※この作品はR-18です。

あんまりブルーではないかもしれない性癖アーカイブ   作:目脳

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メイドの日に書いたものです。最終的には全ての生徒のメイド衣装を実装して欲しい……


先生のことが大大大好きな恋人の明星ヒマリがメイドコスえっちをしてくれるお

「ここだけの話、ラブホテルのお風呂ってふたりで入るのにちょうど良いサイズだから好きなんですよね」

 

 休日の夜、デートの締めくくりに心ゆくまで肌を重ねて、混じり合った互いの汗を熱いシャワーで流したあと。

 薄桃色のジャグジーを満たすお湯に浸かりながら、己の腕にすっぽり収まったヒマリがぽつりと溢したその言葉に先生は「ああ、確かにね」と同意した。

 

 恋人であるふたりが現在同棲しているマンションの浴室は、ヒマリの身体的事情もありバリアフリー仕様──バスタブの左右に長い棒が備え付けられたものだ──となっている。要は下半身の不自由なひとが浴槽の中で転倒して溺れてしまわないよう、両サイドのそれを掴みながら入浴することが出来るという設計なのだ。

 ……だが、その仕様を実現するためにはたったひとつだけ犠牲にしなくてはならないものがあった。ずばりバスタブのサイズである。

 

(仮に横幅が広過ぎるバスタブだと、その左右に設置されたバーを掴むには当然腕を大きく広げる必要がある。だけどそんな不自然な体勢を長時間キープするのは厳しいし、そのために腕の筋力も要る。だから縦はともかく、横幅はどうしてもひとり分のものになってしまう、かあ)

 

 入浴の介助については先生かトキがいれば、もしくはエンジニア部謹製のお手伝いロボを使えばどうとでもなる。けれどヒマリにもプライバシーというものがある以上は常に付きっきりという訳にもいかないし、ましてや滑りやすいお風呂場ではふとした拍子にバランスを崩してしまい、そのまま浴槽で溺れる危険性も十分にあるだろう。

 

 だからこそ、その設備が導入された浴槽も必然的にひとり用のサイズになる……のだが、理性と感情の鬩ぎ合いとは往々にして決着を迎えず延々と平行線を辿るもので。

 ヒマリが安心して入浴出来る環境を整えてやりたいものの、一方で愛しい恋人と身を寄せ合って湯浴みしたいなーというのもまた先生の本心だったのだ。

 

「前にふたりで家のお風呂に入ってみたときは、ギッチギチに詰めてなんとか……って感じだったものねえ。ヒマリの、ううん、ふたりのためにも良い物件を見つけたと思ってたけど。こればっかりは一長一短だね」

「そうですねえ、あれでは却って身体を痛めてしまいますし……ふむ。バスタブ自体に変形機能を付けてしまって、サイズそのものが適宜変わるようにすればあるいは……?」

「あるいは、じゃないからね。れっきとした賃貸だからねウチは。その辺り本当に分かってるんだよね?」

 

 恋人がエキセントリックなのは先生とて承知しているし、そこを含めて愛してはいるが、同時に譲れない一線もある。

 というかヒマリがそういう工作を頼む相手となると恐らくエンジニア部だし、そうしてあの子たちに任せていると十中八九ノリで妙な機能を付けるだろう。例えば「バスユニット単独で屋外へ射出可能な緊急脱出機構」とか、そういうとんでもないブツを更におまけの自爆スイッチつきで実装してしまいかねないのだ。どこの巨大ロボだ。

 

 妙に現実感のある想像をしてしまい頭を抱える先生をよそに、ヒマリは恋人の腕の中でくるりと振り返り楽しげに微笑む。まるでお気に入りのお菓子を戸棚から取り出すときのような、一切の邪気を含まない笑顔だ。

 しかし一方でその手は自身の下腹部を意味ありげに撫でており、先ほどまでベッドの上で繰り広げられていた「行為」を否応にもリフレインさせて仕方がない。奇跡のような塩梅で少女と女が同居している、極めてアンバランスな仕草を前に先生は思わず目を逸らす。

 

「もちろん理解していますとも。ですが、ほら。あの家だとそのうち『手狭』になるかもしれませんし……ね?」

「いや、まあ、その。一応、というかちゃんと避妊してるから。少なくともヒマリが学生の内は、きちんと青春を謳歌してもらうつもりだから……」

「ふふ、知っていますよ。ですが性交渉の際にコンドームを使用したとて妊娠の可能性はゼロにはなりませんし、それにもしも女性側が強く子供を望んでいたとしたら……気持ちや感情といった数値に出来ない要素は案外馬鹿に出来ないものだと、そうは思いませんか?」

 

 からかうような、甘えるような眼差しが先生を射抜く。

 視界を掠めるのはヒマリのすらりとしたお腹がぽっこり膨らみ、その中に宿る命を彼女が愛おしそうに撫でるまぼろし。果たしてそれはいつか訪れる未来なのか、それとも。

 

「……エロガキめ。というかミレニアムって学生出産オッケーなの? 超天才清楚系病弱中退ハッカーが爆誕したりしないのかな」

「さあ……まあ、いざとなれば卒業要件の改竄程度どうにでもなりますよ。なんなら在校生全員を明日にでも強制卒業させてからもう一度入学させて更に退学させることだって出来ますから。天才なので」

「それだけは本気でやめてね。いざとなったら私が責任取るから……いやフリじゃないからね?」

 

 あの、ほんとに勘弁してね? 

 尋常でない規模のサイバーテロの予兆を感じ取った先生が懇願するも、ヒマリはにこりと微笑むだけではいともいいえとも答えない。

 何度叱られても決して媚びない退かない諦めない問題児集団ヴェリタスの面々を思い出し、やっぱり部長なんだなあ……と妙に納得した心地になってしまう──とまあ、なんというか。そうした割とどうでもいい会話の応酬を楽しみながらも、一度意識してしまうと中々切り替えられないのが男という極めて単純な生き物の悲哀なワケで。

 

 お湯に浸かって芯から暖まったことでほんのり赤みの差した肌色と、普段はお目にかかれないちょっぴりレアなお団子ヘア、そして色っぽいうなじ。

 照明を浴びて輝く水面の下で己とぴっとり密着している、手繰れば折れてしまいそうなほど華奢でしっとりとした感触の裸身。

 控え目なサイズだけども触れれば確かに柔らかい乳房と、弄ればすぐさま硬くなってしまう従順な桜色の蕾。

 ほんの数十分前までは蛇のように絡み合い、触れ、汗や互いの体液を舐め取り吸い合っていた女の躰から伝わってくる体温と鼓動が、なまじその味を知っているからこそ先生を動揺させる。どうしようもないほどに愛おしく感じられてしまい、鼓動がにわかに早鐘を打つ。

 

「……? 先生、どうかなさいましたか?」

 

 一説によれば出会いとは互いの心に相手の存在を刻みつけるものらしいが、ならば恋とは相手の形に心を穿たれるものに他ならない。

 ぽっかりと穴の空いた心臓が、まるでその欠落を埋めようとでもしているかのようにぎゅ〜〜っ……と締め付けられる。幸せだな、と前触れもなく思った。

 

「ヒマリ」

 

 ちゃぷん、と水面が揺れる。

 先生が勢い任せにヒマリの細い腰へ腕を回せて抱き寄せても、彼女はほとんど抵抗しない。されるがままのヒマリはしかし、ほんの少しだけ背伸びをしてその端正な顔を恋人の顔へと寄せた。

 

「……んっ♡」

 

 交わしたのは唇で軽く触れ合うだけの、けれども瑞々しく弾力に富んだ少女の肉感を感じられるような、余韻を残す短いキス。

 ヒマリは溢れ出して止め処ない愛情を証明するかのような慈しみに満ちた口づけをひとつ落とすと微笑み、まるで猫のようにその頬を恋人の胸板に擦り付ける。

 先程のまでの色っぽい振る舞いはどこへ行ったのやら。好きなひとの温もりを僅かにでも感じようとする姿は、無邪気な恋する少女そのものだ。まだ顔の赤い先生は、その二面性に思わず舌を巻いてしまう。

 

(……いや、ほんと女の子って凄いな。私が同じくらいの年頃のとき、こんな風に自分をコントロール出来て……いなかったなぁ、絶対)

 

 先生と正式に交際を始めてからというもの、ヒマリは変わらないようでいて変わった。そのほとんどは彼女と親しい者しか気付かないような、ごく些細なものだったけれど。恋の先にある感情を知って女として満たされたことで、ふとした瞬間に以前とはどこか違う顔を見せるようになったのだ。

 それでも、やっぱり付き合いはじめて一番変わったのはこの距離感の近さだな〜……と先生はしみじみ思う。

 

 それこそ、最初の頃はもっと奥手だったのだ。デートの際に手を繋ぐにもあーだこーだと見え透いた言い訳で時間を稼いではなんとか心の準備を済ませる有様で、男としてはじれったく思ったことも一度や二度ではなかった。

 けれど元々が自分のやりたいことをやりたいようにするインドア気質な割にアグレッシブな娘だったからこそ、恋人という間柄、もといイチャつく大義名分を手に入れたことに実感を得てからというものは早かった。やたりと回りくどい(しかも彼女のハッキング能力の高さも相俟って周囲に甚大な被害を出すことがままある)構ってアピールを止め、以前の彼女からは想像も出来ないストレートな愛情表現を好むようになったのである。

 

 たかが足を拭くくらいであれだけ大騒ぎしていたあの頃が、今となってはなんだか無性に懐かしかった。

 

「まあ、考えようによってはこうした時間を敢えて外泊の楽しみにしておくというのも乙なものですよね。なにせ、先生もこの清楚な天才美少女のあられもない入浴姿に見惚れていらっしゃるようですし……♪」

「んんっ……確かに、それはそうかもしれないね。定期的にパートナーの新しい一面にドキドキするのって、やっぱりマンネリ対策になるらしいし」

「ふむ。マンネリ、ですか。私と先生の間に限って言えばそんなことことはないかと思いますが……なにせ毎朝鏡で見るたび、他でもない私自身が自らのガラス細工よりも繊細なバランスの上で成り立っている美貌に感動してしまいますからね。ふふ、そんな私の磨き抜かれた白磁のようなかんばせを24時間好きなだけ鑑賞する権利があるなんて……先生もビックバンの発生確率より希少な機会を掴んだその幸運を噛み締め、この超天才病弱美少女ハッカーにもっと感謝の気持ちを示すべきではありませんか?」

「あはは、それは確かに。気持ちを改めて言葉にするのは大事なことだよねぇ」

 

 にぎにぎ、とヒマリのしなやかで女性らしい手のひらをなんとはなしに握りながら、先生は屈託なく同意する。

 

 感謝の意を示すのは、対人関係の基本にして最も大切なことだ。潤滑油と言い換えてもいい。そしてそれは相手が恋人の際に限った話でもなく、恐らくどんな相手にしても同じことが言えるのだろう。

 言葉にしなくても伝わることや、言うべきでないタイミングというものはそりゃままあるけれど。そもそも言葉にできること、してもいいことならどしどし言った方がお互いにとっていいのだ。たぶん。

 

「……じゃあ、そうだね。今からヒマリを誉め殺しちゃいます。やめてって言っても絶対やめてあげないから、覚悟するように」

「あら、それはそれは。悪くないご提案ですね。……とはいえ、周囲からの賛美など日常茶飯事であるこの私を満足させることが出来るなどとは到底思いませんが……♪」

 

「先生には申し訳ありませんが、あまり期待しないようにしましょう。ええ、ええ。大丈夫ですよ、私は先生の少し不器用なところも含めてお慕いしておりますから」とヒマリがどこに出しても恥ずかしくないドヤ顔で胸を張る。

 まだ一言も褒めていないにも関わらず既にテンションが上がりまくり、見えない尻尾をブンブンと振り回しまくりな愛すべき恋人を背中からすっぽりと覆うように抱き締めて鼻先を首筋に埋めつつ、先生は小さく眉根を寄せた。

 

 ……むむむ。そこまで言われると、なんだかやってやるぞって感じになるというか。褒め殺すというのは言葉のあやのつもりだったけれど、本当にそうしてみたくなるというか。

 思わぬ角度から負けん気を煽られた先生は、取り敢えず「さっきも言ったけど歳下に優しいよね」と無難なところから切り出した。

 

「シャーレのカフェに来る子からも評判なんだよ。辛抱強く話に耳を傾けてくれたり、なにかと褒めたりお菓子をくれたり……とにかく優しくしてくれる上級生がいるんだよーってさ。特に人見知りがちな子たちからの評判が凄く良いんだけど、ヒマリは知ってた?」

「ああ、覚えはありますよ。後輩は可愛いものですから、ついつい構ってしまいます。まあ、チーちゃんにはあまり無闇矢鱈と甘やかすなと怒られてしまうのですが……それで先生、他には?」

「ん、んー……そうだね、勤勉なところも大好きだよ。なにかと博識だし、いつぞやのときはオペレーターとして大活躍だったもんね。ヒマリといると楽しいだけじゃなくて、時々背筋が伸びるというか、やっぱりパートナーはひとりの人間としても尊敬出来る相手がいいなあって思うね」

「あら♪ 学生の本分を果たしているだけでそこまで言っていただくのは少々面映ゆくもありますが……全知の学位は伊達や酔狂ではありませんから。私は類稀なる頭脳を持って生まれた天才美少女ですが、水面下での努力も欠かさないのです。嗚呼……頭脳、美貌、人徳に加えて努力の才能まで持ち合わせてしまうとは……我ながら末恐ろしいですね。それで先生、他には?」

「……あ、これもしかして負けイベント(実質体力無限のやつ)?」

 

 先生は愕然として呟く。

 

 自分なりに真摯な言葉を口にしたつもりだが、なんというか、手応えが極めて薄いのだ。恐らく効いてはいるのだろうけれど、未だHPバーの底どころか折り返しすら見えそうにないあの感じ。

 ……こうなればヤケだ。数撃ちゃ当たるではないが、とにかく思いつくまま恋人の美点を口にするしかあるまい。

 

「えーっと、めちゃくちゃかわいい! 綺麗! 髪がサラサラ! 声が素晴らしい! 頭が良い! 意外とマメ! お茶目! サプライズ好き!」

「はい、まあ当然ですね♪ 頭脳明晰超天才清楚系美少女ハッカーとして、自分の容姿が余人のそれより著しく優れておりかつ頭脳明晰兼ムードメーカーであることくらいは自覚していますから。それで先生、他には?」

「全然「くらい」じゃないし自負してる範囲が広大過ぎるよ。あとは、あー、体型がシュッとしてて……スレンダー美人っていうか……」

「他には?」

「…………その、いつも良い匂いがするとか…………」

「ふふっ……♪ もう結構ですよ、先生のお気持ちは十分に伝わりましたので♪」

 

 ニコニコと笑って上機嫌──だが照れているとまではいかんせん言い難い恋人を前に、先生は歯噛みをして俯く。

 

 いやはや、ヒマリを好きだという気持ち自体は誰にも負けないと自負しているし、それを言語化すること自体にもさほど躊躇いはないのだけれど。ヒマリと付き合うまで彼女いない歴イコール年齢を貫いてきた先生には、いわゆる口説くという行為、相手を異性として褒めちぎるのは(しかもヒマリは先生とお付き合いをはじめたことで女としての自己肯定感を更に高めているため)少しばかりハードルが高かった。

 

「ぐぬぬ……ヒマリのこと大好きな気持ちは本当なのに、全然上手く言えない……」

「よしよし。大丈夫ですよ、先生。誰に言われずともこの私が銀河系を照らす恒星にも等しい輝きを放つ美少女であることは火を見るよりも明らかというものですが、お慕いしている方にそう言っていただけるのはちゃんと嬉しいですから。その……お気持ちはしっかり届いています、よ?」

「うう……しかもよりによってヒマリに気を遣われてる……」

「先生?」

 

 足りない。ボキャブラリーが、圧倒的に……っ! 

 いやまぁなんだかんだ言いつつもヒマリの頬はほんのりと赤くなっているし、響いていないということもないのだろう。それでもやっぱり、先生は可愛い恋人のガチ照れが見たかったのだ。

 

 …………でも、口説き文句ってどこで覚えるんだろう? ドラマ? 小説? それともそういう指南書があったり? 

 家に帰ったらこっそり調べてみよう、と先生は誓う。電子機器にめっぽう強いヒマリにバレないように、なるべくアナログな手段で。

 

「……ふふっ」

 

 すっかり意気消沈して臍を噬んでいたかと思えば、次の瞬間には瞳に闘志を燃やしている。

 まるで万華鏡のようにコロコロと表情の変わる先生を前に、ヒマリはつい笑みをこぼす。恋人のそういう一面をかわいい、と(大人の男性を相手に抱くにはもしかすると失礼な感情かもしれないけれど)掛け値なしに思うし、だからこそほんの少しだけ悪戯したくなってしまう。

 

「では、折角ですし……全知の学位を持つこの私が、お手本というものを見せてあげましょうか♪」

「へ? うわ……っと」

 

 微笑みを浮かべるヒマリはくるりと後ろを振り向き、先生の逞しい首筋に腕を回して抱き着く。

 胸と胸が触れ合い、ヒマリの敏感な乳首が擦れて「ん……っ♡」と甘い声が漏れる。ぴとりと重なった肌の上で溶けて混ざり合った汗は妙に甘く官能的な匂いを放ちながら滴り落ち、浴槽の水面に小さな波紋を立てた。

 

 そのままヒマリが耳元へと口を寄せれば、先生は驚きつつも怪訝な表情を浮かべた。

 

「……えなに、なんか囁いたりする感じ? 私も明日からしばらく忙しそうだし、ガッツリしたえっちはもうおしまいムードだったと思ったんだけど……」

「ふふ、ですが先生もお好きでしょう? この私の、朝を告げるような雲雀のような清楚で可憐な澄み渡った美声が……♡」

「うーん、相変わらず凄い自信だ……」

 

 いやまあ、実際ヒマリの声は好きなんだけれども。毎日聞いていても飽きないくらいなんだけども。というか欲望に歯止めが効かなくなるくらいなんだけれども。

 でも、自分の声って普通そこまで好きになれなくないかなと先生は思う。録音したものを後で聞くとどうにもイメージと違うというか、なんだか高過ぎるような低過ぎるような、とにかく微妙な感じがするのだ。もしかすると自分の偽物が喋っているんじゃないか、とすらほんの少しだけ訝しんでしまうほどに。大人になってもこの調子で慣れる気配など全くしないのだから、あるいは一生そう感じ続けるものかもしれないけれど。

 

 そうやって考えると、自己肯定感って立派な才能だ。顔……はまあ弄ろうと思えば弄れるんだろうけど、声とか頭の良さとか、あとは性格とか。あまり代替の利かない「自分らしさ」って、大概ザラザラしていたり変な箇所がやけに尖っていたり、どうにも手触りがよろしくない。それを真正面から受け止め認めてあげられるのって、やっぱり凄いことなのかもしれないなあ。

 そんなことをぼんやり考えている先生の耳へと吐息がかかってしまうほどに唇を近付けて、ヒマリは「実は最近、少し胸が大きくなったんです」と囁いた。

 

「私のボディラインは清楚系病弱ハッカーに相応しいほっそりとした美しいものでしたが、ここ暫くはあなたの手でとてもかわいがっていただいたので……♡ ふふっ……先生の一生懸命な愛撫、私は大好きなんですよ……♡」

「っ……」

 

 やはり、男性の指は私のものとは全く違いますね。

 こんなに太くて硬くて、逞しくて……♡ 私をいっぱい鳴かせてきた、先生のゆび……♡

 

 ヒマリは熱に浮かされ、蕩けたような口調で言葉を紡ぎながら、恋人と手を重ね指と指を絡める。

 一本一本ゆっくりと、まるでクリスマスの朝に枕元のプレゼントのリボンを解く子供のような熱気と興奮を滲ませながら。しなやかな指先で、少し硬くてざらざらとした心地の皮膚に覆われた先生の指の腹をつう……となぞったり、まるでその感触を確かめるかのように爪と爪をコツコツとぶつけたり。ふと思い付いたように、指の腹へキスを落としてちゅぱっ、と軽く吸ってみたり。

 母親のように先生を優しく労わりつつも、しかし同時にオスとは全く異なる性質の身体を持つメスとしての彼女を頭のどこかで意識せずにはいられない──そんな艶めいた触れ方で、ヒマリは互いの指同士をこすり、触れ合わせていく。

 

(飲み込みが早過ぎる、っていうのも考えもの、かな……っ!)

 

 ヒマリが前戯を重要視していることは、先生とて十分に知っている。彼女は身体的な事情で腰から下を自由に動かすことが難しく、その代わりにと言わんばかりに口や手を使ったご奉仕をかなり積極的にしてくれる傾向にあった。

 だが、(ヒマリほどの分析力を持つ子がその全能力を注ぎ込めばある意味当然ではあるのだけど)このごろの彼女の上達ぶりは目覚ましいなんてものじゃなかった。

 

 なにせただ手を繋ぐだけのことが、このように濃密なオーラルセックスめいてすらいるのだ。これでは彼女が自身を讃える数多の肩書きに超絶テクニシャン系とかそういうのが追加される日も近い……かもしれない。

 どきまぎしっぱなしの先生はもうされるがままで、まるで生きながらにして食べられるような心地だった。

 

「てのひら全体でじっくりと乳房を揉みしだかれるのも、人差し指で乳輪をカリカリされるのも、親指で優しく乳首を圧し潰されるのも好きです……♡ もちろん、舌や唇で触れていただくのも大変気持ちいいのですが……なんと言っても、あの先生がまるで子供のように私のおっぱいに夢中になっているのが得も言われぬ心地になると言いますか……♡ ふふ♡ 好き、好き、大好きです……♡ お慕いしていますよ、先生……♡」

「ぅ、ぁあ……ちょ、それ、やば……っ」

 

 オスの大きなてのひらをいちゃいちゃ恋人繋ぎで体温を分かちあって幸せにしながら、甘い告白囁きで耳から理性を蕩かす。徐々にカチカチになっていくおちんぽには敢えて触れず、しかし自分の身体ごと擦り寄せてお尻と彼のお腹で挟み込み緩く刺激する。

 そうして恋人の喜悦に塗れた鳴き声を聞き、ヒマリは内心でにんまりとほくそ笑んだ。計画通り、というやつだ。

 

 ハッキング……もとい入念なリサーチにより先生の嗜好は既に割れている。彼はASMR音声を、取り分け優しく肯定されながら好き好き♡と囁かれるものを好んでいるらしく、ヒマリが仕掛けたのは正にそれだった。

 

(ふふふ……流石は私。えっちなことでもダイヤの原石の如き才能を遺憾無く発揮してしまうとは……もはや留まるところを知らないこの魅力を前に、先生もますます虜になってしまいますね♪)

 

 以前にもヒマリは先生のプライベートな端末にアクセスしたことがバレてお仕置きを受けている(※前作参照)のだが、生憎と一度や二度の説教で懲りるような彼女ではない。というか先生も先生で自分以外に迷惑をかけないならまあ……とあまり怒る気もなかったためヒマリによるプライバシー侵害はもうすっかり日常的なものと化していたし、そうしたハッキングの成果をえっちの際にさりげなく披露するのもまた慣習となっていたほどだ。

 割れ鍋に綴じ蓋というか、先生とヒマリは恋人としてそんな独特の距離感を築き上げていたのである。

 

(さて……本格的なものはまた次のデートの際にでもして差し上げるとして、今日は先生の反応を実際に確認出来ただけでも上出来とすべきでしょうね。折角の新テクニックも乱発すればむしろマンネリを加速させるだけでしょうし……)

 

 ヒマリは知識欲が旺盛で新しいプレイを習得することに積極的だったが、それも全て先生の反応あってのこと。今宵はここまでにしておくとしましょう、とひとまず満足したヒマリは先生の耳元から離れ、再び恋人の胸板にもたれかかる姿勢で座り込んだ。

 そうして「どうやら私の圧勝のようですね」とドヤ顔で宣言したものの、しかし未だ顔の赤い先生は息も絶え絶えのまま首を横へ振る。異議ありだよ、とその目が雄弁に語っていた。

 

「いやいや……褒め言葉対決だったでしょそもそもは。なのにヒマリのそれはさぁ……エロでしょ。エロテクニック自慢でしょ。ジャンルが違うんだからさ、勝負は普通に無効じゃないの?」

「おや。往生際が悪いですよ、先生。あれだけアンアン喘いでおいて……」

「いや、アンアンとは喘いでないから。それに、なんていうか……お風呂場で囁かれると、こう……声が反響してさ。まるで両耳から囁かれてみたいで、凄くドキドキしたっていうか……」

「……むう。それはもしや、私ひとりでは不満ということでしょうか。この私を、街を歩けば道行く人々全てを振り向かせ芸能界へのスカウトが長蛇の列を成す、透き通るような美貌の清楚系美少女を侍らせておいて……!?」

「わー、違う違う! 誓ってそういう意味じゃないよ!」

 

 お互いに、ただの冗談ということは理解していた。だからむくれたフリをするヒマリを背中から抱き締めた先生は、「ごめんごめん」と楽しげに笑いながら恋人の頭を撫でる。

 ヒマリは男の手のひらの大きくて硬いごつごつとした感触を感じ、心地よさそうに目を細めながら内心でほくそ笑んだ。ヨシ、なんとなくいい空気になった今がチャンスですね。彼女は先生の逞しい胸板にもたれながら、「では……許して差し上げる代わりに先生のお好きなプレイをひとつ、お答え下さい」と言う。

 

「ぷ、プレイ?」

「ええ。ほら、以前の一件で私も先生の個人用端末へのアクセスには凝りていますから。ですので、今後は先生の趣味嗜好は本人に直接尋ねようと思いまして……♪」

「…………その質問自体が、なんだかアリバイ工作じみてる気がするんだけどね。「私はもう何も見てませんよー」ってアピールっぽいというか」

 

 鋭い。図星である。

 藪蛇でしたか、と内心で舌を巻くヒマリに対して、先生は彼女の頭の上に顎を乗せて「うーん」と考え込む。

 

 ハッキング云々は一旦置いておくとして……プレイか。えっちに関してはいつもヒマリの側から新しい試みを提案してくれるため真面目に考えたことはなかったけれど、こうして改まって顧みればあまり自分の方からなにかを要望していなかったことに少し驚いてしまう。

 寝取られやら催眠やら二次元に限った性的嗜好なら多少はあるのだけれど、それをヒマリにしてもらいたいとはあまり思わないのだ。いわゆる別腹ってやつだ。

 とはいえ、特にこれといった希望は…………ああいや、そうか。プレイとは言っても、別に体位やシチュエーションが全てではないのか。

 それなら、と先生はほんの思いつきを口にしてみる。

 

「まあ、前にも言ったようにシャーレの機密さえ見ないでくれるなら私自身のプライバシーについてはそこまで気にしないし……ただ、そうだね。強いて言うならいつもと違う服を着たヒマリは見てみたいかな」

「おや。服……ですか。そういえば、コスチュームプレイにはまだ未挑戦でしたね?」

「そうそう。いつも色々と趣向を凝らしてくれるけど、逆にヒマリ自身がいつもと違う恰好をしてくれるところもちょっと見てみたいかなーって思ってね。あ、もちろん普段のヒマリもかわいいんだけど」

 

 …………ふむ。

 

 口元に掌を当てたヒマリの双眸に、抜き身の刃の如く鋭い光が宿る。静謐な佇まいを崩すことなく、しかし研ぎ澄まされた洞察力が唸りを上げはじめる。

 瞳孔の奥で炎が爆ぜて煌めいた。それは恋人との逢瀬を満喫する少女でもなく、愛しい男性を誘惑するメスでもなく。好奇心という名の篝火を携えて未知を切り拓く、純粋な知的探究者としての眼差し。

 天才、明星ヒマリ──解き明かすべき(割とどうでもいい)謎を前にした彼女の、生まれ持った気質の発露とも言うべき瞬間だった。

 

(コスプレ、と言っても果たして先生の好みはどのような……いえ、そうですね。恋人が最も喜ぶ衣装とはなにか。「全知」の称号に誓い、見事突き留めてご覧に入れましょう……!)

 

 明星ヒマリは、本質的には尽くす女性だ。いわゆる「普通」の尺度が分からないためか時折ズレた言動こそ見せるが、可愛がっている後輩に対してそうであるように、他人をもてなすための労苦を惜しまないタイプなのである。

 無論、それは恋人である先生への振る舞いについても同じことが言えた。問題行動こそ度々起こしてしまうものの、全ては彼のためにしていることなのだ。愛ゆえの暴走である。

 だからこそ、先生を最も興奮させるコスプレとはなにか。ヒマリをヒマリたらしめるプライドに賭けて、その命題に全身全霊を捧げない道理はなかった。

 

 突然真剣な面持ちで黙り込む恋人の顔を「どうかした?」と心配そうに覗き込む先生に、ヒマリは「いえ、大丈夫です」と短く答えた。

 

「……それより、もうそろそろ上がりませんか。申し訳ありませんが、どうにものぼせてしまったようでして……」

「おっと……それは大変だね。じゃあ抱き上げるから、しっかり掴まってて」

「はい。ありがとうございます♪」

 

 言われてみれば確かにお喋りに没頭し過ぎたかもしれない。好きあっているのだから当然かもしれないけれど、彼女との会話は打てば響くような感覚が楽しくてつい時間を忘れてしまいがちなのだ。

 先生はヒマリを抱き直し、徐に浴槽から立ち上がる。すると揺れて波打つ水面がほんの僅かに浴槽の縁を飛び越え、浴室の鏡に当たってぱしゃりと水粒が弾けた。

 

 照明を跳ね返してきらりと輝く鏡面と、そこに映り込む逞しい男の腕の中にすっぽりと収まった自分。

 すっかり当然のように産まれたままの姿で互いの肌を触れ合わせるその姿を横目に眺めながら、愛しいオスに抱きかかえられたヒマリは改めて自身の女性らしい起伏に乏しく貧相な体つきを自覚する。

 

 乳房は辛うじて摘める程度にしかなく、色が細いため身体の方も肋が浮き出るほど薄く細い。その上に病的なほど生白い肌をしており、更には足も不自由だが……しかし、それでも愛されている。自分の裸身は先生を興奮させ、虜にしていると断言出来る。

 何故ならば男性を悦ばせる手練手管とは生まれ持った才のみで決まるものに非ず、観察と実践、結局のところこれに尽きるのだ。

 

(あまり積極的な態度を見せると、はしたない女だと思われるのではないか少々不安でしたが。幸いなことに先生もえっちはお好きなようですし。……いえ、私も先生に気持ちよくしていただくのは好きなのですが……)

 

 そしてその点に限って言えばセックスの最中のヒマリは他の誰よりも先生のひととなりを知ることに貪欲だったし、どんな些細な反応も把握してその理由を突き留めることに努めている。

 自身が今の立場にあぐらを掻けるほど女性的な魅力に溢れた身体ではないことを理解しているからこそ、先生の全てを、それこそ他のどんな少女も知り得ないであろう一面を独り占めすることに関してはどこまでも本気だった。

 

 ならばこそ、明日は今日より、明後日は明日よりも明星ヒマリを好きになってもらう。何回だって、毎日だって、いつまでだって先生という難敵を堕としてみせる。

 

 ──先生はヒマリを「以前とは変わった」と内心で評していたけれど。

 そんな女としての自負ないしはプライドが、今のヒマリには確かに芽生えていたのだった。

 

◇

 

「という訳で。先日ご所望されたコスプレ衣装について、早速ヒビキに依頼して作ってもらいました。ふふっ、どうですか? この全知にして眉目秀麗たる清楚な乙女の、もはや芸術と言っても過言ではないメイド姿は……♪」

「おー……凄い、凄いよヒマリ! いや、本当に似合ってる……!」

 

 デートから数日が経ったある日の午後。出先からシャーレに戻るために乗っていたバスの進路がいきなり変わり、何がなんだか分からないままヒマリの隠れ家であるミレニアムの空き教室に拉致されたのはまだ良い。いつものことだ。

 

 だが、麗らかな日差しの中で微笑むヒマリが身に纏っていたのはいつものゆったりしたシルエットの私服とは異なる、黒白のエプロンドレス。クラシックな出で立ちのメイド服はおよそ初めて目にする装いで、先生は目を丸くして感嘆の声を上げるほかなかった。

 いやだって、本当に、マジで、びっくりするくらいどストライクで、心臓が飛び出しそうなほど跳ね上がって、頬や口角がだらしなく緩んでしまって。好きな子×好きな服って、それくらいとんでもない威力なのだ。

 オスとして、恋人としてこれ以上幸せなことってあるんだろうか。いや、ない。

 そう言い切れるだけの衝撃にすっかり舞い上がった先生はヒマリのそばに近付き、一瞬一瞬を網膜に焼き付けながら恋人のメイド姿を間近で鑑賞する。

 

「あら。いつの間にかそんなに近寄って……いいですよ、先生。あなたのためだけに誂えた装いなのですから、もっとじっくり鑑賞なさってください♪」

「ふむふむ、全体的なデザインとしては古式ゆかしいヴィクトリアスタイルを踏襲しているんだね。肌を可能な限り露出させない、丈の長い黒いドレスやシンプルな作りのカフスは質素な仕事着としての印象が強いけど、その代わり細部の装飾がやたらと凝ってる……溜息の出るほど美しく精緻なレース細工があしらわれたフリルはやや少女趣味の色が強いものの、シックで大人びた色合いのメイド服に甘やかな雰囲気をほんのひとつまみだけ足しているんだね」

「ふふ、先生は本当にメイド服がお好きなようですね♡ その通り、この私の地上に輝く星とも称えるべき容姿を際立たせるために、今回は敢えてメイド服自体はごくシンプルかつベーシックなものを目指して、」

「それにヒマリの長い白髪を結い上げ、真っ白なキャップにすっぽり収めているのも見事だ……普段のロングヘアも私の好みだけど、メイド服の機能美と合わせてかなりスッキリしたというか、清楚な印象を前面へ押し出すことに成功しているよね。髪型という容姿において大きな割合を占める要素からガラリと変えることでただのコスプレからワンランク上の次元へと押し上げてしまおう、そんな匠の意図が垣間見える……!」

「え、ええ。そうなのです。偶には違う髪型をしてみようというのは他でもないこの超天才病弱美少女の珠玉の頭脳が導き出した、正に王道にして完璧な発想でして、」

「もちろん足元も外せないよね。シルバーの金具が光る真珠色のローファーと白いストッキングのコントラストも、定番ながら実に鮮やかだ。ただでさえスカート丈が長いんだからニーソックス程度でも十分肌は隠せるだろうけれど、どれどれ……なるほどね。そこを敢えてストッキングで行く、というのがどこまでも禁欲的でむしろフェチズムを感じるというか、ぶっちゃけそそる。流石、と言ったところかな……」

「せ、先生っ!? その、確かに先生のための衣装ですし、先生になら何をされても受け入れますが……真正面からす、スカートを捲られるのは少し、というか中々恥ずかしいのですが……!」

「へ? ……あ、ご、ごめんね! その、中までしっかり作り込まれてるのかとか気になっちゃってね!?」

 

 間近でじっくりと熱い視線を注がれたり、手を取られたり、髪に触れられたり。パートナーと肌を重ねることにも慣れつつあったヒマリだが、それとこれとは別である。

 あっという間に羞恥心のキャパシティを超えた彼女が頬を染めてスカートの裾を押さえれば、先生は慌てた様子で手を離す。が、その視線だけは決して逸らそうとしなかった。どこまでも真剣な面持ちで、宝石のような一瞬一瞬を必死で網膜に刻みつけていた。

 

 興奮のあまりあれこれと長ったらしく感想を述べたが。総じて彼の想像力の限界を超えた、なんというか大変眼福なコスプレだったのだ。

 茶化す気持ちなど断じてなく、先生の口からは改めて感嘆の吐息が漏れてしまう。

 

「えー……いやでもうわ、うわー……すご、何から何まで私の好みドンピシャなんだけど……私の彼女、もしかして可愛すぎ……?」

「っふ、ふふっ、ふふふふ……! そうでしょうそうでしょう! ええ、私の優秀な頭脳を以てすれば分かり切っていた結果ではありますが、中々どうして悪くない気分です……!」

 

 無論、そんな先生の興奮も恋人である少女にはほとんど筒抜けというもので。男の喜びようが本物であることを理解したヒマリは車椅子の上でふんぞり返らんばかりに胸を張り、赤い顔のまま上機嫌そうに鼻を鳴らす。

 

 ──実際のところ「先生はメイドが好き」というところまでは得意のハッキングを駆使して辿り着いたヒマリだったが、しかしひと口にメイド服と言ってもそのバリエーションは膨大である。

 本物のメイドが着用するような機能美を追求した正統派のもの。いわゆるコンセプトカフェの制服のような、メルヘンチックで華美なアレンジを加えたもの。ミレニアムが誇るエージェントたち(の一部)が身に纏う、むしろメイド以外の要素の方が強いんじゃ……? という疑問を抱かざるを得ないもの。ジャージメイドをはじめとした派生あるいは傍流のもの。

 先生を喜ばせたい、とエンジニア部のヒビキを頼ったところ快諾してくれたものの、彼女が請け負うのはあくまで衣装製作。その方向性自体は、他でもないヒマリ自身が決めなければならなかったのだ。

 

 だから今日こうして先生にお披露目するまで、ヒマリは並々ならぬ不安を抱えてきた。

 本当にこれでいいのか、先生はこの衣装を気に入ってくれるのか。最後まで気が抜けなかったのだが、それも全て彼の笑顔で報われたのである。気分も自ずと上向くというものだった。

 

「ね、ヒマリ。写真とか撮ってもいいかな? スマホの壁紙にしたいんだけど……」

「ええ、どうぞどうぞ♪ この私の磨き抜かれた宝石のような美貌を確かな記録に残したいと考えるのは当然のことでしょうからね。ああ、もちろん外面だけには留まりませんよ。ミレニアムが誇る至高の美少女である私ですから、もちろんメイドに求められる業務全般も完璧にこなすことが出来ます……ドローンが」

 

 微笑みを浮かべるヒマリがぱん、と手を叩く。

 するとどこからともなく、まるで渡り鳥の一団のように群れを成したミレニアム製の(ご丁寧にもホワイトプリムを装備した)飛行ドローンたちが現れた。彼らあるいは彼女らは一糸乱れぬ動きで先生から上着を預かり、紅茶を淹れ、戸棚からお茶菓子を配膳してくれたのだが、ふと先生は違和感を覚える。飛行音がやけに静か過ぎるのだ。

 

 確か……こんな精密動作や消音飛行が可能なのは、セミナーやC&Cといった限られた生徒にのみ支給される高級タイプだけだったはず。

 やけに気配りの行き届いたドローンが引いてくれた椅子に腰掛け、先生は「あのさ」と苦笑を浮かべた。

 

「普通のやつならしてもいいって話でもないけど、さてはセミナー備品のドローンをハッキングしたでしょ。……ユウカのガチ説教はおっかないよ。ソースは私」

「ふふ、それは怖いですね。ですがこうして使われなくなって久しい空き教室があちこちに点在する現状が示すように、ミレニアムは共同生活の母体としては些か巨大過ぎますから。どこぞのプライバシー侵害がライフワークな独裁者気質女がもう一度トップに返り咲きでもしない限り、セミナーの目もここまでは及びませんよ。(バレなければ)無問題です」

「あー、まあ個人の横領で都市が建つくらいだものねえ……」

 

 聞いた話によると。エリドゥの件はそもそも会長を務めていたリオの持つ権力が絶大であったことも要因のひとつであったようだけれど、恐らくはそれも含めて内部監査のためのシステムが色々と未成熟なのだろう。急成長した組織というものはどこも似たような悩みを抱えがちで、要は身内を引き締めるためのノウハウが培われていないものだ。

 アリスを巡る例の騒動のあと、ユウカが死んだ魚のような目で方々を駆けずり回りながらも組織改編に頭を悩ませていたのは未だ記憶に新しい。

 

 でもヒマリは例え監視の目がガチガチでも難なくこういうことやってのけるよねえ。まあ私は不世出の超天才病弱清楚系美少女ハッカーですからねえ。いやこれあんまり褒めてないからねあははうふふ。

 

「……コホン。とにかくこのままじゃユウカがかわいそうだから、この子たちはちゃんと元いた場所に返してあげてね。ヒマリに悪気がないのは分かってるけど、立場上私も怒らなきゃいけなくなっちゃうし」

「もう……先生? いけませんよ。私という不世出の天才可憐病美少女が目の前にいるというのに、他の女性のことばかり気に掛けて……」

「はいはい。そういうノリで有耶無耶にしようとしても駄目なものは駄目だからね。というか折角メイドさんの恰好してるんだから、私としてはドローンよりも可愛い恋人にお世話して欲しいかなぁ」

「むう、分かりました。ええ、ええ。もちろん構いませんとも。でしたらミレニアムの最新鋭ドローンといえども到底不可能な、まさに私のような天才メイドハッカーにしか成し得ないハイレベルなご奉仕をお目にかけるとしましょう」

 

 すすっ、と近寄ってきたヒマリが先生の太腿に手を這わせる。

 意図を誤魔化すつもりなど欠片ほどもない、あまりにも直截的なアプローチ。その明け透けで大胆な手口に、可愛い恋人のコスプレ姿にすっかり舞い上がっていた先生は思わず面食らってしまう。ヒマリは小さくて華奢な手のひらで男の内腿をくすぐるように擦りながら、彼の耳元に唇を寄せて囁いた。

 

「そう──先生……いえ、『ご主人さま』へのご奉仕えっち、です♡」

 

 妖艶な笑みを浮かべたヒマリがぱん、と再び手を叩く。

 

 するとドローンたちが折りたたまれていた分厚いカーテンを閉め、隅っこに追いやられていたベッドを持ち上げて移動させ、おまけに天井近くで滞空したまま霧状のなにかを噴出しはじめる。……あ、アロマディフューザーかアレ。めちゃくちゃいい匂いがするなぁ……

 

 そうしてドローンたちが忙しなく飛び回っている内に、気が付けばヒマリの隠れ家はその様相を大きく変えていた。

 簡易ベッドは部屋の中央に鎮座し、簡素なシーツも肌触りの良いシルクのものに交換されて。これまた別のドローンが滞空しながら淡い薄桃色の輝きを放ち、さながら室内灯のごとくベッド周辺を照らしている。

 元が空き教室ということもあってかささやかなヒマリの私物や冷蔵庫以外に他の家具らしい家具もなく、「そういう行為」のためだけに特化した安直なシンプルさが、こう、なんというか。

 

(まるでラブホみたいだな……とは思っても言わないようにしておこうと決意する、ムードというものに理解のある私だった)

「ふふふっ。まるで先日のラブホテルのようですね、ご主人様♪」

 

 いやそれヒマリの方から言うんかい、という先生のツッコミは言葉にならなかった。

 くいくいっ、と袖を軽く引っ張られる感触に隣を見れば、瞼を閉じたヒマリが唇を軽く突き出していたのだ。

 

「……んっ。どうぞ、先生。超天才清楚系病弱美少女メイドハッカーの、先生以外の誰にも見せない最高に貴重で可愛いキス待ち顔ですよ……?」

「くそう、ちょっと否定しようがないほどにかわいい……」

 

 恋人としての贔屓目を抜きにしても、ヒマリの顔立ちの整いっぷりはキヴォトスの少女たちの中でも頭ひとつ抜けている。どの瞬間を切り取っても恐ろしく画になるというか、美人って極まるとここまで死角のない生き物になるんだなと感心してしまうのだ。

 ましてや、それがキス顔ともなればその破壊力は言わずとも知れるというもので。

 

 呆気なくときめいてしまった先生は若干の悔しさを覚えながら軽く屈み、ヒマリの華奢な肩へと手を置く。

 そして目を閉じてそのまま顔を寄せればすぐにふたりの距離はゼロになり、少し湿った感覚と共に互いの粘膜と粘膜が優しく触れ合った。

 

「ん、っ……♡」

 

 実のところヒマリがメイド服製作に没頭していた一方で、あの日のデートからむこう先生は仕事に忙殺され続けていたのだ。

 もちろん、通常の業務であればヒマリや当番の生徒がある程度サポートするだろう。だが機密性の高さから先生本人や連保生徒会の一部にしか閲覧権限のないような重要な案件を折悪く同時に複数抱えてしまい、完全にキャパオーバーしてしまったのだ。挙句の果てには睡眠時間さえ惜しんでシャーレの仮眠室を利用し、灯りの消えたオフィスに泊まり込む始末。

 そんな無茶な生活を続けたことで当然ながらここ最近の彼は疲弊していたし、そうなれば自ずと夜の営みもご無沙汰になるというもの。

 

 そんな嵐のような忙しさがようやくひと段落した、今日は暇だから少し早めに帰宅しようかなぁとすら考えていた矢先の逢引きである。

 若い肉体と情欲を持て余す恋人たちは、外部の視線から隔離されたこの空間でふたりきりになったその瞬間から「そういう展開」を心のどこかで期待していたのだ。

 火傷しそうなほど熱の籠った鼻息を互いの顔にかけながら、ヒマリと先生は1ミリたりとも隙間を作るまいとばかりにぴったりと互いの唇を絡ませ、ほとんど貪るように啄んで吸い合う。

 

「んん……は、ふぁ……ちゅる、ちゅ、んむ……っ♡ん、ちゅ……、ぁふ……ん、ちゅぅ……♡ ふぅ、がっつき過ぎではありませんか、先生? いくらメイド姿の私が魅力的とはいえ、少々強引過ぎるのでは……♡」

「よく言う……そもそもこういうことするなら家でいいでしょ、一緒に住んでるんだし。帰宅まで待ちきれなかったからわざわざこっちに呼び出したんじゃないの?」

「ふふっ……♡ さて、それはどうでしょう……んぅっ……♡」

 

 常日頃物言わぬ車椅子にその身を預けている反動からか、ヒマリは人肌の温もりを殊更に好む。もっとふれてほしいです、と全身で健気に訴えかけてくる。

 彼女は蕩けるような熱いキスに耽溺しながらも、恋人の首にするりと腕を回す。たとえ布地越しであっても柔らかくて華やかなにおいのする子作り適齢期のメスの躰をぎゅうぎゅうと押し付け、先生の種付け欲を無邪気に刺激してしまう。

 

 だから先生もまたそんなヒマリが無性に愛おしくて、ふとした拍子に折れてしまいそうなほど細い身体を優しく力強く抱き締め、空いた手で恋人の尻肉を揉みしだく。

 超天才病弱美少女ハッカーのお尻は(本人は気にしているようだけれど)大きく柔らかく張りがあって、出来ることなら仕事中だろうと揉んでいたいというのが噓偽らざる本音だ。掌が丸ごと沈みこむような揉み心地と厚手のスカート生地のすべすべとした感触のハーモニーはいくら揉んでも一向に飽きがこないし、それでいて少しひんやりとした感触も堪らない。

 

 そうして先生が片腕でヒマリの身体を軽く抱き上げてから長いスカートの中に手を潜り込ませ、尻肉の下部、つまりおまんこのすぐそばを薄く広げるように揉むと、少女の身体はふるりと喜悦に震えた。

 

「かわいいよ、ヒマリ。メイド服だけじゃなくて、下着まで私のために選んできてくれたんだね。ん……っ」

「んちゅ、ちゅぶっ……♡ はぁむ……♡ れちゅっ、じゅるっ、んぶっ……♡ んっ、んんっ♡♡ それは……あん、やぁんっ……♡♡ んんっ、はんっ、先生っ♡ そこ、んちゅうぅぅぅっ……♡♡」

 

 どうやら、相当に際どい下着を身につけているようだった。ヒマリのお尻を覆うパンティーの心許ないラインを指先でなぞって確かめながら、先生は何度も交わった肉穴のあるあたりにそっと指を伸ばす。

 ぴっちりと閉じた清楚な恥肉にほんの少しだけ指をうずめて、ほんのり湿った感触だけを頼りに割れ目を淡くなぞる。膣の入り口を浅くコスられて切なくなったヒマリの恋膣はくちくち♡と湿った音を響かせ、オスを誘う甘ったるい匂いの蜜汁を垂れ流してしまう。

 

 指先がぬめる感触と、甘えたようにこぼれる鼻息。

 下着とストッキング越しにも関わらず滲んでは溢れる蜜液を潤滑油にして、ごく単純な指の前後運動と好きなひとの「好きだよ」という囁き声だけで悦んでしまうような健気で若々しい恋メスのからだを、先生はじっくり丁寧に昂らせていく。

 

 けれどヒマリはとっくに生娘ではないし、それに彼女の女としてのプライドがオスから一方的に奉仕してもらうだけで終わることを許さなかった。ましてや今のヒマリはメイドなのだ。

 抱き合った恋人の体温と鼓動に自分のそれが溶けていく感覚に身を委ねながらも、彼女は先生の股間へと意識を向ける。まだ一度も触れていないにも関わらず、『そこ』は既に布地を押し上げて硬く張り詰めている様子だ。

 

(ふふっ……複数のメイドカフェに常連クラスで通い詰めている先生が、この私の可憐で見目麗しいメイド姿に魅了されるのは計算内です。ですが、今日の私は一味違いますよ……♡)

 

 甘やかしたいし、甘やかしたいから。先生に気持ちよくされるのも好きだけれど、先生の気持ちよさそうな顔を見るのはもっと好きだから。いじめたぶん、いじめてほしいから。

 オスの大きくて分厚い唇に唇を塞がれ、おまんこをねちっこく愛撫されて甘く媚びるような声を漏らしながら、少女は男の股間にそっと手を這わせる。

 スラックス越しにも伝わる、熱く猛々しい感触に全身の感覚がさざめく。[[rb:自分 > 女]]のカラダには備わってない、メスの膣肉をほじくっては理性をとろとろに溶かすカリ高ちんぽの威容は布越しでも健在で、手のひらに伝わる感触だけでも腰をへこつかせて屈服のポーズを取りそうになってしまうほどだ。

 

 色や形に温度、大きさや太さ、竿に隆起する血管の数、いやらしい味に噎せ返るほど濃厚な臭い。級友たちが未だ目にしたことすらないであろう男性器の全てが手に取るようにイメージ出来てしまうから、セックスの気持ちよさを知ったばかりの若く瑞々しい躰は疼いて仕方がない。

 それをはしたないと自覚しながらも、パクつく膣口から溢れる熱い恋蜜がストッキングに覆われた太腿を滴り落ちていく感覚はいやに鮮明で。

 

「はぁぁっ、んむっ……ふ、ぅ……♡ お返し、です……♡」

「んぅ……ヒマリ、っ……」

 

 男の情欲を受け止めてなお微笑んだヒマリのしなやかな指先が、スラックスに浮かんだ起伏を優しくなぞる。つうーっ……と裏筋の上を付け根から亀頭まで焦らすように向かう指の動きはオスの射精欲をぐぐっと持ち上げるけれど、しかし肝心の肉竿はズボンの中でキツく締め付けられていて身動きすらままならない。

 

 一方でヒマリはそんなことお構いなしに最も敏感な亀頭を爪の先でかりかりっ♡かりかりっ♡と引っ掻くものだから、硬く反り立ったオスちんぽにはますます血流と煮え滾るようなフラストレーションばかりが募っていく。

 何度も何度も繋がったがゆえに目の前のメスが挿入すればたちまち気持ちよくなれる極上の肉穴の持ち主であることは他の誰よりもよく知っているから、どうしてもセックスの快楽にばかり意識が持っていかれてしまう。

 

(……ヒマリってば、さてはわざと煽ってるな。手つきが露骨だ)

 

 もちろん、大人である先生にはヒマリの企みなど全部お見通しだった。その眸に呆れと憤りの色を浮かべた先生は、しかし半ば無意識のままメイド姿の恋人に腰を押し付ける。

 揶揄われても軽く受け流せるというのは、あくまで普段であればそうするというだけの話だ。ここで据え膳を食わないのは男じゃないし、今更ブレーキなんてかけられない。

 

 もはや大人としての体裁をかなぐり捨てた先生は荒々しい力加減でヒマリの細い腰を抱き締めたまま、スラックスを押し上げる硬い膨らみを愛しいメスの下腹部、およそ子宮のあたり目掛けてぐりぐり~っ♡と乱暴に擦り付ける。

 目眩と動悸。「あの」先生が示したいっそ動物的とすら形容出来るほどストレートな求愛行動に、ヒマリの胸がひときわ高鳴った。

 

「はぁ……はぁ……っ!」

「〜〜っ……♡ ふふっ……♡ んっ、そんな、必死に……っ♡ 私の清楚ですらりとしたお腹におちんちん擦り付けるの、気持ちいいです、か……っ♡♡」

 

 もはや理屈ではなかった。発情して見境をなくした先生は幾重もの布越しに、そしてヒマリのお腹越しに、直接メス穴の最奥へ種付けしようとしていたのだ。

 窮屈なズボンの中で我慢汁をたっぷりと溢れさせながら、柔らかなヒマリの肢体の感触やおへその僅かな窪みをオカズにして腰を振る先生の腹底に溜まった熱量が、そうして抱き合った恋人にもまた確かに伝播していく。本能に忠実で孕みたがりなヒマリの子宮もまた、愛するオスのこってりした子種汁を欲しがって切なくきゅんっ♡と疼いてしまう。

 

 互いの痴態で興奮を高め合ったふたりはいよいよその舌先を相手の唇の中へ捩じ込み、それからどちらともなく舌を絡め合う。

 前後に擦ったり、根本までねぶったり、甘やかな唾液をこくこくと飲ませ合ったり。もう互いに自分の舌が一体どちらなのかすら忘れてしまうほど濃密に、ピンク色の舌同士はまるでひとつの肉塊にでもなったかのように交わり続ける。愛おしさと情欲が綯い交ぜになって焚きしめられ、繋がった口腔部を通じて互いの身体に充満するのを感じる。

 こぼれた唾液で互いの口周りをてらつかせるのも厭わず、先生とヒマリはただひたすらにきもちのいいベロ交尾に没頭していった。

 

「あむっ……ぇろ、ぇろ……じゅるっ……♡ んちゅっ、んっ、はむっ……んっ……♡ ぅ……んっ、んっ……ふぅーっ……♡♡ ちゅ、ちゅ……ちゅ、ぷっ……♡ くちゅ、んちゅ、ちゅるー……っ♡♡ ぢゅる、くちゅ、ちゅっ……れろ、ぇろ、ぁむ……♡♡ ……ぷはっ♡ あの……先生? どうかなさいましたか……?」

 

 けれどそうした比較的緩やかな快楽であっても、積み上げ続ければいつか必ず絶頂に至ってしまう。

 腰を振るスピードが徐々に速くなり、鼻息も自ずと荒くなった先生は堪え難い射精欲の波がぐぐっと持ち上がりつつあるのを感じ、ヒマリの肩を掴んで少し乱暴に引き剥がした。

 

 普段の先生であれば生徒には決して向けることのない、まるで被所有物に向けるような視線。自分を繁殖欲の捌け口として捉えているオスの眼差しに射抜かれ、マゾっ気が顔を出したヒマリはぞくりと震える。

 

「ふーっ、ふーっ……ごめん、ヒマリ……やばい、最近ご無沙汰だったから、もう……っ」

「……ふ、ふふっ……♡ そうですかそうですか。それは正に由々しき事態、ですね♡ 折角久し振りのえっちなのですから、続きはあちらのベッドでシましょうか……♡♡」

 

 私のおまんこも、もうとっくに準備万端ですから……♡

 

 流し目を細めたヒマリが、ぴらり♡とスカートの裾を摘まみ上げる。

 そのあからさまにお誘いを皮切りに、待ってましたとばかりに先生はヒマリを車椅子から抱き上げた。そして半ば放り投げるような勢いで恋人をベッドに降ろしたかと思うと、おちんぽの先端をとろとろにふやけて滑りの良い膣口──ではなく、むっちりとした尻肉の谷間へとあてがう。

 

 腰の奥から湧き出すドロドロとした熱が限界まで溜まった雄ちんぽはもはや暴発寸前で、あと1秒だって我慢が利きそうにない。

 だからオスになった先生はヒマリの服を脱がせるどころかスカートを捲り上げる手間すらも惜しみ、恋人をうつ伏せに寝かせたまま自分勝手な尻コキをはじめてしまったのだ。

 

 一方、背後で何が起きているか分からないヒマリは熱くて硬い感触をスカート越しに押し当てられる感覚に心底から驚き、その目をはっと見開いた。彼女の方も宣言通りに男を受け入れる用意は万全で、愛しい恋人を待ち望む肉壺が今か今かと熱くヒクついていたのだ。

 ──先生が私のお尻を好まれていることは把握していましたが、よりによってそんなところで性欲を発散されるなんて。

 肩透かしに遭った恨めしさ半分、女として求められた嬉しさ半分でヒマリの長い耳が赤く染まり、形の良い眉は困ったようにしなった。

 

「せ、先生っ? もう、なにもそんなところで……ゃんっ♡♡ ん、ぁぁっ♡」

「っ、ぁー……ヒマリのお尻、私の勃起ちんこにぴったり吸い付いて……すご、最高にきもちいい……」

「んぁ……っ♡ ぁ、だめ、はぁ……っ♡♡ 先生のおちんちん、大きくて……っ♡♡ お尻を揉む手も、いつもよりずっと乱暴で、男らしくてっ……ゃ♡♡ んぅっ♡ あぁ♡ そんな、それなのにっメイドのお尻で、オナニーだなんてっ♡♡♡ そんなのって、生殺しじゃないですかっ♡♡♡ せ、セックスっ♡♡♡ ぱこぱこっ♡♡ 今すぐえっちしましょう、先生ぇ……っ♡♡♡♡」

 

 ガチガチに勃起した肉棒で、今すぐおまんこの一番奥をほじくってほしい♡♡♡ えげつない段差のイケメンカリ首で、女の子の弱点を頭がバカになるまで引っ掻いてほしいっ♡♡♡

 そんな交尾欲全開の甘く媚びた声を上げながら、お預けされたことによってますますおちんぽで頭が一杯になってしまったヒマリは発情期の犬のように腰をへこつかせてハメ媚びする。自身のみっともない姿を客観視する余裕も、また全知の学位を冠する者としてのプライドも今の彼女の頭からはとうに掻き消えていた。

 

 けれど、奇しくもヒマリと同じくちんぽを気持ちよくすることしか頭にない先生は、そんなか弱いザコメスの抗議など当然のように聞き入れはしなかった。何故ならこのメスの身体はもうとっくに自分のものなのだから、どこを使って気持ちよくなろうともオスの勝手。オナホを使うのにいちいち許可を取るワケがないのだ。

 

「きゃっ……♡♡」

 

 彼はメイド服に覆われた形のいいお尻を両の掌で男らしく鷲掴みにして、ぎゅむ~~っ♡と力任せに真ん中へと寄せては逞しい肉杭を左右から挟み込む。

 

 そしてそんな彼の逞しいモノは既に決壊寸前まで膨張しており、布越しとはいえ若いメス特有のきめ細かな肌の感触が触れただけで大袈裟なほど震えて悦んでしまうくらいには敏感だった。

 ムッチリとした尻肉にちんぽが埋もれ、そのふかふかで男好きのする感触に堪らずとろぉ……♡と大量の我慢汁が溢れる。

 

(ぁ……♡♡ 先生のおちんぽ、すごいイライラされてます……♡♡♡ もしアレを挿れられてしまったら、わ、私はきっと……♡♡♡♡)

 

 そんなぐちょついた状態の怒りマラで尻オナホへのピストンを繰り返せば、仕立ての良い黒い布地に粘り気が強くオス臭いザー汁のシミがじわぁ……♡と広がっていくのは自明の理というもので。

 強烈な性臭が、まるでマーキングのようにヒマリの恋尻へとこびりついていき、鼻孔から侵入して脳みそをぐじゅぐじゅに蕩かしていく。

 

 ──ぐちゅぐちゅ♡ にちゅにちゅ♡ ぎしぎし♡ ずりゅずりゅ♡

 

 先生が緩く腰をグラインドさせて性感を貪る度に、粘っこい水音とベッドのスプリングが軋む音、そして性感帯を微弱に刺激されたヒマリのくぐもった喘ぎ声がヤリ部屋に響く。

 

 時折気紛れに尻肉をくぱあ♡と開いては左右の尻たぶに架かるザーメンアーチを眺めたり、お尻を揉む手を下へずらしてぐしょ濡れのまんこに指の先っぽだけをくぽくぽ♡と布の上から出し入れしてはヒマリの甘く蕩けた嬌声を聞いたり。

 弄れば弄っただけ反応を返してくれる具合の良さは、まさか本人の性格にでも似たのだろうか。敏感で従順なメスの躰から様々な反応を引き出してはそれを具に楽しみながら、先生は我慢汁塗れですっかり滑りのよくなったメイドの尻肉サンドのナカで勃起した雄肉を思うまま前後させていった。

 

「ぁん……っ♡♡ ふ、っ……♡♡♡ はぁっ……♡ んんぅ……私のお尻の中で、先生のがどんどん膨らんでます……♡♡♡ 鉄みたいにガチガチで、んっ♡ ヤケドしそうなほど熱く、てっ……♡♡♡♡」

 

 そうしてうつ伏せに横たわりながら下半身の感覚に集中するヒマリもまた、自分のお尻の中で恋人の肉竿がどんどん硬くなっていく感覚に思わず胸がときめいてしまう。大好きなひとが自分のカラダで気持ちよくなってくれている動かぬ証拠を突き付けられ、メスとしての幸せが妊娠準備ばっちりな排卵済みおまんこをパコってくれないことへの寂しさを塗り潰していく。

 

 だから次第にペースの速くなっていく腰振りに合わせて発情したヒマリがふりふり♡とお尻を揺らすと、結局はそれがとどめになったのだ。大好きなオスの腰振りリズムを理解しているがゆえの絶妙な刺激が単調な前後運動のアクセントになり、水際で持ち堪えていた射精感があっという間に限界へと達する。

 

「ぁ♡ ゃ、っ、ふ、ぅ……♡ もうっ、もう出ますかっ♡♡♡ ドロドロの濃い精液っ、私のお尻で射精されるんですかっ♡♡♡ あっ、あぁ……♡♡ ん、ゃ……っ♡」

「ああ……っ! 出す、出すよヒマリ……っ! 受け止めて、っ……~~っ……!」

 

 ぬぽっ……♡と粘糸を弾きながら肉棒を引き抜いた先生は勢いよく立ち上がり、そのまま恋人の顔前へとぬらつくそれを突き出す。

 

 全知の学位を冠する少女はその聡明な頭脳をフル回転させて、否、メスとしての本能でオスの望むところを即座に理解して実行に移す。

 彼女はその小さくてかわいらしい口を開き、限界まで膨らんだ亀頭へぱくりと食い付く。唾液でぬるついた真っ赤な舌が蛇のように絡みつき、生体だけが持つ艶かしい体温を先生が感じたその瞬間、ぴゅるっ♡と先っぽから熱いものが飛び出した。

 

 ──びゅーっ♡ びゅくるるるるるっ♡ びゅるるるーっ♡ びゅるる♡ びゅるるる♡ びゅるるるーっ♡

 

 まるで噴水のように堰を切って噴き出すのは、じっくりと金玉の中で熟成されたぷりぷりの濃厚精液。

 ヒマリはそれを全て喉奥で受け止めながら、カチカチおちんぽの丸っこい先端へむしゃぶりつく。きゅっ♡と口腔全体を窄めてビクつく生殖器に程よい圧迫感を与え、少しでも気持ちのいいお射精が出来るよう一番敏感な裏筋をざらざらとしたベロの腹で懸命にこそいでいく。

 

 どぽどぽと吐き出される獣臭いザーメンで自身が溺れることも厭わない、愛情たっぷりで無邪気なすきすきオーラ全開フェラチオ。愛しいオスの弱点を優秀な頭脳をフル回転させて分析、理解して丁寧に責めるそれは絶頂のお供とするにはいっそやり過ぎなほど気持ちがよくて、先生は陰嚢の中に溜まっていた予備の精子までもが沸騰したかのように暴れ出し、尿道を駆け上がっていくのを感じてしまう。

 

「じゅるるっ♡♡ じゅるっ♡♡ んむっ♡♡♡ ぐぽっ♡♡ ぐぽっ♡♡♡ んぇろ、ぁむ……♡♡♡ らひてっ♡♡ たくさんらしてくらはい、せんせいっ♡♡♡♡ じゅぷ♡♡ れろ♡ ぇろ♡ んむ♡♡ 私のおくちまんこ、どうか妊娠させるおつもりで……っ♡♡♡♡ ちゅ♡♡ ちゅ♡♡ ちゅ♡♡ んちゅ、んむ♡ じゅるるるっぅぅぅぅ~~……っ♡♡♡」

「っ、ぅぁ、ぁ゛、ぁぁぁ……っぐ、そんなっ、ぜんぶ搾り取ら、れ……ぉぉ゛、っ~~……!」

「……♡♡♡」

 

 ヒマリの華奢な手の平へめいっぱい甘えるようにぎゅ~っ♡とらぶらぶ握りしながら、もう片方の手ではメイドキャップに覆われた彼女の頭をまるでモノのようにがっしり抑えつけて。

 どこまでも射精欲に忠実なオスになった彼は快感でがくがくと痙攣する腰を限界まで突き出し、ヒマリの暖かな口内へとありったけのザーメンを撒き散らしていく。頬の内側から歯茎の間まで、彼女のおくちの中のあらゆる場所を染め上げるかのようにぴゅぷっぴゅぷっ♡と白濁精子を塗りたくる。

 

 そしてそんな独占欲丸出しな排泄行為さえも蕩けた瞳の中にハートマークを浮かべながら受け入れてしまうのだから、ヒマリはもはや恋人というよりも全身どこにコキ捨ててもOKな先生専用ザーメン便器だった。

 そうしてトイレはトイレらしく、彼女は喉奥までこじ開けて逞しいオスちんぽを丸ごと頬張り咥え込む。恋人のためにぷるぷるに仕上げてある柔らかな唇を陰毛の茂みに惜しみなく押し付けて、下品でドスケベなバキューム音を立てることも厭わずに種汁を根元から吸い上げようとする。

 

 ──んっ♡ んぢゅ♡ んむっ、んぢゅるるっ♡ んぱっ♡ んぷっ♡ んりゅるるっ♡ ぢゅぽっ♡ んぽっ♡ ぢゅるる〜〜〜……っ……ちゅ、ぽん……っ♡

 

「っ、ふぅ……ぉぉ~……っ……!」

 

 先生がぶるりと腰を震わせ、最後に小さな精液の塊を吐き出す。

 射精欲を満足させた彼の表情は正に夢見心地で、大好きな先生の満足そうな顔にヒマリの下腹部がきゅん♡と疼いた。

 

 けれどそんな極上の射精がひと通り済んだあとも、メイド便器のご奉仕はまだ終わらない。いやらしい汁塗れになったオス竿をピカピカに磨き上げるかのように甲斐甲斐しくベロを這わせ、強く吸いつきながらゆっくりと顎を引いていく。

 ヒマリの長い舌が亀頭の下をぐるりと一周するように舐って、また竿の表面を丹念にこそぎ、尿道まで舌先をぐにぐにと捩じ込んで。ようやく亀頭がちゅぽんっ♡と彼女の唇を抜け出ていったとき、先生は思わず感嘆の吐息を漏らしてしまう。

 

 絶頂の余韻に震える肉棒が分厚いメス舌に絡み付かれ、そのままずるずると引き抜かれる快楽はオスの種付け欲求をもう一度煽るには十分過ぎて。やがて名残惜しそうに唾液の糸を引きながらも唇を離したものの、そんな丁寧なご奉仕を受けた肉杭は当然のようにバキバキなままだった。

 ヒマリは口いっぱいに溜まった白濁をこくこくと飲み下しながら、満足そうに笑う。

 

「んく、んく、んく……っ……♡♡ んむ……ぷ、はぁ……っ♡♡ ふぅ、ふぅ……はぁ、はぁ……っ♡♡♡ ふふ……いかがでしたか、などと聞くのは野暮というものですね。一度射精されて、こうも大きいままとは……♡♡ やはりメイドといえばご奉仕フェラ、ということでしょうか♡♡♡」

「っふぅー……それ、ネルあたりに聞かれたら本当にタダじゃ済まなさそうな発言だね……う゛っ」

「もう。いけませんよ、こんなときにまで他の女性の名前を出されては……♡」

 

 唇を突き出したヒマリは愛おしそうにオスの鈴口へと口づけを落とし、そのままじゅるー……っ♡と吸い上げる。更に咎めるような口調と裏腹なあまあまキスをそのまま裏筋へ落としたかと思えば、微笑む彼女は手袋を脱ぎ捨てるとそのほっそりとした指を男の胸板へ添えた。

 そうして彼女がその指先だけでつうっ、となぞるように先生の胸板を撫でさすれば、その爪の先だけがほんの僅かに男の乳首の側面を掠る。

 

「……っ」

 

 咄嗟に奥歯を噛み締めたものの、微かな鼻息が漏れる。お尻の位置を直すような小さな身動ぎと共に、先生が肩を強張らせる。

 ──かりかり、かりかり、かりかり♡

 ヒマリは緩く折り曲げた指先をわざとらしいほどゆっくりと往復させ、先生の反応をつぶさに観察しながら、その美しく整えられた爪で敏感な突起を幾度も繰り返し引っ掻いた。

 

「ん、ぁっ……」

 

 ぴりっ♡と痺れるような快感が、先生の胸から下腹部にかけて断続的に駆け抜ける。

 瞬きの合間に火花が散って消えるような、しかし腰の奥には残響めいた淡い熱が薄っすら堆積していく感覚。最初から敏感な性器とは違って少しずつ、少しずつ感度が上がっていくのはどうにも「開発されている」という感覚が拭えないものだ。

 その証拠に乳頭は緩やかにその硬度を増していき、視線を遣らずとも膨らんでいるのが分かる。ヒマリの指が押し倒したりやさしく潰したりする度、先生の乳首は心臓へと直接興奮を流し込む電極になっていく。

 

「ぅっ、ぁぁっ……ふっ、くぅっ……」

「ふふっ、随分気持ちよさそうですね……女の子みたいにちくびをいじめられるの、そんなにお好きですか……♡♡♡」

「好きって、いうか……っ……ヒマリが開発したんで、しょ……ぁ、ぁ゛……っ……!」

 

 こうしてヒマリから責めてもらうことは初めてじゃないけれど、やっぱり男にとって乳首って特別だと先生は思う。好きな子にチンコを触られるのは嬉しさや気持ちよさが断然勝るけれど、乳首だけは感じているところを見られるのがちょっと本気で恥ずかしい。

 

 けれども「やめて」という懇願の言葉は、むしろそれこそが何よりも感じている証左のように思われて。喉元を迫り上がるものの、言葉にするにはやはり二の足を踏む。

 だから結局は熱っぽい吐息だけが微かに開かれた唇の隙間から漏れ出していき、情けないと知りつつも誘惑に流されてしまう。ヒマリから与えられる倒錯的な快楽を、消極的に受け入れてしまうのだ。

 

 そんな葛藤を見透かしたかのようにヒマリは目を細め、先生の胸板へキスを落とす。薄く汗ばんだ肌にしっとり唇を吸い付かせながら、勃起して硬くなったオス乳首を軽く弾いた。

 

「ん、ちゅ……っ♡♡ それはそうなのですが……先生が嫌がることはしないと決めていますから♡」

 

 ですから、ほら。

 

 そうしてヒマリは先ほどまでのねちっこい攻め方が嘘のように先生の乳首からあっさり手を離し、ごろりとベッドに寝転ぶ。

 仰向けに寝転がった姿勢で先生へと真っすぐに手を伸ばすその姿はどこか抱っこをせがむ子供のようにも見えたものの、しかし勃起したおちんぽから目を逸らすこともせず浮かべるのは淫靡な笑み。好きな男とカラダで繋がる歓びをすっかり覚えてしまった、発情したメスのそれだ。

 

(………………我ながら最低だな、とは思うけれど)

 

 ほんの少し柔肌に触れただけで顔を真っ赤に染めて俯いていた頃の初心なヒマリが目の前の彼女と重なり、先生の奥底から言葉にならないものがぐっと込み上げる。この美しいメスの処女を奪い、ここまで染め上げたのは自分なのだと思うと有体に言って[[rb:そそる > ・・・]]のだ。

 カチコチになったちんぽを突き入れて、愛蜜でぐちょついた膣奥を何度もノックしたい。やめてと懇願されても腰をパコパコ振ってイキまくらせ、涙と汗でぐちゃぐちゃの蕩けた顔にさせたい。

 

 獣欲で肉棒をイラつかせた先生はオーダー通りにヒマリの軽い身体を抱き上げてあぐらをかき、向かい合う形で股の間に彼女を座らせる。

 そのまま恋人の背中へと腕を回してぎゅ〜っ……♡と抱き締め、その柔らかさを堪能しながら「挿れたい」と囁いた。

 

「ごめん、もう……っていうか、さっきイッたばっかりなのに全然我慢出来そうにない。脱がすよ」

「うふふっ……いえ、ストッキングなら破いてもいいですから服は着たままでシましょう? 安全日なので、もちろんナマで……♡」

「え……? でも、」

「折角先生の琴線に触れられたようですし、どうせなら一番可愛い私を抱いて欲しいのが乙女心というものですから。……あの、いけませんか?」

 

 そう言って先生の頬を撫でるヒマリの顔は赤く、触れ合った胸板越しに伝わる鼓動もどこかふわふわと弾んでいる。照れているな、と冷静に分析する先生もまた頬を染めていて、目の前の女性の魅力に参ってしまっているのは明らかだった。

 

「……えっと、そういうこと言われるのが一番我慢出来なくなるんだけどなあ」

「もちろん、分かって言っていますから♡ それに、私だってそろそろ限界ですし……」

 

 快楽を期待しているのはヒマリも先生と同じ、いや、それどころか期待した矢先に先生が尻コキをはじめてしまい、肩透かしに遭った分だけ彼女の方が上回るのだろう。火傷しそうなほど熱い息を吐きながら、すっかり発情して全身がトロトロになったヒマリは自分のお尻に手を回してぴり、とストッキングを破く。

 

「私のぴっちり閉じた清楚なおまんこ、もうすっかりいやらしいお汁でトロトロですから……♡♡♡ ここに先生の逞しい勃起ちんぽをハメて思いっきり腰をぱんぱんっ♡って振ったりしたら、きっと意識が飛んでしまうほど気持ちいいですよ……♡♡♡」

 

 据え膳食わぬはなんとやら。

 挑発的にオスを誘う上目遣いに導かれるまま先生はヒマリの腰を掴んで持ち上げ、彼女の履いている殆ど紐のような下着を横へずらしてから逸物を挿入した。

 

 ──くちゅっ♡ にゅぷっ、ずりゅゅぅぅぅ〜〜〜〜……っ♡ こちゅ、んっ……♡

 

「〜〜〜〜っ♡♡♡♡ ォ、ッ゛……〜〜〜〜〜♡♡♡」

「くっ、う゛、ふぅ……っ……ぁー……ヒマリのイキまんこ、ぐねぐね唸っててめちゃくちゃ気持ちいい……」

 

 恋でほぐれた蜜穴はみっちり詰まった膣ヒダを掻き分ける肉傘の侵入を拒むどころかずるずると呑み込んでいき、あっという間にその根元までもがヒマリの熱くてトロトロのナカに収まる。

 生理的な暖かさに包まれ、粒だった無数の膣ヒダにカリ首の段差に至るまでしゃぶり尽くされたおちんぽからは堪らずぴゅるっ……♡と濃厚な先走りが溢れた。

 

 まるで最高級オナホだ、と歯を食い縛り、ヒマリの腰肉にしがみついて吐精の誘惑に抗いながら先生は思う。

 対面座位はあまり大きく動くことが出来ないものの、だからこそペニスに絡み付くメス穴の具合をじっくり楽しめる体位でもある。

 ぴっちり閉じた貞淑な花弁の奥の膣道はデカ勃起ちんぽを受け入れるにはあまりにも狭いようでいて、けれどふわふわ♡きゅうきゅう♡と痙攣するイキ肉で男根を甘やかに包んで締め付けるのだから堪らなかった。

 

 とはいえ、当人が自称する通り病弱なヒマリにはそもそも基礎的な体力というものが備わっていなくて。挿入の余韻で軽くイキっぱなしの彼女はすぐに糸が切れたようにふらりと倒れ込み、恋人の胸板にもたれかかってぜーはーぜーはーと荒い息を吐く。

 だが、普段の心優しい彼であればともかく、すっかりオスになった先生はその程度のことでいちいち止まってはくれなかった。

「平気?」と心配する素振りを見せながらも逞しい掌が痙攣するヒマリの腰をがっちりと掴み、華奢な病弱美少女オナホで好き勝手にちんぽをシゴく準備をさりげなく始めてしまう。

 

「ぉ゛、っ♡♡♡♡ ……っ♡ は、ぁ……っ♡♡ ん、ぅ゛……っ♡♡♡♡」

「っ……ヒマリ、大丈夫? 苦しくない?」

「はひ……へぃ、きです……っ♡♡ ですが、イったばかりなのでっ……♡ すこしかげんしていただける、と、ぉ……♡♡♡」

「そっか。じゃあもう動くよ」

「あ゛っ♡♡♡ あ゛ぁ〜〜ッ……♡♡♡ あぅっ♡ あひっ♡♡ そんなっ♡♡ やっ♡ まっ♡ ォ゛♡♡ あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ…………♡♡♡♡」

 

 ──ご、ちゅっ……っっっ……♡

 

 先生の、大人の男の、本気のマゾ穴ほじり。

 たったひと突きで雑魚まんこが呆気なくイカされて、ヒマリの視界が白んで弾ける。長めのストロークで亀頭が引き抜かれるとえげつない段差のカリ首でコスられた恋まんこが燃えるように熱く、オスの繁殖欲の受け皿になれる歓びで感極まった子宮がきゅんきゅん♡とはしたなく疼く。

 そうして理性は快楽に塗り分され、静止を懇願する言葉はすぐに何の意味も持たないメス喘ぎに取って代わられた。まるで溺れそうな者が必死になにかにしがみ付こうとするかのように、彼女は半ば反射的に目の前の恋人の体へと抱き付く。

 

 ──ずりゅぅぅぅぅ~~……っっっ♡ ぱ、ちゅんっ……♡

 

 限界まで深く挿入されたオス竿が、愛液に塗れてヌルついたその威容を見せつけながら再び膣穴からゆっくりと引き抜かれる。

 濡れたメス肉をこじ開けられ膣奥をごちゅん♡と叩かれる快楽とはまた違う、パンパンに張ったカリ首で膣肉を削られながら、おちんぽの硬さや逞しさをじっくりと刻み込まれる快楽。

 まるでおまんこを裏返そうとでもしているかのような強烈な気持ちよさにヒマリは気をやられかけたが、またすぐに亀頭が最奥を抉る感触に堪らず息を吐いた。

 

「ぅ、くぅぅっ……♡♡ あ゛っ、ぁ゛っ……♡♡♡♡ んぎゅっ♡♡♡あひっ……♡♡♡ せんせっ♡♡♡♡ せんせぃ♡♡♡♡ せんせいのおちんぽ、おおきすぎてっ……♡♡♡ はぅっ……♡ お゛っ……♡♡ ぉ゛ぐっ……♡♡♡ わたしのあそこ、このままだとぉ、ゆるゆるになっちゃいまひゅっ♡♡♡♡ ひぐっ……♡♡ ぅ゛うぅ゛っ……♡♡♡」

「なっちゃえばいい、でしょ……! ヒマリのまんこがどれだけガバガバになっても、ちゃんとザーメンコキ捨て穴として使ってあげるから、さぁ……っ!」

「はひっ♡♡♡ はひぃっ♡♡♡♡ ありがとうござい、ますっ♡♡♡♡ あ゛っ♡♡ あ゛っ♡♡ わたしのことっ、せんせいせんようのオナホメイドとしてっ♡♡♡♡ いつまでもそばにおいてくださ、ぉ゛♡♡♡ お゛っ♡♡ ん゛お゛♡♡ ん゛お゛っ♡♡♡ ん゛お゛お゛ぉぉ゛っ♡♡♡」

 

 対面座位はやはり腰を大きく振ることの出来ない不自由な体位であるものの、ならば[[rb:メスの身体 > オナホ]]を動かせばいい。

 ただひたすらに己の腰を浮かせて上に突き上げ、同時にヒマリの腰を掴んでぐりぐりと怒張の先端を奥へ捩じ込む。あまり上等とは言えない簡素なベッドが悲鳴を上げるのもお構いなしに、そうして力任せに少女の身体ごと上下させてはただひたすらにがむしゃらなピストンで恋膣をハメ潰していく。

 

 そんな強引なえっちにも関わらずせんせい♡せんせい♡と甘えるヒマリのナカはとっくにグズグズに蕩けていて、オスの子種欲しさにいやらしく絡みついて止まらなかった。

 その期待に応えるように先生が恋人の腰を掴んで引き寄せ、より深くまで挿入してぐりぐりと腰を捻じ回せば勃起ちんぽは敏感な膣底とあっさりディープキスしてしまって、バカになったマゾ穴から溢れたハメ潮がぷしゃっ♡と男の腰を汚した。もはやプライドもなにもあったものではなく、それどころか最も愛する男性に粗相をしてしまった恥辱と背徳感でヒマリのぐちょついた雌穴は更にきつく締まってしまう。

 

「あ゛ゔっ♡♡♡ ふあ゛っあ゛っ♡♡♡ あ゛っ♡♡♡ あ゛っ♡♡ ん、あぁ……ッ♡♡ わかり、ます……っ♡♡♡ これ、しきゅう、おりて……っ♡♡♡ ォ゛っ、まらイグ♡♡♡♡ バカになってますっ♡♡♡♡ 私のカラダ、おちんぽでバカになってっ゛、イグイグイグイグ……ィ ゛〜〜〜ッッ……♡♡♡♡」

 

 けれどそんなふうにおちんぽで女の子の一番大事な場所とばかりらぶらぶハメキスを何度も繰り返していると、悦びに喘ぐ恋メスの身体があっという間に着床準備を整えてしまうのも無理はない話というもので。

 もっともっといじめて欲しいと言わんばかりに子宮口はぱくっ♡ぱくっ♡とちんぽの先端を咥え込み、鈴口から溢れる先走りを最後の一滴まで飲み干そうとしてはちゅ~~……っ♡と吸い付いてオスの敏感な場所をいやらしく刺激する。

 

 ──精液飲ませてほしいっ♡ マゾまんこじゃちんぽ様には絶対勝てないってこと、格付けして分からせてほしいっ♡ 子宮が溺れるくらいにザー汁注いで、擦れ違ったひと全員に先生と本気セックスしてたことバレるくらいの濃い臭いをつけてほしいっ♡

 

 もはやヒマリ自身の意思と関係なく、そんな浅ましい欲望を隠そうともしない彼女の躰はオスの容赦ない種付けピストンを誘っていたのだ。

 だから先生はますます興奮して、ヒマリの膣穴を貪るように腰を力強く打ちつけていく。ふたりの接合部から溢れる体液がベッドシーツにシミを作り、仮にも学舎の一室であるそこに言い訳のしようもないほどの性臭を立ちこめさせていくが、もうその程度のことで止まれはしなかった。

 

 ──ぱちゅんっ♡ ぱちゅんっ♡ どちゅんっ♡ どちゅんっ♡

 

「ぁ゛ー……すごい、ねっ! もうほとんど、洪水みたいになってる……掻き出しても掻き出してもツユが溢れてくるんだけど……って、もう聞いてない、かなっ……!」

「~~~ッ♡♡♡ ふッ♡♡♡♡ ぁっ♡♡♡ ん゛お゛ッ♡♡♡♡ お゛ぉッ♡♡♡♡ お゛ッ……♡♡ お゛ッ♡♡♡ お゛お゛ッ♡♡♡ ん゛、ひぃぃい゛ッ……♡♡」

「ふっ、うっ……やば、イキまんこの締まりが良過ぎてっ、またイっちゃうかも……っ」

 

 激しく動悸する鼓動、熱い体温と汗ばんだ匂い、耳元にかかる荒い呼吸の音、男の腹筋の割れ目がびくびく痙攣して、ピストンを更に加速させている。

 真下からカチコチの恋ちんぽで力強くメス穴をほじくられて、お腹の奥をゴリゴリと容赦なく押し広げられて。酸欠で視界に星が舞い、ヒマリはその白い喉を仰け反らせる。

 イってイって、またイかされる。何度も何度も力強く子宮の入り口をノックされて、全身を引き攣らせた彼女は深く重たい絶頂の予兆に打ち震えるしかない。

 

(ああ……♡この私が、超天才清楚系病弱美少女ハッカーの名を欲しいままにする明星ヒマリが、まるで性欲処理用の玩具のように好き勝手に使われている、なんて……っ♡)

 

 腰を押さえつけられて身動きできず、一方的な性欲処理に使われている。そんな屈辱的なシチュエーションを、ヒマリはむしろ喜悦の感情で受け止めていた。

 大好きな人に愛される幸せ。

 そしてその愛情を受け止める器として、自分が認められているという実感。

 天にも昇るような心地とは、正にこのことだった。

 

 キヴォトス随一の頭脳を持つ少女といえど、こうなってしまえばもはや形無しだ。彼女の得意分野である分析も、駆け引きも男女の本気のまぐわいの中には存在しえない。

 先生の首に両腕を回して縋りつく彼女の脳味噌はすっかり茹ってしまい、もはや意味の解らないほどの多幸感で思考はくらくらと白く霞んでいた……が、これではただがむしゃらにメス穴をほじくっているだけだ。残念ながら、大人の本気セックスはまだまだこんなものではない。

 

 先生の逞しい掌がふいにヒマリの後頭部を捕まえて抱き寄せ、胸板と挟む形でがっしりと固定する。そして粘っこい唾液をたっぷり絡ませた分厚いオス舌の先っぽが彼の唇を割って出て、ヒマリの耳たぶにちゅぷ♡と触れた。

 そのにゅるっとした奇妙な感触に、意表を突かれた彼女は堪らず「ひゃん♡」と悲鳴を上げる。

 

「せ、せんせい……♡♡ いったい、なにを……っ♡♡」

「んー、この前のお返し? ほら、ヒマリってなんだか私のdl〇iteの購入履歴見てそうだし……偶にはしてもらうだけじゃなくて私の趣味を体験させてあげようかな、って」

 

 まるで指先でつうっ……と優しくなぞるように、先生の舌先がヒマリの長い耳の外縁を這う。

 口内の熱で生暖かくぶにぶにとしていて、表面のザラついた独特な感触。それが耳たぶの内側の微妙な段差や軟骨の陰、産毛の一本まで見逃さないとばかりにじっくり時間をかけてぐちゅぐちゅ♡とねぶり回すのだ。

 

 ヒマリは背筋を這い上がるゾクゾクとした感覚に戸惑い、咄嗟に頭を振ろうと藻掻くが抜け出せない。それどころか下からは依然としておちんぽが容赦なく子宮口を突き上げており、全くタイプの異なる快楽をふたつ同時に叩き込まれた彼女はもう息をするだけでも精一杯という有様だった。

 自身を天才と呼んで憚らず、自信に満ち溢れた少女の麗しい美貌は涙と涎でぐちゃぐちゃになっており、もはや見る影もなかった。

 

「ふぁっ♡♡♡ っふ、や、ぁ……♡♡♡ おねが、せんせっ、まってくださ、ぁ゛っ♡♡♡ これ、ひゃ♡ んぁ、なんっ、なんかっ♡♡ せなかがぞわぞわしますぅっ♡♡ やらっ♡♡」

「じゅぷ、れろっ……いいや、まだまだここからだよ。ほら、次は奥までいくからね?」

 

 ──ぐぽぐぽ♡ ぐぽぐぽっ♡ ぐぽぐぽ♡ ぐぽぐぽっ♡

 

 もはや感じ過ぎて痛いほどだった、興奮してすっかり赤くなった耳たぶのマーキングが終われば、お次はいよいよ本番。先生の舌は恋人の耳穴をとことん深くまで、ゆっくりと降りていく。

 まるで花の蜜を吸う蝶のようにいい匂いのする側頭部へぴたりと口元を寄せて、唇を耳穴へと直接押し付けて。ゼロ距離から捩じ込んだベロの表側を耳穴の壁面に擦り付けてはれろぉぉ……っとこそげ、ゆったりと舌を耳穴へと出し入れする前後運動で少女の興奮をますます煽り立てる。

 

 言うなれば、それは膣肉の奥ばかりを突きながらも膣肉の締まりを味わうかのようにじっくりとカリ首を出し入れする、おちんぽでメスを屈服させるためのひどくねちっこい腰遣いにもどこか似ていて。舌の一往復ごとにどうしたって発情の芯は太くなってしまうし、噛み潰していたはずの嬌声は我知らず糖蜜めいた甘ったるさを帯びていく。

 今日このときまで、性感帯としてはまるで意識していなかったであろうそこ──ヒマリの長い耳がいかに弱く脆いのかをじっくりと刻み込み、いずれ花開くであろう快楽の種子をメスの奥深くへ植えつけるのだ。

 

 敏感な耳の中を這い回る舌に悶えるヒマリはメス啼きを上げながらその快楽から逃れようと必死に身を捩らせるが、その度にがっちりと掴まれた腰に腰を押し付けれては子宮口をぐりぐり♡とハメ潰され、力が抜けていく。

 耳穴の中に挿入された舌先がじゅるじゅる、ぴちゃぴちゃと唾液を攪拌し、淫猥な水音を立てる度に少女の腰はびくびくと跳ね上がり、イキっぱなしでトロトロになった膣ヒダが狂喜しておちんぽを深く抱き締める。

 

 そんな献身的な膣コキご奉仕で射精欲がますます上向くのを感じ、気を良くした先生はトドメとばかりにふぅーっ……とヒマリの耳へ軽く息を吹きかけた。

 耳穴の奥の奥まで、新鮮な空気が吹き抜ける。敏感になり過ぎたヒマリの身体はただそれだけの衝撃であっさりと雑魚アクメをキメてしまい、絶頂に至った彼女の全身が大きく震えた。

 

「ぁ゛♡♡♡ ぁ゛♡♡♡ ぁ゛♡♡♡ あ……ぁ、あふぁ゛ッ♡♡♡ あっ……んぁ゛ッ♡♡♡♡ ぃっ……♡♡♡ んぅ、ん、ぁ、ゃ、ォ゛っ~~~~……♡♡♡♡」

 

 ぎゅ、ぅ~~~……っ……♡と蜜穴がこれまでにないほど強く縮こまる。

 少女の膣底とディープキスを楽しんでいた先生もまた当然のように締め付けられ、発情メスの本気種絞り膣コキで刺激された竿肉がひときわ大きく震えた。

 先生はねっとりと糸を引いて絡み付く本気汁を全て掻き出す勢いで腰を振り、小さくて狭い未使用の子宮口に容赦なくカチコチちんぽの先端を捩じ込んだ。

 

「ヒマリ、ヒマリ、ヒマリ……っ! イクよ、ほら、どこに出して欲しいの……!?」

「あっ♡♡♡ はぁっ♡ んぁ゛♡♡♡♡ あっ♡♡ な、なかぁっ♡♡♡♡ わたしのナカにっ、ぜんぶだしてくらさいっ♡♡♡ せんせいのかっこよくてゆうしゅうなせいしぜんぶしきゅうにコキすててっ♡♡♡♡ わたしのよわよわまぞらんしっ♡♡♡ らぶらぶたねづけごういれいぷでっ♡♡♡♡ おかしてはらませて、くださいぃ……っっ♡♡♡」

「また、この……っ! いやらしい言葉で、わざと大人を煽って……っ!」

 

 ──くる。

 おちんぽのビクつきを、オスの種付け欲求の高まりを敏感に感じ取ったヒマリの赤ちゃん部屋がきゅんっ♡と甘く啼いた、その次の瞬間。

 先生は無造作にヒマリの唇を奪い、その芳醇なメス唾液ごと吸い取る勢いで舌を舐りながら、僅かほどの躊躇もなく熱い欲望を彼女の最奥へと解き放った。

 

 ──びゅーっ♡ びゅくるるるるるっ♡ びゅるるるーっ♡ びゅるる♡ びゅるるる♡ びゅるるる~~……っ……♡

 

「んぶっ♡♡♡♡ んんんんっ♡♡♡♡ んん〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡ んむうっ♡♡♡ んぢゅうううううううぅっ!!!♡♡♡♡……じゅるっ、じゅるるっ……♡♡♡ んむっ♡♡♡ んちゅ♡♡♡ んぷぅ♡♡♡ ……ぷはぁ♡♡♡ せんせ、せんせぃ……♡♡♡ ぁ、ぉ゛~~……っ♡♡♡ ぁ、ぁっ♡♡ あっ♡♡ あっあっ♡♡♡ んんっ♡ ふぁ…………♡♡ ん、むっっ……♡♡♡」

 

 奥までにゅっぷり……♡とヒマリのメス穴に咥え込まれた竿を、とろとろに熟した肉ベロが絡み付いてふんわりと優しく、それでいて一部の隙もなく締め付ける。

 精巣が胎動し、竿全体が脈打つ。何度も繋がり、耕してきたふかふかの恋人穴はすっかり男の形を覚えてしまっていて、カリ首の段差まで抜かりなく甘やかすから、おまんこ奉仕で幸せにされた先生のちんぽにはますます熱く煮えたザーメンが登っていく。

 

 無限に射精出来そうだ、と先生は霞む意識の中で呻いた。

 なにせ吐精したそばから、また新たな子種汁が湯水のように沸き上がってくるのだ。まるで腰ごと砕けるような凄まじい快楽に襲われながら先生は必死でヒマリの尻たぶを掴み、下半身をがくがくと痙攣させつつも、少しでも肚の奥で種付けしようと膨らんだおちんぽをぐりぐり〜っ……♡と少女の華奢な腰へ力強く押し付ける。

 

(すき……っ♡♡♡♡ すきすきすきっ♡♡♡♡ こんなからだでもあいして、こうふんしてくださるせんせいのこと、だいすきですっ……♡♡♡ だからっもっと♡♡♡♡ もっといっぱい、わたしのおまんこにだしてくださいっ……〜〜~~っ……♡♡♡♡♡)

 

 愛情と独占欲でじっくりと煮込まれた精子が我先にと飛び出し、自分のお腹の中で元気に泳ぎ回っているのが見えなくとも分かった。

 濃厚な孕ませ子種汁でたぷたぷにされた下腹部が重く、焼けるように熱い。びゅくびゅくぅ~っ……♡と無遠慮に白濁を撒き散らされ、赤ちゃん部屋を満タンにしたヒマリは瞳にハートマークを浮かべながら必死で先生の身体を抱き締めた。

 

 ──明星ヒマリは紛うことなき天才である。その類稀なる頭脳を以てすればあらゆる真理の扉を開くことすらも容易であり、事実として彼女はほんの少し前まで自らの知的好奇心を満たすことを生き甲斐としていた。

 だが、誰かと愛し合うことでしか到達し得ない極致も確かに存在するのだ。

 先生と出会ったことでそれを知ったヒマリは男の子種を全て肚の奥で受け止めながら、恋人の唇に無我夢中でむしゃぶりつく。

 好きなひとの繁殖欲をナカで直接受け止めるという女としての至上の幸福に浸りながら、少しでも気持ちのいい射精が出来るよう彼の口内をベロで懸命にこそいでいく。

 

 そこにはただ、先生を幸せな気持ちにしたいという純粋な愛情だけがあった。

 

「ん、ふっ……♡♡♡ あ……っ♡♡ ちゅ……♡♡♡♡ ちゅ……♡♡♡ んぅ……♡♡♡ ん、ぁ……っ♡♡♡」

 

 ──とくとく、とくとく、とくとく……♡

 

 恋人を力強く抱き締め、互いの舌を激しく絡め合いながら絶頂の快楽に浸って、抱き締めた身体からお互いの体温やにおい、鼓動の音を感じ合って。

 そうして穏やかで幸福な気持ちに浸っているうちに射精欲の波も少しずつ収まっていったものの、愛とは恐ろしいもので。先生の興奮の波は未だ収まらず、ヒマリのナカに挿入しっぱなしのオスちんぽは二度の射精を経てもなお硬く反り返ったままだった。

 ひと通り息を整えた彼はヒマリを押し倒す恰好でベッドへと倒れ込み、今度は正常位の体位で恋人に覆い被さる。そして先程よりもずっと緩やかに、ゆったりとグラインドさせるように腰を振りはじめた。

 

「んっ……♡ ぁ、ん……♡」

 

 それはがむしゃらで獣じみた交尾とは打って変わった、ふわふわ媚肉の感触をじっくり楽しむかのような長いストローク。

 柔らかく、小刻みで優しいピストンは子宮をやんわり揺らすような気持ちよさで、ヒマリはうっとり感じ入るように瞳を閉じて身を任せる。

 

「あん♡ ぁん♡ や、っ……♡ ふふっ……♡ どうやら、んっ、落ち着かれたようですね……っ♡ この私の艶姿に理性を失うのは、どだい無理もない話なのですが、っ♡ あん♡」

「はぁ、はぁ……まあ、うん、一回出すものも出したしね……それに、こうしてまったりするえっちもいいよねえ」

「ああ、なるほど。確か賢者モード……でしたか? んっ♡ いいですよ、私も先生といちゃいちゃしながらするのは好きですし……♡ あぅ♡ んんっ♡」

「あはは、ヒマリも随分甘えたになったよね、っと……」

 

 ──ずちゅ……ぐちゅ、ぐちゅっ♡ ずちゅ……ぬちゅっ♡ ずちゅ……ぐちゅ、くちゅ、くちゅ……♡

 

(…………ふむ。先ほどまで色々な意味でそれどころではなかったとはいえ、どうやら私のあそこはいまとんでもない状況になっているようですね?)

 

 ナカに出されたばかりの白濁液と愛液がどろどろになって混じり合い、分厚いカリ首によってそれが掻き出され、抽送の度にぬちぬちと淫らな音を立てて二人の耳をくすぐる。

 だが、そうして接合部から響く水音の卑猥さから色々と察したヒマリは今更ながらに少し照れ臭くなり、それを誤魔化すように先生の頬や鼻先にちゅっ♡ちゅっ♡と軽いキスの雨を降らしていく。

 

 湿った唇に顔の皮膚を優しくついばまれる感触は中々にくすぐったい。先生は少し驚き、「急にどうしたの」と笑った。

 

「なに、ちょっと……んっ、いやだから……え、なに、ほんとなんなの……? 鳥葬……?」

「ちゅっ♡ ん、ちゅっ♡ んぅっ……あぁー…………いえその、先ほどから清楚で可憐な私のイメージにそぐわない、下品な音が少々恥ずかしくてですね……」

「音? ……あー、そういう」

 

 それって、もしかしてこれのこと? 

 

 にやりと笑った先生は少女の恥じらいを愛でるように、あるいはお返しにとばかりに彼女の首元へ唇を落としながら腰をねちっこく回す。

 その意図は単純明快で、カリで膣奥にたっぷりと溜まった子種汁を掻き出すのではなく、ヒマリの中でふたり分の体液を更に攪拌させるための動きだった。

 

 おまんこの奥から、ぐちゅっ♡と粘膜同士が擦れ合う卑猥な音がますます大きく響く。

 それは例えるなら好きなひとの前でお腹の音を鳴らすようなもの、だろうか。何度も肌を重ねた中で自らの嬌声がオスを興奮させるらしいことはよく知っていたし、そういった淫らな声を上げることへの忌避感も特段ないけれど、生理的な反応はまた別なのだ。

 まるで自分の身体がいやらしい音を出す楽器にでもされたかのような倒錯的な状況にそれはそれでちょっぴり興奮しているヒマリは頬を染め、唇を尖らせた。

 

「ん、ぁん♡ ふ、やぁ♡ んぅ、もう、鼻息がくすぐったい……っ♡ 今日くらいはっ、ぁ♡ あくまで私が御奉仕する予定でしたのに……お尻でお預けにされたことといい、なんだか意地悪ですっ♡」

「語ると長くなるから省くけど、メイドさんにおさわりもとい悪戯するのはもはや醍醐味だからね。それがヒマリみたいに最高に可愛い恋人ともなればなおさらっていうか……」

「あら、お上手ですね♡ んっ……♡ でしたら、先生だけの才色兼備美少女メイドにもっともっと触れてください♡ 先生でしたら、どこに触れて下さっても構いませんから……♡」

 

 ゆさゆさ♡と、繋がったままの腰を緩く揺らされながらもヒマリは先生の頬を愛おしそうに撫でて微笑む。

 肉棒に血が集まり、凪いでいた射精欲が再び持ち上がっていくのが分かった。種付けしたい、孕ませたいと本心から思う。

 男の好みで自らを飾り立てて、せっかくの衣装がぐちゃぐちゃになるのも厭わずぎゅ~っ♡と抱き締め合いながらえっちして。自身の全てをオスに明け渡すことになんら躊躇せず、そんな愛情深さを隠そうともしない恋人があまりにも愛おしく、先生は気が付けば唇を重ねていた。

 

「ん……っ♡ ちゅ、んむ♡ ちゅるっ♡ んふ、ぅ♡ ちゅる、ちゅるるっ♡ ……ふふっ♡ 全く、先生は本当に私のことがお好きなようですね♡ まあ私ほどの可憐にして頭脳明晰、人格まで兼ね備えた正に完璧な病弱美少女がそばにいては仕方のないことですが……このままでは私なしでは生きていけなくなりますよ、なんて、」

「うん、大好きだよ。いつものヒマリも、メイドコスのヒマリも愛してる。私のために可愛くてエッチな女の子のになろうとしてくれてる、ヒマリのそういう優しくて健気なところが大好き……もうとっくに、きみなしじゃ生きていけそうにないや」

「な、っ~~~……!」

「……あ、いま照れてる? この間のリベンジ成功した感じ? ちょ……ごめんごめん。顔逸らさないでってば」

「……もう、やっぱり今日の先生は意地悪ですっ」

 

 胸の裡を見透かされて、かぁ、とそっぽを向いたヒマリの耳が染まる。薄桃色のそこにちゅっ♡と口付けを落とし、耳への愛撫を続けたまま先生はヒマリと恋人繋ぎをする。

 そうして触れ合った指と同じように、再び見詰め合ったふたりはどちらからともなく舌を差し出し絡める。くちゅくちゅ♡と水音を立てて互いの口内をまさぐり合い、唾液を啜っては飲み下し、またざらついた部分をねっとりと擦り合う。

 

 大人と呼ぶにはまだまだ純真な恋人の身体を味わいながら、先生はゆっくりと腰を振って快楽に耽るのだった。




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