※この作品はR-18です。

ラブライブ µ’s 区間急行 西木野真姫行き   作:橘JL

4 / 9
第4話.疎遠期間の開始と、負のスパイラル

今日は週明けの月曜日。放課後は、スクールアイドルの活動が待っている。とは言っても、西城君が活動の様子を見に来てくれる訳でも無し。あと何と言っても、彼の対立相手の穂乃果が、学校を休んでいる。

 

 

何故こうなったかと言うと、先週の金曜日から、私が西城君を想うがあまり、スクールアイドルの活動中にも、支障をきたすようになってしまったからだ。ピアノの作曲作業が、中々進まなかったり、ミーティング時には、蕩け顔のまんま、ぼーっとしていたり。特に、先週の土曜日には、音楽室で穂乃果が、そんな私の状況になっているのは「西城君のせい」だと断定し、西城君に詰め寄った結果、対立が激化。彼と穂乃果の口論が音楽室から聞こえてきたという事で、海未も駆けつけ介入するも、失敗。西城君は、穂乃果と絶交をする決断を下し、海未も、穂乃果と大幅に距離を取る決断を下した。更には、彼から、距離を暫く置こうとまで言われた。これが、前回の話の概要である。

 

 

今日の活動は、作曲作業を進めると平行して、歌の練習だ。活動の点から言うと、確かに捗る。だらけていた時よりはぐんぐん進み、メンバーにも笑顔が零れていた。

 

 

活動から、4時間後。絵里の合図で、今日の活動は終了。終わったのは良いけど、先週の土曜日の「恋煩い」事件後、私の理想の彼氏が来ない。ただただ、寂しいに尽きる。また一人なのか…。そう私が落ち込みながら、帰る支度をしていると…。

 

 

希「真姫ちゃん、元気が無いね。どうしたんや?」

 

 

ことり「京汰と、何かあった?」

 

 

部室に戻ってきた、希とことりが、私に声をかけてくる。

 

 

真姫「…なっ、何でもないわよ…!!」

 

 

私の嘘つき。何も無い訳が無いじゃない。

 

 

希「何も無いはずが無いやろ〜?何があったのか、正直に話してみ?」

 

 

ことり「ことりも、はっきり言っちゃった方がいいと思うよ。(´ー`*)ウンウン」

 

 

私の調子がここ最近、普段と違うという事は、メンバー全員が把握済み。「何でもないから」と何事も無かったかのように済まそうとしたって、無理がある。だから、全て話してしまおうと思う。

 

 

真姫「先週の土曜日に、ピアノを弾きながら、「きっと青春が聞こえる」の作曲作業をしていた時の事なんだけど、「恋煩い」のせいで、ピアノの鍵盤に突っ伏していたところを、穂乃果に見つかってしまったの。その後に、西城君が来て、私を介抱してくれたところまでは良かった。でも穂乃果が、彼の事を我慢が出来なかったようで、彼に「普段の真姫ちゃんを壊したのは、西城君のせいだ」と言って、激しく詰め寄った結果、対立が激化しちゃったのよ。口論が廊下にもよく聞こえていたらしくて、この騒ぎを聞いた海未が、勢いよく音楽室に入ってきて介入するも、結局失敗。西城君は穂乃果に対して、絶交する決断をして、海未も穂乃果とは大幅に距離を取る決断した。別にそこまでは良いのよ。しかし、西城君は「暫く、距離を置いた方が良い。スクールアイドルの活動に専念して欲しいんだ。じゃないと、真姫の為にならない。」とか言っちゃって…。こんな事には、なりたくないのに…。グスッ」

 

 

希「真姫ちゃん、大変やったんやなぁ…。」

 

 

ことり「真姫ちゃん可哀想…。穂乃果ちゃんが、京汰にそんな事を…。」

 

 

今にも涙が目元から零れ落ちそうになりながらも、希と、ことりに「どうして、西城君と距離を取らねばいけないのか」の事情をありのまま話した。希も、ことりも、悲しい表情で私の話を聞いてくれた上に、同じ立場を示してくれた。

 

 

でも全ての発端は、私ね。「恋煩い」のせいで、先週の金曜日のミーティングや、土曜日の自主的な作曲作業のように調子がおかしくなったりするんだから。言い訳にはならないけど。昼休みに、ただ一人ぼっちで弁当を食べ、スクールアイドルにも様子を見に来ない、そして、一緒にも帰れない。これ、負のスパイラルだらけじゃない!いつまで続くと言うのよ!

 

 

午後7時。希と、ことりと一緒に、学校を下校する。先週の土曜日に、西城君から「距離を置こう。もし寂しかったら、メールで連絡くれれば良い」と言われて、「西城君に距離を置かれようと、寂しくなんて無いんだから!」と強がり発言をしたけど、実際は、その真逆。彼が、どんどん私から離れて行ってしまうのではないかと思うと、寂しいと同時に、辛い。

 

 

希「考えたって、仕方が無いやん。(;-ω-)ウーン西城君がそう判断したんやから。」

 

 

真姫「解ってるわよ…。」

 

 

解ってないくせに。どこから、その口が出てくるのよ…。

 

 

ことり「でも、京汰が「これをいい機会に、お互いに距離を置こう」と言ったんだよね?」

 

 

真姫「えぇ、そうよ…。」

 

 

ことり「個人的な考え方なんだけど、京汰は、穂乃果ちゃんからによる、干渉のほとぼりが冷めるのを待っていると、私は思うよ。例え彼が、穂乃果ちゃんと絶交をしたとしても。」

 

 

希「その線も、一理あるかもしれへんな。単純に考えて、西城君が真姫ちゃんと、距離を置きたい訳じゃ無いやろ?」

 

 

真姫「えぇ!?Σ(゚ロ゚;)」

 

 

彼が「距離を置こう」と言ったのは、穂乃果による、干渉のほとぼりを冷ます為だと言うの!?!?もしそれが本当なら、バカじゃないの!?!?

 

 

西日暮里でことりと別れて、次の田端で希と別れた。現在、一人寂しく、山手線内回りの電車に揺られている。西城君のバカ…。私はこんなに、彼の事が好きなのに…。

 

 

ことりが言ったのは、あくまでも「個人的な考え」。影響を受けてはいけない。参考にするくらいまでにしないと。

 

 

目白駅に着き、とぼとぼと家路に着いた私。

 

 

真姫「ただいまー。」

 

 

真姫の母「お帰りなさい、真姫。って、どうしたの!?!?元気無いわね!?!?」

 

 

真姫「えぇ…。」

 

 

真姫の母「もしかして、西城君の事なの?」

 

 

ビクッ!!ヽ(;゚д゚)ノ ビクッ!!

 

 

ママの言葉に、背筋がピーンと伸びた。何でそんなに勘が良いのよ…。凄い敏感ね。取り敢えず、ママも女性だから、事情をしっかり説明すれば、理解はしてくれるだろう。そんな僅かながらの期待を持つ私であった。一刻も早く、西城君に再び会える事を願って。

 

 

fin.

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。