愉悦転生!神の遊戯場、俺はこんな世界に産まれたく無いだ(T . T) 作:rapas
えっ!
14.次の人生も人でありたい
オバ暦前1年 〜 飢えた転生者 〜
美食を極め、料理人としても、評論家としても、頂点を極めたワシは、舌癌により、その地位を得た根幹も命も失った。 もっともっと美味い料理を作り味わいたい。 死の間際も、ずっと変わらず願っていたからだろうか?
ワシは、あの世へ逝く前に大いなる神に、転生をしないか?と尋ねられた。
「願ってもない事や! 新たな生で、ワシはまた美味いもんを作って、たらふく味わいたいんや! それさえ可能ならどんな世界でも生きてける。 出来れば生前に、神の舌と謳われた才能を、より優れた形で授けて頂けると助かりまっせ。」
ひとつ返事でワシは、この地に生まれ落ちた。 そして早まったと直ぐに後悔したんや・・・
産まれた落ちたのは、暗く明かりもない洞窟。 付近にはワシと同じような気配がする。 目を開けると小さな手が見える。 5本の指を閉じたり開いたりと動くからちゃんとヒトやと思う。 近くにはうずくまる全裸の女が居た・・・母親かな? 赤ん坊の世話をせんとは、まったく性根が成っとらん! なんとかハイハイが出来る様やから、自分から近づいてオッパイを頂く事にした。 おお!産まれて初めて、生前からでも何十年振りな母乳が美味い!でも母親の健康状態が悪いのか?イマイチな味やな。 もっと食うもんに気を使えやー。
翌日に、ワシらの居る洞窟に、ゲヒャゲヒャ・グギャグギャ、うるさい緑色のが入って来た。
女どもを好き放題に、気が済むまで犯すと、ワシらを1人1人確かめて連れ出された。
なんやー、どこの原住民やねん? まぁ文明や文化の違いは、しゃあないかぁ。
連れ出された先は、洞窟の広場らしい。そこには、大きいの小さいのと、服も着てない緑の原住民がおった。
「ゲヒャ! お前ら、新たな子か? 俺がココのボスだ! 今日のメシは祝いにくれてやる、明日からは自分で獲れ。」
1番デカイのが、名乗りもせずに威張り散らして宣言する。
メシって、この芋虫かいな? 料理は? 名乗らんって、まさか名前の文化も無いんか?
しかし、常に腹が減って敵わんから、有り難く頂く事にする。 調理もしとらんから成っとらんが、こんな芋虫にも旨みはあるんやなぁ。
次の日には、もう自由に歩ける様になった。 成長が異常に早いが、どんな人種やねん?
メシは出んと宣言されとるから、自分で獲りに行く・・・見つから〜ん、サバイバル知識皆無なワシが1人とか無理やった(T . T)
空腹の飢えに狂いそうになりながら、翌日はこっそりと他の奴に着いていってみた。
コイツら一緒に寝起きしとるのに、協力して狩をするとか思い付かんのか?
兎とかリスとか見かけるが、ワシも尾行先の奴も、素速さが足りずに捕まえてられない(T . T)
アリンコ食っても腹の足しにならーん。
尾行先の奴が、高く細い木の上に、小鳥か何かの巣を見つけた。 果敢に木登りを挑戦するみたいや。
おおっし、もう少しや・・・で、あと一歩と思った処が蛇の巣やった。
蛇に噛み付かれて会えなく落下、頭を強く打って息絶えそうや。
あー、コイツもダメかぁ、今日もワイのメシ無いんかぁ、もう飢えで気が狂いそうやぁ・・・
・・・・
・・・
・・
・
! 目の前に肉があるやんか!?
周囲に誰も居らへん、見とるのは、お天道様か?神様か?虫に動物達って大自然だけや!
自然は弱肉強食!弱くて死に掛けのコイツは、ワイの糧になるべきや!
「いっただきまーす。 消えゆく生命に感謝して、綺麗さっぱり骨まで残さんようにするさかいなw」
ウッホ!美味い!調理してないのは、頂けないが、スッゲェ滋味が有るんのはわかる〜。
うん?死んだか? それに合わせて、味が落ちたんちゃうか? でも!辞められない!止まらない!コレこそがワイが求めてたモンや!
綺麗さっぱり、平らげると生まれ落ちてから悩まされていた飢餓感が無くなり至福の満腹感が有る。
今日は洞窟に帰る気もせんので、心地良い満腹の中で寝入ったんや。
翌日に目を覚ますと、なんか身体が大きく、力強くなっていた。 やはり成長が早いみたいやな。
力が強くなったんで、リスとかの小動物を捕まえ易くなった。 食ってもちっこいので満腹にはほど遠い。
日がな一日中、狩と食事に夢中になっとんたんで、また洞窟に帰り損ねた・・・まぁ困らんやろ?
・・・そんな自分を殴りたくなった!日が落ちたら、野犬の群れが来たんじゃい!木に登れんかったら終わってた。
一睡も出来ずに、野犬が諦めるまで木上生活した。 何日過ぎたんかな? 腹減って死にそうやぁーー。
野犬が諦めたんで、洞窟へ帰れた。 日中は狩で出払ってるから、誰も居らん、メシも無い・・・急に産まれ落ちた際のオッパイが脳裏を過った。 少なくてもええから飲みたい!
洞窟の奥には、女達と産まれたばかりの赤ん坊が居た。 ワシの目は何故か女達のオッパイでは無く、産まれたばかりの赤ん坊に釘付けになっとる。 何を考えとるんや?あかんで!それは!畜生道にも劣るんや!・・・でも脳裏には倒れた仲間の、死際の肉の味が、生命を貪る満腹感が、何度も何度も何度もリフレインするんや。
堪忍や、1人だけや、親や仲間には見せられん。 そっと赤ん坊を1人、この手に抱いて連れ出したんや。
洞窟を出て、誰にも見つからん様に、岩場の隙間に隠れて、貪った肉の味は、生命の味は、とてもとても美味で、多幸感に満たされて、至福のひと時だったんや、今生で2度目の満腹感の中でワシは洞窟に戻り、寝入ったんや。
目覚めたワシの身体は、また大きく成長しとった。 洞窟の仲間達を見回しても、ボスから数えた方が早いぐらいや♪
成長したワシは遂に兎を捕まえられる様になった。 鹿はまだ辛い、群れで来る野犬はまだまだ勝てん。
狩の中で食事をすると、獲物の量が減るので、安全地帯の洞窟で、食事をしようと持ち帰った。
「美味そう!それ寄越せ!」
ボスを始めとする仲間達に脅し取られた!1人1人なら兎も角、ワシから奪う時だけ、群れで行動するなやーーー!
持ち帰ると、奪われる。 狩の中で食事すると獲物が減る。 解決策に悩んでいる日々で特に成長も無く、唯々困って居ると、狩に着いてくる奴が現れた。 ほほぅ、ワシと協力して狩がしたいのかな? 学ぶ姿勢は大事やね。
・・・でも、奴は見てるだけで、話しかけもしないんや、若い子のコミュ力不足は異世界でも問題なんか?
ワシが獲物を狩ると、奴は突然出てきて、威張り散らしながら威嚇してきた。
「その肉、寄越せ! 昨日もオマエ、肉持って来ないから、オレ食えて無い!」
ただのタカリやった・・・ふざけんなーー!1人ならなんも怖く無いんじゃーー#
「ぶっ飛ばすぞ!」
ワシは殴ってから、そう宣言してやった。 なのに奴はビックン、ビックン痙攣するだけで、ごめんなさいの謝罪ひと言も無いんや。
なんか力無く、生き絶えそうな様が美味そうに見えて来たで・・・周りを警戒して誰も居ない事を確かめるとワシは美味しくタカリを頂いた。 ごっつあんw
翌朝のワシはまた成長していた。 ボスの次ぐらいや・・・もしかして仲間を食うと成長するんか?
ワシは狩に出て行くフリをした後に、誰も居ない洞窟へ戻って来た。 洞窟の奥には息絶えた女達と産まれたばかりの赤ん坊が、数体居る・・・・ワシは自分の中に産まれた、食欲に従ってごっつあんした。 素晴らしい多幸感に満腹感やった。
翌朝のワシは、群れの誰よりも、大きく強そうに成長していた。 ボスはちょっと警戒して居る様だが、何も言って来ない。
昼の狩に皆が出て行く中でワシは、ボスの後を付けてみた。 誰の姿もない中で、ボスの前に出て行くと奴は驚いた様だった。
「ゲギャ!どうした? め・・珍しい、か・・狩場が同じになったか?(゚o゚;;」
奴は自分でも信じて居ない言葉を投げかけて来た。
「グギャ、分かってるやろ、ボスの立場を貰いに来たんや。」
「ま・・まて、み・・皆の前で強さを示さないと、ボ・・ボスの立場は認められない。」
「オマエが帰らなきゃ、大丈夫やで。」
ワシは二チャっり笑って答えてやった。 さあ死ねやw
「タノム、死にたくない、見逃してクレ、2度と群れにも戻らない。」
「ダメや、だってオマエは美味そうなんや。」
食欲のままに、食うぞ宣言したワシの言葉に、奴は尻を押さえて一目散に逃げ出した。
「イヤーー、ヘンタイだーーー。」
「マテや、ご馳走ーーー。」
食欲的な意味で、ボスをごっつあんした翌朝に、ワシはまた成長していた。
コレでこの群れはワシのもんやw しかし問題がある。 女がおらん、群れが増えんのや(・_・;
「グギャ、オイ、オマエラ、女はどうやって手に入れてたんや?
群れの仲間達はキョロキョロと見回すばかりやった。 誰も知らんのかい! ワシの次に身体が大きい奴を指名して聞き直した。
「オ、オラ知らねぇだ。」
役立たずーーー、次や
「この中で、1番の長生きは誰や!」
またキョロキョロと見回した後に、ヒョロイのが指差された。
「オイ、ヒョロイの! 群れのことで知って居ることを全部話せ!」
「え〜と、ワレらは、洞窟奥で女達に産み落とされ、日々狩に出て食べ物を探して生きています。 以上です。」
「マテや!コラァ! そんな日常は知っとるんや、女達はどうやって産まれる?または何処から連れて来るんや?」
「知りません。 前のボスが何処かから攫って来ていました。」
使っかえぇねぇーーー、頭ガキンチョ3歳児かいー、全く知識無しのクソ製造機やないかーー。
ワシは洞窟の入り口に陣取ると、宣言した。
「ゲヒャ!良く分かった。 オマエらは、使えない邪魔もんや。 ここでワシに喰われて、ワシの成長の糧になれや。」
食いもんの怨みは忘れんで、代償にオマエらが食いもんになれや。
意味が分からずに、ぽっかーんとしてる様なので、手近の奴を1匹喰らう。 断末魔の心地良い悲鳴もアクセントやな。
おおう、ウマイ!滋味が溢れる舌が、胃が、腸が、腹が満たされるぅ♪
「ボスが狂ったーーー。」
やっと何が起こるか理解したんか? 分散せずに、全員で行き止まりの洞窟奥を目指してどうするんや?狩の楽しみも無いんかい(;´д`)
産まれた群れの住人を悉く食い尽くし、成長した翌朝、何処からとも無く声が聴こえた。
「きゃっは! やっと種族の階梯を上がった仔が出て来たーーーw どんどん喰らってもっともっと、強くなるのよー♪」
よう分からんが、まだワシの食いもんは、ぎょうさんあるようやな( ̄▽ ̄)
〜 fin 〜
暫く、コッチ観察しよw