※この作品はR-18です。

ギニューのボディチェンジ   作:プニたけっち

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今回は18号の入れ替わりです、以前ギブアップしたお題ですが再度挑戦してみました。パラレルワールドとは実に助かるネタですね。


ギニューと18号の入れ替わり

岩山が多く並ぶ土地の中に一か所だけ不自然な鉄でできた扉が存在していた。中には多くの高性能コンピューターが備えられらており培養液や人型カプセルが並べられている。だが入口の鉄扉が内側からへこみだし、ついには轟音をあげて鉄扉が蹴り飛ばされ別の岩山に激突し土煙をあげた。中からはドクターゲロと呼ばれた老人の生首がゴロンと転がり、それを全く気にせずに一組の男女が中からツカツカと靴音を立てて歩いてきた。

 

「ふう、やっとこの忌々しい爺を殺せたな18号」

 

「全くだね17号、あのコントロール装置さえ使われなければあんな爺なんて…あの通りだしね」

 

互いに17号18号と呼び合う男女は手に残る血とドクターゲロの苦悶に満ちた生首を面白そうに眺め楽しそうに笑った。

 

黒髪の男は17号で金髪の女は18号、二人はドクターゲロによって改造された人造人間であり二人の使命はかつてレッドリボン軍を壊滅させた孫悟空の抹殺である。しかし二人にとってはそんな事知った事ではない、なにしろ孫悟空はウィルス性の心臓病でこの世を去っているのだから。

 

「さて、これからどうする17号 ? 」

 

「そうだな…そこら辺の車でも使って人間をひき殺してやろうか ? 」

 

「賛成、あたしって人間大嫌いなんだよね。ああ思い出しただけでもむしゃくしゃするよ ! 」

 

18号が人間嫌いな理由は不明であるが非常に物騒な事を口にする二人。このままでは二人が言う通りこの世は絶望に包まれてしまうだろう、何しろ今の二人はドクターゲロが作り出した人造人間の中でも特に戦闘力が高い上に半永久的に活動できる戦士なのだから。その戦闘力は超サイヤ人になったベジータをも上回る…。

 

だがこの岩山に紛れていたドクターゲロの研究所にも一人…否、一匹の招かれざる客が来ていた。

 

「ん ? おい18号、あんな所に変なカエルがいるぞ」

 

「あ、ホントだ。見た目も気味悪いね。新種かな ? 」

 

研究所から少し離れた場所に木の棒を杖代わりにして歩いている水色の皮膚をしたカエルが歩いていた。相当喉が渇いているのか腕で汗を拭いヒィヒィ言いながら一歩一歩何とか進んでいる。その首には不釣り合いな首輪のような機械がまかれている。

 

「ねえ17号、あのカエルで憂さ晴らししない ? 」

 

「いいな、人間を見つける前に軽く遊んでやるか」

 

別の世界線であれば破壊活動はしても無駄な殺しはしない二人であったがこの世界では二人の凶暴性は非常に高かった。まだ何もしていない小動物を殺そうとしているのだから…。早速18号は空を飛びカエルの前に立ちはだかった。

 

「ふん、ひと思いに吹き飛ばしてやろうか…それとも踏みつぶしてやろうかな ? 」

 

18号はカエルの前で右足をカエルに押し当てる。いつでもお前を殺せるぞと言外にちらつかせながら…だがふと18号は奇妙に思う。

 

(おかしい、普通生物なら悲鳴をあげて逃げないか ? )

 

18号の言う事は実にごもっとも、確かにその通り。目の前のカエルが普通のカエルならばの話だが。

 

カエルは杖代わりの木の棒を捨てて二足歩行で立つと両手を真横に広げた。

 

「ははっ、今更命乞いかい ? 」

 

そろそろ踏むかと考えた18号だがそれと同時にカエルの様子が変わった。口元がカエルらしからぬ邪悪な表情に変わるが18号の位置からは踏みつぶそうとした足で死角となり目に捉えることができない。

 

「…チェーーンジッ ! ! 」

 

カエルがそう発声したと思うと金色に全身が発光し始める。

 

「なに… ? な、か、身体が動かない…」

 

ようやく異変に気が付いた18号だがカエルが発した謎の力により金縛りにかかり身動きが取れない。

 

「女よ、貴様の身体をいただくぞ ! 」

 

「か、身体…ッ ! ? 」

 

人間の言葉を話し出したカエルの怪光線が急角度から発せられ18号の口腔内に直撃、18号の身体もまた激しく発光する。

 

「お~い18号、いつまでカエルと遊んでるんだ ? 」

 

遠く離れた位置から声をかける17号だが油断しており事情を全く把握できない。

 

(声が…出ない、助けて17号 ! ? )

 

18号もカエルも微動だにせず、二人が動き出したのは全身の発光が収まった後であった。

 

* * *

 

「な、なにが起きたんだい… ? なんだこれは…なんで石がこんなにデカく…これ、靴の裏 ? 」

 

カエルが意識を取り戻すと目の前の世界が全て様変わりしていた。足元の石ころは巨大な岩石と化し吹きすさぶ風は突風となった。そして自分の頭上にあるのは18号が履いているブーツの靴底…。

 

「…ふふふ、ついに手に入れたぞ。強くて若い身体をなッ ! 」

 

18号は人が変わったように両手を天に掲げ高らかに叫ぶ。

 

「この身体は実によい ! ふんッ ! はあッ ! 素晴らしい ! 前の身体よりも強くしなやかだ ! スペシャルファイティングポーズも良く決まるぞ ! 」

 

18号は大喜びしているようで片足立ち、両足でひし形を作り両手を前に突き出しポーズを取ったりと奇妙なポーズをカエルしかいない空間に披露していた。

 

「美しい…やはり強い身体にこのポーズは映える…ああッ ! もう手放さないぞ ! 」

 

「だ、ダサ…ってかなんだよお前 ! あたしに何をしたんだよ ! ? 」

 

カエルが頭に青筋を浮かべながら18号に向けて怒鳴りつける。それを見た18号はニヤっと笑うとカエルを摘み自分の目線まで持ち上げてきた。

 

「は、放せ ! 」

 

「ククク…感謝するぞ女、こんなにも強い身体を俺に差し出してくれるとはな。代わりに貴様には俺が今まで使っていたカエルの身体をくれてやろう。嬉しいだろう ? 」

 

「カエルだって ! ? …あたしの手が…あたしが目の前に…あたし、本当にカエルに… ? 」

 

今まで怒りで周りが見えていなかったカエル…18号はようやく自分の置かれている状況に気が付いた。目の前にいたカエルに身体を入れ替えられた、自分は醜いカエルにされカエルは自分の美しい身体を奪い取った。

 

「か、返…」

 

「返せとか言うのだろう ? 返すわけがないだろう、こんなにも強い身体を。自分が強いからいつでも倒せると高をくくって仕留めずにいた大マヌケにはお似合いの姿だ ! 」

 

18号の大笑いが荒野に響く。さすがに様子がおかしいと感じた17号が18号の方へ飛んでくるが時すでに遅し。

 

「おいおい18号、いい加減にしとけよ。なに遊んでるんだよ」

 

「た、助けて17号 ! こいつに、このカエルに身体を入れ替えられてしまったんだ ! 」

 

はぁ ? と首を傾げる17号だが18号の様子に異変を感じ距離を取る。

 

「…お前18号じゃないな ? お前は誰だ ! ? 」

 

「くく…いいだろう、特別に教えてやろう。トゥ ! 」

 

18号は手に持っていたカエルを放り投げ高くジャンプ。クルクルきりもみ回転しながら17号から少し離れた場所に背中を見せ着地。カエルはグエッと受け身を取れずそのまま岩肌に落ちて悲鳴を上げた。

 

「俺様は、ギニュー特戦隊隊長にしてフリーザ様1の配下、あ ! ギニュー様だぁッ ! 」

 

両手を開いて大きく開いた両足の間から顔を見せるとクルリと半回転、片膝を付き両腕を伸ばし人差し指もピンと伸ばす。最後はジャンプし歌舞伎のように顔を回転しキメポーズ。ギニューの以前の姿では非常にダサいポーズだが18号のような美人がやると非常に絵になるのだから不思議な物である。

 

「やめて、あたしの身体でそんなバカみたいなポーズとるんじゃないよ ! 」

 

「ぬぅ ? どうやら貴様にはまだこの華麗なポーズの美しさがわからないようだな。どれ、一つレクチャーしてやろう」

 

18号はカエルに向けて手を向けると念を送り出した。

 

「な、なんだよこれ…身体が勝手に ! ? 」

 

カエルはその場に立ち上がると突然カエルらしからぬ動きを見せ、先ほど18号が見せたものと似たようなポーズを取り出した。当然カエルがやりたくてやっているわけではない。

 

サイコキネシス…念動力で手を触れずに物体を動かす技である。以前18号…ギニューはナメック星でドラゴンボールを運ぶ際に用いた技だが、小さな体のカエルならば全身を動かすこともお手の物であった。

 

「ふはは ! いいぞ、そのままターンだ ! 」

 

「やめろ ! やめて、助けて17号、こいつを止めて ! 」

 

17号は18号の名乗りを聞いて思案の渦に入り込んでいたがカエルの叫びを聞いて我に返った。

 

「フリーザ…ああ思い出した。たしか父親のコルド大王ごと孫悟空に倒されたマヌケだったな」

 

17号の余計な一言で場の空気が凍りつく。

 

「…貴様、今、何と言った ? 」

 

「ん ? 孫悟空に倒されたマヌケだと…ぐっ ! ? 」

 

今の18号はコルド大王ではなくフリーザに忠誠を誓っている。コルド大王への悪口は百歩譲って聞き逃せてもフリーザへの暴言は到底我慢できないものだったのだ。18号の全力で繰り出した拳は17号のすまし顔に直撃した。

 

「フリーザ様への暴言、万死に値すると思え ! 貴様はこの場で始末する ! 」

 

「いて…ふん。ギニュー程度の相手が俺に勝てると思っているのか ? 今のは不意を突かれただけだ」

 

17号が18号に近寄るとほぼ同時に18号も動く。空中で二人のパンチが激突、一帯の空気が振動し岩山の砂を巻き上げる。

 

「17号 ! そいつは追い詰めれば身体を入れ替えるはずだ。適度に痛めつけてやんなよ ! 」

 

岩にしがみつきながらカエルが17号にエールを贈るがそんなエールが届かないほど17号は戦闘に集中していた。ラッシュの応酬、18号の蹴りを防ぐ17号。18号は一旦距離を取りエネルギー波を放つが17号はバリアを張る。

 

「あれを防ぐか…」

 

「やっぱりそうだ、お前は俺よりも弱い。せっかくの18号の身体も台無しだな。さっさと終わらせるか」

 

17号はフェイントを混ぜながら18号に接近し攻撃を加えていく。18号はその場から動かず攻撃を防ぐ一方であった。

 

「いいぞその調子だよ ! そのまま倒しちゃえ」

 

カエルは踊りながら17号の応援をする。身体の自由は効かないがそれでも声は出せる。そう、まだサイコキネシスは継続中なのだ、18号はまだ加減をしていることにカエルと17号は気が付いていない。

 

一方で18号はガードをしながらほくそ笑んでいた。

 

(やはりな、この身体とあの男は戦闘力にそこまでの差は無い。しいて言うならば男の方が力、この女の方が速さが上といった感じか。しかもこの男は戦い慣れしていない。精々ケンカ程度と言った所だろう)

 

18号は相手の力量を見ただけで大体見破ることができる。実のところ18号の目算は大当たりであり、17号と18号はあくまでドクターゲロに改造されただけの人間であり別に今まで決して勝てないような強敵と戦ってきたわけではない。ここにきて18号は様子見を止めた。

 

「ミルキーキャノン ! 」

 

18号は紫色の光球を複数打ち出す。だがその光球はどれもが大した速度ではなく空中に浮かびゆっくりと移動している。

 

「ははは、なんだその攻撃は。さっきのエネルギー波の方がよっぽど威力がありそうだぞ」

 

「やはりか、貴様の実力はわかった。とっとと終わらせるぞ」

 

18号が17号に急接近し連続蹴りを食らわせていく。17号が攻撃を行おうとするとすぐさま移動し続け様にキックを叩きこみ、次第に後ろへ追い詰められていく。

 

「く、くそッ ! 」

 

「危ない17号 ! 」

 

「貴様なぞに、ぐああッ ! 」

 

第三者の視線だからこそわかった18号の狙い、17号が追い詰められた場所には18号が放ったミルキーキャノンが待ち受けていたのだ。自分からぶつかり爆発のダメージを受けた17号だが18号に腕を掴まれそのまま顔面に何度もパンチを叩きこまれる。手を離されたと思ったら今度は至近距離から強力エネルギー波を打たれる。あっという間に形勢逆転、17号に後がなくなった。

 

「貴様はただ力を振り回している子供のようなものだ。そんな輩に負けるギニュー様ではないわ ! 」

 

「う、うるさい、うるさい ! お前なんかにこの俺が負けるわけがない ! 」

 

「ふん、バカがッ ! 」

 

18号の挑発に乗せられ突進してくる17号に対し18号は再度強力エネルギー波を撃つ。

 

「俺にそんな技が二度も通用するか ! 」

 

17号は再度バリアーを張り攻撃を防ぐもののすぐさま18号は接近戦を仕掛け連続蹴り『デッドリーダンス』をお見舞いする。

 

「ち、畜生 ! なんでギニューなんかに ! 」

 

「大方そのバリアーを張っている間は攻撃できないし物理攻撃は防げないのだろう、今の貴様が俺に勝てるものか ! 」

 

17号や18号が持つバリアーの弱点を突かれた。先ほどのミルキーキャノンでダメージを受けたことで弱点が露呈してしまったのだ。

 

「くそ、こうなれば…」

 

「…むっ ? 」

 

17号が距離を取り離れた場所で力をため始める。エネルギーは電撃となり緑色の帯状へと変化した。

 

「これでお前も終わりだ、食らいやがれ ! 」

 

超電圧爆裂斬、17号のとっておきが18号に向けて放たれる。広範囲に拡大した帯状のスパークは敵を一気に滅ぼす。

 

「よし、これであいつも終わりだ ! 」

 

安全地帯に隠れながらカエルも勝利を確信する。17号も同じ気持ちだろう、だがこれで決まらなければ…。

 

「ふぅ…ぬん ! 」

 

18号はその場から動かずに17号と同じ事をした。つまり…バリアーである。エネルギーを打ち消す人造人間のバリアーは超電圧爆裂斬といえど破れない。それは17号自身の手で証明されてしまった…。17号の目の前には傷一つ受けていない18号だけが残った。ギニューは入れ替わった相手の身体を使いこなす達人であり、18号の身体はもはや本人以上に扱われていたのである。

 

「そ、そんな…」

 

愕然とする17号に対し18号の肘内が決まり地面に叩きつけられる。

 

「終わりだ小僧」

 

真上から18号の声が聞こえ、強大なエネルギー砲『エネルギーウェイブ』が撃ち下される。

 

「あ、ああ…うわああッ ! ? 」

 

「そんな ! 17号、17号 ! ? 」

 

人気が無かった荒野から上がる一筋の光、それは一つの悪が別の悪によって滅びた証でもある。エネルギーウェイブの後には何も残らない、17号は跡形もなく消し飛んでしまったのだった…。後に残ったのは攻撃で空いた大きな穴のみ。

 

「よくも、よくも17号を… ! 」

 

カエルは怒りの形相で18号を睨みつける。だが身体を奪われたカエルでは敵うわけもなく、それ以前にまだカエルはサイコキネシスで身体の自由を奪われたままなのだ。

 

「ふはは、滑稽だな女よ。だがダンスの腕前は上がってきたようだな」

 

サイコキネシスでカエルを躍らせながら18号は笑みを浮かべカエルを持ち上げた。

 

「この身体をくれた礼だ、貴様は生かしておいてやろう。さあ、一緒に来るのだ」

 

「ちくしょう、またかよ ! 放せ、放してくれ ! 」

 

「はーっはっはっ ! やはりこの身体はいいぞ最高だ ! 」

 

大の字を浮かべながら空を飛ぶ18号とサイコキネシスで同じポーズを取らされ18号の後を飛ばされるカエル。18号の高笑いとカエルの悲鳴が大空に響き渡っていった…。

 

* * *

 

2年後

 

18号は東の都の1当地に豪邸を立て優雅に暮らしていた。屋内プールのビーチチェアーにはサングラスをかけた18号が寝ており、プールにはまだカエルのままの18号が泳いでいた。

 

17号を倒してからの18号だったが完全に目標を見失っていたのだ。18号は地球にドラゴンボールがある事を知らない、フリーザが孫悟空に倒されたことは事実としても復活させる手立てが無い。宇宙へ行くための宇宙ポッドも無くどうしたものかと考えた所、天下一武道会に試しに出場した所あっさり優勝。賞金で豪邸を立て暇つぶしにと始めたダンス教室が住民から好意的に受けてしまい、この東の都では18号のスペシャルファイティングポーズは一大ムーブメントと化してしまったのである。ギニューお得意の先見の明により投資にも成功、僅か2年で街一番のセレブと化した18号。はたしてこのマダムがかつては人間を絶滅させようとしていたと考えられる者はいるのだろうか ?

 

久しぶりの休日を過ごしていた18号だが手首に着けた腕時計のアラームが鳴る。

 

「む、そうか、そろそろあいつが来る頃だな」

 

18号がそう考えると自宅のインターフォンが鳴った。

 

「18号さん、こんにちは」

 

訪ねてきたのは髪の毛と鼻が無い男、クリリンであった。手にはバラの花束が握られている。

 

クリリンと18号、接点がまるで無さそうだが先日ちょっとした出来事があった。18号が町を歩いているとクリリンがマロンという彼女にふられている場面に出くわした。どうもクリリンは本気でマロンに結婚を迫っていたがマロンの方は遊びだったらしく、もっとイケメンでお金持ちの男に乗り換えたのだ。

 

「バカ者 ! あんな尻軽女に捨てられたくらいで泣くんじゃない ! ふった事を後悔させる位偉く立派になってみせろ ! 」

 

ふられたクリリンはとびっきりの美女に突然喝を入れたられ自宅に連れていかれ…やっちまったわけだ。

 

それからというもの、クリリンは仕事が休みの日には18号の家を訪ねてくるのである。

 

だがこれも18号にも狙いがあっての事である。まず第一にクリリンはギニューとナメック星で戦ったことがある。ギニューはその時孫悟空の身体を使っていたがあまりにも使い方が難しすぎて格下である孫悟飯やクリリンに不覚を取った。そのような事情があったとはいえ一度は自分を追い詰めた、そんな相手の情けない姿を見たくはなかったのである。

 

もう一つは下種な考えではあるが子供の身体を奪おうと考えていたのだ。確かにこの身体は強いが女の身体というものが性に合わず、やはり男の身体を欲していたのだ。だがこの身体は確かに強く、この身体を上回る者など果たして今この地球にいるだろうか ? 間違いなくいない。この身体はベジータよりも強い、おそらくフリーザよりも…と考えていた。ならばこの身体と強い地球人の男との間に生まれた男子であればさらに強い戦士になるに違い無いという希望的観測があってのものだ。

 

さて、取らぬ狸の皮算用となるかまさかのミラクル達成か…。

 

 

 

(ちくしょう、なんであたしの身体があんなハゲのチビとセックスしてんだよ…)

 

プールサイドに上がったカエルは視界に映るベッドを恨めしそうに覗いていた。ベッドの上では衣服を全て脱ぎ捨てた18号が同じく全裸のクリリンと抱き合っていた。ベッドへ横になる18号の手がクリリンの背中に回り背筋を爪でなぞる。お返しにとクリリンの手は18号の首筋へと触れる。ひんやりと冷たい18号の手と温かいクリリンの手が重なり合い、お互いの手は18号のマンコへと当てられた。中々湿り気を帯びない18号のマンコは未だ男の侵入を許さない。それならばとクリリンは18号の乳房を大胆にかつ優しく触りもみほぐす。二人の行為は今回が初めてというわけではない。どこが弱いのかを互いに熟知しているほどに。

 

 

最初は18号、クリリンのいきり立っているチンコの裏筋を爪でなぞる。男ならばここを攻められ耐えられる男はまずいない、だがクリリンのはなんとか気を集中し刺激を耐える。逆にクリリンは18号の鼠径部をなめ始める。うっ…ぐっ…とにやけるのを必死にこらえながら18号もまた気を高め始める。実力者同士の気によりプールの水面が波立つ。

 

「ふ、はは、少しはやるようになったなクリリン。見直したぞ」

 

「へへ、18号さんに見捨てられないように鍛えましたから…ね ! 」

 

「ぬ ! ? お、おお…ッ ! ? 」

 

気を開放したクリリンが勝負に出る。気で強化された逸物をそのまま18号の膣に挿入させてきたのだ。自らの体内で暴れまわる気力に予想外の快感が迸る。

 

「ま、まだだ…ぬぅん ! 」

 

18号もまた体内に気を集中させ気の暴力を押さえつける。18号の両足はクリリンの腰へと回り動きを拘束させた、クリリンの腰はそのまま18号の股へと当たりパンッと子気味良い音が響く。クリリンが引き離そうとすれば18号の両足により身体へ引き寄せられる、ここで負けるわけにはいかないとクリリンは全力で逸物を引き抜きまたチンコが18号の子宮を突く。

 

「ぬおおッ ! ? 」

 

一瞬だけ18号の表情が人前では見せられないマヌケ顔になったが意地でなんとか表情を取り繕う。

 

「ふはは、いいぞその調子だ ! もっと、もっと強くだ ! 」

 

「は、はい ! 」

 

一般人であれば既に腰が砕けているであろうプレイの中で18号のマンコはいつの間にか濡れに濡れていた。クリリンの逸物は既に愛液によって滑りが良くなっており、18号の膣内への侵入は容易であった。18号の子宮を何度も突くクリリンのチンコはマンコからのフリーパス券を獲得しており思う存分刺激しろと言わんばかりにパンパンッと大きな音を出し、18号はいつの間にか抵抗を止め両足のロックもゆるくなりクリリンの全てを受け入れる態勢となっていた。

 

「い、イキますよ18号さん ! 」

 

「ふ、も、もう限界か ? いいだろう、来るがいい…」

 

自分ももう限界だったくせに強がりを言う18号の子宮にはおびただしい量の精液が発射、直撃する。

 

「あ、く、ああ…ッ ! 」

 

「はぁ…はぁ…ど、どうでしたか18号さん ? 」

 

両足をピンッと硬直させだらしない表情をしてしまった18号はクリリンからの言葉を聞きハッと我に返る。

 

「ふ、ふん、及第点と言ったところか」

 

どう考えても強がりな18号の言葉を聞きクリリンは笑う。

 

「わかりました、なら俺も18号さんに認めてもらえるように、まだまだ頑張りますよ」

 

クリリンのチンコはまだまだギンギンであり、それを見た18号の口元は思わずヒクついた。

 

「ま、まぁ待て。少し休憩してからでもいいのだぞ ? 疲れているだろう貴様も…なに、ま、前よりも鍛えただと… ! ? よせ、俺が耐えられない…まて、待って…ぬああッ ! ? 」

 

18号とクリリン、二人が出会ってからの間クリリンは鍛えに鍛えた。18号の強がりを真に受けて。人造人間17号を軽く倒した18号の戦績はクリリンの前に黒星を積み重ね続けるのだった…。

 

* * *

 

数年後

 

マロンは東の都で荒れていた。マロンは確かに美人だが八方美人な性格が男性連中の間に知れ渡り全く相手にされなくなっていたのだ。マロンは可愛いがそれだけ、不老ではないので油断するとすぐに化けの皮がはがれる。今も案の定男にふられていたのだ。

 

「まったく、私の魅力がわからないなんて信じらんない ! 」

 

自分の問題を棚に上げ街を歩いていると見覚えのある男が歩いていた。

 

「あれは確かクリリンちゃん、お~いクリリンちゃ…ん」

 

新しいカモを見つけたマロンはクリリンに声をかけようとして止まった。隣には東の都では知らない者がいない女18号がいる。しかも二人の間には金髪の女の子が手をつなぎ歩いていた。満面の笑みを浮かべるその女の子の顔つきはクリリンに似て、金髪は18号に似ている。女の子の頭部にはもう色々と諦めているカエルの姿があった。

 

「母ちゃん、ラズリお腹空いたみたい」

 

「ん ? そう、ならどこかでご飯食べようか」

 

「18号さん、あまりマーロンを甘やかさない方が…」

 

「これくらい甘やかす内に入らないだろう」

 

(はあ、あたしずっとこの身体のままなのかなぁ…でもなんでかマーロンがつけたこのラズリって名前、気に入ったんだよな…なんでだろ ? )

 

カエルにはラズリという名前がマーロンから与えられた。ラズリは以前の凶悪性が消え失せており今やマーロンの友達であり18号家のペットとなった。このマーロンという子は無論クリリンと18号の娘である。紫色の婦人服と黒いハイヒールを履いた18号はこの数年ですっかり人間の女性として様変わりしてしまっており、マーロンが生まれてからはボディチェンジをする意欲がどこかへ行ってしまい、今では良き母であり旦那となったクリリンの尻を蹴っ飛ばす鬼嫁である。だが夜のベッド上では力関係が入れ替わってしまうのはご愛敬。

 

(まさかあの冴えないクリリンちゃんが結婚した ! ? しかも相手って18号とかいう変な名前のオバさんじゃん。なんでクリリンちゃんなんかがあんなセレブと…)

 

声をかけようとしたがチラリとマロンの方を18号が向く。クスリと笑う18号だがその目は絶対零度の如く凍っていた。

 

 

 

『家族にちょっかいをかけたら殺す』

 

 

 

目でそう言ってきた。

 

「ひ、ひぇぇ…」

 

マロンはその場で腰を抜かしそのまま動けなくなった。

 

「ん、どうしたの18号さん ? 」

 

「いや…なんでも」

 

クリリンはマロンに気が付かず、18号は今度こそマロンには目もくれずそのままレストランへと歩いて行った。

 

 

人造人間によって破壊されるはずがそうならなかった世界は今日も平和である。




お読みいただきありがとうございます。18号にはやはりクリリンとくっつける以外の選択肢は私にはありませんでした。クリリンは美しい奥さんを手に入れ、マーロンは優しいお父さんと綺麗なお母さんがいて、誰も損しませんね。

え、本物の18号にマロン ? マロンはアニメ視聴時に思う所があり出しました。

本物の18号は命が助かっただけありがたいと思っていただきたいですね(邪笑)

ちなみに私は本編の18号は好きですよ。
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