そして、いまだ言葉を失ったままの
「…今話してた通りだ。ロード、[侵略者]の属性を風とみて、向かって欲しい。僕も帯同しよう」
「! 了解っす。でも…エピドートは水の中大丈夫っすか?」
「防御壁があれば、水中の影響は受けないことをサルファーが証明してる。君にとって不利な[異形]も、僕が対処できるしね。…心の準備は十分できてるよ」
「…わかりました、助かります」
「じゃ、分かれて対峙すっか。サルファー! こいつらが[侵略者]仕留めるまで、お前は俺と時間稼ぎだ。…アズライトを丁重にお相手してやろうぜ」
「!? ふっ…ふたりだけで!?」
「怖気づくんじゃねぇよ、数じゃ勝ってるんだ。俺がメインで当たる。…死ぬ気でサポートしろよ」
「っ…わかったよ…っ!!」
陣形が組み直され、防御壁を施されたロードナイトとエピドートが、[
意を決し、速やかに入水していく彼らを背に、オニキスとサルファーは空中で大剣を構える
「いいか? 倒すな、倒されるな。あと俺の足を引っ張るな。それ以外は好きにしていいぞ」
「おう!」
サルファーを後衛に配し、オニキスは真正面からアズライトへ接近していく。そしてやや手前で止まり、両手甲の装具『
オニキスの挙動を受け、装具『
「やっぱり加減が難しいな…なんせ、
闇属性のオニキスが使う毒攻撃は、同じセイバー相手へは基本的に危害の無い属性能力の中で、唯一敵味方どちらにも効果を及ぼすもので、この状況下でなくても普段と変わりない仕様ではあるのだが、これまでは敵以外への影響を避けて限定的に使うに留まり、明確に仲間相手へ能力を振るったことは無かった。
身体の麻痺や痛み、倦怠感、酩酊などを引き起こす効果を持つが、[異界のもの]相手には効きや持続性に個体差がある。
それがセイバーを相手とした場合にどの程度なのか、また戦闘スーツでいくらか防げているものなのか、あまり把握出来ていない。
少なくとも…伊豆での一戦の時、決死の覚悟で毒霧に飛び込んで全身に浴びたロードナイトは、回復までにかなりの時間がかかっていたが…
…間合いを取れるだけでもだいぶ楽だな…とりあえず時間稼げりゃ、そのうち戦局は変わるだろ…
オニキスは毒霧を一定量噴出し続け、近付けずにいるアズライトの遠隔攻撃に対し、放たれる氷の刃を暗虚の鉤爪でガードしつつ立ち回る。