―TSウォーフェア― ドキッ!TS美少女/美女だらけのドチャエロミリタリー 作:えぴっくにごつ
初対面の騒々しい顔合わせの後。中隊長として多忙な身であるらしい、トーライはその後の案内説明他をヒトゲノムへと引き継ぎ、本部へと戻っていった。
残ったヒトゲとジェラは場所を変え、近くの仮設隊舎に設置される自動販売機で飲料を所望し。顔合わせの会話に興じる事となった。
「――ジェラリモ・ニュモンツスと言ったね。聞いての通り、君には私の小隊長機で砲手を務めてもらう事になる、よろしく頼む」
「あ、はいっ。よろしくお願いしますっ」
ヒトゲの説明の言葉に、ジェラは奢ってもらい啜っていた缶ココアを降ろして、急きつつ返事を紡ぐ。
「ジェラリモ・ニュモンツスと言ったね。この地は色々事情が特異で戸惑うかもしれないが、フォローするから少しづつ慣れて行ってくれ」
「あ、はい……?」
続けてのヒトゲの言葉に、ジェラは少し引っかかるものを感じつつも返す。
「――――」
「…………」
少しの沈黙。
「ジェラリモ・ニュモンツスと言ったね」
「あの、私の名前そんなに面白いですか?」
――それ(パクリネタ)はさておき。
「――ヒトゲノム四資幹は、資格幹部という事はどっかの企業からの技術枠ですか?」
「あぁ、そうだ」
飲料を口にしつつ、ジェラの尋ねた言葉にヒトゲは肯定する。
中央海洋共栄圏の隊には、資格幹部/資格曹士という階級分類が存在。
これは各隊への基本的な入隊区分とは別に、民間企業などより経験者・技術資格所有者として志願、あるいは招かれた者に与えられる特殊な階級であった。
諸外国の軍属に類似する面もあるが、資格幹部/資格曹士は戦闘行動へも参加する。
四級資格幹部は修尉(大尉)に準じ、術尉(中尉)よりも上位者とされる階級であり、ヒトゲはこれに値した。
「〝アレ〟の、開発チームに居たよ」
肯定の言葉に続き、ヒトゲは一方向を示して紡ぐ。
指示された先に見えたのは、駐機場に駐機鎮座する、今先の6脚型の大型装脚機であった。
――G76V1機動火力装脚機
堅牢な装甲を持ち、強靭な大小計6つの機動脚でMBT以上の高速機動を可能とし。そして凶悪な133mrw長砲身戦車砲を主砲として持つ装脚機。
敵の重装甲戦車・車両とぶつかり合い、その主砲をもって貫き倒す事を主眼に置く。戦車駆逐車、自走対戦車砲の流れを汲み、なおかつそれを極めた究極系の機体であった。
そして明かせば、ヒトゲはそのG76V1の開発者であったのだ。
「え、マジすかっ」
「ま、私は大した事はしてないがな」
「なんでまた?」
「地上隊がアレの技術者を現地で欲しがってると聞いて、興味本位で志望したんだ。いや最初は後方でメンテナンスをやってたんだが――」
聞けば、中央海洋共栄圏がこのレイエルナ大陸に介入して初期の頃に、当時ヒトゲが着任していた駐屯地が帝国軍の急襲で危機に陥ったらしい。
その際にヒトゲは危機的状況を脱すべく、想定外ではあったがG76V1を操り戦闘に参加。結果、窮地を脱することに多大に貢献したという。
そこまでは良かったのだが、そこからヒトゲは。慢性的に人手不足であり、さらにレイエルナ大陸への介入で首が回らなくなっていた地上隊に目を付けられ。そのままの流れでG76V1を一機任され指揮を命じられてしまったのだと言う。
当初はそれも緊急時に限るという話だったのだが、現場ののっぴきならない事情からその話は流れに流れ、広がるに広がり。
気づけばヒトゲは、G76V1で構成される対戦車小隊の小隊長代理を押し付けられていたという。
そして現在に至ると。
「あっらら……」
「まぁ、装備だけ作って現場で戦わせる死の商人まがいで居るよりは、自分で戦う今のほうがまだ良いとか思ってるがな」
事情を聞かされ、驚きつつ気の利いたフォローの言葉を探したジェラだったが。しかしそれに先回りするように、ヒトゲは皮肉気にそんな言葉を紡いだ。
最後に「もっとも小隊長は早く、正式な人を寄越して欲しいが」とボヤいたが。
「そうそう、所で。アレ(G76V1)自体へ乗るのは流石に初めてになるな?アレは教育隊には周ってないはずだ」
「あ、そっすね。そうなります」
話は少し変わり、ヒトゲはジェラにそう尋ね確認する言葉を掛ける。
そしてその旨にジェラが肯定した通り、ジェラはG76V1への搭乗はこれからが初めてになるのだ。
「そうだな――他のメンツが今離れててな、紹介や細々とした所がそれを待たなきゃいかん。差支えなければ、その間に少し乗ってみるか?」
「え、いいんですか?」
「あぁ、触れてみるのは何より早いほうがいいだろう」
「そんなら、是非」
ヒトゲの提案は、未経験のG76V1に早速搭乗してみようと言うものだ。ジェラもそれは希望する所であり、同意し願う言葉を返す。
「よし、それなら少し乗ってみるか。制服のままだとアレだな、搭乗員服は自分のはあるよな?」
「えぇ。隊舎の部屋に荷物と合わせて届いているのを、もう確認してます」
「よし、じゃあ着替えて来てくれるか。時間はあるから、他にも所用があれば済ませて来ると言い。済んだらここに再集合だ」
そうして早速の搭乗の運びとなり。二人は準備の後に再集合する事となった。
「――ヒトゲノムさんはまだか」
それから数十分後。
一度隊舎の居室に戻り、支度準備を完了させたジェラは。駐機場のG76V1の元へと戻っていた。
そしてその姿格好は、それまでの制服姿とはまた大きく異なっていた。
OD色を基調とし。頭部以外の全身を覆い、体のラインをはっきりと浮き出す、ぴっちりとしたボディスーツ。それにプロテクタやパーツ、装甲類が付着付随。しかしそれらは浮き出るボディラインを損なわない、むしろ飾って主張するような作り。
そんな衣服装備が、ジェラの発育途中のいじらしいローティーンボディを、悩ましく飾っている。
さらには。ジェラの持つコウモリの翼にもプロテクタやパーツ類は装着されて、何かSFチックな様相を醸し出していた。
これは――A13W搭乗員用軽量装甲服。そう呼称される、戦車・装甲車・装脚機搭乗員向けの服装装備であった。
ジェラはこれより装脚機のG76V1へ搭乗するにあたって、このA13W軽量装甲服に着替えて来たのであった。
「ちょっと早かったかな?」
その、ぴっちりボディースーツ姿で。ジェラはきょろきょろと辺りを軽く見渡し、ヒトゲの到着がまだである様子を口にする。
「――すまない、待たせたか」
そんな所へ。背後より何か透る美麗な声色で、言葉が飛んできたのはその時。
「ん?――ふぉっ」
その聞き覚えの無い声に。ジェラは一瞬、少し訝しみつつ声を辿り振り向いたが。直後にその向こうに見えた姿に、彼女は思わず呆けた声を零してしまった。
視線の向こうに現れたのは、一人の美麗な女性だ。
20代半ば程の歳。身長は少し高めで160crw後半はあるか。
黒味かかったしかし鮮やかな青色の。少し毛先長めのショートヘア、もしくは短めのショートボブな髪型。
その髪型の元には、釣り上がった毅然とした眼が特徴の、端麗な顔立ちが見える。
そしてその身に纏うは、今のジェラと同じA13W軽量装甲服。
しかし、ローティーンボディのジェラと反するように。
その胸には巨乳の域の豊満な乳房が君臨し。腹部は鍛えられ腹筋をうっすらと作りながらも、また悩ましい魅力を醸すそれ。尻、太腿もまた下品にならない絶妙なレベルの美味そうな太さを魅せている。
まさに完璧なまでの、悩ましくも魅惑の豊かな女体。
そんな容姿の美女の登場に、ジェラは魅せられ驚き、思わず声を零してしまったのだ。
「――あの……ひょっとして〝ヒトゲノムさんですか〟……?」
そして、向こうより歩み寄って来たその美女に。ジェラはが次に少し探るような色で掛けたのは、そんな言葉だ。
「ん?――あっ、そうか。〝姿を変えて〟来ることを、言っていなかったな」
そのジェラの問いかけに、美女は最初こそ少し不思議そうな顔色を見せたが。しかし次にはその掛けられた言葉の示す所に思い当たった様子で、そんな言葉を紡いだ。
そしてその言葉は、今のジェラの質問への肯定に他ならない。
美女の正体は――ヒトゲノム。女の身体へと性転換した、彼自身であった。
それはこの世界で一般的な特性文化として流通する、性転換体質・技術によるもの。
そしてジェラにあっても、性転換に関わる文化事情はもちろん知る所であり。
今にあってもそれを思い起こして。かつ美女の髪色や目元、雰囲気にヒトゲノムの面影を見たことから。美女の正体をヒトゲと推察しての質問を投げかけたのであった。
「すまない、驚かせてしまったか」
そんな、凛々しく見目麗しい美女へと変貌を遂げ。その魅惑の身体を、ぴっちりボディスーツのA13W軽量装甲服に包んで現れたヒトゲは。
その事を前もって告げていなかった事から、ジェラを驚かせてしまった事を案じ。謝罪の言葉を述べる。
「あ、いえ、そんな事はっ。南西機甲教育群でも、男性が装脚機に乗る際に性転換するのは、日常的な事でしたから」
それに少し慌て、フォローの言葉を紡ぐジェラ。
その言葉にある通り、中央海洋共栄圏の地上隊では、いやこの世界の各軍隊にあっても。戦車・装甲車・装脚機、あるいは艦船など、内部収容量に制限のある車輛、機体、船舶に登場する際には、少しでも利便性や居住性の向上を図るべく。男性はいくらか小柄になれる女性へ性転換する事が、日常的な文化習慣となっていた。
「そうか」
「あっ、はいっ……!」
その事情背景から、事実ジェラはヒトゲが女体化して現れた事自体については、そこまで驚いているわけでは無かった。
しかし今のジェラの様子は、どこか戸惑い落ち着かない様子。そしてその頬は微かに赤らんでいる。
暴露してしまおう。その理由は、ジェラが女体化姿のヒトゲに魅せられ惹かれてしまったからだ。
もっと暴露してしまえば、男性姿の時のヒトゲからして、ジェラの好みに実はかなりストライクであったのだが。
それぞれの際の容姿と、さらにその変貌っぷりのギャップがジェラのハートに止めを刺してしまったのだ。
「それじゃあ、準備が良かったら早速乗ってみるか」
「は、はいっすっ……!」
そんなジェラの内心は露知らずといった様子で、ヒトゲはそう促し。
ジェラはドギマギした様子ながらそれに同意返答した。