拠点に戻ったのは翌朝、太陽が昇った直後だった。追跡をかわすためにわざわざ川を渡ったり、遠回りしたりと時間がかかってしまった。
奪ってきた様々な装置を拠点に置いていると、アビゲイルが深い溜息をついて岩に座り込んでいるのが見えた。
『休むといいよ』
「……ありがとう。でも、まだ眠れそうにないから」
戦闘後にすぐに寝られるのはベテラン兵の特殊能力だ。彼女は――。
『ああいうのは、初めて?』
「……ええ。訓練以外で、あんな大立ち回り、やったことない」
『すごい。初めてとは思えない動きだった』
「ジェヴォーダンのおかげよ? 最終的にあなたが力でねじ伏せるって信じてなければ、あんな無謀なこと、できっこない」
ひとつ頷いて外に出ようと
そこに背後からアビゲイルの声がかかる。
「あっ、待って……もう少しだけ、一緒にいて」
やることが結構あるんだよ。敵の追跡があるかも知れないから。
周囲の警戒。食事の準備。アビゲイルの寝所の制作。
それに僕は今、戦闘の余熱で興奮してしまっている。外に出てクールダウンしたいんだ。
振り返って彼女を見ると、唇が少し震えていた。
昨晩の、あのハリウッド映画顔負けのアクションが初めてだという話は、本当のようだ。
仕方なく、拠点の中をクマのようにうろうろ。じっとしていられない。彼女のシャワーを待っていられない童貞君みたいだ。
「――? どうしたの?」
様子がおかしい僕に首をかしげるアビゲイル。
君のせいなんだよ。本当なら殺した連中を平らげて満足するんだけど、君がいたから遠慮して食べてないんだ。おかげで欲求不満です。しかも目の前に美味しそうな女がいるものだから。
ウロウロ、ウロウロ――。
「怪我したの? みせて――」
アビゲイルが立ち上がって僕に近寄ってきた。汗の匂いがふわりと香った。
ピキピキ。
仕方がないので白状する。
『戦いで興奮して、収まらない』
「あっ――」
彼女の視線が僕の股間に落ちた。
……いや、そっちもなんだけどね。
っていうかアビゲイル。僕のこと朝から晩までセックスのことしか考えていない性欲お化けだと思ってない? 合ってるけど……。
「っ――じ、じゃあ、その……」
アビゲイルが言いよどんでいた。僕が先手を打つ。
『仕事の妨げになる』
僕の相手をするのに、どれほどの体力が必要であるかは、僕自身がよく分かっているつもりだ。彼女にはこの貴重な時間を無駄にせず頑張ってほしい。僕ら二人のためだ。
「うん……」
アビゲイルは目を伏せて頷いた。
「でも――なにか手伝えることはない? 放っておくと、抑えられなくなるんでしょう?」
その通り。だから外に行きたかった。動物を探しに。
僕は動物を犯しながら食うのもいける
アビゲイル……君の目の前にいるのは、そういう汚らわしい真性のモンスターなんだよ。
「前みたいに、動けなくなったら困るから」
前? 前って?
あぁ……。僕が変態狐女とオーク将校におもちゃにされて帰ってきた日のことか。あの日のアビゲイルはとてもエッチだったよ。って、いかん……思い出したら余計に……。
僕がついに直立不動で俯いてしまったのを見て、アビゲイルがくすっと笑った。
「――ふふっ、ジェヴォーダンが憤死したら困るわ。ね?」
……じゃあ、お言葉に甘えて。
僕はアビゲイルを外に連れ出した。
秋晴れだった。空気は乾燥していて、清々しい。
『服を脱いで』
地面にそう書いて、枝を放り投げた。
アビゲイルは少し周囲を気にしたようだけど、コクリと頷いて服を脱ぎ始めた。
男服のボタンを外し、上着をはだけ、肩から外す。
ベルトをカチャカチャ。ズボンがなんの引っかかりもなくスルリと彼女の
「ちょっと、恥ずかしい……」
一糸まとわぬ姿になって局所を隠し、唇を噛んだアビゲイル。
彼女の裸体は相変わらず芸術的に均整が取れていて、そして、いつも以上に肉感的に見えた。何でだろう、不思議。
……そうか。こんなに明るいところで彼女の裸体を見るのが初めてなんだ。
彼女の姿は薄暗い牢獄か、馬車の中か、夜でしか見たことがなかった。
太陽光線にさらされた彼女の肌が、なんとも柔らかそうな
そんな彼女の身体に垂れかかった金色の髪の毛一本一本や、肌の質感まで輝いて見える。
風が冷たくなる頃だ。日差しのおかげで寒くはないだろうけれど、やっぱり彼女の二の腕には小さく鳥肌が立っていた。その粒ひとつひとつが作る陰影すらも、柔らかそうだった。
僕はアビゲイルの祝福された肢体を見て、自分がどれだけ呪われた生き物なのかを改めて理解した。彼女の立ち姿は周囲の自然に溶け込んで一切の違和感がないけど、僕は完全に浮いている。
僕が立っても違和感がない場所なんて、あるとしたら魔界とか地獄くらいだろうな。
自嘲しつつ、アビゲイルの前に立ってエプロンを外し、近くの岩にかけた。
陽光の下、裸で向かい合うケダモノと美女。
アビゲイルが土の上で跪こうとしたので、それを手で制止する。
そのまま彼女の両脇を持って持ち上げて、エプロンを敷いた岩の上に座らせた。女の子座り――ぺたん座りの状態だ。ちょっと冷たいけど我慢してね。
するとちょうど彼女の顔が、僕の腰の前の位置にくる。
「なに? ――⁉」
アビゲイルの、女ですらも
彼女は続く言葉を失って、眼前で繰り広げられるそのグロテスクな行為に目を奪われていた。彼女からしても、僕のエグいデカマラをじっくり鑑賞するのは初めてだろう。
髪の毛を使わせてって言ったら怒るかな? エルフ娘に教わった遊びなんだけど……。
それでも、目の前にある女の
アビゲイルが、僕が突きつけているブッチャーランスの先端から茫然と目を離さないのもまた良い。僕の不純なリビドーが刺激される。
僕が手のリズムを早めると、アビゲイルは目と口をぎゅっと閉じて顎を上げた。よしよし、やっぱりできる女は
こんな清らかな女が、僕の卑しい行為の目的を理解し、受け入れ、いじらしく動きを合わせているという支配の満足感の中で、僕は彼女の美貌に灼熱のスペルマを叩き付けた。
「んん――っ⁉」
顔面を熱いしぶきに叩かれて、ビクンッと身体を震わせたアビゲイル。彼女はしかし顔を背けず、上を向いて僕のなすがままとなっている。
数日ぶりの、我慢しきった末の放出だった。その量と粘度は凄まじく、あっという間にアビゲイルの顔と髪がべとべとに汚されていった。
彼女の身体に、ネットリと白濁液がしたたり落ちていく。
僕は全身を硬直させたまま、ひたすら精を浴びせ掛けるだけの下等生物になり果てていた。
そうして長い吐精が終わると、アビゲイルが、ぷはぁと口から息を吐いた。
僕がコキ捨てた精液の下で、彼女がはぁはぁと息を繋ぐと、その可愛らしい唇の奥に半固形状の精子がトロッ……と流れ込んでいくのが見えた。
陽光の下で僕のザーメンまみれになって喘ぐ彼女は、もうこれ以上ないくらいに輝いていた。
たまらずアビゲイルの片手を取って握らせ、その上から自慰行為を続行する。
じっくりと、尿道に残った精液を絞り出すように動かしていく。彼女の白い指が僕のカリに引っかかるたびに強い快感が背筋を駆け上がった。
「――はぁ……」
やっぱり髪の毛使わせて欲しいな。そんなことを考えながら手をうごかしていた時、肉棒の下から熱い吐息が上がった。
アビゲイルが、僕にしごかされる一方で、もう片方の手を股下に伸ばしているのが見えた。
彼女は自分で慰めていた。
僕の体液でまみれた身体を切なそうにくねらせて、オナニーをしながら、僕に手淫を強制されるアビゲイル。僕がそんな痴態に
「はぁ……はぁ……はぁ……」
僕が手を離しても、彼女は獣根をしごく運動をやめなかった。
アビゲイルは手淫のリズムと、自慰のリズムを合わせてその速度を上げた。両手のいやらしい律動は完璧にリンクしていた。
「はぁ……っ! んあっ! あっ! あっ! あっ! ……ぁむ♡」
彼女はついに僕のブッチャーランスの切っ先に口に近づけ、小さなベロを突き出してカリ裏をチロチロと刺激し始めた。
「へろ……えむぅ……♡ ぇはぁ……ぇあっ、ああッ!」
淫靡な女体のうねりと、彼女の卑猥な手の動き。そして舌の奥から漏れ出す嬌声に目を奪われていた僕は、いつの間にか射精していた。肉体的な快感よりも、精神的な愉悦に我慢の限界が来た。
「ああっ⁉ ああんぐっ――――ッ‼ けぽ……♡ こふっ……かほっ……♡」
背中をぴんと反らせたアビゲイル。彼女は自ら絞り出した僕の精液を夢中で口の中に受け、あまつさえ溺れかけていた。口の中に入りきらなかった分が、また首から豊かな胸の膨らみにかけて垂れていった。
アビゲイルは白濁した唇を舐め取った。そうして舌舐めずりの後、露わになったテラつくピンクの唇を僕の息子に口づける。
彼女はそのまま溶けかけのアイスを慌てて食べるように、脈動を続けるグロテスクなペニスをしゃぶり始めた。
「はぁ……むちゅ……♡ けっぽ……♡ れろ……あむ……クチュ……♡ はぁ……んぐ……♡ あー……ん♡ ……ジュップ……ジュップ」
そのままフェラに移行した彼女の口唇奉仕は続く。もちろん、股ぐらを弄る手の動きも止まらない。
「んぐ……♡ ジュブ……んぐ……♡ ジュブ……ジュブ……ジュブ……」
アビゲイルが身体を弛緩させて僕を離した。喉がコクリと動いたのが見えた。
「チュプ……はぁ……あぁ……あぁ……♡」
意図しているのか、偶然なのか。彼女が切なそうに熱い息をついた口が大きく開いた。
あーんとなった彼女の口蓋は綺麗なピンク色で、僕の精液など一滴も残っていない。ちょうど飲精完了の証明ポーズを僕に捧げている形だ。
「ぁぁ……ぁぁ……ぁぁ……ぁぁ……」
アビゲイルは眉根を寄せて、そのまま荒い呼吸を上げ続けていた。自慰行為を止めていないからだ。
鎖骨から胸の谷間、お腹、お
「んふっ♡ んっ、ん゛ん……ッ!」
アビゲイルは紅潮させた顔を上げた。無言のまま僕を見つめる彼女の目には涙が溜まっていて、それが一筋、頬を流れ落ちた。
彼女の瞳は濁りきっている。
クチュ……と音を立てて、アビゲイルはぺたん座りから腰を浮かし、岩の上でM字開脚して見せた。
その中央に見えたのは、ザーメンをぬるぬると
「――意地悪しないで……」
僕はアビゲイルの
時間はかからなかった。
彼女がイキ続けていて、彼女が深いオーガズムを迎えるたびに、僕も強制的に射精させられたからだ。
その間、僕の
その後、アビゲイルは
彼女なら大丈夫。
だから僕は信じて任せる。