悪女わからせ~悪徳エルフ女王は勇者の☓☓☓で成敗される~ 作:千吹つぐ
(慌てることはない……『顔なし』は相性が悪かっただけのこと……まだまだ陰謀は進んでいる。そのどれか一つでも成功すればいいのじゃ)
当初、オフィーリアは本気でそう思っていた。ジンとはいえ、所詮は人の子、いつかは凶刃に倒れるはずだった。
(あとは時間を稼げばいい……)
「ほぎゃあああああああ! いやじゃああああああ!!!」
ありとあらゆる殺し屋が勇者を狙った。
「やめでぇぇ♡ ケツ穴らめぇ♡ ケツまんこ壊れりゅぅぅ♡」
だが、陰謀はひとつとして叶わなかった。
『ビスカーブの猟犬』は逆に狩られた。
『黒舌結社』は人知れず消えた。
『吊るし屋バギンズ』は右足しか残らなかった。
「……あ……ああ……ああ……」
やがて、オフィーリアのなかに絶望が広がっていった。日毎に増えていく失敗の報告が、夜毎に剥奪されていく尊厳が、心を虚無で満たしていった。
「あ……ああ♡ しぬぅ♡ しぬしぬ♡ しぬぅぅぅぅ♡♡♡」
そのようにして、月日は瞬く間に過ぎていった。
それはいつもの、露台でのことだった。
「ん……んん……んんん……」
椅子の前にひざまずいて、オフィーリアは胸を使って奉仕していた。たっぷん、たっぷん、と巨乳を操り、ペニスをヌルヌルと愛撫する。
乳で竿を包み込み、飛び出た亀頭を口で吸う。かと思えば腕を使って圧力を高め、ぎゅぅぅうう。と乳圧で絞り上げる。
「おお、いいぞ、オフィーリア。ずいぶんとうまくなったな」
椅子に座ったジンが褒める。
「……あ、ありがとうございます、ご主人さま……」
「へりくだるな。今日は好きに喋るといい」
「…………ふん、さようか」
ペニスをしごきながら、オフィーリアはそっぽを向いた。サーシャがいたらとても出来ない態度だが、幸か不幸か、今日は政務で外に出ていた。
「……ん……ん……ん……」
「おお……いいぞ……ふぅぅぅぅ……」
最近になって、二人の関係は奇妙な落ち着きを見せていた。サーシャがいない場所では、ジンはオフィーリアの態度など気にしないし、オフィーリアもまた、無駄な虚飾は捨てていた。
体は従う、だが心は従わない。
そんな、ある意味では限りなく素に近い状態で、オフィーリアは接していた。
「しかしお前も、ずいぶんと良い身体になったな」
熱っぽい視線を送りながら、ジンが褒める。
「実に俺好みだぞ、オフィーリア」
「な、なにをいうか、このような醜い身体……ううう……」
オフィーリアはもじもじと身を捩って、少しでも身体を隠そうとする。
その体型は、以前とは様変わりしていた。乳も乳首も一回りは大きくなり、でろんと無様に垂れている。性器周りは黒光りして、クリも外陰唇もずっと大きい。
ストレスのせいか、体重も増えた。尻肉にも腹にも肉が付いて、以前の服は、もうどれも入らなくなっていた。
もはやエルフとは思えない、だらしのない体型に、オフィーリアは恥じいった。
「醜くなどないぞ。いまのお前は美しい。それに抱き心地も、しまりもいいしな」
「ば、バカにして……くぅ♡」
それらの褒め言葉は、エルフにとって罵倒でしか無い、だというのに、オフィーリアは『きゅん♡』としてしまう。身体と同じように作り変えられた心が、目の前のオスに惚れたがっている。
「この絶倫が……減らず口ばかり叩き折って……黙らせてやるわ……ほれ、ほぉれ」
「おお……これは……たまらん……」
ぱちゅん! ぱちゅん! と、乳を打ち付けるようにストロークさせる。
「ほれほれ。お主、これが好きなんじゃろう?」
谷間に指を挟み込んで、刺激にコントラストを作ってやる。ジンたちがオフィーリアを攻略したように、オフィーリアもまた、ジンの性的指向を理解していた……むろん、決して望んだものではないが。
「じゅる! じゅるるるる! ぞるるるる!」
乳から飛び出た鈴口を吸う。亀頭を激しく愛撫しながら、竿を乳で包み込む。
「おお! いいぞ! ぬぅぅぅぅん!」
どびゅう! 白濁液が飛び出してくる。もはや勢いも量も完璧に予想して、オフィーリアは口で受け止める。
「じゅる! ちゅるるるるるる……きゅぽん! ぷぁ」
口いっぱいに受けた精子を、オフィーリアは「あーん」と開いて報告し、口元を抑えて飲み干した。サーシャに教え込まれた淫猥な仕草はもうすっかり身についていて、奇妙な作法と化していた。
ジンがおもしろそうに呆れている。
「はは、まったく、どこまでいっても品のいいやつだな、お前は」
「? なにを言っておるのじゃ? もはや妾に品などないわ……」
「それでも残るものが有るという話だ。……実際、大したものだよ、お前は」
ジンが顎を掴んで持ち上げる。
「最初はお前など、少し小突けば終わると思っていた。陰謀にふける者ほど、自分の痛みや屈辱には弱いからな。……だがオフィーリア、お前は違った」
まるで男児が珍しい虫でも見るような、ギラギラとした好奇の視線が降り注ぐ。
「お前はまだ、諦めていない、絶望していない、その瞳の奥に、どす黒い希望を残している」
「ほほ、いやですわご主人様。そのようなもの、この
「くっくっく、流石だ淫売、それでこそ大魔王というものだな」
ジンが立ち上がり、オフィーリアをひょいと抱き上げた。ベッドに寝かせて、上がり込む。
「オフィーリア……」
「ん……むぅ……」
キス。痛くもつらくもない、肌のふれあい。
もにゅう……と乳が揉まれる。尻肉にぎゅぅぅぅと手形を付けられる。
(く……いやらしい触り方をしおって……)
その丁寧な愛撫に、オフィーリアは感じていく。
最初期こそ手ひどくされたが、体が熟し、またサーシャの苛烈な責めを知った今では、ジンの性交はいっそ優しいと言ってよかった。
ただ、暖かくて、心地よくて、イかされまくる。それが最近の二人の性交だった。
「ん……ほ、ほぉれ、今日はどっちを使うのじゃ? ……好きにしろ、
オフィーリアは仰向けになって足を広げた。膣と肛門、そのどちらもが、『くぱぁ……』と大きく口を開けていた。
(うう、今日は何度気絶させられることやら……)
オフィーリアは絶頂地獄を覚悟した。
しかし、ジンの返事は意外なものだった。
「……いや、今日はやめておこう」
体が離れる。
「え?」
「なんだ、気づいていないのか。見ろ、オフィーリア」
ジンがベッドのシーツを指差す。オフィーリアが体を起こして、そこを見る。
股間が血にまみれていた。
「な、なんだこれは……まさか……」
「月経だ」
ジンが、信じたくない言葉を口にする。
こぽり、膣から粘っこい血がこぼれ出る。
「そ、そんな……月の物など、もう百年も前に上がったはず……」
「また孕みたくなったのだろう。……お前の体がな」
ジンが、タオルを股にあてがって、体に薄衣を掛けてくれる。
「うれしいぞオフィーリア。俺の子を産んでくれる気になったのだな」
「ち、ちが……そんなわけ……そんなわけが……ひぃぃ!」
「本当に、お前の口は連れないな、だが体は正直だぞ?」
ジンが添い寝をして、腹を優しくなでてくれる。百年ぶりの生理痛に、男の気遣いが染み渡っていく。
その優しさが、オフィーリアにはおぞましい。
「ふむ、しかし、ということは、一度目は外したわけか。あれだけやって孕まぬとは、俺が不甲斐ないのか、エルフの不妊がひどいのか……」
「あ……ああ……」
「よし、これからはもっと回数を増やしてやろう。朝、昼、晩と、お前の子袋を精子漬けにしてやるぞ。そのためにも、今はやすめ、オフィーリア……」
「ひ! ひぃぃ! ひぃぃぃぃ!」
反射的に、避妊魔法を増しがけする。念のためにと仕掛けておいたこの魔法がなければ、自分は確実に妊娠していただろう。
(まずい! まずいぞ! 一度や二度ならともかく、何度も外しては怪しまれる!)
タイムリミットが一気に短くなる。あと三ヶ月……いや二ヶ月以内に結果を出さねば、自分は……。
(だ、誰でもいい! どうか、こやつを殺してくれ! 頼む! 誰か! 誰かぁぁ!)
「ジン様! お母様!」
そのとき、露台に待ちわびた報告がやってきた。
サーシャが叫ぶ。
「ジン様! すぐに大広間に! お母様もお早く!」
サーシャはいままで見たことがないほど張り詰めていた。ジンがベッドから跳躍。一足飛びで着地して、下着と鎧をつけ始める。
「どうした?」
「反乱軍です」
着替えを、いや『装備』を手伝いながら、サーシャが言う。
「戦士バルバトスが裏切りました」
オフィーリアは笑った。
「現在首都は、彼らに包囲されています。ジン様、指揮を」
ついに、望みのものがやってきたのだ。