彼女、すごく良い顔になった。
なんて可愛い……。
このまま
顔面を殴りながら、苦痛の悲鳴を吐き出させ、灼熱のブッチャーランスで串刺しにするんだ。内臓からこんがり焼き尽くしてやる。ブッチャーの忌まわしい精をしこたま彼女の
雲ひとつない青空に、ブッチャーの不浄な雄叫びが響き渡る。
『そこまでだ』
ふと、僕の首に剣の切っ先が当たっていた。冷たい感触に顔を上げると、ブッチャーの凶暴性に染まり始めた僕の赤い視界の端で、悪魔将校が剣を突きつけているのが見えた。
無意識に僕の喉が鳴った。獰猛な殺気が肩から蒸気となって立ち昇る。
またお預けか。これが一番頭にくる。僕を何だと思っているんだ。僕は人間だぞ! 獣じゃないんだ! こんな扱い、納得できるかっ‼
僕に、供物ヲ、ヨコセッ‼
……もう、この場の全員ぶち殺して帰ろうかな。
『そっちの女にしろ。裏切り者だ。徹底的に犯して食え。言うことを聞けばもっと
ギロリ。供物に視線をやった。
豹柄の女が地面の上に転がっている。肉付きも良い。美味しそう。
……まぁ、あっちでもいいか。
アーシェラの上から離れ、豹柄の女に取り掛かった。
「……▽#〆〓★▼、◎§▼▼!」
悪魔将校に向かって憎々しく何かを叫ぶ豹柄の女。
無造作にそのピッチリしたズボンを引き裂き、首を絞めて土の上に押さえつける。抑圧されてストレスをパンパンに溜め込んだブッチャーランスをエプロンの下から取り出して、彼女の股ぐらに突き刺した。
「ぎ――――」
豹柄の女が空気を呑んだ。
そんな恐怖と苦悶をごちゃ混ぜにした表情を眺めながら、何度も乱暴に腰を打ちつけて、自分だけのセックスを堪能する。
この女の運命はもう決まっている。僕の牢獄にやってくる女達のように、いっときの夢を見させてやる必要もない。この女の肉は爪の先から
「あぎぃ――!」
アーシェラに散々やられて沸騰していた白いマグマが、あっという間に女の胎内で弾けた。瞬時に女の腹が膨れていく。
僕の口から、快感と共に白い吐息が漏れた。
血と白濁液が混じり合ったピンクの粘液が、女の股から逆流して噴いた。
これで快感が倍加する。血液だけだと滑りが悪くてあんまり気持ちよくない。
僕の射精はまだ途中だ。でもそんなのはどうでもいい。お構いなしに吐き出しながら、今度はねっとりと、エラの張った亀頭で女の
周囲は静まり返っていた。
息を押し殺すエイリアン達。
そんな広場に唯一聞こえている音は、僕が肉を叩く音。
塩胡椒を振ったステーキ肉をパンパンと叩いて味を馴染ませるように、ザーメンを注ぎ込んだ子宮の奥底をパンパンと叩いてしっかり馴染ませていく。
食べるのは魂が抜けかけた時がいい。その状態から、僕がひと口かぶり付いた時に、帰るべき場所を守ろうと魂が慌てて帰ってきて、また狂ったように啼き始めるのが良いんだ。凄く気分が良い。
そうやって思う存分ケダモノしている僕の視界の端、檻の中に、ひときわ大声で叫んでいる人影が映った。
豹柄の女を暴力的ピストンで突き上げながら、そちらに顔を向けると、格子を掴んで泣き叫んでいる男がいた。この女の関係者かな。
僕はその男を見ながら二度目の精を吐いた。
ビクビクと僕の下で痙攣する豹柄の女。先ほどまで声なき悲鳴を上げていた彼女は、いつの間にか涙を流しながらあ゛う゛あ゛う゛あ゛と意味の分からない呻き声を上げるだけの人形となった。
あっちの檻にも僕の供物がいっぱいだ。悪魔将校はもっとくれると言っていたぞ。あいつは話が分かる奴だ。たぶん嘘はつかないだろう。この女は前菜にして、さっさと次に行こうか。
女を貫いたまま上体を起こす。
豹柄の女は僕の灼熱棒を差し込まれて、串焼き肉みたいになって地面に転がっている。
頭に被っていた紙袋を脱ぎ去り、女の腕を肩から千切ってパクパク。次いで服の上から乳房をガブリ。吐き出す血液を口直しにペロリ。なるべく長く悲鳴を堪能できるよう、致命傷とは遠いところから、気をつけて徐々に腹に収めていく。
女の断末魔の絶叫が、心地よいディナー・ミュージックとなって広場に流れる。
いつしか、ぎゃあぎゃあ悲鳴を上げていた檻の中の人間達も、いまや僕の躍り食いショーに見入っている。エイリアン達も無言だ。この女の迫真の演技が彼らから言葉を奪った。
僕が女の眼球を、口の中でブドウをそうするようにブチュリと押し潰した時、徐々にブッチャーの凶暴性で赤く染まっていく思考の中で、ふと、そこにあるべき変装用コンタクトの感触がないことに気が付いた。
もう片方の眼球を引っ張り出して確認すると、やっぱりコンタクトがない。瞳孔は恐怖で開口したままだけど、縦割れの瞳だ。人間のものではない。
この女、
首をかしげつつ女の顔を見下ろす。眼窩にぽっかりと開いた黒い穴がふたつ。鳴き声は止まっていた。失神したっぽい。
じゃあもう、いいかな。
反応がなくなった女を頭からバリボリと腹に収めていく。
脳に歯を食い込ませる時は、反射で身体がビクつくから、当然膣もキュウキュウと締まる。僕がその刺激で三度目の射精をし、頭部を食い尽くしたところで、悪魔将校のイケボイスが僕の脳に届いた。
『次の供物だ。さぁ食え』
僕の横に転がって来たのは、先ほど大声を上げていた男だ。
「うう……へリュ……どうして……」
そんな泣き言を吐くこの男、人間だ。エイリアンの女とどんな関係なんだろうか。
でも、なんだかとっても気分がい。
――そうだ、いいことを思いついた!
フォートの連中もこうやって殺してやるのがいい!
ターゲットをただ殺すんじゃなくて、知り合いから外堀を埋めるように殺していって、最後は近しい人間を目の前で食らって見せて、しっかりと分からせた上で、食おう。それがいい。
これこそが僕のやりたかった復讐の形なのかもしれない。想像するだけで気分爽快だ。今日はひょんな事から素晴らしいインスピレーションが得られた! ありがとう、君たち‼
高揚感を胸に、太い唸り声を残して女から離れる。興奮で全身に性欲とも殺意とも取れない激情が渦巻いていた。
一口目は、当然睾丸だ。ここが一番良く鳴いてくれる。
僕がそうやって男を食べ始めた時、悪魔将校は頭部を失った豹柄の女の死体を、檻の中の人間達に向かって放り投げて何かを言っていた。人間達の表情は凍り付いている。
何処からともなく、すすり泣く声が上がり始めた。
ブッチャーの
悪魔将校は約束通り次々と供物をサーブしてくれた。
あたかも給仕のように行儀良く、僕の食事のタイミングに合わせて新鮮な生ける供物を届けてくれる。僕が生食を好いている事をよく理解しているようだ。こんなに何度も活き締めを堪能できたのは初めてだ。僕は悪魔将校のことが、ちょっとだけ好きになった。
悪魔将校はその合間に、僕の食い残しを見せて人間達と会話しているようだった。彼はテレパスを使って人間とコミュニケーションを取っているに違いない。豹柄の女のことを裏切り者と言った。彼女はエイリアンだった。彼女は人間の男と知り合いだったらしい。でももう頭に血が上ってしまって詳しいところまで考えていられない。今日見聞きしたことの意味は後日アビゲイルに考えてもらおう――。
風が吹いた。
全身にひんやりと冷たさを感じ、動きを止める。
いつしか僕は全身血まみれ。
凄惨なパーティがどれほど続いたのか。食欲と性欲が少しずつ満たされてくるにしたがって、僕の脳に理性が戻ってくる。
血の池の中で、下半身だけになった男だか女だかも分からない肉を犯しながら、別の肉の喉笛に噛みついてその血を
赤く色づいた空の色。だいぶ時間が経ったようだ。
ゆっくりと視線を周囲に巡らせる。
エイリアンの戦士達は表情を消して僕のショーに釘付けで、ティリエルの顔は血の気が引いて蒼白。ふらつく彼女の肩を支える怪我だらけのアーシェラの顔も険しく凍り付いていた。
僕の目の前に追加で二人、転がされてきた。エイリアンの男女だった。
『お前の働きに報いる最後の褒美だ。その二人は好きにして良い。全て食い尽くしてから帰投しろ。あまり羽目を外しすぎて遅くなるなよ』
そう告げた悪魔将校が僕に背を向け、歩み去って行く。人間を数人連れて行くようだ。結局、他の捕虜は人間もエイリアンも関係なく僕が食い尽くしたことになる。あんまり記憶にないけど、僕は今、久々の満腹感に浸っている。
エイリアンの戦士達も、悪魔将校に続いて帰って行った。
この場に残されたのは僕と、供物のエイリアンの男女二人。
彼らは赤い池の中で抱き合って震えている。変装したアースピントかな? どっちでもいいか。
そういえば、僕のエイリアンの筆下ろしって、あの豹柄の女だったのか。今さら気が付いた。よく覚えていないな。どんな具合だったんだろう、僕の初体験。
改めて男も女も両方、じっくり確かめないと。
そう思って、最後の獲物に取り掛かろうとした。
直後、草むらからカサカサと這い出し、僕の肩にぴょんと飛び乗ってくる影があった。
くすぐったい感触に顔を向けると、そこには一匹の蜘蛛がいた。
……おや、ひょっとして二号君じゃない? 久しぶり。お仕事帰り?
その蜘蛛がタイターニアに託されたミニタランチュラだと認めたその時、脳に流れ込んでくる天啓があった。まるで二号君が僕にメッセージを届けにきたようだった。
――帰りに、バイト先に寄って帰ろう。
僕はデザートに手をかけた。
エイリアンの具合は人間と変わらなかったけど、肉質はちょっとだけパサついてた。