初めての執筆なので暖かい目で見ていただけるとありがたいです。
キリがいいのでとりあえず今回は導入までです
「がっ!はあっ、はあっ…痛ってぇ」「さっきよりは動きが良くなってるが、もっとやれるはずだ」「そろそろ掴めよ」「押忍!」
高専の敷地内にある道場で、俺は師匠-九十九由基と組手をしていた。
ここまで30戦、全敗。俺は師匠に触れることさえできない。
正直言って、マジでキツい。あの人結構ガチめに殴ってくるし、何ならたまに呪力込めてる。もしかして師匠怒ってる?なんで?
「ほら、もう一戦やるぞ」師匠が見下ろす。汗だくのその顔には笑みが浮かんでいた。「私の推薦で昇級したんだ。ガッカリさせるなよ」
いや、この人は単に人と殴り合うのが好きなんだ。俺には理解出来ないが。戦闘民族かよ。金髪だし。
呪術師はある程度イカレてないと続けられないと学長が言ってたが、どうやら師匠も例外では無いらしい。
美人でいい身体もしてる師匠に男の影が全く無いのを不思議に思っていたが、この性格なら納得か。まあ悪い人じゃないんだけどな。あの人と痴話喧嘩でもしたら確実に病院送りになるだろうな。
いや、そんなことより、このままじゃ俺が病院送りになる。師匠はまだ続ける気だが、俺は床に寝転んで息をするので精一杯だ。
「し、師匠…今日は…もう…」「なんだ、もうへばったのか?根性無いなぁ」
いい加減にしろ、この特級ゴリラ。体力おばけ。行き遅れババア。
心の中で悪態をつく。もちろんこんなこと口に出せば師匠にミンチにされるからな。
「で、でも、もういい時間じゃないですか」必死に師匠を説得する。「師匠もしばらくは日本にいるんでしょう」「続きは明日以降にでも…」
「まあ、確かにな」窓から夕日が差し込んでいる。
「今日はここまでにするか」助かった。今日はさっさと寝よう。明日筋肉痛エグいだろうな。
一応「明日以降」と保険をかけておいたが、まあ師匠の事だ。明日もやることになるだろう。ああ、師匠選び間違えたかな。東堂先輩も別ベクトルでイカれてるし。乳とケツに惹かれた過去の自分を恨む。
「だが条件がある」まだなにかあるのか。今日はもう解散でいいだろ。
「この後飲みに付き合ってくれ」
はあ?いきなりどうしたんだ。ずっと独身で人肌が恋しくなったか?
「まあ、君の昇級祝いも兼ねて、だ」「もちろん私が奢る。君は一人暮らしだろう?」「学生がいかに金欠かはよく分かってる」「おまけにこんな美女と飯が食えるんだ。断る理由があるか?」
なんだこいつ。どんだけ寂しいんだ。俺は今すぐにでもベッドに飛び込みたいってのに。
「まあどうしても行きたくないならいいんだ、無理強いはしない」
「一時間休憩取った後にまたやるぞ」いや無理強いしてるやん。
「わ、わかりました」「一緒に夕飯食いに行きましょう」ああクソ、俺の休息が…
こうして俺は、満身創痍の体をなんとか動かしてこの行き遅れババアと居酒屋へ向かうことになった…
そのうち次も書きます
文法などのアドバイス、大歓迎です