※この作品はR-18です。

ニセコイ 恋の茨道   作:橘JL

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第3話.争奪戦

凡矢理高校のある日の放課後。まだ5月に入って間もないと言うのに、俺は楽と共に部活に励んでいる。部活は、卓球部で普段より練習の時間が多くなった。理由としては、他校との強化試合への対策が主な要因。この日も、模擬試合やラリー強化などなど数を挙げればきりがないくらいの練習量である。

 

 

ただ、そんな練習をしている俺達にとって小さな幸せがある。それは、俺と楽のクラス内で彼女にしたいランキングNo.1の桐崎千棘と、No.2の小野寺小咲、No.3に入っているかどうかは定かではないが、転校してきたばかりの警視総監の娘の橘万里花らが体育館全体を見渡せる展望通路で卓球部の活躍を見ているのだ。

 

 

楽「ベストを尽くそうぜ、元春。他校に勝つ対策をする事は勿論だが、これは自分との戦いでもあるんだ。」

 

 

元春「あぁ、そうだな。練習とは言え、しっかりやらないとな。」

 

 

部活の時間を有意義に使わねば意味が無い。特に運動部は、文化部のようにあまりゆったりとは出来ない。俺と楽が所属している卓球部は、意外にも上下関係にはあまり煩くない。まぁ俺としては、むしろその方が色々と助かるけどね。

 

 

練習すること3時間。ようやく、部活が終わった。お互いに汗をかき、切磋琢磨し合った俺と楽。教室でユニフォームから学ランに着替えた。そして、昇降口を出たところで、待っていた千棘達が労ってくれる。

 

 

千棘「楽と元春〜♡(●≧∀)キャッ部活お疲れ~っ!!」

 

 

るり「一条君と平本君、お疲れ様だわ。凄い練習量だったわね。大変だったでしょ。(´ー`*)ウンウン」

 

 

小咲「お疲れ様、一条君と平本君。体育館の上で見ていたんだけど、ハードな練習だったね( ^_^ ;)」

 

 

鶫「一条楽と、平本元春。部活お疲れだな。しかし練習時間が3時間だとは小野寺様の言う通り、何ともハードなスケジュールだ…。(〃゚д゚;A アセアセ・・・」

 

 

今週の土曜日に、北千住からやって来る「時津学園」と対戦するんですよ。はい。その為の強化練習なので普段より練習量が上がるのは仕方がない(汗

 

 

万里花「元春様ぁ~っ!!♡о(ж>▽<)y ☆部活お疲れ様ですわーっ!!さぁ、元春様!私に許嫁のキスを!」

 

 

おい。皆がいる前でそれは無いだろ。空気を読めない警視総監の娘には、ちょっとお仕置きをしないと。

 

 

元春「万里花。早速だけど、アウトな。d (>◇< ) アウト!」

 

 

ビシビシッ!

 

 

万里花に厳しいデコピンをとばす。

 

 

万里花「あうちっ!(>㎜<)イタイッ良いじゃないですか~。もっくんのいけず…。ε٩(๑> ₃ <)۶з」

 

 

はいはい、いけずで結構なんで。取り敢えず、空気は読みましょう、万里花や。まぁ、これで皆揃ったし、帰りますか。俺達は、学校を後にして、下校し始める。

 

 

突然、千棘が俺に万里花との関係について聞いてきた。

 

 

千棘「元春。アンタ、万里花の許嫁なの!?!?((((;゚Д゚)))))))」

 

 

元春「いや、違うし。千棘、それは誤解だぞ。万里花が勝手に俺の事を許嫁と言ってるだけなんで。ヾノ・ω・`)イヤイヤイヤ」

 

 

千棘「なら、良かった。( ღ´⌣`)ホッ=3フフフッ♡」

 

 

やけに笑顔で俺を見つめてくる千棘。そんなに俺を独占出来て嬉しいのかな。

 

 

楽「それにしても、元春は本当にモテるよな。どうしてだ!?!?」

 

 

一条さんや、そんな事ありません。そんな事を聞かれても、逆に俺が辛いですよ。こんな可愛い娘達に囲まれてさ。

 

 

小咲「もうっ、千棘ちゃんばっかり。ズルいよ///私も見て欲しいな~///」

 

 

無理やり千棘を遮るように前に出てきた小咲。彼女の顔は顔を赤らめながらも、目がマジになってる!

 

 

元春「こ、小咲!?!?」

 

 

小咲「私は本気だよ?平本君♡♡♡」

 

 

そう言って、俺に一歩ずつ近づいてくる。

 

 

ガシッ

 

 

小咲に真正面から抱きつかれたんですけど!?!?

 

 

小咲「平本君、捕まえたっ♡逃がさないよ♡」

 

 

えぇぇぇぇぇぇぇーっ!?!?(;゚ロ゚);゚ロ゚);゚ロ゚)!!こ、小咲との距離がすごい近いですよ!?!?甘い吐息が漂ってきて、気がおかしくなりそうだ。

 

 

鶫「お、小野寺様…。くっ、私だって…これくらいするぞ…///」

 

 

ギュッ

 

 

小咲に負けじと、俺の左腕を鶫が絡めてくる。

 

 

楽「小野寺と鶫に挟まれるだなんて…。(´*ω*`)」

 

 

ありゃ。楽も遠い空を見るような目をしているし。そんなに小咲が好きだったんだな。

 

 

千棘「鶫もその気なら…私の本気も見せちゃうわよ!元春を背中から頂いちゃうんだから///」

 

 

ダキッ

 

 

何!?!?背中からは千棘かよ!

 

 

元春「千棘に小咲、鶫。お前ら、いきなりどうした!?!?」

 

 

小咲「失礼だなぁ、平本君///私は、平本君を独占したいだけなんだよ?本気なんだよ?٩(◦`꒳´◦)۶この気持ちにさせたのは、平本君なんだからね?」

 

 

千棘「ちょっと!それを言うなら、私もなんだからね!///元春っ!アンタも何か言ったらどうなのよ!(o ><)oモォォォォ~ッ!!」

 

 

鶫「お嬢とは言え、元春だけは譲る事は出来ませんね。独占したいのは私も同じですから。元春。貴様、私に接吻をさせろ。今すぐにだ。」

 

 

うぐぐぐ…。( ´д`)ぇ~ここ、市街地ですよ?公の場ですよ?皆、解ってる???解ってるなら、かえってこーい。

 

 

小咲「どうなの~??平本君~?♡」

 

 

千棘「どうなのよ!!元春。それでもアンタは男なの!?!?」

 

 

鶫「ちょっとやそっとでは、効かないようだな。元春!貴様、どうなんだ!」

 

 

~~〜~~~~~っ!!!!楽、万里花さんや。どうか、どうかお助けを!

 

 

楽「このモテ度…。割って入る事が出来なさそうだな…。橘。俺達は帰るか。」

 

 

万里花「はい、一条さん。」

 

 

楽と万里花は、そそくさと逃げるようにして一緒に帰った。帰る間際、千棘や小咲らに囲まれている俺に振り向き

 

 

「元春様ーっ!!♡どうかご武運をですわ♡(^^)ニコッ」

 

 

と笑顔で残して。

 

 

おい、万里花!ニコッじゃねぇよ!あぁ…。頼みの綱が…。仕方ない。腹を括って、彼女達と帰るか。

 

 

元春「小咲らを惚れさせたのは、俺だ。それは間違いなく認める。じゃぁ、一緒に帰ろうか。」

 

 

小咲、千棘、鶫は渋々ながらも同意。やっとこれで解放される。と、油断した瞬間。

 

 

チュッ(*´³`*) ㄘゅ♡

 

 

鶫、千棘、小咲から一斉キス攻撃を受けた。3人分のキスアトが、首筋、頬、唇につく。危ねぇ、もう少しで昇天させられるところだった。でも、女の子3人から一斉にキス攻撃とは、男の夢だなぁ。思わず顔がにやけてしまう。

 

 

るり「平本君。デレデレし過ぎだわ。(嫉妬)私も見てくれないと、流石に妬けるわよ。(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ…」

 

 

そう言いながらも、俺の頬っぺなどについたキスアトを拭き取ってくれる。るり、ごめんよ。そう心から壮絶に謝る俺。

 

 

下校を再開して間もなくの事。千棘は、俺に抱きついてこう言った。

 

 

千棘「ねぇ、元春~♡うりうり~♡今夜、私の家に泊まりに来なさい(///ω///)アンタがいれば、絶対に楽しい夜になるはずなんだから。」

 

 

千棘のこの一言が、小咲、るり、鶫の各々の競争心に火をつける結果になった。またかよーっ!

 

 

小咲「千棘ちゃんだけズルいよ!今夜は私の和菓子屋さんの家に泊まりにきてよ、平本君〜っ!(>д< )」

 

 

るり「小咲、平本君は私が頂くわ。ねぇ、平本君。私の家に泊まりに来ない?(ゝ。∂)家にはお父さんとお母さんがいるけど、ちゃんと紹介はするから大丈夫よ。」

 

 

鶫「それなら、私もだ。元春、私の家に泊まりに来てくれないか?いつも私一人だけの生活をしていて寂しいんだ…。だから頼むっ!この通りだっ!」

 

 

小咲、るり、千棘はともかく、鶫よ、土下座する勢いでそこまで俺に泊まりに来て欲しいとはな。千棘はビーハイブがいる桐崎家、小咲は和菓子屋の小野寺家、るりは両親がサラリーマンの宮本家、鶫は、桐崎家より少し離れているアパート暮しだったか。これは悩むぞ…。

 

 

るり、小咲、千棘、鶫は期待の眼差しで俺を見つめてくる。さて、どうしたものか。皆俺が好き好き、本気よと言ってくる可愛い娘達。悩みに悩んだ結果…。俺は、土下座する勢いで泊まりに来てくれと必死に懇願してきた鶫のアパートに行く結論に至った。

 

 

元春「今回は、鶫にお世話になろうかな。」

 

 

この決断の瞬間、小咲、るり、千棘はガックリ。仕方ないだろ。世の中には「二兎追うものは一兎も得ず」とあるくらい、大勢にいっぺんに選択は出来ない。それが運命なのだから。

 

 

小咲「今回は諦めるけど、まだ平本君の事は本気で諦められないからね!」

 

 

千棘「よりによって鶫なんだ…。(;Д;ⅡⅡ)複雑だけど、次は挽回するんだから!元春♡覚悟しなさいよ!///」

 

 

るり「鶫さんね…。小咲じゃないから、そんなには嫉妬してないけど、でも妬けるわね。(*`^´)ムゥー今回は退くわ。でも、平本君。貴方の事は諦めてないんだから。」

 

 

小咲、るり、千棘はそんな台詞を残してトボトボと落ち込みながら帰って行った。鶫のアパートにお邪魔させてもらうのは緊張する。乱入や、覗き見もあるかもしれないから、気を付けないと。そう思いながら、俺は鶫と一緒に彼女のアパートに帰って行った。乱入争奪とかホントに俺の身がもたないから!やめてくれ(〃゚д゚;A アセアセ・・・

 

 

fin.

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