※この作品はR-18です。

交差戦隊トライエックス! 教え子の全裸変身シーンを見たら、戦隊顧問になってしまった?   作:gazerxxx

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美澄実(みすみ)さんが10年前、学生時代の戦いを回想し、魔界像キングに敗れた後に、アルケミスと名乗る少女と邂逅します。

深鏡(ふかがみ)美澄実(みすみ)17歳 T168 B91(G)/W62/H89
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アルケミス:17歳T175 B95(H)・W61・H88
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奪われた雷と猛威振るう魔杖

 杖の宝石が禍々しく光ると、Xバイオレットは弱っていた自分の力が、急速に全身から抜けていくのを感じた。

 体内に迸る雷の力が、全身をカバーする紫のコスチュームが、すべて自分から帯のように引きはがされて、魔杖の小さな宝石に吸い込まれていく。

 

「あっ…ああっ…変身が…どうしてっ…」

 

 いわゆる着衣不可デバフをかけられたXバイオレット____美澄実(みすみ)は、身に着けた力をすべて奪われて、女子高生にしては豊満過ぎる裸身を晒されてしまう。

 

すらりとした背中から伸びていた天使の翼は、光となって散り、育ち過ぎた爆乳も、大きさが気になる乳輪も、勢いよく弾み出る。

 

【挿絵表示】

 

隠すべき秘密の花園も露わになりそうで、美澄実(みすみ)は乳肉が潰れるほど身を伏せて、裸身を隠す。

それでも女王蜂みたいに括れた腰から張り出した大ぶりのヒップまでは覆い隠せない。

前を隠して尻隠さずのセミヌードは、美澄実(みすみ)に無防備な無力さを否応なく感じさせる。

 

 美澄実(みすみ)の裸身を傲然と見下ろしたアルケミスは、また杖を反転させて、地面に尖った杖先を突き刺す。

 それだけで、杖は独りでに大地に突き立った。

 

「無様に地を舐めたお前に代わって、この私が力を使ってあげるのよ。有難く思いなさい?変身」

 

 魔杖から暴風が起こり、既に絶望に打ち沈んでいた美澄実(みすみ)は、眼鏡の奥の瞳を開けていられなくなってしまう。

 

 誰も見ていない中で、アルケミスはシックな黒のドレスが黒い風に溶けて、瑞々しい全裸になる。

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 全身真っ白な白人肌に、95センチHカップの発達した爆乳が、ばゆんっ、ばゆんっ、と大きく揺れ弾み、腰高な美脚の付け根には、銀の繊毛が小さく輝いてる抜群のスタイル。

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 杖からの黒いエネルギーが、長身の身体に巻き付いて渦を巻くと、それは紫のボディスーツとなってフィットし、ぶるんっ、とV字に空いた谷間で白人爆乳が弾む。

 紫のタイトスカートが、腰の高い位置で張り出したヒップも包み込んで、キュッとヒップラインを吊り上げるように補正した。

 腰回りに渦巻いていた黒い煙も、金色のベルトとなって、彼女の高すぎる位置のウエストを引き締める。

 

 ボディスーツだけはXバイオレットに似てるが、そこからの装備は違った。

 Xバイオレットから奪った紫を塗りつぶすように、長いシルエットの手足に黒い闇が巻き付き、黒くぴったりした手袋とロングブーツを形作る。

 

 最後にドレスの代わりのように、空中で定着した黒いマントが、彼女の両肩に覆いかぶさって、自然と後ろに靡いて見せた。

 

 最後に頭上に集まった闇が彼女の顔を覆い、バイザー付きヘルメットとなって、日本では目立つエキゾチックな美貌を闇に秘匿する。

 

 アルケミスは再び魔杖を手に取ると、片手で指を鳴らして、自らの姿を誇示して見せる。

 

「天に杖突く暗黒の女帝…Xノワール!」

 

 フィンガースナップでハッと目を覚まして、Xノワールの姿を見つめた美澄実(みすみ)は、自分の変身能力を彼女に奪われてしまったと知る。

 

「それはっ、私の力!」

 

 急いで変身アイテムのコンパクトを見ると、紫色のカラーリングが脱色されて灰色と化し、開いた鏡は曇っていて顔も映らなかった。

 

「どういうことっ、私の力っ…返してっ…」

 

「今ではこの私のモノよ。この時をずっと待っていたのよ。長年学んできた魔法、そして伝説の魔杖を振るえる時をね!」

 

 美澄実(みすみ)は悔し気に手を伸ばすが、地面を裸で這いつくばることしかできない。

 彼女の柔肌は地面に擦れ合い、砂にまみれて汚れてしまうが、それよりも力を奪われて黒く染められたことが恥ずかしかった。

 

 そこに、空中から魔界像キングが降り立つ。

 

「ほう、余の一撃で吹き飛ばし過ぎて、再起不能と思っていたが…姿こそ似ているが、お前は紫の戦士ではないな」

 

「お目が高いわね、魔界像のキング。この私こそ、Xノワール。お会いしたかったわ」

 

「選手交代というわけか、よかろう」

 

 Xバイオレットを打ちのめした相手に対面しても、Xノワールは念願の相手に相まみえたように両手を広げる。

 

「さあ、使ってやるわこの力、自然発電(エレクトロキネシス)!」

 

 Xノワールが杖を掲げると、力を取り込んだ黒水晶から何条もの紫電が放たれて、四方八方からキングに襲い掛かる。

 

「あれは雷の力っ、それもあんな高出力でっ…」

 

 Xバイオレットでは一条の雷を操るだけでも怖いほどの力に剣が激震していたのに、Xノワールは杖からの電撃を分裂させて操ってる。

 コピーでありながら、本人よりも強力に使いこなしてると、認めざるを得なくて、美澄実(みすみ)はギュッと手の甲が白くなるまで握りしめる。

 

 しかし、キングは例のオーラアーマーで、微動だにせず雷撃を跳ね返した。

 

「ふむ、また雷の力か?」

 

「へえ、雷に当たっても平気だなんて、それが魔法の力なのね。これならどうかしら。超念動力(サイコキネシス)!」

 

 Xノワールが大きく杖を振るうと、何かが空中でぶつかった衝撃とともに、透明なオーラアーマーが輪郭を現し、微動だにしなかったキングが少し後ろへと押される。

 

【挿絵表示】

 

 初めて攻撃がヒットしたキングは、何と笑い出した。

 

「ははっ、お前も見えない念力を操るか。オーラアーマーそのものを揺さぶる念力、効いたぞ。余も抜くしかあるまい」

 

 再びキングは刃がない大剣を腰から抜くと、見えない刃を振るい出した。

 

「王の命断(オーラスラッシュ)!」

「超念動力(サイコキネシス)!」

 

 Xノワールは杖から念力を放つことで、見えない刃を確実に受け止めていた。

 二人の間合いは優に10メートルは開いているのに、至近距離で鎬を削るように衝撃が響き合っている。

 Xバイオレットが想定していたよりも、巨大なオーラの剣を、魔界像のキングは振るっていた。

 

「まさかXノワールは見えてるの?キングのオーラアーマーとやらが」

 

 Xバイオレットが雷を見切っていたように、Xノワールも見えないオーラを操り、キングが発するオーラも察知してるとしか思えなかった。

 目に見えないハイレベルな戦いに、美澄実(みすみ)は脳の処理が追いつかなくて熱が出そうだった。

 

「素晴らしい力だわ。今日は魔杖の変身能力に加えて、お前の力も頂けるのね、キング」

 

「魔杖か。人の手による聖剣の”模造品”か」

 

「ふっ、模造品と言っても、代々異世界の魔法を研究してきた、旧家伝来の品。その力は本物以上よ。」

 

 キングが振るうオーラの剣と、Xノワールが振り回す魔杖は、互いに触れ合うことなく空中で火花を散らしていた。

 そして、Xノワールは饒舌に喋るにつれて、杖の動きでキングへと徐々に迫っていく。

 

「魔杖は、この私の才能で何をしたらいいか教えてくれたわ…聖剣の使い手から力を吸い取り、魔界像の力をも奪えば、この私の夢が叶う!死ぬまで年を取らない、永遠の美。最も美しい女帝として、世界に君臨する夢がね!」

 

 その言葉を後押しするように魔杖の宝石が光り、Xノワールは頷く。

 優勢に乗ったXノワールの言葉を聞いて、美澄実(みすみ)は戦慄する。

 

 やっぱりあの娘は、野望のためだけに力を奪い、魔界像と戦ってる。

 これでは悪(キング)VS悪(ノワール)。

 どっちが勝っても、世界は悪の手に落ちてしまう。

 

 鋭い魔杖の切っ先がキングの眼前まで肉薄し、キングを切り裂こうとするが、キングは逆にオーラを纏わせた膝蹴りを、へそ出しの腹に食らわせる。

 

「世界を征するのは余だ。王の一蹴(オーラキック)」

 

「っくううっ!」

 

 Xノワールは後ろっ跳びに吹き飛んで、ブーツで砂を引きずってブレーキをかけても、5メートルは後退する。

 

「念力で後ろに退き、威力を軽減したか…まだまだ実戦は不慣れであるか?若き女帝よ」

 

 重厚な魔界像のキングは、接近戦でパワーや実践経験に差があると確信して不敵に笑う。

 

「ええ、近づいて力比べは不利そうね。でも近づかなくても手はあるのよ。超念動力(サイコキネシス)」

 

 Xノワールは、魔杖を天に掲げた。

 すると、巨大な影がキングの頭上をすっぽりと覆い、美澄実(みすみ)は天を仰いだ。

 

 空高くに浮遊していた巨大な魔界像ルークが、明らかに制御を失った不安定さで、こっちに降下してくる。

 

「ルーク、どうした?まさかお前の念力か、Xノワール?」

 

「ええ、そうよ。あれだけの巨大物体を浮遊させるには、大きな負荷がかかる。危うい均衡で釣り合いを取ってる状態に、少しでも圧力をかけてしまえば、簡単に落とせるのよ」

 

 魔杖を空のルークに向けていたXノワールは、反転させてキングに向かって振り下ろす。

 

【挿絵表示】

 

「さあ、これだけの質量落下に、オーラアーマーで耐えられるかしら?」

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「ま、待ちなさいっ!ルークを落としたら、キングだけじゃない。あなたも私も、町も巻き添えに潰されてしまうわ!」

 

 あの巨大城が落とされたら、この場は陥没してクレーターと化し、衝撃波で周囲が吹っ飛んでしまう。

 美澄実(みすみ)はそれだけは見過ごせなくて、Xノワールに必死で叫ぶ。

 

「この私は落ちる寸前で離脱できるわ。既に魔界像に荒らされた町一つ、敵のキングを取るためのコラテラルダメージと考えなさい?」

 

 チェスでキングを取るために駒を差し出すように、Xノワールは町一つ平気で犠牲にして勝とうとしていた。

 

「ダメよやめてっ、この町は私の住む町で、家族だっているのに…考え直して!」

 

「全く、聖剣の持ち主は考えが甘いわ、そう思わない?魔杖よ」

 

 魔杖は黒水晶を明滅させて、一気に浮遊城ルークをキングへと墜落させる。

 

「王の命剣(オーラソード)!」

 

 キングは空に掲げた剣で、ルークの落下を食い止めた。

 目に見えない力でルークを支えて、落下ぎりぎりで拮抗している。

 

「余の城は落とさせん…力比べで余を潰せると思うな」

 

「あら、ルークの落下はもう避けられないわ、いつまで力で支えられるかしらね」

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 Xノワールは杖を徐々に傾けて、キングを押し潰そうとしていた。

 しかももう片手からは電撃を放ち、念力と合わせてキングをじわじわと追い詰める。

 一方のキングは王の命剣(オーラソード)で力強く城一つを支えているが、ルークの城壁に少しずつひびが入っていた。

 

 その時、敵側の参謀、ビショップが焦って息を切らしながら追いついてきた。

 

「キング!ここはどうか退却を!」

 

「ビショップよ、これだけの大敵を前に、余に背を向けろと言うのか?」

 

「このままではルークが保ちませぬ!城や城内に控える駒を失うよりは…」

 

 キングはビショップの進言を聞き入れながら、空の彼方を仰ぐ。

 まだ明るいのに、空で赤い星が一つ瞬いた。

 その赤い星に向かって、キングは首を垂れると、突然空間にノイズが走って、墜落寸前の魔界像ルークが姿を消す。

 

 手ごたえが無くなって杖を下ろすXノワールを前に、大剣を収めたキングが宣言する。

 

「よかろう、勝負は預けた。10ヶ年計画を立て、お前たちにも負けぬ駒を率いて、再びこの世界を征する!」

 

 キングとビショップも、空間のノイズによって姿を消した。

 獲物がいなくなってしまい、Xノワールはイラついたように魔杖で地面を打ち鳴らす。

 

「何だ、追い詰め過ぎたわね。あれではしばらく出てこないわ」

 

「待ちなさいっ、私の、Xバイオレットの力を、返して」

 

「別にいいじゃない、向こうが10年は出ないんだから、忘れてしまえば?また出て来たとしてもその時は…この私の獲物よ。誰にも渡さないわ」

 

 裸身を引きずる美澄実(みすみ)を尻目に、Xノワールはタイトスカートに張り詰めたお尻を振りながら、モデルウォークで去って行った。

 

 どんな犠牲を払っても魔界像を倒し、町を守りたい美澄実(みすみ)の願いは、残酷な形で成就された…。

 

 語り終えた美澄実(みすみ)は辛そうにため息をつく。

 

「私は、映優梨(はゆり)を一度は守れたかもしれないけど、結局は何もできなかった女なのよ」

 

「そんなのっ、美澄実(みすみ)お姉さんは悪くありませんっ、私にとっては、ずっと心に残るヒロインだったんですっ…」

 

 映優梨(はゆり)は黒曜石の瞳を潤ませて、美澄実(みすみ)の手を握って、切々と訴える。

 

「わたしが、最初に素質を見出した美澄実(みすみ)さん一人に、任せてしまったのも悪いのです…。わたしがこちらの世界に来られた時には、もう…」

 

 エメーシャも、とても悲し気に碧眼を伏せて、金髪の頭を下げる。

 

「そんなっ、エメーシャちゃんが謝ることじゃないよ」

「そうそうっ、悪いのは魔界像と、Xノワールじゃない」

 

 10年前にも町を破壊していた魔界像に、同等の悪行を働いていたXノワールが悪い、とその場の全員が同調していた。

 

 10年前の話を聞いて、先生も引っかかることがあった。

 

「なあ、美澄実(みすみ)さん。10年前に別れ話を出したのって、それがショックだったからなのか?先生、そうとは知らなくてさ。もし知っていたら…」

 

「なっ、何言ってるのよ、映優梨(はゆり)の前で!元々、あなたのことなんて、好きでも何でもないんだから、勘違いしないでちょうだいっ!」

 

 頬を紅潮させた美澄実(みすみ)は、気づかわし気に姪の映優梨(はゆり)を横目で見ながら、先生を指さして叫ぶ。

 

「ぐはっ!み、美澄実(みすみ)さん、何も10年越しに2度も振らなくても…」

 

 先生は眼鏡美人にきっぱり断られたダメージが大き過ぎて、胸を押さえてがっくり肩を落としてしまう。

 

「えっ、先生って、美澄実(みすみ)叔母さんと付き合ってたのぉ?」

「それともコクッたことあるの、ふわりも知りたい!」

 

 JK二人が先生の恋バナに食いついてきたうえに、映優梨(はゆり)もじっと見つめてくる。

 しかし、美澄実(みすみ)がこの話題は打ち切って、という目で睨んでくるので、先生は話題を変える。

 

「あ、そう言えばアルケミスって10年前は17歳ぐらいだったって?でも二段変身で見えた素顔も、少女のままだったぞ」

 

 この不思議な現象には、エメーシャが答える。

 

「おそらくそれが魔杖の力です。10年前に力を手に入れてから、若さを維持し続けているのです」

 

「他人から力を奪ってまで、そんな目的のために…」

 

 すると、辛そうに黙りこくっていた映優梨(はゆり)が、エメーシャに訴える。

 

「エメーシャさん、私にも、聖剣をくださいっ!」

 

「映優梨(はゆり)さん?あなた攻撃する武器は持ちたくないって…」

 

「事情が変わりました、美澄実(みすみ)さんの敵を取るために、力がいるんです!」

 

 大人しい映優梨(はゆり)が初めて見せた激昂に、周囲の空気が固まってしまう。

 エメーシャは、これまで自分に近い敬語キャラと思ってた映優梨(はゆり)の変貌に唖然として、刃を持たせるべきか迷ってるみたいだった。

 

 業を煮やした映優梨(はゆり)は、そんな煮え切らないエメーシャの、むき出しの小さな肩に掴みかかった。

 それはともすれば、女子高生が、金髪ロリに詰め寄ってるような、危うい光景だった。

 

 先生は、そんな映優梨(はゆり)の撫で肩にそっと手を置いて制する。

 

「映優梨(はゆり)ちゃん、本当に聖剣が欲しいのかい?」

 

「先生っ、私は今まで甘かったんです!どうしても倒さなきゃいけない敵が、この世にはいるんです!」

 

「それじゃどうして、そんなに泣きそうな顔をしてるんだ?」

 

「…へっ?」

 

 何より怒っていたはずの映優梨(はゆり)が自分の目元を拭うと、熱い涙粒が目からこぼれ出していた。

 

「嫌なんだろう、いくら許せなくても、敵と同じ暴力を振るうなんて」

 

 先生は、嫌がる生徒に刃物を持たせるなど、できなかった。

 

「で、でもっ、そうしないと、私は助けてくれた美澄実(みすみ)さんに、恩返しできないですっ…」

 

 すると、先生に続いて、美澄実(みすみ)さんが、映優梨(はゆり)を抱きしめた。

 

「優しい子ね。でも、私はあなたに、ずっと優しいままでいて欲しいの。決して無理して、自分を曲げないで」

 

「美澄実(みすみ)お姉さん…」

 

 繊細だけど心優しい姪っ子は、若叔母をそっと抱き返した。

 むにゅうっ…と制服の巨乳とスーツの爆乳が柔らかさいっぱいに押し合い、黒髪和風の美貌が接近するハグに、先生は心が和んだ。

 

「私、たとえ悪い人でも、斬れないって分かってるんです。でも、これ以上奪わせないために、守るための聖剣が欲しいです、エメーシャさん」

 

「映優梨(はゆり)さん、本当の気持ちを言ってくれましたね。私も喜んで、手配します」

 

 気持ちを落ち着かせて、改めて頭を下げた映優梨(はゆり)に、エメーシャは天使の微笑みで答える。

 

「新しく聖剣を作るなら、わたしの世界に戻って、ドクターに頼みます」

 

 エメーシャは踵を返してすぐ異世界に飛ぼうとするが、映優梨(はゆり)がその小さな手を掴む。

 

「あのっ、ちゃんと私からもお願いしたいんです。連れて行ってください」

 

「え、ええっ?危ないですよ、向こうの世界は、もう魔界像の一味がうようよしてるんです」

 

 これまで世界を往復するお使いを一手に引き受けていたエメーシャから、異世界の現状がとうとう明かされた。

 しかし、危険と聞いてなおさらエメーシャ一人に行かせはしない。

 

「私、そんな話を聞いて、待ってるだけなんて嫌です。向こうのドクターにも、私が依頼からお礼までしたいんです」

 

「待った、映優梨(はゆり)ちゃんだけ行かせられるか、先生も一緒だ」

 

「聖剣を作ってもらうなら、元戦隊の私も、その権利はあるはずだわ。この子たちだけに戦わせないわ」

 

 映優梨(はゆり)に続いて、先生、美澄実(みすみ)も、異世界行きに手を挙げる。

 

「えっ、それならふわりもー!」

 

「ふわりちゃん、私たちはこっちで留守番でしょ。街に逃げた魔界像メイトを追わなくっちゃ」

 

 ノリで手を挙げた六風(りっぷ)ちゃんは、朱羽(しゅは)にそっと手を下ろされる。

 

 エメーシャはついて行きたがる3人に押されて、遠慮がちにうなずく。

 

「分かりました。連れて行きますけど…本当に危険ですからね?一日休んで明日出発にしますよ。朱羽(しゅは)さん、六風(りっぷ)さん、留守はお願いしますよ?」

 

「お姉ちゃんたちに任せてっ」

 

「帰ってくるまでに、あのメイトもXノワールより先に捕まえてやるからっ」

 

 朱羽(しゅは)は豊満な胸を、ぶるんっ、と張り、六風(りっぷ)は、豊かに成長した胸を、ぽいんっ、と叩いて見せた。

 

 こうして、トライエックスは、エメーシャ・映優梨(はゆり)・先生・美澄実(みすみ)の異世界組と、朱羽(しゅは)、六風(りっぷ)の現実世界組に分かれた。

 

 暴力を克服するために映優梨(はゆり)はどんな聖剣を得るのか。美澄実(みすみ)は再び力を得られるのか。その答えは、旅立った異世界の先に。




次回、異世界への旅…の前夜に、美澄実(みすみ)さんと先生がアバンチュる?

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