※この作品はR-18です。

好感度を1上げる能力   作:ニンカタ

6 / 9
100に大分近付いてきたな〜


〜80

 

 ムラムラムラムラ。哲己はがっつくのは駄目だよなぁと今一歩踏み出せず。悶々としている。

 莉々菜はまだ駄目だと言った手前。いきなりその宣言を反故にするのは、何か自分が簡単に掌を変えるような女に見られるような気がして言えず。

 結局2人はそういう行為に興味津々でやってみたいな、という共通の悩みを内に留めたまま。何だか微妙な雰囲気の中、日常を過ごしていた。

 

 まあそれでも莉々菜が哲己に甘える行為は続いていた。莉々菜曰く、獅子田君に甘える日が無くなると悲しくなるという可愛らしい発言により、甘えモード莉々菜ちゃんは健在だ。しかし密着する行為の性質上どちらも相手の肉体を意識せざるを得ない。

 

 「・・・・」

 「・・・・」

 

 甘えてくる莉々菜の頭を撫でながら、ただただ別れの時までの時間を堪能する。だがお互いに言葉は発さない。いや発せない。初々しい恋人関係が故のジレンマか。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。70/100→71/100】

 

 「そういう行為は、まあ経験あるけどさ」

 「どんな流れだった?」

 「えー…他人に話すのは流石に気恥ずかしいんだけど…」

 「そこを何とか…!」

 

 こういう事を聞くのはあまりマナーが良くないが。頼れそうな人というと真っ先に頭に浮かんだのは樹だった。なので自分の恥と、樹の恥を偲んで真摯にお願いする。

 

 初体験とは緊張するものだ。それは樹も同じだった。少々恥ずかしい気はするが友人の頼みだ。無碍には出来ない。

 

 「仕方ねぇな…でも軽くしか言わんぞ」

 「それだけでも助かる…!」

 

 という訳で哲己は樹から軽いレクチャーを受けたのだった。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情が上がりました。71/100→72/100】

 

 レクチャー1。男から言え。

 

 普通だったらいきなりそんな事やりたいでーすとか言えば断られるだろうが。お前に向ける葉鍵の態度から見るにある程度は受け入れてくれるだろう。軽く聞いた感じお前とそういう行為をするのが嫌って雰囲気は無さそうだしな。

 

 「莉々菜」

 「ん〜?なにぃ…?」

 

 顎の辺りを撫でながら話を切り出す。目を細めて気持ち良さそうだ。と、それはそれとして、恥はこっちが請け負う。樹先生のお言葉だ。

 

 「そういう事……莉々菜としたい」

 「!?」

 

 遠回しに言ったが莉々菜も自分が何を伝えたいか理解したのだろう。先程までのトロンとした目を見開き、驚いた様子で自分を見る。

 

 「そ、それって……あの…そういう……」

 

 此方を見たり、視線を右往左往したりしながらも何処か期待した視線を自分に向ける。

 

 「ああ…莉々菜が欲しい。だけどな─」

 

 レクチャー2。最初は軽めの行為から。

 

 いきなり本番行為は無理だろう。だから先ずはお互いの体を触るとか、そういう作品を見るとか、少しづつそういった行為に耐性を付けさせて行けとの教えである。

 

 「……じ、実は…わ、私もそういうのに少し…興味あって……」

 「ありがとう、莉々菜。俺だけの独りよがりじゃなくて、嬉しいよ」

 「う、うん……」

 

 そっと頬を撫でながら優しく、ゆっくりと言葉を紡いでいく。そんな自分の行動に安心したのか莉々菜は頬を緩めた。

 

 「少しづつ…2人で、学んでいこうな」

 「わ、分かった……私も…が、頑張るから…!」

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。72/100→73/100】

 

 「先ずはお互いの気になる所を触って行こうか」

 「気になるところ…」

 「どうする?俺から行こうか?」

 「わ、私から行く!」

 

 気になる所を触る。前戯のようなものだろうが、今回は本番までは行かない。だから前戯とはやや違う。緊張した表情で、莉々菜は自分の胸板へと右手を伸ばす。そして胸板へと触れるとそのまま指だけではなく掌全体で俺の胸板を撫で始めた。

 

 「結構…硬い…のね…」

 「カッコつけたかったからな。少し鍛えたお陰もあるよ」

 「そ、そうなんだ…」

 

 莉々菜にガッカリされたくはない。だから少々筋トレをしていたのだが、どうやら莉々菜の反応を見るに正解だったようだ。

 

 「つ、次は獅子田君…だね…」

 「ああ、行くよ莉々菜」

 

 自分が手を伸ばした場所はうなじの部分。胸を触っても莉々菜は許してくれるだろうが。単純に彼女のうなじは前から触ってみたかったのでこの期に乗じてだ。

 

 「ん……!」

 「痛くないか?」

 「大丈夫…でも…其処で良いの…?」

 「此処を触りたかったんだ」

 「ふ、ふーん……」

 

 こうして順番に俺と莉々菜はお互いの体に触れ合った。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。73/100→74/100】

 

 少しづつ。互いが触る場所に遠慮が無くなってくる。頬、鎖骨、お腹、二の腕、背中、太もも、徐々に男の部分と女の部分を触る事に躊躇う心が溶かされていく。

 

 「きょ、今日は此処まで!!」

 「うん、また明日だな。莉々菜」

 「………うん」

 

 去っていく彼を見送った後、私は直ぐに部屋へと駆け込んだ。そして先程までの彼の感触を思い出しながら何度も何度も自慰行為に耽る。

 …強く抱き締められたい。彼の熱を全身で感じたい。そんな妄想が頭の中から離れない。

 息を荒げながら、私は明日も会う彼の姿を思い描くのだ。強く鮮明に。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。74/100→75/100】

 

 「はぁ…はぁ…♡か、硬いんだね…男の人のって……それに熱い……」

 「普段はこんな感じじゃないんだけどな」

 「そ…そうなんだ……」

 

 上の空。そんな言葉が今の莉々菜に相応しいだろう。自分の言葉に返答はするが何処かボーっとしている。彼女の瞳とその白やかな右手は自分の愚息に釘付けだ。

 

 「はぁ…はぁ…んん…!」

 「り、莉々菜!?」

 「我慢出来ない…我慢出来ないよぉ……」

 

 莉々菜は自分の愚息に触れている手とは逆の手を自身の秘所へと伸ばす。そしてパンツの中に指を入れたかと思うと緩やかに手を上下に動かし始めた。

 

 「私の手…使って……」

 「…良いのか?」

 「したいの…一緒にオナニーして…イキたいの…」

 「…分かった」

 

 一度手を離すように言った後、俺はチャックを開け、トランクスにテントを張った愚息を外気へとさらけ出す。男の象徴を見た莉々菜は一度大きく目を見開いた後、直ぐにトロンとした瞳へと変化した。

 

 莉々菜の右手を掴み、優しく握らせるように誘導する。そして握るのに成功した後、自分は莉々菜の右手ごと愚息と一緒に片手で握り込む。そして片手を前後に動かし始めた。

 …柔らかい。自分の手とは違う女の子の手。しかも大好きな彼女の手だと思うと更に興奮は加速した。

 

 「熱い…熱い…硬い…はぁはぁはぁ……!」

 

 莉々菜も自分の愚息から感じる男を意識してか呼吸が荒く、早い。それに比例するように左手の速度も上がっている。莉々菜が自分の肩に顎を乗せる。そして…

 

 「イク…!イク!イクイクイクイクぅぅぅぅうううっ!!!」

 「くっ!俺も!!」

 

 ほぼ同時に俺達は果てた。暫く部屋に息を整えるための呼吸音だけが響く。

 

 「…いっぱい出しちゃったけど、大丈夫か…?」

 「…大丈夫……後で片付けるから…」

 

 それよりも、私の事を強く抱き締めて欲しい。そう言われた。望みの通り、俺は莉々菜の体を強く抱き締めた。そして、莉々菜が自分の顔を見たかと思うと。

 

 「ん……」 

 「!?」

 

 唇に柔らかで、それでいて温かい感触を感じた。後数ミリ。そんな距離で莉々菜の瞳が見える。キスをされた。自分の頭の中に浮かんだのはその言葉だけだった。

 

 「…キス…しちゃったね……♡」

 

 初めてのキスはとても淫靡で、だけど甘酸っぱかった。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。75/100→76/100】

 

 「やっちゃったーーー!!!」

 

 葉鍵莉々菜はベッドの上で悶えていた。

 

 「もう少し…もう少し…ロマンチックな感じでのつもりだったのに……!!」

 

 予定では、ロマンチックな感じでファーストキス出来たら良いな〜とか思っていたのだが、それは最早泡と消えた。相互オナニーからの勢いによるキス。気持ちは良かったがそれとは別にもっと違う形で…!という感情も芽生えてしまうのが乙女心というものである。

 

 「……そ、それにしても獅子田君のってあんなに大きいんだ……」

 

 過ぎた事は仕方ない。なので思考を変えて他の事を考える。男の人の……まあ大事なモノを見るのは初めてではあるが、あんなに大きいものだとは思っていなかった。

 

 「獅子田君が大きいのかな…」

 

 こればかりは分からない。調べればどれくらい彼のモノが大きいのか分かるのだろうが。彼以外のモノを見るなど、考えただけで吐き気がしてくる。なので調べる気は毛頭ない。それよりもだ。

 

 「エッチな子って思われちゃったかな……」

 

 いきなり目の前でオナニーを始める彼女等聞いた事がない。しかも彼のモノを握ってだ。彼はあの時の私の行動をどう思っているのだろう。気になりだすと思考がグルグルと止まらない。

 

 「うー……!!」

 

 なまじあの行動のお陰で最近ピンク色だった思考がスッキリした為にあまり強く自分を責めれないのもまた悩みの種である。とても気持ち良かったし、何より幸福だったし…

 

 「うん!取り敢えず寝よう!!」

 

 これ以上考えても良い答えは出ない。そう判断した莉々菜は部屋の明かりを消して眠りにつくのだった。まあ何度も思い出してあまり眠れなかったのだが。それはまた別の話しだ。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。76/100→77/100】

 

 スッキリした。といえば彼こと獅子田哲己もまた同じだ。彼女の可愛らしくもエッチな姿を見て射精出来たし。莉々菜からファーストキスまで貰ったのだ。幸福指数は人生で今、一番高いと言えよう。

 

 しかし人間とは欲張りなもので、更に莉々菜のエッチな姿見たいな〜と思う心もまた生まれてしまった。

 

 「けど莉々菜も恥ずかしがってるしな」

 

 気を遣えるのが良い彼氏の条件だとか何処かで聞いた気がする。なのでほどほどにだ。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。77/100→78/100】

 

 

 「莉々菜〜」

 「うーん?」

 「結構莉々菜の家に入り浸ってるけど大丈夫なのか?」

 

 一旦あの日の出来事には触れず、恋人として甘い時を過ごしている2人。するとふと哲己の脳裏に今更な疑問が浮かんだ。今まで莉々菜の両親に鉢合わせる事はなかったが。こんなにも高頻度で莉々菜の家に入れば何時かはばったり会ってしまうのではないか。その時に自分ばどう対応すれば良いのか。そんな疑問を解消するため莉々菜に聞いて見る。

 

 「私の両親ってあんま帰って来ないのよね~」

 「そうなん?」

 「だからあんまり心配しなくても大丈夫だよ?」

 

 聞けば莉々菜の両親は仕事で忙しいらしく、家に居る時が少ないとの事。一応帰る時には連絡が来るらしいが、それも稀であると。

 

 (だから甘えん坊なのかもな)

 「〜〜♪獅子田君〜♪」

 「よしよし」

 

 親と接する機会が少ないため、その反動で此処まで自分に甘えてくるのかもしれない。莉々菜の新しい一面をまた知れた気がする。これからはもっと甘やかしてみるかな。

 

 「アハハハ!!くすぐったいよ!獅子田君!」

 「本当に可愛いな、莉々菜は」

 「ちょ!?きゅ、急にそういう事言うのズルい!!」

 「よーしよしよし」

 「あ………〜〜♪」

 

 今日も自分の彼女は可愛いです。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。78/100→79/100】

 

 「獅子田君」

 「どうした?莉々菜」

 「私達も付き合い始めて、そこそこの時間が経ちました」

 「うん。そうだな」

 

 最近では珍しく、真剣な表情で此方に話しかけてくる莉々菜。その態度に自分も真面目に聞く体勢に入る。

 

 「獅子田君も男の子です。だからエッチな事とかにもいっぱい興味があると思います」

 「ま、まあ…そうだな」

 

 否定するには白々しい。正直に答える。すると莉々菜は何度か頷いた後にこう切り出して来た。

 

 「か、彼女としてはそういう処理もしてあげるのが良いと言います。な、なので…」

 

 スッと箱の中から出されたのは所謂アダルトな作品であった。

 

 「こ、これで勉強して、これからは私が獅子田君のせ、性処理をしようと思います…!」

 「無理しなくても良いんだぞ?」

 「だ、だって…他の女の子に目移りされたら嫌だもん…!!」

 「俺が好きなのは莉々菜だけなんだけどな」

 「そ、そう…?…えへへ……じゃなくて!!」

 

 と。その後何やかんやあり、結局は一緒に見ようね。という運びになりました。…ぶっちゃけとても嬉しくはある。莉々菜と…そういう関係を結べたら、更に幸せなのは間違いないだろうからな。

 

 【葉鍵莉々菜のあなたへの愛情度が上がりました。79/100→80/100】  




予定では後2話くらいかな。
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