酒場で働くティファの裏側は、体を使った奉仕作業で、性感開発されていた 作:Tifa Lockhart
スラムの太陽が煌々と光る。
偽りの太陽だがスラムにとっては必要な光だ。
店内を掃除し、食材の確認をしグラスや皿の汚れをチェックしている。
普段なら食材の買い付けや山間部にハーブなどの食材を取りに行く時間。
ただし今日はティファにとって特別な日。
クラウドに合うために病院へ向かおうとしている。
「クラウドを探さなきゃ!お金はジェシーが何とかしてくれる!」
と言いながら扉を開けて7番街駅方面に歩き出す。
その道すがら、目の前に娼婦になれと誘ったおじさんが通りかかった。
「あれ!ティファじゃないか?今晩飲みに行くからよろしく」
ティファは少し困った表情で、男に対して言葉を返した。
「ごめんなさい、今日は臨時休業で。でも、明日からまた開きますよ」
男は失望感を隠せずに、肩を落とした。
「そうかぁ、それは残念だな…」
その後、彼は少しの沈黙を切り裂いて、再びティファは話し始めた。
(クラウドを探さなきゃいけないけどお金も…)
「ねぇ…この間の話だけど…」
ティファの言葉に対して、男は少し驚いた表情で反応した。
「この間の?あぁ、乗り気になってくれたのか?」
ティファは首を横に振りながら、彼の質問に答えた。
「そうじゃないけど…お金が必要なの」
男は再度質問した。
「いくら必要なんだ?」
ティファは少し考えてから、男に答えた。
「理想を言えば3万ギル…ううん、1万ギルあればなんとかなるわ」
男は眉をひそめながら、ティファの答えに反応した。
「ほう…1万ギルか…」
そう言いながら、男は財布から1万ギルの札を取り出してきた。
「!」
ティファは驚いた顔をして、男の行動を見つめていた。
「どうする?」
(1万ギルあればバレットに示しがつく)
(でも私がこの人に抱かれるの?名前も知らないおじさんに?)
「ほらよ。」
おじさんはティファの手を引っ張り、数枚の札を握らせる。
「ここに1万ある。店が休みなら今から大丈夫だろ?」
ティファはお金を突き返せない。
ジェシーのお金だけではない。
今後のセブンスヘブンを考えるとジェシーの2,000ギルじゃ足りないのだ。
自身の心の中にある不安、そして娼婦になる恐怖感が彼女を束縛していた。
「俺は中で待ってるからよ。」
と言いながらセブンスヘブンへ向かおうとしている。
「え!待っ…本当に今は駄目なの!」
「今は?」
「うん、今は…駄目。夕方には帰るから。それからにしてほしい。」
お金を突き返したくはなかったが、本当に大事な人に会いに行かなきゃならない。
今お金を貰うわけにはいかない。
(これからクラウドに合いに行くのに…お金をもらってたらクラウドに見せる顔がない…)
「分かったよ」
おじさんは簡単に引き下がってくれた。
「じゃあ…6時までに帰れるか?」
「うん、6時には帰る」
「分かったよ、じゃあまたな」
おじさんはティファと反対方向に歩き始める。
私から…誘ってしまった。罪悪感と恐怖感から足が動かない。
(私は本当に娼婦になるの?
1回限りとはいえ体を売るのよ?
本当に大丈夫?汚れた体に…あの人に、クラウドに見せられない体になるかもしれないのに…
「こんなところで止まってちゃダメ!クラウドを探さなきゃ!」
無理に力を引き出し心を切り替えるティファ。
クラウドへの純粋な思いと、お金の不安と思いが同時に襲いかかっていた。
そしてティファは純粋さを取るのか、それとも…
それよりも、意識が混濁しているとはどういうことだろう。怪我をしてなければ良いけど。
おじさんとの会話を急いで終わらせた後、心に残ったのは不安だけだった。
これからおじさんの言いなりになり、自分自身が汚されてしまうことを理解しながらも、心の底から愛してやまないあの人に会いに行く。
しかし、それ以上に気になるのは、会いに行くクラウドの意識が混濁しているという事だ。
何が原因でクラウドが倒れていたのか、私にはわからない。不安と混乱が交錯する中、どんな困難に直面しても、大好きなクラウドに会いに行くという決意。
「待っててクラウド。今度は私が助けてあげる」
ソルジャーの話を数人に聞くと場所もすぐわかった。
「すいません、こちらにソルジャーがいるって聞いたんですけど」
「あら、あなた知り合い?」
「クラウドって言うソルジャーなら私の幼なじみなんです」
「名前はまだ聞けてないのよ。じゃあ見て確認してもらいましょう」
病院に入りクラウドの病室へと向かう。そこにはベッドに横たわるクラウドの姿があった。
「クラウド!」
「待ってください、まだ安静にしておいて」看護師から制止されたティファは動揺を抑えきれず頬を伝う涙。
「クラウドは大丈夫なんですか!」
命に別状はないものの、彼は魔晄中毒に罹っており、その結果、意識が混濁しているようだ。
彼は目を覚ます事もあるし、食事も摂取しているため、命は助かる。
しかし、魔晄中毒の症状を緩和する薬が底をつきそうだ。
その薬も高価で手に入れるには数万のギルが必要になるらしい。
「薬を手に入れなければ命は救われるが言語能力や認知機能が失われる可能性がある」
「言語や認知って…それじゃ話すどころか私を認識もしないって事ですか?」
先生は、薬さえあれば症状の殆どが回復すると話しているが、そのためには数万のお金が必要になるというのだ。
先生はクラウドを善意で診てくれているが薬を手に入れることはできないという。
「とりあえず1週間は大丈夫だ。あとは彼の気力と薬次第だ」
「わかりました。薬を買うお金があればいいんですね」
「あぁそうだが…彼は君の大切な人なのか?」
「はい、命に代えても守らなきゃならない人です」
「そうか…でも命に代えてはいけないよ。彼が起き上がったときに君がいなきゃ悲しむだろう?」
「…はい…」
寝ているクラウドの頬を抱きしめるティファは病院を後にする。
この状況に直面して、ティファは、薬を手に入れるための資金をどこから調達するか…。
ティファにとって治療しないという選択肢はない。
そして男の元へ向かうのだ。
「お金を、絶対にお金を手に入れなきゃ。あのおじさんを頼るしか方法はない」
意を決して病院を出ていくティファだったが…