―TSウォーフェア― ドキッ!TS美少女/美女だらけのドチャエロミリタリー 作:えぴっくにごつ
「――よし、突入ッ!」
アイゼ率いる分隊は、先んじて広場周囲に展開。家屋や遮蔽物に潜み配置していた。
そしてヒトゲノムのG76V1が広場に突入して来た瞬間を合図に、各員は戦闘行動を開始。遮蔽を解き、家屋の扉を蹴破り広場の向こうへと突入。あるいは窓より火器を突き出し、射撃行動を開始。
戦いの火蓋を切った。
広場へと突入踏み出したのは、アイゼ、ベルグンテ、クリッツの三名。
さらに屋根上に身を隠していたヴォイスとサーシェも、ふわりと飛んで降りてきて合流。
内の、アイゼとクリッツは広場へ踏み出したと同時に。前もって掌握していた敵たちを、それぞれの装備火器を上げ構えて照準で捉える。
狙うは、集められた村の住人の回りに立ち、監視拘束のために立っていた帝国兵。オークや獣人などの屈強な兵の姿が見える。
そして次にはそれぞれの引き金が引かれ。G76V1の突入に目を奪われ驚愕していたその帝国兵たちは、彼らの銃を構える間もなく撃ち抜かれ倒された。
同時に、アイゼ等の背後にする家屋の上階から、激しい連続的な銃火が広場の奥へ向けて降り注ぎ始める。
家屋上階に配置した、ブラウディノの汎用機関銃からの機銃掃射が始まったのだ。
〝N450 7.62mrw機関銃〟と呼称される汎用機関銃が、窓より銃身を突き出した唸り掃射を行い。それが広場の向こうに配置している帝国兵達を浚え始め。
同時にサポートに着くアルレウの射撃が始められた。
「村の人たちの周りへ展開ッ!皆を護る様に配置するんだッ!」
頭上越しの機銃掃射支援の激しいそれを感じつつ。アイゼは地上より共に突入した他4名に指示の声を発し上げる。
それに呼応、実行するべく。直後には皆は二手に分かれ、戦いながら駆ける。
村人たちの側には一足早く、ヒトゲノム機のG76V1が乗り込んできて、村の人たちを庇い遮蔽を提供するように配置停止。
それに一拍遅れて、アイゼとヴォイスの二名がそこへと駆け込み。村の人たちの周りへ、彼ら彼女らを囲い護る様に配置した。
「皆、伏せたままッ!まだ動かないでッ!」
村人たちの近くへ駆け込み配置したと同時に、困惑狼狽しつつすでに身を伏せ庇っていた村人たちに向けて、アイゼはそう促す声を張り上げる。
そして同時瞬間には、手中のIvna32 IARの引き金を引き。その向こうでこちらに銃を向けていた帝国兵オークを、早業で撃ち抜き無力化して見せた。
その横ではアイゼの死角をフォローするように、ヴォイスがその小さな体で下げ構えたSy17フェアリー・カービンで射撃行動を行っている。
そして直後――二人と村人たちの間近で爆音が響いた。
村人たちを庇うように配置したG76V1が、その133mrw砲で再び咆哮を上げたのだ。
撃ち放たれた貫通徹甲弾は、その先に止まっていた帝国軍の装甲兵員輸送車を直撃。その備わる銃座の機関銃をこちらに向けようとしていた帝国兵ごと、屠り無力化して見せた。
「――ヒュゥ」
その爆音と光景に、村人たちは畏怖するが。アイゼ等は怯む事もなく感嘆から口を鳴らす。
「あっちも大丈夫そうだな」
そして同時に、二手に分かれ村人たちの向こう側へと位置取ったベルグンテ等の。その見せる戦いの姿を確認して、そう呟いた。
「さぁッ、覚悟なさいなッ!」
村人たちを背に、彼らを護る様に立ち構える姿を見せるはベルグンテ。
その腕中に腰だめで構えられるは、重中機関銃。
〝N446 7.62mrw機関銃〟と呼称される。ブラウディノの方が使うN450と同口径ながらもより堅牢な作りの、中~大隊クラスの支援向けの重火器。
個人が一名で扱うにはギリギリの、人によっては苦を強いられるレベルの火器。
その優雅さを漂わせるボリューミーな金髪ロングの映える、お嬢様な姿のベルグンテにはあまりに不釣り合いな代物。
しかしベルグンテは、彼女のワガママ過ぎる凹凸を持ちながらも、同時に女としては高めの身長と絶妙に鍛えられた筋肉を有する体躯を駆使して。
悠々とそれを扱い、応戦行動を見せようとした帝国兵たちに向けて容赦なく銃撃を薙ぎ注いで。帝国兵をばったばったと倒し、村人を護る姿を見せていたのだ。
そしてその彼女の肩にはサーシェがちょこんと乗って立ち、その腕中のフェアリー・カービンをもってベルグンテの死角をカバーしている。
「――ッ」
その雄々しいまでの姿を見せるベルグンテと、少し距離を開けた近くで。
立膝を突いて構える姿で同じく銃撃攻撃行動を見せるは、そのベルグンテのバディである褐色美人のクリッツ。
彼女――中身は彼なクリッツは、ベルグンテと同じくワガママな凹凸ながらも長身めで逞しい身体で。装備火器である分隊支援火器、〝N452 5.56mrw機関銃〟を恐ろしいまでの精度で扱い。
また別方向より攻撃を加えようとする帝国兵を、的確に排除。
バディでありメイン攻撃の役割を務めるベルグンテをカバーし、そして村人たちを護って見せていた。
「流石だ――っと」
そのような頼もしい姿を見せるベルグンテ等に、そんな言葉を零すアイゼ。
そんな所へ広場へ、さらに唸り声と合わせて巨大な姿が登場してアイゼの意識を引く。
広場からまた別方向へ延びる村道より、二機目のG76V1、ヒトゲノム小隊の僚機が到着。同じくしてそれに随伴していた、もう一隊の戦闘分隊が広場へ駆け出てきて展開。
瓦解を始め出していた帝国軍の装甲小隊を抑え込むべく、戦闘行動へと加わった。
「形勢がこっちに寄りだしたなッ」
「油断はするなッ。混戦になる、射線に注意しろッ」
続く味方の到着に、ヴォイスは軽口を一言紡ぐが。それにアイゼは注意の言葉を向け、そして全体各員にも同じく発し上げる。
二人それぞれの言葉通り、一帯は混戦状態に入り射撃攻撃にはより注意が求められ始めたが。同時に状況はこちら側に優勢となり、帝国軍装甲小隊はその人数や攻撃の手数を目に見えて減らし始めていた。
「――貴様等、そこまでだッ!これを見ろぉ!」
しかし、アイゼ等より少し離れた向こうより、そんな張り上げられた声が聞こえたのはその時であった。
「ッ!?――ッ!」
その声を辿ってそこに在る姿や光景を見て、アイゼはすぐにその主や状況を理解。そして同時に今は美少女のものであるその顔に、苦いそれを作り口を鳴らした。
そこに姿を見せていたのは、一人の帝国軍将校の男。それは突入前に広場を観測した際に、村長に詰問を行っていた指揮官と思しき将校であった。
そして問題は、その将校の腕中に見える姿。
一人の十三歳程と思しき体容姿の少年が。将校の腕を首に回されて捕まえられ、苦し気な顔色を浮かべているではないか。
少年は見るに村の子供。そしてその状況光景が人質を取る物ものであることは、明らかであった。
「おやめくだされっ!その子はまだ子供ですっ!」
そんな帝国軍将校に向けて、側より悲痛な懇願の声が掛かる。それは村の村長らしき壮年男性のもの。まだ幼い村の子の助命を、村長としての立場から懇願するそれ。
「見えているか!?これの意味が分かるだろう!手勢を下げさせろっ!」
しかし帝国軍将校の男は聞く耳を持たず、もう片手に持つ拳銃を乱暴に空中上空に向けて撃ち放つ。その姿から帝国軍将校もまた落ち着きを失っている様子が見える。
「ッ、まずいぞアレッ」
「ッー!」
その飛び込んで来た光景に、ヴォイスがそう声を発し上げ。
アイゼは苦い顔色で口を鳴らしながら、対応打開策を急いてその脳に巡らせる。
――ダーンッ、と。
一発の銃声が、そこへ割るように響き木霊したのはその直後であった。
「ッ!」
それは、帝国軍将校の拳銃のそれとは異なるもの。
そしてアイゼ等は、銃声と同時に起こった状況の変化を、視線の先に目の当たりにして目を剥いた。
「……か、ぁ……っ!?」
見れば帝国軍将校の男は得物の拳銃をその手より落として、自らの首を抑えて苦し気な掠れた声を零し、そして目を見開いている。
その抑える喉の隙間には、しかしおびただしい流血が見える。
「――!」
アイゼはその光景を見て、そして次には今の銃声が聞こえた方向を辿って、振り向き視線を上げる。
その発生元は他でもない。村人たちを守るためにそこに配置停車したG76V1の機体上、その砲塔コマンドキューポラの上。
「――」
そこに、ぴっちりボディスーツのA13Wで飾られた、その魅惑の女体の尻腰より上を見せ。そしてその片手に握り構えた、装脚機乗員用の拳銃を突き出し降ろして構える女が。
ヒトゲノムの、凛々しいまでの姿があった。
それを見るだけで、状況は明確。
帝国軍将校の男は、ヒトゲノムの手によって、その射撃によって仕留められたのだ。
「ぅあっ!」
苦しみ藻掻く姿を見せていた帝国軍将校は、次には人質として捕まえていた少年を、邪魔だと突き飛ばして放し。
少年は突然のそれに、支えを失い地面に投げ出されかける。
「っと」
「ふぷっ!?」
しかし次には少年は、地面に叩きつけられる事無く何者かに支えられ。そしてその顔は何か柔らかい感触のクッションのようなものに、本人の意思に反してうずまった。
少年を支え助けたのは、他でもないアイゼ。
アイゼは咄嗟の反応で突き飛ばされた少年に駆け寄って支え。そして、ぴっちりスーツのA17Fに飾られ主張する、その豊満な乳房をクッションとして少年を受け止めたのだ。
「ふっ――君、もう大丈夫だ」
「ふぉ……?――ぇ、わっ……!?」
受け止め支える行動がなんとか間に合ったことに、アイゼはホッとする一息を吐き。そして次には抱き留め捕まえた少年に告げる。
しかし一方の少年は、自身を迎えた柔らかい感触が最初は何か分からずに戸惑いを見せ。そしてしかし次には、それが豊満な乳房であったこと。そして自分が、少し長身めの凛とした美少女――少年からすればお姉さんに捕まえられ抱き留められている事に気づき。
その、明かせば中性的で愛らしいものであるなかなかの美少年顔を。ボッと赤く染めて、また別種の困惑の声を上げた。
「四資幹、また際どい事を」
そんな美少年の困惑には気づかず、アイゼは残酷にも彼をギュッと抱き留め捕まえたまま。
背後のG76V1上のヒトゲノムをまた振り向いて見上げ、そんな一言を飛ばした。
それは人質を取られている状況にもまるで怯まず、射撃をもって帝国軍将校を撃ち仕留めて見せたその行動に。その腕と、何より胆力を、感嘆と一種の呆れ交じりに評する言葉だ。
「臆しては敵の思うツボだからな、敢行すべきと判断した」
その評する言葉に対して、当のヒトゲノムは。その美麗な顔をしかし淡々とした色から変えず、当然と言うようにそんな一言だけを返して見せる。
そして最後に、また自身が仕留め無力化した帝国軍将校へと視線を降ろし送る。
帝国軍将校の男はすでに息絶えて地面に崩れており。そしてその身体は――『消失』を始めていた。
以前に一度説明したが、このレイエルナの大陸に住まう人々は、寿命以外で『完全に死ぬ』事は無い。
戦で一度は命を途絶えさせたとしても、『蘇生回復魔法』の庇護をもって生き返るのだ。
周囲を見渡せば、広場を占拠していた帝国軍の装甲小隊は。突入踏み込んだ装脚機と戦闘分隊各員の奮戦によって、ほぼほぼ無力化。
撃ち仕留められ地面に沈んだ帝国兵たちの体はいずれも、帝国軍将校の男と同様に消失を始めていた。
一度屍となった彼らの体は、しかしこの地の各国各軍が後方や本国に持つ、『聖堂』や『教会』に転送させられ蘇生復活するのだという。
「はぁ」
その帝国兵たちの体の『転送』の光景から。帝国軍の『蘇生・復活』の特性を、驚くべきものと思いながらも、敵対する立場としては少し厄介なものと思い小さく吐息を零したアイゼ。
「――クリアですわっ!」
「一帯は掌握ッ」
そのアイゼの元へと上がって来るは、ベルグンテやクリッツからの報告の言葉。
その言葉、そして今に見える光景の通り。
広場からは帝国軍の戦力が排除され、味方部隊の手によってほぼ完全に掌握されるに至っていた。
「あぁ、了解だ。警戒配置に移行、合わせて何名かは村の人たちの身を確認してくれ」
自身もまた再度確認の視線を走らせつつ、各員からの報告にアイゼは返事を返し。合わせて続く行動を指示する言葉を送る。
それを受け、隊員各員は散会。またそれぞれの必要とされる行動へと移っていった。
「――……あの、失礼します……あなた方は、〝巨大な海よりの軍隊〟の方々ですね……?」
そんな所へ入れ替わる様に、アイゼに少し遠慮気味に声が掛けられ来る。見れば側で、村の村長であろう壮年の男性が、少し戸惑いを見せつつも相対する姿を見せていた。
そして紡がれた――巨大な海よりの軍隊、とは。このレイエルナの地の人々が、中央海洋共栄圏の各隊を呼ぶ際の呼称だ。
「あっと、すみません――えぇ、我々は中央海洋共栄圏、地上隊の部隊です。皆さんが危機的な状況にあると判断し、介入させていただきました」
村長の尋ねる言葉にアイゼは肯定で答え。続けて簡単な経緯説明の言葉を紡ぎながら、敬礼の動作をして見せた。
「少し際どい手段となり、皆さんを戦闘の渦中に巻き込んでしまった事をお詫びします」
「何を……そのようなこと……っ!私共から礼こそあれど、其方が謝られる事などどこにありましょう……!」
そして合わせて、作戦手段が際どいものとなってしまった事を詫びるアイゼ。
一方の村長は、まさか自分たちを救って見せた存在から、謝罪の言葉などが紡がれるとは思ってもいなかったのだろう。少し慌てる色でまたそう言葉を返す。
「ありがとうございます」
アイゼは村長のそれを配慮としてまた受け取り、礼を返す。
「すみません、あなたが村の長の方でよろしいでしょうか?」
そこへ続け、G76V1上よりヒトゲノムが言葉を降ろして割り入れる。
「はい、その通り。この村の村長のリケムと申します」
「ではリケムさん。周辺はまだ安全の確証がありません、皆さんまずは一旦どこかへ移動避難を願います」
問いかけに村長は肯定。それを聞いたヒトゲノムは少し改めるように、村の住人たちへの一時避難の要請を要請。
「ぁ、あのっ……」
「坊やも怖かっただろう?もう大丈夫だ、どこかで体を落ち着けよう」
その傍ら、アイゼの腕中では未だに抱き留められて、おっぱいに押し付けられている少年から困惑の声が漏らされる。その彼の美少年顔は大変に赤らんでいる。
しかし、アイゼは無自覚に残酷にもそれには気づかず。気さくな様子で安心させようとする言葉を、少年をおっぱい押し付けの刑に処したまま投げかける。
「ふぁ、いえ……あの、それより……ぁぅぅ……」
少年は今のそれに気づいて離してもらおうと身を捩るが、それも虚しくアイゼの抱き留める腕と、そしておっぱいから逃れる事は敵わず。
結局しばらくの間、おっぱいの刑を受け続ける羽目になった。
さておきその後。混成装甲中隊本隊も村に到着し合流。
混成中隊の手によって、わずかに村に残存していた帝国兵戦力も順次無力化され。
混成装甲中隊の決行した村の救助解放は、成功勝利の内に終わった。