もしもマジアベーゼ様が悪堕ち性癖に目覚めていたら 作:詠符音黎
はたして彼女達は正義の心を取り戻す事はできるのか!?
世界は一体どうなってしまうのだろうか!?
「世界征服はしないのか、ですか?」
マジアベーゼはナハトベースでそう聞かれてキョトンとした顔で返した。
彼女にそう聞いたのは元マジアマゼンタ、現スレイブマゼンタである。
側には同じくベーゼの配下となったスレイブアズール、そしてスレイブサルファがいる。
「はい。この世界の虫けら共はすべて偉大なるご主人様の家畜となるべきです。虫けら共は唯一絶対なるご主人様の下に着くことが唯一の存在意義だと思います」
マゼンタは両手を組み合わせながら言う。魔物に堕ちて以降、マゼンタにとって人間は虫けら以下の存在になっていた。
「うーん、私そういうの興味ないんですよねぇ。あなた達が堕ちるのはとても楽しませてもらいましたが、世界をどうこうしたいという気持ちはあまり……」
「そうですか……」
シュンと肩を落とすマゼンタ。
ベーゼはそんなマゼンタの頭にそっと手を置いて撫でる。
「でも、あなた達が何かしたいというのなら私は止めませんよ」
「本当ですか!? じゃあ、いくら虫けら共をオモチャにしても……!」
一転、ぱぁっと明るい笑顔になるマゼンタ。彼女にベーゼは微笑みかける。
「ええ、もちろん。元魔法少女だったあなた達が思いのまま悪を働く……その姿は私を満たしてくれますから」
「ありがとうございます……! やはりご主人様は偉大なお方です……!」
ベーゼに深々と感謝するマゼンタ。
そしてすぐさまアズールとサルファの方に振り返って言う。
「さあ行こうアズール! サルファ! いっぱい遊んでこよう!」
「もう、急に張り切るんだからマゼンタったら。落ち着きなさい、人間共が私達から逃げられるわけないでしょ?」
「せやなぁ。まあでも気持ちは分かるわ。うちもそろそろ新しい肉オナホ欲しかったところやし」
楽しそうに談笑しながらナハトベースを歩いていく三人。
そんな背後をベーゼはニコニコしながら見つめていた。
「楽しそうだねーベーゼちゃん」
そんな彼女にどこからともなく現れたレオパルトがベーゼに背後から抱きつきながら言う。
ベーゼはそんなレオパルトに笑って言う。
「ええ。だってあの気高く眩しかったトレスマジアが今や欲望と悪意の塊になっている……それを眺めていけるなんて、とても楽しいじゃないですか」
「おっ、クソヤバ~。でもそんなベーゼちゃんも好き~」
ベーゼの顔に頬をスリスリするレオパルト。
そんなレオパルトの頭を軽く撫でつつ、転移していく三人の姿を見て、ベーゼは言った。
「さて、期待していますよ。トレスマジア……いいえ、トレススレイブ……」
◇◆◇◆◇
「さーて、どこからせめよっかなー」
街に転移し、上空から街を見下ろすマゼンタ。彼女はウキウキした様子で言った。
だがそんなマゼンタに、アズールが言う。
「まってマゼンタ。ちょっと思ったんだけど、ここからは私達別々に行動しない?」
「え? なんで?」
「だって私達、やりたい事はわりと別々でしょ? マゼンタは人間をいたぶりたいし、サルファは女を犯したい。そして私は純粋に気持ちよくなりたい。これなら独自に行動したほうが楽しめるんじゃない?」
「やね。ウチがメスマンコ楽しんでる中でマゼンタに数減らされたらかないまへんわ」
「もー私そんな見境なしに虫けらオモチャにするかなー?」
「するわね」
「しますなぁ」
「うう……」
二人に言われて少し気落ちするマゼンタ。そんなマゼンタに二人は笑いかける。
「まあそういうことよ。お互いが気持ちよくなるなら、そこら辺は尊重したほうがいいって事」
「じゃ、ウチは街の北側に行かせてもらうわ。あっちは歓楽街やからいいマンコ揃ってそうやし……ヒヒ」
口角を上げながら言うサルファ。一方でマゼンタも少し考え込むように人差し指を顎に置く。
「うーん……じゃあ私は逆に南側に行こうかなぁ。被っちゃ悪いしね。クスクス」
「それなら、私はここらへんで楽しませて貰うわね。まあご主人様がくれる快楽には劣るでしょうけれど……それなりに楽しめるでしょう。キヒヒ」
三人が三人とも、おぞましい顔で言う。
こうして三人の元魔法少女は、魔物として街の人間で欲望を満たし始めるのだった。
「そうよ……もっと必死に舐めなさい……何せ、あなたの命がかかってるんだから……キヒヒヒ……」
アズールは股間部を晒し、目の前の女に舐めさせていた。
その女性の足元は紫色の氷で凍りついている。
他にも周囲には下半身を氷結させられ動けない人達が多数いた。紫色の氷と雪に支配されたそこはまるで極寒の雪国だ。
そんな中でアズールは一切寒がる様子はなく下半身を露出していた。
「ん……れろ……れろ……!」
怯えながらアズールの秘部を舐める女。
だが、そんな女を見ながらアズールはため息をつく。
「はぁ……もういいわ。クンニ一つできないなんてなんて情けない人間なのかしら」
アズールがそう言い手をかざすとその女性の体がみるみると凍りついていく。
「い、いやぁ!? 助けてぇ! もっと! もっとうまくやりますから!」
「あなたはもう不合格なのよ。さようなら」
冷たい目線で女を見下すアズール。直後、女は氷漬けになり、その氷漬けになった女をアズールは無言で粉々に砕いた。
「さて……次は誰がいいかしらね」
周囲を見渡すアズール。誰もが怯え、逃げようと必死に体を動かすも氷により動くことができない。
「そうね。次はあなたで試してみましょう」
「ひっ!?」
アズールは近くにいた別の女に近寄る。OL風の女性だった。女は軽い悲鳴を上げて顔をこわばらせる。
「い、いやぁ……!」
「どうせ逃げられないんだから諦めなさい。でもそうね……ただクンニさせるだけだと芸がないわね……せっかくだしアレを使ってみましょうか」
アズールはそう言ってあるものを取り出す。それは一見すると泥の玉のようだった。それを見てより怯える女。だがアズールはそんな女の様子を一切気にする事なく、一瞬にして女の服を切り刻み全裸にする。
「キャ、キャアアア!」
「その程度でいちいち喚かないの。さて、それでこれを……」
アズールはその泥玉を女性の股間につける。すると、なんとその泥玉は女性の股間に張り付き、みるみるうちに黒い男根へと姿を変えたのだ。
「な、ナニコレ……!?」
「ふふ、これはご主人様から頂いたものでね……女にも気軽に男根をつけられる素晴らしいモノなのよ。まあ、普通の人間がつけると射精で生命力を吐き出すから使い勝手はそこまで良くはないんだけど」
「い、命を……!?」
気が動転する女だったが、やはりアズールはそんな様子はお構いなしで、女の拘束を一瞬解除して仰向けに押し倒し、再び手足を凍らせて拘束する。
「感謝しなさい。その価値のない命を、私の中に吐き出せる事をね……!」
そして、女に生やした肉棒を躊躇なく股で咥え込むアズール。
「ああああああ……やっぱりいいわぁオチンポって……」
恍惚とした顔で声を上げる。
そのまま、腰を振り快楽を貪る。
「はあっ! はあっ! 逆レイプも気持ちいいわねぇ……! ご主人様に犯してもらうのが一番気持ちいいけど、これもなかなか……!」
アズールは女にしがみつくような体勢でブンブンと尻を上下に振って女の肉棒を犯す。
対して、女は必死に歯を食いしばって涙を流しながら快楽を耐えていた。
「……っ! ……っ!」
「あら快楽を我慢しているの? 愚かねぇ人間は絶対に快楽には勝てないのよ。さっさと素直になってその命を私に吐き出しなさい……!」
腰の動きをより激しくするアズール。その度に襲いかかってくる快楽に女は耐えられなくなっていき――
「おっ、おおおおおおおっ!? む、無理いいいいいい! こんなの気持ち良すぎるうううううううっ!」
「そうよ! それでいいのよ! さあ! 出しなさい! あなたのすべてを!」
「い、嫌ああああああああ死にたくないいいいいいいっ!」
だが、その言葉が最後だった。女はついに快楽に屈し、射精してしまった。
「んっ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいっん!」
それを受け、同時に絶頂するアズール。その顔はとても幸福そうだった。
「ふう、なかなかの射精だったわよ。……あら? 一発で死んじゃったの? 使えないわね……」
生命力を射精に変え、死んでしまった女にそう言うとアズールは立ち上がって膣から肉棒を抜く。
そして、再び周囲に目をやる。
「さて、次に私に快楽をくれるのは誰かしら……? さあ、あなた達の命を、愛を、私にちょうだい……キヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!」
「はぁ……! はぁ……! ええで! その調子や……!」
サルファは息を荒くしながら生えている男根で同じ年頃の少女を犯していた。
彼女がとても気持ちよさそうな表情をしている一方で、少女の顔には生気がなかった。
それもそのはずで、少女はもう五回はサルファに中出しされていたからである。
「本当にいい穴やなぁお前……! これはウチのお気に入り肉オナホに決定や……!」
少女のそんな姿に一切配慮することなくサルファは腰を猿のように振り続ける。
「ヒヒヒ……! ああええ……チンポの中で精液がめっちゃ煮立ってくるの感じるわ……! そろそろまた出すで……!」
サルファはそう言ってスパートをかける。少女は反応しない。もう反応する気力も残っていなかった。
「うっ、出るっ! あああああっ!」
そしてサルファは怒鳴りながら精液を出す。ものすごい量の精液が少女の中に出される。
精液はどんどんと出され続け、少女の腹はでっぷりと膨れていく。
「おっ、おええええええええっ!?」
ソレだけでは済まず、ついに少女は口からサルファの精液が溢れ出してくる。それほどまでにものすごい射精量だった。
「はー気持ちよかった……じゃ、これからオナホとしてよろしゅうなぁ」
ペニスを抜いたサルファは少女を闇のゲートへと送る。こうしてこれからこの少女は死ぬことすら許されずサルファの性欲解消のために生きるのだ。
「さて、次は誰がええかなぁ」
サルファの性欲は衰えることを知らない。彼女は次の獲物を探すように周囲を見る。
そこには、先程までの姿を怯えた様子で見る女達の姿があった。
「おっ、そこのお前。良さそうやん。ちょっとこっち来て股開いてや」
笑顔で言うサルファ。言われた長髪の女はビクンと体を震わせる。見るからに大人しそうなタイプだった。
「……い、嫌あああああああああっ!」
長髪の女はその場からサルファの反対方向に走り出す。だが、そんな女を追うことなくサルファは人差し指を向けた。
次の瞬間――
「……がっ!?」
紫電が、長髪の女を焼いたのだ。それはサルファの指から発せられた稲妻だった。
「うち、最初に逃げるな言うたよな? 約束守らない奴ってウチ嫌いやねん……って、もう聞こえとらんか。ヒヒッ」
冷たい笑みで言うサルファ。長髪の女は黒焦げになって事切れている。それを見た別の女達はさらに怯え、体を震わせた。
「さ、気を取り直して次いきましょか……そやね。あんたで楽しませてもらおか」
サルファが今度目を付けたのは胸の大きな人妻風の女だった。
女は「ひっ」と声を上げながらも死の恐怖から怖ず怖ずとサルファの前に出る。
「そうや、そうやって素直に来てくれればええねん。しかしでかい胸やなぁ。……せっかくやしコレ使わせてもらいましょか。ほら、とっとと服脱いで」
女は言われた通りに服を脱ぐ。そして跪かせると、サルファはその女の顔に男根を乗せる。
「これ、しゃぶりながら胸でしごいてくれや。そのデカチチならできるやろ?」
「で、でも私そんなのやったこと……」
「ええから。やれや」
あくまで笑顔で、しかしこれみよがしに指を向けて言うサルファ。女はビクリと体を震わせ、震えながら胸でペニスを挟み、口で咥えしごき出す。
「そうや、人間素直が一番や」
必死にサルファの男根を楽しませようと努力する女。大きな胸を両手で持ち上げサルファの男根を圧迫する。
「え、ええやん……その調子で頼むで……!」
顔を紅潮させるサルファ。一方で女は恐怖と戦いながらより胸の動きと舌の動きを激しくしていく。
「お、おお……! 気持ちええ……! 何よりこうして無様に奉仕させるっちゅうんがたまらなく興奮するわ……!」
サルファの表情がだんだんと蕩けていく。女のほうもだんだんと火照ってきてきた。サルファの男根についている精液の残り滓と我慢汁に催淫効果があり、女を昂らせていたのだ。
「はあ! はあ! そ、そろそろ出すで……! しっかりと飲むんやで……! 口離したら許さんからな……!」
その言葉で女は必死になってペニスを深く咥え、力強く胸で締め付ける。それが、よりサルファの男根を刺激した。
「うっ、ああああああああああああああああああああっ……!」
そしてサルファは射精する。なかなかの量の精液が女性の口内に出される。女はそれをこぼすまいと必死に飲もうとする。だがそのあまりの量にすべてを飲み込むことはできず――
「――げっ、げええええっ……!」
口から鼻から、女は精液を吐き出してしまった。
「なんや吐いてるん? そういうのちょっと良くないと思いますわ」
「ずっ、ずいまぜん……許じで……」
必死に命乞いする女。そんな女を見下ろして、サルファは言う。
「……まあええわ。許したる」
「じゃ、じゃあ――」
「――これからウチのチチ奴隷として、チンポ気持ちよくしてくんなまし」
笑顔で言うサルファ。女は絶望した表情になる。そのまま、その女もまた闇のゲートへと消えていった。
「さーて、次はどうしよっかなぁ。ま、選ばれたやつは頑張ってウチを満足させるんやで? そうすれば、もしかしたら生き残れるかもしれんからな。ヒッヒヒヒヒヒヒ……!」
「はぁ、これで終わり? 本当に人間って脆いねぇ」
マゼンタは落胆したようにため息をつく。
彼女の周りはまさに地獄絵図だった。車は黒煙を上げ、建物はボロボロで、至る所に死体が散乱している。
すべてはマゼンタの仕業であった。
「もうちょっと楽しませてくれると思ったのになぁ。もっと頑張ってほしかったな」
そう言って彼女が足蹴にしたのは、カーディガンを着た女の遺体だった。
女の遺体は体中がボロボロになっており、ひどい拷問を受けたのが一目で分かった。
その女の遺体に駆け寄ってくる姿があった。セーラー服を着た少女である。
「お母さん……お母さん……!」
その少女はマゼンタがいたぶった女の娘だった。
少女は涙を流しながら必死に体をさすっている。
だが答えが返ってくることもない。それは当然少女も分かっていた。だが、それでも少女は語りかけ続けていた。
「お母さん……! お母さんっ……!」
「ふあぁ~……」
一方でマゼンタは退屈そうにあくびをする。そんなマゼンタを、少女は睨んだ。
「あんた! どうしてこんな事するのよっ! 私達が……私達が何したって言うの!?」
「え? そうだなぁ、何かしたかって言われると、別に何もしてないんじゃないかな?」
「じゃあどうして……!」
涙を流しながらも怒りの表情で言う少女。そんな少女に、マゼンタは満面の笑みで言う。
「そんなの、あなた達が人間だからに決まってるじゃない!」
「……は?」
意味がわからないという顔をする少女。そんな少女に、マゼンタは笑顔のまま続ける。
「私ね、人間って大嫌いなんだ。薄汚くて弱くて群れててその癖自己中で……何もかもが嫌いなの」
マゼンタは少女に近づきながら言う。少女は訳が分からず動くことができない。
「そんな人間に、虫けらにできることなんて私のオモチャになることぐらいでしょ? だからむしろ感謝して欲しいんだよねぇ。私のオモチャになれることに」
「く、狂ってる……!」
「そうかもね。でも、私をそうさせたのはあなた達人間だよ?」
マゼンタは少女の顎をくいと持ち上げ言う。その瞳の闇の深さに、少女は身震いした。
「え……」
「あなた達人間の醜さが、私を変えてくれた。だから、感謝もしているの。おかげで、崇高で美しいご主人様の家畜に私はなれたんだから……クスクス」
冷徹さを感じる嗤いに、少女は心まで凍りつきそうな恐怖を感じる。
だが、必死でそれを抑え、マゼンタに向かって言った。
「あ、あんたなんか……魔法少女が、トレスマジアが来てくれれば! すぐ退治されちゃうんだから!」
「へぇ……」
あくまで笑みを崩さないマゼンタ。そんなマゼンタに少女は言い続ける。
「魔法少女は! 正義のヒロインは絶対負けないの! あんたみたいな悪い奴は絶対に許さないの! 特にうちの街のトレスマジアは強くて! 可愛くて! かっこいいんだから! だからあんたなんか絶対に――」
「――っぷ、あっはははははははははははははははははははっ!」
少女の言葉を遮るように、マゼンタは大声で笑った。嘲り笑った。少女は何がなんだか分からず目を白黒させる。
「な、何がおかしいのよ……!」
「だって、そんなの笑うに決まってるよ! トレスマジアが助けてくれる? ありえないんだよねぇそれ。残念ながら、あなた達のすがる希望はもうないんだよ?」
「ど、どういう意味よ……!?」
「知りたい? どうしてか知りたい? 知りたいよねぇ? でもね……教えてあーげない。クスクスクス……!」
すると、少女の体がだんだんと沈んでいく。マゼンタが転移ゲートを召喚し、彼女の体を飲み込み始めたのだ。
「ひっ、これは……!?」
「あなた、生きがいいし私のオモチャにピッタリだから存分と可愛がってあげる……大丈夫、いくら死にたくても、死にそうになっても回復して、私が飽きるまで大事にしてあげるから……」
「い、嫌……嫌あああああああああああっ!?」
絶叫する少女。だがそれも虚しく、少女は闇の中に消えていったのだった。
「ああ……楽しいなぁ、虫けら共を弄ぶの楽しいなぁ……ご覧になられていますかご主人様ぁ……あなたの家畜のありのままの悪しき姿を……クスクスクス……」
◇◆◇◆◇
ベーゼはかつての魔法少女達の姿を、トレススレイブの姿を空中に表示させた画面越しに椅子に座りながら見ていた。
「いいですねぇ……とてもいいですねぇ……倫理も正義も捨て、ただ欲望のままに他者を蹂躙する姿……美しいですねぇ……」
そういうその顔はとても満足げだ。恍惚とまでしている。
「でも……」
しかし、そこでベーゼは席から立ち上がり言った。
「もしかしたらこの世界はもう袋小路なのかもしれないね……」
ベーゼはそっと手に持った鞭を撫でる。
「魔法少女が悪に堕ちた頃……いつしかヴェナさんは消えていた。きっとこれは、今の私達があの人の意に沿わなくなったって事なんだろうね。それに今の私達に勝てる魔法少女はこの周辺にはいない……私は、一つの魔法少女達の物語を終わらせたんだろうね」
少し寂しそうな顔し俯くベーゼ。
だが、すぐに顔を上げ笑う。
「私はきっといつか魔法少女に倒される。悪の幹部を倒すのはいつだって魔法少女だから。魔法少女じゃないといけないから。けれど、それは今じゃない。彼女達じゃあない」
ベーゼは両手を上げ、高らかに言う。
「いつかこの国にいる誰かが! この国にいなければこの世界の誰かが! この世界にいなければ別世界の誰かが! 私達に立ち向かってくる! ならば私達はそれに全力で立ち向かおう! すべてを掛けて戦い、蹂躙し、侵略し、こちら側へと堕としてあげよう! 私の悦楽を、彼女達の快楽を満たすコマになってもらおう!」
狂気の笑みを浮かべるベーゼの顔には黒き星が満ちていた。目を見開き、とても楽しげに声を上げていた。
「いつか私達を打倒する魔法少女が現れるまで! 輝く魔法少女はみぃんな、私のモノにしちゃおう……フフフ、アッハハハハハハハハハハハ……!」
エノルミータ総帥マジアベーゼ。
彼女の家畜、トレススレイブ。
彼女らの欲望が終着する果ては、未だ見えない……。