――こんなものかな。
モールス信号って、細かい事伝えるのに向いてないんだよね。
特にブッチャーの脳味噌は弱いから、長文を頭の中で変換しても覚えていられないんだ。この脳味噌がモールス信号変換作業に慣れれば、もっと自由に話せると思うけど、今はこれが限界。
ちょっと僕の感情も一緒にダダ漏れになった気がしたけど、まぁ、意図は伝わっただろう。
見れば、アビゲイルの顔面は蒼白で、僕の舌を咥えた唇も青ざめて震えていた。目尻には涙が溜まっており、首は強張っている。ちょっと息も詰まり気味だ。
彼女、怯えているな……。
おかしい……僕は何を伝えたんだろう。でもよく覚えてないな。
モールス信号、長すぎ……。
仕方ないので、改めて話を整理してから、お尻をペチペチ。
――ジェヴォーダン、タスケル、アビゲイル、アビゲイル、シタガウ、ジェヴォーダン、バレル、ウラギル、ミナゴロシ――
舌を引っ込めた。
答えは要らない。彼女がこの提案に乗っからないわけがない。
ギャンブルまがいに助けを求めた怪物が、助けると答えたんだ。今の彼女の心境は、宝くじ一等賞当選者にも匹敵するはずだ。
しかも相手は悪名極まるブッチャー。
ブッチャーと話ができたなんて、それだけで勲章物。二階級特進間違いなし。さっさと昇進して安全な後方勤務に移りたい現場スパイとしては、ブッチャーからどんな情報だって欲しいだろう。僕に従っていれば、その情報さえも手に入るチャンスがある。
コクコクと、アビゲイルは必死に頷いていた。
ほらね。
でも、ちょっとアクションが大きい。本当に分かってるのかな。ここ周り敵だらけなんだけど。僕と意思疎通していること、ばらさないでよ?
――犯せ。仕事をしろ。
……指令だ。
バレたかと思ってちょっとビビった。時間をかけすぎた。モールス信号、めちゃくちゃ時間かかる……。
最近ちょっと疲れ気味で……とか言えれば、監視員も少しは大目に見てくれるだろうに。お前も毎日毎日大変だな。ってな具合に。無理かな……。
ひとつ嘆息を吐くと、アビゲイルの両脇を掴んで彼女を掲げ上げた。ほら、高い高ーい。
突然のことに、何が起こったか分からない彼女は、すぐに僕の意図に気付いて、目に涙を溜めて小さく首を振り、いやいやし始めた。
彼女の視線の先には、胡座をかいた僕の股ぐらから、まっすぐに天を衝いて伸び上がるブッチャーランスが。
……前回の件、ちょっとトラウマってるっぽいな。
でもごめんね。ここでやめると、もの凄く不自然だから
「――ぉ……お願い……ジェヴォーダン! それ、怖いの……ッ! 別のことなら、何でも……何でもするからッ! それだけは……ッ‼ お願いよ……こ、壊れちゃう……! それ頭がおかしくなっちゃうからッ‼ それは許してッ‼」
ちょ、なんてことを……。
エイリアンはローテクで雑なところがあるけど、馬鹿じゃない……!
そんなに明確に話しかけたらバレるじゃないか!
たとえ錯乱してても許されないぞ! 僕の遠大な計画をぶち壊したらゼッタイニユルサナイ! ウラギッタナ! オマエモウラギッタナ‼ ニンゲン‼
「~~~~~~~~ッ⁉」
アビゲイルは僕の怒れる獣芯でひと息に貫かれ、いーっと歯を食いしばり、目から火花を散らして、声にならない悲鳴を上げた。
亀頭が彼女の奥をプルンと抜けて、内臓をゴツンと突いた感触があった。
ギリギリと両腕で彼女の身体を締め上げる。彼女の理想的な形の乳房が、僕の腕の中で潰れた水風船のように歪んだ。
「グッ……ッ……ッ……」
優しくしてあげようと思っていたけど、キツいお仕置きが必要だ。
僕の
部屋の隅でアビゲイルを押し潰しながら、尻を上に向けさせた。
「ヒッ――グッ――ゥア゛ッ⁉」
パチンと音が立って、僕の根元が彼女の陰唇を叩いた。
そのまま彼女の股ぐらと、僕の股ぐらを何度も密着させる。
何度も、何度も。
僕が彼女の最も大切な領域を侵犯し、踏みにじっている様子を、彼女に見せつける。これはお前が招いた罰だと示すために。
「ヒッ、グッ! グッ! グッ! グッ! ジェ、ヴォ……ご、わ……れ――」
彼女の秘裂からは、もはや生体構造を守るための防御反応と言っていいほどの汁が、とめどなく吹き出していた。僕の腰が彼女を叩くたびに、パチャパチャという水音が立ってしぶきが飛び散った。
「ヒぅ――――ン゛――あ゛、あ゛、あ゛あ゛ッ⁉ ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、イ゛、ギ、イ゛、ギ、ダ、タス、ゲ――ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ――」
アビゲイルの鳥のように綺麗な声が、まったく別の、は虫類めいた生き物の声に変わり果てていた。でも僕はやめない。これは僕が上位者だと分からせるために必要な措置だ。
――シャベルナ、シャベルナ、シャベルナ、シャベルナ――
愚かなアビゲイルを悲鳴で黙らせ、その間、ピストンのリズムを性器で電気刺激に変換し、彼女の脳にメッセージを直接送り込んで分からせていく。
「ヒッ――ッ‼ ヒ――ぃッ⁉ イ――イ゛――グ――ッッッ‼」
僕の獣慾の爆発を
眉間に深く刻まれたシワと、ギッと食いしばった歯は、苦痛のためだけではない。こうなっても君の膣は、雌の欲望丸出しで僕の肉棒をしゃぶり上げている。ど淫乱め。
迎え腰に尻を上げさせているから、いつもよりたっぷりと胎が膨らんでいく。彼女は口から涎を零し、焦点の合わない目で悲鳴を漏らしながら激しく絶頂し、僕を見上げていた。既に正気ではない。
ヴァギナからドロリとあふれ出してきた泡立つ白濁液。
あふれ出す僕の獣慾で、彼女の全身がドロドロと汚されていった。開きっぱなしのアビゲイルの口にも流れ込んだけど、彼女はそんなことにも気づけないほど遠くに飛んでいた。
憤怒の射精を一度済ませ、少し落ち着いてきたところで、僕の方も段々と盛り上がってくる。
腰のリズムでモールス信号送るの、すっごい楽しい……っ!
こうなるともう、こそこそと監視の目を盗んで彼女の尻を指で叩く、などというまどろっこしいことをする必要がないわけで。
だってこれ、れっきとした性行為だし。
エイリアン達も不思議には思うまい。どうせまた僕が変わった遊びを始めた程度の理解で収まる。
先ほど考えていた長文も一言一句漏らさず、ゆっくりと、丁寧に、思う存分彼女の子宮と脳に刻み込んでやる。息継ぎの代わりに、燃えたぎる野獣の胎内射精を挟みながら。
「ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛グ――ッ‼ ~~~~~~~~~~~~~ッ⁉ ――ン゛ア゛ア゛ア゛ッ‼ ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ――ッ――ッ‼ ぎ――ッッッ‼ ――ア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッ――ア゛ッ――ア゛ッッッ⁉」
僕の下で一匹の発情した
驚かされるのは、彼女、この状態で絶頂しまくってることだ。僕が灼ける激憤を子宮壁に叩き付けるたびに、ギュウギュウ、ギュウギュウ締め付けてくる。腹肉と乳房までビクビクと揺らしながら。
美人のくせに、とんだ好き者じゃないか。気分が良い。
そうして彼女の狂った痴態を楽しんでいた僕は、気が付くと彼女の伸びやかな両脚を掴んで股を押し開き、上から串刺しにしたまま野獣の雄叫びを上げていた。
それほど、この行為は僕を高揚した気分にしてくれた。
「……ゴ……メ……」
僕の第二の言語といってもいい。言葉を覚え始めた幼児が延々と同じ単語を紡ぎ続けるようなものだ。言うなれば、アビゲイルは僕のお母さん。
繰り返しバチュンバチュンと彼女の綺麗な陰裂に、僕の汚い陰嚢を叩き付け、しこたま精を注ぐ。彼女の胎がたっぷり膨らんだら、またその粘液の
ズンズン、ジュプジュプ、ズンズン、ジュプジュプと灼熱の杭打ち作業に没頭する。
彼女の魂に、ジェヴォーダンという獣に対する絶対服従を刻み込むために。
身も心もまとめて串刺しにしてやる――ッ!
僕が濁った獣慾を吐き出すたびに、鏡が共鳴してビリビリと鳴った。
そんなケダモノのセックスを、僕の気が済むまで続けた。
「――ヒュー……ヴぅぅ……ヒュー……ヴぅぅ……ヒュー……ヴぅぅぅ……」
そうしてアビゲイルを徹底的に分からせた時には、彼女は下等生物めいた呻き声を漏らすだけの、魂の抜け落ちたぼろぼろの人形になって精汚に沈んでいた。
尻を上げさせていたから、彼女は僕たちの結合液まみれだ。
壁にもたれ掛かった彼女の首はがっくりと垂れ、だらしなく開脚した付け根からはドロドロと僕の怒りと高揚の残滓が逆流し、湧き水のごとく止めどなくあふれ出している。
目尻から落ちる滴がキラリと光るのが嬉しい。
だって彼女、僕のケダモノセックスを泣くほど悦んでくれたんだもの。
一人の美しい女の浅ましい部分を全部暴き出して力で屈服させたという昏い喜びと、僕の激昂を受け止めきったアビゲイルという女に対する小さな敬意が、僕の逆巻く怒りを落ち着かせてくれた。
――ちょっとカッとなってしまった。
でも君がいけないんだ。
僕の中にあるブッチャーの凶暴性を
大丈夫。彼女はアースピントだ。彼女は使い捨てだった僕なんかよりもずっとエリート。アビゲイルはプロ中のプロだ。ちゃんとやり遂げる。
そもそも、今の凄絶な蹂躙の間、一度たりとも気を失わなかったことが驚きだ。対拷問訓練ってすごい。大声で泣きわめくのがコツなのかな。ジェットコースターも声を出した方が怖くないっていう、例のやつ。
ちょっと復帰に時間がかかりそうだけど、彼女はまたやってくる。その時には、お詫びをこめて優しく天国に送ってあげるよ。その中でゆっくりお話しよう。
僕はプロだ。プロは契約遵守。
――君を助ける、アビゲイル――
――でももう、僕を怒らせたら、駄目だからね――
――今度はゆっくり、もっとたくさんお話しよう、アビゲイル――
僕は今だ興奮冷めやらぬ汚れた肉棒で、彼女の生気の抜けた顔をペチペチとぶちながら、獲得した第二の言語を使って飽きることなく語りかけ続けた。