※この作品はR-18です。

屠殺鬼   作:赤だし滑子

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僕だけの女神さま

 ――カノジョ、オハナシ、デキル、?――

 

 ――デキナイ、オハナシ、アビゲイル、ダケ――

 

 ――カノジョ、トクチョウ、?――

 

 ――カミノケ、ギン、ツノ、マルイ、メ、ムラサキ、タテワレ、キン――

 

 格子を両手で持ち、立ちバックの姿勢で僕を迎え入れたアビゲイル。遠慮なく尻肉を揉みほぐし、突き込む。肉襞をコリコリと押し広げていく魅惑の侵入感と、吸引感。

 

「は、あ……ぅんっ! あっ、あっ、あんっ! あっ――ッあ゛! あっ――」

 

 首を反らしてよがりながらも、尻に添えた僕の手を掴み返し、彼女はさらに嬢について色々と聞いてきた。

 

 後ろから抱きついて乳を揉み、彼女の耳を舐めて答える。

 

「ふ、んんっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ――」

 

 しばらくして、僕の優しい突き上げの中で彼女はひとつの提案をしてきた。

 

 ――クモ、ダシテ、シセツ、ソト――

 

 外?

 

 ……なるほど?

 

 蜘蛛は僕が外に出るのを待っていると。だから僕から離れないということか。

 

「――ふぅ、ん……♡」

 

 アビゲイルが、手ブラをしながら乳首を弄(もてあそ)んでいた僕の手を、指で抓(つね)って続きを送ってくる。

 

 ――カノジョ、クモ、シエキ、オツカイ、ソト――

 

 シエキ? しえき……使役か。

 

 そんなことできるエイリアンもいるのかな。

 

 嬢は、蜘蛛を外に送り出して何かがしたい。

 

 ――クモ、レポ――

 

 レポ……連絡(レポ)をつけようとしている?

 

 ひょっとして……。

 

 嬢は僕らと同じように、ここから脱出する気がある?

 

 そんな考えをアビゲイルに聞いてみる。

 

 ――カノジョ、ソト、デタイ、?――

 

 ――タブン、デタイ――

 

 アビゲイルも同意見だ。

 

 嬢は外に出たいのか。

 

 なら、連れて行ってあげよう。

 

 どうせアビゲイルも連れて出るんだ。一人が二人になっても、僕の手間は変わらない。

 

 ――そうか。

 

 嬢は外に出たかったのか。

 

 彼女は、あそこでずっと虎視眈々とチャンスを狙っていた。

 

 つまり――僕らの意思は、ずっと前から一緒だった!

 

 僕と嬢は心の奥深くで繋がっていたような気がしていたけど、それは僕の独りよがりじゃなかったんだ‼

 

 腹の底から湧いてきた高揚感に突き動かされ、アビゲイルの桃尻をがっしりと掴んで膣の奥深くに精を吐いた。

 

 流し込みながら、グイグイと押し上げていく。

 

「ぅぐ⁉ あいっ――ひぃ、ぁ、ああっ⁉」

 

 ――カノジョ、イッショ、デル、ウレシイ――

 

 後ろから体重をかけ、尻肉をグニュグニュと揉みしだいてこの喜びを伝えた。悲鳴を上げるアビゲイルを格子に押し付けて身動きを封じ、注ぎ続ける。

 

 彼女と一緒に外に出れるなんて、夢のようだ!

 

 気持ちがはしゃいで仕方がない!

 

 我慢できずに、そのまま抜かずに荒っぽく抽送を再開した。

 

 ガシャガシャと揺れる牢の格子。僕からは彼女の陰唇の隙間からブチュブチュと白濁液が噴き出すのが丸見えだった。

 

「ひっ⁉ あ、うっ、あっ! ぁっ、ぁっ、あっ! あっ! あっ――!」

 

 格子をぎゅっと掴んで切ない声を上げ続けるアビゲイル。

 

 でも僕の頭の中は嬢への恋慕で一杯だ。射精感は驚くほどすぐにやって来た。

 

 また、アビゲイルの膣奥を叩く獣慾の噴き上げ。

 

「ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーーーーーー……」

 

 いつもより長く、そして勢いがある。そんな喜びの吐精が送り込む官能に、彼女は格子に縋りついて唇を噛み、耐えていた。

 

 アビゲイルがつま先立ちをして、ぴんと伸びた美脚の内股を、だらだらと流れ落ちていく僕の汚らわしい体液。膝の裏を伝い、やがて踵(かかと)、足の裏を塗りつぶした。

 

 また抜かずに腰を送った。

 

「はっ――あっ、ぐっ⁉ あ、ま、まっ――て、ま――ひっ、あ゛っ⁉ あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ!」

 

 腰が止まらない。

 

 背中も首も反らしたアビゲイルが、僕の力任せの責めに必死に耐えていた。

 

 彼女の喘ぎ声から徐々に艶(つや)が消え始めている。

 

 申し訳ないけど、彼女のことを気にしていられない。今はただ僕の肉便器になってもらおう。彼女はA5ランク認定していい名器の持ち主だ。

 

 そんな最高格付けのオナホで、僕は嬢とのバーチャルセックスに勤しむ。

 

 頭の中は嬢のことで埋め尽くされていた。

 

 口の中の二号君は、彼女の僕に対する信頼の証なんだ。託された。とてつもなく重要な秘密を。これは愛と言っていいのではないだろうか。僕は彼女に愛されている! 僕を必要としてくれる女(ひと)。僕は彼女を救い出して一緒に外に出る!

 

 そうだ、彼女にも復讐したい人がいるだろう。きっといる。そいつらも僕の復讐リストに加えるんだ。僕の復讐すべき相手はまだ思い出せないから、とりあえず彼女が指差す相手をみんな、目につくもの、誰も彼もぶっ殺そう‼

 

 綺麗さっぱり誰もいなくなるまで、二人で思う存分殺し続けるんだ――ッ‼

 

 いつしか僕は、アビゲイルを床に放り出して、天井に向かって吠えていた。

 

 僕の歓声に、ビリビリと微振動する牢獄。

 

 はっと我に返って、そっと口を閉じる。

 

 二号君は……無事そうだ。舌の上でモゾモゾしている。

 

 危ない危ない。こいつは必ず外に出してやらないと。嬢が何をするつもりかは分からないけど、まずは彼女の期待に応えるんだ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 ふと、床を見るとアビゲイルが床にへたり込んで茫然と僕を見上げていた。

 

 ごめんごめん。君がくれた啓示(けいじ)に興奮しちゃった。

 

 もちろん君も一緒に外に出るよ。忘れたわけじゃない。アビゲイルは僕の脱出パートナーだ。でも同時に、君とは敵同士だからね。僕がブッチャーで、君はニンゲン。利用して、利用される関係。

 

 一方の僕と嬢との関係は、もっと深淵(しんえん)に近いものがある。僕には分かる。二人でひとつ。一心同体。そういう感じなんだ。最近特にそんな感じがする。

 

 一瞬、視界の端でアビゲイルの瞳が鋭く光った気がした。

 

 その目線にひかれて彼女に顔を向ける。

 

 アビゲイルが僕の目をじっと見返してくる。

 

 ……?

 

 なんだろう、その表情。初めて見たな。

 

 僕が少し困惑気味に見守っていると、彼女はふらふらと立ち上がった。

 

 気怠そうに格子に背中を寄せかけ、腕を絡ませて姿勢を保ち、僕を見る。

 

 片脚がおもむろに持ち上がった。

 

 格子に絡み付くしなやかな足。その付け根に、手が差し込まれる。

 

 アビゲイルは自分の性器を弄(いじ)り始めた。

 

 クチュクチュと、僕と彼女の結合の証を指に絡ませつつ、僕に見せつけるようにして出し入れされる白い指。

 

 彼女の細い人差し指が見えなくなり、次に出てきた時には指がヌルヌルと光っていた。控えめな下向きのピースサインで糸を引かせる。残りの指も別の生物のようにして蠢(うごめ)き回り、彼女の茂みの奥で妖しい運動を繰り返していた。

 

 そんなアビゲイルの今まで見たこともないような淫靡(いんぴ)な仕草に、視線が釘付けになった。

 

 はぁ……という吐息に引き付けられて視線を上げると、何とも言えない婀娜(あだ)な流し目があった。

 

 気が付くと、僕はアビゲイルと息が触れる距離に立っていた。

 

 誘われるがままに、持ち上げられていた彼女の片脚を抱える。

 

 すると彼女は、僕の燃え滾る灼熱棒に手を添えて、自ら入り口にあてがってきた。ヌチャヌチャとその位置で僕をしごき、唇を突き出すように上目遣いを送ってくる。

 

 その瞳の奥に見えるのは情欲の炎。

 

 胸がズキズキと痛む。

 

 こんな誘惑に耐えられる雄が、いるわけがない。

 

 ヌルンと入り口の抵抗を抜けた直後、いつもよりも熱く、奥深くへと吸い込まれる感覚があった。

 

 この生意気な女を、僕の性器で無様に屈服させたい。そんな欲深い猛りに心臓を締め上げられた。

 

 辛抱堪らず、アビゲイルの両脚を抱え上げて格子に荒っぽく押し付ける。ガシャァンと格子が揺れた。

 

 彼女は格子を背に駅弁で貫かれたまま、両腕を僕の首に回し、鎖骨を甘噛みしてきた。

 

 ――ジェヴォーダン、カノジョ、スキ、?――

 

 嬢のこと?

 

 好きに決まってる‼

 

 彼女がいなければ、僕はとっくの昔に獣に堕ちていた!

 

 僕を救ったのは紛れもなく彼女だ!

 

 名も知らぬ、僕だけの女神様ッ‼

 

 気が付くと、アビゲイルを格子に強く押し付けて、彼女の顔に嬢を重ねながら腰を振る僕がいた。

 

「ひっ! ひっ! ひっ! ひぎっ! ひっ! ひ、ぎっ! あ、ひっ――」

 

 ガシャガシャとやかましく鳴る金属格子。

 

 アビゲイルは悲鳴に近い嬌声を上げて、僕の荒々しい強打に耐えていた。

 

 ――ごめん、ちょっと興奮した。

 

 太い息をついて動きを緩める。

 

 エキサイトしすぎて、危うく子宮まで蹂躙するところだった。

 

 彼女が怖れることは、もう控えないと。嫌われたら元も子もない。

 

 最低限の信頼関係は必要だ。ジェヴォーダン、助ける、アビゲイルだ。

 

 僕が獣慾の膨張を抑えようと動きを止めたその直後、僕の視界を埋め尽くしていたアビゲイルの顔。

 

 互いの呼吸を直接交換するほどの密着。あまりの出来事に息が詰まる。

 

 その距離感で目を細め、ペロリペロリと僕の歯を舐めていたアビゲイル。その愛撫はすぐに、ついばむキスに移行した。

 

 その動きが伝えてくるリズムは、

 

 ――オク、シタイ、?――

 

 ……どういう意味?

 

 意味が分からず反応できない。じっと彼女の目を見続けた。首に回された白い腕が、スルスルと僕の頭に巻きついた。そうしてまた、一段と密着度を増したキスをくれるアビゲイル。

 

 ――イイヨ、キテ、オクマデ――

 

 一拍おいて、全身がブワリと総毛(そうげ)立った。

 

 彼女の言わんとすることを理解した脳に火花が散った。

 

 獣の唸り声を上げなら、アビゲイルの腰にゆっくりと圧力をかけていく。万力で二枚の板を圧着させるかのように。

 

「――ぅぅぅうううああ゛あ゛! ア゛ッ、グッ‼ ――ッフ~~~~ッ‼ フ~~~~ッ‼ フ~~~~ッ‼」

 

 プルンと第二の壁を乗り越えた感覚があった。

 

 顔を真っ赤にしたアビゲイルが大口を開けて吠え始める。

 

「ふっ、あっ、あ――ああ゛あ゛あ゛っ‼ ん、あ゛っ‼ ん、ぐ、ん゛っ‼ んぁ、あ゛っ! あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼」

 

 一片の理性が、辛うじて僕の動きをゆっくりに抑え込んでいた。

 

 それでも久しぶりの彼女との密着は蜜の味で、何度も何度も繰り返しアビゲイルの股ぐらをこすり上げ続けた。噴き出した愛液で僕の腹がびしょ濡れになるほど。

 

 ハーッ、ハーッ! という激しい息遣いの合間に、チロチロ、チロチロと舌を出すアビゲイル。彼女は限界になると僕の黝(あおぐろ)い舌を食(は)みしゃぶりたがる。

 

 僕は、またしてもその愛らしい舌先の誘惑に負けた。

 

「あ゛! あ゛ぁぁ……あー……ア、ガッ……ン゛ッ!」

 

 ゴプッと音を立てて、彼女の口に僕の舌が押し込まれた。興奮しすぎて、上手く力加減ができなくなっていた。勢いがつきすぎた僕の舌先が、彼女の喉を突いた。

 

 その動きで口の外に出てしまった二号君が、慌てて後退して中に戻っていったのが見えたけど、ちょっと二号君を気にしていられない。早く射精したいんだ。早く、この女を完全征服したい。

 

「ン゛ン゛ッ! ン゛ン゛ッ! ン゛ン゛ッ! ン゛~~~ン゛⁉ ~~~ン゛ッ! ン゛ン゛ッ‼ ン゛ン゛ッ‼ ン゛ン゛ッ‼ ン゛ン゛ッ‼」

 

 僕の苛烈な責め苦を受けるアビゲイルは、涙を流しながら、しかし、口で一定のリズムを刻み続けた。

 

 ――キテ、キテ、キテ、キテ、キテ――

 

 メキリという音がした。

 

 無意識の内に格子を強く握り込んでいた。

 

 アビゲイルの乳房と腹をまとめて押し潰し、下から力任せに串刺しにした。

 

 ぴったりと僕とアビゲイルが合致する。その直後、腰が抜けそうなほどの痺れが全身を駆け巡った。

 

 ビュービューと子宮壁に叩き付けられる獣の精。

 

 そんな烈火のごとき射精の最中、彼女の膣壁のうねりが変わった。丹念に根元から吸い出されていくような動き。僕の射精を促す、その壮絶な快楽と満足感に、僕の喉からは野獣の唸り声が漏れていた。

 

「――ッッ‼ ――ッッ‼ ――ッッ‼ ――ッッ‼」

 

 呼吸困難になっていたアビゲイル。ひきつけを起こして息が吐けないみたいだ。僕の舌を咥えた顔が、茹(ゆ)で上がった蛸(たこ)のようだ。

 

 無我夢中の放精を終えて、性欲の支配から抜け出した僕は、慌ててアビゲイルの口から舌を抜いた。

 

 ちょっと心配。大丈夫?

 

「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ――」

 

 しかし浅く呼吸を繋ぐ彼女の目には、まだ強い光が残っていて、僕の舌が収納されていった先、口の奥をじっと睨み付けているようだった。

 

 僕の頭を両手で掴んだアビゲイルが、また、キスを始める。

 

 ――ワタシ、キモチイイ、?――

 

 ――キモチイイ――

 

 ――モット、シタイ、?――

 

 ――モット、シタイ――

 

 ――スコシ、ヤスム、ツギ、ユカ、イイ、モット、キテ――

 

 彼女が何を考えているのかは分からなかったけど、とにかくエッチだった。

 

 その後も、アビゲイルは会話そっちのけで僕を深く求めてきた。

 

 僕も遠慮なくそんな彼女の淫らな身体を貪(むさぼ)った。動きを早めると彼女の目がひっくり返りそうになるから、ゆっくり、じっくりだ。

 

 ――モット、キテ、モット――

 

 息も絶え絶えになりながら、僕の荒ぶる獣慾を全て受け止めるアビゲイル。

 

 懸命に射精を促し続けるアビゲイル。

 

 嫌だとも、やめてとも言わないアビゲイル。

 

 僕が射精するたびに至上の悦びを声で表現するアビゲイル。

 

 僕を決して離そうとしないアビゲイル。

 

 そんなアビゲイルに夢中になって注ぎ込み続けた。

 

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