※この作品はR-18です。

屠殺鬼   作:赤だし滑子

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鏡の向こう

 キュッと、アビゲイルの膣口が締まった。

 

 タイターニアから口移しで何か――たぶんまた蜘蛛か何か――を受け取って牢獄に帰ってきた僕の元に、地上に出る暇もなく、偶然アビゲイルがやって来た。

 

 しばし彼女の奉仕を楽しみながらこれまでの成果報告をし、いよいよ挿入する段階になったところで、彼女を牢獄の隅に押し潰した。

 

 そうして周りから見えない体勢を作って、口の中で蠢(うごめ)く“何か”を見てもらったんだ。

 

 アビゲイルは顔を強張らせ、膣をキュッ。

 

 僕も自分の口の中に何が入っているのかは未だに知らない。彼女は僕の口に何を見たのだろうか。

 

 今回の三号君(?)はすごく、こそばゆい。

 

 常にモゾモゾと口の中で動いていて、こちょこちょと細長い何かが僕の口内粘膜をくすぐるんだ。

 

 そしてその“何か”の量がすごい。口中を四六時中こちょこちょ、こちょこちょ。

 

 ミニタランチュラ二号君は大人しかったのに……。

 

 ――コオロギみたいのがいっぱい。

 

 アビゲイルはヒクヒクと頬を引きつらせ、瞬(まばた)きでパチパチ。そう教えてくれた。

 

 なるほどなるほど。コオロギみたいのがいっぱいか。それはキモいね。うん。

 

 コオロギって、ゴキブリとバッタの悪いところを合わせたところがあるからね。

 

 聞かなきゃよかった……。

 

 僕は諦観(ていかん)めいて口を閉じ、アビゲイルを突いた。

 

 浅く、ゆっくりとしたリズムで彼女の膣内(なか)を味わう。

 

「ぁ……はん♡ ……はぁ……はっ、ぁあっ! ……ん゛! いっ……♡」

 

 もう彼女は僕の馬なみで抽送を受けても、蕩(とろ)けた声しか上げない。

 

 こうして膣だけを使ってじっくり刺激してあげれば、彼女は赤らんだ顔になって甘い吐息をつき、声の変化をもって快感のありかを僕に伝えてきた。

 

 僕の動きに合わせて積極的に腰を振り、自分の好きな場所にこすり付けようと火照った身体をくねらせる。

 

「んっ! そっ、こ……ぁ、ぁあんっ♡ んんぁ――ッ⁉ あぐ――ッ‼」 

 

 僕にザーメンを飲まされて泣いていたあの頃が嘘みたいな仕上がりっぷり。

 

 こうして正気を保ったまま僕を迎え入れ、あまつさえ自分から快楽を貪(むさぼ)りにくる女は初めてだ。

 

「――――ッッ‼ ……あ、はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……あっ! まっ、あっ、あっ、ああぅぅ♡ あっ、ああっ♡ ああっ♡」

 

 彼女は豊かな胸を僕に向けて突き出し、ほんのりと笑みすら浮かべていた。嘘や演技ではなく、本当に感じているんだ。その顔からは女の強い悦びが窺える。

 

 なんという女だろうか。脱出した後に手放すのが、もったいなく思えてくる。

 

 思わず舌を伸ばし、差し出された乳房を舐めてしまう。

 

 僕の口から何匹か小さな虫が出て、また僕の口に引っ込んでいったのが見えた。なるほどコオロギだ。

 

 部屋の隅で尻を上げさせて、迎え腰のアビゲイルを抱え込んで覆い被さるこの体位は、格子と鏡に挟まれた監視が厳しいこの牢獄において、一時的に僕と彼女だけの小さな領域を作り出してくれる。

 

 そこはムワッとした湿気と、雄と雌の精臭が充満する聖域だ。僕らの恋人まがいの行為を外から盗み見ることは、誰にもできない。

 

「――んなぁッ♡」

 

 ベロの圧力に負けて形をぐにゃりと歪める白い膨らみ。

 

 黝(あおぐろ)い舌を押し付けながら表面の滑らかな曲線に沿って動かすと、舌先が作り出す張りのあるヘコみが、彼女の乳房を貪欲に動き回り、それに合わせて彼女の声音も変化する。

 

「ふぁぁ……♡ ぁ、ぁあん♡」

 

 まだ中心の突起には触らない。じらした方が彼女は喜ぶ。

 

 アビゲイルの透明な声が、僕の愛撫に応じて様々な音色(ねいろ)を小さな聖域に奏でてくれた。何か神聖な楽器を演奏しているようで、それは僕を良い気分にさせてくれる。

 

 熱せられた蜜壺は、もうすでに彼女の下腹部をびしょ濡れにするほど愛液をあふれさせていた。もはや僕がどう動いてもヌルヌルと気持ちいい。

 

 十分アビゲイルの演奏を楽しんだら、舌先を乳首に押し付ける。

 

 コリッと乳首が押し潰された直後、彼女の声音がはっきりと変わった。

 

「んん゛ッ⁉ ひぁ♡ あ゛ああああああああああっっ――ッ‼」

 

 アビゲイルはおっぱいが好きなんだ。貫かれながら乳首を嬲(なぶ)られると、それだけで身体が跳ねさせて気をやってしまう。なんていやらしい。

 

 細かな膣襞がビクビクと痙攣し、肉棒の裏筋を下から上へと何度も舐(ねぶ)り上げるうねりを見せた。

 

 もう腰を振らなくていい。このまま奥に突き込んでおけば、後は彼女が誘(いざな)ってくれる。

 

 彼女に任せていれば、ザラつく膣肉が肉棒を丁寧にしごき上げてくれた。その淫靡な運動は僕の陰茎のビクつきを察知して加速する――。

 

「はっ……はっ……はっ……はっ――ぐッ‼」

 

 じっとしていると、やがて亀頭が弾けるような熱い感覚があった。

 

 今日一発目の獣慾が僕のペニスから吸い出されていく。

 

「あんっ……♡ ぁぁ――ッ! ッ、ぁぐ……んぐ……‼」

 

 こうしてアビゲイルに促(うなが)されて果てるときは、女の胎(はら)をめがけて精を吐くのとは別種の極まったエクスタシーがあった。

 

 我慢の限界がきて、お漏らししてしまった時の解放感というか、自分の意思では途中で止められない。そんな腰の抜けそうな吐精だった。

 

 歯を食いしばって僕が送り込むオーガズムに耐えているアビゲイルの紅潮顔。これを見ながら彼女の胎を膨らませている時に、得も言われぬ多幸感を覚える。

 

 彼女の膣奥をグイグイと押しながら射精を続行する。

 

「ふぎッ♡‼ ――――ッッ‼ ――――ッッ‼ ――んああああッッ‼」

 

 ビュルル、ビュルルと長時間繰り返される射精が生み出す官能は、人間の男では決して味わうことはできまい。

 

 半固形状の奔流が膣を暴れ回り、中へ、外へと女の性感帯を余すことなくこすり上げていく極上の慰みだ。

 

 だから僕の長い吐精が終わるまで、アビゲイルの膣内(ナカ)絶頂(イキ)もやまない。

 

「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」

 

 やがて彼女の肉壺からあふれ出した白濁液が、下腹部、腹、乳房をドロドロと汚していった。

 

 僕は彼女の上位者として最低限の威厳を保つべく、ただ絶頂を堪能させるような真似はしない。注ぎ込む間も舌先に僕らの結合液を絡めながら、彼女の乳首をコリコリと責め続けた。

 

 ようやくそんな荒々しい征服の時間が終わりを迎えた。

 

 脱力したアビゲイルの口があぐあぐと動いていた。

 

 僕は口の中の三号軍団のことも忘れ、夢中で彼女の口に舌を突っ込んだ。

 

 その時ふと、僕の口からコオロギが二匹ほど伝い下りていって、アビゲイルの顔に飛び降りたのが見えた。

 

 そのコオロギは彼女の頬から金髪に取り付き、その中に潜り込んでいった。アビゲイルは強い官能のまどろみにあって、そのことには気付かなかったようだ。

 

 やがて彼女は僕のベロをモグモグ。

 

 ――キテ、オクマデ。

 

 アビゲイルは、今や僕の全てを受け入れることに抵抗がない。

 

 それどころか、こうして途中から積極的におねだりしてくる。

 

 僕の喉元にキューッと絞り上げられるような感覚があった。彼女にこうして迎え入れられる時に、いつも覚える狭窄(きょうさく)感だ。

 

 精を吐き終えたはずの獣根に血液が流れ込み、それがむしろ膨張したのが分かった。アビゲイルも膣内(なか)で獰猛な気配を感じたはずだ。

 

 彼女の表情が期待と緊張で歪み、僕は彼女のそんな婀娜(あだ)な貌(かお)を見ながら、そのまま腰に体重をかけていく。

 

「ぁぁ……ぁぁ……」

 

 いよいよ彼女を串刺しにする。その寸前、鬱陶(うっとう)しい指示が脳に差し込まれた。

 

 ――鏡の前で犯せ。

 

 指令だ。珍しい。

 

 最近は僕の行為に文句がつくことは滅多にないんだけど。

 

「――んー……」

 

 僕が寸前で動きを止めた事に、アビゲイルが不満そうに顔をひそめた。物欲しそうな切ない目つきで見上げてくる。踵(かかと)を僕の腰の後ろにぐいぐい押し付けて無言のおねだりだ。

 

 僕は爆発寸前の性欲を押し殺し、舌を収納。アビゲイルを残して立ち上がった。

 

「んぁ……♡」

 

 ブチュッ……と湿った音を立てて引き抜かれた僕の赤黒く燃える獣根。そこから飛び散ったしぶきを受けて、アビゲイルが可愛い悲鳴を上げた。

 

 鏡を睨み付ける。

 

 今日は、誰か来ているのだろうか。変態狐女かな?

 

 少しだけ考えたけど、しかし答えが出るはずもない。アビゲイルの腕を掴んで、ブッチャーらしく乱暴に鏡の前に引っ張っていく。

 

 腰が抜けていた彼女は立ち上がることもできず、僕の豹変ぶりに黙って不安げな視線を送ってきた。

 

 アビゲイルを無理やり立ち上がらせ、後ろから鏡に押し付けた。

 

 雄が掴みやすいように最適化されたくびれ。そんな淫らな腰つきを、がっちりと両手でホールド。

 

 この鏡、先日試しに、こっそり叩いてみたんだけど、極めて頑丈なものだった。エルフ娘の時は何故あんなに簡単に割れたのか。今でも疑問だ。そういえばこの話はアビゲイルにしていなかった。後で話すか。

 

 染みひとつ無い桃尻に、熱々の怒張を無造作に乗せた。

 

 彼女の尻は、剥きたてのゆで卵のようにつるつると心地よかった。

 

 カリ裏を尻肉にこすり付けて遊び、次いで、テカった亀頭を彼女の割れ目に沿って下ろしていく。

 

 その感触に、アビゲイルは鏡に手を突いたまま首を垂れて身体を緊張させた。

 

 そろそろ、後ろの穴も開発しようかな。

 

 そんなことを考えながら菊座を眺めつつ、ひと息に彼女を貫く。

 

「――ぐぁっ⁉」

 

 久しぶりの乱暴な挿入に、アビゲイルの踵が浮いて苦しげな悲鳴が聞こえた。

 

 彼女の膣奥にブッチャーランスの切っ先をあてがい、そのまま体重をかけて彼女の子宮口をプルンと押し開く。ワンストロークの出来事だった。

 

「ぅ゛⁉ ――あ゛ッ‼ ……ぞん゛……なぁあああああああ゛あ゛‼」

 

 後ろから子宮姦は初めてだったかも知れない。

 

 鏡に映った彼女の瞳に、星がチカチカと散っていた。

 

 ――パチンッ‼

 

「あ゛ッ‼ ぅ――‼」

 

 間髪を容れずアビゲイルのたっぷりした尻肉を強打した。プルンと震え、返す勢いで僕の股ぐらに冷たい肉が密着する。

 

 腰の動きが自由な分、僕が突く勢いはいつもより容赦ない。

 

 パチュンパチュンと、尻を叩く乾いた音と、粘膜をこすり上げる湿った音が混じり合って牢獄に響き始める。

 

「――い゛ッ、あ゛ッ‼ はっ、はぁ゛ッ‼ ――んあ゛ッ‼ あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼」

 

 後ろから見ると、彼女の陰唇が僕のゴツい逸物をぴっちりと咥え込んでいるのがよく見える。めくれ上がったりもせずに綺麗なものだ。アビゲイルくらいの美人になると、下の口も綺麗なんだな。そんな素直な感想が頭に浮かぶ。

 

 尻孔の開発は、こうやって立ちバックで犯しながら、アナルを舐めたり少しずつ差し込んだりして慣らすのが王道なんだけど、今日は口の中に三号軍団がいて鏡の前では舌を伸ばせない。無念。

 

「――フーッ‼ フーッ‼ フーッ‼ フーッ‼ フーッ‼」

 

 アビゲイルの息遣いが、いつしか熱くサカりを帯びていた。

 

 正常位なら僕の肩を噛んだり、僕のベロを食(は)んで耐えるところなんだけど、立ちバックだとそんないつものリラックス手段は封じられたも同然。

 

 眉間に深いシワを刻み、歯を食いしばって息を繋ぐアビゲイル。

 

 そんな彼女が突き出す尻に、消えてはまた現れるグロテスクな剛直。

 

 尻肉を叩く作業に夢中になる。

 

 重い突き上げのせいでアビゲイルの乳房が激しく揺れているのが見えた。彼女は鏡に爪を立てて羞恥と快楽の両方に耐えている。

 

 ――よく見えるように。

 

 ? ……変わった指示だな。

 

 今まで、性行為をじっくり観察したがるような指示はなかったように記憶している。

 

 とんだスケベ野郎だな、鏡の向こうにいるのは。マスかいてるとか?

 

 ただ、観客がいると僕は燃える性質(たち)だ。最近自覚した。

 

「ひっ……! あっ……な、にぃ……⁉」

 

 アビゲイルの両脚を後ろから抱えて持ち上げ、彼女の全身を鏡に押し付ける。

 

 これでたぶん、鏡の向こうには、アビゲイルの美麗な肉が押し潰されて、後ろからブッチャーに犯されてよがる淫猥(いんわい)な姿が、余すことなく大迫力で見えていることだろう。

 

「ゃ……! こんな……じぇう゛ぉ……いつもの……いつものしよぉ――」

 

 彼女、ちょっと朦朧としてるな。僕の名前を言いかけた。

 

 黙らせないと。

 

 ――バチンッ‼

 

「――ひぐん゛ッ⁉」

 

 一度抜ける寸前まで腰を引いて、一気にヘソの裏まで押し込んだ。

 

 彼女を鏡に押し潰し、本気の種付けセックスを披露する。

 

「あ゛ッ⁉ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛ッ‼ あ゛あ゛あ゛――――ッッ‼」

 

 アビゲイルが鏡に爪を立てた。

 

 彼女が悶え啼(な)く声に重なって、キィィ……と不快な音が牢獄に響いた。

 

 何かから逃げるように鏡を引っ掻いて藻掻く痴態を堪能しつつ、獣慾に任せて激しくアビゲイルの中を往復し続ける。

 

 久しぶりのアビゲイルの凌辱。彼女に誘われて射精(だ)すのも良いけど、やっぱりこうして女を蹂躙している時が一番興奮する。

 

「あ゛んッ‼ んぃ゛‼ い゛ぃ‼ い゛、ぐ‼ い゛ぐぅ――‼」

 

 やがて彼女の声から完全に理性が抜けてきたところで、最後に、体重を乗せた重く深い一撃を送り込んだ。

 

 ――ズグンッ!

 

「ん゛ぉぁ――♡」

 

 太ももの裏を駆け上がってきた射精感に身を任せて、灼熱棒を噴火させた。

 

 アビゲイルの胎(はら)は既に僕のスペルマでいっぱいだ。僕らの混じりあった体液は、がに股に開かれた中央からボタボタと流れ落ち、すぐに白い池を作り出した。

 

 ボタボタ、ボタボタ。

 

「あ゛、あ゛、あ゛……」

 

 ひと通り出し切った僕がズルリと逸物を引き抜けば、今度は子宮に溜まっていた分が、びちゃびちゃと零れ出した。

 

 透明な噴射もその奥に見えた。

 

 なにもかも全て、彼女が出し切るまで、そのまま姿勢を保持して待つ。

 

 ポタリと最後の一滴が落ちて、ようやく僕はアビゲイルを離した。

 

 すると彼女は鏡に縋り付くようにズルズルと床に滑り落ち、その白濁した池の中に倒れ込んでしまった。

 

 ちゃんと見えたかな。

 

 仁王立ちで鏡の前に立ち尽くした。

 

 追加の指示がなければ、お詫びも込めて、アビゲイルをこの白い池の中で改めて丁寧に犯(や)り直すつもりだ。

 

 僕のザーメンまみれになっている時の彼女は、普段に比べて二倍くらいエッチになる。粘液の海で淫売のようによがる彼女の豹変ぶりを見ていると、僕の中の昏い欲望が満たされていくようで心地良いんだ。

 

『やっほー、リディアだよ。おつー♪』

 

 突如聞こえてきたそんな声に、思わず肩がコケた。

 

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