愉悦転生!神の遊戯場、俺はこんな世界に産まれたく無いだ(T . T) 作:rapas
さぁタンクの冒険の始まりだぁ!
〜転生した女の子〜
この人生こそ楽しく生きるんだ♪
辛いって印象しか残っていない前世に、サヨナラバイバイした私は、神様から魔法の才能ってチートを貰ってファンタジー世界に生まれ変わったの♪
生まれ変わったお家には、美人なママと陽気なパパにホンワカしたお爺ちゃんが居る。
お爺ちゃんは村の村長で、転生チートファンタジーの出発点としては悪くないの♪
ほどほどに裕福で自然も豊か!野原を駆け回り自然と戯れる幼少期は王道なの♪
しかし、生まれ変わった世界で魔法の話を聞かないの?
魔法使いが千人に1人とか伝説とか稀少で少ないのは有るかもだけど、お伽話でも聞かないって信じられないの!
3歳になった私は遂に我慢できずにママへ問いかけたの!
「ねぇねぇ! ママ! 魔法ってどうしたら使えるの?」
「あらあらメイちゃん! どうしたの? 魔法ってなぁに?」
ノー!魔法の存在自体を知らなかったの!概念すらなかったらやばいの!
「えっとね、お空を飛んだり、何も無いところで炎を出したりするの」
「ふんふん、それは奇跡ねー、神様じゃなければ使えないわ」
なんですって! じゃあ私はチートで神になるの!って訳もなく、肩透かし、フェイク、クズチートだった可能性が高いの・・・チートの一覧にあった各チート能力に優劣の差が無いので有れば、魔法の才能も明らかなダメチートだった変態の後継者も同等の価値しか無かったかも知れないの。
将来設計が粉々に砕けて放心しながら、私はママから今日のオヤツを貰うの・・・うん美味しい♪
将来設計の見直しが終わらないまま、私は5歳になったの。
今年は凶作って奴で畑の実りが悪いらしいの。 毎日のオヤツが少ないのはメーなの!
まぁ毎年続く訳じゃ無いらしいから、良い子のメイは1年我慢してあげるの。
凶作が続く中で私は8歳になったの。
今日も川下村の村長が、水利の話で爺ちゃんと怒鳴りあっていて怖いの・・・
凶作になる前は、一緒に収穫祭とか仲良くしていたけど、川が浅くなり溜池も渇いて干上がってからは、ずっとこんな感じなの・・・
優しく美人のママは悲しそうな顔ばかり、パパも爺ちゃんも鬼の様な厳しい顔を家族以外の人に向けてるの。
仲の良かったお友達も1人2人と姿を見なくなったの・・・
神様・・・来年はお腹いっぱいに、ご飯を食べれるようになるよね?
8歳の秋の夜、月も見えない暗闇でママに起こされたの。
お外からは赤い光が差し込んでくるの。
パパも爺ちゃんも姿が見えず、ママに急かされて納屋の干し草に隠れたの。
「メイちゃん、何があっても決して声を出したり音を立てちゃいけませんよ!」
そう言いきかせるママの悲壮な表情は忘れられない、何があったの?と聞きたい思いを押さえて私は頷いたの。
「ここかァーーー!」
私が隠れ終わると、怒鳴り声を上げた誰かが入ってきたの・・・声は川下村の村長、だけど炎の灯りに照らされた顔は、何か赤黒い液体に汚れてとても怖かったの。
「なんで、こんな事をするのよーーー!」
ママも怖い顔で睨み返してるの。
「お前らが水を寄越さねぇから!俺たちの畑は全滅なんだよ! だったら飢えないために奪うしかねぇし、後腐れ無く皆殺しにするしかねぇんだよ! 分かったら最後に楽しませて貰うぜw」
そう言うと村長はママに襲いかかり組み伏せようとしたの。 ママの顔にパン!って平手打ちをすると服を剥ごうとするの。
けれどママは、怯まずに抵抗を諦めないの。
私は唯々、震えて見ている事しか出来なかったの。
そんな中でママが、隠し持っていたナイフを村長の脇腹に深く突き入れていたの。
村長は、まずビックリした顔を見せると、真っ赤に怒り、ママへの暴力に遠慮が無くなったの。
平手打ちが拳に変わり、地面に倒れているママへ、体重をかけた踏み付けや蹴りを入れていくの、そのたびに、ボキボキと骨の折れる音が響くの。
ママの手も足も首も力無く、普段は決して曲がらない方向に曲がってたの。
「ハァハァハァ、余計な抵抗しやがって・・・クソ!イテェ・・・」
そう呟くと村長は、脇腹を抑えながら去っていくの、遠くからは、まだ怒鳴り声と「帰るぞーーー」って大声が聴こえるのが怖くて、私は暫く震える事しか出来なかったの。
辺りが静かになり、朝日も差し込んで来る頃に、私はやっとママの側へ近寄る事が出来たの。
「ママぁ・・・」
か細く呼びかけるけど、死者が応える事は無いのは分かってたの。
頭では理解している、周囲の状況を確認して、すぐにでも安全を確保しなきゃいけないのに・・・
「ママァーーー!ママァーーー!」
そんな理性に反して私は、大声を上げて声が涙が枯れるまで泣き続けていたの・・・
お日様が空高く上がった頃、私はまだ掠れた声でしつこく泣き続けていたの。
理性も諦めたのか、これからやるべき事も考え付かないの。
姿が見えないパパと爺ちゃんに、見つけて貰うのを望んでいたと思うの・・・
そして私の鳴き声を聴きつけた足音が近づいて来たの。
パパ!と期待したけど、現れたのは鎧を着た兵士だったの・・・誰?と怯えて私は身を縮こめるの。
「お嬢ちゃんは無事か? こっちの母親は、・・・ダメだな・・・」
ママと私を確認すると、兵士は私の手を強引に引いて広場へ連れて行くの。
広場へ向かう途中には、村のみんなが倒れていたの・・・もう・・・誰も起き上がる事は無いの。
広場まで来ると毎年しつこく年貢を取り立てに来る人が居たの。
嫌な奴でも知った顔があると少し落ち着くの。
兵士は広場で、豪奢な鎧を着た人へ、私を見つけたと報告していたの。
嫌な奴が私の顔を確認して、「村長の孫です」と豪奢な鎧の人に報告してたの。
「娘、ここで何があったのか、知っている事を話せ」
私は豪奢な鎧の人に、昨夜に合った事を知っている限り精一杯話したの。
「夜中に、ママが急に私を起こして、納屋に隠れさせたの・・・村は色んな所が燃えていて・・・川下村の村長が来て・・・ママを殺したの・・・食べる物が無いから・・・ウチの村から奪うんだって・・・後腐れないように皆殺しだって・・・」
「なんと!ここから川下の村とは、ゴート男爵の領地ですぞ!」
「ゴート男爵め!普段は媚びへつらう癖に、なんと非道な!」
「閣下!これではゴート男爵は野盗も同然!成敗すべき存在です。」
なんか周りの兵士さん達が騒いでるの・・・でもね・・・兵士さん達の目が川下村の村長みたいで怖いの・・・
「皆の意見はよう分かった!幸いココには充分な兵がおる、非道を働いたゴート男爵には報復せねばな! いざ成敗じゃ!」
「「「おーーー」」」
そう言って豪奢な鎧の人は、兵士を率いてゴート男爵?の館を襲いに行ったの・・・途中にあった川下村は素通りで・・・
証人として連れられて行った私は、血湧き手足も首も飛ぶ、バイオレンスでショッキングな光景に、ヒキツケ起こして泡吹いて倒れたみたいなの。
〜fin〜
変態ばかりでは無く、他の連中も観察しないとなw