――アビゲイル、ムコウ、アソビ、イク――
息を荒げ、ぼーっと放心していたアビゲイル。彼女は僕の言葉に一瞬「?」と首をかしげると、すぐに表情を硬くして首を振った。
カプッと僕の肩に噛みつく。
――イカナイ――
滅多にない機会なのに。このまま遠征が終わると、もうあんな美形に抱かれるチャンスなんてないかも知れないよ。後はずーっと醜い僕が相手だ。
それに、人生経験としてエイリアンの男を味わっておくのも悪いことじゃないと思うんだ。
連中のびっくりペニスは、施設から脱出してしまうと二度とお目にかかれないだろう。帰ったらフォートのみんなに自慢するといいよ。ガールズトークで盛り上がることうけあい。その時の優越感やっぱりすごそう。
一本一本に丁寧な品評を加えたら、本とか出せちゃったりするんじゃないかな。
エイリアンのペニス大全――アビゲイル著。
ふふっ。それ僕も読んでみたい。僕の息子はどんな風に紹介してもらえるのかな。著者イチオシッ! 的な? エディターのこだわりを感じさせる熱い特集を組んで欲しい!
アビゲイルの頭を指でトントンして、おだててあげる。
――ミンナ、カッコイイ、アビゲイル、キレイ、オニアイ、ボク、キタナイ――
彼女は表情を凍らせて見返してきた。
戦場で振り返ったら、背後の兵士の頭が吹き飛んでた、みたいな顔してるね。何でそんなにびっくりしてるの?
瞬きもしないで僕の顔を凝視しして……気が付いちゃったかな? 今、君が咥え込んでいるのはブッチャーだってこと。今は紙袋被ってないもんね。
しばらくそうして慄然と僕を見つめていた彼女に、もうひと押し加える。
――ムコウ、イッテ、イイ、オコラナイ――
――イカナイ――
強情だなぁ……。
僕が
「――ジェヴォーダンは、汚くない――」
彼女の
「――あなたがいい。あなた以外は嫌。だから……ね? きて――」
アビゲイルはそう言って、伸びやかな足を僕の腰に巻き付けて、かかとで引き寄せた。
彼女の濁った目の奥に、小さな欲望の火が灯っているのが見えた。
僕の理性は、そんな彼女のいかがわしい誘惑の前にいとも容易く陥落した。
テーブルに上から押し付けて、燃える獣芯を深々と差し込む。
アビゲイルは腰を浮かせて僕を迎え入れた。
「――ふぅぅ……ふぅぅ……ふぅぅ……ふぎっ⁉ ぐ、あ゛ッ!」
ぷりゅんという感覚と共に中心を貫いた感覚があって、その奥は
「――ん゛……んあ゛ッ‼ あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、ア゛ッ‼」
メッセージもクソもない乱暴な強打の嵐。そんな僕の乱れたピストンのリズムに合わせて、アビゲイルは悲鳴に近い言葉を
「あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ‼ じぇ、う゛ぉ――だん゛ッ‼ ――あ゛っ‼ でっ、よお゛っ、お゛っ、あ゛っ‼」
それは確かに人間の言葉だけど、もう発情した獣の鳴き声と変わりがなかった。たぶん近くに人間がいても、よく聞き取れなかったと思う。ましてや、闇夜の中で行われている醜いケダモノの交尾になんかに、いったい誰が興味を払うというのか。
だからもう、僕も制止しない。脳に染み渡るアビゲイルの声音を、思う存分堪能することにした。
「グぅッ……い……い゛っ、しょ、にぃ゛っ‼ あ゛あ゛ぐっ……にげ、よ゛、あ゛ッ⁉ う゛、ぐッ‼ ……う、あ゛ぁっ‼ だ、めぇ‼ だめ゛ぇ‼ ゆっ、くり‼ じぇ、う゛ぉおおあ゛ッ‼ ――ン゛ッ、ン゛ッ、ン゛ッ、ン゛ッ、ン゛ッ、ン゛グッ⁉ ――――ぁぁぁ…………ぎッ‼ ――ッぅあ、あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛た、ま゛――やげ、ちゃあ゛ッ――あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼」
いいよ。一緒にあの地獄から出よう。嬢も一緒にね。
でも逃げるのは駄目。僕は逃げない。脱出するだけ。
エイリアンも、君のお仲間も、みんな
「イ゛ッ――いっ……ぐ……――ッ‼ だん……めぇ‼ ――ん゛あ゛あ゛ッ‼ ……ぁ♡ ……ぁぁ、ぁぁああああ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ――――ッ‼♡」
僕は夜空の下、
テーブルから引きずり下ろし、貫頭衣を剥ぎ取り、その裸体を押し潰して存分に精を吐き、そのまま暗がりに引きずり込んで、その影の中で何度も、何度も。一度たりとも抜かずに、アビゲイルの声が枯れるまで。戦争前夜に恋人達が別れを惜しむかのように。僕の存在を彼女の身体に刻み続けた。
僕の巨漢が作る月影の下で、眉間にシワを寄せ、目を閉じて口をいーっと歪ませたアビゲイルが、快楽の荒波に悶え啼く。
組み敷かれた彼女は僕の背中に爪を立て、肩を噛んだ。
強引にそれを引き剥がし、両手で彼女の白い肩を土の上に押し付けて、乱暴に腰を打ちつけた。
アビゲイルのしなやかな肉体美が反り返った。
「い゛ぎっ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼」
激しい突き上げが揺らす彼女の乳房を黝い舌でねぶり、汗の味を堪能していると、やがて彼女の発するフェロモンが僕の脳を沸騰させた。
唸り声と共に腰を突き出し、最後の強打を打ち据えて、猛り狂う獣欲を彼女の胎の奥に盛大に吐き出した。
最初の一射目は、ドンッ! という幻聴が聞こえたほどの勢いがあった。
「――あっ、グあッ⁉ ――ぁぁぁ……ぁ……ぁぁ……んぁ♡ ぁ、ぁぁ♡ ――ぁぁぁ――♡」
アビゲイルを押さえつけてドクッ! ドクッ! と精を
陰茎が跳ねて、彼女の腹が膨れる。直後に根元から裏筋を舐め上げる
やがて首筋にまで痺れが上ってきて、僕の顎が浮いた。
その様子を見た彼女の顔には、はっきりと愉悦が浮かんでいた。
この女の一ミリでも奥に子種を残したくて、彼女の恥骨をグリグリと圧迫した。
「んぎぃ――ッ‼ ひっ、ぐ――ッ‼」
その瞬間に返ってきた彼女のカウンターは、今まで感じたことがないほど力強い吸引だった。
アビゲイルの中に落ちていくような壮絶な心地良さの中で、僕は灼熱の精を吐きながら彼女の上に倒れ伏した。
「~~~~~~~~~~~ッッッ‼」
僕の下で
彼女はがっくりと事切れた。
――もう一度。
今のまぐわいを、もう一度。
僕のセックスは終わらなかった。
アビゲイルが誘ったんだ。文句は言わせない。徹底的に付き合ってもらう。
「――はぁ……あ⁉ あぁ⁉ ぐ……ぁッ⁉ ま、だ――ッッ⁉ も……も、しん……しんじゃあ゛ああ――たす……だめ――」
――アビゲイル、ワルイ、ユルサナイ――
「ごめ――ご、め゛、あっ、あっ、あっ、あ゛っ! ごめ゛――ゆるじ、あ゛、い゛、ぐ――いっ、ぎぃ――――♡」
体位を変える必要もない。僕は正常位のままアビゲイルを犯し続けた。
――アシタ、タタカイ、ボク、デル――
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ ん゛、じぇ、う゛ぉ、だ、ああっ! い゛、やっ! かえ、っで、ぎ、あ゛っ! ぜっ、っだ、いっ‼」
――ゼッタイ、カエル、ダイジョウブ――
「ぜっ、っだい‼ ぜっだ、い‼ いっ、っしょにぃぃあああああああああ――……でる、でるのぉ! でっ、るっ‼ でっ、る゛っ‼ ぜっ――い゛っ――‼」
――デヨウ――
「あ゛っ⁉ う、んぁぁぁぁぁぁぁ―――― ♡」
どれほどアビゲイルを抱いたのか。やがて、そんな狂宴も終わりを迎えた。
ぐったり気を失った彼女を抱えて馬車に戻ると、そこにはドロドロに汚されたソバージュの子が、同じようにぐったりと転がされていた。
誰のものかも分からないスペルマまみれの彼女の瞳には、肉欲の炎が鎮火せずに残されていた。彼らでは、十分満足できなかったんだね。
時たまにエイリアン達に僕の女を与えては、満足できず、最後にこうして切ない目で僕を待つ彼女達の卑しい姿を見て、僕は
――決めた。
せっかくの旅行だ。羽目を外して朝までハメまくろう。ソバージュの子も、アビゲイルも一緒に楽しまないと。
試しに放心した二人を簡易ベッドの上で重ねてみれば、それは完成された性の