※この作品はR-18です。

巡り火   作:梟宮尊

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〜この世には人の目には見えないものたちが見えるものたちと共に息づいている。私達祓い師はそのもの達を“妖(あやかし)”とよぶ。そのもの達は人の心によって生まれるとされる。妖は時に人になり変わることもあるとされる。これから私が話す話は3年以上も山に行ったきり戻ってこない夫を待ち続けた妻に起きた不可思議な晩の話である。


明けの暮

 〜ある山深くの里。

 その若き妻の夫は、ある日「この里の氏神様である『ヒノカミさま』に用がある故、しばらく家を留守にしておく。くれぐれも無理のないように。」と言い早朝の朝霧かかる刻に家を出かけたっきりであった。その日の晩に流石に不審に思った妻は夫を探しに行こうとするが、元々の病が急に悪化してしまい、しばらく病床についていた。はじめのうちは心配する思いはありつつも、「大丈夫。あの人だったらきっと戻ってくる。」といった心持ちであったが、流石に3年以上の月日が流れるうちに、彼女は精神を打ち病み、彼女は時折では目に見えるはずの無いものが見えるほど荒むようになっていた。そんなある晩のことである。ドンドンと突然家の戸を叩く音があった。戸に近づくと男らしい人影がこう言った「ただいま帰った妻よ。3年もの月日留守にしてすまなかった。これには深いわけがあるのだが今は聞かないでくれ。聞かずにこの戸を開けてはくれないだろうか。久々の我が愛おしい妻の姿を見させてはくれないだろうか?」懐かしきその夫の声に妻の結は涙が溢れ出た。そして、不思議だとは思いつつもその戸を開けた。そこに立っていたのは3年前と変わらぬ紺色の着物に黒帯をした夫であった。

「お帰りなさい。雅也さん。」

「ただいま。結。帰るのが遅くなってすまないね。山で色々あったために帰るのが夜になってしまった。」

 結は夫に会えた嬉しさのあまり彼に抱きついた。

 ただ目からは涙が溢れるばかりである。だが、雅也にはどうして彼女が泣いているのかがわからずいつものように彼女の額に自分の額を重ねて体温を測った。

 コツンー。

「まだちょっと熱があるな。俺が開けてた間、苦しくなったりしてないか?まさか畑仕事とか無理に動いたりしてないよな?」

「……ちょっとだけ、畑を耕したり、土いじり程度のことはしましたけど……」

「はあー」雅也は深いため息をついた。

「あれほど無理するなって言ったじゃないか。畑の耕作は小作人達がやってくれるんだからお前は無理して手伝わなくていいんだよ。」

「……でも、私何もせずに寝てるだけなんてそんなの申し訳なくって……それに私が何もできなかったら貴方だってこんな奥さん嫌でしょう?……」

 結の瞳は深く黒色に染まりその目は潤んでいた。

 「••••あのなあ、お前は何か勘違いしているようだが、俺はお前に働いてほしくてお前を嫁に貰ったんじゃないんだよ。俺はお前とただ一緒にいたかったから結婚したんだよ。」

 そして、結の手を取り、「お前は、たくさんいろんなことをしたいだろうけどまずは自分の体を大事にしないとな。」と彼女の目を見つめながら病で細くなった手を優しく撫でた。

 「……うんわかったわ。貴方のためにも早くよくならなきゃね。」

 そういうと、結は泣きそうになりながらも必死に笑顔を作った。雅也はその結の柔らかな頬を撫で、わずかにカサついた彼女の唇に優しく接吻した。

「愛しているよ。結。」

「私もよ。雅也さん。貴方に出会えて良かった。」

 わずかに濡れた彼女の唇は艶やかな赤色に染まっていた。雅也は彼女のわずかに細くて彼の胸元位しかない彼女の体を抱きしめた。ぎゅうう。抱きしめた彼女の体は柔らかく、だが少しひんやりと冷たかった。

「お前は本当小さくて可愛くて……でも……」

 そう言いながら彼女を包み込むように強く強く彼女を抱きしめた。結の身体に雅也の温かなほんわかとした体温が広がり、彼の身体からほんのりと漂う穏やかな香りに結の身体は包まれた。結はその温もりと優しさに涙が溢れて止まらなかった。「雅也さんの温もり……私本当に大好き……。」そう言って結は大きい雅也の身体にぎゅっと抱き返した。

(一生離さないでいよ。)雅也は胸の奥がギュッとなるようなそんな感じがした。

 ムチュッ……チュッ…… 雅也はその吸い込まれるような魅惑的な彼女の唇に繰り返し熱いキスをした。それは次第に激しく深くなっていった。

「んっ……んあ。」「んっ……んンっ!……はっ!」

 2人の甘い吐息と声は重なり合い、混じりあい、それは互いの身体に熱を帯びさせてきた。

「……ねえ。……その……もっと……」

 結の甘くてとろけそうで、でもほんの少しか弱い声が雅也の耳をくすぐる。雅也の鼓動はずっとドクドクドクと加速するばかりで止まることを良しとはしなかった。

「『もっと……』何?何してほしいか自分のお口で言ってみて?」彼は彼女の耳にキスした後そう甘く囁いてやった。そして耳を舐めながら彼女の返答を促した。彼女は案の定、耳を真っ赤にさせ、あまりの旦那の妖艶さによって、淫気になっているようであった。彼女は熱い吐息を吐きながら、ねだるようにこう言った。

「その……もっと……もっと私を求めて……ほしい……です」

 彼女のうるうるとした茶色い瞳が雅也を懸命に見つめている。彼女の彷彿した様子に耳を真っ赤にした雅也は自分の中から溢れ出てくる欲望のまま彼女の首筋にキスマークをつけた。それから頸、鎖骨、胸と唇を滑らせるようにキスをしていった。

「……ハァンッ。いやァん……」

 彼の唇が彼女の身体にキスを落とすたびに彼女の身体にピクピクと電流のような感覚が流れて身悶えた。雅也の袖を掴んでいる両手が微かに震えている。

「……はぁ……はぁ。」

「もしかして結、俺が唇をなぞるのに感じちゃってるのか?……」

 熱くて、荒い息が彼の深くて男らしい低い魅惑的な声と共に彼女の耳にかかる。彼女の耳はますます熱を帯びて真っ赤な色に染まり、彼女は彼の息に身を捩らせながらもそれに抗うように懸命な様子で首を横に振った。

 でも、彼女の身体は彼女の意思に反して、彼を欲していた。「……いやっ……んっ……かんじて……なんて……なぃ……。」

 そんな彼女の姿に雅也はより愛おしくなり、同時にもっと彼女が自分を求めて乱れる姿を見たいという強い欲求に駆られた。

「ねえ、結。この続きは寝室でしよっか。……」

「うん。……」そう結が返事をすると、よいしょっと彼は結を抱きかかえてのっそりと寝室へ向かった。どきんどきん……と彼女の耳元でそう動悸が波打っているのが聞こえた。だが、それがどこから聞こえてくるのか彼女にはわからなかった。ただ彼女はその音を聞きながらぼーっとする頭を彼の胸元に寄せた。雅也は彼女の体がますます熱を帯びていく様に身の内から獣のような欲情を覚えた。

 ドスッ……彼は布団に着くなり結を欲望のまま押し倒し、彼女が最低限壊れない程度の力で彼女の手首をガシッと布団に押さえつけた。驚き狼狽えながらも彼女の体はもう彼を受け入れられるほど十分に火照り、頬は白雪に落ちた椿のように紅に染まっていた。そして、押し倒された衝撃で彼女の寝巻きは帯が緩み、彼女の胸元から白くてふっくらとした餅のような乳房の膨らみがちらりとこちらをのぞいていた。大きすぎず小さすぎない彼女のそれは彼女の身体を肉体的に美しいものにしていた。

 ゴクリ。雅也は唾を飲んだ。そして、今すぐにでもそんな彼女の美しい身体をめちゃくちゃにし、自分だけのものである証をつけたい思いを抑えながら、彼女が怖がらないように優しく丁寧にその乳房から腹を撫でた。彼女の身体は抱きしめた時よりかは興奮で幾分か暖かくなっていたが、それでもまだ冷たく、彼の体温を欲しているようであった。

「でも結。ほらお前の身体は俺を感じているみたいだけど?」雅也はそう言いながら結のいじらしく尖った乳房の先を服の上からすうっーとなぞった。彼女は甘美の声を上げた。そして彼女がキスをねだると、彼は今度は深く深く彼女の唇にキスをし、彼女が受け入れているのを感じると、舌を彼女の舌に重ね始めた。結は舌を入れられた初めこそは体がビクついたものの段々と身体がふわふわするような心地よい感じに包まれ彼女も彼の衝動に応えるように舌を絡めた。

「……んちゅっ。チュルっ。チュッパ……。」

 静かな寝室に2人のキスの音だけが響いている。

 互いの舌は熱を帯び、まるで生物であるかのように唾液に塗れたその身体を絡ませ、重なり、互いを求めあっていた。二人は角度を変えて何度も深くキスをしながら、結は雅也の帯に、雅也は結の帯に手をかけた。シュルシュルと二人の帯は自ら解けて、ドサっと二人に覆い被さっていた着物が床に落ち、布団の周りには、赤や青や黄色など色とりどりの布が散らばっていた。結はゆっくり雅也に歩み寄ると彼の太くて豪腕な腕の筋から大きく深い鎖骨、そして固く弾力のある胸板へと撫でるように手を滑らした。「私、いつもこんなに大きくて立派な胸に抱かれていたのね。なんだか、胸がドキドキしちゃうわ。どうしてかしら?いつも見ていたのに...。」「なんだか、すごく懐かしいような、ずっと触れていたかったようなそんな気がするの。まるで、ずっとあなたと触れ合っていなかったようなそんな感じが。」そう言う彼女の目は涙に濡れ、頬は白雪に落ちた椿のように紅潮していた。結はぎゅっと彼の胸元に飛びついた。雅也には、どうして彼女がそう言う気持ちになっているかは完全には理解できなかったが、彼の中にもなぜか彼女に対して申し訳なさにも似た哀愁と強大な彼女への愛情が湧いて止まず、複雑な感情であった。微笑みながら雪のような肌の柔らかな彼女を抱きしめた。彼の嬉しさと恥ずかしさで真っ赤になった顔を見せないために。

 「なあ、結。今夜、俺をお前の夫として契りを結ぶのを受け入れてくれるか?」

 不意に雅也がそう言う。

結は「もちろんです。」とも「嫌です。」とも言わず、彼の下腹部に顔をそっと近づけると彼の熱く固く勃起している立派なモノにチュッと軽く口付けをすると血管の筋が浮き上がった彼のそれを愛おしそうな目をしながら舌で根本から先までご奉仕し始めた。雅也は自分のモノから伝わる彼女の行為の温かさから、彼女はとうに契りを受け入れる準備はできていたことを理解した。

 「ああ゛あ゛っん…ハァハァ…すごい結。結のご奉仕…結からの『愛してる』って気持ちがすごく伝わって…んん゛っ…とても上手だし…気持ちいい…」

あまりの気持ちよさに雅也は悦びの声を上げずにはいられなかった。彼女は彼のその様子に頬が緩み嬉しそうに微笑んだ。そして彼の敏感になっている熱くドクドクドクと脈打ってるアソコを口に咥えるとさっきよりも大胆によりエロスッティックにご奉仕し始めた。クチュ…………チュパッ……クチュクチュ……ジュポッ……彼女の舐めている音と、彼のオスとしての生殖本能を掻き立てられた喘ぎ声だけが寝室に響いていた。

 「ダメダメダメ……おちんちんそこまで咥えたら……。ハァンっ……ちょっと……待って……。んっ……そんなに咥えたら……結が……結が苦しくなっちゃうよ……。んんああっ……それに、タマの部分なんて……綺麗な場所じゃないから……結の綺麗な唇が汚れちゃう……。」彼はそう言いながらも腰がのけ反りそうになるほど彼女の愛撫に感じていた。彼が敏感に反応すればするほど、彼女はより欲情し痙攣する彼のモノの先を、透明な我慢汁が蜜のように垂れるその先を意地悪くチロチロと舐め彼の欲をより煽り立てた。「あ、っぐ、ンア、や、」「゛ア゛ア゛ア!!ンッグっ……ア゛気持ち良さすぎて……俺……イギそう……。」

 そう言うとついに彼は彼女の口内で絶頂に達し、彼女の口からは彼の白い愛液が僅かに溢れ出ていた。「ねえ、結。折角だし、俺の出した愛液ごっくんしてみて。結の可愛い姿みたい。」

 ゴックン……結は素直に彼の言われた通りに、わざとらしく彼の目の前で彼が先ほど出した愛液を飲んでみせた。雅也は彼女の姿に彷彿しながら、その腕を手を彼女の股の秘密の花園へと伸ばした。その薄ピンクの禁断の薔薇はもう露時であった。彼はその花びらをスーッと上から下になぞった。彼女の愛の蜜が彼の手に纏わりつきクチュクチュと淫艶な音を奏でている。

 「アッ……あんっ♡……あんっ♡」と結が気持ちよさそうに甘美な可愛らしい声を上げたので、雅也はもう居ても立っても居られない心持ちになり、彼女の細い腰をグッと掴むと、「ごめんもう無理。もう待てない。結今から俺の結の中に入れるから。その…….痛かったら直ぐに言って。」と言い、彼のギンギンに興奮した愛棒を彼女の狭い穴にググッとゆっくり体重をかけて入れていった。入れている際、結は時折苦しそうな表情をしていたが、彼のモノが彼女の中に全て入ると、彼の腰に両足を絡めると全身でぎゅううっと全力をかけて抱きしめ「すごい……雅也のが私の奥までピッタリ満たしてくる……ねえ、もっと動いて中から温めてくれる?」と甘い声で囁いた。雅也は無我夢中になって彼女の中にある彼の欲望そのものをグイグイと鞭打つように腰をうねらせひたすらその大きく白い肉の桃の割れ目に目掛けてパチュんっパチュん……パァンッパァンッ……と打ちつけた。彼女の背中には汗が浮かんでいた。が、突然彼女の奥がキュウっと締め付ける心地がし、自分の下から熱くドクドクドクした何かが込み上げてくる感覚を覚えた。雅也はより一層腰激しく蛇のようにうねらせ身体は彼女をひたすらに求めていた。

「ああっ。ああ結もう俺……お前の中で快楽に果ててしまいそうだ……っ。ああっ♡。」

 「愛してる……。世界で一番愛してる……。結俺と一緒に二人共にこのまま果ててしまおう。この愛と快楽に共に溺れてしまおう。」

「ああんっ……私も愛してるわ雅也さん……ええ。ええ共に快楽と愛に溺れましょう雅也さん。どうか……最後のひとときまで共に……」そう言うと二人は互いに深く深く口を重ね合い、抱きしめ合い、絡みあった。そして……。

「ひいっ……はぁんっもう……もうラメっ……ひっひっちゃっらう……まさやあサンの……あついの……イイ゛……ぎもぢよすふぃて……あいしてる……イク〜いやあん……♡まさやさんので……わたし……イッっちゃうううう!!」

「あっぐっ……はァはぁ……俺ももうダメかも……ああ゛!もう……イクっ!ゆいのなかでいかせ……って!」「……俺もあいしてる……ゆい……お前がだいすきだ!……あっ……ぐっ……んっはっアアアアア゛イグウううううう!!!」

 ビュルルル……トクットクッ♡……ドピュ……ドピュ……。

 雅也は結の奥に熱い愛液を注ぎ込んだ。それは彼女の狭い肉のトンネルを通り赤ちゃんの部屋へとなだれこんでいった。

「まさやさんらいしゅき♡」

「はあ……はあ……俺も……おれも……らいしゅきだよ♡結♡」

 チュッチュっと二人は軽くキスし合うと、結は果てた身体の火照りを鎮めるために雅也の胸に頭を乗せて、しばらく雅也のドクドクドクと一定のリズムを刻む心臓の音を聞いていた。

「ふう……ふう……大丈夫だったか結?辛くはなかったか?」

「ううん。すごく気持ちよかった……です。」

「……こんだけ出しちゃったから……赤ちゃんできるかもな……。」

「…………ええ。そうね。でも……」

「『……でも』どうしたの?」

「いいえ……なんでもないわ。あなたの赤ちゃんを産めるなんて私とても幸せだわ!」結はそういうと満面の笑みを作って雅也に微笑みかけた。「一生かけて君を守ってあげるし、世界で一番幸せな女の子にしてあげるからね。だから結。これからも俺の側にいてくれ。」そう言うと彼は彼女を静かに抱きしめた。強く強く愛の限り抱きしめたのだ。結はまだうら若い女であった。それ故に、今目の前にいるのが本当に“人間”の雅也なのか雅也にそっくりな“なにか(妖)”なのか見分けをつけるなんてできるわけもないのである。彼女は愛液が注ぎ込まれた腹をぼうっとした目つきでそっと優しく摩るように撫でたのであった。

 翌朝結が目を覚ますとそこには昨夜の晩あんなにも愛し合い、身体を重ね合い、熱い契りを交わした雅也の姿はなく、布団の側に昨晩彼が着ていた黒色の帯の紺色の着物だけが脱ぎ捨てられた時のまま落ちていた。そして不思議なことに、真っ裸なはずの彼女の身体には彼女の着物がかけられていた。

 

 




初めましてみなさん!私は梟宮尊(ミズミヤノミコト)と申すものです。今回初、小説・官能小説としてこの「明の暮れ」を執筆しました。このお話は、男女愛特に夫婦愛をテーマに、行き過ぎた愛は死後もなお愛する人を思い、それが執着となって欲となって愛するものを獣の如く求める。と言うのを描いたものとなっています。愛って難しいですよね。ただ単純に好きとか嫌いとかじゃなくて、愛となってくると、「その人のことを命に代えてでも幸せにしたいし満たしたい」って自分ではどうしようもない自己犠牲欲求が生まれてしまうのですから。ですが、それが美しいし、それがあるから生きることに幸せを感じて私たちは生きられるのだとも私は思います。筆者としてはまだ未熟のみである私が言うべきかどうかは存じ上げませんが、ぜひこの作品やこれからの作品で愛について考えるきっかけになることができたら幸いです。
また、この作品に対する批評やコメント、訂正部の指摘など受け付けていますので是非とも宜しくお願いします。今後とも梟宮尊(ミズミヤノミコト)をよろしくお願いいたします。
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