※この作品はR-18です。

―TSウォーフェア― ドキッ!TS美少女/美女だらけのドチャエロミリタリー   作:えぴっくにごつ

24 / 36
3-2:「アーマー・アサルト!」

 発見された集落の偵察調査のため。

 中隊から先行し、ヒトゲノム搭乗機を含む計2機のG76V1と。アイゼ率いる分隊含む2個戦闘分隊が発出した。

 

 2機のG76V1は距離を少し離した斜めの隊形で進み。その周囲に2個戦闘分隊が警戒のために展開。

 村へと伸び続く轍を目印に進み、程なくしてその村へと到達して踏み入った。

 

「――静かだな……」

 

 村内の小さな道を進めながら、アイゼが呟いた。

 G76V1隊形より先行し。周囲に警戒の意識視線を走らせ、家屋の影や遮蔽物にカバーを繰り返しながら進み上げていく、アイゼと率いる戦闘分隊。

 しかしその進む村内は静かで、敵どころか村人一人との接触も無い。

 

「ブラウディノ、アルレウ、前に」

 

 それを訝しみ警戒しつつ、アイゼはハンドサインで指揮下の各員へ指示を送り。それに呼応してブラウディノとアルレウのコンビが側を駆け抜けて行き、その向こうで汎用機関銃を据え、あるいはカバーして配置する姿を見せる。

 村に踏み入ってからは今の様子で、順に互いを援護しながら村内を進め押し上げていた。

 

 分隊員を行かせ押し上げながら、アイゼは続けて後ろへハンドサインを送る。

 分隊にはG76V1の2機隊形が後続。狭い道を細心の注意を払いつつ進みながら、分隊に直掩を提供していた。

 

《――フロント4-3より4-1、アイゼ取れるか?》

 

 そこへアイゼの耳に、ぴっちりスーツ装備のA17Fに備わる通信装備を通じての声が届く。

 声はヴォイスのもの。現在ヴォイスとサーシェはさらに先行して、村の奥の様子の偵察に向かっていた。

 

「4-1だ、どうぞ」

 

 すかさずそれを取り答えるアイゼ。

 

《見つけた、村の中心に広場がある。そこに村の住人と――帝国軍の装甲小隊だ――》

 

 

 村の中心には小さな広場が存在していた。先行偵察に向かったヴォイスとサーシェは、現在は近くの家屋の上に飛んで登り、屋根の傾斜に身を隠してその広場の様子を観察していた。

 

 見えるはまず、広場の中心に集まる――いや集められたと思しき数十人ほどの民間人。まず間違いなくこの村の住人だろう。

 そしてその集めた村人を囲うは、また数十名程の武装した兵士たち――シュリュオンクルム帝国陸軍の兵士たちだ。

 また広場の各所には。帝国軍の中戦車が1両に、装甲車や車両が数台停車している。そしてその兵士たちの持つ火器や、戦車車両に備わる火器の多くは村人たちに向けられている。

 さらに。村の村長だろうか、一人の壮年男性が集められた村人に前に出されている。そして帝国軍の将校の服装の、おそらくこの場の部隊の指揮官らしき男が。その村長らしき男性に詰め寄り、何か詰問をしている様子を見せていた。

 遠目にここまでを見るだけでも状況は明らか。この村は帝国軍部隊に占拠され、支配下に置かれようとしている様子だ。

 

 

《――フーティ中戦車が1両、ルキシア偵察戦闘車系列が2両、他ソフトスキン車両数両。歩兵が一個小隊規模》

 

 先行したヴォイスが発見した、帝国軍の装甲小隊。

 その内訳詳細が通信によってアイゼの元に伝えられ、同時に各員の通信機にも流れて共有される。

 

「了解。俺等で、村の人たちの救助解放は可能そうか?」

 

 その詳細の報告を了解し。続けてアイゼはヴォイスに尋ねる言葉を返す。

 

《村の人たちは中心一か所に集められて、帝国軍と区別されてる。細心の注意を払う必要があるが、不可能じゃない》

「オーケー、そっちは観測を続けてくれ」

《動きがあればまた知らせる》

 

 尋ねる言葉には、ヴォイスからの詳細と合わせての回答が寄越される。

 それを聞き了解した後に、二人は通信を一旦終えた。

 

「フロント4-1よりダイナス5-1。ストラウ四資幹、願います」

 

 そしてアイゼはすぐにまた通信を用いて、また別の方へと呼びかけ応答を願う。

 その相手こそ、後続より直掩についているG76V1に登場するヒトゲノムだ。

 

《5-1だ、今のは聞いていた。危険は伴うが、しかし住民を放っておく訳にはいかない》

 

 ヒトゲノムより返し寄越されたのはそんな言葉。それはもたらされた状況情報から判断して、村の住民の救出解放を決行する判断に他ならなかった。

 

「了解。自分等の分隊がまず周辺に展開、位置に着きます。完了の合図を送りますので、次第そちらは突入を――この動きでどうでしょう?」

 

 ヒトゲノムのその決断の言葉を受け取り、アイゼはそれを了解。

 合わせて住民の救出解放のための作戦詳細を、ヒトゲノムに向けて具申。伺いを立てる。

 

《それで行こう。細かな動きは各員に任せるが、くれぐれも慎重に頼む》

 

 考案から具申された作戦詳細をヒトゲノムは承認。任せる言葉と、念を押す言葉を返して寄越す。

 

「了解、位置に着きます――皆、始めるぞッ」

 

 それに締めくくる言葉で返して通信を終えると。アイゼは分隊の各員に告げ、そして行動を開始した。

 

 

 

「――っと」

 

 ヒトゲノムは今は女のその身体を。そのワガママな凹凸を苦にもせずに、器用にするりとコマンドキューポラを潜らせ、G76V1の砲塔機内へと降りる。

 そして機長用シートへのその腰を降ろした。

 

「機関銃分隊が奇襲に備えて配置に付く、合図が来たら私たちが突入だ。住民の安全のためにも、短期決着が肝になるぞ」

「了解」

 

 ヒトゲノムは砲塔内に伝える声を響かせ。ヒトゲノムの膝の間にある砲手シートに座す、ジェラから了解の声が返る。

 

「V24貫通鉄鋼弾、ロードッ!」

 

 その横、装填主席に身を置くハイラーが。

 女体化して尚健在のオーク系の腕力を持って、133mrw口径の巨大な砲弾を、しかし片手で悠々と砲尾へ叩き込み装填を完了。砲栓を上げながら、装填完了を伝える声を発し上げる。

 

「敵戦闘車輛を視認次第、一撃を叩き込む。ジェラ、任せて問題ないか?」

「オーケーですっ」

 

 ハイラーの装填行動を横目に見つつ、ヒトゲノムは自身の足元のジェラに尋ねる。そのジェラから返るはシンプルな肯定の一言。

 

《――フロント4-1よりダイナス5-1へ。こちらは広場周辺に展開、配置に付いた。突入してください》

 

 そしてそのタイミングで通信越しに、アイゼの声での知らせと要請の言葉が届く。

 

「4-1了解、突入し戦闘行動を開始する」

 

 それにまたヒトゲノムは端的に了解の返答を返す。

 

「行動開始だ。レイネフ、前へ――ッ」

 

 そして、ヒトゲノムは操縦担当のレイネフに指示の言葉を発し。

 それに呼応したレイネフの操作操縦で、ヒトゲノム機のG76V1は戦闘に向けての機動行動を開始した。

 

 

 機体を支える6機の装脚の、その元に装備されるコンバットタイヤを用いて。G76V1は村の路を物々しい唸りを上げて走り抜ける。

 目標地点である村の広場を進行方向に視認するのに、さほど時間は掛からなかった。

 

「――確認」

 

 ペリスコープ越しにヒトゲノムが視認したのは、今先の偵察からの報告通り。

 広場を占拠する帝国軍の部隊、兵士に中戦車を始めとするいくつかの車両。

 そして、集められたのであろう村の住人と思しき人々。

 

 内の中戦車が、現れ迫るこちらに気づいたのであろう。村人たちに向けて睨みをきかせていた砲塔を、慌ててこちらへと旋回させる姿を見せる。

 

「残念だが、もう遅い――撃ェッ!」

 

 その敵中戦車の見せた動きに、少しの同情の色の言葉を零し。

 直後にはヒトゲノムは、命ずる言葉を張り上げた。

 

「――ファイアッ」

 

 ヒトゲノムの声に僅差で遅れるも、ほぼ同時に。

覗く照準器の内に敵中戦車を捉え捕まえたジェラが、発し上げると同時に射撃グリップに備わるトリガーを引いた。

 

 ――瞬間、咆哮が唸り上がった。

 

 G76V1がその砲塔に備える133mrw長砲身戦車砲が、その凶悪な一撃を吐き出したのだ。

 撃ちだされた133mrw V24貫通徹甲弾は、一瞬後には狙った帝国軍中戦車に着弾直撃。その正面装甲を悠々と突き破って大穴を開け、次には中戦車を爆発炎上へと至らしめた。

 

「撃破ッ」

「突っ込めェッ!」

 

 ジェラから上がる、撃破確認の報告。

 それを聞きつつ間髪入れずに、ヒトゲノムは突入を命じる声を上げた。

 

 G76V1は速度をそのままに、村の路を抜けて広場へと出た。

 撃破した敵中戦車をその装脚で蹴飛ばすように退け、機体を荒々しく揺らしながら広場へと踏み入る。

 その際、機内に登場するヒトゲノムやハイラーやレイネフの。ぴっちりスーツ装備に包まれる豊かな乳房が、これ見よがしに揺れて跳ねる。

 合わせてジェラのつつまし目な乳房も、申し訳程度に揺れた。

 

「貫通徹甲弾、次弾ロードッ!」

 

 しかし当人たちは構わぬ様子で。そしてハイラーが主砲に次弾を叩き込み装填を完了。

 同時にジェラの操作で砲塔が旋回、調整から広場の向こうに居座る帝国軍の偵察戦闘車輛に照準を付ける。

 

「ファイアッ!」

 

 そしてジェラが再びトリガーを引き、133mrw砲は二度目の咆哮を上げた。

 二体吐き撃ち出された貫通徹甲弾は偵察戦闘車輛を直撃。その車体をあまりに容易く貫通し、まるで紙切れのように爆発四散させた。

 

「敵装甲車撃破ッ!」

「次、右方の敵装甲車をやれッ!機体は中心部へ乗り入れろッ!」

 

 ジェラが再びの撃破確認報告を上げ、ヒトゲノムはさらに続く指示、指揮の声を張り上げる。

 敵装甲小隊の占拠の元にあった村の広場は。しかしヒトゲノム機のG76V1の乱入急襲によって、面白いまでに引っくり返り始めた――

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。