今日は土曜日。学校の音楽室で、私は自主的に、ピアノを弾きながら、「きっと青春が聞こえる」の作曲作業をしていた。
ポロン、ポロ〜ン•*¨*•.¸¸♬︎
真姫「てへ〜///西城君〜///」
作曲作業をしているが、中々進まない。そんな時、穂乃果が音楽室に私の作曲進捗状況の様子を見に入って来た。
ガラガラ
穂乃果「真姫ちゃん、調子はどう?って、えぇぇぇぇーーっ!?!?」
穂乃果が驚いたのは、ピアノの鍵盤に突っ伏す、だらけた私の姿。
真姫「あっ、穂乃果じゃない〜///どうしたのよ〜?」
穂乃果「どうしたと言う台詞は、こっちの方だよ!?!?昨日のミーティングと言い、真姫ちゃん、どうしちゃったの!?!?」
そう、私は西城君に想いを寄せている状態。つまり、「恋煩い」だ。穂乃果が驚くのも無理はない。何故なら、ちょっとやそっとではぶれず、上級生にも度胸で持って堂々と渡り合っている私が、この有様だと言う事と、昨日中でデレデレ感情が治まっていると見込んでいたからだ。因みに、µ’sの皆には、前回のお話(第2話、「様子がおかしい真姫」)で見られてしまっている。
そこへ…。
トントン
穂乃果「誰ー?」
西城「その声は穂乃果か。俺だよ。西城だ。真姫はいるか?」
穂乃果「いるよ、中に入ってー。」
穂乃果の合図で、音楽室のドアを開ける西城君。やっと来てくれた。私の理想の彼氏候補が♡
真姫「もーう、遅ーい♡」
西城「真姫?作曲の進捗状況は、大丈夫なのか?」
真姫「大丈夫に決まってるでしょー///私を誰だと思ってるのよー///てへへ///」
だらけた私を何とか、介抱する西城君。こんな私でごめんね。迷惑をかけるわ///
そんな彼に、突然、穂乃果が干渉する。
穂乃果「ちょっと!!!!これじゃ全然、作曲進まないじゃん!!ここまで真姫ちゃんがだらけたり、様子がおかしくなるのは、西城君!!君のせいだよ!!!!君がいつもの真姫ちゃんを壊した!」
穂乃果に言われの無いような事を、言われた西城君。彼も、黙って引き下がる訳にはいかないと、必死の抵抗を見せる。
西城「俺は、真姫の支えとしてやっているだけなのに、何が悪い。確かに、真姫が俺に恋をして、デレデレしているのは認める。それにしても、言われの無いような事を言われて、非常に不快だ。」
穂乃果「それが真姫ちゃんの支えの態度!?!?へー!君は、そんな状況でも平常心でいられるんだねー!!」
次第に、西城君と穂乃果が「私の恋煩い」をめぐって対立が激化。このままでは、お互い、実際に手を出しそうで怖い。彼は冷静かつ、理論を立てて反論をしているのに対し、穂乃果の方は、「真姫ちゃんが、だらけてたり、調子がおかしくなるのは西城君のせいだ」と一方的に断定し、声を荒らげて、干渉をしている。まるで、私と西城君の関係を分断するかのように。
彼と穂乃果の口論は、廊下にも聞こえていた。ちょうど海未が、音楽室近くの廊下を歩いていたところ、彼と穂乃果の口論が聞こえてきた為、駆けつける。
バンッ!!
海未「何なんですか!廊下にも聞こえてきて、うるさいですよ!」
西城「海未か。口論、廊下に聞こえていたようで、ごめんな。申し訳ない。」
海未「京汰君…。///一体、どうしたんですか?」
海未が、西城君に事情を聞く。
西城「実は、真姫の「恋煩い」の事で穂乃果と口喧嘩をしていたんだよ…。それに、「恋煩いの原因は俺」だと、穂乃果が一方的に決めつけて、干渉してきたから、理論を立てて、冷静的に反論したんだけど。」
海未「そうですか…。真姫が、恋を煩っていると言う事は、聞いています。確かに、スクールアイドルの練習やミーティングなどの活動中に、調子がおかしくなったり、だらけるのはいけません。活動はしっかりやってもらわないと困りますし、「恋煩い」の所為だと言っても、言い訳にもなりません。活動中は、恋沙汰を持ち込まないようにして欲しいですね。しかし、彼が言うのも一理あります。人の恋というのは、無闇に干渉をするものではありません。干渉をするという事は、その人の恋を妨害する事にも当たりますし。活動外で恋するのであれば、その人の自由ですからね。いくらでもやって下さい。私だって、恋する時は想い人の事を考えてしまいますから。」
海未は、私がスクールアイドルの練習やミーティングなどの活動中に、「恋煩い」の所為だとは言え、だらけていたり、調子がおかしくなってという点については、良くないとしながらも、活動外での恋については、西城君に対して、一定の理解を示した。海未も彼と同様、理論をしっかり立てて冷静的に、自分の意見を述べている。西城君と海未は、恐らく似た者同士かもしれない。一方の穂乃果は、まさかの海未が西城君側に立場を置いた事で、不満そうにしている。
穂乃果「うぅぅぅ…!」
西城「穂乃果、解ったろ?アイドルとしては、恋しちゃいけないと言う規定はあるかもしれんけど、真姫だって、スクールアイドルから離れれば、立派な一人の女の子だ。スクールアイドルの活動外なら別の顔を見せたって、それは違反に当たらない。だから、一方的に勝手に決めつけて話を進めるのはダメだ。この世の中、「恋してはいけない」という法律もないしさ。あんたの理論じゃ、誰もが「恋してはいけない」と拘束している理論になるぞ。」
穂乃果「そうやって、私をいじめるんだ…。」
海未「ちょっと、穂乃果っ!どうして、あなたはそんな考えになるんですか!」
穂乃果「だってそーじゃん!真姫ちゃんが西城君に恋しているのは本当なのに、西城君と海未ちゃんは、「他人の恋は無闇に干渉してはならない」と一点張りするんだもん!もーいいよ!いいもん٩(◦`ω´◦)۶」
そう言って、穂乃果は目元を腕で押さえながら、音楽室を勢いよく走って出ていった。
海未「ごめんなさい、京汰君。幼馴染みの穂乃果が、自分勝手な事を言ってしまって…。」
海未は、西城君に頭を下げて、謝罪する。
西城「いや、これでハッキリしたからもういい。俺、穂乃果と絶交するから。あんな無礼な娘は初めてだよ。」
海未は、彼の想定外の答えに同意してしまう。
海未「穂乃果には、本当にいつもいつも、手を焼いてます。私も穂乃果とは、縁を切るとまでは言いませんが、大幅に距離を取ろうと思います。そうしないと、穂乃果の為にはなりませんから。」
ここで、西城君は爆弾発言をする。
西城「あと、俺は暫くスクールアイドルの活動の様子を見に行かないから。勿論、真姫との距離も置かせてもらう。( -_-)」
真姫「へ!?!?ちょっ、どうしてよ!?!?」
西城「真姫。今回の事を好機にして、距離を置こう。そうしないと、真姫の為にもならない。取り敢えず、暫くはスクールアイドルの活動に専念して欲しいんだ。」
彼から告げられた事は、突拍子過ぎて、理解出来なかった。私の為!?!?イミワカラナイ!
海未「本当にそれでいいんですか?」
海未が、西城君にそう問いかける。
西城「あぁ。暫く、それがいいと判断した。真姫には、ピアノの作曲作業を進めて欲しいし、距離を置く事でお互い、落ち着いて考える事が出来るだろう?」
海未「確かにそうですね…。」
西城「寂しかったら、メールで連絡くれれば良いから。真姫。俺に距離を取られて、辛いかもしれないけど、今は、お互いに距離を置いて、考えよう。その方がいい。」
真姫「…………。フン!西城君と距離を置かれても、別に寂しくなんてないんだからーーっ!(゚´Д`゚)゜。ウァァァン」
こうして、波乱の「恋煩い」事件は幕を閉じた。結果、西城君と私は、暫く距離を置く事に。穂乃果に関して言うと、彼は絶交をする決断を下し、海未も大幅に、距離を取る決断を下した。私は、ただただ西城君の事が好きで好きでたまらないのに、スクールアイドルの活動に専念してくれだなんて、何なのよ。こっちの気持ちになって欲しいものだわ。これからどうしろと言うのよ…。彼が見に来てくれないなんて、やっぱり寂しい。そう思いながら、作曲作業を進めた後、一人寂しく、目白にある私の家(西木野家)へと帰って行ったのであった。
fin.