そう言い切ると、
「…合ってますかね? 俺、あんま深く考えるの苦手だし、暴走しやすいって自分でもわかってるつもりなんで…自信無くて」
「君の判断が合ってるかどうかは、君自身が決めることだよ。同時に、合ってる方向へ切り拓いていくことも、君にしか出来ない」
「…手厳しいなー」
「――でも」
半笑いを浮かべる烈へ、
「君が思い悩んで出した結論なら、君にとってきっと良い方向に拓けていくと思う。…心から応援するよ」
「…葉月さん…」
「ありがとう、話してくれて。聞いてたら、なんだか心が随分落ち着いてきたよ」
「!? ちょっ…そんな理由で聞いてきたんすか!?」
若干感傷に浸り始めたところで葉月がちょけてみせ、思わず烈は声高に突っ込んだ。
「ごめんごめん、それだけじゃないよ。ちょびっとだけ、ね」
「ったく…」
ふてくされるように息をつくと、ぼそりと漏らす。
「…葉月さん、わかってたんすね…」
「わかるよー。君ら判りやすいもの」
「そっすかー…確かに、
やや頬を赤らめながらそらをみた烈は、ふと気付いたように目をぱちくりとさせた。
……ん? 俺
…俺と影斗のことか?
「!」
水深深くへと進んでいた
ほぼ同時に気付いたふたりは、脳内会話へ切り替える。
「…居たっすね」
「こちらには…気付いてないとみていいかな?」
はっきりと形を確認出来るまで近寄り、息を潜める。
[
その気色悪い様子を目にしながら、エピドートは装具『
「! エピドート、いきなり仕掛けるんすか?」
「僕たちは猶予が無い…1分1秒でも惜しい。周りを満たす水は、間違いなく電撃が効く。僕が[異形]を足止めするから、君はとにかく[侵略者]へ当たってくれ。…場合によってはサポートに入るから」
「…了解」
防御壁の中で、エピドートが巨大な斧槍を垂直に構える。全神経を集中させ、能力を雷嵐へ注ぎ込む。
次の瞬間、周囲の水域が白く閃いた。
「…ん゛んっ?」
突然の環境の変化に、寝入っていた[霆蛇]は半目を開け、あたりを見回す。
寝ぼけ眼に、自らのものではない白い雷が無数に落ちる光景が映る。
主以外の雷撃を受けた[水の異形]が周囲をかき回すように動き、激しい水流に安定しなくなった巨体が浮かび上がる。