※この作品はR-18です。

アマガミ 各停 塚原響   作:橘JL

2 / 5
アブストラクト


先週の水曜日、私ははるかと昼飯を中庭で食べていたら、学年一の成績優秀者、橘純一君と出会った。考え方も超がつくほどの現実的思考の人であることも判明。私が橘君の事を感心してしまい、考え方が面白いと思ったこと。そんな動機から彼と晴れて友達になった事。その事に親友のはるかが羨ましがっていた事、私が是非是非と水泳部に入部してと橘君に勧誘をしたら彼が快諾したところまでがアブストラクトよ。


第2話.水泳部に入部した橘君&七咲逢の登場

<今回の話>

 

 

今日は金曜日。時間帯は、輝日東高校が太陽の日差しを受けて、オレンジ色に染まる夕方。この時間帯となれば、直行で家に帰る帰宅部と各部活動で励む者の2通りに分かれる。

 

 

プールがあるA棟で活動しているのが私達水泳部。七咲逢を初めとする部員が20名程いる。部員構成としては1年生が7名、2年生が6名、3年生が私を含めて7名。今日は橘君が入部をするということで、部員全員に集まってもらっている。

 

 

響「今日は新しい部員が入部する。橘純一君よ。出てきなさい。」

 

 

純一「お初にお目にかかります。橘という未熟者ではありますがどうぞよろしくお願いします。」

 

 

橘君がそう言うと、拍手を彼へと送られる。

 

 

パチパチ……

 

 

2年女子・坂田「橘君、噂は聞いてるよ。///学年一で成績優秀者なんだってことを。」

 

 

1年女子・藍原「えっ、橘先輩って成績優秀者だったんですか!?!?(興味津々)」

 

 

同じ2年生女子の坂田さんと後輩の藍原さんを皮切りに「橘君・橘先輩はすげぇ!!」という声でいっぱいに。

 

 

響「静かに!橘君には水泳部に入ってもらって早々だけど、書記という役職を与えるわよ。」

 

 

純一「はい?書記ですか?」

 

響「えぇ、書記よ。書記の役目はミーティングを行う時には、議事録を作成してもらう。各部員達の意見だったり、各部員が提案・対策案を述べた時も書いてもらう。また、意見を求める時もあるから頼むわね。」

 

 

純一「解りました。どこまで書記として役に立てるかは解りませんが、精一杯やらせてもらいます。」

 

 

彼の一通りの紹介挨拶を終えた後、部員全員は輝日東地区の大会に向けての練習に取り組む。お手並み拝見という訳では無いが、橘君の泳ぎを見てみたい気持ちはある。

 

 

平泳ぎ、背泳ぎ、クロール、バタフライなど種目関係なく他の部員達の泳ぎと比較しても2倍近い早さで泳いでいるものだから私としてもまたまたびっくり仰天。勉強ができる上に、スポーツも万能なの!?!?

 

 

部活開始から3時間後

 

 

ピピーーーッ!!!!

 

 

響「今日はここまでよ!お疲れ様!」

 

 

私のホイッスルで今日の部活動は終了。部員達がばらばらと更衣室へ入っていく中、一人の部員が私と橘君のもとへやってくる。

 

 

??「橘先輩。あなたの泳ぎを見て凄いなと思いました。先輩の泳ぐスピードはもう化け物級かと思いましたよ(笑)」

 

 

純一「いやいや、そんなことは無いよ。僕は自分なりの泳ぎをしただけさ。ところで、貴方は誰?」

 

 

逢「失礼しました。私は1年B組の七咲逢です。」

 

 

響「七咲は水泳部の中でも早く泳ぐ方なのよ。タイムアタックでは結構良いタイムを残してるわ。」

 

 

純一「塚原先輩から話を聞く限りだと、七咲さんの方がよほど凄いと思う。」

 

 

逢「何を言ってるんですか(笑)先輩の方が私より凄いと思います。私が言うんだから間違いはないですよ!私の憧れでもあるんですよ、橘先輩!」

 

 

純一「・・・・・。(七咲さんの憧れが僕?)」

 

 

響「あら、七咲も橘君の事を憧れの目で見ていたの?」

 

 

逢「そうですね。塚原先輩も橘先輩の事は私と同様に憧れの目で見てるんですか?」

 

 

響「憧れ……と言うより、私は尊大なる人という目線で見てるわよ。」

 

 

純一「2人とも……。僕はそんな事は全く無いし、むしろ普通の事、当然の事として勉強にしても何にしてもやる人なので、そこまで意識してなければ、別に凄くないとも思ってるよ。」

 

 

橘君がそう言うと、七咲は開いた口が塞がらない。それもそのはず。私もそうだけど、七咲にしてもそこまで言って退ける男子はいなければ、見たこともない。

 

 

逢「ほ、本当に凄い人ですね、橘先輩……。ここまで言う人は初めて見ました。」

 

 

響「最初にはるかと共に会った時は、私も目を白黒させてしまった程だった……。橘君は周りの男子とはかけ離れているし、そんな考え方どこで習ってきたのとまで思ったの。」

 

 

純一「ここでずっと話をしているのもあれですし、更衣室を出てからにしますかね。このままだと僕もですけど、七咲さん、塚原先輩が風邪をひいてしまう。」

 

 

逢「確かに。スクール水着姿とは言え、風邪ひいちゃいますもんね。解りました、一旦A棟を出るまで話は保留にしましょうか。」

 

 

響「えぇ、そうね。この話はまた後でね。」

 

 

そう言って、私は七咲と共に女子更衣室へ。橘君は男子更衣室へ。(至極当然)スクール水着姿から輝日東高校の制服へ着替える。当然、他の部員は既に着替えて帰ってしまっているので、当然私と七咲、橘君のみ。

 

 

私と七咲は輝日東高校の制服へと着替えたので、忘れ物がないか今一度確認をして更衣室を出る。男子更衣室と女子更衣室の各鍵を締めるのも私の仕事。

 

 

響「これでよしっと。」

 

 

逢「橘先輩が棟(屋内プールの)を出たところで待ってるそうです。」

 

 

響「そう。じゃぁ、私達も行きましょう。」

 

 

逢「はい、塚原先輩。」

 

 

トコトコトコトコ……。

 

 

純一「塚原先輩と七咲さん。こっちですよ。」

 

 

A棟から出てきた私と七咲に手を振る橘君。

 

 

響「待たせたわね、橘君。」

 

 

逢「お待たせしてすみません。」

 

 

橘「いえいえ、そんな事は無いです。じゃぁ、揃ったので一緒に帰りましょう。」

 

 

逢「そうですね。先程の会話の続きもしたいですし。」

 

 

響「私も思ってたところよ。」

 

 

そう他愛のない話をしながら輝日東高校を後にする私達3人。私も七咲も橘君は住んでいるところが同じ船橋市内なので途中でバイバイをするということが無い。なので沢山話をしながら帰れるから良いわね。

 

 

トコトコトコ……

 

 

純一「さっきの話って、僕がいかに現実的思考を身につけたかってこと?」

 

 

響「そうそう。そこの部分が私の中では凄く気になるし、興味あるの。」

 

 

逢「私も興味があります。他人の話を聞くのって新鮮な上、考え方・価値観の勉強になりますから。(笑)」

 

 

純一「うーん、ネットで現実的な考え方というキーワードで検索して気になった文献サイトを見てある程度勉強したってところですかねぇ。」

 

 

逢「えっ!?!?凄いじゃないですか!!!( ºΔº )」

 

 

響「うん、本当に凄いとつくづく思うわ。///普通、ネットで調べるにしても自分にとって楽しい事しか調べないし。」

 

 

逢「ですよね。私もネットで調べるにしても海や部活関連しか調べませんよ……。」

 

 

純一「皆、ネットで調べることと言ったら、趣味だったり部活の関連だったり調べるよね。それが普通さ。」

 

 

逢「え、じゃあ何でそんな現実的な考え方関連の事を調べようと思ったんですか?」

 

 

純一「僕自身がこれからどういう人になりたいのかと考えることがあったことがきっかけだね……。」

 

 

響「確かに、自分自身を見つめる事は大切ね。」

 

 

逢「自分自身を見つめるですか……。はぁ、やっぱり橘先輩は凄い……。私には到底考えが及ばないです……。(˙Д˙)」

 

 

純一「・・・・・。(えー。ごく普通なんだけど……。)」

 

 

響「私も。橘君自身からしたら、凄いことでもなければ、別に普通の事としてやってるんだろうけど、私と七咲からしたらとてつもなく凄いのよ。これだけは事実として知って欲しいわね……。」

 

 

純一「そうなんだね。塚原先輩と七咲さんの気持ちを受け取るよ。あっ、折角だし連絡先交換しましょう。」

 

 

逢「そうですね。私からしたら、ずっと憧れの人ですよ。橘先輩。///解りました。私も連絡先交換をしたいと思っていました。」

 

 

響「うん、私も連絡先交換をしたい。このメンバーでこれから楽しい事を色々としていきたいし。」

 

 

こうして、帰宅中に私と橘君、七咲の3人でお互いに連絡先交換をした。特に橘君の連絡先を交換したいなと、はるかと一緒に昼御飯を食べていた時から思っていたから。橘君の事は今の段階では「尊大なる人」としか知らない。これから七咲と共に彼の事を部活動やプライベート面で色々知りたいと思った私だった。それは勿論、七咲と同様だから。

 

 

Fin.

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。