もしもマジアベーゼ様が悪堕ち性癖に目覚めていたら 作:詠符音黎
そして堕ちスレイブアズールへと姿を変えたアズールによりサルファとマゼンタは囚われの身になってしまう。
そしてその魔手は、今度はサルファに……。
どうするトレスマジア!
視界に朧気だが風景が映し出される。
無機質で冷たい印象を受ける風景。まだはっきりとは見えないが、それを感じ取ることができた。
重たい首を上げると、その先にどうやら二人の人影が見える。
「……レオちゃんはいいの? 私の新しい嗜好に付き合ってもらうことになるけど」
「ん? 別にいいよ~? アタシはベーゼちゃんが楽しそうにしてればいいし~」
「ありがとう……じゃあこれからもどんどん魔法少女を堕とすね……ふふ、楽しみ……」
「おっ、マジヤバ~」
彼女はその声に聞き覚えがあった。倒すべき敵。憎き敵。
その姿は視界が回復してくると共にはっきりと見える。
「お前らぁ……!」
彼女は声を絞り出して言う。
すると視線の先にいた二人――マジアベーゼとレオパルトが揃って彼女の方を見た。
「おはようございます……天川薫子さん、いえ、マジアサルファさん」
ベーゼはニッコリと笑いながら、彼女――天川薫子、またの名を魔法少女マジアサルファに言った。
薫子はキっとベーゼ達を睨みつける。
「お前ら……小夜に何したんねん……! 小夜をおかしくしたの、あんたらやろ……!」
「ええ、そうですよ。正確には私だけですけど」
クスクスと笑いながら言うベーゼ。
その姿に薫子はさらに怒りを込み上げさせる。
「ふざけんなやっ! 小夜はなぁ! 真面目でちょっとお硬いところはあったけど良いやつやったんや! それをあんな風にしおってからに……絶対許さへんかんな!」
そう言って飛び出そうとする薫子。
しかし、体が動かない。そこで彼女は自分の体が黒い影に拘束されているのを自覚した。
「おうおう威勢だけはいいじゃん。で、こいつどうやって堕とすのベーゼちゃん? アズールみたいに快楽責め?」
「うーんサルファには単純な快楽責めはちょっと効きづらそうなんですよね……それに何より、私が楽しくないっていうか……」
「おう何話勝手に進めとんねん! 誰が堕ちるかいな! こんボケが!」
叫びながらもなんとか拘束を解こうともがく薫子。だが、そんな彼女を無視するようにベーゼとレオパルトは話し続ける。
「そっかーつまんないんじゃ仕方ないなー……いっそのこと徹底的にやっつけちゃう? こいつ動物みたいなモンだし上下関係分からせれば行けるんじゃないの?」
「そんな簡単じゃ……いや、待って」
と、そこでベーゼは少し考え込み、そしてすぐさま何かを思いついたかのように笑顔になる。
「ふふ、レオちゃんのお陰で良いこと思いついちゃった……」
ベーゼはそう言うと薫子に近づき、そっと手を伸ばす。
「あ!? なんやわれぇ……!」
今にも食らいつこうとする薫子。だが、ベーゼの手から高濃度の魔力が放たれたかと思うと、彼女は再び意識を失うのだった。
「……ぐ」
そしてしばらく後、薫子は再び目を覚ます。今度は暗く狭い通路の奥で。
「なんや……一体何なんや」
立ち上がる薫子。今の彼女には拘束具はついておらず、手元にはなぜだかトランスアイテムも戻ってきていた。
『おはようございます薫子さん。私とゲームをしましょう』
と、そのとき、どこからともなくベーゼの声が響き渡ってきた。それと同時に、暗い通路の奥から物音がしたかと思うと、複数の影が彼女に近づいていくるのが見えた。それは魔物だった。かろうじて人の形をしている、スライムのような魔物だった。
「何やと……!?」
『ここは私とアリスちゃんの力で作った迷宮です。あなたがこの迷宮を無事脱出できればあなたの勝ち。あなたの自由にさせてあげましょう。ただこの迷宮では数々の障害があなたを阻みます。はたして、あなたは出ることができますかね……?』
「はぁ? ずいぶんと余裕をこいてますなぁ。ありがたいことですわ。ええで、その勝負、乗ったるわ……
薫子は叫ぶ。そして、マジアサルファへと変身する。だが――
「――な、なんやコレはあああああああああっ!?」
サルファは叫んだ。なぜなら、彼女の体の一部にないはずのものが存在していたからである。
股間部から黒く長くそびえ立ち、スカートを持ち上げる、肉棒が。
『何って、おちんちんですよ?』
「は、はぁ!? どういうつもりやベーゼ!」
『あら、まさか自分には何のハンデもなく戦えると思ってたんですか? 甘いですねぇマジアサルファ。あなたはこの迷宮にいる間ずっとそのおちんちんを付けて戦うんですよ』
「訳分からん! そんな事してあんたらに一体なんの得が――」
『じゃ、頑張ってくださいねー』
そこで一方的に声は消え、目の前の魔物達が一斉に襲いかかってくる。サルファは未だ混乱しながらも、きっと目の前の敵を見据えた。
「くっ、ほんま意味分からんが、今はそんな事言ってる場合やないか……!」
サルファは彼女の魔法である巨大なガントレットを出現させ、目の前の魔物たちを殴り飛ばしていく。すると、その瞬間だった。
「――うっ!?」
彼女は思わず片膝を付く。彼女の全身が急に熱くなり、急激な衝動が彼女を襲ったのだ。
サルファはその衝動の名を知らないわけではなかった。それは、性欲だった。
――なんやこれなんやこれなんやこれ!? なんでこんな急に!?
動揺しながらも自分に付けられた男根を見下ろすサルファ。それは、ビンビンにそそり勃ち固くなっていた。
「こいつの、せいか……っ!」
サルファはガントレットを解除し、肉棒を引き離そうと掴む。だが、掴んだ瞬間、激しい快楽が肉棒から全身に駆け巡った。
「あひいっ!?」
サルファは思わず手を離す。今の快楽はまずい。それをサルファは、直感的に悟った。
「クソ……! あいつ……こんな厄介なもんつけおってからに……絶対しばいたるからな……!」
歯を食いしばり、ベーゼへの悪態をつきながら立ち上がるサルファ。そうして、彼女の迷宮踏破が始まった。
迷宮は一筋縄ではいかなかった。迷路のように入り組んだ通路に、次々と襲ってくる魔物。
それを打倒するたびに増大していく性欲。だがそれに飲まれてはいくまいと、歯を食いしばり戦うサルファ。
こうして彼女は性欲と戦いながら迷宮を進んでく。そうすると、彼女は少し広い空間に出る。
そこは一本の橋が架かっており、周りは深い水たまりになっていた。
「なんやここ……」
サルファは警戒しながらも橋を渡る。すると、橋の真ん中ほどに辿り着いたときだった。
ザパァ! と水中から何かが飛び出してくる。その奇襲にサルファは対応できず、手足を拘束されてしまう。
「こ、今度は一体なん……」
そしてその襲撃者の姿を確認するために目線を向けたサルファは、思わず固まってしまった。それは、タコだった。巨大なタコだった。
「ひ、ひいいいいいいいいいいっ!?」
サルファは悲鳴を上げた。
「ウ、ウチタコは無理や……! 無理なんや……!」
今までにない怯えた表情で身を捩るサルファ。だが、そんなサルファをあざ笑うかのように巨大タコは触手を伸ばしていき――
「――ふびゃあっ!?」
彼女の男根に、触手を巻き付かせたのだ。
「な、何考えて……!?」
サルファは怯えながらも触手が巻き付いた男根を見る。すると、次の瞬間その触手は男根をしごき始めたのだ。
「おっ、おおおおおおおおおおおっ!?」
激しくしごかれるサルファにつけられた男根。そこからものすごい快楽が襲ってきて、サルファは思わず情けない声を上げる。
ぐちゅぐちゅとした触手のぬるつきはちょうどいいローションとなり、快感を増していく。その結果、それはすぐ訪れた。
「ほっ、ふわあああああああああああっ!?」
サルファの男根から白濁液が勢いよく噴射される。射精である。サルファの頭に衝撃的な快楽が奔る。
――何やコレ何やコレ何やコレ!? 気持ちいい! 気持ちいいいいいいいいい!?
「お、おおおおおおおおおおおおおおおおお……!?」
迸る快楽を言葉にできないサルファ。今の彼女は、とても情けない顔をしていた。
すると、巨大タコは急にサルファへの拘束を解き、橋に戻す。そしてずぷぷと水中に戻っていった。
「あ、あああ……」
だがサルファは動けなかった。あまりの快楽の余韻に、動くことができなかったのだ。結局、彼女が立ち上がって再び進み始めるのに五分ほど必要になった。
「はぁ……はぁ……」
サルファは迷宮を進んでいく。魔物を倒しながら迷宮を進んでいく。だが、彼女の心境は橋を越える前とは明らかに変わっていた。
――出したい出したい出したい出したい出したい出したい出したい出したい出したいっ!
襲ってくる性欲が、桁違いになっていたのである。頭をぐるぐると駆け巡るのは射精したいという感情ばかり。だが、サルファはそれを必死に押さえつけようと奮闘していた。
「あかん……こんな感情に飲まれたらあかん……! 魔法少女は、正義の味方は性欲なんかに負けへん……!」
彼女を支えているのは魔法少女としての矜持だった。正義の魔法少女は悪の卑劣な罠に屈しない。それが彼女を支えていた。大切な仲間を変えてしまったベーゼへの敵愾心が、彼女を突き動かしていた。
「待っとれよ……マジアベーゼ……! 小夜も、はるかも、ウチが助けたる……!」
壁に手を付き進みながら言うサルファ。そんなときだった。
「あら、さすが随分と威勢がいいのね」
聞き覚えのある声が、彼女の耳に入ってくる。
サルファはいつしかまた小さな広間に出ていた。そして、そこに待っていたのは知っている顔だった。
「……アズール!」
そこにいたのは元マジアアズール、現スレイブアズールだった。黒い巫女服をまとい、過去の彼女ならしなかったような悪辣な笑みでサルファを見ている。
「何しに来たんや……まさか、また正義の心を取り戻したっちゅうわけでもないやろ?」
「ええ、残念ながらね。それにしても、随分と辛そうじゃない。そんなおちんぽビンビンにしちゃって……」
アズールの目線がサルファの下半身に送られる。そこには、今にもはち切れんばかりにビンビンになっている男根があった。
「黙れや……! 誰のせいやと思ってるねん……!」
アズールを睨むサルファ。だが、息を切らし汗をダラダラと垂らしているサルファの視線にはそれほどの力はなかった。
「可哀想ね……あなたもご主人様に下れば楽になれるのに。キヒヒ……」
「はっ、ありえんな! ウチは誰かさんみたいにヘコヘコへつらう猿回しの猿やないんでな!」
「ふーん……」
嘲笑うような笑みを向けてくるアズール。そんな彼女に対し、サルファはガントレットを出し構える。
「あら、私とやる気?」
「そうや……どうせ邪魔してくるんやろ……なら、あんた殴って目覚まさせてついでに脱出もさせてもらうわ!」
そう言って拳を構え駆け出すサルファ。だが、
「っ!?」
サルファはすんでのところで振るった拳を止めてしまう。なぜなら、目の前のアズールが巫女服を脱ぎ始めたからである。
「あ、あんた何して……」
「何って、服を脱いでいるだけだけど?」
アズールの死人のように白い肌がどんどんと露わになっていく。どう見ても敵の前でする行為ではない。だが、サルファは目が離せなかった。
そして、ついにアズールは全裸になる。豊満な胸。美しい肉体の曲線。それにサルファは、言葉を失う。
「ねぇサルファ……私が欲しくない? 今なら、私を好き放題にしていいのよ?」
アズールはサルファの耳元で囁く。それはまさに、悪魔の囁きそのものだった。
「だ、誰が……」
その言葉をひねり出すのが精一杯のサルファ。だが、反して肉棒は今まで以上に固くなり、昂ぶっている。
「そう……でも、気持ちいいわよ……? 生の女の、体って……」
そう言ってアズールはしずかに手を下半身へと持っていく。サルファはそれに視線誘導され、その先を見てしまう。すると、アズールの指先は、そっと彼女の陰部に触れていき、二本の指はそっとその女陰を開いて――
「……あ、あああああああああああああああああっ!!」
その瞬間、サルファはガントレットを解きアズールを押し倒していた。
「きゃっ」
アズールは嬉しそうな悲鳴を上げる。一方で、サルファは必死の形相でアズールを睨んでいた。
「この、このっ淫売がああああっ!」
そしてサルファはアズールの女性器に男根を突っ込む。処女より先に消えた童貞。途端、襲ってくる強烈な快楽。
「がああああああああああああああああああああああああああっ!」
サルファはそれを味わいながらも、必死で腰を振る。
「あんたがっ! あんたが悪いんやからなっ! あんたが裏切らんかったら! あんたがはるかを騙したりせんかったら! あんたが! そんな体で誘惑せんかったら!!」
「あんっ、あんっ! そうよ、そうよサルファ……もっと、もっと激しく……!」
怒鳴りながらも腰を振るサルファに、蕩けた表情でそれを受け入れるアズール。その姿は、まさに獣だった。
「はあっ! はあっ! はあっ!」
「あんっ、あんっ、あんっ!」
パンパンと、広間に響き渡る肉と肉がぶつかり合う音。ぐちょぐちょと、粘つく水音。
動物同士のセックスは、どんどんと激しくなっていく。
「おらっ! 出すで! しっかり覚悟せえや!」
そうして腰を激しく振り続けていたサルファが不意に言う。アズールはそれに答えるように、歪な笑みをニッコリと浮かべる。
「ええ、来なさい! あなたの欲望を! 私の中に吐き出してっ!」
それが、トリガーとなった。
「あっ、があああああああああああああっ!」
サルファはアズールに腟内出しした。大領の精液を、ぶちまけた。その快楽はとんでもなく、サルファは脳が焼き切れるかと思った。
「おっ、おおおおおおおおおおおおおおっ!?」
「ああああああああああああああああああんっ! 私も、私もイくううううううううっ!」
猿のような叫びを上げるサルファに呼応するように、アズールも叫ぶ。そうして、二匹の獣の叫びが広間に響き渡った。
「……ん、ああ?」
サルファは目を開く。どうやら気を失っていたらしい。広間にはもうアズールの姿はなく、残されているのは二人の情事の後の水濡れのみ。
「……ウ、ウチ……ウチ……あんな猿みたいに……」
自分のした事に驚くサルファ。だが、同時に思い返される強烈な快楽。そして、再びそそり勃つ男根。
「……どんだけ底なしやねん、ウチの性欲」
自嘲気味に言うサルファ。
すると、そんなとき目の前から物音がする。視線を向けるとそこにはやはり魔物の群れ。
だが、それは今までの魔物の群れとは違った。言うなれば、それは女性の姿をした人形だった。裸の女性の姿をしたソレの股間部には丁寧に穴がついており、そこだけ柔らかそうな素材でできている。
それを見た瞬間、サルファは言った。
「そうや、性欲が邪魔なら、解消してけばええんや……」
口角をわずかに釣り上げながら言うサルファ。そうして、ガントレットを構える。
「待ってろやベーゼ……今、行ったるからな……ヒヒ、ヒヒヒ……」
どこか歪んだ笑みを浮かべながら歩き始めるサルファ。そうして、サルファは迷宮を再び進み始める。
だがそれは今までとは違う。サルファは、倒した魔物を犯し、性欲を吐き出しながら進んでいったのだから。
サルファは魔物を壊し尽くさない程度に殴り飛ばし、それに付けられたオナホールに男根を突っ込んでは射精して進んでいく。
襲いかかってくる魔物にはみなオナホールがついており、サルファはどんどんと欲望を吐き捨てていった。
だが、同時に不満も溜まっていた。オモチャでは、先程感じたアズールの膣穴の快楽と比べると、どれも物足りなかったからだ。
アズールを犯していた快楽と比べるとどれも劣り、いまいち消化不良を感じる。そんな小さなイライラはどんどんと積み重なっていき、より性欲を加速させていく。
「もっと……もっと穴を……性欲を解消せんと……!」
それが焦燥を呼び、また性欲を呼ぶ。そうして、彼女の頭はどんどんと性欲に支配されていく。
「もっと……もっと……!」
目は血走り、息は荒く、足取りはおぼつかない。だが確実に彼女は出口に近づいて行っていた。
そんなときだった。
「……あ?」
はっきりしなくなっていた視界に、ある影が映ったのである。それは人の形をしていた。きっとまた新たな魔物だろうと、サルファは思った。
「……! ……!」
その魔物は何かを叫んでいるようだった。だが、サルファはそれを聞き取れなかった。
「なんやうるさい魔物やな……黙って、ウチのコキ穴になれや……!」
サルファはその魔物を殴り飛ばし倒したあと、両腕を掴んでいつも通り男根を穴に突っ込む。
「……お?」
すると、その穴は他とは感触が違った。まるで生の女性器のような気持ちよさがあったのだ。
「へえ……なかなかいい穴しとるやん……これは楽しめそうやわ……」
「……! ……!」
目の前の魔物はなお何かを叫んでいる。だが、それは相変わらずサルファには届かない。
「ああうるさいわ……すぐ済ますからちょっと黙っとれや!」
腰を振るサルファ。そのたびに、上質な快楽が男根から伝わってくる。
「あああああっ、これやこれ……! これが欲しかったんや……! ああ、気持ちいいわ……ヒヒ!」
乱暴にただ自分の性欲を解消するためだけに腰を振るサルファ。魔物はどうやら泣き叫んでいるようだったが、そんなもの聞くに値しないとより乱暴に扱っていく。
「ああ、そろそろイくわ……これはいっぱい出るさかい、壊れんように踏ん張りや!」
「……!? ……! ……!」
必死の抵抗を見せる魔物。だが、魔物がサルファに力で勝つことはなく――
「うっ、ううううううううううううっ!」
サルファは射精した。歯を食いしばりながら、とても幸せそうな顔で。その射精量は、アズールで脱童貞したときに勝るとも劣らなかった。
「……ふう、良かったわあ」
男根を抜くサルファ。つつっと精液の糸を引く男根。サルファは満足げな顔でその場を去ろうとする。
「……サル、ファ……」
だが、そのときだった。背後から、先程使い捨てた魔物から、知っている声がしたのだ。
サルファは振り返る。すると、そこにいたのは――
「――はる、か?」
そこにいたのは、花菱はるかだった。はるかが、虚ろな目でその場に倒れていたのである。股から、破瓜の血を流して。
「……え?」
途端、サルファの頭の中に、先程の声の正体が溢れ出てくる。
『サルファ! やっと会えた!』
「あ……」
『止めてサルファ! 正気に戻って!』
「ああ……ああ……」
『いやあああっ!? 中に出さないでっ! 助けて、助けてええええええええっ!』
「あああああああああああああああああああっ……!?」
崩れ落ち、頭を抱えガリガリと搔き始めるサルファ。
「ウチ……何てこと……嫌がるはるかを、まるでモノみたいに……あ……ああ……こんなの、正義の魔法少女がすることやない……友達がすることやない……うちは、魔法少女も、はるかの友達も、失格や……あ……ああああああ……」
ガリガリと、血が出るまで頭を掻きむしるサルファ。
「ああああああああああ……ああああああああ……」
その表情は深い絶望に染まっている。
「……ヒ、ヒヒ。ヒヒヒヒヒヒヒ……!」
サルファは嗤う。涙を流しながら、指を血で染めながら、嗤う。
「ヒッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……! ああ、そうや! うちはもう、魔法少女でもなんでもない……! ただの、ただの性欲に狂った猿や……! ヒヒ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……!」
彼女が笑っていると、いつしか周囲の風景が変わっていた。迷宮がなくなり、無機質な壁に囲まれた室内にいた。ナハトベースだ。
目の前には、ベーゼが立っていた。
「おめでとうございますサルファさん、無事迷宮を踏破しましたね」
「ヒヒヒ……」
ベーゼを前にしても焦点の合わない目で笑っているサルファ。そんなサルファに、ベーゼは優しい声で言う。
「さあ、あなたの望みを言ってください。なんでも叶えてあげますよ。ここから出してあげる事も、もっと快楽を味わう事も、なんでも……」
「もっと、快楽を……?」
その言葉に、サルファはベーゼを見る。ベーゼは、そんなサルファにニッコリと笑いかける。
「はい、あなたが望むのでしたら、ですが。でもサルファさんはそんなこと望みませんよね。だって、あなたは魔法少女なんですから」
そんなベーゼの足を、サルファは掴む。そして、言う。
「……れ」
「え? なんですって?」
「もっと、ウチに快楽をくれや! ウチもう、正義とか魔法少女とかどうでもええねん! もうただ気持ちよくなれれば、それでええねん! お願いや! もっと、もっとウチに雌穴くれや! な、頼むわ! ベーゼ! いや、ベーゼ様! ご主人様ぁ!!」
媚び、狂った笑みでベーゼにすがり言うサルファ。そんなサルファに、ベーゼは言った。
「……ええ、いいですよ」
そして叩かれる鞭。直後、サルファは三角フラスコの中に閉じ込められる。そのフラスコの中に注がれるは黒く粘ついた液体。
「ヒヒヒヒ……もっと、もっと気持ちよく……ヒヒヒ……」
サルファはいつまでも笑いながら、黒い粘液に沈んでいった。
そして……。
◇◆◇◆◇
エノルミータの襲撃により、街は混乱に包まれていた。
本来人々を守るはずの魔法少女はなぜか現れず、魔物達が好き放題暴れている。
「おらあっ! もっとマンコ締めんかいっ!」
その中心に、彼女はいた。黒いチャイナ服をまとい、頭から二本の紫色の角を生やしている彼女。チャイナ服のスリットから伸びた黒い男根で女を犯している彼女。
その名は――
「どらどらぁ! このスレイブサルファ様の肉オナホに選ばれたんやから、もっときばったらどうや!」
――スレイブサルファ。かつてのマジアサルファが、魔物に堕ちた姿である。
「うっ、出るで! しっかり受け止めや……!」
サルファは道具のように扱っている女にお構いなしと射精する。そして、ある程度出すと捨てるようにその女性を投げ捨てる。
「はああ……緩い穴やったなぁ……これだからガキ放り出した雌の穴はあきまへんのや……まあでも、体付きは好みやしウチの肉オナホ二十号にはしてやるわ。感謝せえや」
彼女がそう言うと女は足元に現れた闇の中に消えていく。
それを見届けることなく、サルファはニコニコとした顔で街を歩き出す。
「はぁ、本当に楽しいわぁ。抵抗できない雌を犯すのに勝る喜びはありはしまへんなぁ……ヒヒヒヒ」
邪悪な笑い声を出しながら次の得物を探すサルファ。
そんな姿を上空で見ている影があった。ベーゼだった。
「ふふ、サルファさんいい姿……。さて、彼女はどうやって堕とそうかな……」
ベーゼがそう言って振り返った先には、気を失い、十字架に貼り付けになったはるかの姿があった。
そんなはるかの姿を見て、ベーゼは恍惚としながらそっと自らの女性器を撫でるのだった。