鬼軍曹は、ひと言で言うと馬鹿だ。
そのせいで向こうの牢獄にはスタンランスを持った監視員が数名と、あともう一人。あれが多分、回復魔法使いだ。こんなにたくさんの要員が必要になる。
彼の前に放り出されたのはエイリアンの女だった。
エイリアンらしく顔立ちが整って美しい。手足を紐で縛られ、口には猿轡をはめられている。でもその頭には二本の角が生えていた。おっぱいが大きくて、なんとなく牛を連想する。そんな女だった。
床に転がった女に、のしのしと無遠慮に歩み寄る鬼軍曹。
「ん゛~~~~! ん゛~~~~~~‼」
女の言葉にならない悲鳴が虚しく響いた。
鬼軍曹は前触れもなく爪で女の足紐を切った。次いで、彼女の衣服もビリビリと剥ぎ取っていく。まるで念願のプレゼントを前にした子供が、包装を乱暴に破くように。
するとどうだ。鬼軍曹は女のことなんてまったく考えてないから、どんどんと彼女の身体には爪による裂傷が刻まれ、血が滲み出る赤い筋が描かれていく。
「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛! ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛!」
「……」
ショートヘアの子の声が、いつのまにか止まっていた。
でもまだまだ、これからだよ。
女の足を掴んだ鬼軍曹は、グイッと床の上を乱暴に滑らせて引き付けると、身体をその合間に押し込んで覆い被さった。
「――ッ⁉ グム゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ッッッ‼」
女のこもった絶叫が牢獄に響き渡った。
前戯も準備も無しにブッチャーの極太を突っ込んだら当然そうなる。しかも軍曹は膣も子宮もよく分かってないから、一撃で子宮の奥まで入ったはずだ。
処女がどうとか関係ない。すぐに女の膣からは愛液のかわりに血液が噴き出し、尻が血まみれになった。
「ひっ……」
今のはショートヘアの子の悲鳴だ。
一方の鬼軍曹は、棒を穴にハメれば後はどうでも良いとばかりに暴力的に女を突き上げていた。女の巨乳がバインバイン振られて千切れそうだ。
「グッ、ン゛ッン゛ッン゛ッン゛ッン゛ッン゛ッン゛ッン゛ッン゛ッ――」
ここで忘れてはならないことは、ブッチャーの
鬼軍曹は女の唇に食いつき、猿轡ごとその肉を引き千切った。
「アギッ⁉ イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛――――⁉ ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッ‼」
女の悲鳴のトーンが跳ね上がった。
鬼軍曹が腰を振りながら乳房に噛みついたからだ。
するとそこに監視員が割り込み、彼の背中にスタンランスを当てながらその行動を
でも鬼軍曹を引き剥がしたりはしない。
種を注がせるまで、この拷問は続く。
鬼軍曹は女の片方の乳房を食いちぎったところで、それをグチャグチャと咀嚼しながら夢中になって自分が気持ちよくなるためだけの作業に没頭していた。
ブッチャーの突き上げは激しい。彼の強打が女の内臓を叩く度に、彼女の身体がぴょんぴょんと跳ねた。
「――――ッ……ア゛ガッ、エ゛ッ、エ゛ッ、エ゛ッ、エ゛ッ――」
女は一瞬気を失ったようだったけど、すぐに痛みやら何やらで現実に引っ張り戻され、また断末魔の悲鳴を上げ始めた。
女がじたばた抵抗するけど、関係ない。僕もブッチャーだから分かるけど、女の腕による抵抗なんて細い枯れ枝が暴れている程度のものなんだ。ちょっとくすぐったいくらい。まったくの無意味。
あれが、本来の
命を命と思わない所業。突っ込める肉か、そうでないかくらいしか分かってない。まさに野獣の生殖行為だ。
――いや、生殖だなんておこがましい。
ブッチャーに子供を作りたいなんて感情はない。
ブッチャーは生き物なんかじゃない。
ブッチャーは歪んだ生物兵器。
化け物だ。
あれはただの頭の緩い怪物のお遊びに過ぎない。
「……」
しばらくそのワンマンショーを鑑賞してから、ショートヘアの子の口から指を抜き取った。唾液が糸を引いたけど、彼女は何も言わず、口を開きっぱなしにして食い入るようにそのショーを見守るだけだった。
大スペクタクルだよね。
今の君の気持ち、分かるよ。僕も初めて見た時は圧巻だった。
正直ドン引きさ。
自分もああなのか、ってね。
僕はショートヘアの子の頭を格子に押し付けつつ、フリーになった手で彼女の背中側の衣服をピリピリと破っていく。
露わになったうなじに黝い舌を這わせ、汗に含まれた恐怖の苦みを味わう。
あの鬼軍曹はいっつもあんな感じなんだ。だから彼の元に届けられる女は毎回違う。一発で心も身体もおシャカになっちゃうから。
そんな状態からでも治せるような、高度な回復魔法もあるんだとは思うんだけど、ここに詰めている魔法使いの技量はその程度。ブッチャーの供物ごときに使うものではないみたい。
ショートヘアの子の服を丁寧に剥ぎ取っていく。既に前面が裂けてるから、後ろをちょいちょいと破ってやれば、あとは左右に引っ張って簡単に
綺麗な首と生え際。つるっとした肩。くぼんだ背筋に溜まった汗。ぷるんとした尻。その全部が露わになったら、彼女の裸体に満遍なく舌を這わせつつ、今もお隣で繰り広げられる拷問の鑑賞に戻る。
しっかし、今日は一段とひどいな。もう床が血だまりだ。監視員が一回行為をやめさせたいようだけど、鬼軍曹が止まってくれなくて焦ってる。魔法使いも肩で息をしていた。
女は腕を食いちぎられて瀕死。
すると、鬼軍曹が女を締め付けて汚い吠え声を上げた。やっと
ショートヘアの子の表情は見えないけど、肩と尻がブルブルと震えている。
鬼軍曹による強圧的新兵教育は成功だ。
向こうは服を脱がすだけでズタボロ。僕はこんなにも丁寧に服を引き裂く。
向こうは乳房を食いちぎる。僕は爪を立てないように揉む。
向こうはただ貫いて内臓を叩くだけ。僕は君が苦しまないように舌を噛むのを防止し、身体を優しく舐め回す気遣い。この先当面は膣だけでセックスするという優しさまで控えている。
鬼軍曹は良い反面教師だ。聞き分けのない女の子が僕のところに来た時に、こうやってブッチャーとは本来なんなのかを実演してくれると共に、僕の価値を相対的に彼女たちに教示してくれる。
しかも回復魔法の存在も同時に教えてくれるものだから、舌切り娘たちには特に効果的だった。
そろそろ、いいかな。
頭を押さえていた手から力を抜いた。
ショートヘアの子は、格子を握ったままその場で崩れ落ちた。
「はっ……は……ははっ……はっ……はは…………」
俯いて乾いた笑い声を漏らす彼女の耳を、黝い舌でなぶってやる。
彼女は促されて僕を仰ぎ見た。
ショートヘアの子は涙ぐんだ目を泳がせ、口を
分かったでしょ?
僕に抱かれるのが、如何に幸せなのか。
さて、ここからはどうかな。いつものパターンだと――。
その一、マグロになる。全てを放棄するタイプだ。これは別にいい。すぐによがり狂うようになるから。ずーっとマグロでいられた女は今のところ一人もいない。
その二、跪いて積極的に僕のペニスをしゃぶりにくる。なんでもするから助けてほしいという媚びを売るタイプだ。これが一番多い。
この子は――。
この子は冷たい床の上で泣きながら大股を開き、僕に捧げるように見せつけて、茫然と自慰を始めた。
彼女はその三、自ら股を開いてくれるタイプだった。あんまりいないタイプだけど、実はこれが一番賢い。
命の危機が真に迫った女性には、自分の命と、未来の命を守るという本能が強く働く。だから自分の内臓が傷つかないようにしっかり準備をして、かつ、僕を愉しませ、満足させることで自らの命と未来の命を守ろうとしている。
こんな状況でオナニーして濡れるのかと思うかも知れないけど、濡れるんだ、これが。性的興奮で濡れるというか、恐怖に対する防御反応として濡れているって感じだけど、それでもやっぱり人間の女って強いよ。誇らしいね。
そして、こういう子は性根がドスケベであることが多い。凌辱していて一番楽しいタイプだ。だいたい二、三回注ぎ込むと自分から腰を振り始める。ソバージュの子も、鬼軍曹の新人教育を受けた日だけは、その三タイプだったんだ。
わくわくしながら僕が見守っていると、やがてクチュクチュと湿った音が聞こえ始めた。
僕もお手伝いしようと、彼女の顔に息子を近づけてあげる。すると彼女は迷いなくそれに舌を這わせ始めた。
お、結構上手だ。経験値高いね。
「ぶ……ぶ……ぶ……んぐ……」
彼女の頭を掴み、半分イラマチオ状態で彼女の頭を前後に振る。同時に黝い舌でピンと立った乳首をコリコリと嬲った。その間、ショートヘアの子は股ぐらを弄る指を加速させる。
女の上の口からはジュポジュポと、下の口からはチュッ……チュッ……という音が続いた。
しばらくそうしていると、そんな卑猥な水音を、隣の牢獄から届いた女の絶叫が上書きしてしまった。向こうで第二回戦が始まったんだ。
「……!」
その喧噪を聞いたショートヘアの子の全身が強張ったのが分かった。
僕のデカマラを咥えたまま、小動物みたいに目に涙を溜めてプルプルしてる。
可哀想だから彼女を早くリラックスさせてあげよう。
「――ぷぁ……うあ……っ!」
彼女の口から逸物を引き抜いて自分でしごき、胸に向けて白濁液をぶっかけた。
日焼けした肌を流れ落ちていく白濁液が、自慰を続ける彼女の手に混じった。
「あ……」
吐精が終わらないうちに、僕が膝を突いてショートヘアの子を押し倒す。
未だにボタボタとザーメンを吐き続けるビクつくペニスの先端を、彼女の割れ目にあてがう。
粘着質な精液を陰唇にすり込み、膣口に押し当てて中にも注入した。
これでよし。
お隣さんの声が大きい時は、自分の声で上書きするのが良いよ。
ズプリ。若い割れ目を押し開いて進入していく。
「――っぐあ……んあっ……あ、ああっ! ああああああああああっ‼」
思った通り、ショートヘアの子はドスケベだ。僕の馬なみの挿入に合わせて良い声で啼いてくれた。初回は大抵みんな悲鳴を上げるのに。これは期待できそうだ。
隣から響く女の断末魔の悲鳴。獰猛な野獣の
ショートカットの子は僕の下で涙を零して震えている。まだ怖いらしい。
そこで彼女の耳を両腕で抱え込んで塞いでやり、口には黝い舌を突っ込んで、彼女だけの閉鎖的パーソナル空間を用意してやる。集中して僕を感じてもらうために。
彼女がオーガズムを迎えるまで、ゆっくりブッチャーランスで彼女の
ショートヘアの子が甘い声を上げ始めるまでに、そうたいした時間はかからなかった。その変化に、ようやくひと息ついた僕は、彼女の
「ム……グン……ンンンングゥウウウウウウウウウウ⁉」
彼女は生まれて初めて体感する、獣の征服の衝撃に全身を打ち震わせた。
何度も何度も健康的な身体をビクつかせ、最後にひときわ大きく身体を跳ねさせて膠着した彼女は、がっくりと果てた。
その余韻を絶やさぬよう、抜かずの二回戦を始める。
「グ……ンプァ……あっ……あっ……あっ……あんぁ……はぁん……」
もう抵抗はなかった。彼女の目は、全てを受け入れた目になった。
後は、冷たい床の上でこの日焼けした健康体を汚し尽くし、彼女の意識が事切れるまで子種を注ぎ続けるだけ。
なんてことはない。いつもの仕事風景だ。
歯茎剥き出しの口から小さな溜息が漏れた。
今日はちょっとだけ、くたびれた。
……。
僕の下で汗と涙と涎を垂らし始めたショートヘアの女。僕の突き上げに上下に揺らされて、可愛く啼いている。僕を悦ばせ続ける限り、自分が安泰だともう理解したみたい。
でもこの女も、そう遠くない日に僕の元から去って行く。
――いったい、いつまで。
こんな無意味なことを繰り返せばいいのだろう。
そんな考えが頭をよぎると、みぞおちに向かってぎゅうぎゅう全身が圧縮されていくような感覚に襲われる。
――いったい、いつまで。
僕は自分を保ち続けられるんだろうか。
たまに、疲れを感じた時に、こうして途方もない心細さに囚われることがある。
鬼軍曹だなんて、心の中でお隣さんを
だって少しだけ羨ましいんだもの。
ああして思う存分ケダモノしてる、軍曹の楽しそうな姿が。
――でも、まだだ。
まだ僕の魂は滅んでいない。
こういうときは……嬢に抜いてもらって元気を貰うんだ。
早く嬢に会いたいな。