愉悦転生!神の遊戯場、俺はこんな世界に産まれたく無いだ(T . T) 作:rapas
変態なのは諦めた!
せめて普通に子供を愛するご家庭であってクレ
〜変態の後継者 (せめて名前で呼べって?w)〜
邪神との会話が終わった俺は、何かに引き摺り出される様な感覚と共に現世に産声を上げた!
何かとっても苦しくて、辛かった気もするけど、目も耳も触感もよく分からない。
与えられる情報を脳が処理出来ていないのだろうか?
5体満足に産まれていることを祈ろう(ナムナム
睡眠なんだろうか? 意識が途絶える→再覚醒するを幾度も繰り返して、やっと目が開けれるほど成長したぜ♪
良かった!盲目じゃない! でも視界に飛び込んできたのは、まるで牢獄の様な檻の中!?
すわ!乳児虐待か? 俺ってもしかして大罪人の子供か? ここから出るための長く苦しい冒険が始まっちゃうのか?
「あぅぁーーー(辛いですわー)」
思わず出た溜め息は、何も意味を無していない赤ちゃん言葉、そりゃぁ・・・まだまともな発声とか出来ませんな
「あらぁ? タンクちゃん、目を覚ましましたの?」
視界の外から声がかけられる、声の方向に視界を移したいが・・・寝返りすら出来ない(T ^ T)
「そろそろミルクですかねぇ?」
別の女性らしき声がコレも視界の外から聴こえる・・・卑怯者め!姿を見せろ!俺は寝返りすら打てん乳児様だぞ(情け無い
「よいしょっと!」
華奢でかつ巨大な腕が俺を抱き上げる、俺を囲んでいた檻は視界の遥か下方に消えていった・・・ベビーベッドから助け出されたようだ。俺の冒険第一部が目出たく完結!
まぁなんだ・・・そら乳児が好き勝手に動き回らんように、ベビーベッドへ隔離するわな!まだ動けんけど・・・
抱き上げた女性の腕の中で、俺は彼女と視線を合わせられた。
メイドさんっぽい服装してるから仮称メイドさんとしよう!年齢は中高生ぐらいかな?
生前の知識と美的センスから若くて可愛い娘と認識したので、今後は存分に甘えよう!
「まぁまぁ!眼を開けていますの♪」
もう1人、最初に声をかけて来た女性・・・女の子が俺を覗き込み嬉しそうに声を上げる。
メイドさんより頭1つ以上背が低いので、メイドさんは俺を抱いたまま屈み込んで見せていた。
女の子は仕立ての良さそうな上等な服を着ている。
それとメイドさんの振る舞いから立場が上なんだろう・・・俺の姉かな?
そんな時に俺の腹からグーと、空腹を知らせる音が響く。
「やはりミルクのお時間みたいですね、奥様お願いできますか?」
「分かりましたわ」
女の子は胸元をはだけさせ、チっぱいを曝け出した・・・オイ?
「タンクちゃん、ミルクですわよー♪」
俺は食欲に逆らえず、チッぱいにむしゃぶりつく・・・もしかして女の子が、ママンで合ってるのか?
どう見てもJSです!パパンの有罪は確定ですね(−_−;)
「タンクちゃんの一生懸命にミルクを飲んでる姿が、旦那様にそっくりで可愛いですわ♪」
そんな和やかな雰囲気の中で、ガチャっと部屋のドアが開く音がする。
「奥様ー、オヤツの時間ですよー、今日はシェフ特製のー、ミックスベリーパイですぅー。」
ママンはその言葉を聞くと、両手をパンっと打ち鳴らしドアへ振り返る。
「まぁまぁ! 大好物のミックスベリーパイですのね! 紅茶のご用意もお願いしますわ♪」
ママンが非常に嬉しそうな反応するのは良いのですが、俺氏は現在進行形で不安なほど浮遊感を感じております(゚ω゚)
「タンク様!」
側に控えていたメイドさんが、床に落下する直前にキャッチ!・・・最悪の状況からは脱したが、まだ首も座ってないよね!?
俺って大丈夫? 首が折れてたりしてない? この先も生きていけるかスッゴイ不安になったよ!?
「あらあら! ガガミン!ナイスキャッチですわ♪」
ママンは危機感を持ってね!声に心配の響きが無いよ!
「タンク様にー、お怪我はー、無いですかー?」
パイを持って来たメイドさんは、俺の怪我を心配してるようだ。
「姫様o(`ω´ )o あれほど乳児をぞんざいに扱ってはいけません!と常日頃から申しているではありませんか!・・・etc.ガミガミ、コンコン」
パイを持って来たメイドさんと共に入って来た、婆さんにママンは説教されてる感じかな?
教育係みたいな人なんかな? もっと言ってやってー、何度も失敗してたりだと、俺の命が危ないの!
「大丈夫! タンクちゃんは強い子ですわ♪」
なんか反省の・・・反省の色が見られないΣ(゚д゚lll)
そんなこんなで1日の大半は、意識が無い(睡眠だよね? 気絶や昏倒じゃ無いよね?)乳児の俺も徐々に成長したのだ!
固有名詞を覚えて、言葉がちょっぴり分かるようになり、なんと寝返りが出来るようになったのである!
コレでママンにうつ伏せに寝かされても、メイドさん達も気が付かぬ間に、意識が遠のく事なく、自力で体制を変えられるぜ!
寝返りが打てるようになると、小さくとも趣味の良かった木製のベビーベッドは、広々としたキングサイズベットみたいな物に変えられた。
これで高速ゴロゴロし放題! 乳児であっても筋トレっぽく、出来ることは色々やるのだ!
しかし檻をマジで牢屋の如き ぶっとい鉄の棒に替えなくてもいいんじゃね? 風情が無い!
今日もメイドさんにお世話されて、ママンのチッぱいを頂く日常かと思っていたのだが、初顔の来訪者が現れた。
禿げ上がった頭頂に、でっぷりとしたお腹を持つ柔和な顔付きの50絡みのオッサン・・・年齢的に俺の祖父かな?
「旦那様! ちょうどよろしかったですわ♪ 今ならタンクちゃんも目を覚ましていますわ!」
「おお!コマや、これでワシの可愛いタンクちゃんに、挨拶ができるのぅ♪ パパの顔を、早く覚えて貰わねばな♪」
俺に構いたいのかな?爺ちゃんだいちゅき!とかをやった方がいいのかな? 喋れないけど・・・でもね、爺さんがその顔で俺に頬擦りするのは、辞めてくれないかな(・_・;
ひとしきり俺を構い倒した爺さんが、ママンと会話を始めた。
俺も癒し疲れたので、解放されてひと安心だぜ!
今度は、俺がメイドさんの胸の中で癒される番だ!
「いつまでもタンクちゃんと触れあって居たいのだが、ワシはこれより出立せねばならん・・・我が領地は幾多の農業改革で未だ多少の不作で済んでおるが、国中で大凶作による飢えが蔓延しておる。 貴族どもは、教会の免罪符とか言う戯言には金を出す癖に、徳政令などと言って借財を踏み倒しよる。 お陰で国内では幾つもの商会が潰れ、まともな商業活動もできん!・・・国外に出て大陸中を探せば、不作に悩ませられておらぬ地もあろう! ちと時間がかかるやもしれぬが、国一番の大商会の誇りに賭けて、必ず立て直して見せるぞ!」
「旦那様と暫く会えないのは、寂しいですけれど、我慢いたしますわ。 お土産は綺麗なアクセサリーに、珍しくて美味しいお菓子を期待しておりますわ♪」
「ワシもコマとタンクちゃんに会えないのは寂しいから、頑張って早く帰って来るぞ! それとタンクちゃんが元気に駆け回るようになる前に、陛下へご挨拶をお願いしても良いかな? コマは初めての里帰りとなろう。
ワシも一緒に行きたいが、座して待っておると国が、民が誰も冬を越せぬからのぉ・・・済まぬ」
ママンと爺さんが何か喋っている間に、メイドさんの胸を堪能・・・じゃなくて、俺も乳児ながら日々の鍛錬を頑張るのだ!
成長してちゃんと思考出来るようになってからは、転生チートを理解するために色々と試してきた。
1、言語チート、ママンの言葉がわからない! デフォルトで付けろよ邪神! 地道に学習中だぞ!
2、お約束のステータス! なんと開いた!
全部文字化けってか、不思議な文字で埋まってた・・・ママンの読む手紙に、同じ文字があったから現地語で書かれているらしい・・・ 使えん!
3、ファンタジー(決め付け)お約束の魔法!
手頃にファイアからと脳内詠唱、口頭詠唱(赤ちゃん語)と試すが、なんか頭の中で「ビィーーー!」って煩い音が鳴るだけで使えねぇーー!
生後間も無くでは転生チートお約束が、いっさい使えないみたいなので、そこは今後の成長で覚醒イベントがあると信じよう(・_・;
今!出来ることを精一杯する!まずはメイドさんに抱かれているうちに、筋トレである。 目の前の柔らかな壁を力の限り押すのだ!お相撲さんの突っ張りの如く、鉄砲稽古っての?オッパイを柱に見立てて押すべし!押すべし!
俺が筋トレに夢中になっているのを他所に、ママンと爺さんが部屋を退出するのに合わせて、俺もメイドさんに抱かれたまま部屋を出る。 何気に初外出じゃね!?
部屋を出て廊下を越え、階下へ降りると広いエントランスがある。 まぁ豪邸ね!雰囲気はあったけど両親はお金持ちっすね!明日のご飯を心配する生活をしなくてすみそうよ♪ でもスパルタ教育に悩む将来が不安よー(T . T)
玄関を越えて待っていたのは、洒落た執事に綺麗なメイドの列、護衛の兵士に護られた品の良い馬車があった。
ママンと俺を抱いたメイドさんが、中央に来ると爺さんは馬車の前に立ちなんか喋ってる。
「それでは大陸中を回ってくるでな、皆もコマとタンクちゃんをくれぐれも頼んだぞ! エミヤ、家宰のお主に不在時の差配は任す。 では皆も達者でな!」
「「「「旦那様、行ってらっしゃいませ!」」」」
そして二度と会う事が無かった。
このオッサンが俺のパパンだった事を知ったのは、ずっと後の事だった。
〜fin〜
普通じゃつまらぬよなw