愉悦転生!神の遊戯場、俺はこんな世界に産まれたく無いだ(T . T) 作:rapas
ねぇ・・・出番無いの?
オバ暦2年 〜 アーボン大僧正 〜
そこはイイスゥシが、ナンゴンヤンの街、ナウリーバ家に仕える新米僧侶達は、召喚寺院にて、彼らが神のベトルークに祈りを捧げていた。
哀しみの虚空より、ナウリーバ家に力を貸してくれる魂を導くのだ。
嗚呼!神の声が、導きが、髪無き僧侶の頭頂に宿る!
沸騰せんばかりの神々の知識は、僧侶達の頭頂を使い神の奇跡を再現するのだ!
神の奇跡は秒間1億回以上もの計算を求め、高速演算の発熱に耐えられずに、幾人もの僧が生き絶えるのだ。
それでも、その恩恵は変わりが無いほどに大きい。
耐え切った僧侶の数に合わせて、哀しみの虚空より導かれた者、通称勇者が現れた。
神々の奇跡に耐え切った僧侶の力量に合わせ、その身に加護を宿した勇者は、ナウリーバ家の覇道を支える特機戦力で有る。
僧侶の命と共に、現世より消えてしまうが、召喚寺院と修練場により、数で補填出来た。
数で圧倒した事で、禁忌の地への障害となっていたシバ家を滅ぼし、今こそ念願をと目論んでいた矢先に凶作による飢饉が2年も続いている。
東の穀倉地帯であるバンドウからの食料調達を望んだが、返答は芳しく無い。
バンドウからの商人すらも出入りが大幅に減り、食料の価格が上がっている。 穀倉地帯での食料の高騰に流通停滞など、戦争準備と決まっている!
やられる前に殺れ!そして使った以上に奪え!は国家の基本であると、今までの成功体験からナウリーバ家は学んでいた。
コレから、勇者達を中核とした軍を貧民どもで編成し、バンドウを滅ぼすのだ!
その前に喚び出したどれ・・・勇者の忠誠を確認しなければならない。
ナウリーバ家ゆかりの大僧正として、我は喚び出された勇者達へと言葉をかける。
「哀しみの虚空より、ベトルーク神に導かれし勇者達よ! このナウリーバへの助力に賛同頂き、誠に感謝が絶えない。 今年も我らがナウリーバは存亡の飢饉にあり、隣国バンドウは卑怯にも、我が国を弱らせ、侵略の機会を虎視眈々と狙っておる。 勇者達にはバンドウとの防衛戦に是非とも参加頂きたい!」
勇者どもは、毎度のように待遇がどうの?、聞いてないだの?、拉致罪だの?と身の程知らずにも騒ぐ。
「ふーむ、勇者殿がこの地へ舞い降りるには、ベトルーク神との契約が成立しておらねば、成らぬ筈なのだが、帰りたい、契約を解除したいと、申す者に強制するほど我等は狭量では無い。契約の解除を試みる故に順に並んで頂けるかな?」
うむ!馬鹿が先頭切って出てきおった。 馬鹿と契約で繋がっておる僧が進み出る。
「本当に契約を解除されるのですか?」
諦め悪く、念を押して確認しておる。まぁ、契約を解除すれば、召喚の儀式に再び挑まねばならんからなぁ。
「早くしてくれ!俺は元の世界に早く帰りたいんだ!」
さっさと帰るが良い、良い見せ物だろう。
「それでは解除致します。」
そう言った僧の頭頂から呪紋が光り輝く、ピカーーーって感じで毎度毎度、とても眩しい!
それに応じて勇者は身体がゆっくりと解け始めた。
「「「「えっ!」」」」
当人だけで無く、喚ばれた全員が驚愕の表情を浮かべる。
身体の解けた始めた勇者は、激痛で意味の無い声を上げながら、のたうち回リ、発火を始めた。
肉の焦げる悪臭の煙と剥がれ風化していく皮膚、筋肉もゆっくりと融けて、本人しか熱さを感じぬ、熱なき炎で呼吸もままならん。 まぁ腹の筋肉が融けて内臓も落ちていったから吸う先が無いがな。
この後はたっぷり7日かけて、地獄とやらに帰還するまで苦痛にもがく様が観察出来るのじゃ♪
他の勇者を見ると、腰抜かす者、漏らす者、意味が分からん言葉を喚く者など、様々じゃが、胆力ある勇者など今まで見た事ない!ならこんなものじゃろ。
さすがは勇者!勇気なき者とは、よく付けた呼び名よ♪
「さて、次にお主達の元いた世界、哀しみの虚空こと、地獄と勇者達が喚ぶ世界に帰りたい者は誰じゃ? 時間も勿体無いゆえに急いでくれんか?」
誰も進み出る者は居らんかったw
〜 fin 〜
出番?・・・それは自分で作らないとなw