅亡も、今は後回しです。

 ウチの子を返してもらいます…」

 

「君はもう少し理性的だと思っていたのだがな…。

 皆も同意見かな?

 アラガミの居ない世界よりも、この特異点を取るのかね」

 

「ま、話の流れって奴もあるしね。

 何より、そのアラガミが居ない世界を見る為に、1,000人以外は全て死ぬんじゃ頷けねーよ」

 

「リンドウに同じく。

 私達が戦うのは楽園の為なんかじゃない。

 後の世代に、胸を張って歩ける道を示す為よ」

 

「新しい世界とやらじゃ、金にどれだけ意味があるか分からないんでね」

 

「御託はいい…ぶったぎってやるから降りて来い…!」

 

 

 主張は見事にバラバラです。

 ついでに言うと、好き勝手に喋ってるから言葉が被っているところが多数。

 でもまぁ、こういう物でしょう?

 ゲームや物語じゃあるまいし、一人一人が順番に喋れるようなコンビネーションも余裕も時間もありませんって。

 

 何はともあれ。

 

 

「そうか、残念だ。

 今からでも方舟への乗船は可能だったのだが…。

 ならば、先に器を返しておこうか」

 

「! シオ!」

 

 

 シオが落下し、頭から地面に激突する。

 慌てて確認しましたが、幸い骨折の類は無さそうです。

 流石アラガミボディというべきでしょうか…。

 呼吸も…してはいるようです。

 

 ですが意識がありません。

 叩いても、オヤツに与えていたアラガミのコアを目の前にかざしても反応が無い。

 目を覚まさない…。

 起きますよね?

 マスターがあの霊力とかいうのを流し込めば、きっと起きる…。

 

 

 

「長い…実に長い道程だった…。

 年月をかけた捕食管理により、ノヴァの母体を育成しながら…。

 世界中を駆け巡り、使用に耐えうる宇宙船を掻き集め…。

 選ばれし千人を運ぶ計画が、今!

 この時をもって成就する!

 

 オオグルマの事、マスク・ド・オウガの事、そしてあの農園…イレギュラーが多くあったが、今度こそ私の勝ちだよ、博士。

 そこに居るんだろう、ペイラー?」

 

 

 …?

 オオグルマ先生の事?

 イレギュラー?

 

 そしてシレッと歩いてくる榊博士。

 …あの、どうやってここまで?

 ここに至るまでの道、まだ反対派と賛成派のゴッドイーターが揉めててかなり危ないんですけど。

 

 

「…やはり遅かったみたいだね」

 

「我々は今この一瞬ですら存亡の危機に立たされ続けているのだ!

 日々世界中で報告されている、アラガミによる被害などまだ緩やかなもの…。

 星を喰らうアラガミ、ノヴァが出現し破裂すればその時点で世界が消え去るのだ!

 そのタイミングは何時だ?

 数百年後か? 数時間後か!?

 やがては朽ちる運命のエイジスに身を隠して終末を待つなど、私はごめんだ。

 避けられない運命だからこそ、それを制御し、選ばれた人類を次世代に向けて残すのだ!」

 君が特異点を利用して行おうとしていた事も、結局は終末を遅らせる事でしかない。

 違うかね? 博士。

 …尤も、博士は特異点に接触する事すら叶わなかったようだが」

 

「…どうかな?」

 

「…博士、どういう事です?

 シオを利用して、何をしようとしていたんですか?

 それに、オオグルマ先生のイレギュラーって…」

 

 

 …場合によっては、榊博士も警戒しなければいけません。

 マッドにシオを利用されるなんて御免蒙ります。

 

 

「…私は、限りなく人間化したアラガミを生み出す事で、「世界を維持」しようと考えた…。

 完全に自律し、捕食本能をもコントロールできる存在として育成していく事で、終末捕食の臨界手前で留保し続けようと試みたのさ。

 尤も、言われたように特異点を確保する事すらできなかったがね。

 だが…」

 

 

 榊博士が、私を見て少し微笑みました。

 …胡散臭いです。

 

 

「だが、知ってか知らずか、アリサ君達は私の試みを実践してくれていたようだ。

 特異点を人間と同じように育て、扱い、愛情を注ぎ…。

 時間さえあれば、きっと終末捕食を防ぐ事はできていただろう」

 

 

 ……あの、マスター、なんていうか凄く恥ずかしいです。

 失敗した原因は時間切れじゃなくてアレなんです…。

 身内の恥ってこんなにキツいんですね…。

 

 

「アラガミとの共存か…。

 昔からそうだ、君は科学者としてはずいぶんとロマンチストすぎる。

 人間の行いを見れば分かるはずだ。

 欲望を、本能を抑え込んだ真に自律的な人間など、これまで一人として存在しなかった事を!」

 

「そうかもしれない…。

 でもそういうキミも、人間に対してペシミスト(悲観主義者)すぎたんじゃないのかい」

 

「少し違うな博士。

 確かに私は人間という存在自体にはとうに絶望している。

 だが、私は知っているのだ。

 それでも人は賢しく生き続けようとする事を!

 アラガミやノヴァと何ら変わらない、その本能、飽くなき欲望の先にこそ、人の未来も拓かれてきたことを!」

 

「…これ以上は平行線だね。

 ともあれ、特異点のコアが摘出されてしまっては…もう私に打つ手は無い」

 

「私を欧州に仕向けてまで時間を稼ごうとしたようだが、すでに勝敗は決していたんだ。

 まさか帰ってきたら、特異点の情報が出回っているとは思わなかったが…無駄だったな」

 

「フ…やはり気付いていたのか…時は君に味方をしてしまったようだね…」

 

「そう悲しむ事はない。

 この特異点は、次なる世界の道標として、この星の新たな摂理を指し示すだろう。

 それは定められた星のサイクル、言わば神の定めたもうた摂理だ。

 そして…その摂理の頂点にいるものは来るべき新たな世界にあっても」

 

 

 床から何かが競りあがってくる。

 …つぼみ?

 どこか花が開くのを連想させるような動きで、つぼみが解けていく。

 

 

 

「『人間』であるべきなのだ!

 そう!

 人間は、いや!

 我々こそが!

 『神を喰らう者』なのだ!」

 

 

 支部長が乗っているクレーンが動き、つぼみの上に移動して……中から出てきたアラガミに、飛び込んだ!?

 

 

「人が神となるか、神が人となるか。

 この勝負、とっても興味深かったけど、負けを認めるよ。

 今や君はアラガミと変わらない…でも君もそれは承知の上なのだろうね。

 科学者が信仰に頼るとは皮肉な事だが…今は君を信じよう、ゴッドイーター達よ」

 

 

 

 …あの、ついでにオオグルマ先生のイレギュラーとかも説明してくれません?

 空気を読んで黙ってますが。

 

 ……まぁ、全ては二の次、三の次です。

 今私が優先するのは、シオの安全の確保と、終末捕食の阻止。

 

 シオ、少しここで待っていてください。

 何とかしてきますから。

 

 




討鬼伝2発売決定もあり、討鬼伝極を再度プレイ中です。
次のループのネタ出しもしなきゃいけませんし。

しかし…ヘタだからそう思うのかもしれませんが、これってアクションと言うよりシミュレーションに近い気がします。
MHと比べても理不尽な当たり判定&攻撃範囲。
こっちの動作はモッサリ気味だから攻撃中に相手にモーションに入られたら基本逃げられない。
攻撃を避けて当てるんじゃなくて、攻撃を耐えて反撃し、どうやって連続で怯ませるか、つまり何もさせずに勝つ事を考えなきゃならんのですよね…。
その証左という訳ではありませんが、モンハンに比べると敵を怯ませて動作中断させる方法が多いです。

GE?
そっちは完全にアクションゲーでしょう、あのスピード感だし…。

どうでもいいですが、先日初めて討鬼伝極でオンラインプレイをやりました。
偶然サーバで組んでくださったお二人様、進行度1の分際でログインして申し訳ありません…人物札みたらほぼ極めてる人だったもんで、そんな人に雑魚狩りつき合わせたかと思うと罪悪感が…。

にしても、強い人の人物札スゴイな…上級の鬼を2分足らずで全破壊してフルボッコ…。
ありがたく使わせていただいております。

もしも討鬼伝オンラインで会ったらよろしくお願いします!
人物札に「狩りゲー世界転生輪執筆中」と設定しましたんで。

と言うかこういう事が可能なゲームなら、
①ストーリーを進める
②平行してオンラインミッションも進める
③強い人のアバター貰って、オンラインで狩りまくって強い装備を整える
④ストーリーが楽々
って出来るんですね。
GERはどうだったかな…。
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