※この作品はR-18です。

ガイアセイバーズ6 -妖艶の糸繰り人形-   作:独楽 悠

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第15話_凍てつく刃_03

蒼矢(アズライト)が正気に戻る様子は無く、セイバーそれぞれが緊迫した心境を抱える中、影斗(オニキス)はひとり、状況を観察しながら新たに思考を張り巡らせていた。

 

「…作戦変更だ。やっぱり操られてるこいつをこのまま相手にしてても、埒あかねぇわ」

「…そうだね…仮に烈(ロードナイト)が戦力を落とせたとしても、アズライトの意識が元に戻ることはない…力でねじ伏せただけで、状況は変わらないだろう」

「先に[侵略者]をなんとかすれば、突破口が見える。逃げた魚を追うぞ」

「わかった。…でも…」

 

オニキスの言に葉月(エピドート)は同意するが、その顔は曇る。

[侵略者]を先に討伐するにしても、アズライト相手にも人員を割かなければならない状況で、水属性と予想されている[霆蛇(テイダ)]に有効な属性を持つのは『風・雷』のエピドートしかいない。

しかし、ふたり同じ思考回路と思われていたところ、オニキスは聞き流すように続けた。

 

「[侵略者(あっち)]はロードに行ってもらう」

 

「……!?」

 

[侵略者]へはエピドート一択と思われていた中、水属性に最も不利なロードナイトを当ててきたオニキスの策に、全員の眉が顰められた。

 

「その様(ざま)じゃ、どうせ地上にいたってまともに使えねぇだろ」

「…」

 

オニキスからそうにべもなく評され、黙ったまま眉を寄せるロードナイトを気遣いつつ、エピドートはオニキスへ振り向く。

 

「でも…ロードは――」

「さっきの[侵略者(奴)]の見てくれが気になってよ。陽(サルファー)も"鯰"って言ってたらしいな。…ひょっとしたらあいつ、水属性じゃないんじゃねぇか?」

「…! デンキナマズかぁ!?」

 

サルファーがいの一番に思い当たり、声高に反応する。

ほか面々も、一様に目を剥いた。

 

「…風属性の可能性があるってことか!?」

「…確かに…、[彼]はアズライトが騙された、とも言ってたね…」

「同じ水属性なら、地力は敵わなかったとしても騙された(・・・・)ってことにはならねぇ。アズライトに不利な風属性だったとしたら、『火炎』のロードが有利になる」

 

そう静かに述べると、オニキスはエピドートへ鋭い視線を浴びせた。

 

「蒼矢がアズライトとして加わるまで、これが当たり前だった。俺たちは判らねぇ中いつもこうやって予測して切り抜けてきた。…だろ?」

「……!!」

 

凝視し返してくるエピドートへそう言い放つと、ついでオニキスはにやりと笑った。

 

「…4年余りの間に、随分感覚が鈍っちまったようだな」

「それだけ、アズライトの存在に甘えてしまってたってことだね…」

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