※この作品はR-18です。

ガイアセイバーズ6 -妖艶の糸繰り人形-   作:独楽 悠

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第13話_決着の時_01

葉月(ハヅキ)は影斗(エイト)を伴って楠(くすのき)神社へ帰宅する。

騒動を受け母から休業許可を貰った烈(レツ)と、丁度祝日で高校が休みの陽(アキラ)もそれぞれ早朝から神社へ集合し、ふたりを出迎えた。

ミニバンから降りてくる影斗のもとへ、陽が駆け寄ってくる。

 

「影兄(かげにぃ)!!」

「おー。お前は無事(・・)か?」

「おう、今でも実感湧いてないくらい!」

「そりゃなにより」

 

同じように後ろから歩いて寄ってくる烈へ目をやりながら、影斗は陽と言葉を交わし合うと、楠瀬(クスノセ)家玄関へと視線を動かしていく。

表の喧騒さに引き戸を少しだけ開け、隙間からうかがっていた苡月(イツキ)が、影斗の視線に気付いて肩をびくつかせ、頬を染めた。

 

「よぉ、久々だな」

「…お久し振りです」

「ちったぁ男らしくなったか?」

「…」

 

軽い調子で笑いながら近付いてくる影斗へ、返す言葉に困ったのか苡月は少し眉を寄せながら目をそらす。

彼も"現状の蒼矢"から被害を受けたと葉月から聞いていたので、影斗もそれなりに気を遣ったか、うつむくその頭に優しく手を置いた。

 

「…びっくりしたな。まぁ具合悪くなってちっと不機嫌だったんだろうな。気にすんなよ」

「…すぐ良くなりますか…?」

「なるなる。生理みてぇなもんだから」

「蒼矢(ソウヤ)君は…っ、蒼矢君は綺麗だけど、男ですっ…!!」

 

影斗の下世話な軽口に、苡月は両手の拳を握り締め、染めた頬を更に真っ赤にしながら声を荒げた。

そんな様子に影斗は目を丸くした後、一気に破顔した。

 

「悪ぃ悪ぃ、冗談だって。…あいつにも後できっちり謝らせっからな」

 

くしゃくしゃと頭を撫でられた苡月は、上目遣いに影斗を見上げた。

 

「…みんなで探しに行くんですか?」

「おー。念のためしっかり戸締りして、留守番中は家に人入れんなよ」

 

小さく頷く苡月へにやりと笑いかけ、影斗は葉月の方へと戻っていく。

 

「…ありがとう。気を遣わせちゃったね」

「いや? 単にからかってきただけ。…なんかあいつ、泣いたって言ってたけど結構大丈夫そうじゃね?」

「うん? あぁ、トラブルがあってからもうだいぶ経つしね。いつまでも気にしてるようじゃ、兄としても手が焼けるよ」

「いや…そういう感じでもないっつーか…、…まぁいいか」

 

葉月と言葉を交わすと、影斗は離れて待機する烈へ再び視線をやった。

 

「葉月、出る前にちょっと時間くれ。――烈!」

「!」

 

影斗のトーンがやや変わり、葉月の面持ちに緊張が走る。

 

「影斗…」

「すぐ終わる。なんなら先出ててもいいぞ」

 

影斗はそう一言だけ短く返し、呼ばれた烈が後ろからついていく形で、ふたりはその場を離れていった。

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